時間の都合上簡単にさせていただきます。 全体の感想(レース・馬券など) ローエングリン エアシェイディ ダンスインザモア シャドウゲイト グレイトジャーニー
|
結論 |
|
|
|
||
今回は時間がないので簡単にさせていただきます。 本命◎はマルカシェンクである 対抗○はローエングリンである 単穴▲はシャドウゲイトである 4番手×はインティライミである 5番手△はエアシェイディである 6番手△はメイショウオウテである 7番手△はグレイトジャーニーである 8番手△はダンスインザモアである 9番手△はブラックタイドである |
エアシェイディ (牡6・横山典58) |
前走の東京新聞杯で2着、前々走のキャピタルSはきっちりと勝ち、その前の富士Sでも2着とG3とオープンでは常に安定した走りをする馬である。これだけの馬が未だに重賞未勝利というのは信じられないことでもある。でも、以前は決め手が甘いという印象だったが、最近は上がり33秒台で走っているなど、決め手にも磨きがかかってきており、以前よりも力をつけてきていることを非常に感じる。前走重賞で2着だから勢いも感じられるし、そろそろこの馬が重賞を勝つ番という感じもする。でも、なんだかんだでG3も勝っていない馬であるし、これまでもG2では実績馬に力の違いを見せつけられるケースが多かっただけに、G2で好走できるほどの器はないということは十分に考えられる。今回もG1でも好走した経験のあるような馬にポテンシャルの違いを見せつけられるということも十分にあり得るということである。 |
インティライミ (牡5・柴田善57) |
一昨年のダービーで2着している馬である。このときはディープインパクトに完敗したものの、早め早めの積極的な競馬で3着以下には決定的な差をつけていただけに、この馬のポテンシャルはG1級であると考えていいはずだ。ダービー後の復帰戦となった昨春の日経新春杯で3着したものの、その後は阪神大賞典、京都大賞典、天皇賞秋と掲示板に載れないレースが続き、ちょっとしたスランプに陥った感じがあったが、前々走の中日新聞杯ではハナ差2着と復活の兆しを感じる走りを見せてくれた。前走のAJC杯では暴走して4着に敗れたが、あれだけ暴走して4着に止まっているあたりは、やはりポテンシャルが高いと評価していいと思う。今回は前走のようなことがあったために、敢えて距離が短いこのレースを選択したのだろう。1800mの流れなら掛かることもないだろうし、この馬にはちょうど良い流れになるかもしれないだけに、今までの鬱憤をここで晴らすということも十分にあり得る。ただ、シャドウゲイトなど先行馬が揃っているだけに、前走のように掛かってしまいまたも自滅するということも考えられるだけに、絶対的な信頼を置きづらいということもある。ダービー2着後は重賞を勝っていないわけだし、あっさりと負けることも多いだけに、復活か、自滅か、どちらに賭けるか難しいところではある。 |
ブライトトゥモロー (牡5・中館57) |
前々走準オープンを勝ち上がり、続く鳴尾記念で重賞に挑むも7着に敗れているということからすれば、重賞を勝ちきるほどの実力はまだないというか、もうひと成長ほしいという感じがする。ただ、鳴尾記念は出遅れたうえに超スローの展開だったことを考えれば、よく7着まで盛り返したという評価はできるとは思う。そういう意味では、すでに重賞でも通用するだけの実力を持っているという可能性も否定はできない。でも、鳴尾記念では上がり33秒前半で走っている馬が数頭いただけに、後方からの競馬で上がり33.8というのは、ちょっと物足りない感じはする。レース間隔が2ヶ月以上開いているのも気になるところである。 |
ローエングリン (牡8・後藤58) |
H17H15マイラーズC1着、H16毎日王冠2着、H15ジャックルマロワ賞2着、H15中山記念1着など。 ジャックルマロワ賞で2着、香港マイルで3着、2年前の安田記念で3着、さらに3年前の宝塚記念でも3着とG1での好走があるのだからG1級の能力は間違いない。以前は、先行力を生かした競馬を得意としており、勝つ時は強い競馬を見せたが、負ける時はあっさりと負けるといった安定度のなさが問題だった。ところが、最近は後方から差す競馬が板についてきて、安定度の高い走りをするようになってきた。強いメンバーが揃った毎日王冠で3着しているし、前走の鳴尾記念も4着している。実績は上位であるし、この程度のメンバー構成であれば、十分に勝ち負けできるはずである。とはいえ、明けて8歳という年齢だけに、全盛期の走りを期待するのはどうだろうか。最近は安定した走りをするようになったとはいえ、勝ちきれないことからすれば、かえって以前よりも魅力がなくなったともいえるし、今回も好走はしても馬券には絡まないということだって考えられる。ここ数戦は田中勝騎手との相性が良くて結果で出ているという感じもあったし、乗り替わりというのも意外に大きなマイナスなのではないか。 |
トウショウシロッコ (牡4・吉田豊56) |
H18京成杯2着、H18セントライト記念2着。 重賞で2度2着している実績を持っているのだから、実績としてはまあまあである。切れる脚はもう一つという感じもするが、持続力のあるばてない末脚を武器にしており、どんな時でもじわりじわりと前に詰め寄るしぶとさはかなりのものである。前々走の中山金杯は出遅れて後方からの競馬になったことを考えれば、6着というのも悪くはない結果だったといえ、巻き返しの余地は十分といえる。まだ4歳という若さも魅力であり、一戦ごとに成長していることも感じる。重賞連対はいずれも中山コースということもあるし、G2のここでも好走するチャンスはありそうだ。ただ、この馬の場合はその決め手に欠ける脚質が一番の問題のように感じる。京成杯の時のように時計のかかる馬場であれば持ち味を発揮できるが、良馬場だとどうしても上位の馬を交わしきれない。ラジオNIKKEI杯4着もそうだったし、中日新聞杯もそうだった。セントライト記念も前にいたトーセンシャナオーとの差を詰められずに終わっている。こういう脚質で古馬の重賞を勝つというのはかなり厳しいように感じる。前走の中山金杯も道悪だったから6着まで押し上げることが可能だったという感じもするし、別定G2で好走できるほどの器ではない感じはする。 |
マルカシェンク (牡4・福永56) |
2歳時は無傷の3連勝でクラシックに最も近い存在と言われたほどの馬である。骨折のために5ヶ月の休養を余儀なくされ、なんとか間に合ったダービーで4着してポテンシャルの高さを見せた。その後また骨折が判明したものの、秋は毎日王冠から始動し、初めての古馬相手に4着と好走して再びそのポテンシャルの高さを証明した。菊花賞は距離が長すぎ、マイルCSは相手が強すぎということで、G1では結果を出せなかったが、鳴尾記念では、きっちりと2着してG2以下なら勝ち負けできることを証明した。その後は京都金杯4着、小倉大賞典6着と少し結果が悪くなっているのが気がかりであり、少し調子が落ちてきているということかもしれない。だとすれば、ローカルG3で結果を出せなかったのだから、別定G2で巻き返すというのは厳しいかもしれない。きっちりと立て直してくると判断するのか、調子はさらに落ちていると判断するのか、予想する方としてはけっこう難しい選択になりそうだ。 |
メイショウオウテ (牡5・小牧太57) |
昨年の10月末に準オープンを勝ち上がって、続く鳴尾記念では超スローの展開で後方からの競馬というかなり苦しい展開だったが、上がり33.2という切れ味を見せて5着まで追い込んできた。これだけの決め手を持っている馬はそうはいないはずで、そういう一発の魅力を持っている馬である。その後の日経新春杯と白富士Sでも掲示板ははずさない競馬をしているし、気性的にかなり難しいようで前2走は実力を出し切っての結果でもないようだ。そういう意味ではポテンシャル的には別定G2でも通用すると思われ、問題はやはりその難しい気性であり、せっかくの能力を出し切ることができるかどうかだろう。別定G2となると相手もかなり強くなるだけに、少しでも掛かるとなかなか勝てないものである。こういうタイプは走らせてみないと分からないだけに、予想する方としては本当に困る。まあ、重賞を勝った実績を持っているわけではないから、本当に重賞で通用するだけのポテンシャルを持っているかどうかも分からないとも言えるけど。 |
グレイトジャーニー (牡6・松岡57) |
3歳時にシンザン記念を勝ったものの、4歳の夏くらいまではこれといった結果を残せない馬であったが、4歳の秋くらいから古馬重賞でも上位に入ってくるようになってきて、昨年のダービー卿CTではけっこう強い内容で久々の重賞制覇を成し遂げた。その後も別定G2の京王杯SCで5着するなど、そこそこの結果を残しており、このレベルでも十分に通用しそうな実績は持っている。この馬の魅力は、安定度の高い末脚であり、破壊力はもう一つという感じはするが、どんな時でもきっちりと伸びてくるのは、けっこう魅力的である。でもまあ、重賞で掲示板の前後の着順が多いことを考えても、器の大きさはもう一つというタイプではある。大きく崩れないのは確かだろうが、勝ちきるだけの決め手があるわけでもない。ハンデG3レベルなら勝てるかもしれないが、別定G2となるとさすがにこの馬のような地味なタイプが馬券に絡んでくるのは難しいかもしれない。 |
タガノデンジャラス (牡5・村田57) |
昨年の春に準オープンとオープン特別を連勝して、そのポテンシャルの高さを見せた馬である。それだけの馬だから重賞でも通用するだけのポテンシャルは持っていると思われ、その能力を出し切ることができるのであれば、別定G2のここでも通用しても不思議はないとはいえる。前走は休み明けだったと考えれば惨敗したのも、やむ得ないという考え方もできる。一叩きされた上積みを考えれば一変があるかもしれないし、一発かますということもあるかもしれない。そうは言っても、前走の小倉大賞典で13着というのは負けすぎだろう。いく休み明けでも限度というものがある。なんだかんだで未だに重賞で結果を残せないでいるわけだし、そもそも重賞で通用するだけの実力はなかったということかもしれない。 |
タイガーカフェ (牡8・田中剛57) |
この馬を語る時に忘れてはいけないのは皐月賞で2着しているという事実である。後のダービー馬タニノギムレットに先着したのだからポテンシャルはかなり高いものを持っていると考えていいはずである。そういう意味では今回もし好走したとしてもそれほど驚くことではないとは言える。でも、そうは言っても、皐月賞以後はこれといった目立った実績を残していないというのは、やはり問題としては大きすぎる。相手なりに走るところがあって準オープンで勝ちきれない割には、オープンでそこそこの結果を出すこともあったが、準オープンを勝ってしまい、オープンでしか走れなくなってからは、めっきり上位に顔を出すことがなくなってしまった。もう8歳という年齢もあるし、この別定G2で巻き返すというのはかなり厳しいと考えるのが一般的ということになるとは思う。 |
ブラックタイド (牡6・北村宏57) |
この馬の魅力というか、触れないわけにはいかないことは、あのディープインパクトの全兄だということである。まったく同じ血統背景なのだから、この馬だってそのポテンシャルはかなり高いはずなのである。実際に、スプリングSを完勝したわけだし、皐月賞だって2人気に推されたほどである。それから2年以上の休養を経て、昨年の夏にようやくレースを復帰したわけであるが、最初はあまりに長い休養だったためか、これといった結果を出せないでいたが、11月のアンドロメダS2着、ディセンバーS3着、中山金杯3着と徐々に調子を取り戻しているのは感じる。今回はスプリングSを勝った思い出の中山1800mという舞台でもあるし、そろそろ本当の意味での復活を果たしてもいい頃かもしれない。でも、そうは言っても古馬になってからは、重賞では前走の中山金杯で3着したのが最高でそれ以上の実績がないのだから、本当にそれ以上の実力があるかどうかは分からない。中山金杯は道悪だったから3着できたという考え方もできるわけだし、決め手というか末脚の鋭さを感じないだけに、弟とは違って決め手の甘い馬なのかもしれない。正直なところ大物感ももう一つという感じもするし、けっこう強いメンバーが揃っている別定G2での復活はさすがに厳しい感じもする。 |
ダンスインザモア (牡5・蛯名57) |
前走のニューイヤーSで2着に1馬身以上の差をつけて完勝した。もともとスプリングSで重賞を勝っている馬だけに、ここにきてようやく復活してきたと考えていいかもしれない。だとすれば、別定G2の今回も十分に通用するということになる。中山コースで結果を出すことが多いのでコース適性もかなり高いといえるし、チャンスは十分と言っていいだろう。でも、前走勝っているのもしょせんオープン特別である。これまで重賞だと力の違いを見せつけられるケースが多かっただけに、前走の走りから少しは成長していると判断できるにしても、重賞で好勝負できるほど成長したかどうかは走らせてみないと分からない。オープン特別と重賞ではメンバーのレベルが違うものだし、流れがちがうものである。どちらかというとオーソドックスな競馬をするタイプなだけに、堅実に走りそうな感じはするが、かといって大きなレースを勝ちきるだけの器はない感じもある。 |
グランリーオ (牡7・武士沢57) |
中日新聞杯で重賞を勝っているし、エプソムCで2着という実績も持っている。そういう意味ではここで通用するだけのポテンシャルを持っている可能性は十分といえる。とはいえ、最近は重賞では2桁着順ばかりだけに別定G2で巻き返せそうな雰囲気は感じない。重賞勝ちもローカルでのものだし、ここまでレベルが高くなるとさすがに能力的に通用しないという感じもする。この馬が好走するときは先行してそのまま押し切るということが多いが、今回はシャドウゲイトとインティライミといった強力な先行馬がいるので展開としても厳しそうだ。どちらかというとムラのあるタイプなので、うまく流れに乗った時に一発かますということも否定はできないが、一般論からいえばかなり厳しい状況と言っていいだろう。 |
ビービートルネード (牡4・塚田56) |
地方からの転厩であり今回が中央初戦ということになる。地方では川崎記念で5着するなどそこそこの活躍はしていたようなので、そんなに弱い馬ではないのだろうとは思う。でも、地方でもめちゃくちゃ強かったわけでもないのだから、初めての芝でいきなり中央の強豪が集まる別定G2に参戦してくるというのは無謀だと思う。芝適性が高く、芝だとG1級の実力を持っているという可能性も否定はできないが、ふつうに考えてその可能性はかなり低いものである。次にハンデ戦を狙っていて、そのための単なる叩き台ではないか、と考えたくなる。とにかく、この馬が好走できるかもしれないという条件はなに等しいと言っていいと思う。 |
シャドウゲイト (牡5・田中勝57) |
前々走の1000万特別で7馬身差という圧勝を演じ、格上挑戦となった中山金杯でも再び7馬身差という圧勝を演じた。1000万の圧勝はともかく、中山金杯の圧勝は当然に高い評価が必要である。重馬場が大きな味方になったのは確かだろうが、それでも重賞で7馬身差というのはなかなかできるものではない。しかもワンモアチャッターが暴走気味に先行したために、ハナを切ることができず展開としては有利とは言えなかった。それを3コーナー過ぎから自分で仕掛けていって、後続を突き放したのだから地力で勝ちきったと評価するべきである。ハナにこだわらなくても好走できることは前走で証明されているし、自分からレースを作れるのも強みである。良馬場だと差は縮まるだろうし、中山金杯よりも相手が強くなるのも確かではあるが、中山金杯での7馬身の貯金はかなり大きいもので、得意の先行策で押し切ってしまう可能性も十分だとは思う。ただ、今回はインティライミがいるというのがこの馬にとっては驚異だと思う。AJC杯で暴走しているように、この馬が速い流れを作るようだとレースが難しくなる。他の馬も追いかけることになるだろうし、この馬にとっても流れは厳しくなると思われる。共倒れということもあり得そうだし、インティライミ次第でこの馬の置かれる状況が変わるといえる。それと、1000万を勝ち、道悪のハンデG3を勝ったというだけなので、そもそも別定G2では能力不足ということも考えられる。 |
ペールギュント (牡5・上村57) |
朝日杯で3着、NHKマイルCで4着と2〜3歳時はかなり活躍した馬である。古馬になってからも重賞戦線で活躍すると思われたが、ここまでは期待どおりの活躍ができていない状況である。昨年秋にオパールSを勝ったものの、その後はまた掲示板にも載れないレースが続いた。小倉大賞典を取り消していることからも、勢いというか調子の良さみたいなものは伝わってこないし、オープン特別をやっと勝っているくらいの近況からすると、古馬の別定G2で巻き返すというのはあまりに厳しいと言えると思う。もともとG1でも好走してきた馬なので、ポテンシャルとしては高いかもしれないし、今回その能力を出し切って復活を遂げるということもあるかもしれないとは言えるが、復活の前にはなんか兆しみたいなものがあるわけで、特に復活の兆しみたいなものが見えないことも考えれば、ここでの巻き返しは難しいのではないか。 |