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G3-函館記念の反省

時間の都合上簡単にさせていただきます。
全体の感想(レース・馬券など)
 まずは馬券であるが、私が思い切って本命◎に指名したアスクジュビリーが最後追い込むも4着までという結果だけに、かなり惜しかった。1着2着が人気だったので、仮に3着にきていたとしてもそれほどの配当ではなかったが、それでも中穴くらいのオッズはあっただけに、かなり惜しい馬券だった。荒れることで有名なこのレースにおいて人気馬同士の馬券で厚く勝負するというのは難しかっただけに、穴予想としては悪くはなかったとは思う。ただ、いくら惜しくても回収0に変わりはない。的中させないと意味がない、それが競馬である。
 レースであるが、結果的には実力馬2頭のワンツーだっただけに、力が違いすぎたという評価が妥当であろう。例年なら実力馬がだらしない競馬をするものであるが、やはりサマー2000シリーズというのが効いているのだろうか、七夕賞に続いて、斤量の重い実績馬同士の決着となった。実績馬も本気モードで挑んできていると解釈していいかもしれない。
エリモハリアー
昨年、巴賞と函館記念を連勝していたように函館コースとの相性が良かったこと、それに加えて道悪になったことで鬼に金棒状態といえる状況だった。ハンデも56kgと昨年のこのレースを勝っているにしては恵まれた数字だったこともあり、強い内容できっちりと勝ちきった。やはり函館コースでこの馬に逆らってはいけなかったということになる。
エアシェイディ
これまでも決め手の鋭さに欠けるところがあったので、道悪はかえってプラスかもしれないとは思っていたが、結果的にはそのとおりになってしまった。1人気と2人気の組み合わせでは配当が期待できないということで、敢えてこの馬を軽視してしまったが、そういう時に限って人気どおりに決まるのだから、うまくいかないものである。
マヤノライジン
池添騎手がわざわざ乗りにきていたのだから自信はあったのだと思う。この馬らしくしぶとく伸びていたし、初めての重賞ということを考えれば、よく頑張っていたとは思う。斤量55kgだったことを考えれば、底を見せてしまったという感じもするが、これからの成長もあるだろうし、G3レベルなら今後も活躍するのではないだろうか。
アスクジュビリー
出負けしたのがあまりに痛かった。最後はかなり伸びていただけに、もう少しだけでも位置取りが良かったなら、3着いや2着はあったのではないか。ハンデ54kgということもあったし、条件としてはけっこう揃っていて、狙いとしては良かったと思うだけに、この4着はかなり惜しかった。
予想と見解 好材料と不安材料

参考
G3-函館記念の予想
結論

◎アスクジュビリー
 ○エリモハリアー
  ▲トウショウナイト
  ×マチカネメニモミヨ
  △マヤノライジン
  △ブルートルネード
   △エアシェイディ
   △その他全馬

買い目(馬連) 合計2,700円
  軸15--2,3,4,5,7,9(各300円)小計1,800円
  軸15--1,6,8,10,11,12,13,14,16(各100円)小計900円

買い目(3連複) 合計4,300円
  3-15固定--2,4,5,7,9(各300円)小計1,500円
  3固定--BOX-2,5,7,9(各300円)+ 2-3-7(100円)小計1,900円
  3-15固定--1,6,8,10,11,12,13,14,16(各100円)小計900円

合計 7,000円
にへいの見解
いろいろと多忙のため簡単にさせていただきます。
 本命◎はアスクジュビリーである
 まずは、荒れることで有名なこのレースで人気のある馬から勝負するというのはどうかという気持ちもあって、とりあえず穴馬を探してみた。そしたら、魅力的な馬がいた。それがこの馬である。ハンデ54kgと軽量であるし、前走の巴賞も休み明けということを考えれば内容としては悪くはなかった。一叩きの上積みも見込めるし、距離延長もプラスである。道悪馬場も問題なそうだし、鞍上が横山典騎手ということもあった。これだけの条件が揃えば、この馬から勝負するしかないだろう。ということで、この馬から勝負することにした。
 対抗○はエリモハリアーである
 函館を得意としているだけに人気でも軽視しづらい馬である。それでも抜けて強いということはないと思ったので、敢えて軽視しようとも考えた。しかし、道悪になったことで、さすがに軽視しづらくなった。ここまで条件が揃えば、さすがに3着は外さないのではないか、という気持ちが強くなったので、この馬からの3連複で勝負することに決めた。そういう意味では実質上はこの馬が本命◎という評価が妥当といえる。しかし、アスクジュビリーが2着にきて、この馬が4着以下に敗れて、ハズレとなった時のショックも半端ではないと思ったので、悩んだ末に、ホームページで予想を始めてからは初めて馬連と3連複の併用馬券で勝負することに決めた。配当はともなく、的中するかしないかにおいての、悔いは残らないので、中途半端な予想と言えるけど、悪くはない作戦ではないかと思っている。
 人気がないだけあってアスクジュビリーにも不安要素はけっこう多い。なので、3着以下に負けることも十分に考えられる。なので、エリモハリアーを軸とした3連複ボックスを押さえとして買うことにした。4頭を選んだわけであるが、実績上位で道悪得意のトウショウナイトが人気がなくて面白い。本当ならこの馬が本命でも良かったのだが、武士沢騎手は重賞未勝利というのがさすがに気になった。次にマチカネメニモミヨであるが、道悪得意ということで選択した。マヤノライジンは池添騎手の遠征と道悪も問題ないということで選んだ。ブルートルネードも道悪なら安定して力を発揮できると判断してはずせないと考えた。エアシェイディは道悪が分からなかったので、とりあえず軽視という判断をした。
 あとはハンデ戦ということもあり、馬連・3連複ともに100円総流しさせてもらった。

G3-函館記念

マイソールサウンド
(牡7・角田58)
買い
  • H17阪神大賞典1着、H16マイラーズC1着、H16京都金杯1着など。
  • 別定G2を2勝しているのはこのメンバーでは抜けた実績といえる。しかも、3000mと1600mとまったく異なった距離で勝っているのだから、この馬のポテンシャルはかなり凄いといえる。もちろん、距離2000mが問題になるはずがない。
  • 昨年秋はこれといった結果を残せなかったが、G2・G1ばかりで相手も強かっただけに仕方ない面もあった。
  • 好走する時とそうでない時とのギャップが大きいのもこの馬の特徴なので、昨年秋の走りだけでピークが過ぎたと判断しない方がいい。
  • 中団から競馬をするタイプなので基本的には展開に左右されるタイプではない。
  • 相手が弱いと良い走りをするという感じもするだけに、今回は力の違いを見せつけるということもあるかもしれない。
  • 消し
  • まずは休み明けである。有馬記念以来となるだけに、さすがに間隔が開きすぎたという感じが強い。夏場は勢いのある馬が強いということもあるし、ぶっつけでいきなり結果を出すというのは厳しいのではないか。
  • ましてハンデ58kgというのはさすがに重い。実績を考えれば仕方ないことであるが、トップハンデだけに割引は必要だろう。
  • 昨年の秋はいいところなく終わっていることからすれば、ピークが過ぎたという考え方も十分にできる。
  • まあ、それ以前から負けるときはあっさり負けるという感じだったし、勝つ時も「強い」というよりは何かに恵まれたという感じを受けただけに、絶対的に能力が高いというわけでもないかもしれない。いずれにしろムラがあるというイメージは否めず、安定度はあまり期待できない。
  • エリモハリアー
    (牡6・安藤56)
    買い
  • H17函館記念1着、H17朝日CC2着など。
  • 昨年の函館シリーズで巴賞と函館記念を連勝しているように函館巧者と言っていいだろう。今年も前走の巴賞で2着してコース適性の高さを証明している。
  • 昨年の朝日CCで2着、今年の金鯱賞でも3着と、中央のレベルの高い重賞でもそれなりの結果を残していることからすれば、単に函館巧者というだけではないことも明白である。
  • 近走が3着、2着なので勢いも十分に感じる。
  • ハンデも56kgならまだ良かった方だろう。
  • 鞍上も勝負強い安藤勝であれば、連覇の可能性はかなり高そうだ。
  • 消し
  • 前走2着に負けているのをどう考えるかであるが、オープン特別で負けたことを考えれば、さすがに昨年ほどの勢いはないと考えるべきかもしれない。
  • ハンデも当然ながら昨年よりも重いわけだし、今年はサマー2000シリーズということもあって相手関係も昨年よりは厳しくなっている。
  • 中央場所の重賞では勝ちきれないというか、力の違いを見せつけられるレースが多いだけに、抜けて強いというほどのレベルではない。今回のメンバーであれば上位にランクされることは確かだろうが、その下との差もそれほどあるとは思えない。ちょっとしたことで順位を大きく落とすということは十分にあり得る。
  • エアシェイディ
    (牡5・後藤57)
    買い
  • H18福島テレビオープン1着、H18白富士S1着、AJC杯2着など。
  • 昨年はアメリカJCCで2着、中山記念で4着と別定G2で好走した実績を持つだけに、ハンデG3では当然に実績上位ということになる。ハンデ57kgもそういった実績が評価されての数字のはずである。
  • 前走の福島テレビオープンはオープン特別だったとはいえ、休み明けできっちりと勝ちきるのだから、やっぱり強い馬である。一叩きされた上積みを考えれば、体調はさらにアップしているはずである。
  • セントライト記念6着と中山記念4着以外は、3着を外したことがないという安定度も魅力である。
  • 中団より前で競馬をするタイプなので、小回りコースも問題なさそうだし、展開に左右されることもなさそうだ。
  • 消し
  • 前走勝っているといってもオープン特別だったわけだし、2着ダイワバンディットともハナ差という際どい勝負だった。重賞をまだ勝っていないことを考えても今回のメンバーで抜けて強いというほどのレベルではないかもしれない。にもかかわらずハンデ57kgというのはさすがに重すぎるという感じがしてしまう。
  • 函館コースは初めてなので適性が分からない。けっこう特異なコースなので戸惑うということも十分に考えられる。
  • 重賞ではけっこう決め手不足で負けることが多いし、前走も並んだからなかなか抜けなかっただけに、今回も伸びそうで伸びないということも十分に考えられる。
  • ブルートルネード
    (牡5・秋山56)
    買い
  • H17函館記念2着。
  • 前走の巴賞で3着と好走している。勝馬からタイム差なしという勝負だったのだから勝ちに等しい評価をしていいだろう。そういう意味では勢いは十分に感じる。
  • 昨年も巴賞で2着して、続く函館記念でも2着していることを考えれば函館コースをかなり得意としていると言っていいかもしれない。先行タイプなので小回りコースで重い洋芝というのもこの馬には合っているのだろう。
  • 今年は日経賞で3着しており、別定G2で馬券に絡んだという実績は高い評価が必要である。
  • 金鯱賞でも4着にはきているし、とにかく安定感のある走りがこの馬も魅力である。
  • 消し
  • まずはエリモハリアーになかなか勝てないというのが気になるところである。昨年の函館戦線から何度か顔を合わせているが、なぜかエリモハリアーの次の着順というのが多い。前走の巴賞もそうだったわけだし、そう考えるとエリモハリアーに先着するというのは難しいということかもしれない。しかも前走は斤量が1kg差あったのに、今回は同じ斤量というのも厳しい条件である。
  • 先行してそのまま粘るというのがこの馬の持ち味であるが、逆にそれが決め手不足となってしまい、最後の最後でどうしても差されてしまうという結果になっている感じがする。
  • 大きくは崩れないとは思うが、そうはいっても決め手に不安がある以上は、4着5着に負けるという可能性も低くはないと思われる。
  • それなりに人気になって先行すると、どうしてもマークされるものだし、重賞連対は昨年のこのレースだけということを考えても、ハンデ56kgで好走を期待するのはけっこう酷かもしれない。
  • シェイクマイハート
    (牡6・柴山53)
    買い
  • 前走の巴賞では4着と好走している。勝馬から0.2秒差の勝負をしたのだからそれなりに評価していいだろう。
  • 今回はハンデ戦で斤量が53kgというのも大きく、このハンデなら巻き返しがあっても不思議ないということになる。
  • 前々走の福島テレビオープンでも5着はしているし、4走前は重賞の新潟大賞典で4着という走りもしており、春に復帰してから調子はけっこう良いようである。
  • 荒れることで有名なレースということを考えれば、けっこう条件が揃った感じもするだけに、一発の可能性は十分にあるのではないか。
  • 消し
  • 近走はそこそこ走っているだけに、この馬なりに調子は良さそうではあるが、そうは言っても巴賞4着、福島テレビオープン5着、新潟大賞典4着と馬券には絡めないレースが続いているだけに、さすがに強さみたいなものは伝わってこない。中途半端な着順ばかりだと、どんな時でも4着までというイメージが強くなるものだけに、今回も頑張って4着というところではないか。
  • オープン特別で4着までということは重賞でそれ以上を目指すのは厳しいという考え方もできるし、重賞級という器の大きさももう一つ感じない。
  • 準オープンを勝った時は逃げ切っていただけに、ハナを切らないとダメなのかもしれない。近走は逃げる競馬をしていないだけに、今回もそこまで思い切った競馬はしないのだろうし、仮にハナを切ったにしてもストーミーカフェがいるので、展開としては楽ではないはずだ。
  • ストーミーカフェ
    (牡4・武幸56)
    買い
  • H17共同通信杯1着、H16朝日杯FS2着、H16札幌2歳S1着。
  • 一昨年の朝日杯FSではかなりのハイペースで飛ばしたにもかかわらず2着に粘りきっており、そのポテンシャルの高さを見せつけている。
  • 共同通信杯でも斤量58kgを背負いながら力の違いを見せつける圧勝を演じた。
  • その後はこれといった実績は残していないが、朝日杯でのパフォーマンスを考えれば、ポテンシャルが高いのは明らかである。
  • 前走の巴賞もタイム差はそれほどでもなかったし、一叩きされた上積みを考えれば、今度は粘りきっても不思議はないと思われる。
  • 自分で競馬を作れるのは展開としては有利といえるし、マイペースの逃げに持ち込むことができればチャンスは広がるはずだ。
  • まだ4歳馬ということで底を見せたとはいえないだけに、この馬の本当の実力をここで見せつけるということも十分に考えられる。
  • 消し
  • 共同通信杯までは強い競馬を見せていたが、そのあとがさっぱりである。もともと気性にムラがあるタイプではあったが、それにしても直線で失速するシーンが多すぎる感じがする。
  • 3歳春までは好走していたことからすれば、単に早熟馬だったということで、つまりは成長があまりなかったということかもしれない。
  • あるいは、馬が走ることを嫌がっており、苦しくなると自分でレースをやめるということかもしれない。
  • とにかく、古馬になってからの好走がないというのは大きな問題であり、3歳春ごろまで活躍した馬が古馬戦線で凡走を繰り返す場合は、結局復活することなく引退するというケースも少なくはない。
  • 逃げるというのも小回りコースだと他馬も早めに仕掛けてくるので、展開も意外にきつくなりそうだ。
  • アスクジュビリー
    (牡6・横山典54)
    買い
  • 3歳時に鳴尾記念で6着という実績を持っており、このときは勝馬から0.4秒差だったのだから重賞級の能力はあると思っていいはずだ。
  • 前走の巴賞では1年以上の休み明けことを考えれば、0.4秒差の7着というのは上出来の結果と言えるのではないか。一叩きされた上積みは当然に大きいし、ハンデも54kgであれば巻き返しがあっても不思議はないはずだ。
  • 鞍上が横山典騎手というのも心強いし、所属も名伯楽の伊藤雄厩舎だけに、なんとかしてしまいそうな感じがしてしまう。
  • 消し
  • しょせん前々走で準オープンを勝ち上がったばかりの馬である。これが最近の話であれば、勢いで何とかしてしまうということも考えられるが、前走が1年以上の休み明けだったことを考えれば、一叩きされたからといって大きく変わるとは限らない。1年以上の休み明けだけに、叩かれつつ調子を上げると考える方が自然かもしれない。
  • 1年前も準オープンをなかなか勝ち上がれないレースが続いていただけに、重賞では実力不足ということも十分に考えられる。
  • 基本的に後方から競馬をするタイプのようだから、追い込みがききづらい洋芝の小回りとなる函館コースは相性がいまいちということも考えられる。
  • マチカネメニモミヨ
    (牡7・藤田55)
    買い
  • H18大阪城S1着。
  • 今年はオープン特別の大阪城Sを勝っており、調子はそれなりに良さそうではある。
  • 前走の巴賞では9着に負けているが、休み明けだったことを考えればやむ得ないと思うし、勝馬からのタイム差はそれほどでもなかったから次に繋がる内容だったと評価できる。一叩きされた上積みは大きいし、ハンデ戦となるだけに巻き返しは十分に考えられる。
  • 昨年はこのレースで4着だったが、出遅れて後方からの競馬になったことを考えれば、内容としてはかなり良かった。そういう意味では函館2000mというのはこの馬には合っているかもしれない。ダートでも結果を出していることからしても、パワータイプであることは明らかであり、函館の重い芝が合っているともいえる。
  • 消し
  • 前走の巴賞で9着というのはちょっと負けすぎという感じはする。いくら休み明けだったとはいえ、ここから巻き返すというのはかなり大変ではないか。
  • 今年は1勝しているといってもオープン特別の話だからそれほど高い評価はできないだろうし、7歳という年齢からも大きな上積みは期待しない方がいいのではないか。
  • 準オープンはダートで勝ち上がっているというのも気になるところで、芝よりもダート適性の方が高いということも考えられ、こういう兼用タイプは芝の重賞で上位にくるというのは難しいかもしれない。
  • 鋭い決め手を持っているというタイプでもなさそうだし、一発というのもどうだろうか。
  • ユキノサンロイヤル
    (牡9・北村宏54)
    買い
  • H17日経賞1着。
  • 昨年の日経賞を勝っており、別定G2勝ちという大きな実績を持っているのだから、ローカルG3で能力不足ということはあり得ない。今年も日経賞で5着という走りを見せているので、能力が極端に落ちているとは思えないだけに、ここでの巻き返しも十分に考えられる。
  • この馬の場合は展開に左右されることが多く、前崩れになると突っ込んでくる傾向がある。小回りコースだと早めに仕掛ける馬が多くなるだけに、上がりがかかる展開になる可能性も十分で、この馬にもチャンスはありそうだ。
  • 叩かれつつ調子を上げているという感じもするし、そういう意味での巻き返しもあるかもしれない。
  • 消し
  • 今年に入ってからは2桁着順が多いだけに、昨年の勢いはほとんど感じられない。さすがに9歳という年齢だけにピークは過ぎたと考えるのが一般的ではないか。
  • 昨年の日経賞を勝っているとはいえ、メンバー的にはそれほどでもなかっただけに別定G2を勝っているというだけで高い評価をするのも危険である。
  • 前走もそこそこ走っているとは思うが、今回好走するつもりであれば負けすぎという感じはするし、復活の兆しというほどの走りではなかったと思う。小回りコースも合っていない感じもするし、ここでの復活を期待するのはあまりに酷ではないか。
  • タガノデンジェラス
    (牡4・岩田56)
    買い
  • H18オーストラリアT1着。
  • 前走オープン特別を勝っているのは大きな魅力といえる。準オープンを勝ち上がって、すぐにオープン特別を勝ったわけであるが、オープン初戦でいきなり勝つというのはポテンシャルがかなり高くないとできないものである。まだ4歳という若さからいっても、まだまだ底を見せたとは到底言えず、もしかしたらG1でも通用する大物という可能性も秘める。ここ6戦で3勝2着3回という安定度も魅力であり、ここにきて完全本格化したと評価していいだろう。
  • 休み明けとなるが、リフレッシュされた効果の方が大きいかもしれないし、能力の違いで何とかしてしまうということも十分に考えられる。
  • スローの展開でも差し切れるだけの決め手を持っており、末脚の鋭さはかなりのものである。
  • 消し
  • まずは休み明けだろう。4月までの勢いはかなりのものだったが、1度息を入れたことで勢いは止まったとどうしても感じてしまう。本当の目標はずっと先という感じもするし、ここを万全の状態で挑んでくるとは思えないし、夏は勢いのある馬が強い傾向もあるだけに、いきなりの好走は厳しいのではないか。
  • 皐月賞を走っているとはいえ、はじめての重賞挑戦みたいなものだけに、重賞レベルでも通用するかどうかは走らせてみないと分からない。シルクネクサスあたりと接戦を演じているレベルでは古馬重賞ではまだ力不足かもしれない。
  • ハンデ56kgというのも重賞実績がないことを考えれば、少し見込まれた感じがするだけに、けっこう厳しい数字のように感じる。
  • サクラゲイル
    (牡9・津村51)
    買い
  • 前々走を準オープンだったとはいえ勝っているのだからそれなりに勢いは感じる。このとき、このレースにも出走しているタガノデンジャラスに勝っているのだから、この馬も同等の能力があると判断していいだろう。
  • ハンデ51kgというのは、有力馬が56kg以上を背負っていることを考えれば、かなり軽い数字である。ハンデ戦では軽ハンデ馬が理屈抜きで好走することがあるだけに、この馬だって分からない。
  • 中団よりは前で競馬をするタイプなので、小回りコースも合っていると思う。
  • 消し
  • 前々走準オープンを勝っているとはいえハンデ53kgだったし、稍重馬場だったというのもこの馬の味方になったと思われるだけに、実力で勝ちきったという感じがしない。
  • エイプリルSでは9着に負けていることからしても、オープンで通用するレベルの馬だとは思えない。
  • 準オープンでも惨敗することの方が多かったことを考えても重賞での巻き返しは厳しすぎる。
  • 9歳という年齢から成長は考えづらいし、休み明けというのも割引だろう。
  • シャーディーナイス
    (牡7・郷原50)
    買い
  • 1000万、1600万を連勝してオープン入りしたときは、グラスポジションやロードフラッグといった後に重賞で好走する馬を相手に勝っているのだから、この馬の能力も重賞級であると考えられる。
  • 休み明けを2度叩かれた上積みは見込めるだろうし、先行タイプなので小回りコースも合っているのではないか。
  • ハンデ50kgも前走の七夕賞よりもさらに軽くなっているわけだから、走りが一変しても不思議はない。
  • 荒れることで有名なレースであるし、このハンデなら一発ありそうな感じがしないでもない。
  • 消し
  • 重賞ではほとんど2桁着順ということを考えると、重賞では力不足と考えるのが一般的だと思われる。オープン特別でも掲示板にも載っていないし、ここで生涯一の走りを期待するのはあまりに酷ではないか。
  • 年齢的にも大きな成長は期待できないし、距離もこの馬には少し短い感じもする。
  • 先行タイプではあるが、重賞となるとそれなりの決め手が必要となるだけに、この馬の決め手では厳しい感じもする。
  • 前走もハンデ51kgで大きく負けているし、一変という走りを期待するのはあまりに酷ではないか。
  • セフティーエンペラ
    (騙7・長谷川55)
    買い
  • H16福島記念1着、H17小倉大賞典2着。
  • 重賞で1勝、2着1回という実績は、このメンバーであれば上位の方である。他にも金鯱賞で5着、朝日CCで5着とレベルの高い重賞で好走した実績もあり、ローカルG3で能力不足ということはあり得ない。これだけの実績を持っていてハンデ55kgというのは恵まれた方と言っていいだろう。
  • 福島、小倉、中京で好走しているということは小回りコースが合っていると思われる。
  • 休み明けを2度叩かれて調子も上がっていると思われ、そろそろ好走しそうな頃あいではないか。
  • 消し
  • 前走の巴賞で6着だったが、先行馬が上位にきた展開を考えれば、5番手の位置取りから6着というのはちょっと内容としてはいまいちのように感じる。
  • 前々走の金鯱賞も逃げたコンゴウリキシオーが勝った展開を考えれば、負けすぎではないか。
  • どうも昨年の福島記念からこの馬らしさが見られない。もしかしたら年齢的な衰えということかもしれない。
  • 今回の有力馬のレーススタイルがこの馬に似ていることからすると、展開による一発というのも考えづらい。
  • 決め手が鋭いという感じもしないし、いろんな意味で中途半端なところが多いだけに、好走はあるかもしれないが、勝ちきるまでは難しいのではないか。
  • トウショウナイト
    (牡5・武士沢57)
    買い
  • H17京都記念2着、H17日経賞2着。
  • 重賞で2度2着した実績を持っているということもあるが、それよりも昨年の天皇賞春で4着しているというのが凄い。G1で掲示板に載ったのだからローカル重賞レベルなら簡単に勝っても不思議はないということになる。
  • 前走の七夕賞は6着に負けたものの、徐々に調子を上げている感じもするだけに、そろそろ復活してもいい頃という感じはする。
  • スタミナはある馬なので、時計がかか馬場を得意としており、洋芝の函館コースはこの馬に合っているかもしれない。
  • ハンデ57kgは前走と同じであるし、この馬の潜在能力を知っているからこそハンディキャッパーもハンデを軽くしないのだろうし、このメンバーであれば楽勝ということも十分にあり得る。
  • 消し
  • 重賞で2度連対しているといってもしょせん2着に終わっている。勝ちきれないということは、つまり勝負弱いということであり、ある意味ではこの馬の限界を示しているともいえる。天皇賞4着も馬券に絡んでいないのだから、単なる善戦マンというか、相手なりに走るというだけかもしれない。
  • しかも、今年に入ってからはこれといった結果を残しておらず、昨年春の勢いが嘘のような走りばかりである。勢いとしてはあまり感じないし、ピークが過ぎたのではないかと思いたくなるような結果ばかりである。復調の兆しももう一つ見られないし、ここでの復活はかなり厳しいのではないか。
  • 2500mくらいで結果を出していた馬なので2000mはこの馬には距離が短い感じもする。
  • ニシノデュー
    (牡5・四位54)
    買い
  • 前々走準オープンとはいえ勝っているので勢いはそれなりに感じる。前走のエプソムCでも5着にきて重賞でも通用するところは見せている。
  • 今回はハンデ戦で54kgということであれば、前走よりも3kg減なのだから、当然に巻き返しが期待できるということになる。
  • 先行するタイプなので、小回りの函館コースの適性も高そうだ。
  • ニシノフラワーの仔という超良血馬でもあり、潜在能力はまだまだありそうな感じもするだけに、ハンデ重賞なら一発あってもいいかもしれない。
  • 消し
  • 前走のエプソムCであるが、道悪馬場で先行有利だったということを考えると、逃げて5着というのはちょっと物足りないものを感じる。勝馬からは0.5秒も離されていることからすれば、重賞ではまだ力不足ということではないか。
  • ここ2戦は逃げているだけに、ハナに行かないと走りに集中できないタイプということは考えられるが、今回は同型のストーミーカフェがいるだけに、逃げることは難しいかもしれない。逃げることができたとしても、ストーミーカフェは早めに仕掛けてくるだろうから展開としては厳しくなる。
  • マヤノライジン
    (牡5・池添55)
    買い
  • 現在4連勝中というのはさすがに勢いとしては凄いものを感じる。1000万と準オープンを1戦で勝ち上がるということは、それだけに能力が抜けていたと評価すべきで、いきなりの重賞でも通用してしまうかもしれない。
  • ハンデ戦で有力馬が斤量を背負っているというのもこの馬にはプラスとなる。55kgというのはさすがに見込まれすぎという感じもするが、ハンディキャッパーもそれだけこの馬の能力の高さを認識しているということだろう。
  • 先行脚質で比較的前で競馬ができるので、小回りの函館コースの適性も高そうである。
  • 池添騎手がわざわざ函館に参戦してくるというのも勝負気配を感じる。
  • 消し
  • まずは休み明けだろう。間隔が少し開いただけに、いきなり万全の状態を期待するのは厳しいのではないか。夏は勢いのある馬が活躍するだけに、やはり割引ということになるだろう。
  • 次に距離である。2000m未経験というのはやはり大きな不安である。1800mまでは強いが2000mとなるとスタミナ不足でまったくダメという馬も少なくないだけに、未経験というのは無視できない。
  • オープン初挑戦なので、そもそもオープンでは通用しないということも考えられる。条件戦までは強い競馬をしていたのに、オープンに入るとまったくダメという馬も少なくないだけに、この馬も分からない。ましてハンデ55kgというのは、初重賞挑戦ということを考えると見込まれすぎという感じがする。
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