巡視船「しんざん」型 | ||||
総トン数:182t 満載排水量:200t | 全長:43.0m | 最大幅:7.5m | 深さ:4.0m | 船質:軽合金 |
主機:ディーゼル3基、2軸+ウォータージェット1基 | 出力:9400馬力 | 速力:35kt | 最大搭載人員:15名 | |
兵装:20ミリ多銃身機銃1基 | 航続距離:600浬 | |||
解説:昭和60年に発生した日向灘不審船事件を受けて建造された 軽合金製の船体や上構、修正V字型の高速船型、波浪衝撃や動揺を軽減する為に中央部に配置された操舵室などは以後に建造された高速型巡視船設計の参考となった。 本級に搭載されているウォータージェットは高速発揮の為ではなく、推力を変更することができる特性から低速航行における操船能力の確保の為である。 武装は当初12.7ミリ単装機銃1基だったが、その後20ミリ多銃身機銃に換装されている。 この機銃は船橋上部にある安定化された赤外線暗視装置を射撃指揮装置として使用できる無人の遠隔操縦式機銃であり、奄美大島沖不審船事件(本級では「いなさ」と「きりしま」が行動)において性能を遺憾なく発揮し、揺れる船上から不審船への正確な射撃を実施した。 なお少なくとも「きりしま」の操舵室にはチタン合金製の防弾版が装備されていることが確認されている。 公称船型は180トン型。 |