前ページに戻る
G3-北九州記念の反省


時間の都合上簡単にさせていただきます。
ローカルのハンデ戦ではこういうことがあるから怖いのである。勝ったキョウワロアリングはいろんな好条件が揃ったといえる。まずはハンデ52kgと軽かったことであるが、それ以外では馬場の良いところを走れる大外枠発走であったこと、前がやりあったことで持ち味の決め手が生かせたこと、そして調子が良くて速い流れでもそこそこついていけたこと、といった感じである。

参考
G3-北九州記念の予想
結論

◎ゴールデンキャスト
○シルヴァーゼット
▲スピニングノアール
×アルーリングボイス
☆サンアディユ
 △アストンマーチャン
 △メイショウトッパー
 △カノヤザクラ
 △ギャラントアロー
 △モンローブロンド

買い目(馬連)合計1,500円
  BOX−2,3,9,11,16(各100円)小計1,000円
  軸2−1,4,5,7,10(各100円)

にへいの見解
 本命◎はゴールデンキャストである
 いろいろ考えたが、ローカルのハンデ戦ということを考えれば、やはり穴狙いだろう、ということで人気のないところから狙ってみた。そういう視点で考えれば、実績のあるこの馬から勝負するしかない。トップハンデは実力の証であり、その馬が10人気というのは馬券的にはかなりおいしいと考えた。小倉コースは得意としている馬だし、巻き返しは十分にあり得るはずである。
 対抗○はシルヴァーゼットである
 オーシャンSで3着している実力を評価して指名した。地味な存在なので勝ちきるまではどうかとは思ったが、2着なら期待していいと思った。
 単穴▲はスピニングノアールである
 テレビ愛知オープンで2着していることを評価した。この馬も地味な存在なので重賞でどうかとは思ったが、このメンバー相手なら十分に戦えると判断した。
 4番手×はアルーリングボイスである
 前走のCBC賞の内容が悪くなかったし、今回は先行争いが激しくなって差し馬が有利になるような気もするので、ボックスからは外せないと考えた。
 5番手☆はサンアディユである
 前走アイビスSDを勝っていることを考えれば人気がないと思った。後方からの差し切り勝ちだったのだから1200mでも強い競馬をすると思ったし、初めての芝で強い競馬を見せたのだから、芝だと本当に強いということもあるかと思って、この人気ならボックスから外すべきではないと考えた。
 アストンマーチャンは当然に恐い1頭ではあるが、私は人気になりすぎに感じるので、敢えてボックスから外した。強い競馬をされたら素直に諦めるしかない。メイショウトッパーも重賞実績がない割には人気になりすぎと感じたので軽視した。あとは実績のあるギャラントアロー、小倉に強そうなモンローブロンド、3人気のカヤノザクラを押さえとした。

全出走馬の好材料と不安材料
馬名等 良馬or悪馬 好材料と不安材料
アストンマーチャン
(牝3・岩田53)
前日
22:42現在
1人気

悪馬
買い ファンタジーSとフィリーズレビューを圧勝している実績を持つ。阪神JFは2着、桜花賞は7着とG1では勝てなかったが、マイルという距離が長かったためだろう。1400m以下であれば持ち前のスピードをフルに生かせるだけに、古馬相手でも強い競馬を見せてくれるのではないか。特に今年の3歳牝馬はNHKマイルCとダービーを勝つなどかなり強い世代と言われている。この程度のメンバー構成であれば「負けられない」という気持ちが強いはずだ。
消し まだ3歳牝馬だけに古馬相手にどこまで通用するかは未知数である。古馬の壁を超えられない可能性だって十分にあるわけで、惨敗したとしても文句は言えないことになる。距離も1400mがベストだと思われるので、1200mは微妙に短いということもあるかもしれない。桜花賞以来の4ヶ月の休み明けということも不安であるし、ハンデ53kgも3歳牝馬ということを考えれば、けっこう厳しい数字だと思う。けっこう危険な人気馬といえるので悪馬に指名してみた。
メイショウトッパー
(牡4・和田56)
2人気

悪馬
買い 前走準オープンを勝っているが、3馬身以上離すという強い勝ち方だったし、タイムも7秒台と優秀だっただけに、重賞でも十分に通用するだけの力を持っていると考えていいのではないか。同じ小倉1200mということで、前走と同じ走りが期待できることになるし、もちろん勢いも感じる。夏はこういう上がり馬が結果を出すことも多いだけに、チャンスは十分といえる。
消し 前走圧勝しているといっても、しょせん準オープンでの話である。初めての重賞挑戦ということを考えても、今回は相手が強くなるだけに、実力不足で敗れるということは十分にあり得る。なので悪馬に指名してみた。
カノヤザクラ
(牝3・上村50)
3人気 買い 前走オープン特別を勝っているし、重賞もファルコンSで2着という実績を持っている。まだ3歳馬なのでさらなる成長も期待できるし、ローカル重賞であれば古馬相手でも十分に通用するはずだ。ましてハンデ戦でハンデ50kgという軽量というのが大きな魅力である。1200mでも先行できるスピードがあるし、小回りコースも合っているのではないか。
消し 前走勝っているといっても3歳限定のオープン特別だけに古馬の重賞の裏付けとしては少し厳しいかもしれない。古馬相手の実績はないだけに、力の違いを見せつけられるということもあり得る。古馬重賞となると一気にレベルが高くなるだけに、この程度の実績では通用しないのではないか。3ヶ月の休み明けというのも不安材料となる。
スピニングノアール
(牡6・蛯名56)
4人気 買い 高松宮記念の前哨戦であるオーシャンSで4着しているし、テレビ愛知オープンでは高松宮記念2着のペールギュントと0.1秒差という競馬をしているだけに、ローカル重賞を勝てるだけの能力はあると考えていい。前走のアイビスSDでは出遅れながらも0.3秒差の6着まで詰めてきているし調子も悪くはない。派手な実績はないが、この程度のメンバー構成であればチャンスは大きそうだ。
消し オーシャンS4着、テレビ愛知オープン2着とか悪くない実績とは言えるが、中途半端という感じは否めない。しかも常に堅実に走っているわけでもなく、重賞で惨敗することもあるだけに、重賞を勝つにはちょっと実力が足りない感じがしてしまう。前走も重賞で6着に負けているし、今回も勝ちきるまではどうだろうか。
サンアディユ
(牝5・村田54)
5人気 買い 前走のアイビスSDを勝ったというのは大きな実績である。初めての芝でいきなり重賞を勝ったということは芝適性の方が高かったと考えていいのではないか。しかも直線1000mを先行して押し切ったのではなく、後ろから差し切ったというのが凄い。徐々に加速していったという証拠であり、1200mだとさらに強い競馬をみせてくれるかもしれないと期待してしまう。夏は勢いのある牝馬が特に強いものだけに、重賞連勝も十分にありそうだ。
消し 前走重賞を勝っているのはもちろん凄いことではあるが、直線1000mだっただけに、小回り1200mの重賞の裏付けにはちょっと厳しいかもしれない。揉まれ弱いタイプで、直線コースだから力を出し切れたということもあったと思う。小回りコースだと揉まれて力が出せないということもあるかもしれないし、揉まれないように外を回すとコースロスが大きくなるということもある。とにかく直線コースとは大きく状況が異なるだけに、同じ結果を求めるのは厳しいかもしれない。
アルーリングボイス
(牝4・鮫島52)
6人気 買い ファンタジーSを勝って、阪神JFでは1人気に推されたほどの馬である。フィリーズレビューでも4着しているし、将来を期待された1頭であった。1年以上の休みもあって古馬になってからの実績はなかったが、前走のCBC賞で5着とようやく復活の兆しを見せてくれた。前走のCBC賞に比べれば相手関係も弱くなるし、ハンデ52kgということもある。
消し 前走のCBC賞では確かに5着しているが、5着というのは中途半端な感じは否めない。運が良くてたまたま5着だったということもあるかもしれないだけに、実力での5着かどうかは分からないし、実力だとしても5着が実力の限界ということかもしれない。
ワイキューブ
(牝4・荻野51)
7人気 買い 1000万を2連勝しており勢いが非常にある。東京コースと阪神コースで勝っているのだから条件が合っていたということではなく本格化したということかもしれない。であれば、今のこの馬であれば重賞でも通用する実力が身についているということも十分にあり得る。それに、そこまでの実力はないにしても、ローカルのハンデ重賞であれば調子の良さと軽ハンデで何とかしてしまうということもあり得る。
消し 2連勝しているといってもしょせん1000万の話である。準オープンを飛び越しての格上挑戦というのはさすがに背伸びしすぎではないか。相手が一気に強くなるだけに、力の違いを見せつけられて負けるということになりそうだ。1400mで実績があるが、1200mの経験はそれほどないというか、ほとんどマイル以上の距離を走っている。1200mはこの馬には短すぎるということも考えられる。
モンローブロンド
(牝5・佐藤哲52)
8人気 買い ファンタジーSで2着、秋華賞で6着という実績を持っている馬である。その後は低迷したが、昨年夏の小倉で1000万、1600万を連勝して復活を果たした。オープン入りしてからはまた苦戦が続いたが、もしかしたら小倉1200mでしか走らないということかもしれない。だとすれば、得意の条件で今回はまた息を吹き返すということは十分にあり得る。ハンデ52kgというのも魅力だし、休み明けを一叩きされて一変するということも考えられる。
消し オープン入りしてから5戦したが、すべて2桁着順というのはさすがにひどすぎる。古馬オープンで通用するだけの実力がないということではないか。前走も休み明けだったとはいえ15着に負けているし、いくら一叩きされたといっても重賞で巻き返すことを期待するのはちょっと酷ではないか。逃げるとか追い込むというタイプでもないので展開による一発も期待できそうにない。
シルヴァーゼット
(牡6・渡辺56)
9人気

良馬
買い 高松宮記念の前哨戦であるオーシャンSで3着、続く福島民報杯でも3着、そしてバーデンバーデンC2着と、今年はけっこう良い走りをすることが多い。前走のアイビスSDも8着とはいえ勝馬からは0.3秒差だから悲観する内容ではない。実績もそこそこで調子もそれなりとなれば、今回くらいのメンバー構成であれば重賞でもチャンスはあるはずだ。それでこの人気ならけっこう面白いと思うので良馬に指名した。
消し 実績としては悪くはないとは思うが、勝ち切れていないのがこの馬の大きな問題だと思う。がんばっても最後に差されているように、もう一踏ん張りがどうしてもきかない。オープン特別でもそういう競馬になるのだから重賞だとなおさら厳しい。ハンデも56kgとどちらかといえば背負わされた方であるし、厳しい戦いになりそうな感じはある。
ゴールデンキャスト
(牡7・小牧太57)
10人気

良馬
買い スプリンターズSの前哨戦であるセントウルSを連覇した実績を持つ馬である。ハンデ57kgということからも分かるとおり、今回のメンバーでは実績上位ということになる。昨年もこのレースでハンデ58kgを背負って2着しているし、北九州短距離Sを勝ったこともあるように小倉コースも得意としている。前走は直線コースで力を出し切れなかったが、得意の1200m戦であれば巻き返しがあっても不思議はない。これだけの実績馬がここまで人気がないというのもどうかと思ったので良馬に指名した。
消し これまでの実績が凄いことは確かではあるが、それもずいぶん前の話である。戦績は徐々に落ちてきているのが顕著であるだけに、昨年のような走りを期待するのは難しいのではないか。ここ2戦は2桁着順に負けているということもあるし、すでにピークは過ぎたと考えるべきだと思う。勢いも感じられないし、トップハンデ57kgということもある。
キョウワロアリング
(牡6・飯田52)
11人気 買い 準オープンで何度か3着4着している実績はあるので、準オープンはいつ勝っても不思議ないだけの力はあると思われる。ローカルのハンデ重賞であれば、この実績ならぎりぎり通用するのではないか。というか、こういう軽量馬が好走してしまうのがハンデ戦のこわいところである。
消し 準オープンでたまに好走するくらいのレベルの馬だけに、さすがに重賞で好走するというのは厳しいと考えるべきだろう。ハンデが軽いということは確かではあるが、ハンデが軽いから必ず好走するわけでもない。
ギャラントアロー
(牡7・芹沢56)
12人気 買い 4年前ではあるがマイルCSで3着、スワンSで1着という実績を持っている馬である。この程度のレベルであればいつ勝っても不思議ないだけの実力は持っていると考えていい。前々走は休み明けで、前走は直線1000mが合わなかったと考えれば、今回は巻き返してくるということも十分に考えられるだけに注意は必要だろう。
消し 以前は確かに強かったかもしれないが、近走は惨敗ばかりである。さすがにピークが過ぎたと考えるべきではないか。先行して押し切るレースを得意としていたが、最近はなかなかハナを奪えないし、展開的にも厳しいレースになることが多いというのもつらい。ハンデ戦でハンデ56kgを背負うというのもマイナスとなる。
テイエムチュラサン
(牝5・橋本美51)
13人気 買い アイビスSDを逃げ切った実績を持つ快足馬である。スタートダッシュには自信のある馬で、その気になればいつでもハナを奪えるスピードを持つ。展開に左右されるところがあるので、どうしても惨敗することが多いが、気持ちよく逃げることができれば最後まで粘りきってしまうということも考えられるので、一発かますということは十分に考えられる。
消し 最近はほとんど2桁着順で結果を残せていないというのが大きな問題である。ハナを奪えないことも多くなっているし、ハナを奪えても直線で失速することが多いだけに、1200mの重賞で通用するだけの力はないということなのだろう。前走は得意の直線1000mでも惨敗しているし、早熟タイプでピークが過ぎたということかもしれない。とにかく勢いはまったく感じられない。
タニノローゼ
(牝5・中村将51)
14人気 買い 3月に1000万を勝ち上がり、続く準オープンでもいきなり3着して能力の高さを見せた。前走の北九州短距離Sでは11着に敗れたが、オープン特別でもハナを奪えたということは、かなりのスピードの持ち主ということになる。休み明けだったので最後まで保たなかったが、一叩きされた今回は変わってくるはずである。ハンデ51kgということもあるし、ハナを奪ってそのまま押し切るということも十分にあり得る。
消し 前走の北九州短距離Sで11着に負けているというのは負けすぎという感じはする。まだ身分としては準オープンなので格上挑戦ということになるわけだし、準オープンで3着までという実績を考えれば、重賞で通用するレベルとは思えない。このレベルだとハナを奪うのも大変なことであるし、仮にハナを奪えても早めに潰されるということも十分に考えられる。
ニホンピロブリュレ
(牝6・赤木49)
15人気 買い これといった実績はないが、ハンデ49kgというのは大きな魅力ではある。準オープンでも好走がやっとだった馬がハンデ重賞で好走するケースはけっこうあるものなので、軽量馬というのは理屈抜きで注意しないといけないものである。
消し 準オープンで3着というのが最高の実績であるし、前走と前々走は準オープンで掲示板にも載れていないという実績を考えれば、いくらハンデ戦でも重賞で巻き返すというのは厳しいものだろう。前走もハンデ52kgで7着だったし、重賞に挑戦してくるというのは背伸びしすぎではないか。
エムエスワールド
(牡4・太宰53)
16人気 買い 3歳時にオープン特別を2度勝っているという実績を持っている馬である。そういう意味ではローカル重賞で通用するだけの力を持っていても不思議はないといえる。ましてハンデ戦でハンデ53kgということを考えれば巻き返しがあってもいいのではないか。
消し 古馬になってからの戦績があまりにひどい。前走は準オープンで17着という結果だったわけだし、なかなかきっかけをつかめずにいる。勢いはもちろん感じないし、古馬重賞での実績もない。復活の兆しみたいなものもないし、古馬重賞で通用するだけの実力はないと考えていいのではないか。

前ページに戻る