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G3-中山金杯の反省

時間の都合上簡単にさせていただきます。
レース
今回のレースは混戦でどの馬が勝っても不思議ないという状況だったが、中団から競馬をしたヴィータローザが勝って、最後方のアサカディフィートが2着、逃げたメジロマントルも5着に粘っていたことからして、展開はあまり関係なかったようである。となれば、実績のある2頭がワンツーだったことからして、結果的にはポテンシャルが高い馬が実力の違いを見せたという評価が妥当なのかもしれない。明け4歳馬がちょっとだらしなかったかなとは思うが、これが古馬との違いということなのだろう。
馬券
縦目でも的中は的中である。◎本命のカンファーベストが惨敗に終わったので、予想としては会心とは言いづらい内容ではあったが、90倍を的中できたのだから素直に喜びたい。実績のある2頭でまさかこれだけの配当になるとは思ってなかったので、そういう意味でも取りこぼさなかったのは大きいと思う。昨年まではハンデ戦では無理にでも軽量馬を中心に買っていたが、今回は軽量馬にこだわらなかったのが功を奏した。高配当を的中させてのスタートは初めてのことなので、この勢いを大事にしたいと思う。
ヴィータローザ
中団で脚を貯めて直線で抜け出すという堅実なレース運びで完勝と言っていい内容だったと思う。脚の使いどころが難しい馬なので柴山騎手の手綱さばきも見事だったと思う。それにしてもあまりに人気がなさすぎた。金鯱賞で強いメンバーを相手に2着した実績を考えれば、この程度のメンバーであれば勝って当然という考え方もできるわけで、この馬で高配当をゲットできたというのはかなりラッキーだった。強い馬を強いと評価することの大切さを改めて思い知らされた。これで復活の足がかりはつかんだと言えるので、今後の活躍を期待したい。
アサカディフィート
この馬には本当に驚かされる。出遅れ癖があるので、どうしても最後方からの競馬になってしまうのであるが、今回も直線だけの競馬で2着に来てしまうのだから本当に強い馬である。流れが速かったわけでもないだけに、内容だけなら最も強い競馬をしたと言っていいだろう。これだけの競馬ができるのに、いつも出遅れて勝ちきれないのだから、もったいないとしか言いようがない。この出遅れ癖が矯正できれば、もっと上にいけると思うだけに本当に残念である。
カナハラドラゴン
重賞では結果が出せないことが多かっただけに、明けて8歳という年齢を考えれば、ここで3着というのは立派な結果だと思う。前走も3着していることからして、調子がかなり良いということなのだろう。ただ、ハンデ57kgの2頭に勝てなかったというのは、力の違いを見せつけられたということになる。この馬にしては頑張っているとは思うが、これより上のクラスでは通用しないと考えた方がいいかもしれない。
コンラッド
後方からの競馬になってしまい、レース展開としてはけっこう苦しかったと思う。なかなか外に出せなかったようだし、スムーズな競馬ができなかったことを考えれば、この4着は高く評価していいと思う。明け4歳とまだ若い馬なので、これからの成長に期待したい。
カンファーベスト
前走の鳴尾記念で2着したことを評価して本命◎にしたが、まさかの惨敗に終わった。昨年のエプソムCでも新潟大賞典2着後に惨敗を喫していたので、こういうこともあるかなとは思ってはいたが、さすがに同じことは2回はないだろうと思ったのが失敗だった。年齢的なものか好走のあとに体力回復に時間がかかるのかもしれない。もう全盛期の走りを期待するのは難しいのかも。
予想と見解 好材料と不安材料

参考
G3-中山金杯の予想
結論

◎カンファーベスト
 ○アサカディフィート
 ▲ヴィータローザ
 ×ワンモアチャッター
  △マネルレコルト
  △ダンスインザモア
  △キングストレイル
  △コスモオースティン
  △カナハラドラゴン
  △コンラッド
  △ユキノサンロイヤル
  △その他全馬

買い目(馬連) 合計6,100円
  BOX 4-12-13-15(各500円)小計3,000円
  軸12--3,9,10(各500円)小計1,500円
  軸12--5,6,8,11(各300円)小計1,200円
  軸12--1,2,7,14(各100円)小計400円

※ ワンモアチャッターは出走除外となったため1,500円返還

にへいの見解
いろいろと多忙のため簡単にさせていただきます。
本命◎はカンファーベストである
今回は混戦というか、どの馬が来ても不思議ないという感じである。こういう場合はオッズをみて、馬券的においしそうな馬から狙うのが最近の私の買い方であるが、今回は仕事の関係でオッズをみてから予想をアップするのは無理なので、素直に2着には来そうな馬を選択した。この馬は天皇賞秋で5着という実績を持っており、ポテンシャルはかなりのものである。前走も鳴尾記念で2着だから勢いもそれなりに感じる。他のメンバーと比較すると、実績、勢いのバランスが良いと私は思った。ただ、新潟記念2着の後のエプソムCで14着に負けているというのが、どうも気になるので、安定度も意外に期待できないかもしれない。でもまあ、他に魅力を感じた馬もいないので、今回はひねくれずにこの馬から勝負することにした。
対抗○はアサカディフィートである。
近走は勝ちきれないものの、それなりの結果は残している。毎回出遅れていることを考えれば、かなりの走りである。まあ今回もたぶん出遅れるとは思うが、意外に前崩れの展開になるのではないか、と勝手に思って、この馬でも十分に届くのではないかと考えた。後藤騎手だから思い切った先行策をとるかもしれない、という気持ちも少しはある。
単穴▲はヴィータローザである。
金鯱賞で2着している実績を考えれば、このメンバーでは格上といえる存在である。ここ数戦はなぜか結果を出せないでいるが、そろそろ好走してもいいのではないかと個人的には思っている。柴山騎手がこの馬をどこまで操れるかという不安もあるが、今の中山コースはこの馬に合いそうだし、けっこうやるのではないかと思っている。
4番手×はワンモアチャッターである。
前走の鳴尾記念で8着に負けているというのはかなり気になったが、朝日CCを勝っているというのは高い評価が必要だと思う。鞍上も横山典騎手に替わるし、巻き返しがあっても不思議ないと思った。
5番手△はマイネルレコルトである。
朝日杯を強い内容で勝っていることからすれば、ハンデ56kgならきっちり勝ってほしい気もするが、この馬に2000mは少し長いような気がしたので、思い切って軽視してみた。
6番手△はダンスインザモアである。
富士S、中日新聞杯と古馬重賞でそれなりの競馬をしているので、今回も通用するとは思ったが、個人的にはあまり強い馬だとは思っていない。
7番手△はキングストレイルである。
藤沢和厩舎所属の期待のサンデーサイレンス産駒ということもあり、セントライト記念をいきなり勝ったことで、その存在感をアピールした。私もポテンシャルはかなり高いのだろうなと思いつつも、気性的に力を出し切れないタイプではないかという感じがして、あまり高い評価をしない方がいいのではないかと思ってしまった。
ハンデ戦だし、けっこう混戦なので、他の馬にもチャンスはあると思っている。いちおう全馬に流しておいて、高配当を取りこぼさないようにと考えた。
まあ、こんなところです。

G3-中山金杯

アサカディフィート
(騙8・後藤57)
買い H17京阪杯2着、H16中山金杯1着、H15大阪城S1着。 一昨年のこのレースを勝っているという実績がなんといっても大きい。2着に3馬身差という強い競馬だっただけに、今回のレースで力不足ということはあり得ない。もちろん条件はベストと言っていいだろう。それから2年がたっているとはいえ、前々走の京阪杯で2着、前走の鳴尾記念でも5着とまだまだ元気なところを見せている。斤量も最近はずっと57kgで走っているので気にすることはない。ゲートの出が悪いという問題があるが、近走はそれで好走しているのだからポテンシャルは上という考え方もできる。もし今回はゲートをうまく出れば、2年前と同じ圧勝を演じるということもあるかもしれない。
消し この馬の問題はやはりゲートの出が悪いことである。ここ数年はまともに出たことがないだけに、今回はうまく出るということはないのではないか。スタートが悪いということは後方からの競馬を余儀なくされるわけで、どうしても展開に左右され、他力本願な競馬になるだけに、安定度はあまり期待できない。前走の鳴尾記念も5着に負けているし、今回も後方から追い込むも馬券圏内には届かないということになりそうだ。明けて8歳という年齢も気になるところで、力は徐々に衰えているはずだから2年前と同じ結果を求めるのは酷ではないか。
ヴィータローザ
(牡6・柴山57)
買い H17金鯱賞2着、H16朝日CC2着、H15セントライト記念1着など。 昨年の金鯱賞で2着しているという実績はここでは上位といえる。宝塚記念の前哨戦という位置づけのレースだったし、相手もG1の常連といえるメンバー構成だっただけに、この馬もポテンシャルはG1級と言っていいのではないか。前走の京阪杯では結果を出せなかったが、この馬には少し距離が短かったかもしれない。もともと2000m以上の距離で実績のある馬だから、距離延長は大きなプラスといえる。時計のかかる馬場が合っている感じもするので、今の中山コースはこの馬に合っているかもしれない。
消し 金鯱賞で2着したまでは良かったが、その後はあまり結果を出せていない。格下と思われた相手でもあっさりと負けており、復調の兆しを見つけられないでいるという感じである。前走も京阪杯で負けているし、復調にはもう少し時間がかかるのではないか。あるいは、金鯱賞がたまたま2着しただけで、もともと実力的にはこんなものなのかもしれない。ハンデ戦で斤量57kgを背負うというのもマイナスになるだろうし、決め手がもう一つのところがあるのも気になる。
カナハラドラゴン
(牡8・勝浦56)
買い H16ディセンバーS1着、H16H15白富士S1着。 オープン特別を3勝している実績を持っているのだからハンデ重賞で力不足ということはない。2000mで4勝している馬なので距離延長もプラスと考えられるし、前走も中日新聞杯で3着だから調子は良いと思ってよさそうだ。中山で4勝しているのでコース適性も高いといえるし、ハンデも56kgなら前走よりも1kg減だから恵まれた方といえるかも。3走前の毎日王冠ではG1級のメンバーを相手に僅差の勝負をしているし、このレベルならいつ勝ちきっても不思議ないだけの力は持っている。今まで重賞で連対すらなかったことの方が不思議なくらいで、ここらへんで重賞を1つくらい勝ってもいいかもしれない。
消し 実績がオープン特別だけというのはやっぱり寂しいものを感じる。重賞もけっこう経験しているが父内国産のカブトヤマ記念と前走の中日新聞杯の3着が最高というのはやはり物足りないものを感じる。今回は中央の混合戦だから前走よりも当然にレベルが高くなるわけだし、前走以上の結果を求めるのは酷かもしれない。年齢も明けて8歳となるわけだし、ここで生涯で最高の結果を残すというのはあまりに厳しいのではないか。前々走の福島記念も今回と同じ斤量で5着だったし、今回もがんばって掲示板までで、馬券圏内はさすがに厳しいのではないか。
カンファーベスト
(牡7・中館57)
買い H17鳴尾記念2着、H17新潟大賞典2着、H15朝日CC1着、H15新潟記念2着など。 2年前の天皇賞秋で5着という実績を持っている馬である。シンボリクリスエス、ツルマルボーイなどを相手に掲示板に載ったのだからこの馬の能力はG1級と評価していい。朝日CCを勝ちきっている実績も持っているし、2000mで58秒台を3回も出していることからもその絶対能力の高さは明白である。前走の鳴尾記念も休み明けで斤量57kgということを考えれば2着というのはさすがである。一叩きされた上積みは大きいだろうし、斤量据え置きであれば今回は久々の重賞制覇の可能性が高いといえるのではないか。中団から差す競馬を得意としているので安定度も期待できる。
消し 前走の鳴尾記念で2着とはいえ負けているのは事実である。ハンデ戦だったとはいえメジロマントルあたりに2馬身差というのはさすがに問題ではないか。タイムも1秒台だったしレースレベルが低かったと言われても仕方ない。前々走のエプソムCでも新潟記念2着から惨敗を喫しているし、今回も同じように惨敗に終わる可能性も十分である。明けて7歳という年齢からも全盛期の時の走りを期待するのは無理ではないか。それに過去の実績からどうしても重い斤量となるし、勢いのある軽量馬にやられてしまうということも十分に感がえられる。
キングストレイル
(牡4・北村宏55)
買い H17セントライト記念1着。 セントライト記念で別定G2勝ちという実績を残しているというだけでも凄いことではあるが、約10ヶ月ぶりのレースでいきなり重賞を勝ったというのはやはり凄い。こんな芸当は力が抜けていないとなかなかできないことであり、つまりはこの馬のポテンシャルは半端ではないということになる。続く天皇賞秋は相手が強すぎたし、前走のディセンバーSは+14kgと明らかに重め残りだった。きっちりと馬体を絞ってさえくれば、前走のようなことはないはずだ。藤沢和厩舎のサンデーサイレンス産駒ということからも素質はかなり高いと思われるし、明け4歳という若さも魅力である。ここは楽にクリアして春のG1シリーズへと駒を進めたいところだろう。
消し セントライト記念を勝っているとはいえ、3歳限定戦だったし、レースレベルもそれほど高いとも思えなかっただけに、古馬重賞の裏付けにはどうかという感じがする。現に天皇賞秋では16着と惨敗に終わっているし、前走のディセンバーSも4着と馬券圏内にも入れなかった。特に前走のディセンバーSはオープン特別だったことからすれば、古馬重賞ではさらに着順を落とすということになるのではないか。2歳時もなかなか勝ちきれなかったことからも決め手に欠けるところがあるような感じもするし、気性的にも難しいところがあるようにも感じる。
コスモオースティン
(牡4・村田53)
買い H17毎日杯2着。 昨春は毎日杯で2着、その前は京成杯で3着と重賞でそこそこの結果を残している馬である。先行してしぶといのが持ち味であり、今の時計のかかる中山コースはこの馬に合っているかもしれない。前走のディセンバーSは8着に敗れたが、休み明けだったことを考えればやむ得ない。逃げるつもりが逃げられず、ずっと気負って走っていたということだから、力を出し切れなかったのは明らかである。一叩きされたことで今回は落ち着いて走れるだろうし、もともとは2番手からの競馬でも結果を出していた馬なのだから、たとえ逃げることができなくても前走のようなことはないはずだ。京成杯で3着した思い出のコースでもあるし、53kgというハンデも他よりは軽いのだから有利と言っていいだろう。
消し 前走のディセンバーSで8着というのはちょっと負けすぎという感じがする。勝馬からは1秒以上離されたし、オープン特別だったことを考えても、古馬重賞で好走するつもりならもう少しがんばってほしかったような気がする。ハナを切らないと前を追いかけてしまうところがあるみたいだからハナを切らないとまた掛かるだろうし、ハナを切りたくてもメジロマントルがいるからマイペースの逃げはかなり難しいというか、ハナを切ることも難しいかもしれない。重賞実績といっても3歳限定重賞で2着したというだけのことだし、そもそも古馬重賞で通用するレベルではないのかもしれない。
コンラッド
(牡4・柴田善54)
買い H17ラジオたんぱ賞1着。 昨年のラジオたんぱ賞を勝っているというのは高い評価が必要だ。G1の菊花賞でも7着という結果を残していることからしても、G3ならば十分に通用すると考えなければならない。ハンデ54kgというのも重賞を勝っていることを考えれば、比較的恵まれたと言っていいだろう。距離2000mも2戦2勝と得意としており、距離はベストと考えられる。明けて4歳という若さも魅力であり、まだまだ底を見せていないというか、まだまだ成長も期待できるだけに、ここで本当の実力を見せつけるということもあるかもしれない。
消し ラジオたんぱ賞を勝ちきったのは立派だとは思うが、メンバー的にはかなり小粒だったし、かなりのハイペースになったことで最後方からの競馬をしたのが功を奏したといえる。つまりは展開に恵まれただけといえ、実力で勝ちきったという感じではなかったと思う。実際にその後は重賞で掲示板にも載れないレースが続いており、古馬重賞では結果を出せないでいる。特に前走の中日新聞杯は父内国産限定だったことを考えれば、6着というのは負けすぎのように感じる。決め手が鋭いというタイプではないし、このレベルだと展開による一発というのも考えづらいのではないか。
シェイクマイハート
(牡6・木幡54)
買い 前々走の準オープンを勝ってオープン入りした。休み明けでいきなり準オープンを勝つのだからこの馬のポテンシャルはかなりのものである。前走の中日新聞杯はハイペースに巻き込まれて惨敗に終わったが、あれが実力だとは思えない。自分のペースで走ることができれば、もっと走れるはずだし、前々走勝っていることからも体調自体は悪くはないはずである。左回りよりも右回りの方がいいタイプなので中山にコースが替わるのは大きなプラスである。ハンデも54kgなら手頃なところだし、巻き返しがあっても不思議ない存在といえる。
消し 前走の中日新聞杯で15着というのはさすがに負けすぎだろう。初めての古馬重賞だったが、重賞では通用しないということかもしれない。内容も先行して潰れたという形なので、自分のペースで走れないとダメということかもしれないし、まあそういう意味でも重賞の厳しい流れは厳しいのかもしれない。前々走はうまく逃げることができたというのが大きかったということかもしれないわけで、自分のペースで気持ちよく走れないと力を出し切れないのかもしれない。もともと差す競馬をしていた馬だからなんでかんで逃げなくてもいいとは思うが、それでも切れる脚はないので、後ろからの競馬では決め手不足で通用しないと思う。かといって逃げようと思っても、メジロマントルなどの先行馬がいるだけに、楽に逃げるという展開にはなりそうにない。
シルクネクサス
(牡4・松岡53)
買い H17ベンジャミンS1着。 いちおうオープン特別を勝っている実績は持っているのだからハンデ重賞なら通用しても不思議はない。この馬はムラがあるので惨敗を喫することも多いが、勝つ時は強い内容で勝つのでポテンシャルはかなり高いと考えた方がいい。つまりは気持ちよく走ることができるかどうかがすべてであり、気持ちよく走ることさえできれば強い競馬をいきなり見せてくれるかもしれない。明け4歳という若さも魅力であり、まだまだ底を見せていないともいえるし、さらなる成長も期待できる。ハンデ53kgというのもどちらかと言えば軽いと言えるし、軽量で一発ということも十分にあり得そうだ。
消し 重賞では京都新聞杯とラジオたんぱ賞で4着したくらいでこれといった結果は残してない。いずれのレースも見せ場はあまりなかったし、なんとか4着したという内容だっただけに、古馬重賞で好走できるだけの実力があるかどうかは疑問である。前走のディセンバーSでも9着に負けているし、前々走の京成杯は18着である。いくら気性にムラがあるといってもさすがに負けすぎである。前走よりも厳しい流れが予想されることからすれば、今回も気持ちよく走れるとは思えないし、再び惨敗に終わるという可能性が高いのではないか。決め手があるタイプでもないので、展開による一発も考えづらい。
ダンスインザモア
(牡4・田中勝55)
買い H17スプリングS1着、H17中日新聞杯2着。 皐月賞TRの別定G2であるスプリングSを勝っている実績は大きなものである。G2を勝っているのだからハンデG3で能力不足ということはあり得ない。昨秋から古馬と戦うようになって2戦を消化したが、休み明けの富士Sでは勝馬から0.4秒差の7着、続く中日新聞杯では外を回される苦しい展開ながら2着と、それなりの結果を残していて古馬相手でも通用するところはみせている。今回はスプリングSを勝った中山コースとなるし、休み明けから3戦目なので最も走り頃といえる。後方から必ず伸びてくる末脚もなかなかのものであり決め手もかなりのものを持っている。
消し スプリングSを勝っているとはいえ、3歳限定戦だったし、強い馬は弥生賞を走っていただけに、レースレベルとしてはそれほど高いとは思えなかった。現に皐月賞では8着、ダービーでは14着と惨敗に終わっているだけに、少なくてもG1級というレベルの馬ではないと思われる。前走2着も父内国産限定戦だったからどこまで評価していいか分からないし、富士Sも結局は7着に負けているわけで、古馬重賞レベルでもないという考え方もできる。決め手も鋭いというレベルではないような感じだし、好走はしても掲示板までという感じがしてしまう。
ブラックカフェ
(牡6・大西53)
買い 準オープンで何度も3着していることからすれば、ハンデ重賞なら通用しても不思議ないといえる。準オープンでは常に57kgを背負っていたわけだし、それを考えればハンデ53kgは裸同然である。走りがガラッと変わって、鋭い走りを見せるかもしれないだけに注意は必要だろう。決め手に欠けると言われる割には上がり33秒台を何度か叩き出しているし、流れ次第では一発あっても不思議ない存在といえる。
消し しょせん準オープンでも勝ちきれないレベルの馬である。前走は準オープンで12着に負けているので勢いも感じられない。準オープンで3着までというレースが多いということは、それだけ決め手がないということになると思うし、重賞レベルとなるとこの馬の決め手では通用しないと判断したくなる。1800mで6連対ということからすれば2000mは少し距離が長いという感じがするし、ハンデ以外はこれといった魅力的なものがないに等しいだけに、いくらハンデ戦でもさすがに上位まで食い込むというのは厳しいのではないか。
マイネルレコルト
(牡4・バルジュ56)
買い H16朝日杯FS1着、H16新潟2歳S1着など。 昨年の2歳王者ということを忘れてはいけない。しかも、そのときの内容がかなり凄かった。ハイペースで飛ばすストーミーカフェを4角で自分から捕まえにいって最後は2馬身の差をつけてゴールしたのだから「強い」の一言である。タイムもレコードだったのだから文句のつけどころがなかった。クラシックでも皐月賞4着、ダービー5着とそれなりの結果は残しているだけに、このメンバーであれば負けられないというのが本音だろう。昨秋は不調気味だったが、京阪杯3着、ディセンバーS3着と復調の兆しは見られるだけに、そろそろこの馬の本当の実力を見せつけるということになるのではないか。
消し 昨春までの実績は申し分ないが、夏を越えて秋になってから成績がいまいちである。前走のディセンバーSもオープン特別なのに結局は3着に負けたわけだし、重賞で巻き返すというのは厳しいという考え方もできる。しかも実績からいってハンデは当然に重いわけで、明け4歳ということを考えれば斤量56kgというのはけっこう厳しいのではないか。気性的に難しいところがあるのも気になるところで、先行すれば掛かってラストが伸びないということになりそうだし、後方からだと決め手がいまいちで差し切れないということになりそう。距離も朝日杯を勝ったマイルくらいが合っているような感じもする。
メジロマントル
(牡9・吉田豊56)
買い H17鳴尾記念1着。 前走の鳴尾記念で初重賞制覇を成し遂げており、勢いは非常に感じる。ハンデ54kgだったとはいえ2着に2馬身以上離したのだから内容としても強かった。今回はさすがに斤量は2kg増えるが、前走の内容であればあまり関係ないかもしれない。前走と同じように自分のペースで逃げることができれば、そのまま粘りきるということも十分に考えられる。2000mで3勝しているから距離はもちろんベストであるし、中山コースは阪神と似ているから条件としては申し分ない。前走はフロックだったと人気がないようであれば、前走重賞を勝っている割には馬券的にもおいしいということにもなる。
消し 前走の鳴尾記念で勝ったというのは立派だとは思うが、単騎の逃げがたまたまはまってしまったという感じは否めない。他の馬があまりに楽に逃がしすぎただけで、実力で勝ちきったというよりは、勝たせてもらったという評価が妥当なのではないか。実際にタイムも1秒台とそれほど速くはなかったし、上がりだって36秒以上かかっているのだからレース内容としては強かったという感じがしない。今回はさすがに他馬も楽に逃がすということはないだろうし、今回はハンデが2kg重くなっているのもつらい。前走以外は重賞ではこれといった結果を残していないというのも問題だし、明けて9歳という年齢も気になるところである。
ユキノサンロイヤル
(牡9・小野57)
買い H17日経賞1着。 別定G2の日経賞を勝っているというのは大きな実績である。このメンバーであれば格上と言っていいだろう。この年齢で過去最高の実績を残すのだから超晩成型と言っていいわけで、そういう意味では明け9歳という年齢も気にすることはないだろう。中山コースで特に強い印象があるし、1800mで6連対で日経賞を勝っているのだから距離2000mで短いとか長いということはあり得ない。実績から言ってポテンシャルは間違いなく通用するはずで、あとは休み明けで力を出せるかどうかだろうが、昨夏までかなり使い詰めだったことを考えれば、リフレッシュされたことの方が大きいし、この程度のメンバーなら休み明けでも何とかしてしまうかもしれない。
消し 日経賞を勝っているとはいえ、メンバー的にはそれほどでもなかっただけに別定G2を勝っているというだけで高い評価をするのは危険である。七夕賞では7着に負けているし、オープン特別の白富士Sでも3着に負けるなど、重賞オープンで勝ちきれないレースが多く、なんというか能力が高いという感じはあまり受けない。まして今回は休み明けとなるだけに、いきなり力を出し切るというのは難しいのではないか。それに明けて9歳という年齢であり、年齢的な衰えもあるはずだ。決め手が鋭いというタイプでもないし、がんばっても掲示板までで馬券圏内には届かないという感じではないか。
ワンモアチャッター
(牡6・横山典57)
買い H17朝日CC1着、H17小倉記念2着。 昨秋の朝日CCを勝っているのは大きな実績である。中央場所の別定重賞を勝ちきったのだからハンデG3で力不足ということはあり得ない。6月に1000万を勝ち上がって、その次に小倉記念2着、そして朝日CCで重賞初制覇と一気に成長してきた馬だけに、まだ成長途上でさらに強くなるという考え方もできる。前走の鳴尾記念は8着に負けたが、まあたまにはこんなこともあるもので、1度の凡走で見切るのは危険である。2000mは8連対と得意としているし、前走の失敗を糧に今回は巻き返してくるということは十分に考えられる。
消し 前走の鳴尾記念で8着というのはどうなのだろうか。馬体重が大きく減っていたし、前々走の福島記念でも3着に負けていたことからすれば、調子が落ちていると考えるのが自然ではないか。朝日CC勝ちも勢いで勝ってしまったという感じもするだけに、1度大きく負けたことで勢いが止まったという感じも否めない。小倉記念は54kg、朝日CCは56kgだったことからすれば、斤量57kgというのはこの馬には重いということも考えられる。好走する時でも上がりが35秒以上かかっていることからすれば、決め手もそれほどでもないということかもしれない。

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