おおすみ型
基準排水量:8900t全長:178m全幅:25.8m深さ:17.0m吃水:6.0m
主機:ディーゼル2機、2軸出力:27000馬力速力:20kt
兵装:20ミリCIWS2基乗員:135名
解説:全通甲板を備えた大型輸送艦。
艦種種別こそLST(戦車揚陸艦)ではあるが、実質的にはLPD(ドック型揚陸艦)である。
約330名の陸上自衛隊隊員と、90式戦車を10台以上輸送可能であり、災害時にはおよそ1000人の被災民を収容することが可能でる。
従来の輸送艦が浜辺へそのまま艦首を乗り上げる、いわゆるビーチングしていたのに対し、本艦は後部にあるドックに搭載しているLCAC(エアクッション型揚陸艇)を2隻を用いて輸送を行う。

LCACはいわゆるホバークラフトで、JEFF−Bというタイプを改良して米軍が採用したのが元であり、90式戦車ならば一両、装輪装甲車なら四両を積載し浮上高50cm〜1m、40ノット以上の速力で揚陸を行うために従来の輸送艦のネックであった低速という問題点を解決した。
後部にヘリコプターの着艦スポットも有するため、輸送ヘリコプターによる立体的な揚陸作戦が可能となった。

また、マストはうらが型と同じ、ステルス性を意識した塔型マストである。
なお、船型は空母型ではあるが、これは前部と後部との交通性を意識したものであり、大型輸送ヘリコプターが着艦可能な強度がある着艦スポットは2カ所しかなく、固有の搭載機は持たない。また、甲板前部の比較的大型のエレベーターも車両用のものであり、観測ヘリですらローターを取り外さないと艦内に収容することができず、デモンストレーションで行うのは別として、V/STOL機を運用するのはほぼ不可能であることを付記しておく。

搭載艇のLCACは平成16年4月8日に「エアクッション艇1号型」として自衛艦籍に昇格された。


LST−4001 おおすみ
艦番号艦名進水就役建造所
LST-4001おおすみH8.11.18H10.3.11三井玉野
LST-4002しもきたH12.11.29H14.3.12三井玉野
LST-4003くにさきH13.12.13H15.2.26三井玉野


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