「ふーん。大変だな。…ま、がんばれよ」
 オレは、ポン、と肩を叩いて言った。
「はいっ、がんばりますっ!」
 しゃきっとした口調でそう答えると、マルチは再び
掃除に戻った。
 相変わらず、念入りに床をゴシゴシ拭いている。
 ロボットだし、疲れることもないんだろな。
 うーん、メイドロボか、便利なヤツだ。
 家も買ってくれりゃいいのによ。


 放課後

弓道部とハンティング