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G3-ダービー卿CTの反省

時間の都合上簡単にさせていただきます。
レース
ニシノシタンがもっと速い流れを作って逃げると思っていたが、インセンティブガイがそれほど積極的に追いかけなかったことで、意外に流れが落ち着いてしまった。こうなると中団くらいにいた馬が圧倒的に有利になる。上位3頭は3頭とも同じような位置にいたことを考えても、今回は位置取りの差が大きく出てしまったように感じる。混戦のレースだとどうしてもこんな競馬になるものである。また同じメンバーで走ったとしても、流れが変われば結果もまったく違うことになると思う。
馬券
私にとっては誤算が2つあった。1つは「雨が降らなかったこと」である。天気予報をみた限りでは、稍重まで悪化することはないかもしれないが、少なくはない雨が降るだろうと思えただけに、申し訳程度の雨しか降らなかったことで私の予想は見当はずれな予想となってしまった。それでもダンスインザモアが良馬場でも追い込んできてくれるだろうとそれに託したが、2つめの誤算の「ハイペースにならなかったこと」で、それも叶わなかった。それほど速くない平均ペースとなってしまっては、中団よりちょっと前くらいの馬がどうしても有利になる。後方から競馬をするダンスインザモアとテレグノシスにとっては、さすがに追い込みきれずに終わってしまった。こういうメンバー構成だとどうしても馬場状態と展開に左右されるものである。その2つを読み切れなかったのだから、的中できなかったことは当然のことである。でも、高配当を狙いにいったという方針は間違いではなかったので、できればきっちりとゲットしておきたかったという気持ちは少しはある。
グレイトジャーニー
これまでの実績を考えれば、ここで勝ちきっても不思議はない馬ではある。そういう意味では個人的には驚きはほとんどない。私がこの馬を軽視した最大の理由は「道悪が苦手」だったからであり、そうでなければ少しは注目していた。でもまあ、キングストレイルは始めから軽視するつもりだったのでボックスに入れることはなかったと思うし、グレイトジャーニーの斤量が56kgだったことを考えれば、グレイトを本命◎にすることもなかったと思う。ということは、どっちにしろ的中はなかったとは思っている。
キングストレイル
こういう馬は本当に困る。なかなか結果が出せないのに何故か人気になってしまう。私のような人間にはどうしても買えないタイプの馬である。そして、こういう時に限って好走するのだから分からない馬である。まあ、今回の場合はキネティクスが2着で大穴馬券を外したという方が私としては厳しかったので、かえってこの馬が好走してくれて気分的には楽になった。ただ、これで本格化かと思って信用するとまた馬券に絡めないということもありそうだし、次もどう判断していいか分からない。
キネティクス
やはりこの馬は弱くはない。昨年ハットトリックと好勝負していたのだからこのくらい走って当然の馬である。近走があまりにひどかったので私も◎本命という判断まではできなかったが、ボックスに入れることができたので、少しは満足している。こういう馬を本命◎にできるくらい思い切った馬券を狙えるようだと本当はいいのかもしれないが、でもまあ今回も結局は3着に負けているわけだし、こういうポテンシャルのある馬がここまで人気を落とすことの方が稀だと思うので、あまり狙いすぎない方がいいのだろうとは思っている。
ダンスインザモア
キングストレイルとの差もそれほどなかっただけに、もう少し頑張ってくれればいいのに、という気持ちは確かにあった。でもまあ、意外にゆったりと流れたことと、雨も降らなかったことを考えれば、4着なら上出来と考えるべきなのだろうとは思う。あと気になったのはスタートである。ちょっと出負けしていただけに、きっちりとスタートを切っていれば、もう少しだけ前に位置取ることができて、なんとか2着できたのではないか、という気持ちがどうしても残ってしまう。
テレグノシス
この馬の場合は、右回りの場合はこんなもんだと思う。後方からの競馬で斤量58.5kgということを考えれば、やはりポテンシャルは高いと考えていいだろう。東京コースに替われば、当然に走りが変わってくるだろうから、次はたぶん京王杯SCに向かうのだろう。今回の走りであればチャンスは十分と考えていいのではないか。
予想と見解 好材料と不安材料

参考
G3-ダービー卿CTの予想
結論

◎ダンスインザモア
 ○テレグノシス
 ▲トールハンマー
 ×アルビレオ
 △ロードマジェスティ
 ☆キネティスク
  △インセンティブガイ
  △コスモシンドラー
  △ニューベリー
  △キングストレイル
  △メテオバースト

買い目(馬連) 合計7,500円
  3--12(1,000円)
  軸3--1,6,8,9,15,16(各500円)小計3,000円
  軸3--4,10(各200円)小計400円
  軸3--2,5,7,11,13,14(各100円)小計600円
  BOX--6,12,16(各500円)小計1,500円
  軸9--6,12,16(各200円)小計600円
  軸5--6,9,12,16(各100円)小計400円
にへいの見解
いろいろと多忙のため簡単にさせていただきます。
本命◎はダンスインザモアである
これから雨が本当に降るのか?どこまで馬場が悪化するのか微妙であるが、とりあえず雨は降るだろうということは前提にした。ただ、馬場は良馬場のままだろうとは思っている。でも、雨が1時間も降れば、良馬場でも上滑りしやすい馬場となり、かえって走りづらいということもある。なので、道悪が巧そうな馬を中心に選んでみた。そういう観点で考えれば、道悪の重賞を勝っているこの馬は当然に注目しないといけない。前走の中山記念も道悪だったが、スローの展開で前残りの競馬だったことを考えれば、5着でもそれなりに評価できる。前走よりも相手のレベルは低くなるわけだし、今回はハイペースが予想されるので展開もこの馬に合うはずだ。ここは久々の重賞制覇のチャンスだと私は思う。
対抗○はテレグノシスである。
今までの実績を考えれば、この人気はかなり意外に感じる。トップハンデで得意とはいえない中山コースとはいえ、実績が違いすぎるだけに十分にチャンスはあるはずだ。良馬場なら思い切って本命◎にしようと思っていたが、雨が降るとなるは話は別である。稍重でも結果を残している馬なので、苦手ではないとは思っているが、それよりも雨が降ると斤量に堪えるのではないかと考えた。それで評価を一つ落としてしまった。でもポテンシャルは一番だと思うので圧勝もあるとは思っている。
単穴▲はトールハンマーである。
準オープンを勝ち上がったばかりであるが、道悪も苦手ではない感じがするし、脚質も自在性がありそうなので、堅実なレースを期待できると思った。まあ、この馬の最大の魅力は斤量54kgであり、悪い馬場になると斤量が軽い馬が一気に有利になるということを考慮した。
4番手×はアルビレオである。
中山コースを得意としているし、距離もベストである。近走は堅実には走っているし、このメンバーならチャンスは十分にあるはずだ。道悪の適性がいまいち分からないが、脚質的にはまあプラスでもマイナスでもないような感じはする。意外に人気はないし、馬券的にはけっこう面白い存在だと思う。
5番手△はロードマジェスティである。
道悪のニューイヤーSを勝っていることを評価した。同じ中山マイルだし、雨が降れば面白い存在となる。ハイペースの展開もこの馬としては望むところだし、斤量が54kgというのも有利である。この馬の一発は十分に考えられる。
6番手☆はキネティクスである。
昨年の東京新聞杯でハットトリックの2着という実績があるように、ポテンシャルは高い馬である。ここ数戦は結果を出していないが、いつか爆発するような気はしている。直線の短いコースは苦手としているし、脚質的に道悪はどうかという気もしたが、フォーティナイナー産駒だから意外に道悪は大丈夫のような気はしている。あとは前が崩れてくれれば、直線が短くてもなんとかなるのではないか。
ここまでけっこう人気のない馬ばかりを選択したということもあり、ボックスにするとかなりの高配当が期待できる。ここはせこく少額ながらボックス馬券は押さえるのが得策だろうと判断し、かなり手広くボックス馬券を押さえさせてもらった。
7番手△はインセンティブガイである。
前走の東風Sは強い内容だったので今回の1人気はまあ仕方ないとは思うが、ハンデ57kgというのはさすがに厳しい数字だと私は思っている。相手も強くなるし、重賞だと前走のようにうまくはいかないのではないか、という気持ちもあって、敢えて今回は危険な1人気という位置づけにした。
8番手△はコスモシンドラーである。
道悪が得意で、後方から差してくるタイプ、そして斤量も重くないという条件で考えると、この馬もチャンスは大きいとは思ったが、今まで短距離でしか実績がないのはかなり気になった。こういうレースではスタミナも必要だと思うので、評価をここまで落とした。
9番手△はニューベリーである。
休み明けというのはかなり気になるが、京都金杯で2着している馬なので注意は必要だとは思った。自在性のある脚質なので道悪もまあまあこなせそうだし、勝てないまでも2着ならあり得るような気はしたが、ハンデ57kgというのはけっこう厳しい数字だと思うし、個人的にあまり魅力を感じなかった。
10番手△はキングストレイルである。
本当に判断の難しい馬である。藤沢和厩舎所属ということもあり、どうしてもポテンシャルは高いんだろうと思ってしまう。でも意外に結果を出せないということで、どうしても信用しきれない馬である。藤沢和調教師の手腕からすれば、そろそろ結果を出しそうな気もするが、今回もそれなりに人気になっていることを考えれば、馬券的には軽視と判断した方がいいのではないかと思ってしまった。
11番手△はメテオバーストである。
なんでこの馬が2人気なのか個人的には不思議ではあるが、富士S3着という実績を考えればチャンスはあるだろうとは思っている。とはいえ、気性的にまだまだ問題があるようにも感じるし、重賞での信用度はそれほどだと思うので、私はあまり評価していない。
雨が降ればどうなるか分からないだけに、他にもチャンスが出てきたともいえる。なので今回も本命◎からの100円総流しという作戦ととらせてもらった。
まあ、こんなところです。

G3-ダービー卿CT

テレグノシス
(牡7・勝浦58.5)
買い H17毎日王冠2着、H16毎日王冠1着、H16安田記念2着、H14NHKマイルC1着、H15京王杯SC1着など。 NHKマイルCでG1を勝っているという実績ももちろんであるが、それよりも安田記念で2着、毎日王冠で1着・2着という実績を持っているのが凄い。古馬の中でもトップクラスに位置する強いマイラーであることは明らかであり、ここでは当然に格上の存在である。この馬の持ち味はなんといっても、その瞬発力である。スローの展開でも一瞬で差し切れるだけの鋭い末脚を持っているのだから、とんでもない武器を持っているといえる。58kgを背負ったG1や別定G2でも結果を出していることを考えれば、58.5ならまだ恵まれた方という考え方もできるし、このレベルなら力の違いを見せつけることになるのではないか。
消し この馬の良績は東京コースに集中している。そういう意味では東京コースでないというのはマイナスと考えざる得ない。一昨年のマイルCSで3着しているのだから右回りが苦手ということはないだろうが、東京コースでの実績が凄すぎるだけにどうしても他のコースでは魅力が失せてしまう。それに、昨年は天皇賞秋14着、マイルCS12着とG1で大きく負けており、年齢的な衰えを感じずにはいられない。7歳という年齢を考えると全盛期の走りを期待するのは厳しいのではないか。1着2着するか、惨敗するかという極端な結果が多いというのも気になるところで、休み明けでハンデ戦の今回は惨敗の番ではないかと思えてしまう。
インセンティブガイ
(牡5・横山典57)
買い H18東風S1着。 前走オープン特別の東風Sを勝ったというのは大きな実績である。速い流れを先行してそのまま押し切るのだから内容としても強かった。前々走の東京新聞杯でも3着と頑張っていたし、このときの2着馬が高松宮記念を勝ったオレハマッテルゼだったのだから価値は高い。その前の初富士Sは2馬身差という強い内容で中山マイルは連勝中ということになる。ここにきての勢いはかなり凄いし、距離コースもベストである。斤量57kgもハンデキャッパーがこの馬の強さを認めたという証拠でもある。ここも力の違いを見せつけて一気にG1戦線に名乗りを上げたいところだろう。
消し 前走勝っているといってもオープン特別の話である。オープン特別では勝ちきれるのに、重賞となるとなぜかダメという馬もいるだけに、前走と同じようにうまくいくとは限らない。前々走の東京新聞杯で3着という結果は残しているが、あくまで斤量55kgでの結果である。前走も斤量55kgだったことからすれば、今回の57kgというハンデはかなり厳しい数字だと思う。速い流れでも先行するタイプだけに、斤量57kgだと最後の最後で失速するということも考えられるし、重賞となると決め手の鋭い馬も出てくるので、決め手の違いで一気に交わされるということもあるかもしれない。
キングストレイル
(牡4・北村宏56)
買い H17セントライト記念1着。 菊花賞TRの別定G2であるセントライト記念を勝っている実績を持っている。G2を勝っているのだから格としてはこのメンバーであれば上位ランクということになる。しかもこのときは、約10ヶ月ぶりという休み明けでいきなり重賞を勝ったというのだから凄いことである。こんな芸当は力が抜けていないとなかなかできないことであり、つまりはこの馬のポテンシャルは半端ではないと思った方がいい。その後は鳴かず飛ばずのレースが続いているが、能力の問題というよりは気性的な問題が大きいと思われ、馬が集中して走りさえすれば強い競馬をするはずである。それでも勝馬から大きく負けていないのがこの馬のポテンシャルの高さを証明しているともいえ、常勝藤沢和厩舎の良血馬だということを考えても、この馬の問題点を矯正し、そろそろ実力を出し切れるような仕上げをしてくるのではないか。前走2着で徐々に調子が上がってきているという評価もできる。
消し セントライト記念を勝っているとはいえ、3歳限定戦だったし、レースレベルもそれほど高いとも思えなかっただけに、古馬重賞の裏付けにはどうかという感じがする。その後は天皇賞秋16着は仕方ないにしても、ディセンバーS4着、中山金杯6着、東京新聞杯6着と歯がゆいレースが続いている。前走の東風Sは2着したとはいえ、しょせんオープン特別だし、勝馬からもけっこう離されただけに、内容としては「強い」という感じはしなかった。今回はメンバー的にさらにレベルが上がるし、勢いもそれほどは感じない。気性的な問題だとしても、すぐに矯正されるというか、今回は大丈夫という保証はないし、決め手ももう一つという感じがするだけに、古馬重賞で結果を出すのはもう少し先になるのではないか。
ダンスインザモア
(牡4・蛯名56)
買い H17スプリングS1着、H17中日新聞杯2着。 皐月賞TRの別定G2であるスプリングSを勝っている実績を持っている。G2を勝っているのだから格としてはこのメンバーであれば上位ランクということになる。古馬と戦うようになってからも中日新聞杯では外を回される苦しい展開ながら2着とそれなりの結果を残していているし、富士S7着も上がり33.5で届かないのだから展開が合わなかっただけと評価していい。2000mで結果を出せないことを考えれば、1800mより距離が短いマイルの方が合っているという考え方もできるし、前走の中山記念もG1実績馬のワンツーだったうえに、前残りの展開だったことを考えれば、5着ならそれなりに評価していいはずだ。4歳という成長力も考えれば、ここで好走するチャンスはかなり大きいはずだ。
消し スプリングSを勝っているとはいえ、3歳限定戦だったし、強い馬は弥生賞を走っていただけに、レースレベルとしてはそれほど高いとは思えなかった。現に皐月賞では8着、ダービーでは14着と惨敗に終わっているだけに、少なくてもG1級というレベルの馬ではないと思われる。中日新聞杯で2着も父内国産限定戦だったからどこまで評価していいか分からないし。前走の中山記念5着も上位馬にはけっこう離されているし、前々走の中山金杯ではハンデが重かったわけでもないのに9着に敗れている。さすがに古馬重賞レベルの実力はないということなのかもしれない。ハンデ戦で斤量56kgというのも軽いというよりは重い数字であるし、重賞を勝ちきれると思えるような器の大きさみたいなものももう一つ伝わってこない。
トールハンマー
(牡6・石橋脩54)
買い 前走のバレンタインSを勝っているので勢いは非常に感じる。好位からの競馬で2着に1馬身以上離したのだから力が違ったと評価していい。ハンデ重賞なら準オープンを勝ちきるレベルでも十分に通用するし、斤量が54kgと軽いことを考えればかえって有利という考え方もできる。1200〜1400mで結果を残してきた馬であるが、前走後の後藤騎手のコメントだと「マイルでもいいくらい」ということだから距離延長もかえってプラスかもしれない。
消し 前走勝っているといってもしょせん準オープンでの話なので、いくらハンデ戦とはいえ重賞でも通用するかどうかは走らせてみないと分からない。準オープンをなかなか勝ちきれなかったことからすると、重賞で通用するレベルにはまだまだ遠いということは十分に考えられる。最近は1200mを中心に使われていた馬だけに、マイルへの距離延長もどうなのだろうか。やっぱり距離が長かったということは十分にあり得る。
コスモシンドラー
(牡4・武幸55)
買い H18阪急杯2着。 前走の阪急杯で2着と頑張った。初めての重賞挑戦だったことを考えれば上々の結果といえ、まだ4歳という若さを考えても次に繋がる走りだったといえる。これを経験したことでさらなる成長を期待できるというか、上積みは大きいと考えていいだろう。今までは短距離ばかりを使っていたが、追い込み脚質ということを考えると、距離が延びた方がかえって競馬がしやすいということはあるかもしれない。今回はハンデ戦でほとんどの馬が56kg以上を背負っていることを考えれば、55kgというのも有利だと思われる。
消し この馬の最大の不安はマイルという距離をこなせるかどうかである。今までに1度しか経験していないし、そのとき4着に負けているのだから、やはり1200〜1400mの方が合っていると考えるのが自然かもしれない。それに、仮に適性はあるにしても、今まで短距離を使っていたことで馬がその流れに慣れてしまっていて、マイルの流れに戸惑って力を出し切れないということもあり得る。前走が重賞初挑戦だったことからすれば、重賞で常に好走できるレベルの馬かどうかも分からない。前走の2着が道悪に助けられたものということも考えられるし、まだ未知数の部分も多い。
ニューベリー
(牡8・四位57)
買い H17ファイナルS1着、H18京都金杯2着など。 前々走のファイナルSで久々のオープン勝ちを演じ、前走の京都金杯でも2着と結果を残しており、勢いはかなり感じる。ここにきて調子を上げてきたというか、本格化してきたように感じる。特に前走の京都金杯で斤量56kgを背負っての2着は価値が高いと思う。自在性のある脚質なのでどんな展開でも対応できそうだし、マイルという距離もベストだと思われる。安定度は高い馬なので大きく崩れることはないだろうし、四位騎手がわざわざ東上してくるのも勝ちにきていることを感じる。
消し ここにきての勢いはそれなりに評価できるが、勝ったのがオープン特別で、重賞で2着に負けたということを考えれば、なんというか絶対的な強さみたいなものは伝わってこない。すでに8歳という年齢であるし、さらなる上積みまでは期待できないだろうし、逆に力が落ちているということもあるかもしれない。3ヶ月の休み明けというのも気になるし、斤量57kgもハンデ戦ということを考えれば、厳しい数字である。脚質的に決め手に欠ける感じもあるので、好走はするけど勝ちきれないようなレースに終わるということも考えられる。
マイネルハーティー
(牡4・内田博55)
買い H17NZT1着、H17シンザン記念2着。 昨年のNZTを勝っている実績はここではかなり大きなものである。重賞を勝っているということはもちろんであるが、中山マイルで勝っているというのが大きな魅力となる。追い込み一辺倒のタイプであるが、一瞬の切れで勝負するタイプという感じもするだけに、直線が短く直線で坂のあるコースがこの馬に合っているのかもしれない。そのNZTで騎乗していた内田博騎手が今回騎乗するというのも心強い。ハンデ55kgも他の実績馬のほとんどが56〜57kgということを考えると、重賞を勝っているこの馬が55kgというのはずいぶんと恵まれたという感じもする。はまった時の決め手はかなりのものだし、ここで一発かますということは十分に考えられる。
消し 前走のニューイヤーSで7着、前々走の京都金杯で13着と今年は掲示板に載れないレースが続いただけに、さすがに勢いという点では評価できない。古馬で戦うようになってからはスワンSで4着した以外は掲示板にも載れないレースばかりであることを考えると、能力的に古馬では通用しないということかもしれない。仮に能力的には足りているにしても、追い込み一辺倒の脚質で展開に左右されやすいタイプだけに安定度はとても期待できない。
グランリーオ
(牡6・江田照56)
買い H17中日新聞杯1着、H17エプソムC2着。 重賞で2度連対している実績を持っているのだからこのレベルで能力不足ということはあり得ない。重賞は1800mで結果を出しているが、もともとは1400mでレコード勝ちしたことがある馬であり、マイルで距離が短いということはない。かえって適性が高いということも考えられる。ここ2戦は惨敗に終わっているが、ムラがあるのはいつものことであまり気にする必要はない。中日新聞杯も7着からの巻き返しだったし、今回も一変してくる可能性は十分である。こういうタイプは人気がない時の方が怖いものだし、大穴ハンターの江田照騎手が騎乗するのも妙に気になる。
消し 前走の阪急杯で14着、前々走の東京新聞杯で10着と大きく負けているのはかなり気になる。勢いを感じることはできないし、一変を期待するのはかなり厳しいのではないか。中日新聞杯を勝っているが、父内国産限定戦だったし、ローカル重賞だったことを考えればそれほど高くは評価しない方がいいと思うし、この馬は左回りで結果を出しているイメージが強く、右回りの中山コースでどうかという感じはする。先行して結果を出すことが多いだけに、先行馬が揃った今回のメンバー構成では展開的にも苦しい気もする。
グレイトジャーニー
(牡5・佐藤哲56)
買い H16シンザン記念1着、H17ディセンバーS1着。 3歳時から重賞戦線でそれなりに活躍はしていたが、昨秋から成績が安定してきて本格化してきた。昨年暮れのディセンバーSでは完勝しているし、重賞でも京阪杯4着、京都金杯4着とまあまあの結果を残している。前走の東風Sも3着と悪くはない走りはしているし、良い意味で調子を持続している。ディセンバーSの走りからも中山コースはこの馬に合っていると思うし、どんな競馬にも対応できる自在性も魅力である。ハンデ戦だと有力馬の斤量が重くなるだけに、この馬としてはかえって戦いやすいという考え方もできる。
消し 大きく崩れないのは悪いことではないが、オープン特別はディセンバーS1着、前走の東風Sでも3着と好走するのだが、重賞では京阪杯4着、京都金杯4着と頑張っても馬券圏内に入れないでいるだけに、重賞では力不足ということかもしれない。ハンデ戦とはいえ斤量は軽いというよりは重い方だし、ディセンバーSを勝っていることからすれば距離も少し短いかもしれない。前走3着ということで、勢いもいまいちという感じがするし、ここも頑張って4着までという感じがしてしまう。
アルビレオ
(牡6・田中勝56)
買い H16岡部幸雄メモリアル1着。 東京新聞杯4着、京都金杯3着、ファイナルS2着、京阪杯5着というように、重賞やオープンで常に上位に来ており、大きく崩れない安定度が魅力の馬である。G3レベルならいつ勝っても不思議ないだけのものを持っているだけに、そろそろ勲章が一つほしいところである。こういう好走で終わるタイプは決め手に欠ける馬が多いものだが、この馬は京都金杯で後方から豪快に追い込んだこともあり、決め手もしっかりしている。好位からの競馬もできる器用さも持っているし、中山コースは岡部幸雄メモリアルを勝った思い出のコースだけに、今回はけっこうチャンスかもしれない。
消し 安定して結果を出すことができるのは立派なことではあるが、重賞ではなかなか連対できないというのはかなり気になる。こういうタイプは、先行すれば粘れないし、追い込んでも届かないもので、この馬もそういうレースが続いている。そういう意味では今回も同じように好走で終わる可能性が高いかもしれない。こういうタイプは大きなマイナスがないだけに判断が難しいが、大きな武器を持っているわけでもないだけに、馬券として狙うには魅力がいまいちという感じも否めない。
ニシノシタン
(牡6・吉田豊55)
買い H17京成杯AH2着。 昨年の京成杯で2着している実績は高い評価が必要だ。すでに中山マイルの重賞で実績を残しているわけだから条件としてはベストといっていい。前走の東風Sも中山マイルだったが、休み明けだったにもかかわらず、速い流れの逃げを打って、それを早めに競りかけられたのでは、最後まで保つわけがない。今回は一叩きされた上積みが大きいだろうし、ハンデ戦なので有力馬の斤量が重いというのもこの馬にはプラスとなる。最後まで気分良く走ることができれば、かなりしぶとい馬だし、逃げるというのは大きな武器となるだけに、京成杯AHの時のように逃げ残るということも十分に考えられる。
消し 重賞で好走したのは京成杯AHだけである。前走の東風Sでも大きく負けているわけだし、オープン重賞で常に好走できるというレベルの馬ではないと思われる。今回は京成杯と同じハンデ戦となるが、京成杯の時より斤量が1kgが増えているだけに京成杯の時のようにうまくはいかないのではないか。前走同様にインセンティブガイといった先行馬がいるのもつらいところで、楽な逃げも難しいと思われる。一叩きされたからといって一変するとも限らないし、上積みがあったにしても掲示板までということになるのではないか。
メテオバースト
(牡5・後藤55)
買い 前走準オープンを勝っているので勢いは感じる。今回と同じ中山マイルで勝っており、また同じ条件であれば好走する可能性は高いという考え方はできる。しかも前走はハンデ戦でこの馬は斤量57.5kgというかなりものだっただけに、それで1馬身以上離したということは力が違いすぎたということになる。そういう意味では重賞でも十分に通用すると考えていいだろうし、ハンデ戦で今回は他より軽い55kgで走ることができるというのも大きい。もともと弥生賞で3着、富士Sで3着という実績を持っている馬であり、以前からポテンシャルの高さは見せており、ここにきてようやく安定して力を出し切れるようになってきたことだと思う。
消し 前走勝っているといってもしょせん準オープンの話だから重賞の裏付けにはどうかという気はする。確かに重賞で何度か好走している実績は持っているが、最高で3着までだから好走はするが勝ちきれないという決め手に欠けるタイプという感じもするだけに、今回も大きくは崩れないかもしれないが、馬券圏内まではどうかという感じもする。休みがちだったり、ダートを使ったりというのも妙に気になるもので、体質がもう一つ弱いという感じもするので、前走勝った反動で疲れが残っているということもあるかもしれない。
ロードマジェスティ
(牡4・津村54)
買い H18ニューイヤーS1着。 今年のニューイヤーSを勝っている実績はそれなりに評価する必要がある。何せ中山マイルで結果を出したのだから、同じ中山マイルを走る以上は好走するチャンスはあると思った方がいい。前走の東風Sは8着に終わったが、今回はハンデ戦で斤量が2kg減るということを考えれば巻き返しがあっても不思議はない。けっこう先行馬が揃っているので展開も速くなりそうだし、前が崩れる展開ならばチャンスは出てくる。スパッと切れる脚を持っているタイプではないと思うが、しっかりと伸びてくるという印象があるので、上がりがかかる展開なら面白いと思う。明け4歳という若さも魅力である。
消し 前走の東風Sで8着、阪急杯で6着ということを考えると、重賞ではまだ力不足と考えた方がいいのかもしれない。ニューイヤーS1着も道悪がこの馬の味方をしたといえるし、メンバーもそれほどではなかったように感じるだけに、重賞の裏付けにはちょっと厳しい感じがする。後方から差すタイプであるが、決め手としてもいまいちという感じがするし、重賞を勝ちきるまでの破壊力はないと思われる。押せ押せのローテーションもけっこう気になるので、上積みもあまり期待しない方がいいだろう。
キネティクス
(牡7・山田信55)
買い H16キャピタルS1着、H17東京新聞杯2着。 この馬のベストレースはやはり昨年の東京新聞杯だろう。スローの展開だったにもかかわらず上がり33.2というとんでもない末脚を見せて2着した。このとき勝ったのが後にマイルCSと香港マイルを制したハットトリックだったのだから、2着だからといって評価を下げる必要はまったくない。昨年の富士Sでも大外を回っての3着だから内容としては良かったと思うだけに、重賞で能力不足ということはないはずである。ここ数戦は凡走が続いているが、切れ味勝負の馬なので、展開とか流れとかに左右されやすいのかもしれない。今回、この馬向きの流れにならば、とんでもない強い競馬を見せてくれるということも十分に考えられる。
消し 前走の東風Sで5着、前々走の東京新聞杯で8着、その前の京都金杯は10着と近走はいまいちの走りが続いている。昨年の実績を考えると、あまりに物足りない結果といえる。何が原因なのかはよく分からないが、年齢的な衰えと考えるのが最も自然かもしれない。精神的に走る気がなくなったということもあるだろうし、とにかく一変を期待するのはけっこう難しいのではないか。東京コースで実績を残しているので、長い直線あるいは広いコースがこの馬に合っているということもいえる。
シルクトゥルーパー
(牡4・松岡53)
買い H17橘S1着。 いちおうオープン特別勝ちの実績を持っているのだからハンデ重賞で通用しても不思議ないだけの実力はあると思っていいだろう。前走の東風Sで6着というのもまあまあで、古馬相手でもそこそこ走れたことと、短距離でしか実績のなかった馬がマイルでも何とかなったことは評価していいと思う。今回はハンデ戦で最軽量の53kgというのが最大の魅力であり、前走より2kg減であれば巻き返しがあっても不思議はない範囲だと思う。後方から追い込むというのも気になるところで、ハイペースで前が崩れるようであれば、一発あってもいいかもしれない。
消し 橘Sを勝って以降はこれといった結果を残してない。前走は6着だったもののそれ以外は2桁着順なのだから古馬オープンでは実力不足と判断していいのではないか。前走も結局は掲示板にも載れなかったわけだし、重賞で巻き返すというのはかなり厳しいと判断したくなる。橘Sもレベルが高かったとは思えないし、好走は短距離戦ばかりなのでこの馬にマイルは少し長い感じもする。追い込み脚質といってもずば抜けて決め手が鋭いという感じはしないし、ハンデも正直なところはもう少し欲しかったところではないか。

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