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G2-セントライト記念の反省

時間の都合上簡単にさせていただきます。
馬券
競馬には絶対はないとはいえ、ダービーで掲示板に載った2頭が、どちらも馬券に絡めなかったというのはかなりがっかりした。しかも、例年であれば仮に負けるにしても見せ場くらいは作るものであるが、ほとんど見せ場を作ることができなかったというのはどうなのだろうか。展開やペースなどもあったとは思うが、このレベルならどんな流れでも上位に来てもらいたいところである。どうも最近は私の考えることの、まったく逆のパターンばかりで決まっているように感じる。いわゆるスランプに陥ったということなのだろうか。いや、これが実力なのかもしれない。とりあえず、なんとか連敗を止められるように次を頑張りたい。
キングストレイル
約10ヶ月ぶりの休み明けで、しかも初めての2000m以上の距離ということを考えると、ここで勝ちきるというのはあまりに常識を逸脱しているといえる。こういう非常識な結果となった要因としては次のようなことがあげられる。1つは馬のポテンシャルが高かったこと、2歳時には勝ちきれないレースが多かったが、気性が成長したことで本当の力を出すことができるようになったのだろう。距離についても気性の成長が大きかったと思う。もう1つは、藤沢和調教師の仕上げの巧さだと思う。休み明けでもきっちりと仕上げてくるというか、レースを使わなくてもレース勘を取り戻す技術は他にはできないことである。藤沢和厩舎の馬すべてが休み明けでも走るというわけではないが、他の厩舎に比べると圧倒的に成績が良いのは、この仕上げの技術の差だと私は思う。まあとにかく菊花賞TRを勝ちきったのだから次は菊花賞ということになるだろう。さすがにディープインパクトが相手では厳しいとは思うが、2着争いには入ってきても不思議ないと思う。
フサイチアウステル
単勝1人気にはかなり驚いたが、こうして2着しているのだからやはり能力は高いということだろう。展開もこの馬に向いたとは思うが、好位から抜け出す競馬をしており内容も良かったと思う。ただ、ほぼ完璧なレース運びで2着ということは、ちょっと底を見せてしまったかなあとは感じた。
ピサノパテック
前走500万を勝ったばかりということを考えると、この3着はよく頑張っているといえる。ただ、好位から抜け出すことができなかったことで、底を見せてしまったという感じも強い。さらにレベルが上がるとさすがに苦しくなりそうである。
サイレントディール
武豊がコメントしたとおり「折り合って勝ちバターンかと思ったが、直線で伸びなかった」ということだと思う。やはり、こういうタイプは難しい。人気のない時はともかく人気のある時は手を出さない方がいいのかもしれない。競馬は本当に難しいものである。
アドマイヤフジ
まあ展開に左右されるのはいつものことだから、こういう展開になると苦しいものがある。とはいえ、ダービーで4着した馬であれば、こういう展開でも格の違いを見せつけてほしいような気もする。結局は、重賞勝ちの実績がないという勝負弱さが出てしまったということかもしれない。ただ、こういうタイプはG1で2着したりすることもあるから注意は必要である。
マイネルレコルト
皐月賞4着、ダービー5着という実績を考えると、9着はさすがに負けすぎだろう。これだけ負けるということは体調がいまいちだったということだと思うが、それならば無理に出走させることはないと私は思う。このレベルの馬であれば、最低でも掲示板は外さないという状態でない限りは出走させるべきではないと思ってしまう。あまりの凡走に本当にがっかりした。
予想と見解 好材料と不安材料

参考
G2-セントライト記念の予想
結論

◎マイネルレコルト
 ○アドマイヤフジ
  ▲フサイチアウステル


買い目(馬連) 合計6,000円
  3-6(5,000円)
  6-7(1,000円)

にへいの見解
いろいろと多忙のため簡単にさせていただきます。
本命◎はマイネルレコルトである
今回のような場合、方針として考えられるのは2つである。1つは春のクラシック実績を狙うパターンで、もう1つは夏の上がり馬もしくは春のクラシック別路線組を狙うパターンである。一般的には春のクラシック実績馬の方がポテンシャルは高いと考えられるが、休み明けのケースが多いために、上がり馬の付け入る隙も十分にあるとも考えられ、結局は実績をとるのか、勢いをとるのか、ということになる。それで今回の私の判断は春の実績馬の方が強いということである。春の実績馬となるとダービー4着のアドマイヤフジとダービー5着のマイネルレコルトとなるのだが、この2頭の力が抜けているというよりは、他の馬のレベルが低すぎるというのが私の判断である。まあ、確固たる根拠をもってそう判断したわけではないのだが、私としてはこの2頭よりも強いかもしれない、と感じた上がり馬はいなかった。であれば、たとえ体調がいまいちという情報があったにしても、ポテンシャルだけで何とかしてくれると信じたい。で、この2頭のうちマイネルレコルトを上位に考えた理由は、後方からしか競馬ができないアドマイヤフジよりもどこからでも競馬ができるレコルトの方が安定度は高いのではないか、という判断である。もちろん、その激しい気性から掛かって自滅するということもあるかもしれない。でも、これでも朝日杯をかなり強い勝ち方をした馬であるし、この面子であれば力が上と私は信じたい。
対抗○はアドマイヤフジである。
先ほども述べたとおり、この面子であれば、マイネルレコルト以外には負けてはほしくはない。決め手としてかかなりのものを持っているし、直線では必ず伸びてくると私は思っている。ただ、これまでもなかなか勝ちきれないレースが続いたように、どうも不器用で追い込みきれないレースが目立つだけに、そういう不安は否めない。特に休み明けとなると、動きが重くて勝負どころで反応できないということもあるかもしれない。でもまあ、この面子であれば何とか差し切ってくれるのではないかと私は思っている。
単穴▲はフサイチアウステルである。
基本的には上2頭が強いと思っているが、不安としてはアドマイヤフジが伸びきれないかもしれないということである。ということは、先行馬を捕まえきれないで終わるかもしれないということである。そうであれば、押さえとしては先行馬ということになる。この馬は前走でハイペースを押し切っているようにスタミナはかなりありそうだし、勝負強さも感じる。ちょっと人気になりすぎという感じもするが、他に魅力的な馬もいないし、先行馬で残るとすれば、やはりこの馬になるのではないだろうか。
4番手はコンラッドである。
ラジオたんぱ賞を勝っている実績は評価しないといけないと思うが、私はメンバー的にレースレベルはそれほど高くはなかったと思っている。夏を越して成長している可能性も十分とは思うが、あのラジオたんぱ賞の走りからはあまり強さは伝わってこなかった。
5番手はトップガンジョーである。
スプリングSで3着するなど実績としては悪くはないと思うし、ここで好走しても何の不思議もない馬だとは思う。でも私は前走のマイル戦の走りからもこの馬はマイルの方が合っているような気がする。2200mはこの馬には長いのではないかと思っている。
6番手はピサノパテックである。
前走500万を勝ったばかりということからすれば、さすがに重賞では厳しいと私は思っている。ただ、藤沢和厩舎のサンデーサイレンス産駒だけに、ここで一気に素質開花ということもあるかもしれない。
7番手はキングストレイルである。
この馬も藤沢和厩舎所属であり、重賞連対という実績も持っているのだから好走しても不思議ないことになる。とはいえ、短距離戦でも先行してしまう気性と、長期休養明けということを考えると、いきなり2200mで結果を出すというのはかなり厳しいのではないかと私は思う。
8番手はスムースバリトンである。
東京スポーツ杯を勝っていることを考えれば、ここで好走しても何の不思議もないことになる。とはいえ、前走の札幌記念は負けすぎだと思うので、一叩きの上積みを考慮しても一変までは難しいと思う。
9番手はカンペキである。
ホープフルSで2着という実績を考えれば、好走しても不思議はないということになるが、3歳になってからはこれといった活躍をしていないし、ホープフルSのレベルもそれほど高くはなかったと思う。重賞で好走するにはワンパンチ足りない感じがしてしまう。
10番手はニューヨークカフェである。
なんといってもマンハッタンカフェの全弟というのは大きな魅力である。兄もこの時期に急成長しているし、ここで一気に素質開花ということもあるかもしれない。とはいえ、前走1000万で負けているし、さすがに兄と比較するのはかわいそうな気がする。ここでの素質開花はないと私はみている。
他にもチャンスがありそうなのが数頭いるが、重賞を戦うにはちょっと小粒かなと感じており、さすがに連対までは難しいのではないかと思っている。
まあ、こんなところです。

G2-セントライト記念

アドマイヤフジ
(牡3・柴田善56)
買い H17若葉S1着。 ダービー4着、皐月賞5着という実績はこのメンバーであればかなり上位ということになる。後方から必ず伸びてくるという末脚が武器であり、決め手はかなりのものを持っている。勝ちきれないレースが多いものの、大崩れしない安定度は立派であり、この程度のメンバーであれば、当然に勝ち負けということになるであろう。夏を越しての成長もあるだろうし、充実の秋を迎えてとんでもない大物に変貌しているということもあるかもしれない。
消し ダービー4着、皐月賞5着という実績が悪いということはあり得ないが、京都新聞杯でも3着に負けているように、重賞ではどうしても勝ちきれないというか、好走で終わるケースが目立つ。どちらかというと相手なりに走るタイプで、レースレベルに関係なく好走で終わるというタイプかもしれない。今回は休み明けだから調子がまだ上がってきていないということもあるかもしれないし、不器用なタイプなので直線の短い中山コースもどうだろうか。ゴール前で伸びてくるも、脚を余して敗れるというこもありそうだ。
カネサマンゲツ
(牡3・田辺56)
買い 2歳時に連勝してその後は重賞戦線で戦ってきた馬である。その重賞ではこれといった結果を残せずに終わっているが、厳しいレースを経験することで着実に成長しているはずである。前走はダートの1000万クラスとはいえ4着に頑張っていたし、体調自体は良さそうだ。先行できればけっこう粘るだけに、先手を取れれば面白いかもしれない。
消し これまでに重賞やオープンで戦ってきたが、掲示板には1度も載っていないということからすれば、やはり底を見せてしまっていると評価したくなる。前走も1000万クラスで4着に負けているわけだし、重賞で巻き返せそうな材料があまりに乏しい。決め手があるわけでもないので展開による一発も考えづらいし、上位争いを演じるのはかなり厳しいのではないか。
カンペキ
(牡3・石橋脩56)
買い 前走500万とはいえ勝っているので勢いは感じる。調子もかなり良いということだろうし、3歳限定重賞なら通用しても不思議はない、というか、そもそもホープフルSで2着したことがありオープン実績を持っているのだから通用して然るべきなのである。前走2200mを勝っているので距離も合っている。決め手もしっかりしてきたようだし、チャンスは十分ありそうだ。
消し 前走勝っているといってもしょせん500万である。いくら3歳限定とはいえ500万を僅差でやっと勝っているレベルでは重賞ではちょっと厳しいのではないか。ホープフルS2着といっても2歳時の話だしレースレベルもそれほど高くなかったように感じた。その後のクラシックのステップ的なレースでは惨敗続きだったわけだし、菊花賞TRのここでは通用しない可能性が高いのではないか。
キングストレイル
(牡3・北村宏56)
買い 京王杯2歳Sで2着している実績はそれなりに評価する必要がある。その後は骨折で休養を余儀なくされたが、これから大きく伸びると期待されていた馬だし、藤沢和厩舎所属のサンデーサイレンス産駒ということからもかなりの素質馬だと思われる。長期休養明けとなるが、藤沢和厩舎は休み明けでもしっかりと仕上げてくるし、能力の違いで何とかしてしまうということも十分に考えられる。
消し 京王杯2歳S2着、いちょうS3着、クローバー賞2着という成績は悪いということはあり得ないが、このレベルで勝ちきれないとなると大物というほどの器ではないような感じは受ける。まして今回は長期休養明けとなるわけだし、距離も一気に延びることも考えると、3歳限定とはいえいきなり重賞で好走するというのは難しいのではないか。先行脚質で決め手もいまいちという感じがする。
コンラッド
(牡3・横山典56)
買い H17ラジオたんぱ賞1着。 前走のラジオたんぱ賞で見事に重賞制覇を成し遂げた。最後方から追い込んでの勝利なだけに力が違ったと評価していいだろう。その後はしっかりと充電期間に充てており、菊花賞に向けて英気を養った。キャリア6戦とまだまだ底を見せていない馬だし、連勝中ということからはさらに成長していることも期待できる。ここでクラシック好走馬を一蹴して、一気に菊の有力馬にのし上がりたいところだろう。
消し ラジオたんぱ賞を勝ちきったのは立派だとは思うが、メンバー的にはかなり小粒だったし、かなりのハイペースになったことで最後方からの競馬をしたのが功を奏したといえる。つまりは展開に恵まれたというか、展開を読み切っての勝利なだけに、力の違いを見せたというのとは少し違う感じがした。まあ、力が違ったにしても、今回のメンバーはさらに上のレベルとなるわけだし、ここでも能力が通用するかどうかは走らせてみないと分からないことになる。前走、前々走とも僅差の勝負だったことからすると、菊花賞TRの今回はワンパンチ足りない感じがしないでもない。
スムースバリトン
(牡6・蛯名56)
買い H16ポーツ杯1着。重賞勝ちという実績を持っているのはもちろん凄いことである。これまでに戦ってきた相手もペールギュント、ニシノドコマデモ、マイネルレコルトとレベルの高い相手ばかりなので、この馬もかなりの実力馬と評価していい。前走の札幌記念は長期休養明けでいきなり古馬との対戦だっただけに惨敗もやむ得なかった。一叩きされた上積みは大きいだろうし、キャリア的にもまだまだ底を見せたとはいえない。3歳限定の重賞であれば巻き返しがあっても不思議はない。
消し 前走の札幌記念で14着、しかも4秒離されたというのは、さすがに負けすぎと言わざる得ない。いくら古馬相手だったとはいえ、重賞で好走するつもりであれば1秒以内では走ってほしいところだ。これから良くなるにしても、一叩きだけで一変というのは難しいのではないか。重賞勝ちも2歳時のものではこの時期の重賞の裏付けには厳しい感じもするし、3歳になってからの実績がまったくないというのはやはり大きな不安となる。
セイカチューパ
(牡3・柴山56)
買い ダートで間隔も開いているとはいえ、前走勝っているというのは好感は持てる。大きく成長してきているということかもしれないし、夏場を休ませたことによる成長も期待できる。芝は初めてだから走らせてみたら実は強かったということもあるかもしれないし、そういう意味では未知の魅力もある。重賞といっても3歳限定戦だし、まったくチャンスがないということではないだろう。
消し やはり芝を経験していないというのは大きなマイナスだろう。今までダートを使ってきたということはダート適性が高いという判断だろうし、過去の傾向から言ってもダートで結果を出してきた馬が芝の重賞でいきなり好走することはほとんどない。ましてこの馬は500万を勝ったばかりであり、たとえダートでも重賞で通用するかどうかは分からないのである。しかも、今回は2ヶ月の休み明けでもある。条件的にはかなり厳しいものばかりが揃ったと言わざる得ない。
トップガンジョー
(牡3・藤田56)
買い スプリングSで3着していることは高く評価しないといけない。皐月賞では10着に敗れたが、2着シックスセンスとは0.7秒差程度だったし、ラジオたんぱ賞も激しい先行争いの中で唯一掲示板を確保しており、そのポテンシャルの高さを見せている。前走1000万を勝ちきっているのも好材料であり、勢いと成長も感じる。有力馬は休み明けとなることも考えると、一叩きされているこの馬の方が有利となるのではないか。
消し 実績は悪くないのだが、どうも勝ちきれないというか好走で終わるケースが目立つように感じる。前走は1000万だったから勝つことができたが、重賞となるとまた甘さを出すというか、好走で終わるような感じがしてしまう。前走はマイルで勝っているし、1800mまでで結果を残しているので、2200mはこの馬には長いような気もする。先行して粘りきるというタイプなので、決め手という点で見劣りしてしまう。
ドリーミーオペラ
(牡3・勝浦56)
買い 3月までに3戦して2勝2着1回という成績を残しており、もしかしたらかなりの素質馬かもしれない、という感じがしないでもない。前走は惨敗に終わっているが、5ヶ月ぶりのレースだったことを考えれば、やむ得ないという考え方もできる。一叩きされた上積みは大きいだろうし、体調が一変するということも十分に考えられる。キャリア的にはまだまだ底を見せたとはいえないし、オペラハウス産駒だから距離延長がプラスに出るということも考えられる。
消し 前走の15着というのはさすがに問題だろう。いくら休み明けとはいえさすがに負けすぎという感じはする。一叩きされた上積みを見込んだとしても一変とまではいかないと思うし、結局は500万までしか勝っていない馬だから重賞でも通用するという裏付けは何もないことになる。とんでもない決め手を見せたとか、大きく離して勝ったということもないわけだし、大物感というのも特には感じないだけに、重賞では厳しい戦いになるのではないか。
ニューヨークカフェ
(牡3・吉田豊56)
買い なんといってもマンハッタンカフェの全弟という良血馬であることを認識しないといけない。これまでは思うように結果を残せていないが、いつその素質を大きく開花させるか分からないわけで、今回がそのレースとなる可能性もある。未勝利戦で勝った時に出した2.01.1というタイムはけっこう優秀なものだっただけに、大物の片鱗はそれなりに見せている。500万を勝ったときは2200mだったので距離も合っていそうだ。兄同様にスタミナはありそうなので、上がりのかかるような厳しい流れになれば台頭してくるかもしれない。
消し 前走の1000万でも3着に負けているし、青葉賞でも13着に負けている。今のところ兄と比べるのはあまりにかわいそうと言わざる得ないだろう。重賞は皐月賞TR・ダービーTRともに惨敗に終わっているだけに、今回の菊花賞TRも同じような結果になりそうだ。特に鋭い決め手を持っているとも思えないし、逃げるタイプでもない。となれば展開による一発も考えづらいし、兄のような素質を秘めているにしても、それを開花させるのはもっとずっと後のことになるのではないか。
ピサノパテック
(牡3・田中勝56)
買い 前走500万とはいえ勝っているのは好感がもてる。勢いは感じるし、さらに成長しているということも考えられる。藤沢和厩舎のサンデーサイレンス産駒ということを考えると、その素質はかなり高いと推測できるし、未完の大器がようやくその片鱗を見せ始めたということかもしれない。2000m前後のレースを使われていたので距離もベストに近いといえるし、先手を取ることも抑えることもできるのも安定度が高い要因となっているのだろう。
消し 前走勝っているといっても500万では重賞の裏付けには厳しい感じは否めない。着差も僅差だったし、レベルが違ったというほどのインパクトはなかっただけに、3歳限定とはいえ重賞でいきなり通用するレベルではないのではないか。先行脚質なので決め手が鋭いという感じもしないし、なんでかんで逃げるタイプでもないだけに、展開による一発というのもどうだろうか。
フサイチアウステル
(牡3・安藤勝56)
買い 前走古馬混合の1000万を勝ちきったというのは大きな実績である。古馬1000万を勝てるレベルなら3歳限定の重賞なら通用しても不思議ないと思われる。もちろん、1000万を勝っているのだからポテンシャルはもっとずっと上という可能性もある。つまりは、底を見せいていない未知の魅力があるということになる。2500mを勝っているので距離延長はプラスといえるし、安定度もけっこう高い。鞍上も引き続き安藤勝騎手であるし、チャンスはかなり大きいと言えそうだ。
消し しょせん1000万を勝っただけの実績であり、クラスもまだ準オープンである。3歳限定とはいえ重賞で通用するかどうかは走らせてみないと分からないということになる。つまりは、惨敗を喫しても文句は言えないことになる。間隔がけっこう開いたので調子がどうか分からないし、先行して押し切るタイプなので決め手もそれほどでもないように感じる。
マイネルレコルト
(牡3・後藤56)
買い H17弥生賞3着、H16朝日杯FS1着、H16新潟2歳S1着など。 昨年の2歳王者というだけでも凄いことであるが、そのときの内容もかなり凄かった。ハイペースで飛ばすストーミーカフェを4角で自分から捕まえにいって最後は2馬身の差をつけてゴールしたのだから強いの一言である。タイムもレコードだったのだから文句のつけどころがなかった。クラシックでも皐月賞4着、ダービー5着とそれなりの結果は残しているだけに、このメンバーであれば負けられないというのが本音だろう。ダービー5着ということを考えれば距離が長いということもないだろうし、安定度もかなり高いといえる。
消し まずは休み明けというのが大きな不安といえる。ダービー以来となるだけに力を出し切れる状態に仕上がっているかどうか、走らせてみないと分からない。それに、3歳になってからは勝ち星がないどころか連対もないだけに、もう一つ強さが伝わってこない部分もある。気性の難しいところがあって、ダービーでは最後方からの競馬をしたということもあるし、掛かって自滅するということも十分に考えられる。朝日杯の実績からマイラーという可能性も考えられ、距離が長いということもあり得る。2歳時に強い競馬をした馬なので早熟だったということもあるかもしれない。
マルブツライト
(牡3・松岡56)
買い 前走古馬混合の1000万を勝ちきったというのは大きな実績である。古馬1000万を勝てるレベルなら3歳限定の重賞なら通用しても不思議ないと思われる。もちろん、1000万を勝っているのだからポテンシャルはもっとずっと上という可能性もある。つまりは、底を見せいていない未知の魅力があるということになる。前々走はマイルで惨敗し、前走は初めての2000mで勝ちきったということは距離は長い方が合っているということかもしれない。展開を問わない自在性のある脚質も魅力であり、安定度はそれなりに期待してよさそうだ。
消し しょせん1000万を勝っただけの実績であり、クラスもまだ準オープンである。3歳限定とはいえ重賞で通用するかどうかは走らせてみないと分からないということになる。つまりは、惨敗を喫しても文句は言えないことになる。間隔がけっこう開いたので調子がどうか分からない。前々走は11着に負けていることを考えると、重賞レベルの実力はまだないとも考えられるし、前走は上がりが37秒以上かかっていることからすれば、中山の軽い馬場には合っていない感じもする。
モリノミヤコ
(牡3・小野56)
買い 5月のレースで後にラジオたんぱ賞を勝ったコンラッドとタイム差なしの勝負をした馬なので、ポテンシャルはけっこう高いと思っていい。少し休んで2戦を戦ったものの結果を出せずに終わっているが、叩かれつつ調子を上げている可能性はある。特に今回は連闘であり、これが刺激となって一変するかもしれない。
消し 前走500万で5着というのはさすがに問題だろう。しかも勝馬からは1秒以上も離されている。今回は3歳限定とはいえ重賞となるだけに、500万で負けている馬が好走できるほど甘くはない。しかも連闘となるだけに、常識的には条件は厳しいと判断すべきである。先行して押し切るタイプなので決め手がある方とは思えないし、展開による一発も考えづらい。

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