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G3-小倉記念の反省

時間の都合上簡単にさせていただきます。
馬券
まあメイショウカイドウが強いと分かっていて、敢えてひねくれたわけだし、仮にメイショウカイドウから勝負していたとしても、1000万を勝ったばかりで人気になっていたワンモアチャッターは買っていなかったはずだから、どっちにしろハズレだったので、今回は悔しいという気持ちはほとんどなく、本当に完敗という結果だった。今回の結果はあまり気にしない方がいいかもしれない。
メイショウカイドウ
ハンデ58.5kgを背負って、これだけの競馬をするのだから、凄いとしか言いようがない。鞍上の武豊も完璧な騎乗であり、文句のつけどころがなかった。ただ、この馬は小倉コースでしか走らないというイメージが強すぎるだけに、次のレースでどういう判断をするかはかなり難しい。これだけ強い競馬をする馬が小倉でしか走らないというのも理解に苦しむし、鞍上が武豊であれば小倉以外でもそれなりの競馬ができるのではないか。
ワンモアチャッター
1000万を勝った勢いと軽ハンデで2着してしまった。最近はこういうパターンが多いので、それほど驚きはしないが、格下馬が好走してしまうことはもちろん、格下馬に人気が集まる現状もどうなのかな、とは思ってしまう。結果として好走するのだから、みんなよく分かっているということなのだろうが、こういう現象も少し寂しい気がする。
ツルマルヨカニセ
この馬もやはり小倉コースで強いということなのだと思う。今回は2着を確保できなかったが、これはハンデ差ということだろう。この馬なりによくがんばっていると思う。ただ、これで小倉開催が終わるし、秋になるとメンバーも強くなってくる。ここ2戦のようにうまくはいかないかもしれない。
セフティーエンペラ
2着馬3着馬には僅差の4着だからそれなりの競馬はできたと言っていいだろう。ハンデ差とコース適性の差が出てしまったという感じだと思うので、それほど悲観しなくてもいいとは思う。でも、ここで4着となると、今回よりレベルの高い重賞では厳しい戦いになると考えた方がいいかもしれない。
チアズメッセージ
レースの流れを考えると、ちょっと仕掛けが早すぎたように感じた。こういう展開は苦手ではないと思うし、もう少し辛抱してから追い出していれば結果が違ったのではないだろうか。でもまあ、ハンデ55kgは楽な数字ではないし、前走の負け方からすればこういう作戦も仕方ないかもしれない。
予想と見解 好材料と不安材料

参考
G3-小倉記念の予想
結論

◎チアズメッセージ
 ○セフティーエンペラ
 ▲スパルタクス
 ×アグネスシラヌイ
  △メイショウカイドウ
  △ツルマルヨカニセ
  △ワンモアチャッター
  △ニホンピロキース
  △カゼニフカレテ
  △メモリーキアヌ


買い目(馬連) 合計6,000円
  BOX--3,4,11,15(各500円)小計3,000円
  軸15--1,7,10,14(各500円)小計2,000円
  軸15--6,12(各200円)小計400円
  軸15--2,5,8,9,13,16(各100円)小計600円

にへいの見解
いろいろと多忙のため簡単にさせていただきます。
本命◎はチアズメッセージである
ハンデ戦は穴狙いに徹するというのが私の基本的な考え方であるが、今回はメンバー的にみて、さすがにメイショウカイドウで決まりかな、とは思った。でも、ハンデ58.5kgというのはかなり厳しい数字だし、ローカル重賞は何が起きるか分からないということもあり、どちらが悔いを残すかなと考えた時に、やはり圧倒的人気の馬から勝負して負けた時の方がショックが大きいと考え、玉砕覚悟で穴狙いに徹することにした。それでは、どの馬にその穴狙いを託そうかなと思ってオッズを確認したら、前走勝っている勢いのある軽ハンデ馬は意外に人気があってあまり魅力を感じなかった。これは困ったなあ、と思っていたら、チアズメッセージの人気があまりにないことに気づいた。牝馬でハンデ55kgということ、前走の北九州記念の結果がいまいちだったことを考えると、確かにちょっと厳しいかなとは感じる。でも、ダービー卿CTで牡馬相手でも2着するくらいの実力馬である。このメンバー構成で、これだけ人気がないというのは私としては理解に苦しむ。それであれば、思いきってこの馬から勝負してしまおうということで選択した。あまり自信はないが、万馬券を狙うのなら今回はこの馬しかない。何とか頑張ってもらいたい。
対抗○はセフティーエンペラである。
福島記念勝ちと小倉大賞典2着の実績からもここでは当然に通用するだけの能力を持っているのは明らかである。斤量56kgがちょっと厳しいかなとも思ったが、前走の金鯱賞で5着していることも考えれば、ここでは抜けた存在という考え方もできる。その割には人気がそれほどでもないし、この馬もオッズ的にはおいしいと私は思った。アテにできないタイプではあるが、高配当を狙うなら今回は外せないと判断した。
単穴▲はスパルタクスである。
前走の北九州記念で4着した実績を素直に評価した。前走は別定戦だったが今回はハンデ戦で、ハンデ53kgなら逆転も可能だという単純な発想である。決め手に欠けるところがあるのは気になったが、人気もそれほどでないし、狙って面白いと私は判断した。
4番手×はアグネスシラヌイである。
前走条件戦を勝って挑んできた馬が数頭おり、ハンデ戦ではこういう勢いのある軽ハンデ馬がこわいものである。私もこういうタイプを1頭は押さえておかないといけないと考え、この馬を選択した。この馬を選択した理由は、単純にこの馬は準オープンを勝ち上がっているので、1000万を勝ち上がった馬よりも力が上だろう、という判断である。
5番手△はメイショウカイドウである。
前走の北九州記念で完勝し、小倉3冠を達成している馬だけに、死角はほとんどない。鞍上が武豊ならミスすることもないだろうし、負けることはないのかもしれない。もし、負けるとすればハンデだけだろう。とはいえ、このハンデ58.5kgというのはかなり厳しい数字だと私は思う。小倉でしか勝てない程度のレベルの馬であるし、意外に苦戦するのではないか、というのが私の判断である。
6番手△はツルマルヨカニセである。
前走の北九州記念で2着しているように、小倉コースを得意としているだけに、今回もかなりの確率で好走するような気はする。でも、重賞実績は前走だけだし、絶対的な強さはないと私は思っている。ハンデ戦なら脚をすくわれても不思議ないと思うので、穴狙いの今回は敢えて軽視するという判断をした。
7番手△はワンモアチャッターである。
前走1000万でけっこう強い競馬をしていたので、かなり恐い存在ではあるが、ちょっと人気になりすぎではないかと私には感じた。重賞実績があるわけではないので、この人気だと穴狙いの今回はさすがに狙えない。
8番手△はニホンピロキースである。
この馬も前走1000万を勝っており勢いは感じるが、重賞実績がないことを考えるとそれほど高い評価はできない。2000mという距離も少し長いと思うし、厳しい戦いになると私は思う。
9番手△はカゼニフカレテである。
近走の成績がいまいちとはいえ、これでも重賞を勝っている馬だし、ハンデ52kgということもある。上位に食い込んできても不思議ない存在であるとは思う。
10番手△はメモリーキアヌである。
この馬も近走はいまいちであるが、重賞を勝った実績を持っている。ハンデ51kgもけっこう魅力だし、チャンスは意外にあるとは思う。
あとはハンデ戦なのでいちおう全馬に100円だけ流すことにした。
まあ、こんなところです。

G3-小倉記念

メイショウカイドウ
(牡6・武豊58.5)
買い H17北九州記念1着、H17小倉大賞典1着、H16小倉記念1着。 前走の北九州記念をきっちりと勝ちきり、ついに小倉3冠を達成した。重賞を3勝していることはもちろんであるが、そのすべてが小倉コースということからして、小倉コースでは部類の強さを発揮する。今回はハンデ58.5kgを背負うが、北九州記念よりもメンバーが強いという感じもしないし、休み明けを一叩きされた上積みも見込める。鞍上も引き続き武豊であれば、今回もこの馬の強さだけが際だつ結果となるのではないか。
消し 小倉3冠を達成し、相手も大きく変わらないとなれば、この馬の死角はほとんどないことになる。ただ、今回はハンデ戦で58.5kgを背負わなければいけないというのは、思っている以上に厳しい数字ではないか。前走より1.5kgも重いことと、相手は前走よりも軽い馬がけっこういることを考えると、脚をすくわれる可能性は十分ではないか。前走休み明けで重賞勝ちしているので2走ボケというのも恐い。
チアズメッセージ
(牝5・幸55)
買い H15京都牝馬S1着、H17ダービー卿CT2着など。 牝馬限定とはいえ重賞を勝っている実績を持っているのだからローカルG3なら十分に通用すると考えていい。しかも牡馬混合戦でもダービー卿CTで2着、都大路SとファイナルSを勝っているのだから、牝馬ということが割引になるとは思えない。マーメイドSで2着しているから距離2000mも問題ないだろうし、流れ一つで上位に食い込んでくる可能性は十分である。
消し 前走の北九州記念で7着、前々走の愛知杯で5着、その前の都大路Sでは6着とここ3戦は結果がいまいちだった。その前の豪州Tで2着していることも考えると、調子が落ち来ているということかもしれない。牝馬は1度調子が落ちると、復調するまで時間がかかるイメージがあるし、そもそも牡馬混合の重賞というのは牝馬にはきついものである。瞬発力に欠けるところがあるので、どうしても勝ちきれないことが多いし、マイル戦で結果を出すことが多いので、2000mはこの馬には長いという感じもする。
ツルマルヨカニセ
(牡5・小牧56)
買い H17北九州記念2着。 前走の北九州記念で連対を果たした。重賞でも通用することが証明されたわけだし、小倉コースで結果を出したというのも今回のレースにおいては大きなプラスとなる。というより、小倉で4勝しているくらいだから、小倉コースを得意としていると考えるべきなのだろう。今回はメイショウカイドウが58.5kgを背負うのに対し、この馬は据え置きの56kgであるし、他にこれといった強力な馬が参戦してきているわけでもないことを考えると、今回は逆転のチャンスということになる。
消し 前走重賞で連対したわけだし、それ以前の3戦も好走はしているので大きなマイナスはないことになる。とはいえ、前走も勝馬には2馬身も離されたし、オープン特別でも勝ちきれないということからすれば、器の大きさとしてどうなのかと感じてしまう。前走はたまたまうまくいっただけということも考えられるわけだし、ちょっとしたことで馬券圏内を外すということも十分に考えられる。ハンデ戦なので斤量56kgもマイナスと考えるべきだろう。
セフティーエンペラ
(騙6・安藤勝56)
買い H16福島記念1着、H17小倉大賞典2着。 重賞で1勝、2着1回という実績は、このメンバーでは実績上位ということになる。前走の金鯱賞でもG1常連馬を相手に5着しているのだから高い評価が必要だ。距離はもちろんベストといえるし、小倉大賞典で2着だから小倉コースも問題ない。福島、小倉、中京で好走しているということは小回りコースが合っているということかもしれない。鞍上も安藤勝騎手ということからも陣営の気合いを感じるし、勝ちにきているとみていいだろう。
消し 中京記念では1人気に推されるも6着、新潟大賞典では14着に敗れるなど、どうも成績が不安定というか、ムラがあるというか、信用しきれない馬である。前走の金鯱賞で5着は優秀といえば優秀であるが、単に相手なりに走っただけということも考えられ、こういうタイプは相手が弱くても着順はあまり変わらないものである。ハンデ戦で斤量56kgというのも楽な数字ではないし、決め手が鋭いというタイプでもない。
エイシンハリマオー
(牡7・和田55)
買い H15関屋記念2着、H15愛知杯2着など。 一昨年の夏に重賞やオープンで3連続で連対を果たすなど、このレベルでの実績は十分である。前走の関屋記念は惨敗しているが、約1年ぶりの休み明けでは仕方ない。一叩きされた上積みは大きいだろうし、もともとハンデ戦のこのレースが目標だったのではないか。ハンデ55kgは恵まれたとはいえないが、それでも重い数字ではない。夏に強く季節的にも相性が良いし、過去の実績からして巻き返しがあっても不思議はない。
消し 休み明けだったとはいえ前走15着というのはさすがに負けすぎだろう。昨年も2戦して2戦とも惨敗に終わっているし、調子が良かった一昨年でも2着までで勝ちきることができなかったレベルである。重賞を勝ちきるレベルではなかったといえるし、すでに7歳という年齢を考えるとピークは過ぎたと考えるのが自然だろう。前走より良くなっているとしても、一変というのは難しいだろうし、徐々に良くなっているというレベルではないか。
アグネスシラヌイ
(牡7・吉田稔54)
買い 前走準オープンとはいえ勝っているので勢いは感じる。2着に1馬身差だから完勝といえる内容だった。夏は勢いのある馬が強いし、重賞でもハンデ戦なら通用しても不思議はない。中団から競馬をする馬なので、小回りコースも問題ないし、前走も2000mだから距離も問題ない。相手も抜けて強いというレベルではないし、この馬にもチャンスは十分といえる。
消し 前走勝っているといっても準オープンなので、重賞でも通用するかどうかはやってみないとわからない。つまりは、重賞の壁を超えられず惨敗を喫するということも十分に考えられる。前々走の米子Sではハンデ53kgで4着に負けているわけだし、重賞で54kgというのはこの馬には厳しいかもしれない。逃げるとか追い込むというタイプでもないので、展開による一発というのも考えづらい。
グリーンプレジャー
(牡6・赤木54)
買い 昨年の小倉記念で4着している実績を持っており、1000万クラスでは58kgを背負って完勝したこともあるくらいだから準オープン以上の実力は間違いなく、ハンデ重賞なら当然に能力は通用すると判断していい。前走は準オープンで惨敗しているが、約1年振りだったことを考えれば仕方ないといえる。一叩きされた上積みは大きいだろうし、もともとこのレースを目標にしていたのかもしれない。昨年好走しているのだから条件もベストといえる。
消し 前走13着というのはさすがに負けすぎだろう。何せ勝馬から2秒以上離されているのだからまったく競馬にならなかったといえる。この感じだと一叩きされた上積みを考慮しても重賞で巻き返すというレベルまでは戻ってこないだろう。そもそも昨年4着ということは馬券圏内に入れなかったわけで、底を見せてしまったということになる。今年は勢いもないし、斤量も昨年と据え置きとなれば、昨年以上の結果を求めるのは酷だと思う。
ワンモアチャッター
(牡5・福永54)
買い 現在2連勝中であり、間隔は少し開いたとはいえ、勢いは感じる。前走は道悪で58kgを背負って3馬身だから1000万クラスではレベルが違うというのは明らかであり、ハンデ戦なら重賞でも通用するだけの力はありそうだ。2000mで4勝しており距離はベストといえるし、中京コースで3勝しているので平坦コースも合っていると思われる。後方から差す競馬を得意としているので決め手もそれなりにあると思っていいだろう。
消し しょせん1000万を勝ったばかりの馬であり、重賞では相手にしてもらえないという可能性も十分にある。前走は道悪だったから重賞の裏付けには厳しいし、上がりが速くなるレースでは結果を残していないので瞬発力があるタイプではないと思われ、重賞で勝ちきるほどの決め手はないと思われる。2ヶ月間隔が開いたのもどうかと思う。
トウカイオーザ
(牡8・芹沢54)
買い H13アルゼンチン共和国杯1着、H14H15大阪ハンブルクC1着。 G2を勝っているのだからここでは実績としては上位ランクということになる。このときはかなりの決め手を見せて快勝していただけに、ポテンシャルはかなり高い馬である。前走の北九州記念は10着に敗れたが、休み明けだったので仕方ない面もあった。一叩きされた上積みは大きいだろうし、ハンデ54kgもG2勝ちの実績を考えれば、かなり恵まれた。距離延長も大きなプラスだろうし、一変があっても不思議はない。
消し 重賞を勝っているといってもすでに3年以上前の話である。その後はオープン特別しか勝っていないし、重賞では馬券に絡めないレースが続いているだけに、ピークはすでに過ぎたと考えるのが一般的ではなかろうか。前走も休み明けとはいえ10着に負けているし、一叩きされた上積みを考慮しても一変までは難しいのではないか。東京コースで重賞を勝っていることからして、小回りコースが合っているタイプとも思えないし、すでに8歳という年齢を考えてもここでの復活を期待するのは難しいと思う。
サンライズシャーク
(牡7・柴原53)
買い H15小倉記念2着。 一昨年のこのレースで2着している実績を持っていることを忘れてはいけない。 小倉コースは得意としているといえるだけに、この舞台で復活ということも十分に考えられる。朝日CC4着、中山金杯5着という実績も持っているし、ローカル重賞で能力不足ということはあり得ない。それを考えればハンデ53kgは恵まれたといえ、一変があっても不思議はない。
消し 近走の成績があまりにひどい。ここ3戦はついに障害戦に転向したが、それでも結果を出せないでいる。飛びが下手なので、また平地を使うということなのだろうが、そんな馬がいきなり重賞で好走できるとは考えづらい。年齢的にはピークは過ぎたと考えるべきだろうし、勢いももちろん感じられない。ここでの復活を期待するのはかなり難しいと思われる。
スパルタクス
(牡7・上村53)
買い 前走の北九州記念で4着とけっこう頑張った。斤量56kgを背負っての好走だっただけに、今回はハンデ53kgというのは大きな魅力といえ、これだけの斤量差があれば逆転があっても不思議はない。昨年の準オープンでシャイニンルビーとタイム差なしの2着という実績も持っているし、ハンデ重賞なら能力的にも通用するはずだ。サンデーサイレンス×スターバレリーナという血統からも何かきっかけがあれば一気に素質開花しそうな雰囲気も感じる。中団より前で競馬をする馬なので小回りの小倉コースは合っているということもあると思う。
消し 準オープンも勝ち上がれないことを考えると、重賞で通用するレベルとは思えない。前走4着で今回はハンデ戦ということもあるが、決め手がいまいちだし、こういうタイプは常に好走で終わるということが多い。1800mで3勝だから距離延長も微妙にマイナスといえるし、重賞での巻き返しはかなり厳しいのではないか。
ニホンピロキース
(牡4・熊沢53)
買い 前走1000万をハンデ57.5kgで勝ちきっており、1000万では力が違うところを見せつけている。これだけの実力があれば準オープンでも通用するだろうし、重賞もハンデ戦なら十分に戦えるはずだ。夏はこういう勢いのある馬が結果を残すことが多いものだし、前走小倉コースで勝っているというのも好感が持てる。先行タイプなので小回りコースなら大きく崩れることはないと思うし、勝てないまでも馬券圏内ならかなり期待できるのではないか。
消し 前走勝っているといっても1000万では重賞の裏付けには厳しい。準オープンならともかくいきなり重賞で好走するというのは難しいのではないか。距離もマイルを中心に使われており、2000m以上を走ったのは1度だけというのだから距離延長もマイナスと考えるべきだろう。1000万でけっこう足踏みしていたことからすれば、それほど大物感も感じないし、先行して押し切るレースを得意としていることからすれば展開による一発も考えづらい。
メモリーキアヌ
(牝5・渡辺51)
買い H16愛知杯1着、H15スイートピーS1着。 重賞勝ちの実績があるのだから当然に高い評価が必要である。どちらかというとムラがありつかみ所のないタイプではあるが、こういうタイプは前触れもなく好走するものである。前走のマーメイドSも6着なら徐々に復調してきていると評価していいだろうし、ハンデ51kgも重賞を勝っていることを考えれば、けっこう恵まれた。もともとはオークスTRを鬼脚を使って差し切り勝ちし、本番でも5人気に推されたほどの馬である。このレベルなら一発あっても不思議はない。
消し 重賞を勝っているといってもハンデ52kgでしかも牝馬限定戦だっただけに今回の裏付けにはどうかという感じはする。それに近走は惨敗続きでいいところをみったく見せていない。前走も勝馬には2秒近く離されているわけだし、復調にはまだまだ遠いように感じる。以前は後方から一気の末脚を使っていたが、最近は先行策をとっているので、展開による一発も期待しづらい。ピークが過ぎたという感じもするし、ここで復活を期待するのは厳しいのではないか。
カゼニフカレテ
(牡6・佐藤哲52)
買い H15愛知杯1着。 重賞を勝っている実績は当然に評価しないといけない。中京の芝2000mでのものだから、小回りの芝2000mという条件はこの馬には合っているかもしれない。G2の日経新春杯で5着という実績も残しているし、それを考えれば斤量52kgは恵まれたといえる。前走準オープンとはいえ4着と復調気配を感じるし、ハンデ重賞ならチャンスはあるはずだ。
消し 前走準オープンで4着に負けていることからすれば、それほどレベルの高い馬とは思えない。重賞勝ちも父内国産限定戦だったし、ハンデ52kgでの勝利だっただけに、それほど高い評価はできない。今回もハンデ52kgではあるが、準オープンでも馬券圏内に絡めていない状況からすれば、ハンデが軽くても重賞では通用しないと思えるし、鋭い決め手を持っているというタイプでもないので展開による一発も考えづらい。
ベストタイクーン
(牡7・小池52)
買い 一昨年の目黒記念で勝ったトシザブイと0.3秒差の6着という実績を持っているのだから実績的には通用しても不思議ないことになる。ハナを切って結果を出すことが多い馬なので、単騎で逃げることができれば、ノーマークだろうから意外にそのまま残ってしまうということも考えられる。前走の北九州記念は惨敗に終わっているが、2年振りのレースでは仕方なかった。一叩きされた上積みは大きいだろうし、今回はハンデ52kgと斤量が大きく減るだけに一変があっても不思議はない。
消し 前走の北九州記念で11着というのはさすがに負けすぎだろう。2年振りということを考えれば当然の結果といえ、勝馬から1秒以上離されたことからすれば、一叩きの上積みとハンデを考慮しても逆転までは難しいのではないか。逃げることができるのは一つの武器とはいえるが、小回りコースなので相手も早めに仕掛けてくるはずで、前走のように早めに潰される可能性が高いのではないか。そもそもまだ準オープンの身であり重賞で好走できる器がないと考えるべきかもしれない。
イケハヤブサ
(牡7・川田50)
買い 準オープンを勝ち上がっている実績を持っているのだからハンデ重賞なら通用しても不思議はない。しかもハンデ50kgというのはかなり恵まれた。これだけ軽ければ一変があっても不思議はない。これまでも人気のないときに勝っており、前走の内容とかはあまり関係ない。ハンデ戦では軽ハンデ馬が理屈抜きで好走することがあるので注意は必要だろう。
消し 昨年秋からオープンで戦っているが1度として掲示板にも載っていないというのは大きな問題だろう。オープンでは底を見せたといえるし、年齢を考えれば大きな上積みも期待できない。ハンデ50kgではあるが、これまで51kgでも結果を残せていないのだから50kgでも大きくは変わらないだろう。距離実績も1600〜1800mでこの馬に2000mは少し長いと思われる。

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