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G1-宝塚記念の反省

時間の都合上簡単にさせていただきます。
全体の感想(レース・馬券など)
 まずはディープインパクトが危なげなく勝ってくれたことを嬉しく思う。勝って当然という雰囲気に慣れたせいか今回の圧勝劇にはそれほど驚かなかった、というより2着3着争いの方が気になって、ディープインパクトのゴールの瞬間を全く見てなかったというのが事実である(^_^;)
 で、その2着3着争いであるが、私はリンカーンが3着を外さないという判断をしていたのだから、完敗を認めるべきだとは思っている。ただ、その予想は良馬場を前提に考えていたことである。実際、雨が強くなってきたのを確認して、バランスとカンパニーの組み合わせを急遽買い足している。しかし、実際に来たのはナリタセンチュリーだった。まあ、負けは負けなので今さら愚痴っても仕方ないことではあるが、それでもナリタセンチュリーもヒモで押さえていただけに、ボックスという選択肢はなかったのか?とどうしても思ってしまう。でも、こういうのはあくまで結果論である。リンカーンは雨でも何とかこなしてくれるだろうという甘い考えがあったのも事実だし、距離が長いと思われたカンパニーで勝負するという判断したのも私自身である。もう、この時点で予想は負けといえるのだから、ちょっと惜しかったくらいで悔しがっていたのでは仕方ない。
 ちなみに、今回の結果は、道悪が得意というか道悪が苦手でない馬が上位に来たように感じる。なので、秋のG1戦線の参考にはあまりならないと考えていいのではないだろうか。
ディープインパクト
もう何度も見ているシーンなのでもう驚くこともなくなった。2着に4馬身差だから普通であれば「文句なし」と言うところであるが、この馬の場合は今までが凄すぎたので、4馬身差でも物足りないと感じてしまうのが不思議である。でも、道悪だったことを考えれば、後方から追い込んでこの着差はやはり非常識と考えるべきだろう。とにかく、これで気持ちよく凱旋門賞に向かえるだろうから、なんとか好走ではなく勝利を掴んできてほしいものである。
ナリタセンチュリー
さすがに京都巧者である。京都の中距離戦だと本当によく走る。一叩きされた上積みもあったのだろうし、調子も戻っていたということだろう。それとトニービン産駒ということで道悪を特に問題にしなかったのも大きかったと思う。1年以上休んでいた馬だし、年齢的にもけっこういっている馬なので、復活まではどうかと思っていたが、やはりポテンシャルの高い馬は侮ってはいけない。
バランスオブゲーム
この馬はとにかく直線でばてないというのが持ち味の馬なので、上がりのかかる展開になると強さを発揮する。しかも、こういう道悪馬場で逃げた時はかなりのしぶとさを発揮する。そういう意味では、いろんな要素がこの馬にプラスに働いたと思う。それで3着ということは、これがこの馬の限界ということだと思う。
ダイワメジャー
皐月賞を勝っているのだから距離2200mも守備範囲だとは思うが、やはり少し距離が長かったということではないか。それと道悪も苦手ではないと言えるけど、得意でもないというか、大きなマイナスではないが、ややマイナスくらいのところではないか。そういうことで、こういう中途半端な着順になるのだと思う。
カンパニー
大阪杯では道悪でも強い競馬をしていたので、道悪はプラスに働くのではないか、と思っていたが、直線で伸びそうで伸びなかったことからすれば、距離が長すぎたということかもしれない。道悪になるとスタミナがあるかどうかも重要な要素になるだけに、2200mの道悪競馬というのはこの馬に厳しすぎたかもしれない。そこまで読めなかったのが今回の私の大きな敗因である。
リンカーン
道悪競馬の経験がほとんどなかったので、こういうこともあると思っていたが、それでも何とかするのではないか、と甘く考えたのがいけなかった。天皇賞春の走りがあまりに凄かったので、今回も高い評価をしてしまったが、道悪競馬というのは本当に怖いものである。
予想と見解 好材料と不安材料

参考
G1-宝塚記念の予想
結論

◎ディープインパクト
○リンカーン
 ▲カンパニー
  ×バランスオブゲーム
  △コスモバルク
  △ナリタセンチュリー

買い目(3連複) 合計7,500円
  1-8-9(4,000円)
  1-8固定--6,7,13(各1,000円)小計3,000円

雨が降っているので馬券を追加します。   8-9-13(500円)
にへいの見解
いろいろと多忙のため簡単にさせていただきます。
本命◎はディープインパクトである
もうこの馬について多くを語ることはないだろう。天皇賞春のあまりに非常識な走りをみても、この馬の実力が抜けていることは明白である。凱旋門賞制覇という大きな目標のためにもここで負けるわけにはいかない。再び非常識なパフォーマンスを見せて、英雄伝説に新たな1ページを加えてほしい。
対抗○はリンカーンである。
前走の天皇賞春でディープインパクトには完敗だったものの3着馬には5馬身差というのだから、この馬の実力も抜けていると評価していい。大一番に弱いというか、信じると裏切るみたいなところがあるのが、ちょっと気になるところであるが、横山典騎手との相性も良さそうだし、この馬なりに本格化した印象を受ける。かなりの確率で2着するのではないか、と思っているが、馬単で2.1倍というオッズだとさすがに買いづらい。なので3連複で勝負することにする。3連単でも良かったのであるが、この馬が3着に負けるということも考慮して、無難に3連複という馬券を選択した。
単穴▲はカンパニーである。
ベストは1800mだとは思うが、2000mの大阪杯を勝っていることからすれば、2200mに対応できても不思議はないと思う。鋭い切れ味を武器にする馬だけに京都コースというのもこの馬には大きいと思うし、このメンバー構成ならば十分に3着できると私は思う。安田記念の無念をここで晴らしてほしい。
4番手×はバランスオブゲームである。
こういうレースで穴を出すとすれば逃げ馬である。このメンバー構成であれば、たぶんこの馬が逃げることになるだろうし、是非とも思い切って行ってほしい。そうすれば、中山記念のような強い走りをする可能性は十分にあると思う。
5番手△はコスモバルクである。
シンガポール国際でついに念願のG1を制覇した。でも、日本で同じ競馬ができるかどうかかなりあやしいと個人的には思っている。まあ、そうはいっても国際G1を勝った実績をあまり軽視もできない。本当に本格化しているかもしれないし、念のため押さえることにする。
6番手△はナリタセンチュリーである。
京都コースに滅法強いというイメージが強いだけに一発がこわい。休み明けを一叩きされた上積みもあるだろうし、距離もこのくらいが合っていると思う。この馬にとってはベスト条件といえるだけに、馬券から外すことができなかった。
さすがに春のグランプリだけあって、他にも2着3着候補の馬はいるが、重賞を勝っていない馬や距離実績のない馬はかなり厳しいと思っているので、馬券的には魅力を感じなかった。人気馬から勝負しているので手を広げられなかったということもある。
まあ、こんなところです。

G1-宝塚記念

ディープインパクト
(牡4・武豊58)
買い
  • H18天皇賞春1着、H17皐月賞1着、H17ダービー1着、H17菊花賞1着など。
  • なんと言っても無敗の3冠馬である。3戦とも他を寄せ付けない圧勝で決めており、歴史に残るスパーホースであることは間違いない。
  • 前走の天皇賞春も3200mという長距離レースにもかかわらず、ほぼ最後方の位置から3コーナーで仕掛けて、直線入り口ではすでに先頭に立ち、そこからさらに着差を広げたのだから、あまりに常識を逸脱しているパフォーマンスである。
  • 菊花賞で少し掛かったことからすれば、気性に少し難しいところがある馬なので、距離もあんまり長いよりは今回の2200mくらいの方が競馬はしやすいと思われ、そういう意味で距離短縮もプラスと考えていいだろう。
  • 上がり33秒台は当たり前という決め手は半端ではないし、3200mでまくって勝つくらいだからスタミナ能力も半端ではない。つまりは、すべての能力が突出しているということであり、日本で負けることは許されない。
  • 消し
  • これまでの戦績からすれば、マイナスといえるマイナスはほとんどないとは言えるだけに、この馬のマイナスを探すのは大変なことではある。その中で敢えて言うとすれば、その激しい気性だろう。菊花賞では1コーナーまでかなり行きたがったように、ゆっくりの流れだと掛かる可能性がある。安定して結果を出す馬というのは基本的に気性が素直であることが多いが、この馬はどちらかといえば激しい気性の持ち主であり、そういう意味でのリスクはけっこう高いと思う。
  • ゲートはいつも悪く、常に最後方からというスタイルもあまりに極端であり、展開に左右される可能性をどうしても残してしまう。
  • 有馬記念では2着に負けているのだから、まったく穴がないというわけではないし、そのときはいつもの伸びが見られなかったことからすれば、この馬にも調子の波があるはずで、調子をちょうど下がってきているところであれば、有馬記念の時のような負け方も十分にあり得る。
  • リンカーン
    (牡6・横山典58)
    買い
  • H18天皇賞春2着、H18日経賞1着、H17京都大賞典1着、H15有馬記念2着、H15菊花賞2着など。
  • 日経賞で力の違いを見せつける横綱相撲で完勝した。スローの展開をきっちりと折り合い、直線では他を引き離すだけだったのだから本当に強い勝ち方だった。
  • 前走の天皇賞春では、ディープインパクトには力の違いを見せつけられたものの、3着以下には圧勝という内容であり、ディープインパクトさえいなければ、いつでもG1を勝てるだけの能力を持っていると考えたいい。
  • 実際に昨年の有馬記念ではハーツクライ、ディープインパクトに次ぐ3着、JCでは日本馬の中でハーツクライ、ゼンノロブロイに次ぐ4着という走りをしている。
  • 3年前にも菊花賞と有馬記念で2着した実績も持っており、G1では常に高いパフォーマンスを見せている。
  • 別定G2においては、阪神大賞典、京都大賞典、日経賞とG1のステップレースと位置づけられているレベルの高いレースで危なげのない走りで完勝しており、ここからもこの馬の絶対能力の高さが窺える。
  • 先行する競馬でも、後方からの競馬でも走れる自在性も魅力であり、横山典騎手との相性もかなり良さそうだ。
  • 消し
  • これまでG1で何度か2着3着という結果を残しているが、いずれも勝ち馬には完敗という内容だっただけに、どうしてもG1ではワンパンチ足りないというか、底力が足りないというか、つまりは絶対的な強さみたいなものがないということではないか。
  • 2400m以上のレース、特に3000m以上での好走が目立つだけに、2200mというのは微妙に短い感じがする。この距離だと中距離タイプやマイラータイプがそのスピードにものを言わせて好走してしまうこともあるだけに、そういう馬に脚をすくわれるということも考えられる。
  • G1で惨敗することもけっこうあり、意外に安定度は高くなく、ちょっとしたことで惨敗するということも考えられる。
  • 今回もディープインパクトと走らなくてはいけないのは厳しいことで、無理に勝ちにいこうとすると、自滅してしまうということもあり得る。
  • シルクフェイマス
    (牡7・柴田善58)
    買い
  • H18AJC杯1着、H16宝塚記念2着、H16京都記念1着、H16日経新春杯1着。
  • 一昨年のG1では、天皇賞春3着、宝塚記念2着、有馬記念3着というハイレベルな実績を残した。このとき先着していたのが全盛期のタップダンスシチーとゼンノロブロイだったのだから、この馬も十分にG1級の能力を持っていると考えていいはずだ。
  • 昨年はこの馬らしい走りが見られなかったが、今年に入ってからは苦手の道悪だったにもかかわらずAJC杯で久々の重賞制覇を果たし、その後の重賞でもそこそこの走りを見せて復調してきていることは感じられる。
  • 前走の天皇賞春はさすがにこの馬には距離が長すぎたので度外視でいいだろう。
  • この馬の最高実績が一昨年の宝塚記念2着であるし、脚質からはあまり直線は長くない方がいいし、距離も2200mが合っていると思われるので、距離コースともに条件はベストと考えていいだろう。
  • 逃げることもできるようになったし、どんな展開にも対応できるのも魅力の一つである。
  • 消し
  • 一昨年はすばらしい走りを見せてくれたが、昨年はそれが嘘のように凡走ばかりだった。急成長を遂げた馬というのはピークが短いというケースもあり、この馬もピークが過ぎたということかもしれない。
  • 今年はAJC杯を勝つなど、昨年よりはましという感じはするが、それでも全盛だった一昨年に比べると、走り・結果ともに物足りないものを感じてしまう。一昨年のような迫力も感じない。
  • 先行脚質で決め手に欠けるところもあり、全盛期でもG1だと勝ちきれないところがあった馬だけに、今回もうまく走れたとしてもG1で勝ちきるまでは難しいのではないか。まして、全盛期ほどの勢いがない今の状態では、良くて4着5着というところではないか。
  • ハットトリック
    (牡5・岩田58)
    買い H17香港マイル1着、H17マイルCS1着、H17東京新聞杯1着など。
  • 昨年のマイルCSでG1を勝ち、続く香港マイルでも世界の強豪を相手にきっちりと勝ちきって、一躍世界のトップマイラーに躍進した。
  • G1を勝っているのだから格としては当然に通用するということになる。
  • この馬の持ち味はなんといっても、その切れ味鋭い末脚である。上がり33秒台はもちろん、32秒台も何度も出しているその決め手は他の追随を許さない。
  • 昨年のマイルCSを勝っているのだから京都コースとの相性も良いと考えるべきである。
  • 距離2200mもマイル戦よりもゆったりと流れるのでかえって脚を貯めることができて、直線ではマイル戦よりも弾けるということも考えられる。
  • 今年は戦績がいまいちであるが、マイルCSの時も天皇賞7着からの巻き返しだっただけに、叩かれつつ調子を上げていて、今回は巻き返してくるということも十分に考えられる。
  • 消し
  • 今年に入ってから1度も好走していないというか、この馬らしい走りを見せていないというのはかなり気になる。3戦とも見せ場すら作れずに終わっているだけに、昨年秋の勢いを感じることはできない。こういうタイプは調子の良い時に連勝するという感じもするだけに、惨敗続きの状態から巻き返すというのは厳しいのではないか。
  • 急成長を成し遂げた馬というのはピークが極端に短いということもあり、1度スランプに陥るとなかなか復調できないというか、復調できずに引退ということもあるだけに、そういう意味でも巻き返しを期待するのは厳しいかもしれない。
  • まして、今回は2200m戦である。マイル戦で結果を残してきた馬だけに、2200mという距離はさすがに長いと感じずにいられない。もちろん2200m以上の距離での好走実績は持っていない。
  • 追い込み脚質なので展開に左右されるというのも否めないだけに、安定度としてもあまり期待しない方がいい。
  • バランスオブゲーム
    (牡7・田中勝58)
    買い
  • H18H17中山記念1着、H15中山記念2着、H15毎日王冠1着、H15日経賞2着など。
  • この馬のベストパフォーマンスは3年前の毎日王冠である。G1級のメンバーが揃っていたにもかかわらず、中団から直線で一気に抜け出して最後は2着に0.4秒差という圧勝を演じたのだから凄いことである。しかもレコードのおまけつきだった。別定G2でこれだけのパフォーマンスができる馬がG1で力不足ということはあり得ない。通用しても不思議ない能力はあるはずだ。
  • 今年も中山記念を勝って年齢的な衰えはないことを証明している。しかも、この中山記念ではダイワメジャー、エアメサイア、カンパニー、ハットトリックといったその後重賞を勝つなどした強豪を撃破しているのである。
  • 前走は惨敗に終わったが、力を出し切っているとは到底考えられない。力を出し切っていない分かえって余力を残しているという考え方もできる。
  • セントライト記念を勝っているので距離2200mで距離が長いということもないだろう。実はこのくらいの距離の方が適性が高いということだって考えられる。
  • 消し
  • めずらしいタイプといえると思うが、前走の中山記念も含めてG2を何回も勝っているのにG1ではなぜか結果を出せない。安田記念で1度だけ3着しているが、それも2年前の話である。これがこの馬のピークだったと考えるのが妥当だと思われる。何せ安田記念で3着して以降はG1では徐々に着順を落としているだけに、以前よりも力は衰えてきていると考えるべきではないか。
  • 1800〜1600mで好走するケースが目立つので、2200mという距離もこの馬にはさすがに長い感じがする。セントライト記念を勝っているとはいえ、3歳限定戦でレベルも低かったことからすれば、それを裏付けにするのは厳しいものがある。
  • 前走の安田記念も惨敗に終わっているので勢いという点でもマイナスである。
  • レース間隔が短いと結果を出せないタイプでもあるので、中2週のローテーションもこの馬には厳しいのではないか。
  • ダイワメジャー
    (牡5・四位58)
    買い
  • H17マイルCS2着、H16皐月賞1着、H18マイラーズC1着、H18中山記念2着など。
  • 皐月賞を勝っているのだからG1で能力不足ということはあり得ない。しかも、このときは58秒台というかなり速いタイムだったし、レース内容も先行して直線で抜け出すという強いものだった。
  • その後はしばらくスランプが続いたが、昨年のマイルCSで2着して能力が高いことを改めて証明した。しかも、勝馬とはハナ差の勝負であり、タイムもレコードタイで、内容もやはり速い流れを先行してそのまま押し切ろうかという強いものだった。
  • 今年もマイラーズCで力の違いを見せつけるような強い勝ち方で完勝するなど、一時期のスランプは完全に脱したと言っていい。
  • 前走の安田記念も4着なら悪いということはあり得ないし、距離2200mも皐月賞を勝っている実績から言えば長すぎるということはないと思う。
  • 右回りになると走りが変わる馬でもあるし、マイルCSで結果を出していることからすれば京都コースの適性も高いと思われる。
  • 得意の先行策から早めに抜け出すことができれば勝機は十分にあるはずだ。
  • 消し
  • 今回のこの馬の不安はやはり距離だろう。皐月賞を勝っているとはいえ、マイル戦で多く実績を残していることからすれば、常識的にはマイラーであり、2000mが守備範囲で、2200mは長いと考えていいのではないか。
  • 昨年のマイルCSで2着、前走の安田記念で4着というのも本当であれば評価すべきものであるが、この馬の場合は「勝ちきれない」という弱さみたいなものを感じてしまう。先行脚質でラストが甘くなる傾向があり、G1だと最後の決め手勝負で屈するということだと思うが、今回もそういう不安は小さくはない。まして、2200m以上の長い距離になると、瞬発力勝負になることが多いだけに、そういう意味でも厳しいといえる。
  • カンパニー
    (牡5・福永58)
    買い
  • H18大阪杯1着、H17京阪杯1着、H17中山記念2着、H16京阪杯2着など。
  • 今年の大阪杯1着という別定G2実績を持っているのだから格としては高い評価が必要である。
  • 昨秋の京阪杯でも勝ちきっているが、これまでは重賞で2着までというレースが多かったことからすれば、ここにきてかなり力をつけているというか、本格化してきた感じがする。
  • この馬の持ち味はなんといってもその瞬発力である。上がり33秒台はもちろんのこと、32秒台もふつうに出せる末脚を持っており、重賞を戦ううえでは大きな武器となっている。現に京阪杯はスローの展開で先行馬有利だっったにもかかわらず後方から差し切ってしまっている。
  • 前走の安田記念は大きな不利があったようでレースにならなかったということだから度外視でいいだろう。
  • 京阪杯を勝っていることからすれば、京都コースはこの馬に合うと思うし、距離2200mも大阪杯を勝ちきった実績からすれば守備範囲と考えられるし、もしくは脚が貯められる分かえってプラスに出るということも考えられる。
  • 消し
  • まずは距離だろう。1600〜1800mでの好走が多い馬だけに2200mというのは微妙に長い感じがするのは否めない。大阪杯は勝っているが、マイラータイプでも2000mまでならなんとかこなすというタイプは多く、マイラーにとっては2000mからの1Fがけっこう厳しいものである。
  • 追い込み一辺倒の脚質でどうしても展開に左右されるということもあり、この馬の場合もスローの展開で伸びきれずに惜敗するというケースがけっこう多いと思う。
  • 重賞を2勝しているとはいえ、勝ちきれないレースも多く、G1ではなかなか目立った走りができていないことかすれば、結局のところG1級の器はないということかもしれない。ミラクルアドマイヤ産駒という地味な血統もこういう大きな舞台での底力に影響しているのかもしれない。
  • トウカイカムカム
    (牡5・池添58)
    買い
  • H18大阪ハンブルクC1着。
  • 前走の天皇賞春ではG1はもちろん重賞すら初挑戦だったにもかかわらず5着と掲示板を確保する走りを見せた。初めてのG1でこれだけ走るのだから潜在能力はまだまだ高い可能性が高い。
  • 天皇賞までは3連勝していたように勢いもかなりある。ここにきての成長が大きいということだと考えられ、そうであれば前走からの上積みも見込んでいいのではないか。とにかく近年の競馬では、勢いのある馬がそのまま実績馬を食うケースが目立つだけに、こういう上がり馬はかなり怖いものである。
  • 中団後方からきっちりと差してくるタイプなので、決め手もしっかりしているタイプといえるし、極端に後ろから勝負するタイプでもないので安定度もそこそこ高いと言える。
  • 距離も2200mで2勝しているので前走の3200mよりは適性が高いと考えていいかもしれない。
  • 消し
  • 前走の天皇賞春で5着というのはそれなりに立派ではあるが、しょせん5着である。今回も同じG1であることを考えれば、頑張ってもまた5着までという考え方は十分にできる。
  • 実績としてもオープン特別勝ちまでで、重賞を勝った実績がないのだから、裏付けと言えるものが乏しいといえる。
  • レーススタイルもどちらかというとオーソドックスで、大きな武器を持っているという感じもしない。
  • 2500mの大阪ハンブルクCを勝ち、3200mの天皇賞春で5着ということは、距離が長い方がいいタイプという可能性は高く、2200mはこの馬には短いという考え方は十分にできる。
  • コスモバルク
    (牡5・五十嵐冬58)
    買い
  • H18シンガポール国際1着、H16ジャパンC2着、H16セントライト記念1着、H16皐月賞2着など。
  • なんといっても前走のシンガポール遠征で国際G1を制覇したことを高く評価しないといけない。もともとポテンシャルはかなり高いと言われていた馬であるが、その能力が世界の大舞台で大きく開花したといえる。国際G1を勝っているのだから、当然に日本のG1で通用しないわけがない。
  • 国際G1制覇したばかりだけに、勢いは当然に感じる。
  • 国際G1を制覇できたということは、課題だった気性が矯正されてきているということかもしれない。となれば、今回もきっちりと折り合えることが期待できるわけで、となれば、シンガポールの時と同じような強い競馬を見せてくれるのではないか。
  • 基本的に先行できるタイプなので、折り合いを欠かない限りは、展開に左右されることもない。
  • 消し
  • シンガポールで国際G1を勝っているというのは当然に凄いことではあるが、シンガポールの馬場だったから勝てたという考え方は十分にできる。それは6秒台というタイムからもシンガポールの重い馬場だったから持ち味が生きたと言えるのではないか。となれば、日本の馬場では今までのように良い走りができないということになる。
  • 今まで結果を出せなかった最大の要因は、その激しい気性のために自滅してしまうということだったが、それが完全に矯正されたとは言い切れないだけに、今回はまた気の悪さを出してしまうということは十分に考えられる。そういう意味では安定度はあまり期待しない方がいい。
  • アイポッパー
    (牡6・藤田58)
    買い
  • H18目黒記念2着、H17阪神大賞典2着、H17万葉S1着。
  • 前走の目黒記念で2着と好走している。ハンデ57.5kgを背負っていたことを考えれば、勝ちに等しい評価が必要だろう。
  • 前々走の天皇賞春でも4着とそこそこの走りをしていたし、徐々に調子を上げてきていることを感じる。
  • 昨年はオーストラリアに遠征してG1で2着という実績を残しているし、天皇賞春でも3着して馬券に絡んでいるだけに、G1級の能力はあると考えていいはずだ。
  • ステイヤーというイメージが強いが、前走の2500mでも結果を出しているし、2200mでの勝ち星もある。距離は守備範囲だろうし、スタミナを必要となる展開になれば強さを発揮することも考えられる。
  • 消し
  • 前走の目黒記念で2着というのは悪くはないとは思うが、負けことに変わりはない。メンバー的にみれば、いくらハンデ戦でもきっちりと勝ちたかったところだけに、この負けはけっこう痛いと思う。
  • 天皇賞春で4着といっても馬券に絡んだわけでもないし、G1では力不足ということかもしれない。
  • 3000m以上のレースで強いというイメージもあり、2200mというのはさすがにこの馬には短いという感じは否めない。
  • なんだかんだで重賞未勝利というのも気になるところだし、勝負弱いイメージもある。
  • ナリタセンチュリー
    (牡7・田島裕58)
    買い
  • H16京都大賞典1着、H17京都記念1着。
  • なんといっても一昨年の京都大賞典の走りが凄かった。好位から完璧なレースをしたゼンノロブロイを後方の位置から直線だけで差し切ったのだから高い評価をしないといけない。そのとき繰り出した末脚はかなりのものだったし、はまった時のこの馬の末脚の破壊力は半端ではない。
  • その後のG1では結果を出せなかったが、京都記念では再び強い競馬を見せたことからすれば、この馬は京都コースとの相性が良く京都コースだと走りが変わるということかもしれない。となれば、京都で開催される今回のレースはこの馬にとってはG1制覇の大きなチャンスということになる。
  • 前走の天皇賞春は11着に負けたが、1年以上の休み明けだったことを考えればやむ得ないと言える。距離も長すぎたように感じる。2200m前後の距離で実績があるだけに、距離短縮は大きなプラスと考えていいし、もともと京都で行われる今回のレースを狙っていたのではないか。
  • 消し
  • 前走の天皇賞春で11着に負けたわけであるが、さすがに負けすぎという感じはする。休み明けの影響だったとは思うが、これだけ負けると一叩きだけでG1で好走できるレベルまで変わってくるとは思えない。完全復調はまだまだ先になるのではないか。
  • すでに7歳なので年齢的な衰えもあって結果を出せなかったということも考えられる。
  • G2を勝った実績はあるが、G1では馬券に絡んだこともないのだから、そもそもG1では通用しないレベルということは十分に考えられる。
  • ファストタテヤマ
    (牡7・武幸58)
    買い
  • H18万葉S1着、H17札幌記念2着、H14菊花賞2着、H14京都新聞杯1着。
  • まずは4年前の菊花賞で2着しているという実績を忘れてはいけない。直線だけの競馬でヒシミラクルに際どく迫ったのだから、はまった時のこの馬の爆発力はかなりのものである。
  • その後は少し低迷したが、昨年の札幌記念で後に天皇賞秋を制したヘヴンリーロマンスとタイム差なしの2着、そして今年の万葉Sを勝ちきったのだからスランプは脱したと考えていいだろう。
  • 京都コースを滅法得意としているイメージが強く、京都コースで走れるというのは大きなプラスである。
  • 消し
  • 菊花賞で2着はしたものの、その後はG1ではこれといった結果を残してないだけに、古馬G1では底を見せてしまっているという感じが強い。
  • ここ2年はG1への出走すらない状況で、G2G3でも結果を残せないレースが続いている。札幌記念も結局は2着に負けているわけだし、万葉Sもしょせんオープン特別である。
  • 前走の天皇賞春でも6着に負けているし、ステイヤーというイメージが強いので、距離短縮でさらに上の着順を目指すのは厳しいのではないか。
  • チャクラ
    (牡6・小林徹58)
    買い
  • H15ステイヤーズS1着、H16目黒記念1着、H15京都新聞杯2着。
  • 2年前の目黒記念や3年前のステイヤーズSを勝っており、G2を2勝している実績があるのだからG1で好走しても不思議ない存在である。
  • スタミナには自信のあるタイプだからそういう展開になればチャンスは出てくるはずだ。
  • 今年はスランプから抜け出せないでいるが、実力を出し切っての結果とは思えないだけに、能力を出し切ることさえできれば巻き返しがあっても不思議はないといえる。
  • 消し
  • ここ2年はこれといった結果を残せないでいるというのは大きな不安である。前走の目黒記念も14着に負けているし、復活のきっかけすら掴めていないという状況だけに、さすがにG1での復活は期待できそうにない。ましてG1で馬券に絡んだことのない実績を考えれば、ここで生涯一の結果を期待するのはあまりに酷と言わざる得ない。
  • 3000m以上のレースで実績のあるタイプなので、2200mはこの馬には短すぎる感じが強い。
  • 逃げるとか、追い込むとか、極端な競馬をするタイプでもないので、展開による一発を期待するのも厳しい。
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