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G2中山記念の反省

時間の都合上簡単にさせていただきます。
馬券
本線的中(◎-○)だったし、3着アルビレオ、4着エアシェイディと順番も完璧だったので、予想としてはこれ以上ない会心といえるものだった。そういう意味では我ながら凄いとは思っているが、その割には回収金額がそれほどでもなかったというのはどうなのだろうかという気持ちも強い。結果論というか、たらればの話になってしまうが、特に3着にアルビレオが来ただけに、もし3連単を100円でも買っていれば7万だと思うと、なんで馬連しか買わなかったのかなと思わずにはいられない。でもまあ、なるべくはずれないことを重視すればどうしてもこういう作戦になってしまうものだし、ここまでバッチリの予想となることの方が少ないのだから、これを機に変に3連単を狙うのもどうかとは思っている。
バランスオブゲーム
期待に応えてくれて本当に嬉しく思う。やはりG1で3着4着している馬はレベルが違うのである。年齢的に少しピークが過ぎたかもしれないとは思っていたが、G3すら勝ちきれないメンバー相手なら大きくは負けないだろうという私の判断が正しかったことをきっちりと証明してくれた。そういう意味では私としては順当勝ちと思っており、この馬が4人気だったことが未だに不思議でならないと思っている。ただ、「この内容ならG1でも」という評価まではできない。今回は単に相手が弱かっただけと私は思っているので、G1ではまた厳しい戦いになるのではないか。
カンパニー
今回も京阪杯のような競馬で2着に負けた。どちらかというと前残りの競馬だっただけに、後方からかなりの脚を使って伸びてきただけに、この馬の末脚はかなりのものである。とはいえ、後方でもたもたしていたというか、うまく捌けなかったあたりが、この馬の今後の課題だろう。せっかく良い末脚を持っていても、最後の直線までにいいポジションにいなければ、さすがに勝ちきるまでは難しいものである。展開に左右されない器用さを身につけないと今回よりレベルの高いレースでは通用しないと思う。
アルビレオ
東京新聞杯で5着に敗れたことで人気を落としたのかもしれないが、個人的には東京新聞杯の内容は高く評価していたので、このぐらい走っても不思議ないと思っている。なんとか2着を確保してくれれば万馬券だったので、「もう少し頑張ってほしかった」という気持ちがあるが、でもまあ現時点ではこれが実力なのだろう。まだ成長の余地があると思うので、今後の成長に期待したい。
エアシェイディ
AJC杯の時にクラフトワークに完敗だったし、ユキノサンロイヤルと僅差の勝負をしているというレベルだから、今回この馬が1人気だったというのは個人的には非常に不可解と感じている。AJC杯で受けた印象として決め手がいまいちと感じたが、今回も同じような感じでじわりじわりとしか伸びてなかった。少なくてもG2以上で戦えるだけの実力は身につけてないということではないか。
ダイワバンディット
逃げる競馬で5着したのだからこの馬にしてはよく頑張ったとは思う。でも自分で競馬を作ってこの着順だし、上位3頭には完敗という内容だっただけに、別定G2以上で巻き返すのは厳しいと思われる。
予想と見解 好材料と不安材料

参考
G2中山記念の予想
結論

◎バランスオブゲーム
 ○カンパニー
 ▲アルビレオ
 ×エアシェイディ
  △ウインブレイズ
  △メイショウカイドウ
  △グレイトジャーニー
  △エイシンチャンプ
  △トーホウシデン
  △カナハラドラゴン


買い目(馬連) 合計6,000円
  1-11(1,500円)
  軸11--2,4(各1,000円)小計2,000円
  軸11--6,7,9,13(各500円)小計2,000円
  11-14(400円)
  11-12(100円)

にへいの見解
いろいろと多忙のため簡単にさせていただきます。
本命◎はバランスオブゲームである
別定G2だけあってなかなかのメンバーが揃ったと思う。そういう意味ではどの馬が勝っても不思議ない感じではあるが、私はやはり実績No1のこの馬を中心と考えた。何せ安田記念3着、マイルCS4着というG1実績はこのメンバーでは抜けた存在である。G3でやっと勝ち負けしているような馬とはレベルが違うと私は思っている。調教がいまいちだったようで調子に疑問があるようだし、昨秋のG1では見せ場すら作れなかっただけに、少しピークは過ぎたかなという感じがしないでもないが、まあこのメンバーならきっちりと勝ちきってくれるのではないか、と私は思っている。今回は素直にこの馬と心中する馬券で勝負したい。
対抗○はカンパニーである。
前走の京阪杯で2着だったが、逃げたダイワエルシエーロがそのまま残るという超スローの展開だったにもかかわらず後方から直線だけの競馬で2着したのだからポテンシャルはかなりのものと評価できる。このときの上がりタイムは脅威の32.8であった。決め手がしっかりしているというのは大きな魅力であるし、今回は京阪杯と同じ1800mなだけに、今回も上位には顔を出してくると思う。ただ、休み明けというのは不安材料となるし、しょせんG3すら勝てなかった馬である。実績ではバランスオブゲームには及ばないだけに、本命◎という判断はできなかった。
単穴▲はアルビレオである。
京都金杯でハットトリックの2着、前走の東京新聞杯も前残りの展開で5着とまあまあの走りを見せている。決め手はそれなりにしっかりしている馬だし、一戦ごとに成長している感じも受ける。後ろから競馬をするタイプだから距離延長もプラスに出るような気がしたし、一発かますのであれば、この馬ではないかと、なんとなく思ってしまった。
4番手△はエアシェイディである。
京阪杯2着のカンパニーを評価するのであれば、そのとき3着だったこの馬も評価しないと理屈が合わない。この馬はAJC杯を走っての参戦なので、休み明けのカンパニーよりも順調といえるかもしれない。距離短縮もプラスになると思うし、前走以上の走りはしてくれるとは思う。ただ、前走クラフトワークには決定的な負け方をしているだけに、ちょっと決め手には欠けるところがあるのかなあ、とは感じている。
5番手△はウインブレイズである。
有馬記念で5着という実績を持っているし、G2の鳴尾記念を勝っている実績も持っている。このメンバーでは明らかに実績上位と言えるだけに、ここで勝ちきっても何の不思議もない馬である。前走惨敗しているし、年齢的に衰えてきている感じもするが、上がり馬も重賞を勝ちきれない馬ばかりなだけに、それならこの馬が実力の違いを見せつけることも十分にあり得ると私は思った。
6番手△はメイショウカイドウである。
前走の小倉大賞典を重い斤量を背負って勝っているだけに勢いは感じられる。とはいえ、好走しているのが小倉だけなので、中山コースでどうなのかという不安は大きい。坂があるコースがダメということなのかもしれないし、小倉コースでないとダメなのかもしれないだけに、あまり大きくは狙いづらい。ただ、鞍上が武豊だと好走するという感じもするだけに、押さえは必要かなとは思った。
7番手△はグレイトジャーニーである。
前走の東京新聞杯で3着したようにマイルくらいの距離が合っている。前走はハットトリックとキネティクスの決め手の差で負けたが、あそこまでの決め手を持っている馬というのはなかなかいないものである。そういう意味では今回はうまく逃げ切れるかもしれない。とはいえ、目標にされるのはきついものだし、距離延長もどうだろうか。やっぱり最後は差されるような気がしてしまう。
8番手△はエイシンチャンプである。
朝日杯1着、弥生賞1着、そして皐月賞3着とクラシック戦線を賑わせた馬であるが、最近は頑張っても3着までというレースが続いている。決め手に欠けるので、どうしてもこんな競馬になってしまうのだろう。そういう意味では今回も頑張っても3着という感じがしてしまう。でも、今回はペリエなので、もしかしたら何とかしてしまうかもしれない。
9番手△はトーホウシデンである。
前走も斤量59kgを背負って4着だから内容としては悪くはなかった。もともと菊花賞2着、毎日王冠2着という実績を持っているだけに、能力は十分に通用するはずである。とはいえ、すでに8歳という年齢を考えると、別定G2ではどうなのだろうか。
10番手△はカナハラドラゴンである。
前走の中山金杯では11着に敗れているが、2人気に推されていたように能力は高いと評価されている馬である。なんだかんだで重賞で好走できないので底を見せてしまっていると私は思っているが、こういう馬は人気がない時に好走したりするからいちおう押さえておこうと思った。
まあ、こんなところです。

G2中山記念

アルビレオ
(牡5・蛯名57)
買い H17京都金杯2着。 前々走の京都金杯ではハットトリックと0.1秒差の2着だったし、東京新聞杯2着のキネティクスには先着していたのだから高い評価が必要である。前走の東京新聞は5着に敗れたが、上がりだけの競馬になってしまっただけに、後方からの競馬だったこの馬には展開が厳しかった。上がり33.4という末脚は見せているように決め手はしっかりしているタイプだけに、流れが速くなればさらにチャンスは出てくるのではないか。
消し 前走の東京新聞杯で5着に負けたというのはちょっと痛い。別定戦でこの着順だから京都金杯2着はハンデに恵まれただけということかもしれない。そういう意味では、別定G2のここではさらに上を目指すのは厳しいことになる。今回も引っ張る馬がいないので、超スローの展開になる可能性も十分なだけに、前走のような負け方になるのではないか。マイルで良績が目立つだけに1800mという距離も少し長いかも。
ウインブレイズ
(牡8・木幡58)
買い H15鳴尾記念1着、H14福島記念1着、H15福島記念2着など。 重賞を3勝している実績は当然に高い評価が必要だ。特にハンデ57.5kgを背負った鳴尾記念を完勝していることと、有馬記念で5着したことがこの馬のポテンシャルの高さを証明している。前走の中山金杯は長期休養明けだったし、ハンデ58kgだったことで、力を出し切れなかったと思われ、一叩きされたことと別定戦になることで、巻き返してくる可能性は十分である。
消し 前走の中山金杯で11着というのはさすがに負けすぎという感じが強い。これまではG1を除けば掲示板は外さない堅実な走りをしてきただけに、年齢的にピークが過ぎたということかもしれない。今回は別定G2で前走よりもメンバーが強化されているということもあるし、引き続き斤量58kgというのもどうだろうか。休養が長かったので一叩きくらいでは大きくは変わらない気もするし、なんというか期待感がもう一つである。
エアシェイディ
(牡4・後藤56)
買い H17AJC杯2着、H15ホープフルS1着。 前走のAJC杯で2着していることは高く評価する必要がある。別定G2で連対したのだから今回も十分に通用するということになる。前々走の京阪杯でも3着にきており、内容としてはこちらの方が良かったようにも感じたので、距離短縮は大きなプラスと考えていいのではないか。明け4歳馬ということもあり、一戦ごとの成長も感じるし、ここにきての安定度も魅力となる。決め手もしっかりしているタイプだし、チャンスは十分といえる。
消し AJC杯2着、京阪杯3着という実績は決して悪いというものではないのだが、勝ちきれていないことで、もう一つ強さが伝わってこない。特に前走のAJC杯ではクラフトワークに直線であっという間に離されただけに力の違いを見せつけられたといえる。京阪杯で先着を許したカンパニーが今回出走してくるというのもどうなのだろうか。陣営もまだまだ成長しきっていないということからしても、今回のメンバーではかなり厳しい戦いになるのではないか。
エイシンチャンプ
(牡5・ペリエ57)
買い H14朝日杯FS1着、H15弥生賞1着など。 2年前の2歳チャンピオンであり、皐月賞TRの弥生賞でもきっちりと勝ちきった、さらに皐月賞でも3着という実績を持っているのだから能力の高さは明白である。その後は勝ちに見放されているが、前々走の小倉記念もそうだったが3〜6着には来ており、タイム差もそれほどではなく、それなりの競馬は常にしている。ハンデ戦だと斤量が重くなるので別定戦の方が戦いやすいといえるし、朝日杯、弥生賞、皐月賞の走りからも中山コースはかなり得意である。鞍上がペリエというのも魅力だし、そろそろ復活がありそうではある。
消し 前走の小倉大賞典3着も内容としては悪くはないとは思うが、前々走の中山金杯で4着、その前の鳴尾記念も3着と、どうしても好走で終わってしまっている。つまりは決め手に欠けるところがあり、最後の最後でどうしても差されてしまうということなのだろう。ローカルのG3でもこんな競馬だから別定G2では苦戦しそうな感じがするし、前走斤量57.5のメイショウカイドウに完敗していることからすれば、別定戦で逆転するのは難しいということになる。使われ続けているので上積みもあまり期待できないのではないか。
エルカミーノ
(牡7・横山典57)
買い 昨年の中山金杯で4着、新潟大賞典3着、福島記念5着と重賞実績は悪くはない。昨年の中山金杯4着、昨冬のディセンバーS4着ということからも中山コースはけっこう得意としている。陣営の「本気で走っていない」というコメントからすれば、本気を出せばもっと凄い走りをする可能性もあるということになるだけに、このメンバーでももしかしたらということはあるかもしれない。
消し 前走のAJC杯で8着、前々走の中山金杯ではハンデ53kgだったにもかかわらず7着に負けているということからすれば、だいたい底を見せてしまったという判断が妥当ではないか。すでに7歳という年齢からも大きな変わり身は期待できないだろうし、スローの展開になりそうなので決め手がいまいちなというのも苦しい。これまでに重賞で馬券圏内に入った実績もないだけに、ここでの巻き返しはあまりに厳しいと思われる。
カナハラドラゴン
(牡7・江田照57)
買い H16ディセンバーS1着、H16H15白富士S1着。 前々走のディセンバーSを勝っているので調子は悪くはないと思う。前走の中山金杯は惨敗に終わっているが、2人気に推されていることからも能力の高さは評価されており、まだ重賞で連対経験がないということが不思議なくらいである。そういう意味では別定G2のこのメンバー相手でも力を出し切れさえすれば上位に台頭してくる可能性は十分であり、こういうタイプは人気がない時の方が結果を出すのではないだろうか。
消し オープン特別を3勝しているのに対して重賞では連対経験はなく、カブトヤマ記念3着が最高という実績はやはり物足りないものと言わざる得ない。オープン特別では強い競馬をするのに、重賞だと勝ちきれないタイプはいるもので、この馬はそれの典型的なタイプかもしれない。今回は前走よりもレベルの高い別定G2戦になるし、すでに7歳という年齢を考えても、ここで今までの最高の走りをするというのは厳しいのではないか。
カンパニー
(牡4・安藤勝56)
買い H16京阪杯2着、H16ラジオたんぱ杯2着。 前走の京阪杯では2着に敗れたものの、逃げたダイワエルシエーロが粘りきるという典型的な前残りの展開だっただけに、4角で13番手という位置から2着に押し上げたというのはとんでもないことである。上がりタイムは脅威の32.8であった。負けはしたもののかなりの能力の持ち主と評価するべきだと思われる。今回は京阪杯と同じ1800mだし、明け4歳という成長力も魅力である。ここを勝ちきって堂々とG1挑戦を宣言することになるかもしれない。
消し まずは休み明けというのが不安である。前走の内容が良かったにしても間隔が開いただけに、同じような末脚を使えるかどうか分からないことになる。それに重賞を勝ったことがないのも事実だからまだ別定G2を勝ちきれる実力を持っていると評価するのは早いと思う。牝馬のダイワエルシエーロにも勝てない実力という考え方もできる。今回は今までで最も強いメンバーが相手になるわけだし、試金石の一戦ということになるだろう。
グレイトジャーニー
(牡4・柴田善56)
買い H16シンザン記念1着、H15デイリー杯2着。 前走の東京新聞杯で3着となかなかの走りをした。有馬記念では惨敗だったことからしても、この馬はやはりマイル前後の距離の方が合っているということだろう。3走前の京阪杯も5着に敗れたものの、上がり33.0というメンバー最速のタイムで走っており、1800mで距離が長いということはないと思われる。今回もスローの逃げを打てそうなメンバー構成であるし、距離が延びたことと、先行馬有利の中山1800mということを考えると、今回こそ逃げ切ることができるかもしれない。
消し 前走の3着であるが、超スローの展開で逃げていたにもかかわらず3着に敗れたということは、力の違いを見せつけられたということになる。G3でこの結果ということは別定G2でさらに上を目指すというのは厳しいのではないか。小回り中山だと他馬も早めに仕掛けてくるだろうし、今回も決め手の違いを見せつけられて敗れるということになりそうだ。馬券圏内に入っているのはいつもマイル戦なので距離延長も微妙にマイナスかもしれない。
ダイワバンディット
(牡4・北村宏56)
買い H15新潟2歳S1着。 昨年のNHKマイルCで4着という実績を持っているだけに、ポテンシャルはかなり高いという可能性は十分である。まだ4歳という若さで底を見せたとも言えないし、さらなる成長だって期待できる。陣営もこの馬にはかなりの期待を持っているようだし、G1で4着という実績を考えれば、ここで好走しても何の不思議もないことになる。
消し 前走の東京新聞杯で12着に負けているのはあまりに痛い。得意のはずの左回りのマイル戦で惨敗したのだから古馬重賞では力不足と判断していいのではないか。昨秋の富士Sでも10着に負けているわけだし、別定G2で一変するというのはあまり期待できないのではないか。2歳の夏から活躍している馬なので、成長力にも疑問を感じるし、単に早熟タイプだったということも考えられる。中山コースでの実績もないし、1800m以上を走った経験がないのも痛い。
トーホウシデン
(牡8・勝浦57)
買い H15中山金杯1着、H15毎日王冠2着、H12菊花賞2着。 菊花賞2着というG1連対実績、毎日王冠2着というG2連対実績を考えれば、ここで能力が足りないということはあり得ない。前走の白富士Sも斤量59kgだったことと、上がりだけの競馬になったことを考えれば4着なら上々といえる。天皇賞秋でも5着しているくらいだから1800〜2000mが得意距離と考えていいだろうし、別定G2であれば斤量的に不利とならないだけに、この馬の本来の走りを見ることができそうだ。
消し 重賞でそこそこ活躍したこの馬もすでに8歳という年齢である。前走も結局はオープン特別で4着に負けているわけだし、もう別定G2レベルの実力はないと考えていいのではないだろうか。現に昨年は1度も馬券圏内に入っていないではないか。もともと勝ちきれないところがあり、勝負弱いイメージの強い馬だっただけに、ここにきて強い競馬を見せるというのも考えづらい。脚質的に展開による一発を期待できるタイプでもない。
ハスラー
(牡6・バルジュ57)
買い 前々走のディセンバーSで2着していることからすれば、中山1800mを得意としていることかもしれない。そういう意味では条件はベストと言えそうだ。先行して押し切るレースを得意としていた馬が、前走のニューイヤーSでは後方から差す競馬ができたということで、脚質に幅が出てきたというのは良いことだと思う。相手は強くなるが、あまり大崩れのないタイプだし、流れにうまく乗ることができれば、馬券圏内くらいはあるのではないか。
消し 重賞は昨年のエプソムCを1度走っただけで11着に敗れている。その後はオープン特別だけを4戦したが、2着が1度あるもののそれ以外は馬券圏内にも入っていない。ふつうに考えれば、オープン特別好走レベルの馬であり、重賞では通用しないタイプということになる。しかも今回は別定G2戦である。相手もそれなりに揃っているし、ここで過去最高の走りを見せるというのはかなり厳しいのではないだろうか。
バランスオブゲーム
(牡6・田中勝58)
買い H15毎日王冠1着、H15日経賞2着、H15中山記念2着など。 この馬のベストレースはなんと言っても一昨年の毎日王冠である。中団待機から直線で鋭い伸びを見せて、2着に0.4秒差離したのだから圧勝と言っていい内容だった。しかもレコードのおまけつきで、そのスピード能力を見せつけた。その後も一昨年のマイルCSで4着、今年の安田記念で3着とG1でも好走しており、ここでは堂々と主役をはれる存在である。1800mは2戦1勝2着1回、いずれも別定G2戦ということからして距離はベストと思われる。安定度の高い馬でもあり、G2までなら大きく崩れたことがないという安定度も魅力となる。
消し 一昨年のマイルCSで4着、昨年の安田記念で3着という実績を残してきた馬であるが、昨秋は天皇賞秋で9着、マイルCSで8着と成績を落としたのが非常に気になる。ふつうに考えれば、年齢的にピークが過ぎて実力が落ちてきているということになると思う。そういう意味では今回はG2戦とはいえ、以前ほどの強い競馬はできない可能性も十分ということになる。現に昨年は1勝もできずに終わっている。休み明けが得意といっても、仕上がり具合の問題もあるだけに、こればかりは走らせてみないと分からないものである。
メイショウカイドウ
(牡6・武豊57)
買い H17小倉大賞典1着、H16小倉記念1着、H16北九州記念2着。 前走の小倉大賞典を勝ちきっており勢いは非常に感じる。その前の2戦が7着8着だっただけに、復調を強烈にアピールした格好である。特に前走はハンデ57.5kgを背負っての勝利だけになおさら価値が高い。鞍上が武豊だと好走していることから、引き続き武豊が乗ってくれるのも大きい。前走も直線だけで差し切っているように決め手はしっかりしているタイプだし、中山の坂で前の馬が止まるようだと、この馬が突っ込んでくることになりそうだ。
消し 重賞で2勝2着1回という実績を持っているが、すべて小倉コースというのがかなり気になる。東京と中山では掲示板にも載れなかったことからすれば、坂のあるコースが苦手なのか、小倉でしか走らない馬なのか、いずれにしても小倉コースでは一抹の不安を感じずにはいられない。前走1着も結局はローカル重賞での話で、今回の別定G2の裏付けにはどうかという気もする。今回のレースがこの馬にとって試金石の一戦になることは間違いない。
ロイヤルキャンサー
(牡7・中舘57)
買い 一昨年のスワンSで4着という実績があるのだから別定G2で通用しても不思議ないだけの実績は持っていることになる。3走前のディセンバーSで3着しているので、中山1800mは合っているのかもしれないし、歳をとったことで今は距離が長い方がいいのかもしれない。もともとは1400mで活躍した馬だからスピード能力は高いだけに、ディセンバーSのように逃げると面白いかもしれない。中山1800mは先行馬に有利なコースであるし、うまく先行できればそのまま残ってしまうということもあるかもしれない。
消し 前走の小倉大賞典で13着に負けているというのはあまりに痛い。最近は重賞だと掲示板にすら載れないレースが続いているだけに、年齢的にピークが過ぎたと考えていいのではないか。ズブくなってきたせいか最近は距離を延ばしてきているが、それでも思ったようには成績は上がっていない。もととも重賞で連対したことすらない馬だけに、この状況で過去最高の走りを期待するのはあまりに酷である。

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