現代軍事用語集

注:一般的な軍事用語は省略してあります。


かな
[][][][][][][][][][わ] 英略号
語句意味
アクティブ・センサー 能動的探知装置
目標に電波、音波などを放射して、その反射によって目標を探知する装置。
相手の位置を精密に測定することが可能な反面、自分の存在を相手に知らせるという点もある。
パッシブセンサー
アクティブ誘導 ミサイル、魚雷がレーダー波、音波を発信し、その反射波をたどって目標へと向かう誘導方式のこと。
発射母機(艦)はその後すぐに回避行動に入れる、連続発射などの利点があるが、誤射の可能性や、妨害や欺瞞を受けやすいといった欠点もある。
イージス 米海軍の対空システムのことで、その名称はギリシャ神話でゼウスが娘アテナに贈った盾の名前に起因している。
フェーズド・アレイ・レーダーを用いて多数の目標を同時に探知、追尾を行い、驚異評価、撃墜の優先度、対抗システムの選択を自動的に行って多数の目標を自動的に同時に迎撃が可能なようにしたもの。
なお、このシステムを搭載した艦をイージス艦という。
現在はタイコンデロガ級イージス巡洋艦、アーレイ・バーグ級イージス駆逐艦、こんごう型ミサイル護衛艦が装備しているのみである。
イルミネーターセミアクティブ誘導ミサイルを誘導する際に用いる電波発信機。
エアクッション艇 ホバークラフトの方が通りはいいが、これは商標である。
艇体の下部に取り付けられたエアクッション(下部が空いている)に空気を吹き込み、その内部の気圧を上げてやることで浮上を行う。浮上しているために造波抵抗を受けなくなり高速が発揮でき、水面だけでなく平坦な陸上でも使用可能であるが、エアクッションによって完全に浮上しているという点から推進機関は航空機と同じようなプロペラ推進となり、荒天下では運用が難しくなる。また、全周にエアクッションを持つために大型化も難しい。
現在では主に揚陸艇として用いられていることが多い。
ウォータージェット水を加圧して噴射する推進装置。スクリューに比べると高速域においてもキャビテーション現象が発生せず、また河川のような浅いところでも使用可能であるが、プロペラに比べると推進効率が低いために現在は高速艇に使われているのみである。
ガスタービン・エンジン 単純に言えばジェットエンジンを艦載にしたものだが、最終段に出力タービンを設け、機械的な動力を出力している。
軽量小型の割に出力が高く、加速時の応答性もいい。しかし、大量の高温排気と多くの燃料を消費するという欠点もある。
キャビテーション 高速で回転するプロペラの背面に負圧が発生し、常温で水が沸騰してしまい、その沸騰した微少な泡がつぶれる際の現象を指す。
泡がつぶれる際には大きな衝撃波(ただしミクロなサイズにおいて)が発生し、プロペラで推進する艦艇の最大の騒音源となり、その衝撃波によってプロペラそのものを腐食させたり疲労させるために、この減少を抑えるようなプロペラの開発が静粛化などに関わってくる。
キャプター機雷爆薬のかわりに魚雷やロケット弾を内蔵した魚雷。深々度にワイヤーなしで敷設できるほか、一つの機雷で広い範囲を受け持つことが可能である。
吸音タイル 水中吸音材ともいう。
敵から発せられるアクティブソナーの音波を吸収する素材で、基本的にタイル状で用いられるためにこのような名称で呼ばれている。
これはまた、自艦の騒音も吸収し、静粛化に貢献している。
コンフォーマル・アレイ・ソナーフランク・アレイ・ソナー
コンフォーマル・レーダー 機体(艦体)表面にレーダー用の電波発信素子を並べたもの。
発信素子を表面に沿わせるためにレーダー反射面積の低下が見込まれ、また、レーダーの死角が少なくなるという利点がある(開発中)
シースキマーミサイル 海上を水面すれすれで飛翔するミサイル。
きわめて低い高度を飛翔するためにただでさえレーダー覆域の下の方を飛ぶ上に、海面のノイズに隠れやすい為に発見されにくい。
但し、正確に飛行高度を制御できないとすぐに海面に激突してしまう。
スイムアウト方式 潜水艦による魚雷発射方式の一つ。魚雷を圧縮空気などで発射せずに、魚雷自身の推力で発射管から泳ぎ出させる方式。
発射時の騒音がほとんどない特徴を持つ。
スキューズド・プロペラ烏帽子状に整形したスクリューのことで、これを用いることで推進器が回転しているときのプロペラ同士の面積変化が少なくなることで脈動が少なくなり、放射雑音が低減され、また、キャビテーションも抑制される。
スターリング・エンジン 外燃機関の一種で、ヘリウムなどの作動流体を加熱することにより運転する機関。
外燃機関のために内燃機関であるディーゼルエンジンに比べて静粛運転が可能である。
スウェーデンのゴトランド級潜水艦が実用化している。AIPの一つ
スターン・スラスター 艦尾に横向きに設置したトンネル内に装備した推進装置。
基本的な動作はバウ・スラスターと同様であるが、これを装備している艦は敷設艦、海洋観測艦などの限られたものだけである。
ステルス 視認、レーダー、音響、赤外線等の探知手段から航空機、艦艇、車両などを発見されにくくすること。
視認に対しては当面の所迷彩のみであるが、レーダーに対しては直角の構造物をさけ、反射方向を局限することでRCSを下げて被探知確率を下げる、RAMを塗布するといった手段が採用されている。音響に対しては現在の所はマスカーや吸音タイルが実用化されている。
セミアクティブ誘導 目標に発射母艦(機)が電波を発信し、その反射波をミサイルが受信して目標に飛翔していく誘導方式。
オペレーターによる手動での誘導が可能であるために欺瞞や妨害に強いという利点を持つが、その反面イルミネーターによって目標を照射し続けなければならないという欠点を持つ。これは航空機にとっては機種にレーダーがあるために命中まで目標に向かって跳び続けなければならないということであり、艦艇にとってはイルミネーターの数で誘導可能なミサイルの数が決定されるということである。
最近では目標の途中まで慣性誘導を行い、命中直前にイルミネーターで目標を照射するというタイプがでてきた。
掃討 掃海器具を用いて機雷を起爆させるのではなく、直接機雷を発見した上で爆雷などを用いて破壊を行う方式。
複合機雷の発達などにより掃海作業の難易度が上がりつつある現在、こちらの能力を重視した掃海艇が増えてきた。
しかし、機雷も機雷探知ソナーに探知されないように工夫もされているので、掃海作業も残り続けるであろう。
ソノブイ 潜水艦を探知する機材で、航空機から投射後着水して海面下の音響を受信、それを母機に向けて送信する。
受信専用のブイと音を発信してその反射音を探知するブイがある。
チャフ レーダー波欺瞞用金属箔
薄くて軽い金属箔を空間に散布することでレーダー波を反射し、それが電波の反射体となることでミサイルのロックオンを外したり、レーダーを欺瞞したりすることができる。最近ではカッターで相手の周波数に同調するように金属箔を切断して散布するタイプもある。
ディッピング・ソナー ヘリコプターなどの航空機からつり下げるタイプのソナー。
これによってソノブイ以上の
燃料電池化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換することができる電池。AIPの一つ
ハイドロフォイル 水中翼。
航走により水中にある翼が飛行機の翼と同じように艇体を浮かび上がらせる。これによって造波抵抗を極端に少なくすることで高速を発揮することができる。
ただし、浮上力は水中翼の揚力のみで、しかも船体の重さを3,ないし4点だけで支えなければならないために、大型化させるのが難しい。
バウ・スラスター 艦首部に横向きにあるトンネル部に設置した推進装置。
これを動作させることにより艦首の向きを変えることが可能になり、出入港、接岸作業が容易になる。
ただし、これは低速域においてのみ有効であり、高速域においてはトンネル内に水流が進入しづらくなるために有効に作動することはできなくなるために戦闘艦でこれを装備しているのはない。
これとスターン・スラスターを併用することで接岸作用時には横向きの移動が可能になる。
パッシブ・センサー 受動的探知装置。
相手の放射する熱、音響、振動、姿などを探知する装置。
こちらからは何も信号を出さないという利点がある反面、目標の位置の特定する精度が悪い。
アクティブ・センサー
フィン・スタビライザー 艦の脇に設置した可動型の水中翼で、艦がローリングしたとき、それを抑制する方向に水中翼が動作してそれによって艦の横揺れを押さえる。
ヘリコプターを運用する比較的小型の艦に採用されていたが、乗り心地の点から最近では比較的大型の艦にも採用されるようになってきた。
フェーズド・アレイ・レーダー 位相配列レーダー。電波の位相を変化させることで、電波に指向性を持たせ、空間を高速で走査することができる平面状レーダー。
機械的に動作する部分がないために多くの目標を探知、追尾することが可能となる。
代表的なものとしてはSPY−1シリーズがある。
複合機雷 音響、磁気、水圧などの各種センサーを持ち、それらの複合的条件、たとえば全長200m、排水量30000tの船が5回通過したときなどの条件を満たしたときにのみ起爆する方式の機雷。
これによって掃海作業が困難になってきている。
フランク・アレイ・ソナー 複数の聴音マイク列を船体側面に並べた構造のソナー。測距能力に優れるほか、艦首ソナーがある場合、その死角を補うことができる。
別名:コンフォーマル・アレイ・ソナー
フレア燃焼して赤外線を多く発生する火工品を打ち出すことによって赤外線誘導ミサイルなどの兵器から逃れるためのもの。
ブロック工法 艦艇の建造手段の一つ。
艦艇の各部分をブロックごとに分割し、地上の工場内で建造した後にドック内で一つにまとめる方式。
船体の各部分を分けて建造できるほか、電子機器などの精密な温度管理が重要な部分も、温度管理がしっかりとできる工場内で作業できるために、最近の艦艇建造方式の主流となっている。
ポンプ・ジェット推進 固定翼(ステーター)の中で回転翼(ローター)を回すことで推力を発せさせる推進機。
スクリュープロペラに比べると静粛性が高いが、推進効率がスクリューに比べて低い。
マスカー船体に空気の泡を放出させて発生する雑音を吸収、遮断させる装置。
ミサイル無人で、誘導機能を持つ飛翔体のこと。基本的にロケットエンジンやジェットエンジンを装備し、目標に向かって飛翔して行くが、最近では動力装置を持たない滑空型の対地ミサイルも開発された。
無線指令誘導 ミサイルの誘導方式の一つで、目標まで、無線を用いて逐一操縦してやることで目標に命中させてやる方式。
ミサイル側の構造が簡単であるという利点はあるが、レーダー視認範囲でないと使用できない、妨害されやすい、多数の目標に対しての迎撃が難しい等の問題点がある。
無反響タイル吸音タイル
有線誘導魚雷 魚雷の後部から母艦につながったワイヤーを繰り出し、それによって発射母艦から誘導する方式。
母艦の強力なソナーシステムでの解析情報を元に誘導するため、ジャミング等に強い。
涙滴型船体 水滴のような後方にくびれた流線型をした船形。
基本的に潜水艦に用いられ、水中においての抵抗がきわめて少ない。しかし、水上航行においては造波抵抗がきわめて大きく、高速を出すことができない。


[][][][][][][][][][わ] 英略号

戻る