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G2-弥生賞の反省

時間の都合上簡単にさせていただきます。
レース
逃げ馬不在という状況だったので超スローの展開になると思っていたが、スタートしてみると速いというほどではないにしても、スローという流れでもなく、私が思っていたよりは速い流れでレースが進んだ。掲示板に載った5頭はすべて後の位置取りだったことからしても、差し馬有利の展開だったと言っていいと思う。逃げ馬不在の場合は、古馬の重賞であればほとんど超スローの展開になるものである。これは古馬戦となると、出走してくるメンバーは既にキャリアがそれなりにあり、自分のスタイルをある程度確立しているだけに、意識して速い逃げを打たない限りは、自分のスタイルを崩さないことが優先されるためである。しかし、3歳限定の重賞だと、気性的にまだまだ若く抑える走りができないことがあること、距離適性がはっきりしないので短距離適性の馬が中距離重賞に挑戦してくることがあることなどから、逃げ馬がいないのにペースが速くなるということが時々起こるのである。今回はそんなレースだったように感じた。
馬券
正直なところ今回の結果はかなりショックだった。休み明けの実績馬はあまり信用できないとは思っていたが、ラジオたんぱ杯勝馬と朝日杯FS2着馬の2頭が2頭とも馬券圏内を外すということは私の想定外だった。3歳馬というのはキャリアが浅いというか、データが少ない分、こういうこともあり得るものだと頭では理解していたが、いざ馬券を買うという段階で実績のある馬を消すということはなかなかできないものである。ましてオッズが1.6倍という極端に小さなものになると、それだけ死角が少ないということになるわけだし、その馬券を買うとなると、他の馬券はかなり絞らないといけなくなる。かといって、死角が少ない馬券を敢えて買わないという判断もなかなかできないわけで、こういうレースは本当に馬券が買いづらいものである。今回は結果的に、馬券に絡んだ3頭とも休み明けではなかったということが大きなポイントであり、休み明けは大きな割引と考えるべきだったということになる。しかし、例年の結果をみても休み明けだから走らないということはなく、本当に強い馬は休み明けでも結果を出してくるものだから、今年の結果を受けて来年は休み明けの馬を軽視するというのも危険だとは思う。となれば、来年も難しい予想をしなければいけないことになると思う。
アドマイヤムーン
後方から2番目の位置取りだったのでちょっと後ろ過ぎかなと思ったが、終わってみれば先行陣は総崩れだから位置取りは完璧だった。「さすが武豊」といえる。2着のグロリアスウィークには最後まで粘られたが、3着以下は大きく離したのだから「完勝」と言っていい内容である。これでクラシックの有力候補と言われていたフサイチリシャール、スーパーホーネット、サクラメガワンダーを撃破したのだから、クラシック制覇に向けて大きく前進したと言っていい。スプリングSと若葉Sの結果にもよるだろうが、現時点ではこの馬が1人気の最有力候補と言っていいと思う。
グロリアスウィーク
アドマイヤムーンと1/2馬身の競馬だから高い評価をしていいと思う。やはり重賞を走った経験がここで生きたということだと思う。それと流れが速くなったのもこの馬には良かったのだろう。いつもはスローで掛かるところを、きっちりと折り合ったのだからこの馬向きのペースになったということだと思う。それと、瞬発力に欠けるこの馬には、上がりがかかる展開になったのが良かったのだと思う。こういう持ち味を発揮できるチャンスが今までなかっただけで、本当は強い馬だったということだと思う。こういうことがあるから3歳馬は分からないのである。
ディープエアー
皐月賞TRで3着したのだからよく頑張ったとは思う。とはいえ、上2頭には決定的な差をつけられただけに、本番での巻き返しはかなり厳しいと思う。それに地力で3着にきたというよりは、サクラとスーパーが力を出せなかったことで、3着に押し出されたという評価が妥当のような感じがする。G3ならともかくG2以上では今後も出番はないのではないか。
サクラメガワンダー
スタートから出脚が悪く、離れた最後方の位置取りになり、3コーナーからまくっていったものの直線では伸びきれず、まさかの4着に終わった。休み明けということを考えればやむ得ないという考え方もできるが、それにしても負けすぎのような感じはした。今回の一叩きの上積みはあるだろうから、皐月賞で巻き返してくる可能性もあるのだろうが、この負け方だと皐月賞で勝ちきるところまで巻き返せるかどうか疑問に感じる。クラシック制覇はかなり難しくなったのではないか。
スーパーホーネット
位置取りも悪くなかっただけに、それで5着というのは負けすぎに感じた。勝負どころで不利を受けたということも確かにあったが、それにしても見せ場すらなく5着がやっとというのは問題だと思う。私にはやはり距離が長いのではないか、と感じた。なのでNHKマイルCを目指した方がいいように思う。
予想と見解 好材料と不安材料

参考
G2-弥生賞の予想
結論

◎アドマイヤムーン
 ○スーパーホーネット
 ▲サクラメガワンダー

買い目(馬連) 合計6,000円
  2-4(2,000円)
  1-4(4,000円)
にへいの見解
いろいろと多忙のため簡単にさせていただきます。
本命◎はアドマイヤムーンである
この時期の3歳馬は初対戦となる馬も多く、力関係がはっきりしないものだけに予想が難しくなる。今回で言えば、ラジオたんぱ杯2着、共同通信杯1着のアドマイヤムーン、ラジオたんぱ杯1着のサクラメガワンダー、朝日杯FS2着のスーパーホーネット、葉牡丹賞レコード勝ちのナイトレセプションあたりが有力候補となるわけであるが、どの馬が一番強いのかは私も正直わからない。どの馬が勝ってもそれなりに納得できると私は思っている。その中で敢えて1人気のアドマイヤムーンを本命◎にセレクトしたのは、やはりこの馬だけ年明け初戦でないからである。実力拮抗の現代競馬において、1ヶ月以内に結果を残している馬とそうでない馬とでは、その信用度に大きな差が出てくる。しかも、この馬は2歳チャンピオンのフサイチリシャールに勝っているのである。距離も経験済みだし、休み明けだったラジオたんぱ杯もサクラメガワンダーと僅差の勝負だったわけだから、今回は相手が休み明けだから逆転の可能性の方が高いと私は思う。スーパーホーネットとの力関係もフサイチリシャールに勝ったのだから、こちらが上ということになる。ナイトレセプションには既に札幌2歳Sで力の差を見せつけているし、重賞で何度も結果を出しているこの馬と、重賞でまだ結果を残しておらず休み明けとなる馬とを比較すれば、どちらを高く評価すべきかは明白である。この馬の場合は鞍上が武豊というのも大きな魅力であるし、気性的に掛からないこの馬であれば、確実に2着にはもってきてくれるはずである。
対抗○はスーパーホーネットである。
本来であればここにはサクラメガワンダーを持ってくるべきだとは思っている。にもかかわらずホーネットをここに持ってきたのは単純にこちらの方が馬券的に儲けが出るからである。サクラメガワンダーをこの評価にするのであれば1点勝負でないと理屈が合わなくなる。1点勝負ができない、つまりは信用しきれないということであれば、サクラメガワンダーを2番手評価にするわけにはいかないということである。とはいえ、朝日杯FSで上がり34.0という切れ味でフサイチリシャールに迫ったこの馬の決め手もかなりのものであり、この馬の方がアドマイヤとサクラよりも実力が上ということも十分に考えられるわけで、現時点では決して弱い馬という評価はできない。そういう意味では馬券的にはこの馬に期待したい。ただ、1800mのデビュー戦で負けていることを考えると、2000mはどうなのかという不安は否めないし、休み明けという不安も小さくはない。
単穴▲はサクラメガワンダーである。
ラジオたんぱ杯でアドマイヤムーンに勝ちきり、距離2000mも経験していることからすれば、この馬の不安は休み明けだけということになる。でも、スーパーホーネットもナイトレセプションも休み明けということを考えれば、2000mの重賞を勝っているこの馬が最も信用できるという結論になるのは当然のことである。とはいえ、休み明けだから絶対的な信用も置きづらい。やはりこの馬が連対する可能性はかなり高いとは思っているが、オッズがあまりに低いのでこの評価にしてあくまで押さえ馬券ということにした。
4番手はナイトレセプションである。
葉牡丹賞で2分を切るというとんでもないレコードで勝ったというのは確かに凄いことである。そういう意味ではこの馬のポテンシャルは半端ではなく、今回も力の違いを見せつけるかもしれない。とはいえ、札幌2歳Sでは4着に負けているわけだし、今回は骨折明けとなる。やはり重賞で結果を残している馬と比較すると、どうしても信用度が低くなる。本当ならこの馬も馬券的に押さえたいのであるが、これ以上は馬券は広げられないと判断して、断念した。
5番手はセトウチアポロンである。
逃げ馬不在のメンバー構成だけに、たぶんこの馬が逃げることになると思う。そうなると有力馬が後方から競馬をするタイプばかりなので、この馬はかなり楽なペースで逃げられることになるはずである。であれば、この馬がそのまま押し切るということもあるかもしれない、ということを頭をよぎる。こういうレースで大穴を出すのは、だいたい逃げ馬となるはずなので、私としてはかなり気になった。でもまあ、休み明けとなるし、さすがに重賞で逃げ切るのは難しいだろうと最終的には判断した。
6番手はヴィクトリーランである。
前走勝っているし、ラジオたんぱ杯で3着という実績もあるので、チャンスはあるとは思うが、なんというかズブい印象が強く瞬発力に欠けるところがあるタイプなので、有力馬の決め手には太刀打ちできないと私は思っている。よくて3着までという判断を私はした。
7番手はグロリアスウィークである。
シンザン記念2着、きさらぎ賞4着という実績を残しているのだから、ここでも通用して不思議ないレベルだとは思う。でもまあ、ラジオたんぱ杯で惨敗していることからして距離延長はマイナスだと思うし、決め手に欠けるところもあるので、さすがにこのメンバーでは頑張って3着までだと私は思う。
8番手はマイネルシュピールである。
前走ゆりかもめ賞を勝っているので、ノーチャンスではないとは思うが、いかにもスタミナ色が強いという感じがするので、直線が短く瞬発力が要求される中山2000mで、このメンバーが相手ではかなり厳しいと私は思う。
9番手はモエレソーブラッズである。
サンデーサイレンス産駒というのは正直かなり気になった。ここで好走したら偉大な父の血がなせる業としか言いようがないが、そいいうことが起きるのも競馬の怖いところである。とはいえ、さすがにこの実績では好走は難しいと言わざる得ないので、奇跡はないという判断をした。
10番手はディープエアーである。
重賞で常に大きく負けない安定した走りを見せているので、能力的にはそれほど差があるとは思っていない。でも、相手なりに走るというか、勝ちきれないレースぶりを見せられると、クラシックTRという大きな舞台で好走する器とは思えない。掲示板には載るかもしれないが、連対はないと私は思っている。
まあ、こんなところです。

G2-弥生賞

アドマイヤムーン
(牡3・武豊56)
買い H18共同通信杯1着、H17ラジオたんぱ杯2着など。 前走の共同通信杯で朝日杯王者のフサイチリシャールに完勝しているというのは、大きな実績である。2歳チャンピオンに勝ったのだから現時点ではこの馬が3歳チャンピオンということになる。ラジオたんぱ杯でサクラメガワンダーに負けているので、今回はそのリベンジ戦ということになるが、ラジオたんぱ杯ではソラを使ってしまって差されたということらしいので力負けではない。前走は武豊がそれを意識してぎりぎりまで追い出しを我慢しており、そういう心配ももうないだろう。ここもきっちりと勝ちきって、主役として皐月賞を迎えたいところだろう。
消し 重賞実績、距離実績とも優れているので大きなマイナスはほとんどないといえる。そのうえでこの馬が負けるとすれば、相手が強かったということになると思う。ラジオたんぱ杯で負けたサクラメガワンダーに再び力の違いを見せつけられるということは十分に考えられるし、朝日杯2着のスーパーホーネットに敗れるということもあるかもしれない。あるいは、まだ底を見せていない上がり馬にポテンシャルの違いを見せつけられるかもしれない。この馬がちょっとしたことが原因で自滅するということもあるかもしれないし、とにかく力関係がはっきりしない3歳馬同士の戦いでは何が起きるか分からない。
ヴィクトリーラン
(牡3・石橋守56)
買い 前走500万特別を勝っており勢いは感じる。圧倒的1人気で勝ちきったのだから能力は高いと思っていいだろう。実際、ラジオたんぱ杯で3着という実績も持っており、重賞でも通用するところは見せている。さらにキャリアを積んだことで、さらに成長しているということも考えられるだけに、今回はラジオたんぱ杯以上の走りをするかもしれない。ラジオたんぱ杯3着以外は連対を外していないという安定度も魅力であり、相手なりに走るところもあるので、勝てないまでも馬券圏内ならという考え方もできる。
消し 前走勝っているといっても500万特別の話なので重賞の裏付けとしては厳しいかもしれない。ラジオたんぱ杯で3着といってもアドマイヤムーンに3馬身も離されているだけに、力の違いを見せつけられたという評価が妥当ではないか。前走の内容も最後の最後でぎりぎり交わしたというものだったので、抜けて強いという感じはしなかったし、前々走は500万で2着に負けていることからすれば、大物感はあまり感じない。決め手に欠ける感じがするのも気になるところである。
グロリアスウィーク
(牡3・柴田善56)
買い H18シンザン記念2着。 重賞で連対した実績を持っているのだから重賞で能力不足ということはないだろう。前走のきさらぎ賞も勝ち馬から0.3秒差なら悪い内容ではなかったと思う。先行タイプなので安定度も期待できるし、そういう意味では距離延長はプラスかもしれない。重賞を何度も経験しているというのも強みといえ、ペースとか流れに慣れているという点で、重賞未経験の馬よりは信用できる。この時期の3歳馬は分からないことも多いし、有力馬が総崩れとなることもあるかもしれないわけで、そうなればこの馬が台頭してくるということもあるかもしれない。
消し 前走のきさらぎ賞で4着というのはどうなのだろうか。メンバー的にもトップレベルよりは1枚落ちる感じがしただけに、そこで馬券圏内にも入れなかったというのは底を見せたということになるのではないか。シンザン記念も競り負けての2着なので勝負弱い感じも受けた。先行して押し切るというスタイルなので、決め手に欠ける印象も否めない。ラジオたんぱ杯で惨敗を喫していて、シンザン記念で2着ということからすれば、2000mよりマイルの方が合っているタイプのようにも感じる。
サクラメガワンダー
(牡3・安藤勝56)
買い H17ラジオたんぱ杯1着。 クラシックの登竜門と言われる暮れのラジオたんぱ杯を勝ったというのは大きな実績である。距離適性は問題ないし、重賞実績ももちろん文句はない。アドマイヤムーンが共同通信杯でフサイチリシャールに完勝したことで、この馬のポテンシャルも半端でないことが証明された。折り合いにも心配がないようだし、決め手もかなりある。問題は休み明けということだろうが、2ヶ月くらいであれば、それほど気にする必要はないのではないか。再びアドマイヤムーンに勝って、堂々の主役として皐月賞を迎えたいところだろう。
消し やはり休み明けというのが大きな不安である。本番は皐月賞やダービーだと思っているだろうから、ここで万全の態勢ということはないと思うし、余裕残しで勝てるほど重賞は甘くはないだろう。それに重賞実績はラジオたんぱ杯だけということは、たまたまそのときだけ好走したということだってあるかもしれない。この時期は他の3歳馬の成長度もかなりのものなので、実力差が逆転されているということも考えられる。この時期の3歳馬はまだまだ分からないところがあるものだし、ちょっとしたことで力を出し切れないということもあるかもしれない。
スーパーホーネット
(牡3・四位56)
買い H17朝日杯FS2着。 前走の朝日杯FSでは中団やや後方の位置取りから鋭い末脚を繰り出してフサイチリシャールに迫った。1着3着馬が先行していたことを考えれば、内容としては高い評価をしなければならない。後方から決め手を生かすタイプということを考えれば、距離延長も問題ないというか、かえってプラスと考えてもいいのではないか。折り合いにも問題のないタイプらしいので、気性面での心配もない。G1連対の実績を持っているのだから格上の存在ということになるし、アドマイヤムーンやサクラメガワンダーよりも決め手は上ということも考えられる。2ヶ月休んだことで大きく成長しているということも考えられるし、ここで力の違いを見せつけるということもあるだろう。
消し 今回はラジオたんぱ杯の1着2着馬が相手となるだけに、その力関係が大きなポイントとなる。朝日杯を勝ったフサイチリシャールが共同通信杯でアドマイヤムーンに負けたことを考えると、朝日杯よりもラジオたんぱ杯の方がレベルが高かったということかもしれない。しかも今回はそのアドマイヤムーンに先着したサクラメガワンダーも出走してくるのだから、この2頭の方が力が上ということは十分に考えられる。朝日杯以来の休み明けというのも気になるところで、いきなり万全というわけにはいかないというか、いくらかの割引は必要だろう。さらに、この馬は1800mでの実績がないだけに、距離延長がマイナスということもあり得る。デビュー戦の1800m戦で4着に負けていることを考えると、距離延長はどうなのだろうか。
セトウチアポロン
(牡3・田中勝56)
買い いちょうSで3着という実績を持っているのだから、ここでまったく通用しないとは言い切れない。2戦目でオープン3着なら悪い結果とは言えないし、この休養で大きな成長を遂げているとすれば、今回とんでもない強い走りをいきなり見せるかもしれない。逃げることもできる馬で、他に逃げる馬が見あたらないことも考えれば、この馬がマイペースで逃げることが予想されるだけに、気持ちよく走ってそのまま押し切ってしまうということも考えられる。今回のような状況で大穴を出すとすれば、たぶん逃げ馬だろうから、そういう意味ではチャンスは意外に大きいかもしれない。
消し キャリア2戦だけなので何とも言えない部分が多いのは確かではあるが、オープン特別で3着までという実績を考えれば重賞では通用しないというか、レベルの高い重賞で結果を出してきた馬を相手に戦うということを考えると、実績としては寂しいと言わざる得ない。いちょうSを勝ったジャリスコライトが朝日杯で3着に負けたことを考えれば、ジャリスコに決定的な差をつけられているこの馬がそれ以上の走りをするとは考えづらい。まして、いちょうS以来という休み明けというのも休みとしては長すぎるだけに、いきなり力を出し切るというのは難しいのではないか。
ディープエアー
(牡3・内田博56)
買い H17コスモス賞1着、H17札幌2歳S2着。 オープン勝ちと重賞2着の実績があるのだから、格としてはここで通用しても不思議ない存在といえる。札幌2歳Sではアドマイヤムーンと0.2秒差の勝負をしているのだから、能力差はそれほどないかもしれない。朝日杯も6着ならまあまあの結果といえるし、前走のきさらぎ賞も勝ち馬から0.4秒差なら内容としては悪くはなかったと思う。1800mで結果を出しているので、マイルよりは2000mの方が距離は合っていると思われる。相手なりに走るところもあるので、勝てないまでも馬券圏内までならという考え方もできる。
消し 前走のきさらぎ賞で6着、前々走のシンザン記念で5着ということを考えると、重賞では底を見せてしまったという評価をしたくなる。朝日杯6着も結局は掲示板にも載れなかったわけだし、札幌2歳Sは早い時期だったから相手が弱かったということではないか。決め手が鋭いとか大きな武器を持っているというタイプでもないし、2000mという距離も経験がないので走らせてみないと分からない。前走よりもメンバーは明らかに強くなっているし、巻き返しを期待できるという状況ではないように感じる。
ナイトレセプション
(牡3・横山典56)
買い 前走の葉牡丹賞を勝っているわけであるが、ハイペースを先行してそのまま押し切ったというだけでも凄いことで、さらに2着に1馬身以上の差をつけ、タイムもレコードだったのだからとんでもない強さである。今回はそのときと同じ中山2000mだから条件はベストと言っていい。2歳で2分を切るなんて普通では考えられないことだし、重賞で結果を出している他の馬よりもこの馬の方がポテンシャルは上ということも十分に考えられる。軽い骨折明けとなるが、この休養がかえってプラスということも考えられるしわけで、再び強い競馬を見せてくれるかもしれない。
消し 前走レコード勝ちといってもしょせん500万特別での話である。その前の札幌2歳Sでは4着に負けていることを考えると、重賞では通用しないタイプということは十分に考えられる。前走の葉牡丹賞は上がりが36秒以上かかっているように、スタミナ勝負になったのが良かっただけという考え方もでき、スローからの瞬発力勝負は苦手かもしれない。軽い骨折明けというのも気になるところで、休み明けというだけでも割引が必要なのに、骨折明けとなると不安としてはさらに大きくなる。皐月賞TRだけあって相手もかなり強いし、少なくても楽な競馬はできないはずだ。
マイネルシュピール
(牡3・蛯名56)
買い 前走500万特別を勝っているし、現在連勝中なので勢いは非常に感じる。前走2400mで勝っているのでスタミナにはかなり自信があるタイプだと思われる。そういう意味ではハイペースになるとか、上がりがかかる展開になるとかになれば、チャンスが出てくるのではないか。ここにきての成長も感じるし、今の状態であれば重賞でも通用するかもしれないというか、初めての重賞なのだから実は強い馬だったということもあるかもしれない。
消し 前走勝っているといっても500万特別なので重賞の裏付けには厳しいものがある。着差がハナ差だったことを考えれば、500万では力が違ったというわけでもなかった。2400m戦だったからスタミナの違いで勝ちきったという感じもしたので、2000mではこの馬には距離が短いというか、スピード能力が少し足りないのではないか。瞬発力があるという感じもないので、直線の短い中山コースも合いそうにない。まして今回は皐月賞TRというレベルの高い重賞である。さすがに相手が強すぎるのではないか。
モエレソーブラッズ
(牡3・デムーロ56)
買い H17兵庫JGP1着。 ダートの地方交流戦とはいえ重賞を勝っているのだからそれなりの評価は必要である。すずらん賞で3着という実績もあるのだから中央のオープンでも通用することを証明している。サンデーサイレンス産駒というのが最大の魅力であり、これまで見せていないとんでもないポテンシャルを本当は持っているかもしれない。年明け初戦なので、大きな成長を遂げているという可能もあるわけだし、この大舞台で一発かますということもあるかもしれない。
消し 重賞を勝っているといっても地方交流のダート戦ということを考えると、芝のG2の裏付けにはかなり厳しいと思う。すずらん賞3着といってもアドマイヤムーンとニシノアンサーには力の違いを見せつけられたという内容だっただけに、かえって底を見せてしまったといえる。距離経験もマイルまでなので距離延長の不安も小さくないし、年明け初戦と休み明けというのも割引が必要である。これといった好材料も見あたらないし、ここはさすがに相手が強いのではないか。

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