2002年6月分



6/24
これでもまだ科学的なものを(たまに)放映している番組
「世界まる見え」ニミッツ級空母「ハリー・S・トルーマン」の紹介は実際に取材された映像「そのもの」はかなり興味深い物でした。
ただ……ナレーションやテロップは日本のマスコミゆえの無知なのがよーくわかりますねぇ。
空母搭載機は全て戦闘機(あと多少のヘリコプター)としか認識できないような言い回し(これだと、電子戦機EA−6Bプラウラーすらも戦闘機と誤解するでしょう)、科員食堂をレストランといってみたり……
しかも、締めが結婚関係って……(−−;;
いかにも俗世っぽい話題にしか興味を示さない日本のマスコミの体質がここにも現れてますね。


6/23
砕氷艦
ついに「しらせ」後継艦の話が出てきましたね。
南極地域観測統合推進本部では約1700トン以上の燃料を含む貨物(しらせ:約1000トン)と観測隊員100名(しらせ:65名)のキャパシティの砕氷艦をもつという方針がきまったという報道がありましたし。
以下、独断と妄想による次期砕氷艦の考察。
この希望ペイロードだと「ふじ」(基準排水量5250t、貨物500t、観測隊員50名)から「しらせ」(基準排水量11600t)になったときの排水量の増加を見ると最低でも基準排水量15000t、もしかしたら2万トンの大台に入るかもしれませんね。
おそらく、主機はブラシのメンテナンスが面倒な直流電動機から交流電動機になり、交流発電−交流電動機のタイプになるでしょう。これは当時と比べて半導体による電圧、周波数変換技術が格段に進化したことによることから推測されます。
船体は「しらせ」に準じる形で、進歩したコンピュータによる設計と氷海を再現した試験水槽で「しらせ」よりも優れた艦になるでしょうね。「しらせ」自体「ふじ」に比べて悪い話を聞かなかったくらいですけど。
搭載ヘリは間違いなく次期DDHに搭載される輸送/掃海ヘリコプターの局地仕様……EH−101あたりが搭載されることになるでしょう。
さて、問題の名前ですけど、これは命名基準によると「山または氷河の名前」になりますけど、和名がついた氷河って少ないんじゃないだろうかと思ってちょっとだけ検索かけてみると……ありましたねぇ……「大和雪原」(爆)これって白瀬中尉(しらせの名前の元はこの人の功績によって命名された白瀬海岸による)が命名して……そのままなのかなぁ……。山の名前にしても、「ふじ」をつかっちゃった以上これに準じるものって……なかなか無いような気もするんですが。
これで13500トン級次期ヘリコプター護衛艦は自衛艦最大の地位を得ることはできなくなるようで(笑)


6/20
前回の続き
「こんなに変だよ空想科学読本」
SF作品を考証するという内容でベストセラーとなった「空想科学読本」ですけど、さらにこの本を考証するという本。
書いた人は「トンデモ本の世界」で有名(?)な「と学会」の会長である山本弘氏。
この人は「トンデモ本〜」でも分かるように、オカルトから科学技術について詳しく、本職はSF/ファンタジーが主の小説家でもありますからやっぱり我慢できないところがあったんでしょうねぇ。

そして、空想科学読本を読んでいていくつか気になっていた点はあったんですけど、この本ではっきりと分かったことが
「基本は作品を馬鹿にする」
「そのためには設定の無視、改変は構わない」
「ネタに出来るような所だけ見ればいいので、他のストーリーや設定は見なくてもいい」
実際に「空想科学読本」の方を読み直しても「間違っている」という事が納得できました。

中でも強烈なのは「実際に起こっている現実すら無視する」書き方すら存在したところでしょう。
なんせ「ガンダムにおいてのコロニー落としは地球に激突する前に全部燃え尽きる」という説を披露していますけど……耐熱タイルを装備したスペースシャトルは「あえて」別にするにしても、コロニーよりも圧倒的に小さい隕石や、スカイラブ(アポロ計画で使用されたサターンロケットの第三段を流用して製造された軌道実験室)の一部も地上に落下してきているってのに……。

ここまで来ると、柳田氏はアニメやマンガどころか、科学誌すらほとんどを読んではいないんじゃないかという気にさえなってしまいました。

こちらのHPで今回の本では間に合わなかった4巻への突っ込みが……
やっぱりよってすさまじい間違いがあったようです(笑)
あとがきに至っては、開き直りとしかいえない文章で立ち読みした本屋でその本を投げようかと思いましたよ、全く。
本当にSF作品を愛している人には「こんなに〜」はお勧めでしょうね。


6/12
最近買った本
新版ミサイル事典(新紀元社)
戦車名鑑現用編(光栄)
こんなに変だよ空想科学読本(太田出版)

ミサイル事典は世界各国に現在配備されている各種ミサイルのデータを網羅してありますけど、この前の版であるミサイル事典と比べるとかなり薄くなった感じを受けました。
解説と初期のミサイル(大戦ドイツなど)のデータが無くなっていたので、ミサイル開発の歴史、特定のミサイルの特殊性などが無くなっているので資料性がいまいち薄くなった気がしますね。
例を挙げればイギリスの対レーダーミサイルであるALARM。これは対レーダーミサイルですけど他のミサイルとひと味違うところは相手がこのミサイルに気がついてレーダーの発振を停止したとしても、エンジンを停止した上で自前のパラシュートを開いて空中をゆっくり降下。レーダー波を再度感知するとパラシュートを切り離して目標に再び飛翔するという機構が搭載されているところなど。

戦車名鑑は戦後から現在に至るまでの各国の戦車をはじめとした陸上戦闘車両の紹介され、かなりマイナーと思われる部類のものまでいろいろありましたけど、その中で特に目を引いたのは……
まずはドイツの豆装甲車としか言いようがないウィーゼル空挺車両。
普通の装甲車をそのまんまSD化したような車体は、操縦手と兵装がやけに大きく見えるのがポイント。
もう一つは某所でもとり上げられていましたけど、イタリアのOTOブレダ社の開発した対空砲で、護衛艦にも搭載されている76ミリ単装砲の性能向上型のスーパーラピッド型を車載にしたものですけど、この口径って大戦中の主力戦車の主砲というような……
そして、この76ミリ砲弾を一分間に120発……つまり、1秒間に二発発射するというバケモノ。
対戦車用のAPFSDSもあり、M1A2などのMBTには通じないかもしれませんけど、軽戦車以下の装甲車にとってはこんなものが秒間二発飛んでくるというのは十分に脅威となるでしょう。

こういうのを読んでいてふいに思うのは、なんとなく世界の軍事バランスや平和を考えるに不安定要素として存在するのを考えると、お約束の北朝鮮、イラクなどの他にイスラエルもあるような気もするような気も。
本人がパレスチナ絡みで十分やばい上に、いろんな国に軍事技術の輸出などをやってるような……
中にはライセンス許諾無しで作っている戦闘機まであるし(笑)

「こんなに変だよ〜」は後日


6/4
ワールドカップ
見たのは試合開始の5分前から三分前まで(爆)
どうしてかというと……ブルーインパルスを見るため(核爆)
サッカーに興味のない自分としてはそれだけで十分です。
せめて長野オリンピックのようにレベルオープナー(水平散開)くらいはやって欲しかったですけど、周りの空域の特殊性(羽田や成田等の空港)とか、スタジアムの形状のせいなのか、ただの編隊飛行での通過だけというのはちょっと寂しかった気もしますね。


戻ります。