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G1-阪神JFの反省

時間の都合上簡単にさせていただきます。
レース
タイムが37秒台だったことが今回のレースの象徴といえる。良馬場発表だったとはいえ、これだけ時計がかかるということはかなり力が要る馬場だったと思われる。勝ったテイエムプリキュアは前走で混戦を抜け出しているようにしぶとい走りが信条の馬だったことからも今回は切れ味よりもパワーやスタミナや勝負根性のある馬が有利というか、強かったといえると思う。つまりは、雨が降っていないパンパンの良馬場であれば全く違う結果になっていたかもしれないということである。
馬券
今回はかなり悔しい気持ちが強い。2番手評価のテイエムプリキュアと4番手評価のシークレットコードの馬連で190倍というのだから、逃がした魚はあまりに大きい。結果論でしかないのであまり愚痴を言いたくはないが、どうせアルーリングボイスから勝負しないのであれば割り切って穴狙いにいくとか、コイウタのこともよくは分かっていなかったのだから流しではなくボックスで勝負するとかという判断もあったはずである。こういう際どいところをきっちりと的中できるかどうかが年間の収支にも影響してくるもので、こういう馬券を取れないというのが私が大きく回収率を上げることができない最大の原因なのだと思わずにいられない。
テイエムプリキュア
前走のレースを見たら、先行して粘ったというよりは、最後の最後で差し返したという内容だっただけに、かなりの勝負根性とスタミナを感じた。あの走りを見てG1でも通用すると思ったわけであるが、時計のかかる馬場になったこともあり、この馬の持ち味を十分に発揮できたと思う。今回の競馬を見る限りでは少なくても道悪ならば力が違うと判断していいのではないか。あとは軽い馬場にも対応できるのかどうかだろう。
シークレットコード
キャリア1戦だけの馬であるが、新馬戦の内容が凄かっただけに大物の可能性もあるとは思ったが、いきなりのG1でこれだけ走るのだからポテンシャルはかなりのものである。キャリア1戦ということでさすがに予想の時点では高い評価ができなかったが、これが2歳牝馬の難しいところである。
フサイチパンドラ
新馬戦を圧勝して2人気に推されたが、さすがにキャリア1戦では厳しかったかもしれない。でも、後方からの競馬でけっこう外を回っていたし、レース内容としては悪くはなかったと思うというか、負けてなお強しの内容だったと私は思う。これからさらに成長していけばとんでもない大物になるかもしれない。
エイシンアモーレ
微妙な着順である。これが限界と考えるべきか、巻き返せる余地があるのか、現時点では判断できない。クラシックで通用するかどうか今後の走りで判断したい。
アサヒライジング
けっこうぎりぎりまで粘っていたが最後は力尽きた。時計がかかり追い込みづらい馬場だったことを考えれば、この条件で5着だと桜花賞での巻き返しは厳しいかもしれない。
アルーリングボイス
武豊が「分からない」というのだから本当に敗因が分からないのだろう。私は馬場が合わなかったということだと思うが、連戦の疲れもあったのかもしれない。これだから2歳牝馬は分からないのである。
予想と見解 好材料と不安材料

参考
G1-阪神JFの予想
結論

◎コイウタ
 ○テイエムプリキュア
 ▲アルーリングボイス
  ×シークレットコード
  ☆セントルイスガール
  △アイスドール
  △フサイチパンドラ
  △エイシンアモーレ
  △アサヒライジング
  △ブラックチーター

買い目(馬連) 合計6,000円
  軸1--12,14(各1,000円)小計2,000円
  軸1--3,4,5,9,11,16,18(各500円)小計3,500円
  12-14(500円)
にへいの見解
いろいろと多忙のため簡単にさせていただきます。
本命◎はコイウタである
2歳牝馬は何が起きるか分からないだけに、予想としてもかなり難しくなる。今回は4連勝中のアルーリングボイスの取捨が大きなポイントになるが、2歳牝馬だけに圧倒的人気から勝負するのはけっこうリスクが大きいと判断した。それならば牡馬混合重賞で僅差の3着の実績を持つこの馬の方が魅力があると判断して、この馬から勝負することにした。前走の京王杯2歳Sでは上がり34.1という決め手も見せているし、牝馬限定戦ならば実力が1枚上ということも考えられる。鞍上が横山典ということもあるし、ここは2着には来てくれると信じたい。
対抗○はテイエムプリキュアである。
前走のかえで賞は味のあるレースだったと思う。けっこう速い流れを先行して、しぶとく粘っていたが、最後は逆に突き放すように再び伸びてきた。というよりたぶん相手がばてたのだろう。あの内容であればマイル戦に距離が延長されるのは大きなプラスだろうし、流れが速くなるのも歓迎の口だろう。追ってばてないタイプだと思うので、うまく流れに乗れれば早め先頭から押し切るということも十分に考えられる。
単穴▲はアルーリングボイスである。
現在4連勝中でファンタジーSも勝っているのだからこの馬が圧倒的1人気になるのは当然のことだとは思う。ただ、重賞勝ちは僅差の勝負だったというのが気になった。人気ほど抜けて強いというわけでもないのではないか。2歳戦だけで使いすぎという感じもするし、そういうことで狙いを少し下げてしまった。でも鞍上が武豊だし、やっぱり勝ってしまうのだろうか。
4番手×はシークレットコードである。
新馬戦を勝ったばかりであるが、東京マイルで力の違いを見せつける強い勝ち方だった。上がり34.1も優秀だしポテンシャルはかなり高いように感じた。血統もかなり良いようだし、私はけっこう大物感を感じている。ここを勝ちきってしまうということも十分にあり得ると思いこの評価にした。
5番手☆はセントルイスガールである。
小倉2歳Sでアルーリングボイスと僅差の勝負をしており、実力差はそれほどないはずである。前走は叩き台と割り切ればそれほど悲観する内容ではなかったと思うし、小牧騎手もこの馬の素質を高く評価しているようなので狙ってみた。
6番手△はアイスドールである。
前走の赤松賞であるが、インコースを走り直線でなかなか外に出せなかったが、外まで行ったら一気に抜け出した。内容としてはかなり強い内容だったと私は思う。ただ、今回は相手が強くなるし、大外枠に入ったのがあまりに痛い。個人的には魅力を感じているが、あまり大きくは狙えないと判断した。
7番手△はフサイチパンドラである。
前走のデビュー戦で6馬身差の圧勝を演じたが、新馬戦だったし距離が1800mだったからどこまで評価していいか分からない。流れもまったく違うものになるし、距離短縮がマイナスということも考えられる。私は少し人気になりすぎだと思う。
8番手△はエイシンアモーレである。
フェニックス賞はけっこう強い勝ち方だっただけに、けっこう大物かもしれない。でもまあ小倉2歳Sで5着に負けている馬だし、休み明けとなるから基本的には厳しい戦いになるだろう。
9番手△はアサヒライジングである。
前走のサフラン賞をけっこう好タイムで逃げ切っているのではずせないと思った。ただ、ハナに立たないとダメなタイプのような気はするし、今回は他にも速い馬がいそうなので、展開的にかなり苦しくなるのではないかと思って、あまり高い評価にはしなかった。
10番手△はブラックチーターである。
期待されたファンタジーSでまさかの11着に終わった。最後方からの競馬だった割に伸びもいまいちだった。あの感じだとそれほど瞬発力はないのかもしれない。でも、今回はハイペースになるかもしれないし、上がり35秒台の脚でも勝負になるかもしれないので、そういう意味では巻き返しがあるかもしれないとは思った。
まあ、こんなところです。

G1-阪神JF

アイスドール
(牝2・藤岡54)
買い 前走500万特別の赤松賞を勝っているので勢いは感じる。マイル戦だったというのも大きなアドバンテージであり、距離に不安がないのは大きい。新馬戦で2着に負けただけで3戦2勝2着1回で連対率は100%である。前走は1馬身差という完勝という内容だったし大物の可能性も十分である。上がりも34.1となかなかのタイムだったので決め手もしっかりしている。
消し 前走勝っているといっても500万特別なのでG1の裏付けとしてはちょっと弱いと思う。前走が強い内容だったにしても単に相手が弱かっただけということかもしれない。メンバーも一気に強くなるわけだし試金石の1戦という位置づけだと思う。つまりは既にオープンや重賞で結果を出している馬に力の違いを見せつけられるということも十分に考えられるということである。
アサヒライジング
(牝2・小林淳54)
買い 前走500万特別のサフラン賞を勝っているし、連勝中なので勢いは感じる。3戦2勝3着1回という戦績なのでまだまだ底は見せていないし、大物の可能性もある。ここ2戦は逃げ切っているので、ハナを奪えれば強いタイプかもしれない。未勝利戦はマイル戦で勝っているので距離実績があるのも心強い。このとき34秒台の時計を出しているし、2着には4馬身差だった。前走は3/4馬身差だったので、マイルくらいの方が適性が高いのかもしれない。
消し 前走勝っているといっても500万特別なのでG1の裏付けとしてはちょっと弱いと思う。それに連勝は逃げ切り勝ちなので、ハナを奪えないとダメということも考えられるし、ハナを奪ったにしてもG1だとスピード馬がかなり揃うだろうから厳しい流れになって、直線では余力がないということもありそうだ。前々走のマイル戦で強い競馬をしたといってもしょせん未勝利の話だし、単に相手が弱すぎたというだけのことかもしれない。
アルーリングボイス
(牝2・武豊54)
買い H17ファンタジーS1着、H17ききょうS1着、H17小倉2歳S1着。 重賞を2勝、オープン特別を1勝という実績はこのメンバーでは群を抜いている。現在4連勝中ということだし、かなりの大物の可能性も十分である。特に前走のファンタジーSでは直線だけの競馬できっちりと差し切っており、力の違いを見せつけたと言っていい内容だった。小倉2歳Sでは早めに先頭に立って押し切っていることから、どんな展開にも対応できるタイプといえ、安定度はかなり高いと思っていいだろう。鞍上が武豊なら騎乗ミスもないだろうし、素直な気性で折り合いの心配もないということだから、マイルに距離が延びた方がかえって良いという考え方もできる。
消し 現在4連勝中ということであるが、2歳ですでに6戦目というのはちょっとレース数が多すぎるのではないか、という感じは否めない。上積みはあまり見込めないということになるし、調子も下降気味ということも考えられる。距離経験も1400mまでだからマイルでも強い走りができるかどうか分からないし、これまでも勝ってはいるものの僅差の勝負が多いだけに、抜けて強いというほどのレベルではないのではないか。2歳牝馬は気まぐれなので、ちょっとしたことで走る気をなくすということも考えられるし、初対戦の馬に力の違いを見せつけられるということもあるかもしれない。
エイシンアモーレ
(牝2・福永54)
買い H17フェニックス賞1着。オープン勝ちの実績があるのは高い評価が必要である。前走の小倉2歳Sは5着に敗れたが、勝馬から0.3秒差ならそれほど評価を下げる必要もない。それよりもアルーリングボイスと僅差の勝負をしたということで、巻き返しがあっても不思議はないと考えるべきだろう。新馬戦とフェニックス賞は逃げて勝っているので、ハナに立つ競馬の方が合っているということかもしれない。フェニックス賞の8秒台の時計はなかなかのものだと思うし、スピード能力はかなりのものだと思う。
消し 小倉2歳Sで5着に負けたというのはちょっと痛い。オープン特別は勝ったものの重賞で底を見せてしまうという馬は過去にもけっこう多くいただけに、G3で5着というのが現時点でのこの馬の実力ということではないか。オープン勝ちが1200mだからマイルに距離延長してどうかという不安もあるし、2勝はいずれも逃げ切り勝ちなので、ハナを奪えないとダメということかもしれない。まあ、ハナを奪えたにしてもG1だけに厳しい流れに直線では余力がないということも考えられる。
クリノスペシャル
(牝2・上村54)
買い 前々走500万特別のりんどう賞を勝っている。中団からしっかりと伸びており、なかなか味のある勝ち方だった。未勝利戦でマイルを勝っているので、距離適性もマイルくらいあった方がいいと思われる。そういう意味では距離延長はプラスではないか。前走は見せ場なく終わったが、これが2歳牝馬の難しいところである。14着という着順を考えれば、能力を出し切ったとは考えづらく、たまたま走らなかっただけと考えるべきである。今回は走りがガラッと変わる可能性も十分だし、前走だけで実力不足と判断するのは早計かもしれない。
消し 前走のファンタジーSで14着というのはさすがに負けすぎだろう。初めての重賞挑戦だったとはいえ、G1を勝つくらいの実力があるのであれば、どんな状況でも掲示板は外さないものだろう。やはり14着に負けたことで、重賞では力不足と判断していいのではないか。これまでの上がりのタイムもあまり目立ったものではないので、決め手に欠けるという感じがするし、大物感もあまり感じない。
グレイスティアラ
(牝2・田中勝54)
買い H17エーデルワイス賞1着。 地方交流のダート戦だったとはいえ重賞を勝っている実績は評価しないといけない。1勝馬も多数出走するこのレースにおいては格上ということになる。新潟2歳Sで4着という芝実績もあるし、牡馬混合戦の重賞で4着なら上々の結果といえる。マイルの重賞を経験しているというのもキャリアとしては大きなものだし、ここで通用しても不思議ないだけのものは持っているのではないか。
消し 重賞勝ちの実績といってもダート戦、しかも地方交流戦では今回の裏付けにはちょっと厳しいものがある。新馬勝ちもダート戦だったしダート適性の方が高いと考えるのが自然ではないか。新潟2歳S4着も、勝ったショウナンタキオンは別格としても2着の牝馬ニシノフジムスメからも4馬身差だっただけに力の違いを見せつけられたと評価していいのではないか。2勝とも1200m戦だったのでマイルの距離適性も疑問だし、決め手が鋭いとか大逃げを打つというタイプでもないように感じるので展開による一発もどうだろうか。
コイウタ
(牝2・横山典54)
買い H17カンナS1着。 オープン特別を勝っていることももちろん高い評価が必要であるが、やはり前走の京王杯2歳Sで3着したことを高く評価すべきだろう。何せ牡馬相手にタイム差なしの際どい競馬をしたのだからこの馬のポテンシャルはかなりのものである。今回はG1といっても牝馬限定戦だし、前走で牡馬と好勝負したことを考えれば牝馬相手なら力は上という考え方は十分にできる。前走の上がりは34.1となかなかの決め手を見せているし、今回はけっこうチャンスではないか。
消し 前走で3着に負けていることは事実である。いくら牡馬が相手だったとはいえ小粒なメンバー構成という感じもしただけに、それほど高い評価はできないのではないか。距離経験が1400mまででマイルを経験していないというのも不安材料だし、間隔が開いていた割に馬体重が減っていたというのも気になる。しかも今回は長距離輸送もあるのだから体調を維持するのはけっこう大変かもしれない。
コスモミール
(牝2・木幡54)
買い H17マリーゴールド賞1着、H17ダリア賞1着。 オープン特別を2勝しているという実績はかなりのものである。条件戦しか勝っていない馬よりは当然に実績上位となるわけで、牝馬限定のG1であればチャンスは十分にありそうだ。新潟2歳Sで3着という実績もあるし、前走のファンタジーSも0.5秒差の5着だから巻き返せる範囲内にいると考えていいだろう。前走が少し間隔は開いていたので今回は一叩きされた上積みが見込めそうだし、前走より大きく変わることも十分に考えられる。
消し 前走のファンタジーSで5着に負けたというのはさすがに痛い。力の違いを見せつけられたという評価もできるだけに、ここで巻き返すというのはけっこう厳しいのではないか。新潟2歳Sも勝馬から7馬身差、2着馬からも2馬身以上離されたのだから重賞では通用しないということかもしれない。決め手が鋭いという感じもしないので、何か武器を持っているというタイプでもないと思う。
セントルイスガール
(牝2・小牧54)
買い H17小倉2歳S2着など。 重賞で連対している実績は高く評価する必要がある。少なくてもオープン未経験の馬よりは格上の存在ということになる。それにその小倉2歳Sではアルーリングボイスとハナ差の勝負をしており実力差はほとんどないと考えられる。前走のファンタジーSは6着に敗れたが、少し間隔が開いていたし、もともと今回が本番だと思っていたはずで、叩き台として考えるなら0.5秒差なら上々の内容といえ、巻き返しがあっても不思議ないといえる。
消し 重賞オープンで2度の連対は悪いことではないが、「勝ちきれない」というのは印象としてはどうしても悪く映る。出世する馬というのは着差はどうあれ「勝ちきる」ものだし、連続して2着というのは底を見せてしまったと考えてしまう。しかも前走は前哨戦のファンタジーSで6着に負けてしまった。いくら間隔が開いたとはいえ、G1を勝つつもりであれば掲示板は確保してほしいところである。成長力がいまいちなのかもしれないし、距離延長がマイナスだったのかもしれない。馬体重が400kgを切っているというのもちょっと気になる。
テイエムプリキュア
(牝2・熊沢54)
買い 2戦2勝と無敗である。まだ負けていないのだから、底は見せていないわけで、とんでもない大物の可能性もあるということになる。新馬は逃げ切ったが、2戦目のかえで賞は好位からの競馬で押し切った。かえで賞は牡馬混合戦だったし、先行馬はほとんど崩れているという展開だっただけに、先行して勝ちきったというのは力の違いという評価ができる。中5週というローテーションも好感が持てるし、まだまだ成長も期待できるだろう。血統的にも距離延長はプラスだと思われるし、チャンスはけっこう大きいと思われる。
消し オープンや重賞を経験していないのだから重賞でも通用するかどうかは分からない。力の違いを見せつけられて惨敗に終わるということも十分に考えられるということになる。距離経験も1400mまでなので距離延長はマイナスだったということも考えられる。前走のかえで賞もレベルが高かったという印象もなかったし、先行押し切り型なので決め手という点でも不安がある。今回はG1だけにさすがに相手が揃ったという感じは否めない。
プラチナローズ
(牝2・岩田康54)
買い H17福島2歳S2着。 前走の福島2歳Sを勝ったというのは大きな実績である。牡馬混合のオープンを勝ったことで牝馬では力が抜けているという評価もできるし、夏に比べればレベルが高くなってきている11月のオープンを勝ったということは、それだけ能力が高いということになる。2着に1馬身以上離したのだから力が違ったと評価できるし、決め手も上がり34.5だからなかなかである。コスモス賞で1800mを経験しているので距離延長も問題ないだろう。勢いも感じるし、G1といっても牝馬限定ならチャンスは十分にあるはずだ。
消し 前走オープン特別を勝っているのはもちろん凄いことではあるが、ローカルの福島戦だっただけに、どこまで高い評価していいか難しい。本当に強い馬は中央場所で勝負するものだろうし、ローカルで走ること自体が能力はいまいちという印象を持ってしまう。前走の距離が1200mだったことからすれば距離短縮がプラスになったという考え方もでき、逆に言えば今回の距離延長は大きなマイナスという考え方もできる。前々走のりんどう賞では5着に負けているのも気になるし、G1レベルにはちょっと足りない感じがしてしまう。
キーレター
(牝2・太宰54)
買い ここ2戦は大きく負けているが、気性的にまだまだ競馬に集中していないというところもあるようだし、底を見せたとまでは言えないだろう。2歳牝馬はちょっとしたことで本気になるということもあるし、出走に踏み切ったということは陣営としてはポテンシャルは半端ではないと考えているのだろう。新馬は逃げ切っているので、ハナを奪えるようならチャンスは出てくるかもしれない。
消し 前走の500万で7着に負けたというのはあまりに痛い。特別レースでもなかっただけにレースレベルもそれほど高くはなかったはずである。それなのに掲示板にも載れないというのではG1で通用するはずがない。前々走の野路菊Sも10着に負けているし、この大舞台で一変するというのは考えづらい。気性的に問題があるとすればなおさらで、G1の厳しい流れで能力を出し切ることは難しいということになる。
サチノスイーティー
(牝2・中館54)
買い まだキャリア3戦の馬だし、まだまだ本当の実力を見せていないという考え方もできる。芝未経験であるが、芝を走らせたら水を得た魚のように、とんでもなく強い走りを見せてくれるということもないとは言えない。未勝利で勝っている中館騎手に戻るのも好材料だろうし、2歳牝馬は何があるか分からない。
消し まずは芝未経験というのが問題だろう。ダートを使ったということはダート適性の方が高いという判断だっただろうし、本当に能力が高いと思っていれば、最初から芝を使っていたはずである。先行してばてているというレース内容からも距離延長がプラスになるとは思えないし、未勝利勝ちがローカルの福島というのも気になる。前走4着も勝馬には1秒以上離されているし、一般的にG1で巻き返せるとは考えづらい。
シェルズレイ
(牝2・松永54)
買い 前走未勝利を勝ち上がり、ようやく軌道に乗ってきた。マイル戦をすでに3回走っており、前走ももちろんマイルで勝っているので距離は問題ない。先行してしぶとい競馬を得意としているようであるが、こういうタイプはレースレベルが上がっても相手なりに走るもので、そういう意味ではいきなりのG1挑戦も、勝てないまでも馬券圏内ならチャンスはあるかもしれない。
消し 3戦目でやっと勝ち上がったということからすれば、さすがに大物という感じは受けない。前走の未勝利戦もやっと勝ったという内容だったし、牝馬限定戦でこの内容では500万クラスでもいきなりは難しいと感じてしまう。まして今回のようなG1でいきなり通用するとはさすがに思えない。逃げることができればという考え方もできるが、他にも速い先行馬が数頭いるだけに、たとえハナを奪えても展開的にはかなり苦しいと思われる。
シークレットコード
(牝2・藤田54)
買い 1戦1勝なので無敗ということになる。つまりまだ底を見せておらず、とんもでない大物の可能性もある。デビューとなった新馬戦を当然に勝ったわけであるが、マイルを勝っていることで距離の不安はまったくないし、上がり34.1というなかなかの決め手も見せてくれた。フサイチペガサス産駒という持ち込み馬であり、社台RH所有ということからしても、かなりの期待馬というのが伝わってくる。キャリアは浅いが、能力の違いで何とかしてしまい、来年の主役に躍り出ることも十分に考えられる。
消し さすがに新馬戦を勝ったばかりというのはキャリアとしては浅すぎると思う。本当に重賞でも通用する能力があるかどうかも分からないし、オープン実績どころか500万の実績もないのだからここで惨敗に終わっても文句は言えないことになる。前走のタイムが37秒台というのもちょっと遅すぎるという感じがするし、牝馬限定の新馬戦だったからレースレベル的にもどうだったかなと思ってしまう。レースの流れもまったく違うものになるだろうし、G1の厳しい流れにいきなり対応できるのか、という不安もある。
フサイチパンドラ
(牝2・角田54)
買い 1戦1勝なので無敗ということになる。デビューとなった新馬戦を当然に勝ったわけであるが、2着に6馬身差というのはかなり凄いというか、レベルが違いすぎたと言っていい。サンデーサイレンス産駒ということからもとんでもない大物の可能性も十分であり、いきなりのG1でも通用してしまうのではないかという期待を持たずにはいられない。1度使われたことで当然にさらに体調はアップしているだろうし、前走で少し行きたがっていたことからすれば現状ではマイルくらいの方が合っているという考え方もできる。キャリアは浅いが、能力の違いで何とかしてしまい、来年の主役に躍り出ることも十分に考えられる。
消し さすがに新馬戦を勝ったばかりというのはキャリアとしては浅すぎると思う。本当に重賞でも通用する能力があるかどうかも分からないし、オープン実績どころか500万の実績もないのだからここで惨敗に終わっても文句は言えないことになる。前走が1800m戦だったというのも気になるところで、ゆったりした流れから、いきなり前半から速い流れに変わるというのはどうなのだろうか。6馬身差というのも1800mの新馬戦ではそれほど驚くほどでもないという感じもするし、あんまり期待しすぎるのもどうかと思う。鞍上が角田騎手というのも妙に不安を感じてしまう。
ブラックチーター
(牝2・安藤勝54)
買い 前々走の新馬戦では5馬身差の圧勝を演じている。母ゴールドティアラ、父サンデーサイレンスという超良血ということもあり、新馬戦が終わった時点でかなりの大物という期待が高まった。2人気に推された前走のファンタジーSはまさかの11着に終わったが、出遅れて最後方の競馬になったのがあまりに痛かった。上がり34.4では走っているし次に繋がる内容だったと評価してもいいと思う。重賞の流れを経験したというのはプラスにはなっているはずだし、しっかりとゲートを出て中団で流れに乗れるようであれば巻き返しがあっても不思議ないと思う。
消し 前走のファンタジーSで11着に負けたというのはさすがに痛い。いくら最後方の競馬になったといってもアルーリングボイスは上がり34.1で走っていることを考えれば、最後方からの競馬で上がり34.4というのは物足りないと言わざる得ない。ダートで活躍したゴールドティアラの仔ということを考えれば、新馬戦は稍重で時計がかかったというのが大きなプラスになったという考え方もできるし、5馬身という着差の割には上がりタイムも総タイムもそれほどでもなかった。ちょっと人気が先行してしまったと考えるのが自然であり、芝の重賞で戦えるだけの実力はないと考えるべきかもしれない。
ベストストーリー
(牝2・渡辺54)
買い 新馬勝ちは1800m戦だったのでスタミナは問題ない。前走のコスモス賞は5着に負けたが、行きたがってしまったのが影響したらしいので、能力的にはまだ底を見せていないといえる。その後は3ヶ月の休養に入ったが、この間に大きく成長しているということもあるかもしれない。オープンを経験しているというのもキャリアとしてはプラスだろうし、この大舞台で今まで見せたことのない凄い走りを見せてくれるかもしれない。
消し コスモス賞で5着に負けているのは実績としてはちょっと痛い。夏のオープンはそれほどレベルとしては高くないし、それで掲示板がやっとということは、それほど強い馬ではないということになる。まして今回は3ヶ月の休み明けである。いくら何でも前走オープン特別で負けた馬が休養明けでG1を勝つというのは考えづらい。持ちタイムも平凡だし、決め手も鋭いというほどではないと思う。

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