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G2-スプリングSの反省

時間の都合上簡単にさせていただきます。
レース
終わってみれば重賞で実績を残していた3頭が力の違いを見せつけたというレースだった。レースの流れも平均ペースだったし、展開の有利不利もあまりなかったと思う。その中で3頭だけが抜け出したのだから、他の馬が弱すぎたということになると思う。ただ、上位3頭はたまたま今回の順番になっただけで、状況が少し変われば着順も変わっていたと思う。そういう意味では、まだ勝負づけが終わったとは言えないとは思う。なので本番では今回の着順はあまり気にしないで考えた方がいいかもしれない。それと気になったのはタイムが1.48.9というのはちょっと遅いのではないかということである。10Rの東風Sが33秒台の決着だったことからすれば、ちょっと物足りない感じがしてしまう。今回のレースは意外にレベルが低かったということもあるかもしれないけど、クラシックはしょせん3歳限定戦だからあまり気にしなくても良いような気はする。
馬券
とりあえず的中できて良かった。本当ならメイショウサムソンをもっと評価できなかったことを悔やむべきだとは思うが、正直なところゴールの瞬間は私の本命◎のフサイチリシャールが3着に負けたと思ったので、2着だと分かった時点で「助かった」という気持ちの方が強かった。本命◎の馬が勝っていれば、もっと違う気持ちになっていただろうが、本命◎が3着馬とハナ差という競馬では、馬券的には「負け」に近い「引き分け」ということになる。圧倒的1人気から勝負してこの結果では損しなかっただけで儲けものと考えないといけない。でもまあ、こんな的中ばかりではマイナスになる日は近いと考えた方がいい。根本的に予想のスタイルを考え直さないといけないかもしれない。
メイショウサムソン
この馬にとっては完璧なレースだったといえる。決め手が鋭いというタイプでもないし、かといって前半からガンガン飛ばして良い味を出すタイプでもないだけに、こういう平均的なワンペースが合っているのだと思う。前半は好位でじっくりと脚を貯め、勝負どころで早めに仕掛けるというのも、今までの敗戦を教訓にした勝つための作戦だったのだろう。この馬の良さをきっちりと引き出した石橋守騎手の手腕も評価したい。これで本番も楽しみになった。絶対的という評価がさすがに難しいが、チャンスが大きくなったのも確かだと私は思う。
フサイチリシャール
完璧なレースを期待していただけに、正直なところこのレース内容には、かなりがっかりした。4コーナーまではまあまあスムーズな競馬だったと思うだけに、直線で意外に伸びなかったのがいまいち分からない。切れる脚がないので、4コーナーで先頭くらいの競馬でないと、この馬はダメなのかもしれない。だとすれば、皐月賞では思い切って逃げるか、抑える競馬をしたとしてもかなり早めに仕掛けないと決め手のある馬にやられる可能性が高いかもしれない。今回の感じだと距離延長もマイナスになりそうな気もするし、ちょっと厳しい状況に追い込まれたような気がする。
ドリームパスポート
平均的な流れになったことで、後方からの追い込みはかなり厳しい状況だったと思う。それを考えれば、フサイチリシャールとハナ差のところまで追いつめたのはけっこう凄いことだと思う。そういう意味では本番に繋がるいい内容だったとは思う。ただ、出遅れ癖が相変わらずで、どうしても展開に左右されるのがこの馬の最大の問題点である。本番で巻き返せるかどうかは、スタートと展開次第ということになると思う。
その他の馬たちはさすがに差をつけられすぎだと思う。皐月賞に出走したとしてもたぶん勝ち負けは難しいと私は思う。あとはダービーTRでどういう競馬ができるかだろうが、あまり大きな期待はしない方がいいかもしれない。
予想と見解 好材料と不安材料

参考
G2-スプリングSの予想
結論

◎フサイチリシャール
 ○ドリームパスポート
 ▲トーホウアラン
 ×メイショウサムソン
 △ダイアモンドヘッド
 △ナイトレセプション

買い目(馬連) 合計6,000円
  3-10(2,000円)
  軸3--5,7,13,16(各1,000円)小計4,000円
にへいの見解
いろいろと多忙のため簡単にさせていただきます。
本命◎はフサイチリシャールである
朝日杯FSを先行してそのまま押し切ったのだからその強さは半端ではない。前走の共同通信杯では2着に敗れたが、重め残りだったこと、勝ったアドマイヤムーンが弥生賞も完勝したことを考えれば、この馬の評価を下げる必要はまったくない。共同通信杯からの上積みは当然に大きいだろうし、先行有利の中山1800mもこの馬には合っている。ここはきっちりと勝ちきって堂々と皐月賞に挑んでもらいたい。ただ、こういう先行タイプはハイペースに巻き込まれたり、ハナに押し出されたりすると、まさかの惨敗ということもあるだけに、そういう不安は少しはある。
対抗○はドリームパスポートである。
素直に前走のきさらぎ賞を評価した。インを突いたとはいえ後方からの競馬で粘る先行馬を一気に差し切ったのだからかなりの決め手である。休み明けを一叩きされた上積みもあるだろうし、前走以上の競馬を期待できるというのも心強い。スタートがいつも悪いことと、中山コースだけに後方からの競馬でどうかという感じもするだけに、不安も小さくはないが、この馬もけっこう強いと私は思う。
単穴▲はトーホウアランである。
500万特別のセントポーリア賞で3馬身差勝ちというのはけっこう凄いことだと思う。好位につけられたセンスが良いし、直線の伸びもかなり良かった。あの内容であれば重賞でも通用するだけのポテンシャルはあると思っていいのではないか。距離短縮はマイナスのような気もするが、センスのある馬なので十分に対応できるとみてこの評価にした。ただ、初めての重賞なので力の違いを見せつけられて負けるということも十分にあり得るとは思っている。
4番手×はメイショウサムソンである。
前走もきさらぎ賞で2着に負けたし、どうしても重賞では勝ちきれない馬であるが、先行できるレースセンスはすばらしいし、安定度はかなり期待できるタイプである。小回りの中山コースはこの馬に合っている感じもするし、勝てないまでも2着は十分にあり得るのではないか、とは思っている。3着・4着に負ける可能性の方が高いような気はしているが、ここまで安定した結果を残しているとさすがに外しづらいものである。
5番手△はダイアモンドヘッドである。
朝日杯で5着というのはそれなりに評価していいと思う。距離が延びて良いタイプという感じもするし、このメンバーなら2着はあり得ると考えた。休み明けというのがかなり気になるが、まあこのオッズなら面白いと思う。
6番手はナイトレセプションである。
葉牡丹賞でレコード勝ちした実績を持っているし、弥生賞を一叩きされて一変してくる可能性があることを考えれば、ここでの好走は十分にあり得るとは思っている。なので馬券は一応押さえるが、前走の弥生賞は負けすぎだと私は思っているので、ここでの巻き返しの可能性は低いとは思っている。
7番手はニシノアンサーである。
ホープフルSを勝った実績を持っているし、逃げるとかなりしぶといタイプである。鞍上が横山典騎手というのも気になったし、意外に好走するかもしれないとは少し思ったが、フサイチリシャールという強力な先行馬がいることを考えれば、展開は楽にはならないと思うし、けっこう厳しいと私は判断した。
8番手はエフセイコーである。
前走若竹賞を勝っているし、ホープフルSでも2着している馬だから、まったく通用しないというレベルではないとは思うが、前走も僅差だったし、ホープフルSのレベルもそれほど高くはなかったと思う。このメンバーが相手ではかなり苦しいと私は思う。
9番手はタマモサポートである。
前走勝っていて勢いは感じるが、まだまだ気性的に幼い感じもするので重賞ではまだ通用しないと私は思う。
10番手はトウショウシロッコである。
京成杯で2着の実績を持っているのでチャンスはあるとは思うが、京成杯のレベルはそれほど高くはなかったと思うので、私はあまり評価していない。このメンバーが相手だとかなり苦しいと思っている。
まだまだ底を見せたとはいえない3歳馬の戦いだけに、今までその能力を持てあましていた馬がいきなり凄い走りをするということもあるだけに、他の馬が好走してしまうということもあるとは思う。でも常識的にはここまでだと私は思っている。
まあ、こんなところです。

G2-スプリングS

フサイチリシャール
(牡3・福永56)
買い H17朝日杯FS1着、H18共同通信杯2着など。 昨年の2歳チャンピオンなのだからここでは格上の存在ということになる。その朝日杯では先行して押し切るという強い内容だった。1800mも東京スポーツ杯で圧勝しているし、前走の共同通信杯は後に弥生賞を勝ったアドマイヤムーンには敗れたものの3着以下には完勝という内容だっただけに、距離も問題ないというか、マイルよりもかえって得意と言えるかもしれない。それに、前走は本番はまだまだ先ということで、重め残りの馬体だっただけに、それで2着というのは凄いことかもしれない。今回は当然に前走以上のデキだろうし、先行タイプの馬なので東京よりも中山の方が競馬はしやすいと思う。相手関係もこれまでに比べれば、楽な感じもするし、ここは負けられない一戦となるはずだ。
消し まあ、これだけ実績があると、なかなかマイナス材料を探すのは大変なことであるが、まだ3歳と若いだけに何が起きるか分からない。今まで見せたことのない脆さを露呈するかもしれないだけに、死角なしと決めつけるのもどうかとは思う。前走の共同通信杯で2着に負けたことも事実であり、ずば抜けて強いというわけでもないだけに、脚をすくわれるとか、地力で負けるということだって十分に考えられる。それに、先行タイプでどうしても目標にされやすく、決め手も鋭いというタイプではないだけに、最後の最後で決め手のある馬に差されるということもあり得るし、早めに競りかけられると先行馬は直線で大きく失速することもあるだけに、意外に惨敗ということもあるかもしれない。
トウショウシロッコ
(牡3・吉田豊56)
買い H18京成杯2着。 前走京成杯で2着したというのは大きな実績である。重賞実績があるということになるのだから、重賞未経験の馬よりは信用できるということになる。それに中山2000mで結果を残しているのだから、中山1800mの適性も高いはずだ。前走は道悪にもかかわらず後方から差してきたのだから、スタミナがあり決め手もそれなりにあると評価していいと思う。1戦ごとに成長しているのも感じるし、きさらぎ賞、共同通信杯よりも京成杯の方がレベルが上だったということだってあり得る。ここで結果を出して堂々と皐月賞へ向かいたいところだろう。
消し 前走の京成杯で2着というのは悪いことではないが、ジャリスコライト以外は500万クラスと変わらないくらいのレベルだったように感じただけに、レースレベルとしてはけっこう低かったような感じもした。道悪になったこともこの馬の味方となったという考え方もできるし、重賞実績馬を相手に良馬場の競馬でどこまでできるかという不安は大きい。脚質的にも切れるという感じはしないので、どちらかというと決め手に欠けるタイプのように感じる。大物感もあまり感じないし、このレベルだと実力不足かもしれない。
アポロノサトリ
(牡3・吉田隼56)
買い 500万を勝った時は上がり33.7という決め手で勝ちきっているし、その前も朝日杯で2着したスーパーホーネットとクビ差の勝負をしているだけに、ポテンシャルは高い馬かもしれない。朝日杯FS8着もスローの展開でほぼ最後方からの競馬では届くはずがない。それを考えれば8着でもまあまあという考え方もできる。今回は年明け初戦となるが、この休みで大きく成長していることもあり得るし、先行陣が崩れる展開ならこの馬の決め手が爆発するということもあり得る。
消し 朝日杯FSで8着に負けたというのはやはり痛い。展開が向かなかったにしても掲示板にも載れなかったのだから力不足だったと判断すべきではないか。今回は休み明けとなるというのも割引が必要だろうし、2勝とも1400mだったことからすれば、距離1800mもこの馬には少し長いのではないか。重賞やオープンで好走したという実績があるわけでもないし、皐月賞TRという大きなレースで結果を出すというのはかなり厳しいかもしれない。
エフセイコー
(牡3・柴田善56)
買い 3戦2勝2着1回という成績であり、その2着もオープン特別のホープフルSでのものだから高い評価をしないといけない。中団から競馬をするので展開は問わないタイプだと思われるし、決め手もそれなりにしっかりしている。前走の感じだと競り合いに強いという感じもするし、重賞のような厳しいレースの方が強い競馬をするかもしれない。まだまだ底を見せていないという魅力があるし、ここでそのポテンシャルを見せつけるということも十分にあり得る。
消し ホープフルSで2着という実績を持っているが、勝ったのがニシノアンサーだっただけにレベルの高いレースではなかったかもしれない。前走の500万特別も僅差で勝っていることからすれば、500万で抜けて強いというレベルではなく、重賞では力不足と考えた方がいいかもしれない。重賞を走ったことがないので、厳しい流れに対応できないかもしれないし、1月以来の出走だから少し間隔が開いた感じもして、いきなりは動かないかもしれない。
セキサンフジ
(牡3・蛯名56)
買い 前走のくすのき賞を勝っているが、このときラジオたんぱ杯で3着だったヴィクトリーランに勝ちきったのだから、それなりに評価していいと思う。福寿草特別でも後に若駒Sを完勝したフサイチジャンクに0.2秒差の勝負をしているわけだし、この馬もかなりの素質を秘めているかもしれない。まだまだ底を見せたとはいえないし、さらに大きな成長も期待できるだけに、今までよりさらにパワーアップした走りを見せてくれるかもしれない。先行して押し切るレースを得意としているので安定度も期待できそうだ。
消し 前走勝っているといっても500万特別の話だから重賞で通用するかどうかは走らせてみないと分からない。中2週とか中3週なら勢いで好走するということもあるが、間隔がけっこう開いたというのもどうだろうか。福寿草特別で4着に負けていることからすれば、重賞級の実力はないという考え方もできるし、先行して押し切るタイプなので決め手が鋭いという感じも受けない。さすがに重賞でこれだけのメンバーが揃うと頑張っても4着5着までではないか。
ダイアモンドヘッド
(牡3・幸56)
買い H17デイリー杯2着。 2歳時ではあるが重賞で2着した実績があることはそれなりに評価しないといけない。このときは相手がマルカシェンクだったし、3着馬が朝日杯で2着したスーパーホーネットだからレースレベルもかなり高かったといえる。朝日杯で5着というのは悪い結果ではないというか、十分に凄い実績であるし、G2であれば十分に通用することになる。まだキャリア3戦なので底をっみせたとはとても言えないし、朝日杯からじっくりと調整されたことで皐月賞への強い気持ちも感じることができる。好位から競馬ができるレースセンスも魅力であり、安定度の高い走りを期待していいだろう。
消し 朝日杯で5着というのは悪い結果ではないが、それでも5着というのは中途半端というか、ちょっと底を見せたという感じがどうしてもしてしまう。デイリー杯も完敗の2着という内容だったし、抜けて強いというか大物感はもう一つという感じがするだけに、クラシック戦線で好走するレベルではないかもしれない。休み明けというのも不安の一つで基本的には割引と考えるべきだろう。弥生賞でもサクラメガワンダーとスーパーホーネットが結果を出せなかったのだからこの馬もいきなり力を出し切るのは難しいのではないか。先行タイプで決め手が鋭いというタイプでもないので、朝日杯と同じような感じで4着5着に終わりそうな感じもする。
タマモサポート
(牡3・藤岡56)
買い 前走500万特別を勝っているので勢いは感じる。ハナを切ってそのまま押し切ったわけだが、最後は1馬身以上離したのだから内容としても強かったと思う。この時期の3歳馬は急成長を遂げることがあるだけに、この勢いで一気に重賞を勝ってしまうということもあるだけに、この馬にもそういう意味でのチャンスはあるかもしれない。前走逃げ切ったということは、今回もうまくマイペースの逃げに持ち込めればチャンスがあるかも。
消し 前走勝っているといっても500万での話だから重賞でも通用するかどうかは分からない。前々走は6着に負けているし、ラジオたんぱ杯では8着に負けていることからすれば、重賞級の器は感じられないだけに、今回はさすがに力不足となるのではないか。まだ気性的に幼いところがあるようだし、前走は自分のペースで行けたから良かったが、今回は強力な先行馬が多いだけに展開としても苦しくなる。ハナを奪えたにしてもゆったりと逃げることは無理だろうし、抑える競馬をするとなると、重賞実績馬も同じような位置にいるだろうから、直線で抜け出すのは難しいのではないか。
トーホウアラン
(牡3・藤田56)
買い 現在2連勝中なので勢いを感じる。まだ無敗なのでとんでもない大物である可能性もある。前走も好位からの競馬で最後は3馬身以上離すのだから500万クラスでは力が違いすぎたようだ。折り合える気性のようなので安定度も期待できるし、2000mで連勝したのだからスタミナもある。まだまだ成長の余地もありそうだし、初めての重賞でもいきなり結果を出しそうな雰囲気もある。レースセンスも良さそうなので小回りの中山コースも問題なさそうだけに、これは本当にクラシックの有力候補に名乗りをあげるかもしれない。
消し まだ無敗といってもしょせん500万までを勝っただけの話であり、重賞でも通用するかどうかは走らせてみないと分からない。今までは相手が弱かっただけで、重賞実績馬には力の違いを見せつけられて負けるというこも十分に考えられるだけに、あまり大きな期待をかけるのは危険だと思われる。2戦とも2000mだったので距離短縮がマイナスになることも考えられるし、今回はかなりのメンバーが揃っただけに、流れも今までよりは速くなるはずで、そういうペースに対応できずに惨敗に終わるということもあるかもしれない。
トーヨーエーピー
(牡3・田中勝56)
買い H17芙蓉S1着。 2歳時にオープン特別を勝っているのだから実績としてはそれなりに評価しないといけない。続く京王杯は惨敗に終わっているが、1度だけの敗戦で実力不足と決めつけるのは早計だろう。中途半端に負けなかったことで、力を出し切っておらずポテンシャルはもっと高いという考え方もできることになる。京王杯以来の休み明けとなるが、まだまだ底を見せたとは言えない状況だし、この休養で大きな成長を遂げていたとすれば、ここでとんでもない強い走りを見せるということもあるかもしれない。
消し 芙蓉Sを勝っているのは確かであるが、この時期のオープン特別は500万とそれほどレベルが変わらない場合もあるし、今の時期の重賞の裏付けにはかなり厳しいものがある。京王杯では9着に負けていることからしても、重賞級の実力はないような感じを受けるし、大物という感じもしない。まして今回は4ヶ月の休み明けである。ただでさえ割引が必要なのに、2歳時以上の結果を残すというのはかなり厳しいのではないか。1800m以上の距離の経験もないので、距離適性も分からないし、初距離というのは基本的にはマイナスと考えるべきだろう。
ドリームパスポート
(牡3・デムーロ56)
買い H18きさらぎ賞1着など。 前走のきさらぎ賞を勝ちきったというのは当然に高い評価が必要である。2〜4着馬が先行タイプだったことからすれば、後方から追い込んで勝ったというのは力が違ったということになるし、しかも休み明けでこれだけの走りをするのだから着差以上に強かったと言っていいと思う。2歳時はオープン特別で2度2着に終わったが、相手がマルカシェンクとフサイチリシャールだったことを考えれば、それほど気にすることはない。一叩きされたことでさらに体調はアップしているだろうし、勢いも感じる。少し休んだことで大きく成長したようにも感じただけに、2度負けているフサイチリシャールを今度こそ逆転するかもしれない。前走の走りからも決め手はかなりあるし、鞍上がデムーロということもある。ここも連勝して一気に皐月賞の最有力候補になることも十分にあり得る。
消し 前走きさらぎ賞を勝っているが、後方からの競馬で、うまく内側が開いたからそこから追い込むことができたが、外を回っていたら届かなかったかもしれない。そういう意味では運もあったと思う。スタートがいつも悪いようだから、どうしても後方の位置取りになってしまうというのも気になるところで、小回りで直線の短い中山コースだときさらぎ賞のような競馬では届かないかもしれない。フサイチリシャールには2度負けているだけに、勝負付けは終わったという考え方もでき、逆転はかなり難しいかもしれない。前走休み明けで激走したので反動が出ていわゆる2走ボケということもあるかもしれない。
ナイトレセプション
(牡3・後藤56)
買い 昨年暮れの葉牡丹賞を勝っているわけであるが、ハイペースを先行してそのまま押し切ったというだけでも凄いことで、さらに2着に1馬身以上の差をつけ、タイムもレコードだったのだからとんでもない強さである。前走は弥生賞で6着という結果に終わったが、年明け初戦だったことを考えれば、やむ得ないという考え方もでき、この馬の能力を出し切ったとは考えない方がいい。レコードを出すくらいの馬だからポテンシャルは高いはずで、一叩きされた今回はガラっと変わってくると思われる。
消し 葉牡丹賞でレコード勝ちをしたといってもしょせん500万特別での話である。その前の札幌2歳Sでは4着に負け、前走の弥生賞では6着に負けていることを考えると、重賞では通用しないタイプということは十分に考えられる。葉牡丹賞も上がりが36秒以上かかっているように、スタミナ勝負になったのが良かっただけという考え方もでき、1800mへの距離短縮はこの馬にはマイナスかもしれない。仮に能力が高いとしても、骨折明け2戦目だからまだ本調子ではないということも考えられるし、一叩きされたから変わってくるとは限らない。
ニシノアンサー
(牡3・横山典56)
買い H17ホープフルS1着。 昨年暮れのホープフルSを勝っている実績を持っているのは当然に評価しないといけない。少なくても賞金800万の馬たちよりは格上ということになる。ホープフルSは中山コースだったのだから、コース適性も問題ないし、中山1800mは先行馬が有利となるコース形態だけに、この馬には中山1800mは合っているのではないか。ホープフルSを逃げ切っているので、ハナを切って自分のペースで走ることができれば、直線で意外にしぶとく粘るということもありそうだ。ホープフルSで騎乗した横山典騎手が戻ってきたことも大きく、ホープフルSのときのように絶妙なペース配分で、この馬の持ち味をフルに引き出してくれるのではないか。
消し ホープフルSを勝っているとはいえ、メンバー的にレベルが高かったとは思えない。前走の京成杯では6着に負けているし、ホープフルSの前の葉牡丹賞では5着に敗れており、重賞級の実力があるとかどうかはかなりあやしい。逃げて結果を出してきた馬なので、逃げることができなければそれだけでかなり苦しくなるし、ハナを切れたとしてもプレッシャーをかけ続けられれば、葉牡丹賞のようなことになるだろう。今回はフサイチリシャール、メイショウサムソンという強力な先行馬がいることもあるし、展開としても厳しくなる可能性が高い。京成杯以来となるのでレース間隔も少し開いた感じがするだけに、勢いも感じられない。
ファイングレイン
(牡3・四位56)
買い デビューから2連勝というのはなかなかできるものではない。500万を勝った時は2馬身以上の差をつけていたし、かなりの素質馬という可能性は十分にある。前走のきさらぎ賞では8着に敗れたが、休み明けだったことを考えればやむ得ないともいえるし、勝馬と0.7秒差なら巻き返せる範囲内という考え方もできる。もともと先行して良かったタイプなので、あまり抑えすぎず行かせた方がいいのかもしれない。とにかく、まだキャリア3戦ということを考えれば底を見せたとは言えないだけに、ここでその素質の高さを見せつけるということもあり得る。
消し 前走のきさらぎ賞で8着というのはさすがに負けすぎだろう。いくら休み明けでも本当に強い馬であれば最低でも掲示板くらいは載ってほしいものである。ずっと外にもたれていたということだから、まだ気性的に幼いということかもしれない。となれば、一叩きされたからといって大きく変わるものでもないのではないか。2連勝は1200mと1600mでいずれも先行していたことからすれば、スピードが勝ったタイプと思われ、1800mはこの馬には長いということかもしれない。オープン、重賞での好走経験がないというのも事実であり、単純にそこまでの力はないと考えるのがいいのかもしれない。
メイショウサムソン
(牡3・石橋守56)
買い H18きさらぎ賞2着、H17東京スポーツ杯2着、H17中京2歳S1着。 前走のきさらぎ賞で2着しているのだから高い評価が必要である。勝ったドリームパスポートとは0.1秒差の勝負だったのだから逆転も十分に考えられる。中京2歳Sは貫禄勝ちという内容だったし、東京スポーツ杯でもフサイチリシャールには負けたものの2着はきっちりと確保しており、重賞やオープンで安定した走りをみせているのは、けっこう魅力である。好位から競馬ができるのもこの馬の強みであり、小回りの中山コースは合いそうな感じがする。1戦ごとに強くなっているような感じもするし、うまく流れに乗れればチャンスは十分にあるといえる。
消し これまでのオープン・重賞の実績は立派だとは思うが、重賞で2度2着というのは微妙である。どうしても重賞では勝ちきれないというか、好走までのレベルの馬という感じがしてしまい、なんというか大物感がいまいちというか、大きなレースでは馬券圏内にぎりぎり届かないというような結果になりそうな感じがしてしまう。今回は重賞で負けたフサイチリシャールとドリームパスポートが相手というのもこの馬にはつらいところで、再び力の違いを見せつけられるということになるかもしれない。好位から競馬をするタイプだけに、最後の最後で後ろからの馬の決め手に屈するということもありそうだ。
モエレソーブラッズ
(牡3・小野56)
買い H17兵庫JGP1着。 ダートの地方交流戦とはいえ重賞を勝っているのだからそれなりの評価は必要である。すずらん賞で3着という実績もあるのだから中央のオープンでも通用することを証明している。前走の弥生賞では惨敗に終わったが、中央転厩初戦だったことを考えればやむ得ない面もあったはずだ。前走は距離が少し長かったようだから距離短縮も大きなプラスとなるはずだ。そういうことを考えれば、今回は一変してくる余地は十分にあるはずだ。サンデーサイレンス産駒というのも魅力の一つであり、これまで見せていないとんでもないポテンシャルを本当は持っているかもしれない。
消し 重賞を勝っているといっても地方交流のダート戦ということを考えると、芝のG2の裏付けにはかなり厳しいと思う。前走の弥生賞で惨敗していることを考えても、芝の重賞では力不足と判断するのが一般的ではないか。距離が2000mで長いということであれば、1800mがベストということは考えづらい。前回と同様に抑えきれずに先行して自滅することも十分に考えられる。勢いも感じないし、レベルの高いレースでの好走経験があるわけでもない。ここでの巻き返しはかなり厳しいと考えるのが一般的ではないか。
ヤマタケゴールデン
(牡3・池田56)
買い 前走ダート戦とはいえ500万を勝っているので勢いは感じる。芝もデビュー戦の新馬戦を勝っているのだから適性は十分である。新馬戦をいきなり勝つぐらいだから能力はそれなりに高いという考え方もできる。前走も2馬身以上の差をつけているから500万では力が違ったという内容といえ、重賞でも通用するだけのポテンシャルはあるかもしれない。前々走の共同通信杯は8着に敗れているが、前走の感じだとここにきて調子を上げてきた、もしくは成長してきたということかもしれない。
消し 前走勝っているとはいえダート戦では今回の裏付けにはかなり厳しい。しょせん500万での話ということもあるし、前々走の共同通信杯では8着に負けていることからしても、芝の重賞では力不足と考えていいのではないか。逃げるとか、決め手が鋭いとか、一発の要素もないと思われるし、一発を期待するのも難しそうである。1800mでの好走経験もないし、前走が1400mだったことからすれば距離もこの馬には長いと考えるべきかもしれない。

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