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G3-新潟記念の反省

時間の都合上簡単にさせていただきます。
馬券
今回はめずらしく好きな馬から勝負して玉砕したわけであるが、まあ分かってはいたものの主観的な予想で的中できるほど競馬は甘くはないということだとは思う。ただ、好きな馬がいて、リスクが大きいからといって軽視して、結果としてその馬が強い勝ち方をしたりしたら悔いが残るというか、かなり悔しい気持ちになると思うだけに、この判断はけっこう難しいものである。でもまあ、ここまではリスクが大きい人気を背負っていた場合は、やはり軽視した方がいいのかもしれない、とは思った。
ヤマニンアラバスタ
超スローという展開にもかかわらず2着に2馬身差、しかも中団から差す競馬でこの着差だから強い内容だったと言っていいと思う。ハンデ52kgというのも効いているとは思うが、それにしても強い勝ち方だった。この内容であれば、今後も重賞戦線での活躍を期待していいと思う。
グラスボンバー
荒れているインコースを通っての2着だから価値は高いと思う。前走の七夕賞でも3着だったし、重賞でも安定して走っているのだから立派である。ただ、ローカル重賞と中央重賞ではレベルが変わってくるだけに、これからの戦いが重要になってくると思う。
ヴィータローザ
直線の半ばではかなりもたもたしていたので、今回もダメだなと思っていたら、最後の最後でいきなり伸びてきた。あの位置から3着まで伸びてくるというのは普通ではない。やはり、この馬のポテンシャルは半端ではない。叩かれつつ調子を上げているとすれば、次あたりは大きな仕事をするかもしれない。
アグネスシラヌイ
2着と僅差の4着なら上出来と評価できるが、ハンデを考えるとさすがにハンデ重賞までの馬なのかな、という感じは否めない。さらにレベルの高い重賞ではちょっと厳しそうだ。
エリモマキシム
今回も出遅れという致命的なミスをしてしまった。最後は伸びているだけに、スタートさえ良ければ結果はまた違ったと思う。でも、能力はそれなりに見せたし、スタートさえ克服できれば次はそれなりに期待していいかもしれない。ただ、スタートばかりはレース前に分かるものではないからなあ。
フォーカルポイント
スタートしてハナに立つ勢いだったのにはかなり驚いた。私には田中勝騎手が意識して先行しようとしたら馬が掛かったというように見えただけに、無理せず出たなりの位置で競馬をしていれば結果が違ったと思うのだが、田中勝騎手のコメントだと「馬が勝手に行きたがった」ということなので、どう解釈すればいいのか正直分からない。でもまあ、前走準オープンで負けていたことを考えれば、この惨敗もそれほど驚くこともないのかもしれない。
予想と見解 好材料と不安材料

参考
G3-新潟記念の予想
結論

◎フォーカルポイント
 ○エリモマキシム
 ▲ヴィータローザ
  ×ヤマニンアラバスタ
  ☆ヒカルドウキセイ
   △ダイワレイダース
   △チャクラ
    △残り全馬


買い目(3連複) 合計6,000円
  7固定-BOX--1,4,6,12(各500円)小計3,000円
  4-7固定--5,8(各500円)小計1,000円
  1-7固定--5,8(各500円)小計1,000円
  4-7固定--2,3,9,10,11(各100円)小計500円
  1-7固定--2,3,9,10,11(各100円)小計500円

にへいの見解
いろいろと多忙のため簡単にさせていただきます。
本命◎はフォーカルポイントである
この馬が3歳の時の京成杯の勝ち方があまりにも強烈で、私の中ではこの馬のポテンシャルは半端ではないという気持ちがかなり強い。前走準オープンで2着に負けているくらいだから、まだ復調途上か早熟タイプで今となっては普通の馬ということかもしれないわけで、それを考えればこの人気は異常とは思うだけに、今回は馬券的にはリスクが大きいとは正直思っている。でも、この馬のポテンシャルを信じている私としては、なんとか復活ののろしを上げてもらいたいという気持ちが強いので、敢えて勝負にいった。ただ、配当が低すぎるというのも面白くないし、馬券を絞るのも大変なので、ついつい3連複にしてしまった。
対抗○はエリモマキシムである。
新潟大賞典で4着しているように、この馬は直線の長いコースが合っていると私は思う。昨年のカシオペアSでは強い勝ち方をしていたし、ポテンシャルもかなり高いと思っている。今回は頭数もそれほどでもないし、鞍上が福永というのも気になった。ここらへんで一発ありそうな気がしてこの評価にしてしまった。
単穴▲はヴィータローザである。
金鯱賞でシルクフェイマスやアドマイヤグルーヴに先着しての2着だからこのメンバーでは抜けた存在だとは思う。でも、前走の北九州記念で5着に負けているように、どうもアテにできない面が残る。今回はハンデ57.5kgを背負うわけだし、勝ちきるか惨敗かのどちらかだと思うが、惨敗の可能性も低くはないことを考えれば、本命◎にはできなかった。
4番手×はヤマニンアラバスタである。
オークスではスローの流れでも3着に追い込んできたように、この馬の決め手はかなりのものだと思う。牡馬相手ではさすがに厳しいような気もするが、ハンデ52kgなら何とかなるのではないかと思ってこの評価にした。ちょっと人気になりすぎという気もするが、他に魅力的な馬もいなかったので、こういう判断をした。
5番手☆はヒカルドウキセイである。
ローズSで4着という実績を持っているのでまったく通用しないレベルではないと思う。不安定な戦績が示すように安定度は期待できなが、逆に言えば一発の魅力を秘める。ハンデ50kgということもあるし、大穴を出すならこの馬しかないと私は思う。
6番手△はダイワレイダースである。
エプソムC3着、七夕賞1着と絶好調といえる状況である。夏場はこういう馬が強いだけに少なくても馬券圏内には入ってくるのではないか、とどうしても思ってしまう。でも、ここ2戦のレベルはそれほどでもなかったと思うし、今回はハンデ57kgである。4着以下に負けても不思議ないだろう、ということで敢えてこの評価にした。
7番手△はチャクラである。
別定G2のステイヤーズSを勝ち、G1天皇賞春でも4着している馬が、ここまで人気がないというのはあまりに不可解である。距離が少し短い感じは否めないが、この人気なら狙って面白いとは思う。
ハンデ戦ということもあるし、他の馬も好走しても不思議ない馬ばかりなので今回はせこく全馬に流すことにした。
まあ、こんなところです。

G3-新潟記念

アグネスシラヌイ
(牡7・中館54)
買い 前走の小倉記念で5着とがんばった。今回も同じハンデ重賞だし、展開や流れ一つでさらに着順を上げるということも十分に考えられる。前々走は準オープンとはいえ新潟2000mで勝っており、小倉のような小回りコースよりもこの馬には合っているかもしれない。実際、前走は小回りコースで外を回ったロスが痛かったようだ。得意の距離とコースでの巻き返しは十分に考えられる。
消し 前走の小倉記念で5着だったわけであるが、上位陣には力の差を見せつけられたという感じが強いだけに、さすがに重賞では力不足と判断した方がいいかもしれない。前走もハンデ戦で今回と同じ54kgだったわけだから、ハンデに恵まれたとも言えない。 逃げるとか追い込むというタイプでもないので、展開による一発というのも考えづらい。
ヴィータローザ
(牡5・安藤勝57.5)
買い H17金鯱賞2着、H16朝日CC2着、H15セントライト記念1着など。 6月の金鯱賞で2着しているという実績はここでは上位といえる。タップダンスシチーには力の違いを見せつけられたが、シルクフェイマスやアドマイヤグルーヴには先着したのだからG1級の実力は見せたといえる。前走の北九州記念は5着に敗れたが、この馬には小倉のような小回りコースは合わないということなのかもしれない。直線の長い新潟コースなら変わってくるという判断での参戦だろうし、鞍上も引き続き安藤勝騎手であれば、今回はさすがに前走のようなことはないはずだ。
消し 前走の北九州記念で5着に負けているというのはかなり気になる。メンバー構成がそれほどレベルが高かったと思えなかっただけに、馬券圏内にも入れなかったというのはけっこう問題だと思う。前々走の宝塚記念でも11着に負けているし、どうもこの馬は安定度がないというか、ムラがあるというのが悪いところである。ハンデ57.5kgというのも楽な数字ではないし、今回も力を出し切れずに終わるということも十分に考えられる。
エイシンハリマオー
(牡7・村田55)
買い H15関屋記念2着、H15愛知杯2着など。 一昨年の夏に重賞やオープンで3連続で連対を果たすなど、このレベルでの実績は十分である。前々走の関屋記念、前走の小倉記念と惨敗に終わっているが、徐々に良くなっているのは感じるだけに、もともと夏に強く季節的にも相性が良いし、新潟2000mもこの馬には得意な条件といえる。過去の実績からして巻き返しがあっても不思議はない。
消し 長期休み明けから2戦したが、15着、10着と惨敗に終わっている。昨年も2戦して2戦とも惨敗に終わっているし、調子が良かった一昨年でも2着までで勝ちきることができなかったことを考えれば、この歳で重賞で好走を期待するのはかなり難しいと判断していいのではないか。確かに徐々に良くなっているのは感じるが、さすがに重賞で上位に食い込むほどの一変というのはさすがに厳しいような気がする。
エリモマキシム
(騙6・福永56)
買い H16カシオペアS1着。 昨年のカシオペアSを勝っているわけだし、今年の新潟大賞典でも4着に頑張ったのだから、ローカルのG3で能力不足ということはないはずだ。京都と新潟で結果を出しているということは、直線が長く坂のないコースが得意ということかもしれない。うまく流れに乗ったときの末脚はけっこうしっかりしているので、スムーズな競馬さえできればチャンスはあるはずだ。
消し 前走の北九州記念で6着、前々走のエプソムCで11着という結果からすると、重賞では底を見せたという感じがしないでもない。新潟大賞典も結局は4着に敗れているわけで馬券圏内には入っていないのだから、ここらへんがこの馬の限界ということかもしれない。勢いはあまり感じないし、決め手も極端に鋭いというタイプではない。ゲートでうるさい時がたまにあるようだ。
グラスボンバー
(牡5・勝浦55)
買い 前走の七夕賞で3着して重賞でも能力が通用することを証明した。福島の小回りコースでけっこう外を回っていたことを考えれば、勝馬と0.2秒差というのは高い評価をしていいと思う。その前は休み明けを挟んで3連勝していたことからも成長してきていることを感じるし、勢いもある。前走の走りから2000mも問題なかったし、ゆったりとしたローテーションも好感が持てる。ハンデ戦というのもこの馬にはプラスだろうし、安定度も高い馬なので、流れ一つでチャンスは出てくるはずだ。
消し 前走の七夕賞で3着というのは悪いことではないが、負けたことには変わりはない。福島のローカル重賞で3着だったことからすれば、抜けた能力を持っているとはとても言えないし、ここで好走できなくても何の不思議もないことになる。前々走まではマイル中心に使われていたので2000mはこの馬には少し長いということかもしれない。今回は七夕賞よりも強いメンバーが揃ったような感じもするし、七夕賞よりも厳しいレースになりそうだ。
ダイワレイダース
(牡6・後藤57)
買い 七夕賞1着。 前走の七夕賞で勝ちきっているのは当然に高い評価が必要である。実績は上位ということになるし、何よりも勢いがあるというのが大きな魅力となる。休み明けからまだ3戦目なので、さらなる上積みも期待できそうだし、前走と同じ2000mだから条件もベストである。夏はこういう上がり馬が強い傾向があるし、重賞2連勝も十分にあり得る。
消し 前走重賞を勝っているとはいえ、ハンデ戦だったし、小回りの2000m戦だっただけに、コース取りや展開によって結果がガラッと変わるような感じはした。つまり、何回走っても勝っていただろう、というほど抜けて強い馬ではないと思われる。特に今回はハンデがさらに重くなるのがつらい。G2以上での実績が特にないことを考えれば、このハンデを背負っての重賞連勝はさすがにないのではないか。
タニノエタニティ
(牡7・大西54)
買い 過去にダイヤモンドS3着、目黒記念4着、新潟大賞典4着、新潟記念5着という実績があり、重賞でも能力が通用することは証明している。しかも、好走したレースの共通点として、左回りで直線の長いコースというのがあげられる。ということは、この馬にとっては条件はベストに近いということであり、ハンデ54kgなら一発あっても不思議ないといえる。けっこうしぶといタイプなので、早めに抜け出すことができれば面白い。
消し 重賞で馬券圏内に絡んだのは1度だけという実績だけに、重賞では馬券圏内に届かない器ということかもしれない。ダイヤモンドS、目黒記念の実績からももっと距離が長い方がいいタイプだと思うし、何よりも切れる脚がないというのが、良くても好走で終わる最大の原因である。今回はスローの展開が予想されるだけに、なおさらこの馬には厳しいと思われる。それと、今年は昨年よりも成績が悪いので年齢的な衰えも感じる。
チャクラ
(牡5・柴田善57.5)
買い H15ステイヤーズS1着、H15京都新聞杯2着。 一昨年のステイヤーズSを勝っており別定G2勝ちという勲章を持っているというのは大きい。天皇賞春で4着という実績も持っているし、このメンバーでは当然に実績上位ということになる。昨年は秋からスランプに陥ったが、今年はダイヤモンドSで3着するなど復調してきているのを感じる。今まで戦ってきた相手と比較すれば、楽なメンバー構成ともいえるし、トップハンデでも強い競馬を見せてくれるかもしれない。
消し まずは距離だろう。ステイヤーズSを勝っていることはもちろんであるが、基本的に2500m以上の距離で強い競馬をしてきたことからすれば、この馬に2000mは短いように感じる。しかもトップハンデ57.5kgというのも楽な数字ではないし、3ヶ月の休み明けということもある。それに、昨秋あたりからスランプに陥っており、今春ようやく復調してきたものの、まだまだ全盛期の走りにはほど遠いという感じがするだけに、勢いが重要な夏競馬で復活を演じるというのは厳しいのではないか。
ハレルヤサンデー
(牡7・柴山55)
買い H16新潟大賞典2着、H15福島テレビ杯1着。 昨年の新潟大賞典で2着していることを忘れてはいけない。先行馬が粘るところを後方から差してきたのだから内容としても良かった。そういう意味では新潟2000mというのはこの馬にはベストの条件なのかもしれない。1年以上の休み明けから3戦目だから走り頃という感じもするし、ここ2戦も後方からの競馬だったことを考えれば、上がりもけっこう速いし、それほど悪い内容でもなかったように感じる。安田記念で勝馬と0.6秒差という競馬をしたこともある馬だし、能力は間違いなく通用するはずだ。
消し まずはここ2戦が9着、12着と大きく負けているだけに、まだ復調にはほど遠い状況なのかもしれない。毎回後方からの競馬になってしまっているようにゲートがいまいちのようであるが、これも今回はうまく出るとは限らない。それと、未だに重賞勝ちがないように、もともと勝ちきれない勝負弱い面がある。後方から伸びてくるものの最後の詰めが甘く好走で終わるというパターンが多いので、今回も好走しても4着5着までという感じもする。
ヒカルドウキセイ
(牝4・吉田豊50)
買い ローズSで4着という実績を持っていることを忘れてはいけない。勝馬から0.2秒差の競馬をしているのだから重賞級の能力はあると思っていいだろう。前走はさっぱりだったが、ムラがあるのはいつものこと。前々走は後方からメンバー最速の上がり34.1で2着馬とは0.1秒差まで詰めてきており、はまった時の一発が恐いタイプである。今回はハンデ50lgという軽量であるし、ハンデ戦なら一発の可能性は高いのではないか。
消し 1000万クラスで前走9着、前々走も5着に負けていることからすれば、まだまだ古馬重賞で戦える実力はないと判断するのが自然ではないだろうか。いくらハンデが軽いといっても、それだけで好走できるほど重賞は甘いものではないだろうし、今回は流れがスローになりそうなのもこの馬には厳しいと思う。極端に切れる脚を持っているというわけではないと思うし、スローの流れで後方から一気に差しきるというのは難しそうだ。
フォーカルポイント
(牡4・田中勝55)
買い H16京成杯1着。 この馬のベストレースはなんといっても京成杯である。マイネルマクロスがハイペースで引っ張る流れを中団で追走し、直線では他を引き離すだけという内容だから凄いとしか言いようがない。1分59秒2という時計も明け3歳馬にしては驚異的なもので、2着に1馬身差、後にダービーを勝ったキングカメハメハには約5馬身差離したのだから、ポテンシャルの高さは半端ではない。休み明け3戦目となるが、前走2着で復調気配は十分に感じるし、距離延長もプラスで、ハンデ55kgもいい感じである。ここでそのポテンシャルを見せつけて、秋のG1戦線に殴り込みをかけたいところだろう。
消し 京成杯の勝ち方は強かったが、その後は弥生賞5着、皐月賞9着、ダービー11着と惨敗に終わっているだけに、本当に強い馬なのか、という疑問は感じる。前走も準オープンで2着に負けているわけだし、古馬戦線では1度も強い競馬を見せていないだけに、本当に強いかどうかは走らせてみないと分からないということになる。単に早熟だったというだけのことかもしれない。今回はスローの流れが予想されるが、出遅れ癖のある馬で後方からの競馬の可能性が高いというのもつらいのではないか。
ヤマニンアラバスタ
(牝4・江田照52)
買い 紫苑S1着降着、フラワーC2着など。 昨年のオークスで3着したという実績は高い評価が必要である。スローの展開だったにもかかわらず直線だけの競馬で3着まで押し上げたのだから、この馬の決め手はかなりのものである。秋華賞TRの紫苑Sでも降着になったものの直線で馬群に包まれるという苦しい展開から最後は0.3秒も離しての1着入線だからレベルが違ったと言える。秋華賞5着後はこれといった結果を残していないが、前走1000万クラスでは力の違いを見せつけただけに、ようやく復調してきたのを感じる。ハンデ52kgもこれまでの実績を考えれば恵まれた方といえるし、チャンスは十分にありそうだ。
消し オークス3着、秋華賞5着といっても、しょせん3歳牝馬限定戦である。古馬G3の方がレベルが高いと考えるのが一般的だと思うし、この馬が今回好走できる根拠としては少し物足りないものは感じる。前走勝っているといっても1000万クラスであれば、重賞の裏付けには厳しいものがある。そう考えればハンデ52kgもそんなに恵まれたようにも感じないし、後方から差してくるタイプだから流れがスローになりそうなのも厳しそうだ。

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