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G2-京王杯ＳＣの反省

時間の都合上簡単にさせていただきます。
馬券
このレースは、有力馬が休み明けだったり、安田記念の前哨戦だから余裕残しだったり、高松宮記念からの参戦でピークが過ぎていたりということで、ときどき重賞勝ちのない馬が好走するので、まあこういう結果も仕方ないのかな、とは思う。それでもＧ１で上位にいつも顔を出す馬がこれだけいて、馬券に絡んだのがテレグノシスだけでそれも３着というのだから、レースとしては物足りなかったと言わざる得ない。このレースに関してはＧ１馬もあまりアテにしない方がいいということかもしれないが、そうはいってもＧ１馬はなかなか軽視できないだけに難しいところである。
アサクデンエン
いつも出遅れて後ろから競馬をする馬が、内枠だったことと上手くスタートを切ったことで、思い切った先行策をとったのが功を奏した。道中はじっと構え、直線で一気に弾けて他馬を引き離すだけという強い競馬を見せてくれた。もともと後方から上がり33秒台は当たり前という切れ味を見せていた馬で、そのポテンシャルは十分に見せていたわけで、スタートをきっちり決めて、それなりの位置取りならばいつでも勝てそうな雰囲気はあったわけで、この馬は後方からしか競馬ができないと決めつけたのは大きな問題だったかもしれない。今回のように先行しても強さを見せられたことで、安田記念も楽しみになったといえる。
オレハマッテルゼ
私は準オープンを勝ったばかりということで、まだ別定Ｇ２では力不足と判断したが、前走勝っているように調子が良かったことと、重賞の厳しい流れの方がこの馬には合っていたようである。確かに、気性の問題でペースが遅いと上手に競馬ができない馬はいるもので、重賞の方がかえって良いという場合もある。とはいえ、今回は重賞にしてはペースが遅かったし、たまたまこの馬にちょうど良いペースになったような感じもする。重賞のペースの方が合っているということは、他力本願的な馬であるとも言えるし、自分の流れでなければ惨敗の危険もあるということになる。もう少し様子をみないとこの馬の実力は計れない。
テレグノシス
３着に負けたとはいえ、直線でちょっとした不利があったようだし、直前に降った雨の影響もあっただろう。ペースも遅かったし、追い込み脚質のこの馬には厳しいレースだった。それを考えれば、３着まで伸びてくるのだからやはり強い馬である。次の安田記念も得意の東京コースだし、マイルはベストである。久々のＧ１制覇に向けては内容のあるレースだったと言えそうだ。
アドマイヤマックス
まあ武豊の判断だから間違いないはないのかもしれないが、スタートが良かったのに先行させなかったのが分からない。「少し行きたがった」とコメントしているが、私はだったらなおさら先行させた方が良かったのではないかと思う。まあ、折り合って先行させるのと、掛かって先行させるのでは、直線での粘りがまったく違うということなのだろうが、それにしてもこのペースを考えれば、あまりに消極的だったように感じる。「安田記念を意識して乗った」ともコメントしたが、こちらが本音だろう。マイルの走りを思い出させるために、ここは勝ちにこなかったということだと思う。武豊はときどきこういうことをするからＧ１の前哨戦では気をつけないといけないということなのだろう。一つ勉強になった。
ダンスインザムード
この馬は本当に難しい。パドックでかなりテンションが高かったので、力を出せないパターンかとは思ったが、結果的にはそのとおりになってしまった。まあ、今までも休み明けではこういう負け方をしていた馬だから度外視でいいとは思うが、今までだとその次はきっちり巻き返していたので、安田記念での判断が難しい。今までと同じように巻き返してくるのか、再び気の悪さを出してしまうのか、こういう馬は本当に困ったものである。
予想と見解 好材料と不安材料

参考
G2-京王杯ＳＣの予想
結論

◎アドマイヤマックス
　○テレグノシス
　▲ダンスインザムード
　　△プレシャスカフェ
　　△ウインラディウス
　　△アサクサデンエン
　　△タマモホットプレイ
　　△ゴールデンキャスト
　　△メテオバースト

買い目（馬連）　合計7,000円
　　軸13--12,14,15,17（各1,000円）小計4,000円
　　軸13--2,3,7,9（各500円）小計2,000円
　　14-15（1,000円）
にへいの見解
いろいろと多忙のため簡単にさせていただきます。
本命◎はアドマイヤマックスである
ふつうに考えて、前走の高松宮記念を勝ちきったことと一昨年の安田記念で２着したというＧ１実績を考えれば、ここでは当然に勝ち負けということになるわけだし、この２つのＧ１はどちらも左回りだったということからして、東京1400ｍでこの馬が凡走に終わるというのはちょっと考えづらい。前走Ｇ１を勝った勢いもあるし、引き続き鞍上が武豊というのも大きい。ここはきっちりと勝ってもらって、東京コースでの強さを見せつけてほしいものである。ただ、この馬は意外に瞬発力勝負には弱いかもしれないという気持ちは少しある。今回はあまり速いペースにならない可能性が高そうであり、そうなると上がり33秒台の瞬発力勝負になるかもしれないわけで、そうなると瞬発力のある馬に置いて行かれるかもしれないという不安がある。それと斤量59kgがどうかである。でもまあ、鞍上が武豊ならそこらへんはうまく流れに乗ってくれるだろうから、ここでも強い競馬をしてくれると信じてみる。
対抗○はテレグノシスである。
一昨年のこのレースで勝ちきり、昨年のレースでも２着していることからして、この条件でなら信用できる馬である。前走のマイラーズＣ６着も上がり33秒台では走っており、休み明けにしてはがんばった方である。一叩きされた上積みはかなり大きいだろうから今回は巻き返してくると思われる。ただ、後方からしか競馬ができないタイプだけに前残りの展開になった時にどうしても差し切れないということがあるような気がしてならない。なので評価を１つ落とした。
単穴▲はダンスインザムードである。
昨年、天皇賞秋とマイルＣＳで２着していることからして、牡馬混合のＧ１級の実力はほぼ間違いはない。これだけ強い馬であれば、仕上げが９分程度でもたぶん好走はすると思う。しかし、この馬はオークスと秋華賞で敗れたように、気性に難しいところがあり、時として自滅することがある。そういう意味では休み明けの今回は非常に狙いづらいと思ってしまった。勝たれても不思議はないが、ちょっとリスキーかなと思ってしまった。
４番手△はプレシャスカフェである。
高松宮記念で１人気に推されて、実際に３着したことから言って、別定Ｇ２なら当然に勝ち負けレベルの馬ということになる。不安なのは距離が延びるということになるが、中団から差すタイプなので十分にこなせるとは思う。でもまあ、距離実績がないのだから、さすがに強気には攻められない。順番としてはどうしてもこんな感じになってしまう。
５番手△はウインラディウスである。
昨年のこのレースを勝っている馬だから条件はベストと言っていいだろう。前走オープンで３着というのはけっこう不満であり、年齢的な衰えがあるのかもしれない、と思ったが、スローの展開からの瞬発力勝負を得意としている馬であり、そういう展開になる可能性が高いと思ってこの評価にした。
６番手△はアサクサデンエンである。
今年に入ってからオープンと重賞でそこそこ結果を残しているが、どうしても勝ちきれないで終わっている。でも、上がり33秒台は当然という決め手はかなり凄いものであり、展開次第では一気の追い込みが決まるかもしれない。展開に左右されるというマイナスが気になったので、この評価になってしまったが、一発の魅力は十分といえる。
７番手△はタマモホットプレイである。
これまでの戦績をみてしまうと、どうしても底を見せたと思ってしまうが、スワンＳを勝っていることと1400ｍは３戦３勝と無傷であることを考慮して、念のため押さえることにした。
８番手△はゴールデンキャストである。
スプリンター戦線でまあまあの結果しか残せなかったが、セントウルＳを勝った時のように、うまく流れに乗れれば、けっこう良い脚を使う馬なので妙に気になってしまった。もしかしたら豪快な追い込みを見せてくれるかもしれない。
９番手△はメテオバーストである。
富士Ｓ３着など東京コースでは強いところを見せているし、距離1400mがこの馬に合うような気がしてしまった。先行有利の展開になる可能性も高いと思ったし、４歳という若さも魅力に感じた。これまでの戦績からすればあまり大きな期待はできないが、なんとなく押さえしまった。
まあ、こんなところです。

G2-京王杯ＳＣ

アドマイヤマックス
（牡３・武豊59）		 買い 前走の高松宮記念を勝って念願のＧ１制覇を果たした。勢いはもちろん感じるし、休み明けなどの不安がないだけにここでの凡走は考えづらい。それに安田記念で２着しているように東京マイルでの好走が目立っており、距離延長はマイナスどころから大きなプラスと考えるべきである。前走もそうだったが、とにかく左回りが得意の馬であり、直線に坂があることも地力のあるこの馬にはプラスのはずである。さらに鞍上が武豊というのだから鬼に金棒である。
消し これまでの実績をみると、強い競馬をしたあとにけっこう凡走したりすることがあるだけに、意外にムラのある感じがする。1200ｍ戦で勝ってしまっているので、馬が1200ｍに慣れてしまって、距離延長に戸惑うということもあるかもしれないし、とにかく人気になった時に裏切るような感じがある。相手もそれなりに強くなるし、ある意味では前走よりもレベルは高くなっているかもしれない。それで斤量59kgを背負わないといけないというのはけっこう厳しいかもしれない。
ダンスインザムード
（牝４・デザーモ56）		 買い H16桜花賞１着、H16天皇賞秋２着、H16マイルＣＳ２着など。 ３歳秋の時点で天皇賞秋とマイルＣＳで２着しており、牡馬との比較でも対等以上の実力を見せつけており、別定Ｇ２であれば当然に勝ち負けということになる。天皇賞秋の実績があるから東京コースも問題にならないし、気性が難しい馬だから距離短縮もかえってプラスではないだろうか。まだ４歳という若さだからさらなる成長も見込めるし、斤量も１kg増程度なら問題にならないだろう。ここで実力を見せつけて本番の安田記念に向かいたいところである。
消し この馬の最大の不安はやはりその激しい気性だろう。秋華賞とオークスはこの気性のせいで凡走に終わっている。今回は休み明けということもあるし、テンションがかなり高くなる可能性は十分ではないだろうか。いくら距離が短いといっても、相手は古馬の牡馬陣だけにテンションが高い状態では通用しないだろう。そもそも1400ｍはこの馬には短いということだって考えられるわけで、これも走らせてみないと分からないことになる。
テレグノシス
（牡６・勝浦58）		 買い H16毎日王冠１着、H16安田記念２着、H14ＮＨＫマイルＣ１着、H15京王杯ＳＣ１着など。 ＮＨＫマイルＣを勝っているというＧ１実績ももちろんであるが、昨年の毎日王冠で１着、安田記念で２着、マイルＣＳで３着という結果を残しており、現役でもトップレベルの実力を間違いなく持っていると考えていいだろう。そして強い競馬を見せるのもいつも東京コースであり、東京コースだと半端でない強さを見せる。スローの展開でも最後方から差し切ってしまう瞬発力が武器であり、その破壊力は半端でない。このレースは２年連続で連対しているという相性のいいレースでもあるし、前走休み明けを一叩きされた上積みが見込めるのも大きい。
消し 前走のマイラーズＣで６着に負けているのは微妙に気になる。スローの展開だったとはいえ、掲示板にも載れなかったというのは問題かもしれない。３歳から活躍指定たこの馬ももう６歳だし、そろそろ衰えが見え隠れしても不思議ないころではある。それに後方から競馬ができない不器用なところは相変わらずであり、例年に比べて今年はメンバーが強くなっているような気もするから、追い込みきれずに終わるということも十分に考えられる。
プレシャスカフェ
（牡６・蛯名57）		 買い H16ＣＢＣ賞１着、H17シルクロードＳ１着など。 前走の高松宮記念では３着に敗れたが、それでもＧ１で３着なのだから立派な実績といえるし、別定Ｇ２の裏付けとしては十分といえる。そもそもＣＢＣ賞で別定Ｇ２を勝っているし、シルクロードＳでもトップハンデで完勝を演じており、そのポテンシャルは半端ではない。1200ｍに良績が集中しているが、それ以上の距離の経験が少ないだけに1400ｍで距離が長いともいえない。どこからでも競馬ができるタイプということを考えれば、距離は1400ｍくらいあった方がかえっていいかもしれない。
消し まずは距離延長が気になるところである。なんでかんだで1200ｍでこれだけ勝っているとやはり生粋のスプリンターで1400ｍでも距離は長いということは十分に考えられる。そして前走Ｇ１で３着に負けたことで底を見せてしまった印象が強くなってしまった。まあＧ１で３着なら十分に凄いのではあるが、今回もＧ１を勝っている馬が数頭いるだけに、レベル的にどうかという感じもする。それに高松宮記念が大目標だったと思うから、今回は万全というほどの状態ではないかもしれない。
ウインラディウス
（牡７・田中勝58）		 買い H16京王杯ＳＣ１着、H16東京新聞杯１着。 昨年のこのレースを制しているのだから当然に高い評価をしないといけない。格として問題になるわけがないし、条件としてもこれまでの戦績から考えてベストと考えていいだろう。特に昨年の東京新聞杯も勝っていることを考えると東京コースとの相性はかなり良さそうだ。昨年はスローの展開を中団でじっくりと構え、直線に入ると一瞬で弾けたという内容だったので、展開も問わないタイプである。前走は３着に負けているが、もともとここが目標だったのだろう。一叩きされた上積みも見込めるだけに今回はかなりやれるはずだ。
消し 前走の谷川岳Ｓで３着、前々走の東京新聞杯で８着といまいち精彩を欠いている。昨年は重賞で１着３着しての参戦だっただけに、今年はさすがに勢いが感じられない。特に前走の谷川岳Ｓはメンバーを考えると勝ちきらなければいけなかったように感じるだけに、年齢的な衰えがあるのかもしれない。気性が難しいところがある馬なので安定度はあまり期待できないといえるし、メンバーも昨年よりも揃っている感じもするだけに、昨年のようなパフォーマンスを見せるというのは難しいかもしれない。
アサクサデンエン
（牡６・小野57）		 買い 前走のマイラーズＣで３着に負けているが、前残りの展開だったことを考えれば、よく追い込んでいる。何せ上がり33.4というとんでもない末脚を見せているのだから決め手はかなりのものを持っている。しかもこの上がりはテレグノシスをも凌ぐものだった。広くて長い東京コースは大きなプラスとなるし、一戦毎に力をつけているのも感じるし、勢いも感じる。そろそろ大きいところで結果を出してもいい頃かもしれない。
消し オープン入りしてから２着４着４着３着とまあまあの結果は残してはいるが、連対まで届かないというのがこの馬の大きな不安点でもある。レース内容からすると後方から追い込むも届かないというレースばかりで、この馬の不器用さを顕著に表している。それに展開に関係なく差し切れるというほどの決め手はもっていないということだし、少し早めに動くと意外に伸びないということもあるだけに、安定度というのはあまり期待できない。メンバーも前走以上に強いという考え方もできるし、後方から競馬をすることを考えれば、距離短縮もどうなのだろうか。
ウインクリューガー
（牡５・武幸58）		 買い H15ＮＨＫマイルＣ１着。 ３歳限定とはいえＧ１を勝っている実績は当然に高い評価が必要だ。ハイペースを先行してそのまま押し切ったのだから内容としてもかなり強かった。まぐれで勝てるほどＧ１は甘くないのだからポテンシャルはＧ１級と考えるべきだろう。前々走は阪急杯で３着と久々に好走しているし、ムラはあるが、本気で走ればまだまだ重賞でも上位に来れるだけの実力は持っているのである。思い出の東京コースだし、距離もこのくらいが合っている感じもするだけに、ＮＨＫマイルＣと同じように一発かますということもあるかもしれない。
消し 古馬戦で戦うようになってからは目立った活躍はそれほどしていない。前々走の阪急杯で３着はしているが、それでも３着までであり、今回が別定Ｇ２ということを考えると、それ以上の結果を求めるのは酷ではないだろうか。気性的にもアテにできないタイプで、惨敗も多いだけに安定度もまず期待できない。そもそも一昨年のＮＨＫマイルＣはレベルが低かったという感じが強いだけに、Ｇ１実績というのを過大評価していけないのかもしれない。現にＮＨＫマイルＣを勝ってから２年が過ぎているだけだし、もう底を見せてしまっていると判断してもいいのではないか。
オレハマッテルゼ
（牡５・柴田善57）		 買い 前走の準オープンを勝ってオープン入りを果たした。今開催の東京コースで勝っているというのは大きなことだし、マイルで32秒台という時計はかなり優秀である。ハイペースを好位追走から押し切っているのだから内容としても評価できる。こういうタイプは1400ｍの方がレースがしやすいようにも感じるし、ほとんど連対を外したことがないという安定度も魅力である。相手は一気に強くなるが、こういうタイプは相手なりに走るところがあるし、勝てないまでも馬券圏内なら十分にあり得る。
消し しょせん前走準オープンを勝ったばかりの馬である。初めての重賞になるわけだし、しかも別定Ｇ２というのだから相手も一気に強くなる。勢いは買えても、さすがに初挑戦で好走できるほど別定Ｇ２は甘くはないだろう。マイル以上の距離で５勝していることを考えれば、距離短縮がマイナスという考え方もできるし、年明け３戦しているので、上積みもあまり期待できない。前走の感じだと先行して押し切るレースを得意としているようだし、決め手という点ではそれほどでもない感じがする。
キーンランドスワン
（牡６・四位57）		 買い H17阪急杯１着、H17高松宮記念２着など。 前走の高松宮記念で２着しているのは当然に高い評価をしないといけない。Ｇ１で連対を果たしたのだから別定Ｇ２で格不足ということはあり得ない。前々走は阪急杯を勝っているように勢いも感じるし、後方から差す競馬をする馬なので１Ｆくらいの距離延長は問題ないのではないか、というより実は1400ｍの方が合っているということも考えられる。
消し 前走の高松宮記念で２着は立派だったとは思うが、デュランダルやサニングデールがいなくなったことを考えると、レベル的には疑問を感じる。それにこのときの勝ち馬であるアドマイヤマックスには２馬身という決定的な差をつけられている。今回もそのアドマイヤマックスが出走してくるわけで、逆転はかなり難しいのではないか。そして何より1200ｍでしか結果を出していない馬なので1400ｍという距離が最大の不安といえる。東京1400ｍはマイラーの好走が目立つスタミナも要求されるコースでもあるし、この馬には距離は長いのではないか。
ゴッドオブチャンス
（牡７・横山義57）		 買い H14京王杯ＳＣ優勝、京都金杯２着など。 ２年前のこのレースを勝っていることを忘れてはいけない。距離コースともベストと考えていいだろう。一昨年のスワンＳでは３着という走りをしているので、1400ｍという距離が魅力といえる。格としては当然に問題にはならないし、潜在能力は十分に通用するはずである。近走は惨敗続きであるが、能力はあるのだから何かのきっかけで復活ということもないとは言えない。
消し 今年の３月に復帰して３戦したが、すべて２桁着順とまったく競馬になっていないと言っていい。７歳という年齢を考えれば、ピークが過ぎたと考えるのが自然かもしれない。精神的に馬が走る気になっていないということもあるだろうが、この歳でそうなると、再び走る気を出すというのは難しいものである。２年前に勝った時も展開に助けられたという感じが強く、実力で勝ちきったという感じもしなかっただけに、ここで本当の実力を見せたにしても通用するかどうかわからない。
ゴールデンキャスト
（牡５・横山典57）		 買い H16セントウルＳ１着など。 昨年のセントウルＳを勝っており重賞実績は持っている。スプリンターズＳの前哨戦を勝ったのだから価値としてはかなり高い。その後も重賞で大崩れしない安定した競馬はしているし、スワンＳで４着していることを考えれば、この馬は1400ｍがベストなのかもしれない。ＮＨＫマイルＣで１人気に推されたほどの馬だし、まだ本当の実力を見せていないという考え方もできるし、広々とした東京コースで爆発するということもあるかもしれない。
消し 近走はがんばって４着までという成績が続いているだけに、だいたい底を見せてしまったかなあ、という印象が強い。今年もすでに３戦しているし上積みという点でもどうだろうか。1400mのスワンＳで好走したといってもしょせん４着と馬券圏内にも入れなかったわけだし、気性的にもろいところがあり、揉まれると力を発揮できないタイプらしい。メンバーもＧ１級が揃っているし、ここで巻き返すのはかなり厳しいのではないか。
スナークスズラン
（牝６・松岡55）		 買い H17淀短距離Ｓ１着。 前走の谷川岳Ｓで６着だったが、後方からけっこう追い上げていただけに内容としては悪くはないのではないか。上がりタイムは悪くはなっかたし、徐々に良くなっているような感じは受ける。淀短距離Ｓを勝った時は上がり33.9という決め手を見せたわけだし、直線の長い東京コースならこの馬の決め手が生きるかもしれない。前崩れの展開になれば、もしかしたら突っ込んでくるということもあるかもしれない。
消し 淀短距離Ｓを勝って以降３戦したが、８着10着６着と掲示板にも載れないレースが続いている。特に重賞での成績が悪いだけに、重賞では通用しないレベルなのかもしれない。年齢を考えると、急激に成長するとも思えないし、勢いもあまり感じられない。メンバーもこれまで戦ってきた中では最も揃っていると言えるし、ここでの一発はかなり難しそうだ。
タマモホットプレイ
（牡４・本田58）		 買い H16スワンＳ１着。 昨年のスワンＳで別定Ｇ２を勝ったのだから、今回も同じ別定Ｇ２なのだから当然に通用するということになる。スワンＳの時はかなりの決め手をみせて差し切っていたので、この馬は直線の長い東京コースは合っているかもしれない。それに1400ｍは３戦３勝という実績を持っており、1400ｍだと爆発するというタイプなのかもしれない。前走惨敗からの巻き返しはこの馬の得意とすることだし、まだ４歳という年齢からさらなる成長も見込めるし、まだ秘めた力を隠しているということもあるかもしれない。
消し 前走マイラーズＣで11着、前々走高松宮記念で７着と負けているだけに、だいたい底を見せてしまったかなあという感じはする。今回はさらに相手が揃ったというかんじもあるだけに、ここでの巻き返しはかなり厳しいのではないか。昨年のスワンＳを勝ってはいるけど、メンバー的にはそれほどでもなかったようにも感じるし、今回の裏付けには厳しいかもしれない。斤量を他より１kg重い58kgを背負わなければいけないのも少しつらい。
トラストファイヤー
（牡７・江田勇57）		 買い H13ラジオたんぱ賞１着、H14中山記念２着。 別定Ｇ２の中山記念で２着したことがあるが、このとき後にマイルＣＳを制したトウカイポイントとタイム差なしの勝負だったし、タイムも45秒台という凄いものだった。ポテンシャルが高いのは間違いないと思うし、ここでもこの馬本来の実力を出し切れさえすれば十分に通用するはずである。休み明けだから走らないと決まったわけではないし、休んだことがかえってプラスに出るということもあるかもしれない。
消し まずは休み明けである。１年以上も休んでいただけに初戦から力を出し切るというのはかなり難しいことだと思われる。しかも休む前も約２年間勝ちどころか馬券圏内にも入ったことがなく、しかもほとんどが２桁着順だったというのだから、基本的には底を見せてしまったというか、ピークは過ぎていると考えていいのではないか。重賞での連対はいずれも1800ｍだから距離が少し短いと思うし、この馬は右回りの方が得意だと思われる。
ナイトフライヤー
（牡６・柴原57）		 買い 前走の谷川岳Ｓで２着しており勢いは感じられる。後方から追い込んでクビ差まで詰め寄っていただけに内容としても良かったと思う。これだけの決め手を持っていれば、東京の長い直線はプラスとなるだろうし、これまで1600ｍ以上の距離で結果を出せなかったということは、1400ｍがベストということかもしれない。相手は強くなるが、前が崩れる展開になるようであれば一発あっても不思議はない。
消し 前走の谷川岳Ｓで２着というのは悪いということはないが、オープン特別で２着だったということからすれば、重賞しかも別定Ｇ２ではさすがに敷居が高いように感じてしまう。実際、重賞を５度走って、掲示板に載ったのは中日新聞杯の５着だけであり、別定Ｇ２で通用する器とは思えない。今回も後ろからの競馬をするのだろうが、ハイペースで逃げる馬は見あたらないし、極端に速いペースになるとは思えない。このメンバーからすれば、中団よりも前の馬がすべて崩れるというのは考えづらいし、スローの流れでも差し切れるだけの決め手はなさそうだ。
ニシノシタン
（牡５・吉田豊57）		 買い 準オープンを連勝して堂々のオープン入りを果たした。準オープンを連勝するということは、準オープンでは力が違うという証明であり、オープンでも通用するという裏付けと考えていいだろう。それにこの２戦は逃げて勝ちきっており、マイペースの逃げが得意パターンと考えていいだろう。相手はさすがに揃ったが、メンバーをみると逃げにこだわるタイプは見あたらない。今回もマイペースの逃げが約束されているようなものだし、有力馬が後方で牽制しているようだと、いつのまにか逃げ切ってしまうということもあるかもしれない。
消し 準オープンを連勝したのは立派だが、しょせん準オープンである。重賞の裏付けにはならないという考え方も十分にできる。現にこれまでに重賞を何度か走っているが、３歳限定のアーリントンＣで３着した以外は掲示板にすら載っていないのだから重賞級の器はないと考えていいのではないか。連勝したのはいずれもマイル戦だから距離短縮もマイナスかもしれないし、逃げたとしても相手が強いし、直線の長い東京コースだけに、逃げ切るというのは並大抵のことではない。
フジサイレンス
（牡５・五十嵐57）		 買い H17谷川岳Ｓ１着。 前走の谷川岳Ｓを勝ちきったのは評価できる。勢いは感じるし、今回と同じ1400ｍだったのも好感が持てる。３走前の岡部幸雄騎手引退記念では初めてのオープン挑戦にもかかわらず２着しているし、ここにきての成長はかなり感じる。準オープンを勝った時は1400ｍだったので、1400ｍがベストということかもしれない。相手は強くなるが、今の勢いであれば重賞でも十分に通用するかもしれない。
消し 前々走のダービー卿ＣＴでは８着に負けているのは気になる。重賞で掲示板にも載れなかったということは、オープン特別では好走できるが、重賞では通用しないということかもしれない。しかも今回は別定Ｇ２でメンバーもＧ１級がけっこう揃っているだけに、この程度の実績の馬が好走できるほど甘くはないかもしれない。けっこう使われているので上積みもあまり期待できないだろうし、中１週のローテーションもどうだろうか。
メテオバースト
（牡４・小野57）		 買い H15いちょうＳ１着。 弥生賞３着、富士Ｓ３着、京阪杯４着とレベルの高い重賞でそれなりの実績を残しており、そのポテンシャルはなかなかだと思われる。特に東京コースでの好走が目立つので東京コースというのはプラスと考えていいだろう。今回の1400ｍも気性が難しいことを考えると、マイルよりも合っているようにも感じる。まだ４歳という若さだから底を見せたとも言えないし、昨年からの成長も見込めるだろう。先行できる脚質なので前残りの競馬になるようならおもしろいかもしれない。
消し 弥生賞３着、富士Ｓ３着、京阪杯４着と重賞でそこそこ走っているのは悪いことではないが、好走で終わっているというのはちょっと気になる。堅実ではあるが、勝ちきれないということで、もう一つ強さが伝わってこないというか、相手なりに走るタイプに感じる。今回は古馬の別定Ｇ２ということで今まででは最もレベルの高いレースといえそうだし、ここで今までの最高着順で走るというのはちょっと考えづらい。決め手もそれほどでもないし、1400ｍも走らせてないとわからない。さすがにここは相手が強すぎるとかんがえるべきであろうか。

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