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ときめき京都・奈良情報

●京都みやび情報

■宇治市・源氏物語ミュージアム
■京都市トピックス 10月

●奈良まほろば情報  大和路観光マップ(写真付)PDFファイル
                リンク:奈良市観光情報センター

飛鳥・天平の都 奈良のみどころ・イベントを軽妙な文章で綴る。
古都散策情報。随時更新   著:藤原@ならやま観光委員

■正倉院展出陳宝物
■正倉院
 
■奈良市内のイベント
■相撲のはじまり
■10月 奈良の散策イベント

■10月、奈良の歳時記
■東大寺 転害門

■銅鐸のこと

■滝谷のコスモス園
■室生寺(台風7号で被害)

■奈良大和路・秋の臨時バス(奈良交通

■「君が代」の2番の歌詞
■世界文化遺産講演会テーマ「よみがえる古都」 作家の杉本苑子さん
■平城京・朱雀門の赤鬼
■奈良国立博物館、特別展観/百済観音
■笠の荒神さん。そばピクニック
■かぐや姫まつり 

■宇治市・源氏物語ミュージアム                            10月26日

11月8日(日)から一般公開始まる、9:00〜16:30宇治市「源氏物語
ミュージアム」。大人500円。小中生250円。月曜休館(祝日の時は翌日)。
場所は、京阪宇治駅の東徒歩10分。JR宇治駅から宇治橋を渡って徒歩15分。
お問い合せは、源氏物語ミュージアム準備室(TEL 0774−28−0200)

平安時代の才女、紫式部の筆による「源氏物語」全54帖の最後の10帖は、光
源氏亡き後の物語で、宇治を主な舞台として展開するので「宇治十帖」と呼ばれ、

源氏物語第45帖、宇治10帖の1「橋姫」、光源氏の異母弟、八ノ宮は宇治の
山里で仏道に深く帰依して、俗聖と呼ばれていましたが、彼を訪ねた薫ノ大将は、
自分の出生の不安から厭世(えんせい)的な気持で、八ノ宮の人柄に強く惹かれ、

宇治に通っている時、美しい2人の姫君、大君と中君を知り、大君に使える弁の
おもとから彼の出生の秘密を知らされ、そんなこんな、宇治の山荘の模様などを
匂宮に語るのでした。すなわち、薫が20歳から22歳の10月までの物語です。

      橋姫の心をくみて高瀬さす 棹のしずくに袖ぞぬれぬる

源氏物語第46帖、宇治10帖の2「椎本(しいがもと)」、薫から色々な噂を
聞いた匂宮(におうノみや)も宇治へ立ち寄り、姫へ歌を送りますけど。やがて、
八ノ宮は2人の姫を残して亡くなります。また、薫は姉の大君(おおいぎみ)へ

自らの想いを告げるのですが・・・。薫23歳の2月から24歳の夏までの物語。

     たちよらむ蔭と頼みし椎が本 むなしき床になりにけるかな

源氏物語第47帖、宇治10帖の3「総角(あげまき)」、薫は大君に求婚する
けども、大君は、妹の中君(なかノきみ)と薫の結婚を望んでいました。そして、
薫は中君と匂宮を強引に結び付けて結婚させます。しかし、高貴な匂宮は外出が

難しく、中君の元へ通って行けません。そして、姉の大君は、妹の末を憂いつつ、
心痛の余り、薫に看取られながら亡くなります。薫24歳の8月から12月まで。

      総角に長き契りを結びこめ おなじ所によりもあはなん

後、源氏物語第48帖、宇治10帖の4〜10が続いて、「早蕨(さわらび)」、
「宿木(やどりぎ)」、「東(あずま)屋」、「浮船」、「蜻蛉(かげろう)」、
「手習(てならい)」、「夢浮橋(ゆめノうきはし)」ですが、又の機会にでも。

なお、開館に先駆けて、10月24日より、地ビール工房「ガーデン天ヶ瀬」の
生ビール「源氏物語」330ミリリットル450円。酒卸・小売業「みろく」が
伏見の酒蔵に特注した純米吟醸酒「紫式部」1.8リットル2100円を販売中。

藤原@ならやま観光委員

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■正倉院展出陳宝物                             10月26日

今回出陳の「木画柴檀双六局」に関する当時の使用状況等を書きます。

10月24日(土)〜11月9日(月)、9:00〜17:00(但し、入館は
16:30まで)、奈良国立博物館(TEL 0742−22−7771)正倉院展。
なお、金曜日は、9:00〜20:00(入館は19:30まで)。会期中無休。

10月24日(土)13:30〜、奈良国立博物館講堂で公開講座「東西交流の
視点よりみた聖武天皇御遺愛の品々」。講師・筑波大学教授、相馬隆。聴講無料、
但し、拝観料金、一般830円、高・大生450円を払った方、先着200名様。

すっかり大和の秋の風物詩になった「正倉院展」は、戦後間もない昭和21年に
第1回が開催され、今年で第50回となり、今では国民的な行事として親しまれ、
今年は74件の宝物を出陳し、節目の開催にふさわしい品が多く含まれています。

特に注目すべき品は、赤漆文欟木御厨子(せきしつぶんかんぼくノおんずし)で、
第40代天武天皇から持統、文武、元明、元正、聖武、孝謙と歴代の天皇に受け
継がれた由緒正しい厨子ですが、厨子の中に納められている第45代聖武天皇の

宸筆「雑集」も合わせて出陳されます。また、漆胡瓶(しつこへい)は、鳥口形
注口をもつペルシャ・スタイルの異国風水差し、銀平脱の技法で鹿、羊、鳥、蝶、
草花、山岳を表し。その他では、ペルシャで作られた白瑠璃瓶(はくるりへい)。

美しい唐花模様の花氈(かせん)。柴檀木画槽琵琶(したんもくがそうノびわ)、
新羅琴等の楽器。木画柴檀双六局(もくがしたんすごろくきょく)等の遊戯具も
有り。孝謙の愛人道鏡の自筆文書3通が久しぶりに公開されるのも見逃せません。

読者の方々は遊技具の双六を見て、
おそらく優雅な宮廷遊びを思い浮かべられるでしょうが、とんでもない。事実は、
日本書紀に書かれ、685年(天武14年)9月18日天武天皇が内裏に廷臣を

集めて双六賭博を開帳され、宮処王(みやところノおおきみ)が博打の形に衣と
袴をもらっています。そもそも双六は7世紀末に中国で大流行し、我が国に伝え
られると爆発的に広まり、元々から博打好きな天武天皇は「壬申の乱」の時でも、

黒雲を見て自(みずか)らチクを用いて戦の勝敗を占ったぐらいですから、双六
博打に目がなく、天武天皇の皇后・鷓野讃良(うのノさらら)は頭を痛め、夫の
死後、持統天皇になって、689年(持統3年)さっそく双六を禁止しています。

それでもなかなか博打はなくならなくて、第41代持統天皇の孫・第42代文武
天皇の御代、698年(文武2年)博打を生業とする者を取り締まる命令を施行。
なお、天武、持統は両天皇合葬で飛鳥の檜隈大内陵にお二人で眠っておられます

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■ 正倉院                                        10月25日

10月24日(土)〜11月9日(火)、9:00〜17:00(但し、入館は
16:30まで)、奈良国立博物館(TEL 0742−22−7771)正倉院展。
なお、金曜日は、9:00〜20:00(入館は19:30まで)。会期中無休。

拝観料金は、一般830円。高・大生450円。小・中生250円。奈良国立博
物館正倉院展のHPは、http://www.narahaku.go.jp/98shoso/98shoso.html
また、奈良国立博物館のテレフォンサービスは、TEL 0742−22−3331

なお、東大寺の大仏殿の裏に在る、正倉院(TEL 0742−26−2811)は、
月〜金の平日10:00〜15:00、建物の外観のみを無料で公開しています。
そもそも正倉院は、奈良・平安時代の中央・地方の官庁や大寺に在った、正倉の

棟が集まった一廊を正倉院と言い、当時は何処にでも在りましたが、長い年月で
殆どの正倉が取り潰され、残っているのは唐招提寺の正倉と、東大寺正倉院内の
正倉一棟だけが往時のままの姿で今日まで残っています。これが正倉院宝庫です。

東大寺の正倉院は、756年(天平勝宝8年)6月21日、聖武天皇の77忌の
忌日に当たり、光明皇后が天皇の遺品約600点と薬物60種を東大寺の大仏に
奉献された物が正倉に収蔵されており、皇后の奉献は前後5回にもおよびました。

その後、大仏の頭がちょっと傾き、855年(斉衡2年)の地震で転がり落ちて、
まもなく修理され、大仏開眼供養が行われましたが、その時に用いた仏具なども、
950年(天暦4年)東大寺羂索(けんさく)院から正倉に移されました。故に、

正倉院の宝物は大別して、北倉の光明皇后の奉献物と、中倉・南倉に納められた
羂索院から移転の仏具等の2系統より成り立って、北倉、中倉、南倉と申しても、
棟続きで、ただ板壁で仕切られているだけ。中は全て二階造り、それぞれ東面の

中央に入口が在り、開扉には勅許を必要とします。所で、東大寺の他の建物が兵
火で何遍も炎上したのに、正倉は不思議と災害を免れ、1254年(建長6年)
6月、北倉へ雷が落ち、炎が上がり、あわや火事かと思われた時、正倉院のすぐ

北側に立つ3本の杉の根本に鎮座まします小さな社の「杉本明神」から、大きな
竜に姿を変えた明神さんが現れ、口から流水を噴き出し、火事を消し止めました。
そして、完全に火が消えたのを確かめると、また祠の中へ帰られ姿が消えました。

なお、その時以来、竜神さん、すなわち、明神さんは再びお姿を現した事はなく、
現在どうなされているか存じませんが、今でも正倉院の大切な宝物をお守りして
いると信じられ、正倉院を管理する宮内庁が、「杉本明神」をお祀りしています。

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■奈良市内のイベント                                10月18日

10月1日〜12月31日(木)ラジオを聴きながら「ならまち」ウォーキング。
FM76.1MHzで、10:15〜15:15の毎時15分〜わずか10分間
だけ放送をしています。出力が小さいので「ならまち」界隈のみ受信が可能です。
問合せ、ならまち賑わいフェスタ実行委員会(TEL 0742−25−0644)。

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10月3日〜12月20日(日)9:30〜16:30、入江泰吉「古都奈良の
貌(かお)」。奈良市写真美術館(TEL 0742−22−9811)展示室にて。
入館料、大人500円。高・大学生200円。小・中学生100円。月曜日休館。
世界の遺産「奈良」を撮った写真を展示しています。場所は、新薬師寺の隣です。

毎月第2土曜日14:00〜、奈良市写真美術館作品解説。小・中・高生は無料。
奈良市写真美術館は、西日本初の写真専門の美術館で、ほぼ半世紀に渡り、奈良
大和路の風物を撮り続けた奈良の写真家、故・入江泰吉さんの写真を中心に展示。

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通年、9:00〜17:00,新薬師寺(TEL 0742−22−3736)にて、
「おたま地蔵尊」特別公開。香華料300円。鎌倉時代の景清地蔵尊の体内より
出現された裸形地蔵尊で男性のシンポル(おたま)を付けておられる等身大仏像。

毎月第3土曜日、17:00〜翌日10:00、新薬師寺「天平の夢を結ぶ会」。
定員、女性のみ30名(団体の場合、男女可)。1泊2食付きで、12000円、
電話予約。夕食(萩御膳)後、住職の話や夜間特別拝観、五右衛門風呂入浴など。

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10月1日〜11月30日(月)大安寺(TEL 0742−61−6312)にて、
秘仏、十一面観音立像を特別公開中。拝観は、9:00〜17:00,400円。
聖徳太子が飛鳥に創建された大官大寺が元で、平城京に遷って南都七大寺の1つ、
旧境内全域が国の史跡で、大安寺様式の仏像群の宝庫。がん封じ祈祷のお寺です。

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毎週土曜日19:00〜20:30,三松寺(TEL 0742−44−3333)
坐禅会。参加料は志納。永平寺より参禅道場として認可されたお寺で、大和盆地
内では随一唯一の「行学一致(修行と学問を一致させること)」の学問道場です。
場所は、近鉄橿原線・九条駅からちょっと北へ行って、西へ少し徒歩で約15分。

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■相撲のはじまり                            10月13日

日本書記によると、我が国における相撲の始まりは、第11代垂仁天皇の7年に、

自分の強力を鼻に掛け自慢していた当麻蹶速(たいまノけはや)を負かすために、
出雲国より呼び寄せた野見宿禰(のみノすくね)とが、奈良県桜井市穴師に建つ
穴師坐兵主(あなしにいますひょうず)神社の参道脇にある広場の「カタヤケシ、

現在、土俵と小さな石の祠の相撲神社が在る」で、天覧相撲をしたのが初めです。
勝負は野見宿禰が勝ち、負けた当麻蹶速は、近鉄南大阪線・当麻寺駅から1キロ
西の当麻寺までへ行く途中の富麻町相撲館「けはや座(TEL0745-48-4611)」の

西隣に祀られている「五輪塔」の下に眠っておられます。また、野見宿禰は近鉄
大阪線大和朝倉駅から長谷寺駅へ向い、トンネルを通過してすぐ、崖下に見える
田圃の中の塚で表示塔の下に眠っておられます。なお、長谷寺の方から初瀬川に

沿って初瀬道を西へ行った野見宿禰の塚がある辺りは桜井市出雲と言い、初瀬道
沿いに、第25代武烈天皇泊瀬列城宮跡の石碑が立っている「十二柱神社」の石
段の上がり口に鎮座する2頭の狛犬は、小さな八人の関取衆で支えられて居ます。

また、野見宿禰は出雲から土師部(はじべ、埴輪職人)を連れて来て、それまで
天皇を古墳に埋葬する時に犠牲になった殉死の風習を埴輪に代えましたが、今も
素焼きの出雲人形(干支、俵牛、力士等の人形)が、長谷寺前すぐの参道の所の

「井上みやげ物店(TEL 0744-47-7313)」で 売られています。小さなものでも
1個1500円以上しますが、作り手のお祖母さんが高齢の為、時々品切れです。
また、長谷寺名物くさ餅1個90円と、花ようかんは、総本家「寿屋」がお奨め。

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■京都市トピックス10月                             10月11日

京都御所 秋の一般公開
○問い合わせ・宮内庁京都事務所 電話075−211−1215
○日時・10月30日(金)から11月3日(祝) 9:00−15:00
○内容
  春、秋に実施される恒例の京都御所一般公開。この間は事前申し込みなしで参観可。
○交通・地)今出川下車

秋の寺宝特別展
名称:東寺宝物館秋季特別公開 電話:075−691−3325
期間:9/20から11/25 9:00−16:30
内容:東寺のおさい銭・弘法さんを初めとするおさい銭にまつわるエピソードを紹介
交通:近鉄・東寺下車

名称:銀閣寺東求堂公開 電話:075−771−5725
期間:10/3から12/6 10:00−16:00 受け付け15:30まで
内容:足利義政の持仏堂で書院造り(国宝)の東求堂と本堂を公開
交通:京都駅からバス5.17番・銀閣寺道下車

名称:仁和寺名宝特別展  電話:075−461−1155
期間:10/1から11/23 9:00−16:00
内容:三十丁冊子(国宝)、阿弥陀三尊像(国宝)ほか
交通:京都えきよりバス26番・御室仁和寺下車

名称:等持院秋の特別展  電話:075−461−5786
期間:10/8から10/12 8:00から16:00
内容:狩野興以筆芳情障壁画、等持院絵図(重文)、長谷川等伯筆秀吉像ほか
交通;京都駅からバス101、205番・北野白梅町下車

名称:大徳寺本坊・高桐院宝物展  電話:075−492−0068
期間:10/4から12/7 10:00−16:00
内容:狩野探幽筆方丈障壁画ほか
交通:地下鉄北大路からバス1,204,205,206番・大徳寺下車

名称:広隆寺桂宮院公開  電話:075−861−1461
期間:10、11月の日・祝日と11/22  9:00−16:30
内容:桂宮院本堂(八角円堂、一重、桧皮葺)公開(国宝)
交通:京都駅から京都バス・太秦広隆寺前下車

名称:本法寺仏涅槃図公開 電話:075−441−7997
期間:10/15−11/30 10:00−16:00
内容:長谷川等伯画の日本最大級の仏涅槃図(重文)ほか
交通:京都駅からバス9番・堀川寺の内下車

*料金は寺院によって異なります。また主催者の都合により展示内容が変更される場合があります。

京都市観光協会ニュースより

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■10月 奈良の散策イベント                            10月4日

10月10日(祝)近鉄吉野線・飛鳥駅前8:00〜9:10集合。第7回、峠
越えの道を行く。参加費は無料(但し、拝観料は別途)。コースは、飛鳥駅−−
高松塚古墳−−稲淵−−栢森−−猿石−−高取城−−壺阪峠−−世尊寺−−六田
−−脳天大神−−蔵王堂(先着千名に仙人鍋の試食)−−近鉄吉野駅。雨天決行、
徒歩約20キロ程。なお、徒歩約15キロも有って、近鉄吉野線・壺阪山駅前に
9:00〜10:10集合。壺阪山駅−−壺阪寺−−壺阪峠−(後は、同じ)−。
お問い合せ先、近畿日本鉄道・天王寺事業(TEL 06-624−0382〜3)。

10月11日(日)近鉄吉野線・壺阪山駅前10:10集合。お里と沢市信仰の
道は天誅組城攻めの道。参加費600円(壷坂寺拝観料を含む、バス代は別途)。
壺阪山駅=(バス、310円)=壺阪寺−−五百羅漢−−高取城跡−−猿石−−
植村邸−−上土佐−−壺阪山駅。徒歩8キロ。文学散歩なので、講師が付きます。
お問い合せ先、近畿日本鉄道・天王寺事業(TEL 06-624−0382〜3)。

10月17日(土)葛城山ロープウェイ葛城山上駅前10:10集合。葛城高原
秋の山野草観察。参加費300円。コースは、葛城山上駅−−葛城天神社−−婿
洗いの池−−葛城山頂−−カブト岩−−自然研究路−−葛城山上駅。徒歩3キロ。
講師付き。お問い合せ先、近鉄天王寺事業(TEL 06-624−0382〜3)。

10月18日(日)JR&近鉄・天理線9:30集合。山辺ふれあいハイキング、
歌人(人麻呂・業平)の里をゆく。参加費無料ですが、10月9日(金)までに、
山辺広域行政事務組合事務局(TEL 0743-63−3814)へ電話申込。コースは、
天理駅−−石上神宮−−布留の高橋−−白河ダム−−和爾坐(わにいます)赤坂
比古神社−−柿本寺跡、歌塚−−楢神社−−在原神社−−天理駅。徒歩12キロ。

10月18日(日)名張小学校(近鉄大阪線・名張駅から徒歩5分)9:30〜
11:00集合。伊賀・初瀬街道(名張〜伊賀神戸)。参加費は無料。コースは、
名張駅−−馬塚古墳−−新田&庄田常夜灯−−城之越遺跡−−伊賀神戸駅。徒歩
約13キロ。お問い合せ先、近鉄名古屋事業(TEL 052−582−3325)。

10月18日(日)国営飛鳥歴史公園館前(近鉄吉野線飛鳥駅から徒歩10分)
10:00集合。古都飛鳥・花散策(秋の飛鳥路編)。参加費無料ですが、国営
飛鳥歴史公園飛鳥管理センター(TEL 0744−54−2441)へ電話で申込。
コースは、飛鳥歴史公園館−−明日香村内−−飛鳥歴史公園館。徒歩約3キロ程。

10月24日(土)国営飛鳥歴史公園甘樫丘地区豊浦休憩所前(橿原神宮前駅〜
バス)11:00集合。里山自然教室・花の歳時記編(秋編)。参加費無料です
が、国営飛鳥歴史公園飛鳥管理センター(TEL 0744-54−2441)へ電話申込。

10月24日(土)近鉄御所線・忍海駅前10:10集合。葛城の道。参加費は
無料(バス代は別途)。コースは、忍海駅==(バス)==風の森−−高鴨神社
−−極楽寺−−住吉神社−−長柄神社−−一言主神社−−近鉄御所線・御所駅迄。
徒歩約10キロ。お問い合せ、近鉄天王寺事業(TEL 06-624−0382)。

10月25日(日)近鉄御所線・忍海駅前8:00〜9:00集合。葛城山から
金剛山へ。参加費無料(バス・ロープウェイ代は別途)。コースは、忍海駅==
(バス)==葛城登山口駅−−葛城山上駅−−葛城山ビジターセンター−−水越
峠−−金剛山−−青崩==(バス)==近鉄河内長野線富田林駅。徒歩15キロ。
お問い合せ先、近畿日本鉄道・天王寺事業(TEL 06-624−0382〜3)。

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■10月、奈良の歳時記              9月29日

9月30日(水)17:00〜、氷室神社(TEL 0742−23−7297)の
「宵宮祭」で。 18:00〜、三曲奉納。 18:00〜20:00、福引き。
10月1日(木)11:00〜17:00、氷室神社(奈良国立博物館の横)の
「例祭」。13:00〜15:00、立礼茶席。18:00〜20:00、舞楽。

10月1日(木)10:00〜、松尾山(TEL 0743−53−5023)秋祭。

10月1日(木)〜11月30日(月)長谷寺(TEL 0744-47-7001)
秋季特別寺宝展。国宝の法華経(長谷寺装飾経)を初め、その他多数の寺宝展示。

10月3日(土)10:00〜、橿原神宮(橿原神宮前駅から徒歩5分)秋大祭。

10月3日(土)12:00〜、千光寺(元山上口駅から徒歩約50分)戸閉式。

10月3日(土)西大寺(TEL 0742-45−4700)光明真言土砂加持大法要。

10月4日(日)、10日(祝)、11日(日)、17(土)、18日(日)の
10:00〜16:00。神官による鹿の角切り。奈良公園内「鹿苑角切り場」。
当日券、大人600円、小人300円。前売り券、大人500円、小人250円。
小雨決行ですが、雨天中止が1回でもあった場合は、10月25日(日)も有り。

10月4日(日)〜5日(月)12:00〜、手向山八幡宮秋の大祭。東大寺横。

10月4日(日)〜5日(月)猿沢池、采女神社采女祭。帝に失恋して猿沢池に
入水された采女の霊を祀る祭で、池に花扇や花扇使を乗せた龍頭船が浮かびます。

10月4日(日)〜12月6日(日)長谷寺(TEL 0744−47−7001)
もみじまつり。入山料、大人400円。小人200円。秋季特別寺宝展100円。

10月5日(月)西の京、唐招提寺(TEL 0742-33-7900)観月讃仏会。

10月5日(月)慈光院(TEL 0743−53−3004)観月会。JR大和路
線・大和小泉駅から徒歩15分。または、近鉄郡山駅からバス、片桐西小前下車。

10月5日(月)松尾寺(TEL 07435−3−5023)中秋の名月、瞑想会。

10月5日(月)信貴山の朝護孫子寺(TEL 0745−72−2277)観月会。

10月8日(木)19:00〜、奈良豆比古神社翁舞。バス停「奈良阪」すぐ西。

10月9日(金)竜王宮(多久虫玉神社)例祭。近鉄南大阪線・高田市駅すぐ北。

10月9日(金)〜10日(祝)、薬師寺(TEL 0742-33-6001)で天武忌万灯籠。

10月10日(祝)9:00〜、当麻寺中之坊(TEL 074548-2001)茶筌供養会。

10月10日(祝)〜10月11日(土)、往馬大社(生駒神社)にて秋まつり。
10日は宵宮。11日が本祭。14:00〜、神輿渡御。16:00〜、お松明。
なお、往馬大社(生駒神社)は、近鉄生駒線・一分駅で下車し、西へ徒歩10分。

10月10日(祝)曽爾村、門僕神社獅子舞。バス停、曽爾横輪高原ロッジ下車。

10月10日(祝)〜11日(日)9:00〜、西大寺(TEL0742−45−4700)
大茶盛。なお、大茶盛は、観光バス奈良駅発9:40で11月30日迄毎日有り。

10月11日(日)10:00〜、談山神社(TEL 0744−47−0001)
嘉吉祭(秋の収穫祭)。氏子によって作られた「百味の御食」がお供えされます。

10月12日(月)都祁(つげ)村鵜山、八柱神社題目立。県道80奈良名張線。

10月12日(月)10:00〜、三重県上野市、上野芭蕉祭。上野市駅で下車。

10月14日(水)西吉野村、城戸のすすき献灯。ちょっと見には東北のミニ版。
「すすき」の穂に似た提灯を神輿状に積み重ねて練り歩く、幻想敵なお祭りです。
お祭りのお問い合せは、西吉野村役場産業課(TEL 07473−3−0301)

10月15日(祝)石上神宮(TEL 0743−62−0900)例祭「ふる祭」。
御鳳輦(ごほうれん)を中心に騎馬などの盛大なお渡りが有ります。JR・近鉄
天理駅より苣原(きょはら)行バスに乗車し、石上(いそノかみ)神宮前で下車。

10月16日(金)東吉野村、丹生川上中社秋祭。大和上市駅からバス蟻通下車。

10月16日(金)18:00〜、近鉄奈良駅すぐ、漢国神社秋祭り「宵宮祭」。
また、17日(土)10:00〜、漢国神社「例祭」。12:00〜、渡御出発。

10月16日(金)〜22日(木)、久米寺(TEL 0744-27-2470)仙人まつり。

10月17日(土)天満神社秋祭。近鉄南大阪線・浮孔駅からバス、天満農協前。

10月17日(土)西吉野村、賀名生秋祭。山車(だし)を子供達が引き回して、
五穀豊穣に感謝し、西吉野の社寺で行われる秋祭の中でも1番のしめくくり祭り。
お祭りのお問い合せは、西吉野村役場産業課(TEL 07473−3−0301)

10月18日(日)13:30〜、近鉄鉄道ファン感謝祭’98、五位堂検車庫。
定員400名。参加の申し込みは往復ハガキで、締め切り10月5日(月)必着。
ハガキ1枚に3名迄、全参加者の住所・氏名・年齢・電話番号・郵便番号と返信
面に返信先を書いて、843−8585大阪市天王寺区上本町6−1−55近畿
日本鉄道(株)事業部「鉄道ファン感謝祭’98」係へ。鉄道模型運転会等有り。

10月18日(日)信貴山朝護孫子寺(TEL0745-72-2277)毘沙門天王28使者。

10月18日(日)11:00〜、談山神社(TEL 0744−49−0001)
秋のけまり祭。中大兄皇子(第38代天智天皇)と中臣鎌足(藤原鎌足)が蹴鞠
(けまり)をして、蘇我入鹿を討つ相談をした山なので、談山と言われています。
紅葉の中、当時の衣装を着た人達により古式ゆかしい蹴鞠が行われるお祭りです。

10月18日(日)10:00〜、榛原市雨師にて、丹生川上神社中社秋の大祭。

10月21日(水)10:00〜、宇陀郡兎田野町の、宇太水分神社みくまり祭。

10月23日(金)〜25日(日)三輪明神(大神神社)秋大神祭。JR三輪駅。

10月24日(祝)〜11月9日(火)9:00〜16:00、奈良国立博物館
(TEL 0742−22−7771)正倉院展、月曜休館(祝日の場合は翌日休)。
なお、東大寺の大仏殿の裏に在る、正倉院(TEL 0742−26−2811)は、
月〜金の平日10:00〜15:00、建物の外観のみ、無料で公開しています。

10月26日(月)天理教秋季大祭。近鉄叉はJR天理駅から東へ徒歩約10分。
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■東大寺 転害門                 9月27日

場所は、大仏殿の裏にある正倉院の西で、東から西に伸びる平城京の一条大路に 面して建てられ、柳生行き南北のバス通りの手貝町バス停の目の前でも有ります。
様式は切妻造・本瓦葺の八脚門で南大門程では有りませんが、それでも東大寺の

西門で、威風堂々とした立派な門です。創建は大仏さんが造られた頃の天平勝宝
年間(749〜757)で、鎌倉時代に少し修理されたそうですが、木材は奈良 時代のままで、今も大きな注連縄(しめなわ)を張り創建時の姿を伝えています。

名前の由来は諸説が有り、東大寺造営の時に守護神として、大分の宇佐神宮から 八幡大神を迎え、この門から入られて以後、境内での殺生を禁じ、害を転ずると
言われた事により転害門と呼ばれる様になった説や、また、婆羅門(ばらもん) 僧正

がこの門から東大寺に入られる時、行基さんが手を掻(か)く様にして招き
入れられたので手掻門とも呼ばれ、また、1195年(建久6年)再度の大仏開 眼供養が行われた時、源頼朝が兵を率いて式典に参加する事を知った平家の残党

平景清が僧侶の姿に身をやつし、この門の陰に隠れて待ち伏せをしていた所から 別名「景清門」とも呼ばれています。なお、東大寺の西側の門としては転害門の
他に、中御門、西大門などもあったそうですが、これらは中世に破壊し今は無し。

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■銅鐸のこと                                    9月27日

弥生時代に作られた青銅器の「銅鐸」は、上部から下部にかけ すそ広がりで、少し平べったく、左右にひれが付き、上部に紐か棒を通す大きな
穴があって吊す様になっています。大きさはそれぞれまちまちで、10cmから 1m以上の物もあります。主に山陰地方と近畿地方を中心に出土し、その用途は、
楽器か? 何かのお祭りに用いた祭祀用具ではないか? 等と云われていますが?

なお、深夜のテレビでも言っていましたが、大きさ4・50cmの銅鐸の厚さは
2mm程で、現在の鋳物屋さんではおいそれと作ることが出来ないそうで、弥生 時代の匠さんの方が今よりよっぽど鋳込み技術が上だと、感心しておられました。
また、ちょっと余談ですが、近鉄橿原線・石見駅(島根県と何か繋がり?)より 東へ約
1キロほど行った、国道24号線バス停「唐古」のすぐ側に「唐古池」と

南隣のバス停「鍵」のちょい東に「鍵池」が在ります。ここは、唐古・鍵遺跡で 池の底から弥生時代の竪穴式住居が100ケ余り、戦前に見つかっていましたが、
1977年(昭和52年)9月の第三次発掘調査で、集落の南限を示す大きな溝 と共に、その付近から「銅鐸」を鋳造する為に使用されたと思われる鋳型が出土
しています。現在は出土した土器などと共に橿原考古学研究所附属博物館に在り。

なお、「橿原考古学研究所附属博物館、рO7442−4−1185」は、近鉄
橿原線・畝傍御陵前駅のすぐ西で、開館9:00〜16:30、入館料300円。 但し、月曜日と祝日は休館(月曜日が祝日の場合は火曜日もお休みになります)
橿原考古学研究所附属博物館では、唐古・鍵遺跡の稲作農具の他に、二上山麓遺 跡の石器、橿原遺跡の縄文土器、メスリ山古墳の円筒埴輪、飛鳥、藤原京の出土

品等が多数展示され、大和路の文化財をビデオルームでたっぷり見せて頂けます。 また、叩いて鳴らすことの出来る「銅鐸」のレプリカは、近鉄奈良駅の4・5階
「奈良歴史教室、рO742−24−3901」、開館10:00〜17:30、 入館料300円と、近鉄南大阪線・二上神社駅から西へ行き、大和高田バイパス
を南へ少し行った西側、二上山ふるさと公園「ふたかみパーク」の展望台の所に 在り

ます。こちらは入園は無料ですが、456段の急な石段を上がって、近頃は
紐がちぎられていて、手がとどかないから、叩くための長い棒を持って行くこと。 なお、「ふたかみパーク」から大和高田バイパスに沿って更に南東に徒歩で5分
ばかり行くと「石光寺、рO745−8−2031」拝観9:00〜16:30、 拝観料300円で、約500種4000株程のボタンで有名な「染め寺」ですが、

「寒ボタン」は1月〜2月、特に1月上旬が旬で、今はほとんど旬を過ぎました。 次は、5月の連休の頃、春のボタンが有りますが、芍薬(しゃくやく)もあって
見事です。なお、ボタンは木でシャクヤクは多年草ですがいぞれ劣らぬ花姿です。
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■滝谷のコスモス園                   9月24日

9月中旬〜11月中旬、9:00〜17:00、花の郷、滝谷のコスモス園開園。
秋風の中を、2000平方メートルに咲き誇るコスモスの舞い。なお、期間中は
さるすべり・むくげ・萩・菊・もみじ等もつぎつぎと咲いて、お楽しみ頂けます。

入園料、大人350円。小人150円。身障者の方は無料(付き添い1人無料)。
期間中、近鉄大阪線・三本松駅から花の郷滝谷間に無料送迎バスが運行されます。
車なら名阪R25針インターから南へ25分、R165ローソン三木松店南折れ。

喫茶では、目の前に広がる美しい庭園パノラマを眺めながら軽食、お飲物を用意。
食堂では、美しく咲き誇るコスモスの花々を一望しながら山の幸ふんだんな料理。
お座敷では、予約をして彩りあざやかなコスモス弁当1300円〜2000円を。

バーベキューハウスでは、園内を見渡せる高台で炭火焼肉と野菜を存分に味わい。
また、予約で申込をされた方にガーデニング教室をグループで受け付けています。
お問い合せと申込は、滝谷花しょうぶ園組合(TEL 0745−92−3187)

滝谷しょうぶ園は、昭和59年商社マンだった日下志務(ひがしつとむ)さんが
生まれ故郷の室生村滝谷に、村の活性化を呼びかけて、資金も経験もゼロからの
スタートで、あるのはやる気と豊富な自然だけ、今ではりっぱなハナショウブ園、

初夏は、ハナショウブだけでなく、スイレン、テッセン、アジサイ、シバザクラ、
すっかり花の名所となり、以前は田んぼだった花畑に花の季節はバスが連なって、
咲き揃う花々の中に配された八橋、道、池、レストランに人が溢れかえています。

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■室生寺(台風7号で被害)              9月23日

一昨日の颱風で奈良では亡くなった方もおられて、大和路の社寺仏閣にも可成り
被害が出った様で、本日の朝日朝刊トップにも、女人高野の室生寺に建つ日本一
小さな五重塔(国宝、平安時代初期、檜皮葺で高さ16.2m)の無惨なカラー

写真が載っていましたが、真言宗・室生寺(TEL 0745−93−2003)は
681年(天武9年)第40代天武天皇の勅願によって、役行者が草創し、後に
弘法大師の空海さんが再興されて、空海さんの時、一夜にして朱塗りの五重塔が

建ったけれども、今度再建されるとなると、一夜では到底無理の様に思われます。
中世には興福寺の末寺でしたが、1698年(元禄11年)真言宗の僧・隆光に
よって誑かされた犬公方の母・桂昌院(けいしょういん)の命により興福寺から

分離独立し、桂昌院様の帰依で、その頃から女人高野と呼ばれる様に成りました。
なお、室生の辺りは、古代より水神の聖地で、奈良時代以前から多くの参詣者が
訪れ、室生寺から室生川を約1キロ程さかのぼった所に、室生竜穴神社があって、

その昔、室生山の火山で吹き出したガスの穴に、竜が住みついて、
竜神として祀られ、雨が降らない時に、雨乞いの為に引っ張り出されていました。

なんでもその竜は元々、奈良の猿沢池に居ましたが、時の帝(みかど)に振られ、
失恋した采女(うねめ)が猿沢池に飛び込んだので、それを嫌って初めは春日の
香山(こうぜん)に引っ越しましたが、そこにも死人が絶えないので、またまた

引っ越して、遙々と室生の竜穴まで来られたそうです。近頃は余り見掛けません。
また、室生川を更に逆上ると、下田口、田口元角川、田口元上田口で辰尾橋から
国道369号線を走り、宇陀郡曽爾(そに)村に入って、曽爾役場の前を通過し、

県道81名張曽爾線を走り、バス停「太良路」で青蓮寺川を渡り、東へ向かうと
曽爾高原で、亀山(標高849m)の裾野に「お亀池」が在ります。昔、三重県
美杉村太郎生(名張川上流で奈良県との境)から、奈良県宇陀郡曽爾村太良路へ

お亀と言う娘が嫁に来ましたが、まもなくして子が産まれると、お亀はさっさと
実家に帰ってしまい、夜泣きをする子を抱えて婿さんがほとほと困り果てました。
そこで、婿さんはお亀の実家へのこのこ出かけて行き、途中山の池の所迄来ると、

お亀が迎えに出て「もう、これっきりだよ」と言いながら約束して、子にお乳を
含ませました。しかし、それでも翌日になるとまた子が泣くので、また婿さんは
のこのこ出かけると、池の中から姿を現したお亀が大蛇になり、真っ赤な大口を

開けて襲いかかって来ました。びっくらこいた婿さんは、命からがら逃げ帰った
けど、間もなく亡くなり、その後、大蛇も焼け死んだそうです。それから、誰が
言うともなく、その池を「お亀池」と呼び、池は今も満々と水をたたえています。

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■奈良大和路・秋の臨時バス(奈良交通

大台ケ原・近鉄上市駅から
11月24日まで直通登山バス
大峯山
●みたらい渓谷

・近鉄上市駅から
11月23日までの土日祝日臨時増発
曽爾高原・近鉄榛原駅から
10月10日から11月8日の日祝日に臨時運行
葛城高原・近鉄御所駅から
10月4日から11月23日の日祝日に
臨時増発
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定期観光バス
大和の花暦
コスモス・ハギ(半日コース)
・運航日ー10月15日まで
月曜を除く毎日・料金ー3840円
・みどころー春日大社神苑(ハギ)、
般若寺(コスモス)、新薬師寺(ハギ)
奈良市写真美術館(約3時間30分)
・乗り場と時刻
JR奈良駅 ー9:05・13:35
近鉄奈良駅ー9:10・13:40
柳生の里・JR・近鉄奈良駅から
11月23日までの日祝日に臨時増発
10月24日から11月21日は土曜も
浄瑠璃寺 JR・近鉄奈良駅から
11月23日までの土日祝日に臨時増発10月19日から11月20日は月−金も 
岩船寺 JR・近鉄奈良駅から
11月23日までの日祝日に臨時増発
飛鳥の里 近鉄橿原神宮駅東口から
11月23日までの日祝日に臨時増発
壷阪寺・岡寺
・近鉄壷阪山駅から壷阪寺
11月23日までの日祝日に臨時増発
・岡寺ー壷阪山駅ー壷阪寺
10月4日ー11月23日の日祝日に臨時
室生寺・近鉄室生口大野駅から
10月10日から11月23日の土日祝日に臨時増発
談山神社・近鉄桜井駅南口から
10月18日・11月2日および10月31日から11月23日の土日祝日に臨時増発
10月24・25日および11月4日から20日は月から金にも臨時増発

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■「君が代」の2番の歌詞

「君が代」は、明治14年11月文部省音楽取調掛長、伊沢修二により
編纂出版された「小学唱歌集初編」全33曲の第23番目に収録曲され、当時の

作曲は宮内省雅楽課の林広守、作詞は東京師範学校教員の稲垣千頴で、現在とは少し異なり、歌詞も2番まで有りました。後に、明治26年文部省が祝日大祭日唱歌の1つとして制定し、広く歌われる様になりましたが、現在は1番だけです。

初期の「君が代」(小学唱歌集初編より)

     1.君が代は、千代に八千代に、
            さざれ石の、巌となりて、苔のむすまで、
          動きなく、常磐のかきわに、かぎりもあらじ

     2.君が代は、千尋(ちひろ)の底の、
            さざれ石の、鵜のいる磯と、あらわるるまで、
                かぎりなき、御世の栄えを、ほぎたてまつる

なお、「君が代」の元歌は、「古今集」巻7の343に有る,賀の歌、題知らず、
よみ人知らず「わが君は千代に八千代にさざれ石の巖となりて苔のむすまで」で、
小学唱歌となる前から、長寿祝福の歌として浄瑠璃などで、歌われていた様です。

また、小学唱歌集初編の曲は http://www2.raidway.ne.jp/~rokuzan/ に有り。

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■世界文化遺産講演会テーマ「よみがえる古都」 作家の杉本苑子

9月19日(土)14:00〜、世界文化遺産講演会テーマ「よみがえる古都」。
場所、奈良市史跡文化センター。講師、第48回直木賞受賞作家の杉本苑子さん。公演会のお問い合せ先は、奈良市文化振興課(TEL 0742−34−1111)。

1972年の第17回ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の総会で世界遺産条約が誕生し、条約は1997年12月現在、日本を含む152カ国が締結して、文化遺産418件、自然遺産114件、その両方に当てはまる複合遺産20件の計552件が登録され、その内、日本は文化遺産6件、自然遺産2件の計8件で、

また、現在「古都奈良の文化財」がユネスコの世界遺産に推薦され、今年11月京都で開催される世界遺産委員会で審査して、12月に登録が決定する予定です。

         なら みやこ     にほ
   あをによし 寧楽の京師は咲く花の 薫ふがごとく 今盛りなり
                       (万葉集、巻3の328)
                   いも
   春日山 おして照らせるこの月は 妹が庭にも さやけかりけり
                      (万葉集、巻7の1074)

なお、作家の杉本苑子(そのこ)さんは、昭和23年文化学院文学部を卒業され、昭和26年サンデー毎日懸賞小説に連続して入選。吉川英治に師事。昭和38年「孤愁の岸」で第48回直木賞を受賞。昭和53年「滝沢馬琴」で第12回吉川英治文学賞を受賞。昭和61年「穢土荘厳(えどしょうごん)」で第25回女流文学賞を受賞。昭和62年秋の叙勲で紫綬褒章を受け、平成6年秋の叙勲で文化功労者に認定されました。

現在、国語審議会委員、日本文芸家協会評議員、吉川文学振興財団理事、日本著作権保護同盟理事を努める。また、NHK教育テレビ「NHK人間大学、万葉の女性歌人たち」、9月14日、21日に出演されます。著書は、上記の受賞作品の他に、「玉川兄妹」「鳥影の関」「絵島疑獄」等多数。

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■平城京・朱雀門の赤鬼                  9月12日

7月1日〜10月31日(土)、ライトアップ「プロムナード・なら’98」の
期間中、毎夜18:00〜22:00、平城宮朱雀門をライトアップしています。
ライトアップのお問合せは、奈良市観光協会(TEL 0742−27−5263)

9月〜11月と来年3月の土・日曜日、10:00〜15:30、朱雀門ガイド。
奈良・観光ボランティアガイドの会(TEL 0742−27−9889)によって、
少人数・小グループの為の無料ガイド(但し、交通費・食費は依頼者負担)です。

平城宮の正門、朱雀門は大内裏の南面に位置する所から、四神の内の南の朱雀をもってその名を付けられ、昔は門前で外国使節の送迎をしたり、歌会が行われたことも有りました。復元された平成の朱雀門は、今まで発掘された成果を基にし、

その規模や形態を推定して、国内産の檜材を用い、古式どおりヤリガンナで柱を削り再建され、間口5間(25m)、奥行2間(10m)、高さ20mの二重門、屋根は入母屋造り、本瓦葺で、大棟の両端に鴟尾が輝いています。所で朱雀門は楼上へ登るための階段や梯子がなく、楼上は密室空間で、幽閉された霊域ですが、昔は楼上に鬼が棲んでいたそうです。「十訓抄」第十によると、

笛の名手・博雅三位(はくがノさんみ)が月夜の晩に、朱雀門の辺りで笛を吹いていると、同じ格好をした博雅が、三位と競演する様に笛を吹き出しました。感じ入った三位は彼の笛と自分の笛を取り替えてもらい、また笛を吹いていましたが、相手からは何の返却の請求もなかったので、そのまま持ち帰り、三位の死後、その笛は時の帝(みかど)に伝わりました。帝は淨蔵と言う当代きっての笛の名手に朱雀門の下で、その笛を吹かせたら、楼上から「やはり逸物(いつぶつ)だ」と言う鬼の声がしました。そこで、人々はその笛が鬼のもので有ることを初めて知りました。

またある時、霊物の琵琶幻象が朱雀門の鬼によって盗まれましたが、修法を行い取り返そうとしていたら、鬼が楼上の額に緒を結び、玄象をするすると降ろして呉れました。なお、朱雀門の鬼は、音楽のみならず文学的才能も秀でていました。

「撰集抄」第八によると、都良香が内裏へ参上する途中、朱雀門の辺りで青柳が春風になびいている光景を見て、「気霽れては風新柳の髪を梳(くしけず)り」と上の句を詠みましたが、どうしても下の句が浮かばず思案に呉れていましたら、

楼上から恐ろしい赤鬼が「氷消えては波旧苔の鬢を洗ふ」と素晴らしい下の句を付けてかき消えたそうです。また、同書第八には、帥大納言経信が詠った公任の歌に、朱雀門の鬼らしい者が、絶妙の漢詩で即興的に応じた事も書かれています。
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■奈良国立博物館、特別展観/百済観音        9月11日

9月8日(火)〜10月4日(日)、奈良国立博物館で、特別展観「百済観音」。
開館時間、9:00〜17:00(但し、入館は16:30迄)。なお、金曜日
は20:00迄で、入館は19:30迄。月曜日が休館。入館料、一般420円。

特別展観の百済観音(木造観音菩薩立像、国宝、飛鳥時代)は、法隆寺の御仏で、
楠(くすのき)の一木造、高さ209cmの長身です。しなやかな容姿で左手に
水瓶を持っておられます。まるで、酒瓶を提げて今にも酒屋に行かれる様な姿で、

一名「酒買い観音」とも言われています。今までは法隆寺さんで安置される所が
なく、あっちこっち出歩かれ、先頃はフランスまで行って来られました。京都は
広隆寺の弥勒菩薩さん達と共に我が国初の国宝仏で、奈良国立博物館で展示後

は、新しく出来た法隆寺の百済観音堂に安置されて、法隆寺以外での公開は最後です。
なお、JR西日本のHP、http://www.westjr.co.jp/eig/r&w/map.html#14に
写真が載っていますが、肝心の左手と瓶が写っていませんから、実物は博物館で

また、ホームページ http://www.narahaku.go.jp/98toku/98kanno3.html は
どうしてもお忙しくて奈良国立博物館へ行く事の出来ない方々の為に、全身像が
載せられていますが、ちょっと薄暗く、手元の辺りがはっきり写っておりません。

また、奈良国立博物館(新館)の地下は、喫茶食堂と売店で、食事も出来ますが、
売店では佛教関係の多くの書籍を始め、ちょっとしたお土産も販売されています。
時間的に余裕があれば、一度立ち寄られる事をお奨めします。一見の価値が有り

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■笠の荒神さん。そばピクニック                  9月8日

9月12日(土)10:00〜15:00、そばピクニック。場所は:笠多目的
広場(桜井市笠、JR桜井線・巻向駅から東へ、三輪山の麓を約6キロ程登って、
日本三荒神の1つ、笠の荒神さんの北。途中の山道に、既に案内板が有ります)。
なお、当日、JR・近鉄桜井駅北口から、シャトルバスが会場まで運行されます。

そば、おにぎりの接待、やさい即売、芋掘り、そばの早食い競争等が行われます。
昨年のそばピクニックの写真は http://www2.begin.or.jp/sakura/simoda.htm
お問い合せは、桜井市しき農業協同組合(TEL 0744−45−3450)まで。

荒神(三宝荒神の略)さんは、仏・法・僧の三宝を守る神さんで、憤怒の形相で
3つの顔と6つの手を持ち、修験道や日蓮宗等で特に深い信仰をうけていますが、
一般に荒神さんは、不浄の物を全て焼き尽くすガスコンロ(昔は竃、かまど)の

神で、日本第一笠山三宝荒神さんは、陰陽道に基づき土祖神(はにおやノかみ)、
興津彦ノ命(おきつひこノみこと)、興津姫ノ命の三神を祀っておられますけど、
女帝・第41代持統天皇の御代、役行者が金剛山で祈っていると、巽(北東)の

方に紫雲がたなびいたので来て見ると、宝冠を被っり6つの腕を持つ神人がいて、
右手には独鈷(どっこ)、蓮華(れんげ)、宝塔(ほうとう)を持ち、左手には
鈴、宝珠、羯磨杵(かつましょ)を持って、「吾は三宝衛護の荒神なり、吾常に

浄信修善の者を助け、不信放逸の者を罰す、・・・」と云われたので、役行者が
そこに祠を建て祀ったのが始まりです。また、第45代聖武天皇が大仏殿建立の
時、役夫数百人の死傷者が出て、難渋しておられたら、「伽藍を建てるなら七岫

七谷峰(ななむね)の荒神を祀れ」とお告げが有ったので、さっそく良弁僧正が
笠山の鷲峰山(じゅぶさん)に詣って、荒神の容姿を小木の板に描き笠に祀ると、
日本全土より女人の黒髪1にぎりづつの奇進を受け、それで大綱を作ってやっと

大仏殿の上棟を無事になしとげました。後に、弘法大師がその絵を模写した板面
三宝荒神が今、竹林寺にご祭神として祀られています。また、竹林寺は長谷寺の
奥の院で、長谷寺の徳道上人が藤原ノ房前(ふささき)に懇請し、近江の国高嶋

郡、三尾の前(さき)、白蓮華谷から流出した楠の霊木で、長谷寺の本尊十一面
観世音菩薩を造られた時、733年(天平5年)、その供木で竹林寺の薬師如来
立像(国重文)も唐の匠、稽主勲稽文会に造らせ安置しました。なお、長谷寺の

その十一面観世音菩薩は火災で焼失し、現在のご本尊十一面観世音菩薩は、後で1538年(天文7年)に造られたもので、勿論、国重文、高さ7.88mです。
また、竹林寺は大和弓道発祥の地で、境内に生えている竹は弓矢に最適の竹です。

また、霊場あかい不動明王は、806年(大同元年)空海さんが高野山を建立の
時、あか井の池で身を清め21日間修行され、ここにお不動さんを祀られ、今も
あか井の池の水は、荒神さん参拝の前に身を浄める浄水として用いられています
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■かぐや姫まつり                        98年09月05日

9月5日(土)・6日(日)、かぐや姫まつり。広陵町の竹取公園(芝生広場)、
近鉄大阪線・大和高田駅からバス池部駅行、新家(しんけ)下車、西へ徒歩10分

お問い合せは、かぐや姫まつり実行委員会(TEL 0745−55−1001)へ。
かぐや姫情報は、http://www.mahoroba.or.jp/~koryo/kaguya/index.htmlで。

バス停「新家」の北約200mの所に、讃岐(さぬき)神社が鎮座していますが、
ここは昔、竹取の翁「さぬきノみやつこ」が住んでいた所、かぐや姫の故郷です。

竹取物語(作者未詳)によると、「今は昔、竹取ノ翁といふ者ありけり。名をば
讃岐造(さぬきノみやつこ)となむ言ひける」とあります。そして、竹取ノ翁が
竹の節の中から美しい女の子を見付、彼女を大切に育てていましたら、たちまち

一人前になったので、御室戸斎部(みむろどいむべ)ノ秋田により、古事記から
第11代垂仁天皇の妃・迦具夜比売命(かぐやひめノみこと)の名前を拝借して
「なよたけノかぐや姫」と名付けられました。そしたら、鼻下を延ばした5人の

貴公子が口説きに来ましたので、石作皇子には「仏の御石の鉢」、車持皇子には
「蓮莱の玉の枝」を、右大臣阿部ノみうしには「火鼠の皮衣」を、大納言大伴ノ
みゆきには「竜の首の五色の玉」、中納言石上ノまろたりには「燕の子安貝」を

持って来る様に申しましたが、いずれも難題なのでことごとくに振られてしまい。
更に、時の帝も訪れましたが、8月の15夜に、かぐや姫は月よりの使者と共に
UFOに乗って昇天しました。後に、帝の手元に残されたのは、不老不死の薬で、

駿河ノ国の山でその薬を焼くと、煙がもうもうと立ちのぼり、その山は富士山と
呼ばれ、今でも煙が立ちのぼっています。なお、富士山は休火山で、昔は盛んに
煙を吹き、最後の噴火は、1707年(宝永4年)の大噴火、今はお休み中です。

なおまた余談で、大和高田市、香芝市、広陵町、河合町に広がる馬見兵陵辺りは
多くの古墳が集中し、馬見古墳群と呼ばれ、この辺りは昔から美人の産地ですか
奈良7代70余年の天皇も4代が女帝で、美人ですけど、ちぃとばかりお強くて、
昔から卑弥呼、神功皇后を始め、奈良では女尊男卑でないかと思って折りますが、
別にアカデミック・ハラスメントを申しているのでは有りませんから誤解なき様。
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藤原@ならやま観光委員

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