伝えたいことが、(ごくたまに/笑)あります (2001年6月)

2001/6/19

三ヶ月も間おいて、このコンテンツ意味あるのかなぁ…。

文章の視覚効果

吉田さんのところから、江洲さん千熊屋さん経由で柚葉さんのところまで辿って読んでみました。

知らないだけかもということなので、いきなり横から出てきて僭越だとは思いますが、代表的な作品をいくつかあげてみましょうか。

筒井康隆の手法は初期の頃は大衆に向けても非常に効果的であったと私も思います。特に「家族八景」で用いられていた意識の並行発生を文章にしたものは当時の私にとっては非常にエポックメイキングなものでした。

それは時を経て「エディプスの恋人」でさらに効果的になったのですが(実は私、文庫化されるときに一番心配していたのが文字色がきちんと反映されるのだろうかという点でしたが、杞憂に終わってほっとしたものです)、その当時は既に「虎よ、虎よ!」を経験していたため、いまいちインパクトが薄かったのを記憶しています。

こういう手法、私としては結構気に入っていたんですけどね、次(間になにかあったかもしれない)に出てきた「虚人たち」にはどうも乗り切れないものを感じ、途中で挫折してしまいました(結果、どんなストーリだったか全く憶えてません)。泉鏡花文学賞を取るくらいの作品でも合わないときは合わないということか(苦笑)。それとも自分の文学表現に対する壁がそこにあったということなのでしょうか?(爆)

ところで挿絵といえば、私の中で一番印象深く評価が高いのは「かもめのジョナサン」ですね。あれは挿絵じゃなくて写真なんだけど、類似表現といえるでしょう。もう一つ、「ゲイトウェイ」の手法も私は非常にお気に入りで、一度自作でも試してみたい手法ではあります。

こんな私ですから、こういう表現には肯定的なのはしょうがないとして、客観的に見ても全否定するのは表意文字をバックグラウンドにもつ民族としてどうかなと思ったり(笑)。

あ、そうそう。私は月姫はやってない(どころか買ってもいない/笑)ので、そっちに関してはなにも言うことはできません。


なっきー