電気を消し、マルチを抱き締め、キスをした。
「マルチ…」
「…あ」
「…んん」
「…んふぅ…」
 柔らかい唇に唇を重ね、頭を撫でながら、1分ほど
口づけた。




「…ふぅ」
「…ふはぁ」

 唇を離してから、マルチの鼻先に、ちょんと指先を
当てて言った。
「なあ、マルチ」
「…はい」
「ゆっくりするからさ、今日はオーバーヒートで倒れ
たりすんなよ」
「…あっ」
「な?」
「はい…」

 するりとスカーフを解き、制服の前のファスナーを
下ろす。
「…あっ、ひ、浩之さん」
 マルチがか細く不安げな声を上げた。
 前開きになった制服の隙間から、うっすらと桜色に
染まった肌と、白いスポーティタイプのブラジャーが
のぞく。
 ブラジャーの下には、少女を思わせる小さなふたつ
の膨らみがあった。
 小さく息づいている。

「…マルチ。…可愛いぜ」
「…浩之さん」
 細い肩を滑らせて、制服の上着を下ろした。
 背中から抱き寄せ、小さな膨らみに触れる。
「…あっ」
 そして、そっとブラジャーをめくり上げた。


 ふにふに、ふにふに…。
 痛くないよう…刺激が強すぎないよう…気を付けな
がら、包み込むように、優しく乳房を揉んだ。
「…あっ」
 マルチが、か細い声を漏らす。
 柔らかく、温かく、そして瑞々しい。
 ぽよぽよとした弾力が愛らしい。
「…あ…あ…」
「マルチのおっぱい、可愛いぜ」
「…ひ、浩之さん」

 ふにふに、ふにふに、ふにふに…。
「はぁぁぁぁ…」
 マルチが熱い吐息を漏らす。
「どうだ? 気持ちいいか?」
 ふにふに、ふにふに…。
「…あ…は…はい…」
「なでなでよりも気持ちいいか?」
 ふにふに、ふにふに…。
「…は、はい、気持ちいいです…」
「そうか。…少しずつ、少しずつ、もっと気持ちよく
してやるからな」
 ふにふに、ふにふに、ふにふに…。
「あはぁぁぁぁぁぁ…」

 オレは、マルチの首筋に唇を寄せ、キスをした。
「あっ…」
「いい匂いがする。…石けんの匂い?」
「…さ、さっき、お風呂の掃除をしたとき、シャワー
をお借りしたんです…」
「マルチもお風呂で体を洗うのか?」
「…は、はい。…ときどき石けんなどで…」
「そっか、変わらないんだな、普通の女のコと…」
 首筋をつつーっと舌で舐める。
「…はあぁぁぁぁ」
 マルチは敏感に反応した。

 赤ちゃんのようななめらかな肌。
 スベスベの肌を感じながら、胸を揉んだ。
 ささやかなふくらみの頂上には、うっすらと色づく
桜色の突起があった。
 つんっと突き出たそれを指でつまんだ。
「…ああっ!」
 乳首に触れた途端、マルチは、体に痺れが走ったか
のように、ピクンと体を弾ませた。
 ロボットとはいえ、感じる敏感な部分は人間の女の
コと同じなのだろうか。

 二本の指でキュッとつまみ、くりくりとひねるよう
に乳首を愛撫する。
「…あぅぅぅっ…ひ、浩之さぁぁぁん…」
「マルチ…」
 オレは少々驚いていた。
 柔らかだったマルチの乳首が、くりくりといじって
いるうち、徐々に固さを増していくのだ。
 やがて、生意気なほど、ツンッと可愛く勃起する。
「…マルチの体、本当に人間と同じなんだ。…乳首が
こんなにたっちゃって…」
 マルチの両手が、弱々しくオレの手に添えられた。
「…ひ、浩之さん、は、恥ずかしいです…」

「マルチ、可愛いぜ。本当に」
 こりっと固くなった乳首を指先で圧し、小さく早く
円を描くように転がした。
 くりくりくりくりくりくり…。
「…んふっ…んふぅ…んふっ…」
 マルチはまるで子犬のように、可愛く鼻にかかった
息を漏らした。
 力を抜くと、左右の乳首は健気にも指を押し返そう
とする。
 なんて愛らしいんだ。
「…乳首…気持ち…いいか?」
 指で刺激しながら囁くように訊くと、
「…は…はい…きもち…いいです…」
 マルチはうっとりした目を向けて言った。

 オレは右手の指でスカートのホックを外した。
 スカートはそのまま、ぱさっと舞うように、足下へ
落下した。
 マルチの可愛いパンティがあらわになる。
 お腹をさすりながら、やがて、その中へと手を滑り
込ませた。
「ああっ、浩之さんっ」
 マルチは不安げな声を上げると、添えた両手に弱々
しく力を加え、ささやかな抵抗をみせた。
 パンティの中の手をゆっくりと股間へ…。
 マルチのあそこが、いったいどうなっているのか、
じつは、さっきからすごく気になっていた。
 指が、本来女の子のモノがあるべき箇所に触れる。

 …あっ。
 滑らかな肉丘に一本のすじがあった。
 まだ固い花びらを押し割り、その内側へと指を滑り
込ませると、熱く潤った柔かい果肉があった。
「…ちゃ、ちゃんとした女のコがついてる」
 くちっ…。
 指先が水っぽい音を立てた瞬間、
「んふぁっ!」
 マルチが、びくんッと体を震わせた。
 不安と羞恥心が表情に溢れていた。

 秘められたマルチの女の子部分、その形を確かめる
かのように、オレは指でなぞった。
「マルチ、ここ、感じるのか?」
「ふあっ、ああっ」
 マルチの体がぞくぞくと震える。
 いちいち訊かなくても、答えは解った。
 さらに驚いたことに、マルチの小さなあそこには、
すでにトロリとした蜜がたたえられていた。
「濡れてる…」

 オレは滑った蜜を指先ですくい上げると、窓の光に
照らして見た。
 わずかに糸を引く、唾液のような透明な液体。
 ぬるぬるとぬめっている。
 こんな蜜が分泌されているということは、マルチの
女の子部分は、男性自身を迎え入れる用意ができてい
るということだろうか。
 もう一度、パンティの中に指を入れた。
 溢れ出た蜜のせいで、マルチのパンティの下の部分
をじっとりと染みが広がっていた。
「マルチ…。ここ、こんなにして…」
「ひ、浩之さぁん、はぅぅぅ…」

「大丈夫か? オーバーヒートするんじゃねーぞ」
「…は、はふぅ、が、頑張りますぅ…」
「いい子だな、マルチは」
「あっ、あぅぅっ…」
「可愛いぜ」
「ふああぁっ…」
 ぷるぷると体を震わせるマルチ。
 直接的な刺激だけじゃなく、優しい言葉や愛の囁き
に弱いらしい。
 ますますもって可愛く思った。

 オレは、マルチの中へと指を侵入させた。
「はぁうっ!」
 ビクンッと幼い肢体が弾む。
 すぷぷ…。
 指をねじりながら、少しずつ中へ差し込んでみる。

「ふっ、ふぅっ、ふぁっ、ふぁあっ!」
 左右に首を振って、いやいやするマルチ。
「マルチ…」
 オレはマルチの耳もとで名前を呼んだ。
「…あ」
「愛してるぜ」
「…ひろゆきさぁん」
 途端にとろんとなるマルチ。
 同時にあそこの抵抗感が少なくなり、指がつぷぷっ
と奥まで入った。

「あうっ!」
 根もとまで入った指を、再びキュッと締めつける、
マルチの火照った柔肉。
 オレはぬるぬると中で指をねじった。
「…あぁぁ…あぁぁ…ああぁ…ああ…あぁぁ…」
 自分の中で、異物が動き回る感触に、マルチはどう
していいか解らないような不安な表情になった。
「マルチ、可愛いぜ」
 そう言って、ちゅっとキスをすると、マルチは、
「…ふああ…ああぁぁぁ…」
 酔ったような切ない顔になった。

 ううっ、可愛い。
 もう我慢できない。
「マルチ。オレも気持ちよくなりたい…」
「浩之さん…」
「もっとすごいことしようぜ」
「…す、すごい…ことですか…?」
 はふぅ…と息を漏らしながら言う。
「ああ。…男と女の愛の交わり。…知ってるか?」
「…交わり?」
 マルチは潤んだ目を向けて言った。

「オレのここを、マルチのここに入れるんだ」
「…えっ?」
「…それが男と女の愛の交わし方なんだ」
「…で、でも、わたしは…」
「大丈夫。マルチには、ちゃんとその機能が付いてる
らしいぜ」
「…そ、そう…なんですか?」
「…本当に人間と同じに作られているんだ。普通の女
のコと同じように恋をして、その恋を成就できるよう
に作られてるんだ」
「…恋を」
 マルチの表情が、さらに、ぽーっとなっていく。

「…いいだろ?」
 オレは耳もとで言った。
「…しようぜ?」
「……」
 大きな瞳を潤ませてオレを見つめると、やがて、
「はい…」
 マルチは、こくんとうなずいた。


 オレはマルチを優しくベッドに寝かせると、下着を
脱がせた。
 大きく両脚を開かせる。
 マルチの可愛いあそこが丸見えになった。
 小さな体についた一本の縦すじ。
「…は、はずかしいです…」
 オレは震えるマルチの頬に手を重ね、微笑むと、
「…可愛いぜ」
 そう言って唇を重ねた。
 そして、熱く憤った自分自身を取り出すと、マルチ
の花弁へとあてがい、ゆっくりと挿入していった。


 ずぶずぶずぶ…。
 繋がった瞬間から、ちゅるちゅると蜜を溢れさせな
がら、固くなったオレのモノが、少しずつ少しずつ、
マルチの体の奥へと入っていく。
「うわあああああぁぁぁぁぁ……」
 自分の体に起こっていることが理解できず、激しく
左右に首を振るマルチ。
「マルチ…」
 オレはマルチの頬を優しく撫でた。
「可愛いぜ、愛してるぞ」
 優しく頬を撫でる。
「ひ、浩之さぁんっ! 浩之さぁんっ!」
 その手に自分の手を重ねるマルチ。

 奥へ奥へと入りながら、マルチの胸を触った。
 ただでさえ薄っぺらいマルチの胸なのに、仰向けに
寝るとさらに薄くなってしまう。
 オレは小さな胸をふにふにと愛撫しながら、さらに
腰を突き出していった。
 ずぶずぶずぶ…。
「…ふっ、ふあぁっ! ひ、浩之さあぁんッ!」
 …こつん。
 やがて、先端部分が一番奥まで届いた。
 マルチの一番奥。
 人間の女のコなら子宮口がある部分だが、マルチは
どうなっているんだろう。

「…マ、マルチ。…オレたち繋がったぜ」
「…ふぁ、ふぁぁっ…」
「ふたりの一番敏感な部分が繋がりあってる」
「…浩之さんの一番敏感な部分…」
「マルチの中、すっげー…気持ちいい…」
「…ひ、ひろゆきさん」
「ずっと…このままでいたいくらいだ」
 オレが目を見つめると、マルチはうっとりした表情
になった。
 そして…、
「ご主人様…」
 そう言った。

「な、なんだって…!?」
「…浩之さんは…わたしの…ご主人様です。…わたし
の最初で最後のご主人様です…」
「マ、マルチ…」
「…わ、わたし、とっても幸せです。…こんな素敵な
ご主人様に巡り会えて、そして、こんなふうに愛され
てるなんて…」
 マルチの両目から、ぽろっと涙がこぼれた。
「…ご主人様。…わたしのご主人様」
 マルチはオレの手をぎゅっと握った。

 そんなマルチのあまりの可愛さに、オレは軽い目眩
を覚えた。
「マ、マルチ…」
 同時に燃え上がった欲望のせいで、あそこがマルチ
の中でさらに激しく憤った。
「…あっ、あうぅぅっ。…ご、ご主人様が、お腹の中
で、お、おっきくなっていきますぅ…」
 オレは大きく腰を前後に動かした。
 すごい快感が走る。
「…マルチ、マルチ、マルチぃぃ〜〜っ!」
「あっ、ああっ、ごっ、ご主人様ああぁぁぁ〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」

 ずぶっ…ちゅっ、ずぶっ…ちゅっ。
 ずぶっ…ちゅっ、ずぶっ…ちゅっ。
 ぷるぷるとプリンのように揺れるマルチの胸。

「マルチ、お前はなんて可愛いやつなんだ」
 ずぶっ…ちゅっ、ずぶっ…ちゅっ。
 ずぶっ…ちゅっ、ずぶっ…ちゅっ。

「…ご、ご主人様ぁ、…う、嬉しいです…」
 ずぶっ…ちゅっ、ずぶっ…ちゅっ。
 ずぶっ…ちゅっ、ずぶっ…ちゅっ。

「マルチっ!」
「…あああっ! ご、ご主人様っ! 大好きですっ!
わたしっ、大好きですっ!」

 マルチの奥から、さらに多くの熱い蜜が溢れだし、
中がどんどんぬめっていく。
 ずぶっ…ちゅっ、ずぶっ…ちゅっ。
 ずぶっ…ちゅっ、ずぶっ…ちゅっ。

 ぬるぬるのぬめりの中を、マルチはきゅっきゅっと
強く締めつけてくる。
 ずぶっ…ちゅっ、ずぶっ…ちゅっ。
 ずぶっ…ちゅっ、ずぶっ…ちゅっ。
 な、なんて、気持ちいい構造なんだ。
 こんなじゃ、すぐに…。

「マ、マルチッ! オ、オレ、もう…」
「ご主人様っ、ご主人様っ、ご主人様っ!」
 ずぶっ…ちゅっ、ずぶっ…ちゅっ。
 ずぶっ…ちゅっ、ずぶっ…ちゅっ。

「マルチ、だっ、駄目だっ、出るっ!」
 オレの下半身がぶるるっとわななき、同時に熱い塊
が駆け抜けて、飛び出していく。
 オレは腰を突き出し、マルチの奥深くで放出した。
 びゅくっ! びゅくっ! びゅくっ!

 それと同時に、マルチが幼い下半身をビクビクッと
震わせたかと思うと、膣壁がきゅんっと収縮し、痛い
ほどにオレを締めつけた。
 そして、
「…ご、ご主人様あぁ〜っ、ご主人様ああぁぁぁ〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」
 マルチは腰を弓なりに持ち上げ、悲鳴にも似た甘く
切ない喘ぎ声を上げた。
 マルチは、生まれて初めての絶頂を迎えた。


 たった一回出しただけで、マルチへの激情は萎える
ことはなかった。
 今度はオレが横になると、小さなマルチの体を抱え、
おしっこをするようなポーズをさせる。
「ああ…っ」
 不安げな声を上げるマルチのあそこに、オレのモノ
を押し当てると、ゆっくりと腰を落としていった。
 ずぶぶぶぶぶぶぅぅぅぅぅぅーーーーっ。
 カチカチになった肉棒が、どんどん埋まっていく。
「うあああああぁぁぁぁぁぁ…………っ!」

 オレの出した液とマルチの愛液が混ざりあい、中は
さらにぬるぬるになっていた。
 火傷しそうなほど熱く火照った粘膜性の襞が、オレ
に絡みついてくる。
「マルチのなか…気持ちいい…」
「ふあぁぁ〜〜〜〜っ、ごっ、ご主人様あぁぁッ!」
 一番深くに到達すると、ずず〜っと、ゆっくり引き
戻す。
「…あっ、ああっ、あああぁぁっ」
 切ない声を漏らすマルチ。
 さらに腰の反動をつけ、ずぶっと、突き上げる。
「はあああああぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜っ!」

 徐々に動きを加速していく。
 …ずぶっ、ずぶっ、ずぶぶっ!
 …ずぶぶっ、ずぶぶっ、ずぶぶぶ!
 先端部分がこつこつと、マルチの一番奥に当たって
いた。
 結合部分から、ぬるぬるの液体が溢れ、ぽたぽたと
オレの上に落ちてきた。
「…うはあんっ、はあぁんっ!」
 深く激しく出し入れしながら、マルチの脚を大きく
閉じたり開いたりさせる。
 脚を開くと、そのぶん余計に奥まで突き刺さる。

「あっ、ああっ、あぅっ」
 熱い吐息とともにマルチがうわずった声を漏らす。
 狭く、窮屈で、柔らかなマルチの中。
 じわじわと快感が押し寄せ、頭の中がふたたび真っ
白になっていく。
「…ごっ、ご主人様っ、ご主人様ぁっ!」
 オレの両手をしっかりと握り締めながら、マルチは
息を荒げ、体を震わせた。


 繋がったまま、ぐるんっと腰を180度ひねらせ、
前後の向きを変えさせた。
「ひっ、ひあっ…」
 回転の摩擦で感じ、マルチがおしりを弾ませる。
 支えにした腕がガクガクと震えていた。
 窓から射すわずかな光の中、マルチの白い肌がほん
のりと薄い桜色に染まっていることに気付く。
 下から見上げる幼い体つきは、可愛いだけではなく、
なんとも色っぽかった。

「…マルチ、今度はお前も動くんだ。…オレを気持ち
よくさせてくれ…」
「…は、はい」
 マルチはうなずくと、オレに言われた通り、震える
腰を上下に動かし始めた。
 ずずずずっ…と、抜き出たオレのモノが、ふたたび
ずぶずぶと、マルチの中に埋まっていく。
「…あっ…あああっ…あああああっ…」
 マルチの口から切ない呻きが漏れた。

 ずずずっ…ずぶずぶっ…。
 出し入れを行うたび、結合部分から淫らな液が溢れ、
ぽたぽたとこぼれ落ちた。
 オレは手を伸ばし、マルチの小さな胸を揉んだ。
 つんっと上を向いた乳首を、指先でクイッと押す。
「ふあああぁぁんッ…」
 全身をくすぐるような愛らしい声を上げ、マルチは
大きくおとがいを仰け反らした。

「マルチ…キスしてくれ」
 オレが言うと、マルチは、
「…はい」
 と、うなずいて、体を前に倒し、キスしてくれた。
「…んんっ…」
「…んふっ…」
 唇を重ね、互いの舌をレロレロと絡め合いながらも、
マルチは上下にゆっくりと腰を動かした。

「…はぁ…」
「…ふはぅ…」
 唇を離すと、ふたりの口に、つうっ…と透明の糸が
引く。
「マルチ…可愛い…」
「…ご、ご主人様ぁ…」
 その瞬間、ぽーっとなってマルチの動きが止まる。
 ずぶっ!
「ひぃあぁっ…」
 オレは不意打ち気味に、激しく腰を突き上げた。
「マルチ、腰の動きがお留守だぜ」
「…はっ、はいぃぃ…っ」

 マルチはふたたび上体を弓のように反ると、つんっ
と乳首を上に突き出し、腰を大きく上下に動かした。
 ずぶぶぶぶっ、ずぶぶぶぶっ…。
「…ひっ、ひああああああッ、ひああああッ…!」
 徐々にマルチの感度が上がっていくのが判る。
 全身を縮こませ、ひくひくと震え始めた。
 絶頂の波が、ふたたび遠い彼方から押し寄せつつあ
るようだ。
 ふさふさと乱れる髪、ぷるぷると揺れる胸。
 ずぶぶぶぶっ、ずぶぶぶぶっ…。
 ぎしぎしと揺れるパイプベッド。
 窓から射す光に照らされ、部屋の白い壁に律動する
マルチの影が映っていた。

 マルチの体の震えが、徐々に小刻みになっていき、
ぴくぴくとケイレンのようになっていく。
「…ごっ、ご主人様ぁっ!」
「マルチ、…また、イキそうなのか?」
「…わ、わかりませんっ! …わかりませんっ!」
 苦しそうな息を吐きながら言う。
 じわじわ襲ってくる快感に怯えながらも、それでも
マルチは腰を上下に動かした。
 ピッチが少しずつ上がっていく。
 あそこが燃えるように熱い。

「…あっ、あっ、たっ、助けてっ、マ、マルチ、おか
しくなっちゃいそうっ!」
 ぷるぷると体をわななかせて言った。
「大丈夫だ、マルチ。怖がらず、オレと一緒に気持ち
よくなるんだっ」
 オレはマルチの手を握って言った。
「…ごっ、ご主人様ぁっ…!」
「マルチ、可愛いぜっ!」
「…あっ、あああんっ、あああんっ!」
「マルチ、愛してるぜ!」
「…う、嬉しいですっ、ふっ、ふああぁぁんっ!」

 マルチの中のぬめりが増した。
 膣壁が急速に収縮した。
 オレを強烈な握力で締め付けながら、びくびくびくっ
とケイレンする。
 それが引き金となって、オレはいっきに臨界を突破
した。

「マ、マルチぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」
「ご主人様ああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

 どくんっ! どくんっ、どくんっ!
 ふたりの絶頂が重なり合うと、屹立した肉柱から、
熱い精液がほとばしり、マルチの膣奥を叩き付けた。
 ひくひくっ、ひくひくっ、ひくひくっ…。
 小刻みに震えるマルチの柔肉に握られながら、オレ
は、びくっ、びくっ、と最後の一滴までをマルチの中
に放出した。
「…お…お腹の中が…あ…熱いですぅ…」
 そう言ってマルチは、体を前に倒してきた。
「…マルチ」


 しばらく繋がったまま、きゅっきゅっと締め付ける
マルチの中を漂っていると、
「…ご主人様ぁ…」
 甘えた声を上げて、マルチがぺろぺろとオレの首筋
を舐めて来た。
「マ、マルチ…」
 ぺろぺろぺろ…。
 オレは、しばらくそのまま、マルチの舌による愛撫
を受け続けた。

 オレとマルチは濃厚なキスをした。
 互いの唇を押し重ね、口の中で舌を舐め合った。
 マルチはオレの行為を真似してくれる。
 オレがつんつんと舌先で突つけば、同じようにつん
つんっと返してくれる。
 そして、れろれろと舌を絡め合いながらも、絶頂の
余韻を共有した。
「…ふぅ…」
「…はぁ…」
 キスが終わると、オレはゆっくりとマルチの中から
自分のモノを引き抜いた。

「…あっ、あふぅぅぅっ…」
 いまだ激しく締めつけるマルチの中から、ぬめる液
を滑りながら、ずるり…と抜け出ると、ふたりの部分
の間につぅーっと透明色の糸が引いた。
 続いて、マルチの小さな秘壷の中から、オレの精液
が、とぷっと溢れ出した。
 白い液は徐々に閉じていくマルチの縦すじに沿って
流れ、おしりの穴に溜まる。

「…あふぅ…はふぅ…はふぅ…」
 ぐったりとなり、胸を上下させるマルチ。
 垂れ流れる液に構うほどの余力はないらしい。
 しょうーがねぇ。
 オレはいたずらっぽく微笑むと、机の上のハンカチ
を手に取った。


「…あっ!」
 オレがハンカチをあそこに押し当てると、マルチは
ぴくっと体を弾ませた。
「はいはい、拭いてやるから脚を開こーねー」
「…あっ、あっ」
 わずかな抵抗を無視し、オレはマルチの脚を大きく
左右に開かせた。
 ハンカチ越しにあそこに指を入れ、中の液体をぐり
ぐりと掻き出す。
「…あっ、ああっ、だ、駄目ですっ…」
「駄目じゃない。大人しくしろって」
 ふきふき…。

「ふあああぁぁぁっ…」
 マルチは真っ赤になる顔を両手で隠し、ぷるぷると
震えた。
「ふふーん」
 オレは意地悪っぽく笑った。
 思った通り、どうやらマルチも人間の女のコと同じ
で、達した後しばらくは感度がさらに良好なのだ。
「あっ、あああぁぁ〜んっ、やっ、やめてください、
ご主人様あぁぁ〜っ!」
「だーめ」
 ふきふきふき…。
「ふああぁぁぁ…」

 白い樹液を吐き出す花芯はもちろんのこと、小さく
埋もれた突起や、おしりの穴まで拭く。
「ふあぁぁぁぁ…っ!」
 ピクピク震えるマルチを見ると、乳首が固く尖って
いる。
 オレがこんなこと始めたせいで、マルチひとりだけ、
まだ鋭敏な状態が持続しているのだ。
「…あ、ああんっ、もう、ゆるしてくださあぁ〜い」
「だーめ」
 もうとっくに拭き終わってるにもかかわらず、それ
でもやめない。

 ふきふきふき…。
 ふきふきふき…。
「あっ、あっ、あああぁぁんっ!」

 ふきふきふき…。
 ふきふきふき…。
「ふわっ、ふわあああぁぁ…っ!」

 ふきふきふき…。
 ふきふきふき…。
「ひっ、ひあっ、あひっ、ひっ、ひあっ…!」
 そうやって、いつまでも拭き続けていると…。

「あっ、ああっ、あああっ、あああああああああああ
ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
 開いた両脚をビクビク震わせながら、マルチは初体
験ながら3度目の絶頂を迎えた。
 そして…。
 ちょろちょろちょろちょろ…。
「あっ!?」
「…あっ…ああっ…あっ…あぁ…あぁぁ…あっ…あ…
あ…あぁ…あぁ…あぁ…あぁぁ…あぁぁぁ…」
 マルチはおもらしをしてしまったのだ。
 押し当てたハンカチがぐしょぐしょになった。

「マ、マルチ…」
「あっ!」
「お、お前…」
「…あ、す…すみ…すみ…ま…せん、わ、わたし…」
 両目から、ボロボロと大粒の涙をこぼし、小さく震
え出すマルチ。
「…た、ただの…水…ですから…きれいな…」
 そんなマルチに対し、オレはくすっと微笑んだ。
「違うって、怒ってんじゃねーよ」
「…で、でも」
 マルチはグスッと鼻をすする。
「…あんまり可愛かったから、ドキドキしただけだ」
 オレはそう言って、マルチにキスすると、その幼い
体をぎゅっと強く抱き締めた。


 

続き