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お酒について語らせて
確かに言ってたこんな事


UP DATE .2000.5/7


第16回 想いでのK-Port


やっと見つけた やきとり屋さん


2000年 5/5(金) TV朝日系20:48〜の番組『街角』において、当Number・なにわやが放映されました。この番組は 月曜日から金曜日までの一週間、ひとつの街をテーマにその魅力を映像とBGM・ナレーションで綴るというプログラムです。ポップクリエートに関しては興味の高いNumber、ましてTVで取り上げられるなんてそうそうあることではありません。今回はちょっと趣が違うようではありますが、撮影の舞台裏を中心に、記録と今の気持ちを記しておきたいと思います。


ええっ?テレビ朝日から電話?!


それは4月上旬のNumber休日 火曜日。店の電話が鳴りました。休日の電話はとらないこともあるのですが(なにぶんいない時もありますからね)その時はたまたま受話器を取ったんですね。聞けば『街角』という番組の為に取材させて欲しいということ。その時はまだ放映されていなかった新番組でしたから私は存じ上げておりませんでした。Numberはお金を払ったり、そのメディアや関連商品を買ったりする代わりに取材して頂く、所謂取材広告というのは一切お願いはしておりませんが、取材一切お断りっていうわけではありません。我々のサービスの「カタチ」を少なからず認めて頂いたわけですからとても嬉しく思います。最近は多いそうですが、Numberに白羽の矢を立てて頂いたきっかけもこのweb-siteということです。ご存じのようにこの「ホームページ」は私Numberが自分で作った拙いページです。恥ずかしながら愛着は持っているわけで、それがある種認められたんだと思いますからそりゃあもう嬉しいですよね。
お電話下さったテレビ朝日メディア映像部のyoshidaさんに、平常心を装いつつ(笑)質問に答えていきます。そしてもし縁があったら改めて 連絡ということで電話を切ります。その後Number関係者の間はその話で賑わいます。

「お金請求されるんじゃないの?」「悪戯じゃないの?」「テレビってケーブルテレビ?」「千葉テレビ?」「結局流れちゃうんじゃない?」などなど・・・(^^;)

で、撮影のスケジュールとかが決まって改めて連絡を頂いたのも次の火曜日。そう、Numberの定休日を考慮して連絡をくれていたんですよね。以前 湘南動物プロダクションにいた頃テレビ関係の人たちの連絡は結構常識的な時間帯とは違っていることがあって、そういうもんだと思っていたんですがシロート相手だから気を利かせてくれていたんですね。もっとも我々の商売はまともな時間割りではないですけどね(^^;) (あ、その反動か私たちは結構時間にはうるさかったりしますね 爆)

さて、そんなこんなで4/13(金)に取材が決行されました。その日までにオンエアされた番組をチェックしましたが、ある日の放送で 時計をはかると放映時間は約1分40秒。そのわずかな時間の為に、多くの人が多くの時間を費やすことを目の当たりにします。そして撮影自体がとても楽しいものだったわけですが、そのあたりの話に移りましょうか。さて、現場を撮影後日のNumberカウンターに切り替えましょう。


うつむく青年さん登場

Number(以下N)「実はNumberがTVに出ることになりました。予定だけど」

うつむく青年(以下青)「そうなんですか?」

N:「ええ。実は昨日撮影だったんですよ。」

青:「千葉テレビかなんかですか?あっ ケーブルテレビとか?」

N:「いえいえ、テレビ朝日。まあ、制作会社かもしれないけど」

青:「そうでしょうね。局が直接作るのはNEWSくらいで、ドラマやバラエティだって外に出しますからね。」

N:「そうなんですってね。でもね、ロケバスにはテレビ朝日の文字が入ってましたよ。持ち物はテレビ朝日なんでしょうね。スタッフの方の名刺ももらったけど。そうそう、ロケバスがでかくてね。うちの駐車場に頭から突っ込んでも2メートルくらいはみ出てたもん 道路に(笑)。マイクロバスって言ってたのに」

青:「何人くらいのスタッフで来たんですか?」

N:「ええっと・・・監督でしょ、カメラマンさん・照明さん・あとその他にスタッフ2名とモデルさんスタイリストさん運転手さん8名だったな。1.2分の番組を考えたら多いですよね。いや、少なくともこんな田舎の場末の店に来てもらうことを考えるとね。とはいえその世界では少数精鋭ですけどね。しかしあれだけアットホームなチームはそう無いと思いますよ。凄く良い雰囲気だった。いつかあのスタッフのまんまで大きなプログラム作ってもらいたいと願いますね」

青:「撮影・・・良かったんですね?」

N:「良い経験させてもらいましたね。普段からポップクリエータには敬意と興味を持ってるじゃないですか。撮影の空気がとても心地良かった。道 間違えたかな?(笑)」


照明が気になるよね


青:「どんな感じでした?」

N:「よくコントなんかでディレクターや監督のモノマネしてるのってあるじゃない?もうあのまんまんだった(笑) うちを撮ってくれた 監督は若くて背が高くてね、すらっとしてるんですよ。結構ピチピチのシャツ着てて。で、身振り手振りを交えて『こう、そっちからパーンと御嬢入ってきぃーの、カメラ引きぃーのライトにクロスかけてフェイド、みたいな』とか言ってる・・・」

青:「ほんとですか?それ(爆) っていうかその言葉!」

N:「マジマジ、ホント。いや、言葉はちょっと作ったかもしれないけど、っていうか覚えてないし(^^;)ただね、そういう業界用語使ってる んだけど無理が無いんだよね。ホンモノだから。あとね、なんと言っても照明さんね。感心したのは。他のスタッフは皆若いんですよ。でも照明さんは見るからにベテランでね。」

青:「照明はなかなかなり手がいないですからね。一人前になるのに時間がかかるし、だからみんな途中でやめちゃうんですよ。ましてアドリブも無いスタジオ撮りなんかだとコンピュータで照明もコントロールする事が多いですからね。ますます活躍の場か無くなる。」

N:「テレビや映画っていうメディアは人気があるけど、そういうビジュアルのアートっていうとカメラが中心になりますもんね。 舞台なんかは照明さんの立場って高いと思うけど」

青:「舞台照明は照明の中でも一番ですよ」

N:「じゃあうちを撮ってくれた照明さんも舞台出身というか経験はあるのかな?」

青:「かもしれませんね。年期があるということだと」

N:「撮影は昼と夜だったんです。昼の撮影が終わって、夜のカメラワークをカメラさんが考えてて、その時私に『昼と夜で変わるところは 何処ですか?』ということを質問したんです。『カウンターに何かボトルを置いたりしますか?』という、なんていうのかな、造形的な 事を考えたみたい。で、私は照明が変わりますって言って店のライティングを変えたんだけど解ってもらえなかった。でも照明さんはこちらの意図を見抜いてくれまして『今は明るいから解らないけど、これだけ違うと変わるよ』って。ホンモノの照明さんに接することができてこれも良い経験でしたね。しかしそんな風に腕のある人だと思うんだけど、アシスタントとかいないわけですよ。カメラマンも監督もそうなんだけど、まあ予算とかいろいろあるんでしょうからね。それらをビジュアルの勉強とかはしたことないんだろうなぁっていう番組のスタッフ2人でやってるわけ。でもいい雰囲気。お互いが思いやってるんですよね。だから良い空気が生まれると思うんだけど、もちろん厳しいところもあるんですよ。

青:「まぁ、芝居が麻薬っていうのもそういう現場の空気がね・・・」

N:「最初は2階の『古美術ギャラリーなにわや』から撮ったんですよ。私はしばらく一緒にいて見てたんだけど、その後Numberの方に降りて待機してたんです。ところがねぇ スタッフがなかなか降りて来なくってね。2分くらいの番組じゃないですか。それなのにそんなに長いから『2階の方が絵になるから下は切られたりして』とか言ってたんだけど(^^;)。あとねぇ・・・モデルさんと世間話してた(^^)」

青:「エロだ(TT)」

N:「どこがよ?!でもまぁその後下を撮ってもらってね。」

青:「その後下を・・・エロだ(TT) そこでマスター映るんですか?」

N:「いや、その時はコーヒーを撮ってました。『パフェでも作りましょうか?』って言ったんだけど『コーヒーで十分です』ってお気遣いをもって言われちゃいました。悪魔の誘惑を撮ってもらおうという私の深慮遠簿な策略があったのですが・・・」

青:「バレバレじゃないですか その謀略(笑)」

N:「まあ今回はK-Portをって聞いてましたからね。結局昼間は1時間半位の撮影だったかなぁ。夜の店の事を軽く打ち合わせて、それからアカデミアパークの撮影に行ってくるからとここを出て、夜また来てくれたんです。」

青:「で、夜の撮影。いよいよマスターの出番なわけですね。」

N:「まだ暗くならないからと日暮れまで時間待ちしてね。お茶飲んで、お客さんになってくれたんですよ。それで外とか撮って、最後に 店内、モデルの岡野さんがカウンターに座ってK-Portの入ったグラスを片手に私と絡むとこを撮りました。」

青:「絡んで・・・エロだ(TT)

N:「ちょっとちょっと!今日はそういうノリかい?(爆)  しかしモデルさんも大変ですよね。私は岡野さんとカウンター越しに話をするとこが撮られてるんですけど、自然な雰囲気でって言われるでしょ?そしたら話をするのが一番自然だからずっと話につきあってもらってたんですよ。無理矢理。」

青:「無理矢理・・・エロだ(TT)


やっぱりK-Portでしょ


N:「日が暮れるのを待って撮影開始。外観を撮って、モデルの岡野さんが外から店内に入るシーンを撮る。おそらくオンエアではほんの一瞬映るだけだと思うんですけど、しきりにモニターでチェックしてましたね。で、店内の撮影。ライティングで苦労してましたねぇ」

青:「スタジオと違ってロケ先の状況に左右されますからね。どの辺りが?」

N:「まず昼間は喫茶店で夜はバーっていうのが映像上の売りなんでしょう?昼間は入り口のボックス辺りを撮りました。カメラは同じ場所からカウンターの仕切を越えてカウンターに移っていくわけでしょ?そうするとNumberにはカウンターの前にアーチがあるから、その部分を照らすライトで影が出来ちゃうんですよ。その辺の処理が放送ではどうなってるか興味あるなぁ」

青:「じゃあ今私が座ってるこの席にモデルさんが・・・」

N:「そういうことになりますね。私の立ち位置は当然ココで・・・」

青:「で、マスターがカクテルを作る、と・・・」

N:「そう、それ。そこなんだよなぁ 僕が懸念しているところは(^^)」

青:「何をしでかしたんですか?!」

N:「あのね(^^;)。 まず、作るカクテルはK-Portね。何しろ木更津をテーマにしている番組だし、このカクテルもテーマは木更津港ですからね。お話し頂いた時の電話でもそのことはおっしゃってくれててね。ただ、昼の撮影が終わって照明さんとライティングの件で打ち合わせた時、そういう光とかの 現場の制約みたいなところから『明るい色合いのカクテルをお願いします』って言われたんですよ。多分K-Portの件は知らされてなかったんでしょうけど。で、ビジュアル的には黄色いカクテルがやさしいかなぁとか思って提案してたんですけど、まあ透明感のあるものなら良いと言われてたんですが・・・。スタッフの方たちが次の場所に行ってる間、冷静になって考えるわけですよ『いやぁ、ここはK-Portだろう。うちの売りだし。いいやいいや、パックレて出しちゃえ!』とかね」

青:「じゃあどの辺を懸念されてるんです?K-Portを撮ってもらえなかったんですか?あるいはごり押しして怒られたとか?」

N:「うう、うん。ちゃんとK-Portで撮影してもらいましたよ。スタッフのyoshidaさんが『じゃあK-Portでお願いします』とみなさんに伝えてくれて。で、監督が『じゃあマスター入ってください』って言って私の撮りになるわけです」

青:「良かったじゃないですか。どこで懸念してるんです?」

N:「監督がね、『コレはやるんですか?コレは?』って、シェーカー振ってるポーズをするわけ。で、私が、『いやこのカクテルはシェークはしないでグラスに直接注ぎます。ビルドって言うんですが』というと『そこをなんとかテキトーに変えてもらえませんか?』と」

青:「ええっ?K-Portシェークでって?!」

N:「ええ。まあ。絵的にはそれがいいんだろうなぁと・・・」

青:「作ったんですか?・・・はぁ・・・JAROに言ってやろ

N:「いやしかし、そこはPop Creatorを敬愛して止まない私ですから・・・」

青:「そんな、外人さんみたいな発音で 英語で言ったってダメですよ(笑)」

N:「まあ、その辺はなんとかしようと自分の中で決めて カメラ回る前に立ち位置や顔の向きとか決められるわけですよ。で、私は私でキューブアイスを入れたグラスをカウンターの上に乗せてスタンバイしようとしたのね。そしたら『あっ、グラスには最初何も入ってないところからお願いします』って言われて」

青:「大丈夫なんですか?」

N:「いやもう、全然ダイジョバナイんだけど(笑)、こっちはスタッフの思うようにしてあげたいっていう気持ちと同時に『是が非でもK-Portって』思ってるからね。やるしか無いわけよ。『カメラ回ったらパァーとシェイクして、素早くグラスについじゃって ください』という注文のもとに・・・」

青:「もう覚悟は決まってるわけですね」

N:「そう、その為に瞬時にして対策が頭の中を駆けめぐったね(笑)。まずK-Portをシェークでって言うけど、このカクテルはジンジャエールとトニックウォーターをMixしてグラスに注ぐわけですよね。シェーカーの中で炭酸を混ぜ合わせれば当然・・・」

青:「爆発しますね」

N:「だから予めシェーカーの中でキの抜けた状態にしておくわけ。番組では音録りはしないのを知ってたから監督に断りをいれてね『氷り 入れなくていいですよね?』って。それから素早くといってもブルーキュラソーをボトムに流し入れ、尚かつポートワインをフロートする わけだからかなり厳しいわけですよ。その辺も対処するためにバースプーンや各ボトルの位置をしっかり把握しておいてね。」

青:「ほほぅ。じゃあ本番行きましょうか!」


本番いきま〜す


カウンターにはモデルの岡野さんが腰掛ける。スタッフがカメラワークやライティングを話し合っている間、Numberは立ち位置こそ守っているがカウンターを挟んで彼女と談笑している。この後のスケジュール、仕事を通して描かれる彼女の日常生活・・・。そこは撮影とはいえ普段のNumberの時間と空間だった。と、優しく、しかしシャープに監督の声が走る。現場の空気がかすかに張りつめる

監督:「はい、じゃあ本番いきまーす。マスターお願いしまーす。」



























「マスター カメラ目線やめて下さ〜い」


青:「いきなりダメじゃないですか(爆)」

N:「いや、そんな意識は無かったのよ。とにかくK-Portをうまく作れるかが気になっていたからね。グラスを見つめていたの。その目線の先にカメラが在ったんだよね。仕切直しいきましょうか(笑)」

監督:「はい、じゃあお願いしまーす。4・3・2・・・」(カメラ回る・・・)

いきなり中身の入ったシェーカーを高々と掲げシェイク。

N:『うわ〜。シェーカーから溢れてるよ〜。当たり前だよなぁ。早く注がなきゃあ〜。』

頃合いをつけてシェーカーのトップを取り グラスに注ぐ・・・・!

が、グラスには本来入っている筈の氷が入っていないっ!(当たり前)。

N:『しまった〜。何も入ってないグラスに注いじゃったよ〜。どうしようかなぁ・・・でもダメ出ししたくないしなぁ・・・いいか、このまま作っちゃえ。この雰囲気を私で壊したくないし。もしダメだったら取り直しになるだろうし、その方がいいな。良い絵 撮ってもらいたいし』

作業を続けるNumber。グラスにシェーカーの中身を注ぎ終わったら、何事もなかったかのように素早く製氷器の扉を開けた。左手に制作途中のゴブレットを持ち、右手でアイススコップを掴み キューブアイスをすくう。そして静かに、しかしスピーディーにキューブアイスをグラスに放り込む。 全くのアドリブの私の動作に、しかしそこはプロのカメラマン。『グググッ』とグラスに寄っていたカメラは私の手元を追いかけカウンターを乗り越えフォーカスを合わせる!
再びカウンターの上にグラスを置くと、すばやくバースプーンを取り出しブルーキュラソーをそこに沈める。 ポートワインをフロートし、コースターを取り出すとその上にそっと完成されたK-Portを乗せて 『スッ』と岡野さんに差し出す・・・・「どうだ?」

監督:「はい、カット!OKでーす。」

N:(え?OKなの? まあ後は編集でどうにでもなっちゃう、というかしてしまうんだろうなぁ・・・)


岡野さんとNumber


この後岡野さんと私の対話シーンなどを撮りました。放送ではオシャレな一時として映っていたと思いますが 内容はというと・・・

O:「このK-Portってホントに飲みやすくて美味しいですね。撮影がなかったらもっと飲みたいです。」

N:「ありがとうございます。このカクテルのベースになってるポートワインは酒精強化ワインと言って、アルコールが比較的強いワインなんです。 でも、男性から女性に勧めるときは『僕は君を愛してるよ』っていう愛の告白のワインなんですよ。」

O:「え?そうなんですか?良いこと聞いちゃった。これは使えますね(笑)」

N:「そう、アルコールの強いお酒として認知されてますからね。つまり『酔っぱらっても後は僕が面倒見るから』という・・・」

O:「じゃあこれ飲んだら、『その愛をお受けします』って事ですか?」

N:「そうなりますね くれぐれも気をつけて下さい(笑)。なんにしろこのカクテルはNumberのイメージだと思ってますし、私はカップルのお客さんって好きなんですよ。木更津に遠くから 来られた恋人同士がNumberを利用して下さって、そしてK-Portを飲んでくれる。その後結ばれたり、末永く幸せに一緒にいてくれたらきっと 良い想いでになると思うんですよね。いろんな人の『想いでのK-Port』になってくれたらなぁって思ってこのカクテルを提供させてもらってます。

O:「うーん、いいですねぇ」

N:「明日も撮影があると言ってましたけど、今日はどちらかでお泊まりですか?」

O:「いえ、今日はいったん帰って明日6時から撮影です。また来ます」

N:「え?だってこの後まだ撮影の予定でしょ?」

O:「そう。港の夜景を撮りに行きます。」

N:「ええっ!なんだか今日は寒いのに。まして海だと」

O:「そうなんですよねぇ。昼間の海ほたるでは凄く風が強くって大変でした。」

N:「しかし朝早くて、今だってもうこんな時間でしょ?他の仕事が出来なくなっちゃうんじゃないですか?」

O:「そうなんですぅ。ですからお泊まりとか、その辺は考慮していただくようお願いしています」

N:「お身体に気をつけて がんばってください。もし機会がありましたらプライベートで遊びに来てくださいネ(^^)」

Numberの撮影が終わったのは8時を回っていて、撤収作業を終えて次の撮影現場に行かれたのはもう9時近かったはず。本当に 大変なお仕事ですね。岡野さんは衣装とかの制約があるからずっと立ちっぱなしだったし、撮影の間笑顔を絶やすことが在りませんでした。 それはスタッフみなさんに言えることで、チームが気持ちよく、最高の仕事ができるように一人一人が心がけているのが見て取れました。 だから楽しく参加できましたし、その場にいられた事を光栄に思います。
自分の出番だけはさすがに見ることができませんでしたが、その他のシーンはずっとモニターを拝見させて頂きました。素人目には 気にもとめないような、ほんの1cm程度の顔やモノのラインの陰影など、納得行くまで取り組んでいくんです。勉強になりました。


やっと見つけた やきとり屋さん


この日は通常ならば営業日。撮影の間は残念ながらご来店をお断りしなければならないというところでした。 もしNumberが甘えられるファミリーが来られたら、お酒等飲みながら撮影を見て 待っていてもらうくらいのつもりでおりました。その日来られたんだけど 気を利かせて身を引いてくれた みっちゃん(以下み)もここに登場して頂きます。

N:「この間はすいませんでした。来てくれたでしょ?駐車場の外に来られたのが解ったのだけど、入って来られるかと思ったら・・・」

み:「あ、いえいえ。予約だったんですよね。なんか張り紙してあったんでそうだろうと」

N:「いえいえ、撮影だったんです。

み:「え?何の?」

N:「テレビの」

み:「え?ケーブルTV?千葉テレビですか?」

N:「いえいえ、TV朝日」

み:「え〜っ!すごいじゃないですか」

N:「2分くらいの番組ですけどね。一週間木更津の街がテーマで、その中で・・・。」

み:「でも凄いですよ。他にもお店とかあるのにNumberが取り上げられたんでしょ?なんか嬉しいですよ。お客さんだらけになっちゃったら どうしよう?」

N:「そんなことはないでしょう(笑)。いつも支えてくれてるみなさんのおかげですね。まあK-Portっていう自分が表現したカクテルが ある種認められたって思っちゃってますから、それは嬉しいですけどね。私にとっても『想いでのカクテル、K-Port』ですね。もっとも私がNumberに求めているモノはやっと見つけた やきとり屋さんなんですけどね。」

青:「なんですか それ?」

N:「私の好きなアーティスト、佐野元春さんを称してフリーアナウンサーの古舘伊知郎さんが言った言葉なんです。佐野さんって、日本の 商業ベースの音楽シーンではそんなに凄いわけじゃないですよね。今までスマッシュヒットはいくつかあるけれども。でももし彼の表現に ふれることができたら、とても素敵な気持ちになれる。具体的には自分の求めているモノはわからないけれども、不意に出会ってみたら 『おお、コレだよコレ。このフィーリング』というような。そんな場末のやっと見つけた やきとり屋さんでありたいと思うんですよ。








青:「なるほど。じゃあハツをください。あと、K-Portシェイクで(笑)」




放映後


さて、そうこうしてオンエアとなりました。私の感想は・・・「良いお店だなぁ」ということでしょうか(笑) 編集のスタッフの方達の苦労が解る様な気がします(^^;)。自分にとっても良い思いでとなりましたし、テレビ朝日の関係者のみなさんに この場で失礼ですがお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。そして当日ご迷惑をかけたであろうNumberファミリーの皆様 にも。
色々な方から「見たよ」っていう声を頂いて、みんながわがことの様に喜んでくれたのも嬉しかったです。さて、Numberオリジナルカクテル K-Portは今回触れたような気持ちから生まれました。木更津名物とはおこがましいのですが、もしこの街にお越しの際はいかがでしょうか? 貴女が・貴男が 後々に『想いでのK-Port』にしてくださる事を望んで、お待ちしております。

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