ペリーヌ物語のあらすじ
ここでは各話のサブタイトルと簡単なあらすじを紹介します。


第1話〜第16話 母との旅
第1話  旅立ち
第2話  遠い道
第3話  お母さんのちから
第4話  泥だらけの伯爵
第5話  おじいさんと孫
第6話  二人の母
第7話  サーカスの少年
第8話  酔っぱらいロバ
第9話  商売がたき
第10話 写真機どろぼう
第11話 バロンがんばる
第12話 たった二人の観客
第13話 アルプス越え
第14話 美しい国で
第15話 フランス!フランス!
第16話 お母さんの決意
 ボスニアで父エドモンを亡くしたペリーヌとペリーヌの母マリはエドモンの言いつけに従い、おじいさんの住むフランスのマロクールを目指して旅を続けます。
 二人はパリカールという一匹のロバにおんぼろの家馬車を引かせ、エドモンが旅の間仕事にしていた写真屋の商売を引き継ぎ、ひたすらパリを目指します。
 女の写真屋ということで最初はなかなか商売もうまくいきませんでしたが、ペリーヌの発案でインドのサリーという衣装を着て商売をしてみたところ、人目を引くことが出来、商売に軌道に乗り始めます。
 途中、意地悪な商売敵の二人組に出会ったり、狼に遭遇したりということもありましたが、それ以上に沢山の素朴な心の優しい人々と出会います。
 中でもミラノまで旅の道づれとなった少年マルセルとの出会いは苦しい旅を明るいものに変えてくれました。
 しかしイタリアからスイスに入り、アルプス越えを終えたあたりで無理がたたって、マリは病気になってしまいます。
第17話〜第22話 パリでのペリーヌ
第17話 パリの宿
第18話 シモンじいさん
第19話 パリの下町っ子
第20話 パリカールとの別れ
第21話 最後の言葉
第22話 忘れられない人々
 長い旅を経てペリーヌ母子は漸くフランスのパリに到着します。パリからおじいさんの住むマロクールまでは約150km。今までの行程を考えるともう目と鼻の先と言ってもよいでしょう。しかしパリに到着した時、既にマリの体は旅に耐えられる状態ではなくなっていました。
 シモン荘に滞在しマリの看病をしたり、薬を買いに行ったり、お医者さんを呼びに行ったり、ペリーヌはお母さんが早くよくなるようにと甲斐甲斐しく働くのでした。薬代を作る為に家馬車やロバのパリカールも売ってしまわなくてはならなくなってしまいました。シモン荘に住む人たちもペリーヌに親切にしてくれました。しかしマリはどんどん衰弱していきます。
 そして遂にマリが天に召される日がやって来ました。死の直前にマリは枕許にペリーヌを呼び寄せて、おじいさんはインドで勝手に結婚したお父さんのことを怒っていること、またマリのことも強く憎んでいることを話します。
 そして『人に愛されるにはまず自分が先に人を愛さなくては』という言葉を残して息を引き取るのでした。
第23話〜第26話 ひとりぼっちの旅
第23話 ひとりぼっちの旅
第24話 美しい虹
第25話 パリカール!私のパリカール!
第26話 親切なルクリおばさん
 母を亡くしたペリーヌは一人でおじいさんの住むマロクールを目指すことを決意します。しかしお金が足りなくてパリの外れまでしか汽車には乗れず、後は約150kmの距離を歩いていかなくてはいけません。
 途中意地悪なパン屋のおばさんにお金を巻き上げられますが、親切な農夫の兄弟に取り戻して貰います。しかしバロンのいたづらで折角取り戻したお金もなくなってしまいます。
 パン屋さんで安く売って貰った、残り物の固いパンをちびちびと食べながらペリーヌの旅は続きます。しかしやがて疲れと空腹が積み重なり病気になってしまいます。一度は行き倒れ寸前になり死を覚悟したペリーヌでしたが、パリカールを買ってくれたルクリおばさんと偶然出会って助けられます。
第27話〜第33話 マロクール、女工時代
第27話 おじいさんの冷たい顔
第28話 パンダボアヌ工場
第29話 池のほとりの小屋
第30話 自分の力で
第31話 お客様を迎えて
第32話 名前の秘密
第33話 テオドールの財布
 マロクールに到着したペリーヌは祖父・ビルフランの屋敷へ向かいますが、おじいさんの頑なで冷たい表情を見て、またマリから聞かされたおじいさんは自分を歓迎しないかも知れないという言葉を思い出し、孫だと名乗り出ることをためらってしまいます。そして当分は孫だと名乗らずに働いて暮していくことに決めました。
 ペリーヌという本名は隠し“オーレリィ”という仮りの名前を使って、たまたま知り合ったロザリーの世話でパンダボアヌ工場でトロッコ押しとして働くことになります。その時、ロザリーにビルフランは目が見えないということを知らされます。
 池のほとりの小さな狩猟小屋に住み着いたペリーヌはいろいろな工夫をし、また生活道具もいろいろ自分でこしらえて、自分の力で自分の生活を少しでもよりよいものに変えていこうとするのでした。
第34話〜第38話 秘書となったオーレリィ
第34話 忘れられない一日
第35話 英語の手紙
第36話 よろこびと不安
第37話 おじいさんの大きな手
第38話 すてきなワンピース
 パンダボアヌ工場で英語の通訳をしているベンディットが病気になってしまい、もう一人英語を喋れるファブリも出張していた為、急遽、トロッコ押しをしていたペリーヌが通訳として駆り出されます。母がイギリス人だった為、ペリーヌはフランス語と同じように英語も喋れたのでした。これが転機となりペリーヌはビルフランのそばで働くようになります。
 またビルフランもオーレリィことペリーヌが賢くてしっかり者であることを知って、大変気に入ります。そしてサンピポア工場での通訳の仕事が終わったあとも、ペリーヌを自分の個人的な秘書としてそばに置くことにするのでした。
第39話〜第44話 おじいさんの屋敷
第39話 インドからきた手紙
第40話 バロンの災難
第41話 お城のような家
第42話 ロザリーの悲しみ
第43話 日曜日・ペリーヌは…
第44話 いじわるな婦人
 タルエルやテオドールの嫌がらせからペリーヌを守る為、ビルフランはペリーヌを自分の屋敷に住まわせることにしました。孫だと名乗ることはまだ出来ずにいたものの、おじいさんと一緒に住むことが出来ることになったことをペリーヌは嬉しく思います。
 ビルフランの身近で過ごすうちにビルフランが息子のエドモンの帰りを心から待ちわびていることを知ります。しかしそのエドモンは決して帰って来ないことを知っているペリーヌは心を痛めます。そしてまたビルフランがエドモンの妻となったマリを今でも強く憎んでいること、そして二人の間に生まれた孫に対してもなんの関心も持っていないことを知らされ、ペリーヌは悲しい思いに沈むのでした。
第45話〜第49話 幸せの涙が流れる時
第45話 ボスニアからの知らせ
第46話 ビルフランの悲しみ
第47話 オーレリィの顔
第48話 火事
第49話 幸せの涙が流れる時
 弁護士のフィリップにより、エドモンの死を知らされたビルフランは生きた屍のようになってしまいます。食事も摂らず部屋に閉じこもったままのビルフランにペリーヌは必死の思いで食事をするように、そして一日も早く元気になって欲しいと伝えにいきます。
 ペリーヌが心から心配してくれていることを感じたビルフランは心を動かされて、スープだけでも口に入れると約束します。
 ある日、ビルフランを励まそうと屋敷にやってきたフランソワーズの口からオーレリィことペリーヌがエドモンによく似ているということを教えられたビルフランは、もしかするとオーレリィは自分の本当の孫ではないかと疑い始め、弁護士のフィリップに調査を依頼します。
 数日後、パリでの調査を終えたフィリップ弁護士はマロクールへ戻ります。そして最後の調査の結果、ペリーヌはビルフランの本当の孫であったことが明らかになりました。喜びに打ち震えてペリーヌの名を呼ぶビルフラン。ペリーヌも涙を流しながらおじいさんの胸に飛び込んでいくのでした。
第50話〜第53話 エピローグ
第50話 初雪の降った日
第51話 おじいさんの目
第52話 忘れられないクリスマス
第53話 春の訪れ
 ペリーヌの顔を是非見たいと強く願っていたビルフランは目の手術をする決意をします。しかしそれは大変な危険を伴う手術で、ペリーヌは手術の間中、手術がうまくいくようにと祈り続けます。
 そして手術はうまくいき、ビルフランはペリーヌの顔を見ることが出来るようになりました。
 やがて春が訪れました。幸せに包まれた二人はマロクールの村を見下ろす丘の上に立ち、これからマロクールをもっと住みよい場所に変えていこうと決意するのでした。


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