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G3-京成杯の反省

時間の都合上簡単にさせていただきます。
全体の感想(レース・馬券など)
どの馬が強いのかさっぱり分からないメンバー構成だったので、レースが終わっての感想もそんなにはないというのが正直なところである。ホープフルS2着のサンッェペリンが勝ったということは、やはりレベルとしてはそれほど高くはなかったと考えていいのではないか。実はレベルが高かったということもないとは言えないだろうが、私の感想としては、ここからクラシックの上位を狙える馬はいないのではないかなと思った。
サンッェペリン
逃げたのが大正解だった。逃げ馬不在の状況だったので、超スローの展開が予想されたが、瞬発力勝負を苦手とするこの馬にとっては、超スローの展開だけは嫌だったのだと思う。であれば、自分でレースを作ってしまった方がいいという判断だったのだろう。その作戦が見事にはまった。結果的に持ち味のしぶとさがフルに生かすことができたし、この馬のスタイルを確立することができたと言えそうだ。でも、このメンバーだったからうまくいったが、さらにレベルが高くなると通用するかどうかは分からない。正直なところはちょっと厳しいかなとは感じる。
メイショウレガーロ
重賞初挑戦ということを考えれば、2着にきたことで実力の高さは証明することができたとは思う。でも2着に負けたことで、抜けて強いというほどのレベルではないとも言えると思う。キャリアを重ねればさらに成長はするのだとは思うが、クラシックで上位争いになるところまでは難しいかもしれない。でもまあ、今後の成長を見守りたい。
アルナスライン
前走ダートで勝ち、前々走は芝で7着に負けていたことからすれば、3着にきたというのはけっこうびっくりである。こういうことがあるからこの時期の3歳重賞は分からないのである。逆に言えば、この馬が3着にきてしまうくらいだからレースレベルは低かったと考えていいということかもしれない。
マイネルヘンリー
2番手追走からうまく粘っての4着だったわけであるが、さすがにステイヤー色の濃い血統らしくしぶとい走りをする馬である。でも、展開に恵まれたということも否めないし、逃げた馬が残っていることを考えれば、後ろからの馬に差されているというのはあまり評価できることではない。このメンバーだから4着できたが、さらにレベルが高くなると好走は難しいのではないか。
ダイレクトキャッチ
3番人気になっていたように素質の高さを評価されていた馬ではある。結果的にはきわどい5着まできているのだから、それなりに素質の高さは認めていいかもしれない。でも、ホープフルS6着、京成杯5着という実績をみてしまうと、だいたい底を見せてしまったかなあという感じはある。
アロマンシェス
今回はうまくスタートを切って好位からの競馬ができたので、私としてはかなり期待できると思って見ていた。4コーナーを回るところでは直線で抜けてきそうな雰囲気があっただけにかなり力が入った。でも、意外に伸びずに後続につかまってしまった。逃げた馬が残っていることを考えれば、展開は悪くはなかったと思うので、そうなると距離が長かったということだと思う。この馬はマイルまで良いのかもしれない。
予想と見解 好材料と不安材料

参考
G3-京成杯の予想
結論

◎アロマンシェス
○キンショージェット
▲ロースプレステージ
×ショウリュウアクト
 △その他全馬

買い目(馬連)合計1,400円
  BOX--1,5,6,8(各100円)小計600円
  軸5--2,3,4,7,9,10,11,12(各100円)小計800円

にへいの見解
 今回は時間がないので簡単にさせていただきます。
 本命◎はアロマンシェスである
 朝日杯の時も私は京王杯の内容を評価して高く評価したが、その馬がここに出走してきた。朝日杯でも出負けして後方からの競馬になったにもかかわらず7着まで差を詰めてきており内容としては悪くはなかった。この内容であればG3かオープン特別レベルならチャンスはあるだろうと私は思った。ただ今回のメンバー構成をみて、ここまでレベルが低いとたぶん人気になるだろうと私は思った。大物感はいまいちの馬だけに人気になるとかえって買いづらいなあと思っていたら、なんとこの馬が8人気ではないですか。私としてはなんで?と素直に思った。であれば、この馬から勝負するのは当然の選択である。今回は穴人気を敢えて狙ったというのではなく、素直にこの馬が強いと思っての評価である。そういう意味ではそれなりの自信を持っての本命◎である。人気がなく高配当が期待できるだけに総流しで取りこぼしのないように配慮した。ただ、不安も大きいので他にボックス馬券も押さえた。
 対抗○はキンショージェットである
 前走のラジオNIKKEI杯で8着に負けているが、強いメンバーを相手にこの着順ならそんなに悪い内容ではなかったと思う。今回のメンバーで言えばローズプレステージには先着しているわけだし、未勝利戦ではショウリュウアクトに勝っている。オープン重賞未経験の馬が1人気2人気になっていることも踏まえれば、この馬でも上位進出のチャンスは十分だと私は思った。しんがり人気のようであるが、私はけっこう期待している。
 単穴▲はローズプレステージである
 京都2歳Sで2着していることを考えれば、能力はそれなりに高いと考えていいと思う。前走のラジオNIKKEI賞で9着に負けたのがあまりに痛いが、相手が強すぎたと考えれば、それほど悪い内容でもなかったとも思う。今回はメンバーがかなり落ちるし、ペースもそんなに速くはならないだろうから、この馬の持ち味が生きるのではないか。不安も大きいが、良血なので底力に期待したい。
 4番手×はショウリュウアクトである
 未勝利を勝ったばかりであるが、以前から素質の高さを期待されていた馬のようである。前走で未勝利を脱出してやっと軌道に乗ってきたという感じもする。前々走でキンショージェットと好勝負していたことを考えれば、キンショージェットを評価するならこの馬だって評価しないといけない。開幕週で重賞を2勝した田中勝騎手ということもあるし、穴馬として指名してみた。
 5番手△はメイショウレガーロである
 オープン未経験というのがやはり気になった。人気がないのであれば狙っただろうが、オープン未経験の馬が重賞で1人気というのは最も買いづらいパターンである。このメンバー構成であれば楽にクリアしてしまいそうではあるが、馬券的には敢えて軽視した。
 6番手△はピサノデイラニである
 この馬も大物感はあるが、オープン未経験だし芝も未勝利なので軽視した。でも藤沢和厩舎ということもあるし、シンボリクリスエスの半弟という良血でもある。やっぱり強いのかなあとは思ってしまう。
 7番手△はサンェッペリンである
 前走のホープフルSで2着しているのは立派であるが、速い流れに助けられたという印象が強い。前走人気がなくて好走した馬が、今回人気になっているというのは危険なにおいがするので敢えて軽視した
 8番手△はダイレクトキャッチである
 強いメンバーが集まった新馬戦を勝っている馬だけに、素質はかなり高いのかなとは思う。でも前走のホープフルSで出遅れたにしろ6着に負けているというのはどうなのだろうか。勝ったのが最後方にいたニュービギニングだったことを考えても、出遅れたのはそれほどマイナスではなかったような気がする。となれば、少なくても中山2000mではそれほど強い馬ではないのではないかと私は考えた。
 馬券的には上位4頭のボックスと本命◎からの総流しで勝負する。

G3-京成杯

アルナスライン
(牡3・柴山56)
前走500万特別の樅の木賞を勝っている。ダートだったとはいえ、2着に3馬身差という圧勝を演じているだけに、この馬のポテンシャルはかなり高いかもしれない。前走以前は3戦とも芝で走っていたわけだし、芝で未勝利を勝っているのだから、芝がダメということもない。前々走のエリカ賞で7着に負けているのをどう判断するかであろうが、後にホープフルSで2着したサンツェッペリンがこのとき5着だったことを考えれば、レベルの高いメンバーの中でそこそこの競馬はできたと評価することもできる。少なくてもサンツェッペリンと同程度の実力はあると考えていいのではないか。今回はメンバー的にはそれほどレベルは高くないと思われるだけに、この馬レベルでもなんとかなりそうな感じは受ける。とはいえ、前走ダートで勝っているのであれば、やっぱりダート適性の方が高いと考えたくなる。前々走のエリカ賞で7着というのはやっぱり負けすぎ という感じがするだけに、芝の重賞ではさすがに通用しないという考え方は十分にできる。オープン重賞の経験がないというのも大きな不安であるし、初重賞挑戦でいきなり結果を出せるほど器が大きいようにも感じられない。
アロマンシェス
(牡3・柴田善56)
前々走の京王杯2歳Sで3着したという実績を持っている。このときは先行した2頭にかなり迫っていたし、後方からの馬は寄せ付けなかったというものだっただけに、内容としてはけっこう強かったと思う。前走の朝日杯FSでは7着に敗れているが、出負けして後方からの競馬になったことを考えれば、7着でもよく追い込んできていると評価していいだろう。そしてこれまで戦ってきたメンバーと比較すれば、今回のメンバーはかなり楽になっている。決め手もそこそこのものを持っているし、しぶといタイプなので距離延長もプラスに出そうだ。この馬にとっては最大のチャンスが訪れたと言っていいのではないか。とはいえ、ちょっとパンチ不足という感じは否めないし、大物感もいまいちという感じがするだけに、重賞を勝つまでは難しいかもしれない。いろんな意味で中途半端な感じがするし、こういうタイプは常に好走までで終わりそうなのである。京王杯で好走しているということは、1400mがベストという考え方もできる。前走の朝日杯も7着というのは微妙な着順で、通常であればそれほど高くは評価できないものである。
キンショージェット
(牡3・吉田準56)
前走のラジオNIKKEI杯で8着に終わっているが、さすがに相手が強すぎたという感じはする。ただ、5着のアサクサキングスとは0.1秒差の競馬だったことを考えれば、内容としては悪くはなかったと思う。それに今回のメンバーで考えれば、アサクサキングスはサンェッペリンに勝っているし、前走ローズプレステージには先着している。となれば、このメンバー構成であれば十分に射程圏内といえるのではないか。前々走に未勝利を勝ったばかりということからも1戦ごとに大きく成長していることも感じるだけに、2度目の重賞でさらに進化を見せるということは十分にあり得る。とはいえ、前々走で未勝利を勝ったばかりで、前走の重賞で8着に負けているということからすれば、やはり底を見せてしまったと判断したくなる。前走よりはメンバーのレベルは落ちるにしても、8着から巻き返すというのはさすがに厳しいと思われる。
サンェッペリン
(牡3・松岡56)
前走ホープフルSで2着したというのは大きな実績である。オープン特別で2着したということもあるが、今回と同じ中山2000mで結果を残したことで、距離コースの適性が高いというのが大きな魅力といえる。百日草特別ではアサクサキングスと僅差の勝負をしていたし、このとき3着馬には7馬身という差をつけていただけに、この馬のポテンシャルはかなり高いと判断していいだろう。前々走のエリカ賞で4着に負けているのをどう判断するかであるが、関西遠征だったしメンバーもそこそこ強かっただけに5着でもそれなりに評価していいと思う。1戦ごとに大きく成長しているという考え方もできるし、しぶとさを信条とする馬なので大崩れはなく安定度も期待していいと思う。今回のメンバー構成であれば前走くらいの走りは十分に期待できると思う。とはいえ、やはりエリカ賞で5着に負けているのは印象としてはかなり悪い。やはり重賞で好走できるレベルであれば、500万特別レベルならきっちり勝ってほしいし、悪くても馬券圏内は確保してほしいところである。それができなかったということは、やはり重賞級の実力はないということになるのではないか。それに前走のホープフルSも同じ週にラジオNIKKEI杯があったことで、レースレベルとしては低かったということも考えられる。前走の2着だけで高く評価するのは危険かもしれない。前走はハイペースに助けられたという感じもするし、今回がこの馬の試金石のレースになるだろう。
ショウリュウアクト
(牡3・田中勝56)
前走未勝利を勝っているわけであるが、6戦目で未勝利を脱出していることを考えると、さすがに重賞級の器はないのかなあとは感じる。前走の内容も未勝利戦で2着に1/2差だけというのだから大物感というか、力が違いすぎたというほどの内容ではなかったと思う。この程度の走りでいきなり重賞で結果を出すというのはけっこう厳しいと考えるのが一般的だとは思う。でも、この時期の3歳馬は競馬を覚えるのに時間がかかり、能力が高いのに結果を出せないということもあるし、レースを使うことで大きく成長する馬もいる。こういう馬はきっかけを掴むとトントン拍子に連勝することもある。つまり、未勝利を勝つのに時間がかかったからといって重賞で通用しないとも言い切れないということである。そういう意味では前走勝っているという勢いはけっこう無視できない材料ではある。
ダイレクトキャッチ
(牡3・北村宏56)
新馬戦ではフサイチザサンデーやピサノデイラニといった素質の高い馬が揃ったレベルの高いレースで2着に1馬身以上離すという強い競馬を見せた馬である。であれば、この馬の素質もかなり高いはずである。前走のホープフルSは6着に敗れたが、出遅れたのがあまりに痛かった。レースもちぐはぐな感じになってしまったし、それを考えれば6着がこの馬の実力だとは思えない。まだキャリア2戦ということもあるので底を見せたとはいえないだろうし、新馬戦から2ヶ月開いていたことも影響したのかもしれない。一叩きされたことで今度は変わってくるだろうし、オープンを経験できたのも大きな上積みと考えていいのではないか。とはいえ、前走オープン特別で6着に負けたという事実は、重賞で評価するにはやはり厳しいものを感じる。勝ったのがほぼ最後方にいたニュービギニングだったことからすれば、出遅れたこともそれほどマイナスだったとは思えない。それに前走出遅れたということは今回も出遅れるかもしれないし、同じ中山2000mというのも変わり身という点では魅力が小さい。
ピサノデイラニ
(牡3・横山典56)
この馬の最大の魅力は素質馬ばかりの藤沢和厩舎所属ということである。この馬もフサイチペガサス産駒ということもあって、血統的にはかなりの良血なのだろうと思う。前走ダートとはいえ500万を勝っているので勢いも感じる。2着に1馬身以上離しているのだから力の違いを見せつけたと言っていいだろう。前々走も2着に負けたとはいえ、レコード決着だったし、3着馬には3馬身以上離したのだからレース内容は高く評価していい。この2戦の走りを見る限りでは、やはり素質の高さというか、まだまだ奥が深いことが感じられる。問題はここ3走ダートで走っているということだと思うが、芝は新馬戦だけなのでダート適性の方が高いとは言い切れない。能力の違いでダートでも好走していただけで、芝だともっと強い競馬をする可能性だってある。あるいは、ダート適性が高いにしても能力の違いで芝でも強い競馬をみせるという可能性だってある。藤沢和調教師が勝負をかけてくるということは、それなりの自信があってのことだろうし、チャンスはあると考えていいだろう。まあ、そうは言っても芝で1勝もしていないというのは大きな不安である。良血だから必ず走るわけでもないし、オープン重賞未経験というのも不安要素となる。2度負けているのだから、とんでもない大物というほどではないだろうし、藤沢和厩舎という理由だけで高く評価するのは危険だろう。
マイネルアナハイム
(牡3・勝浦56)
前走のホープフルSで5着というのは、オープンで掲示板に載ったのだから悪くはない結果だったとはいえると思う。前々走の葉牡丹賞では休み明けでいきなり勝ちきっていることからすれば、500万特別ではレベルが違ったということだろうし、前走5着に負けたということだけ評価を落とすのは危険だと思う。新馬戦では後に新潟2歳Sを勝ったゴールドアグリと好勝負しているわけだし、この馬だって同等のポテンシャルを持っているということも十分に考えられる。中山2000mを2回経験しているというのも大きなアドバンテージといえる。メンバー的にもそんなにレベルが高いわけでもなさそうなので、この馬でも上位に食い込んでいけそう感じはある。とはいえ、やっぱりホープフルSで5着に負けているのは痛い。上位からはけっこう離されていたし、オープンではちょっと実力不足という感じは否めない。ローテーション的にもけっこう詰まっているし、大きな上積みを期待するのも難しいと思う。大物感もそれほど伝わってこないし、重賞を勝てるほどの器はいまいち感じない。
マイネルーチェ
(牝3・バルジュ56)
新潟2歳S2着
新潟2歳Sで2着している実績は高く評価しないといけない。勝馬とも僅差の勝負だったし、後に京王杯2歳Sを勝ったマイネルレーニアには先着していたことを考えてもポテンシャルはかなり高いと考えた方がいい。その後はファンタジーSと阪神JFで惨敗を喫しているが、大きく負けているだけに、底をみせたというよりは実力を出し切れなかったと考えるべきだろう。そういう意味では復調さえしていれば巻き返しがあっても不思議はない。まして今回は相手関係もそれほど強くなく、かえって前走の阪神JFよりも相手関係は楽になったという考え方もできる。新潟2歳Sの時はかなりの決め手をみせていたし、距離延長が大きなプラスになるということも考えられる。ここで好走しても不思議ないだけの材料は揃っていると言っていいだろう。とはいえ、牝馬でここに挑戦してくるというのは、けっこう厳しいものではないか。距離も2000mとけっこう長いし、牡馬と牝馬の差はけっこう大きなものではないか。まして、阪神JFで12着に負けていることからすれば、牝馬の中でも抜けて強いというほどのレベルの馬ではないのだから、なおさら牡馬と互角に戦うというのは厳しいように感じる。ここ2戦惨敗を喫しているということは、単なる早熟馬だったということかもしれないし、安定度がないだけだとしても、今回は巻き返してくるという保証はどこにもない。
マイネルヘンリー
(牡3・津村56)
前走未勝利を勝ったばかりという実績で重賞を好走しようというのは一般的には厳しいものだと思う。それにその前走も2着とクビ差という僅差の勝負だったことを考えれば、この馬の力が抜けていたとはとても評価できない。タイム的にも褒められるほどのものではなかったし、その割には上がりのタイムもたいしたことはない。ゆくゆくは強くなるにしても、いきなり重賞で通用するほどの成長力を期待するのはさすがに厳しいのではないか。でもまあ、レースを使うことで大きく成長する馬もいるわけだし、こういう馬はきっかけを掴むとトントン拍子に連勝することもある。つまり、未勝利を勝ったばかりだから重賞で通用しないとも言い切れないということである。そういう意味では前走勝っているという勢いはけっこう無視できない材料ではある。
メイショウレガーロ
(牡3・後藤56)
前走500万特別のベゴニア賞を勝っているが、2着に1馬身以上離したのだから完勝と言っていい内容といえる。これで3戦2勝2着1回と負けたのは新馬戦だけという実績だから、かなりの素質馬という印象を受ける。しかも、馬場入りで鳴いたりするなどまだまだ気性が幼いらしく、それでこの走りだから本格化したらとんでもない大物に化ける可能性も秘める。長距離戦で活躍したマンハッタンカフェ産駒なので、距離が延びるのはプラスと考えられるだろうし、まだ底をみせていないというのが大きな魅力である。重賞初挑戦のこの馬にとっては、メンバー的にもそれほどレベルが高くはないというのは好都合といえ、いきなり勝ちきることも十分にあり得るだろう。とはいえ、重賞オープン未経験というのは、やっぱり不安としては小さくはない。500万まではすんなり勝っても、そこから苦戦するというケースも少なくはないわけだし、現時点でこの馬が重賞でも通用するという裏付けは特にはないということになる。気性がまだまだ幼いというのも不安材料といえ、こういう気性に難のある馬は、激しいレースになると自滅するということもあり得るだけに、初重賞挑戦で狙いにいくのはけっこう危険度は高いといえる。未知数が多いだけに、ここで好走してしまう可能性も十分にあるが、逆に惨敗に終わる可能性も十分にあるといえる。
ローズプレステージ
(牡3・蛯名56)
オープン特別の京都2歳Sで2着している実績を持っているのだから、3歳限定の重賞なら十分に通用すると考えていいだろう。前走のラジオNIKKEI杯2歳Sでは9着に負けたが、相手はかなり強かったし、この馬だって力を出し切っての結果とも言えないだけに、前走の9着だけで評価を落とすのは危険だと思われる。前走に比べれば相手関係はかなり弱くなるし、この馬はローズバドやローゼンクロイツの半弟という良血でもあり、素質という点ではかなり奥があると考えられる。レースを使うごとに成長していることも期待できるだろうし、このメンバー構成であればチャンスはけっこう大きいと思われる。とはいえ、前走の9着というのは、やっぱり負けすぎという印象は否めない。京都2歳S2着もこのとき勝ったゴールドキリシマは中京2歳Sで上位馬に5馬身離されて負けているし、3着だったマルカハンニバルは500万を未だにクリアできずにいることを考えれば、京都2歳Sのレベルが低かっただけという考え方も十分にできる。このメンバー構成なのでここで好走しても驚くこともないと言えるが、この程度の実績だと信用度が高いとはとても言えない。

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