時間の都合上簡単にさせていただきます。 全体の感想(レース・馬券など) マツリダゴッホ インテレット シルクネクサス インティライミ ジャリスコライト
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結論 |
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今回は時間がないので簡単にさせていただきます。 本命◎はインティライミである 対抗○はシルクネクサスである 単穴▲はフサイチアウステルである 4番手×はジャリスコライトである 5番手△はインテレットである 6番手はマツリダゴッホである それ以外の馬には魅力を感じなかったので敢えて触れないが、ここまでレベルが低いとまったくチャンスがないわけではないとは思っている。 |
インティライミ (牡5・柴田善57) |
H17ダービー2着。 一昨年のダービーで2着している馬である。このときはディープインパクトに完敗したものの、早め早めの積極的な競馬で3着以下には決定的な差をつけていただけに、この馬のポテンシャルはG1級であると考えていいはずだ。ダービー後の復帰戦となった昨春の日経新春杯で3着したものの、その後は阪神大賞典、京都大賞典、天皇賞秋と掲示板に載れないレースが続き、ちょっとしたスランプに陥った感じがあった。しかし、前走の中日新聞杯でハナ差2着と好走してようやく復活の兆しを見せただけに、今回のレースで完全復活ということになりそうな感じはある。まあ、惨敗したレースもG1とG1の前哨戦だったから相手が強かったということもあったと思う。それを考えれば、今回のメンバー構成はかなり楽になっているので、このメンバーであれば完全復調手前であっても何とか勝ちきるのではないか。とはいえ、ダービーの走りからすれば、復帰後の走りは物足りないものを感じずにはいられない。阪神大賞典、京都大賞典、天皇賞秋は仕方ないにしても、中日新聞杯でトーホウアランに勝てなかったことからすると、まだまだ復調途上というところではないか。気持ち的に走ることに集中していないのかもしれないし、とにかく万全の状態でない可能性は十分なだけに、今回も絶対的な信頼は置きづらい。もしかしたら、成長力が乏しくて古馬で通用するだけの力がそもそもないということも考えられる。人気を極端に被るようであれば、馬券的にはけっこうリスクは大きいかもしれない。 |
インテレット (牡4・後藤56) |
H18毎日杯2着。 この馬の魅力はやはり若さである。実績は重賞2着1回だけであるが、皐月賞と菊花賞はG1だったわけだし、セントライト記念は休み明けだったことを考えれば、惨敗に終わっているのもやむ得なかったともいえる。そういう意味ではまだまだ底を見せたとはいえない。特に、前走の菊花賞では6着しており、ここでメイショウサムソンとは0.1秒差という競馬をみせた。この内容であれば、G1ではワンパンチ足りないにしても、G2以下なら十分に通用するという判断もできる。3歳の春から力をつけてきたということからも、これから成長が期待できる馬でもあり、1戦ごとに強くなっていることも期待できる。とはいえ、毎日杯以外はこれといった実績がないのも事実ではあり、古馬重賞でも通用するという裏付けを結果としてまだ残せていないというのはやはり大きな問題とはいえる。菊花賞6着も結局は掲示板にも載っていないわけだし、好走までならそれほど実力のない馬でもできてしまうものである。未知の魅力は十分に感じるが、逆にいえば、強くないという可能性も十分にあるということになるわけで、だからキャリアの少ないこの時期の4歳馬は取捨が難しいのである。 |
エアセレソン (牡7・四位57) |
2年前の新潟大賞典を1人気で勝っているが、その前から素質の高さを評価されていた馬であり、ようやく本格化したという感じだった。続く巴賞と函館記念は人気になりながら敗れたが、それでもこれからさらに良くなるという感じは受けただけに、ここから1年6ヶ月の休養を余儀なくされたというのは陣営にとってもこの馬にとっても不運だったとは思う。今回がその復帰初戦となるわけであるが、休養前と同じ状態に戻っているのであれば、能力としては通用するはずである。しかし、1年6ヶ月ぶりの初戦でいきなり好走するというのは一般的に考えれば、かなり厳しいと考えるべきではある。でも、最近は調教技術が向上しているせいか休み明けでも好走するケースも少なくはないだけに、休み明けだから走らないと決めつけるのも問題がある。そういう意味では休み明けの判断は本当に難しいものである。ただ、この馬はなんだかんだでハンデG3を1勝しているだけの実績である。別定G2以上の実績がないのだから、たとえ万全の状態でも通用しないという考え方もできる。 |
グラスポジション (牡8・蛯名57) |
H16ステイヤーズS2着。 約2年前のステイヤーズSで2着という実績を持っているのだから能力的には十分に通用するはずだ。それから長期休養に入ってしまい、昨年のオールカマーでようやく復帰したわけであるが、前走のステイヤーズSで4着してようやく復調の気配を見せてきた。徐々に体調は上がってきているのは感じるだけに、ここらへんで復活の狼煙を上げても不思議はない。準オープンを勝った時は距離2000mでかなり強い競馬を見せていたので、距離もかえってこのくらいの方が合っているかもしれない。別定G2にしてはメンバーのレベルはそれほど高くない印象もあるし、チャンスは十分にありそうだ。とはいえ、重賞での連対経験がステイヤーズSの2着だけというのは実績としては、やはり少し寂しいものは感じる。それも2年以上前の話であるし、明けて8歳という年齢も考えると、ここで生涯一の走りを期待するのはかなり厳しいのではないか。3600mの重賞で連対しているということは、距離は長い方がいいタイプと考えるのが一般的だろうし、2200mはこの馬には少し短いかもしれない。前走のステイヤーズS4着も勝馬からは1秒以上離されているだけに、それほど高い評価はできない。そういう意味では勢いもいまいちといえるし、復活するにしてももう少し時間がかかりそうな感じはある。 |
ジャリスコライト (牡4・北村宏56) |
H18京成杯1着。 この馬のベストパフォーマンスはやはりいちょうSであろう。直線で何度も前を塞がれるという不利を受けながら、最後は上がり33.3というとんでもない瞬発力を見せて勝ちきったのだから凄いとしか言いようがない。その走りを評価されて朝日杯FSでは1人気に推されており、3着に負けたとはいえG1での結果なのだから能力の高さは証明したと言っていい。続く京成杯は力の違いを見せつける強い内容だったし、2000mで結果を出したのだから距離も問題ないだろう。皐月賞とダービーは惨敗に終わったが、まあG1での結果だから今回はあまり気にしなくていいだろう。アグネスデジタルの半弟という良血でもあるし、名門藤沢和厩舎の期待馬であるだけに、まだまだ底は見せていないはずである。ダービー後ゆっくりと休ませたことで大きく成長していることを期待できるし、とんもない大物になっていることだってあり得る。藤沢和厩舎は休み明けでもきっちりと仕上げてくるので久々もそれほど気にしなくてもいいかもしれない。とはいえ、ダービー14着、皐月賞7着、朝日杯3着という成績からすると、G1で常に活躍できる大物という印象がかなり薄れてしまった。期待は大きかったが、実力はそれほどでもなかったということかもしれない。今回はG2だから通用するという考え方もできるかもしれないが、古馬重賞は初挑戦となるだけに、それも走らせてみないと分からない。7ヶ月ぶりの休み明けというのも基本的にはマイナスだろうし、寒い時期だけに調教だけで仕上げるというのはかなり難しいのではないか。2200mは経験がないし、アグネスデジタルはマイラーだったことからすれば距離が長いということも考えられる。 |
シルクネクサス (牡5・松岡57) |
3歳時にベンジャミンSを勝ち、京都新聞杯4着、ラジオたんぱ賞4着という結果は残しており、以前からそれなりの能力の高さは見せていた。その後は地道にキャリアを積んで、昨年夏あたりから走りが良くなってきた。1000万のフィリピントロフィーではハンデ58kgで1馬身差の完勝を演じ、続く小倉日経オープンでもツルマルヨカニセ、アルビレオ、ブラックタイドといった重賞でも好走経験を持つ相手に接戦を演じている。その後休養に入ったが、休み明けとなった前走の1600万寿Sをきっちりと勝ちきり、準オープンでは力が違うことを見せつけた。今回は休み明けを一叩きされた上積みが見込めるし、勢いが止まっていないのも感じる。1戦ごとに強くなっているのも感じるし、別定G2といってもこの程度のメンバー構成であれば、十分に通用するはずだ。まあ、そうはいっても古馬重賞は新潟大賞典で9着という実績しか持っていないだけに、さすがに重賞しかも別定G2では荷が重いかなあという感じはする。もう一つ器の大きさを感じないというところである。気性に難しいところがあって、集中して走れば結果を出せるが、走る気が失せるとまったく走らないというように、走りにムラがあるというのも気になるところだ。こういうタイプは重賞の厳しいレースになると、気性的な脆さを出してしまうかもしれない。 |
チェストウイング (牡6・吉田隼57) |
昨年の6月に100万を勝ち上がり、それで休養に入り10月に復帰したわけであるが、休み明け初戦の準オープンをいきなり勝ちきってその成長を見せた。続く重賞のアルゼンチン共和国杯でも4着、前走のステイヤーズSでも3着と重賞でもきっちりと結果を残して完全に本格化したことを印象づけた。特にアルゼンチン共和国杯で0.4秒差の4着というのは高く評価していいだろう。前走のステイヤーズSも斤量57kgで結果を出したのだから別定戦でも戦えることを証明したと言っていい。勢いも感じるし、この程度のメンバー構成であれば、前走3着以上の走りを期待してもいいかもしれない。とはいえ、前走は3600mだったが今回は2200mである。2400m以上のレースで結果を残しており、スタミナが豊富というイメージが強いだけに、2200mというのは少し距離が短いという感じはする。アルゼンチン共和国杯は軽ハンデで4着に負けているわけだし、前走のステイヤーズSで3着といっても勝馬からは1秒以上離されていることからすれば、それほど高い評価はできないのではないか。別定G2を勝ちきるほどの決め手はない感じもあるし、ここではちょっと相手が1枚上かなという感じがしてしまう。 |
フサイチアウステル (牡5・内田博57) |
H18AJC杯2着、H17セントライト記念2着。 昨年2着しているという実績は当然に高い評価が必要である。距離コースともに問題がないことを証明していることになるし、能力的には当然に通用するということになる。問題はやはり長期休養明けがどうかだと思う。約7ヶ月ぶりとなるだけに、いきなり力を出し切れる状態にあるかどうかという不安はかなり大きなものである。特に寒い時期だけに調教だけで仕上げるというのはかなり厳しいという考え方もできるだけに、休み明けというのは大きなマイナスだと考えた方がいいだろう。それに昨年のAJC杯までは順調だったが、そこからは惨敗続きで、安定度の高い走りが売りだったこの馬にしては信じられない走りをしていただけに、気持ち的に切れてしまったということも考えられる。でもまあ、そうだとしてもこの休養でかえって気持ちをリフレッシュできたという考え方もできるわけだし、ここまでメンバーが落ちるのであれば、休み明けで9分程度のデキでも何とかなるかもしれない。まあ、とにかく昨年くらいのデキであれば通用するだろうが、休み明けなので昨年ほどのデキにあるかどうかは走らせてみないと分からないというところであり、休み明けだと不安の方が大きいということである。 |
マツリダゴッホ (牡4・横山典56) |
前走のクリスマスCで準オープンを勝ち上がったばかりの馬ではあるが、青葉賞で4着し、セントライト記念で3人気に推されるなど、その素質の高さを以前から評価されていた馬である。前走の内容も粘る日本ピロキースを楽に交わすという強い内容だったし、ようやく本格化してきたと考えていいのではないか。今回はいきなりの別定G2挑戦となるが、もともとこれくらいのところは狙っていた馬であり、今の充実度もあって挑戦に踏み切ったのだろう。別定G2にしては低調なメンバー構成ということもあるし、1戦ごとに成長してきていることも感じるだけに、ここで好走する可能性はけっこう高いかもしれない。とはいえ、重賞で好走した実績が青葉賞4着だけというのはやはり実績としては物足りないものを感じる。いきなり古馬の別定G2で通用するかどうかは走らせてみないと分からない。気性的に難しいところもあるので、距離2200mもどうだろうか。前走は1800mに距離が短縮されたのがプラスに出たという考え方もできるだけに、2200mだと折り合えず力を出し切れないということも十分に考えられる。かなり人気になりそうな気配であるが、実績からすれば別定G2で人気になるほどのものではない。 |
ラッキーブレイク (牡6・田中勝57) |
ダートのオープン特別で常に上位にきているように、ダートではかなり強い馬であることは間違いない。問題はやはり芝適性がどうかである。ふつうに考えれば、芝未経験というのは大きなマイナスであるし、ダートで結果を出してきた馬が芝に挑戦してきて好走したというケースはあまりないだけに、かなり苦戦するということになると思う。でも、これは走らせてみないと分からないことである。もしかしたら芝適性が高く、とんでもない強い走りを見せつけるということも可能性としてはあるわけだから、芝未経験だから走らないと決めつけるわけにもいかない。まあ、そういう意味では、未知の魅力はあるとは言えるとは思う。ただ、ダートでも重賞ではなくてオープン特別で好走しているというレベルだから、芝適性がそれなりにあったにしても、根本的な能力が足りないということもあるだろう。 |