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G2-札幌記念の反省


時間の都合上簡単にさせていただきます。
今回の馬券作戦はいろいろと考えさせられた。最終的には馬券を的中できなかったのだから「悪かった」という結論にはなるが、内容としては良いところもあったと思う。その良かった点であるが、人気の4頭を消せたことである。人気があるという理由だけで消したわけだから誰にでもできることではあるが、本当に強いと思える馬であれば、やはり消すことはできないものである。アテにできない人気馬と判断したから思い切って消せたわけで、そういう思い切りは大事であることを感じた。良かった点の2つめは、フサイチパンドラ◎を本命にできたことである。ジャパンC5着という実績からポテンシャルがかなり高いことは分かっていたし、人気4頭を消したといっても、人気のない伏兵馬を本命◎にするというのはどうかということから、人気サイドでもこの馬を本命◎にできたのは、判断としては間違ってなかったということになる。しかし、それでも最終的には的中できなかったのだから反省点が多いことは確かである。まずは、馬券をボックスにしたことがどうだったのか?ということであるが、フサイチパンドラが少しは人気があったことからすれば、流し馬券だとオッズ的に魅力が小さかったし、安定度が高い馬ではないことからすれば、軸にするにはちょっと怖かったわけだから、ボックスという判断は仕方なかったと思っている。となれば、ボックスに入れた残り5頭の選択に問題があったということになる。今回は人気のない実績馬という観点から選択したが、それだけにしてしまったのがいけなかったと反省している。実績馬中心に選択したとしても、まだ実績はないものの底を見せていない未知数の多い馬も少なくても1頭は選択すべきだった。結果としてアグネスアークを選択できなかったにしても、そういう馬を1頭は入れるべきだった。一昔前ならこんなことはあまりなかったが、今は全体的な層が厚いだけに、準オープンでもけっこうレベルが高いものである。そこを素質だけで勝っているような場合は、充実してくれば重賞でも通用する可能性を秘めるということをもっと意識した方がいいと感じた。もちろん、準オープンを勝った馬のすべてが重賞で通用するわけではないので、そこを見極めるのが今後の課題ということになるとは思う。

参考
G2-札幌記念の予想
結論

◎フサイチパンドラ
○アドマイヤモナーク
▲エリモハリアー
×サンバレンティン
☆シルクネクサス
△アサカディフィート

買い目(馬連)合計1,500円
  BOX−1,3,5,7,12,14(各100円)

にへいの見解
別定G2だけに実績のある馬が強い競馬をすると考えるべきなのだろうが、今回のメンバーをみるとG1でも上位人気になりそうな馬が見あたらないという状況だけに、今回ばかりは荒れそうな気配を感じる。インフルエンザの影響で2週延びたということもあるし、一筋縄ではいかないように感じたので、思いきって人気馬を軽視して人気のない実績馬から勝負することにした。
そういうことで1人気アドマイヤフジ、2人気マツリダゴッホ、3人気サイレントプライド、4人気サクラメガワンダーは、人気があるという理由で消させていただいた。怖い存在であることは確かではあるが、絶対的な強さまでは感じてはいないので、この4頭が連対しない可能性もそんなに低くはないと思っている。
それでは他のどの馬から勝負するかであるが、正直なところドングリの背比べという感じで1頭だけを選択するというのは難しかった。なので今回は6頭ボックスで勝負することにした。選択したのは重賞実績のある馬ばかりである。G1馬フサイチパンドラ、七夕賞2着のアドマイヤモナーク、函館記念連覇のエリモハリアー、七夕賞勝ちのサンバレンティン、中京記念2着のシルクネクサス、そして重賞2勝のアサカディフィートの6頭である。いずれも実績のある馬ばかりなので、このメンバー構成なら連対の可能性はけっこうあると思う。これで高配当ならけっこう美味しい馬券になると思う。

全出走馬の好材料と不安材料
馬名等 良馬or悪馬 好材料と不安材料
アドマイヤフジ
(牡5・上村57)
当日
11:02現在
1人気
買い 重賞勝ちは日経新春杯(H18)だけであるが、前々走の宝塚記念で4着、2年前のダービーで4着、皐月賞で5着とG1で3度掲示板に載っていることからも、別定G2で能力不足ということはあり得ない。力を出し切ることさえできれば当然に勝ち負けである。
消し G1でそこそこ好走する時があるにしては、G2G3であっさりと負けることも多い。前走の函館記念も案の定という感じで4着に負けた。相手なりに走るというタイプということなのかもしれないが、だとすれば今回も掲示板は確保するが、勝ちきることは難しいということになる。不器用な印象が強いし、どうもつかみ所のない馬である。
マツリダゴッホ
(牡4・安藤勝57)
2人気

悪馬
買い アメリカJCCを勝っているという別定G2実績を持っている。5馬身差という圧勝だっただけに、この馬のポテンシャルはかなりのものである。日経賞でも3着しているし、メンバー的にも手薄であるし、別定G2ならチャンスは大きいはずだ。気性的に難しいところがある馬なので距離も2000mくらいが合っているのではないか。
消し 4ヶ月の休み明けというのは大きな不安である。初戦から力を出し切れるかどうかは分からない。日経賞で3着、天皇賞春で11着ということから絶対的な強さまでは感じないし、気性的にムラがある感じも受けるので、安定度もあまり期待できないのではないか。
サイレントプライド
(牡4・横山典)
3人気

悪馬
買い 前走は降級した準オープンで貫録を見せた。ダービー卿CT4着、新潟大賞典2着、エプソムC3着という重賞実績を考えれば、当然の結果である。前走勝っていることで勢いは感じるし、重賞実績もあるのだから、ここでも十分に通用するはずである。先行してしぶとく伸びるというのがこの馬の持ち味なので、小回りコースもこの馬に合っていると思われる。充実の4歳という若さも魅力である。
消し 今回は別定G2であり、今までは最もレベルの高いレースということになる。そういう意味では、通用するかどうかは走らせてみないと分からないということになる。G3で勝ちきれなかったことからすれば、G2では通用しないという考え方も十分にできる。先行して粘りきれないという負け方からすると、決め手がいまいちという感じもする。
サクラメガワンダー
(牡4・岩田57)
4人気 買い 2歳時にクラシックの登竜門と言われるラジオたんぱ杯を勝った馬であり、クラシック戦線でも上位人気になった馬である。古馬と戦うようになってからも鳴尾記念を勝ち、改めて能力の高さを見せてくれた。その後も京都記念3着、マイラーズC5着と重賞でそれなりの結果を残している。前走の函館記念で3着していることもあり勢いもそれなりには感じる。4歳という若さも魅力であるし、この程度のメンバー構成であれば勝ち負けできるはずだ。
消し G1だと掲示板にも載れないという状況であるし、G2G3でも中途半端な着順で終わることが多いだけに、重賞で常に勝ち負けというほどのレベルではないと思える。最近は1600〜1800mで結果を残しているので、2000mは微妙に長いということもあるかもしれない。前走の函館記念もメンバーが手薄だったのに3着というのはどうなのだろうか。どうもアテにできないイメージが強い。
エリモハリアー
(騙7・武幸57)
5人気 買い 函館コースをめっぽう得意としている馬ではあったが、前々走の巴賞では勝馬から1秒5も離されるという惨敗だったのに、中1週で臨んだ函館記念で完勝を演じて2連覇を達成するのだから凄すぎる。調子の良さは当然に感じるし、札幌コースは函館コースとかなり似ていることを考えれば、連勝も十分にあり得る。特に今年は例年に比べるとメンバーが手薄のようにも感じるだけになおさらチャンスはありそうだ。
消し 函館で強いというイメージが強すぎて他のコースでは走らないという不安は否めない。ローカルG3までの実力という感じもするので別定G2では役不足という感じもする。前走は一叩きしての変わり身があまりに凄かったので、反動が大きく、疲れというか、ダメージがけっこう残っているということもあるかもしれない。
フサイチパンドラ
(牝4・藤田55)
6人気 買い 昨年のエリザベス女王杯で1着、オークスで2着というG1実績を持っていることを考えれば、別定G2なら当然に勝ち負けということになる。ジャパンCで5着という実績もあるのだから牡馬相手でも十分に通用するはずである。前走のクイーンCは5着に終わったが、休み明けだったうえに距離がこの馬には短すぎたのではないか。一叩きされたことと、距離が延びることを考えれば、今回は巻き返してくるはずである。
消し G1を勝っているといっても、カワカミプリンセスの降着により転がりこんだものなので、評価としては微妙である。それに牝馬限定のG1を勝っていても、牡馬混合の重賞では結果を出せないという馬はけっこう多いだけに、この馬も牡馬相手では苦しいという考え方もできる。距離ももう少しあった方が良いタイプのように感じるし、けっこうムラがあって惨敗することも多いというのも不安としては小さくはない。
ディアチャンス
(牝6・小林徹57)
7人気 買い 前々走マーメイドSを勝ち重賞制覇を成し遂げている。前走のクイーンSでも3着しているし、重賞で安定して力を出せることを証明した。そういう意味では勢いはかなり感じる。夏は牝馬が強いというイメージがあるだけに、牡馬相手でもチャンスは十分にありそうだ。
消し マーメイドSを勝ってはいるが、ハンデ戦だっただけに、そんなに高くは評価しない方が賢明だろう。前々走のクイーンSでは3着に負けていることからも、牝馬限定戦で好走できるレベルと考えた方がいいのではないか。つまりは、牡馬混合の別定G2ではまだ実力不足という考え方である。
ファストタテヤマ
(牡8・秋山57)
8人気 買い 重賞勝ちはないものの、菊花賞2着、京都大賞典2着、そして一昨年の札幌記念で2着と、G1・G2で連対経験があるというのは大きな実績である。すでに8歳という年齢ではあるが、今年の大阪ハンブルクCを勝っており、衰えはみえない。京都で走るイメージが強いが、札幌コースの実績もけっこう良い。平坦コースが合っているということかもしれない。例年に比べるとメンバーが手薄という感じもするので、チャンスはけっこう大きいかもしれない。
消し 実績としては悪くはないのだが、「強い」という印象があまりない。G2で好走した時でも、恵まれたというか、たまたまというか、結果として2着だったという感じがするだけに、どうしてもフロックという感じがしてしまう。まあ、ポテンシャルは高いとしても、安定度がなく、いつ走るか分からない一発タイプだけに、アテにしづらいというのもつらい。すでに8歳という年齢であるし、ピークは過ぎたと考えるべきだろうから、ここで一昨年と同じ走りを期待するのは酷かもしれない。
シルクネクサス
(牡5・北村友57)
9人気 買い この馬のベストレースは今年の中京記念で2着していることだろう。早めに抜け出すという積極的なレース運びで1.57.2という好タイムで走りきったのだからポテンシャルはかなりのものである。前々走の巴賞も強い内容で勝っているので調子も良さそうである。脚質的に小回りコースの適性も高そうである。前走の函館記念では7着に負けているが、もともとムラのあるタイプで安定度は高くはない。逆に言えば、最後まで集中して走ることができれば強い競馬をするという期待もできる。
消し 前走の函館記念で7着に負けたこともそうであるが、この馬は重賞だとなかなか結果を残せないでいる。オープン特別までなら強い競馬をするが、重賞だとまったくダメというタイプはいるもので、この馬もそういうタイプなのかもしれない。気性的にムラがあるのでアテにしづらいということもある。決め手がいまいちというのも重賞で結果を出せない要因になっているかもしれない。これまでの実績からすると、別定G2ではちょっと役不足かなという感じはする。
サンバレンティン
(牡6・松田57)
10人気 買い 昨年の福島記念と今年の七夕賞を勝っており重賞2勝の実績を持つ。小回りの福島で強い競馬をしたということからすれば、同じ小回りの札幌コースの適性もかなり高いのではないか。別定G2といってもメンバー的にはそれほどでもないし、前走重賞を勝っているという勢いを考えれば、今回もやってくれるのではないか。
消し 重賞2勝といっても福島コースだけというのは気になる。他の重賞では掲示板にも載れていないことを考えれば、単純に福島コースでしか走らないタイプということかもしれない。重賞2勝もいずれもハンデ戦だったのでレースレベル的にも疑問がある。そもそも別定G2で通用するだけの実力はないということもありそうだ。
アドマイヤモナーク
(牡6・川島57)
11人気

良馬
買い 前走の七夕賞では最後方の位置から追い込んで2着した。小回りコースの大外を回っていたことを考えれば、かなりのコースロスがあったわけで、それで2着したのだから内容としては悪くはなかった。前走の新潟記念は6着に敗れたが、淀みのない平均ペースだったことを考えれば後方からの競馬はあまりに厳しかった。時計の速い競馬は苦手ということもあるのかもしれないし、そういう意味では札幌コースの方が力を出せるかもしれない。前走重賞で1人気だった馬がここまで人気がないのもめずらしい。馬券的にはけっこうおいしいのではないか。
消し 連闘というのは大きな不安である。滞在競馬であれば不安は小さいだろうが、輸送があっての連闘というのはどうなのだろうか。それに、前走の新潟記念で掲示板にも載れなかったのだから勢いとしても感じない。ここ2戦よりもメンバーは強くなっているようにも感じるし、後方から競馬をするタイプなので、小回りコースもどうだろうか。2000mという距離もちょっと短いようにも感じる。
アグネスアーク
(牡4・津村57)
12人気 買い デビューから4連勝して一気にオープンまで上り詰めた馬である。かなりの素質がなければこういう芸当はできないものなので、この馬のポテンシャルはかなり高いと思った方がいいかもしれない。前走は降級の準オープンで敗れたが、休み明けだったことを考えれば仕方ないという考え方もできる。一叩きされた上積みは見込めるし、まだ底を見せたとは言えない4歳馬だけに、ここでこの馬の本当の実力を見せつけるということもあるかもしれない。
消し 前走準オープンで負けているのは問題だろう。別定G2を勝てるだけの実力があれば、いくら休み明けでも準オープンは楽勝してほしいところである。それができなかったのだから、別定G2で好勝負できるほどの実力はまだないと考えていいのではないか。オープンで結果を出したことがないというのは信用しづらいということである。
マチカネオーラ
(牡5・柴山57)
13人気 買い 昨年の中京記念を勝っているという実績は持っている。重賞勝ちの実績があるのだから、この程度のメンバー構成であれば通用しても不思議はない。脂ののった5歳馬であるし、サンデーサイレンス産駒ということもある。休養中に大きく成長しているとすれば、いきなり強い競馬を見せるということもあるのではないか。
消し 重賞を勝っているといってもローカルのハンデ戦ではそれほど高い評価はできない。今年の重賞戦線ではこれといった結果を残せていないし、だいたい底を見せてしまったように感じる。休み明けというのも基本的には割引だろうし、好走を期待できる材料がちょっと乏しいように感じる。
アサカディフィート
(騙9・池添57)
14人気

良馬
買い 今年の小倉大賞典を勝っており、9歳馬ではあるがまだまだ元気である。この馬は小回りコースでも最後方から追い込んでくるという決め手が大きな武器である。相手が強くなるとなかなか結果を出せないが、ローカル競馬だったり相手が弱かったりすると、その豪快な追い込みを見せてくれるだけに、今回のメンバーであれば楽しみはあると思う。
消し 大阪杯と金鯱賞で掲示板にも載れていないことを考えれば、別定G2では通用しないレベルということかもしれない。追い込み一辺倒の馬なので展開にどうしても左右され安定度は期待できない。まして休み明け初戦なので実力を出し切れないことも考えられる。9歳という年齢も気になるところだし、勢いはあまり感じられない。
モノポール
(牡8・木幡57)
15人気 買い 3年前の札幌記念で4着という実績もあるし、昨年の巴賞を勝っている実績もある。ということは、この馬は北海道シリーズを非常に得意としているということなのだろう。ここ2戦は敗れているが、休み明けだったからまだ調子が上がりきっていなかったということかもしれない。調子は徐々に上がってきているのだろうし、メンバー的にも別定G2にしては手薄な感じがするので、3年前以上の結果を期待してもいいかもしれない。
消し これまでの実績を考えると、別定G2を勝ちきれるほどの器の馬ではない感じはする。8歳という年齢を考えても、さすがにピークは過ぎたのではないかということもある。前走ハンデ戦で結果を残せなかったのだから別定戦で巻き返すのは厳しいともいえる。
ブリットレーン
(牡8・菊沢徳57)
16人気 買い アルゼンチン共和国杯で4着という実績があるのだから、まったく通用しないというわけではないだろう。昨年の札幌日経オープンで3着という実績もあるので、札幌コースは得意そうであるし、うまく流れに乗れればチャンスはあるかもしれない。
消し これまでの最高実績がハンデ戦のアルゼンチン共和国杯で4着というのはあまりに物足りないものである。しかもハンデ53kgでの結果だけになおさらである。さすがに別定G2での好走を期待するのは無理ではないか。

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