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風に吹かれて
03/5/06 千葉県 鋸南町
俺は潮風に吹かれていた。
午前9:00。千葉県は鋸南町のとある磯。早朝から夏を感じさせる空気の中、俺は愛車を走らせてこの町に来た。 GWの喧騒はこの町をも襲ったはずだが 今日は平日。何事もなかったように、そこはいつもの町の顔をしていた。今日、俺は釣るぜ。 数々のフィールドを友とする俺だが、このポイントに来たのはどれだけ振りだろう。おっと! 何故この場所を選んだか何て 野暮なことは訊かないでくれよ。潮風が俺を呼んだだけさ。 そんなわけでこの磯の詳細な地形が分からない。そこで俺は、 まず荷物も持たずに磯場を隈無く歩いた。何事も用意が肝心なんだ。足場の荒れた磯を10分程歩き、俺は適当なポイントを突き止めた。 今日、俺は釣るぜ。 愛車に戻り道具を担いで、今往復した道を再び行く。ポイントに着いた俺はすかさず愛竿を取り出し餌を、餌を・・・車に忘れてきちまった。 無意識のうちに日記のネタを仕込んじまうなんて、フッ・・・俺もどうかしてる。急いで愛車に戻り、再び往復した道を行く。夏を思わせる日射しが 俺を容赦なく照りつける ハァハァ。フッ・・・これくらいのハンデはくれてやるぜ誰にだ? マキでいこう。今日の仕掛けは5.4m/1.5号の磯竿に道糸・ハリス共に1.5号。ハリは海津を使う。狙う獲物はノッコミのチヌといきたいところだが、 日も高くなってきたこの時間じゃあ望めない。そもそも仕掛けには4Bの中通し浮きをセットした。そこでメジナといきたいところだが、 潮は明日には小潮を控えた最後の中潮。満潮は朝7:00に過ぎてしまった。干潮が午後1:00にせまっている。バカヤロウ、決して 寝坊したんじゃない。まあメバルかカサゴが釣れれば御の字だろう。 今日、俺は釣るぜ。 尤も俺様、南場釣遊の釣りは自然と戯れるのが真骨頂。焦る事は無い。一通り仕掛けを投入したら 何言ってるんですか? 投入ですよ、投入。 まあゆっくりと持参したビールでも飲もう。 プシュッ! と景気の良い音を立て、 俺は喉を潤した。そうしてその落ち着きを確かめるように、俺は煙草に火をつけた。後は待つだけだ。待つだけだ。待つだけ・・・ 待ち過ぎだ! だが、焦ってはいけない。お前らは釣りに行くと、どうしても魚を釣り上げる事ばかり考えるんだろう? フッ・・・青いな。 俺くらいの釣り師になると、そんな俗な気持ちなんかは何処かに置き忘れて来ちまった。っていうか釣れなくていい。っていうかむしろ釣れない。 かなり釣れない。 だがいい。 日常、テキストサイトなんて宣って文字や言葉を紡いでいるんだ。気持ちを紛らわす術は心得ている。駄文を重ねる事も 釣りに繋げるのさ。決して無駄な日常を送ってるわけじゃ、ないんだぜ(笑) お前らも少しは、実践してみるといい。とにかく俺は 煙草に火をつけた。 ま、釣りの指南をする際も、直接釣りから入っちゃ駄目なわけだ。そう、ここは先ず妄想だよ。MOUSOU。確かに俺たちの住む界隈には 名うての妄想野郎がごまんといる。そいつらはまるで世間のゴミの様に言われることもあるが、なかなかどうしてその奥は深い。 そしてあんまり極めすぎるとあっちの世界に逝ってしまうという諸刃の剣。素人にはお勧め出来ない。確かに 奴らの妄想は最近のパソコンのCPUの如しさ。高クロックでぶん回しロケットで突き抜けろ! だがな・・・俺の妄想は 決してクロック周波数は高くないが拡張命令MMX(マルチ妄想エクステンション)がある。お前ら俺の言ってることが分からないだろう? 俺も分からないんだ。ともあれ俺は煙草に火をつけた。 もうそろそろ魚の姿を見せておかないと、親愛なる読者様も流石に愛想尽かして読むのをやめてしまうだろう。全く、読者をふるいにかけ、 読み手を選ぶサイトをやってると苦労するぜ。残った我慢強いお前らに俺様の獲物を拝ましてやる。とくと観やがれ!
こいつはオハグロベラ。とんでもねぇ外道だ。普通は食べない。 まあいい。とにかく俺は煙草に火をつけた。 潮が動かねぇんだからジタバタしても始まらねぇ。いいかい?覚えときな。釣りってのは釣れる時に釣るもんだ。 釣れない時にジタバタする、そう言うヤツを業界じゃあマクドナルドってんだ。デンスケと呼んでも言い。 とにかく俺は煙草に火をつけた。そして2匹目がコレだ。
コイツはお馴染みメバル。周年釣れはするが、春先からのエビメバル・イワシメバル等 人気の釣法からもわかる通り 春告魚(ハルツゲウオ)にも数えられる程だ。この時季美味い魚だ。大きければな。実はこの魚・・・
小っちゃ! 彼女は小倉弘子さんじゃなかったんだ。俺は当然リリースした。自然を愛するネイチャーボーイだからな。 大きくなったらまた会おうぜ。それにしても酒の肴無くして夜の帳は降ろせない。とにかく俺は、煙草に火をつけた。 じゃなくて磯を彷徨いた。何か海の幸を探しての行動だ。昔から俺は、食うのに困るとこの海に来て獲物を探した。 アワビ・サザエ・トコブシ・イソガニ・タコ・イカ・・・なんだか今より豊かな食生活だな。 鬱だ 死のう。 それはもういい。 とにかくゲットしたのがコイツだ。
ウニ。もっと早く行動していれば良かったんだが、潮が引ききった今となってはタコなんざ望めやしねぇ。 まあとにかくこれで土産は出来た。それにしても、もうすぐ干潮を迎えるという時間になってもまるで潮が動かない。 なんとか無理にでも釣って帰らなければ。ということで俺は煙草に火をつけた。
そうして釣り上げたのがこの・・・おいおいなんだよコレ? うんこじゃねぇかよ。これはなんですか、写真のテクニックですか? このサイト今日はめちゃくちゃオゲレツじゃねえか。なんかあったのかNumber? コホン。まあとにかく、これがギンポです。何言ってるんですか? ギンポですよギンポ。見てくれは蛇みたいで悪いですが、 淡泊な白身は江戸前のネタとしてお馴染み、天ぷらのタネなんかにすると絶品なんですよ。嬉しいから一曲歌いますよ。 美空ひばりさんで、ギンポ追分け。♪ギンポ〜の花びらが〜♪ 何言ってるんですか? 花びらだなんて! 追って分けちゃうだなんて! まあ、今回はこれくらいにしといたらぁ。( ゜д゜)、ペッ ! 釣りについて語らせてに戻る
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