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G1-秋華賞の反省


時間の都合上簡単にさせていただきます。
めずらしく単勝勝負でいったが、見事に玉砕してしまった。まあ、こういうことも十分にあるとは思っていたので、がっかりはしたが、驚きはそれほどはない。それでは、なぜダービーを圧勝した馬が3歳牝馬限定戦で負けたのか、であるが、気性的な脆さだと私は思う。宝塚記念でも気性の悪さを出していたので、そういう部分が出れば今回も勝てないかもしれないとは思っていて、今回、スタート直後に掛かるような仕草を見せた時点でかなりやばいかもと思った。ダイワスカーレットが2番手だったのでペースはそれほど遅くはないとは思ったが、位置取りとしてはあまりに後ろすぎたと思う。四位騎手も本当はもう少し前に行きたかったと思うが、スタート直後に掛かったことで、折り合いに専念せざる得ず、位置取りは二の次になってしまったということだと私は思う。もし、前半に好位置をキープしようと軽くゴーサインを出していたら、予定以上のところまで上がっていってしまい、今度は抑えることに苦労し、いわるゆ折り合いがついていない状態に陥り、たぶん3着すらなかったと思う。そう考えれば、今回の四位騎手の判断は仕方なかったことだとは思う。まあ、相手がダイワスカーレットでなければ、こんな状況でも勝てたのだろうが、気性の悪さを出した状態で勝てるほど相手も弱くはなかったということも言えるとは思う。話は少しずれるが、岡部元騎手は最強馬はシンボリルドルフであることを最後まで主張していた。これは、絶対的ポテンシャルが高いということは当然ではあるが、どんな状況でも落ち着いていて、岡部騎手の指示に忠実に従ったという気性的な部分が岡部騎手の評価を高めているのだと私は思っている。つまり、ウォッカはダービーで3馬身離せるだけのポテンシャルはあるが、常に安定して力を出せるほど気性的には成熟していない、ということだと思う。

参考
G1-秋華賞の予想
結論

◎ウォッカ
 ○ベッラレイア
買い目

(単勝)16(1,500円)
(馬単)16−11(500円)
(合計)2,000円
にへいの見解
今回の目玉は何と言っても牝馬でありながらダービーを制してしまったウォッカである。しかもそのダービーで2着に3馬身差というとんでもない競馬を見せたのだから歴史的にみても半端でない快挙である。これだけの馬が出走してきたとなれば当然に単勝1.1倍になるはず・・・なのだが、なぜか前売りで2人気に甘んじるという信じられない状況である。でもそれもそのはず、1人気のダイワスカーレットは桜花賞でこのウォッカに先着しているのだから、ウォッカよりもダイワスカーレットの方が強いという考え方も十分にできるというわけである。まして一叩きされていることで臨戦過程の点でもダイワスカーレットの方が有利ということもある。でもまあ、この2頭のオッズの差はほとんどないから最終的にはどちらかが1人気になるかは分からない状況ではある。とはいえ、ダービーが勝った馬が牝馬限定戦で圧倒的1人気にならないというのは、私としてはちょっと異常ではないかと感じている。確かに不安はある。それは否定はしない。現実に負けることもあるとは思う。でも、ダービーで牡馬相手に3馬身離したポテンシャルを考えれば、ダイワスカーレットよりもウォッカの方が実力は1枚も2枚も上と判断するのが私は妥当だと思う。だからウォッカが圧倒的1人気にならないというのは信じられないのである。確かに桜花賞では負けた。しかしチューリップ賞ではダイワスカーレットを子供扱いしたではないか。マイル戦での展開のアヤで桜花賞は敗れたが、距離が2000mであればどんな展開でもダイワスカーレットに負けることはないのではないかと思っている。そういうことで私は今回は◎本命はウオッカしか考えていない。古馬相手の宝塚記念でも◎本命を打っておいて、3歳牝馬限定のこのレースで本命◎にしないというのもどうなのだろうか。歴史的牝馬だと信じたからこそ宝塚記念に◎本命を打ったのであれば、今回もそのポテンシャルを信じるべきだろうと決断した。負けるとすれば調整に失敗したということだろうし、その可能性も低くはないとは思っているが、私は歴史的牝馬の絶対的なポテンシャルを信じたい。なので今回はめずらしく単勝で勝負することにした。
ちなみに、実は2着はベッラレイアではないかと思っている。前走のローズSでは2着に負けたが、距離が2000mに延びること、前走から鞍上が武豊に替わっていることで、ローズSの着差を武豊の綿密な作戦で逆転してくれると思っている。ダイワスカーレットは先行して押し切るレースを得意としているが、こういう戦法は2000m以上のレースではなかなか決まらないものである。2000m以上の重賞の経験がないというのも不安の一つである。そういうことで私はベッラレイアが逆転すると思っている。当初はウォッカが圧倒的1人気だろうから馬単オッズもかなり低いと思っていた。だからへんに手を伸ばすよりも今回は単純にウォッカを応援するという意味で単勝だけで勝負するつもりだった。ところが馬単オッズが意外に高いので心が揺れてしまった。このオッズなら狙ってもいいかもしれないと考え直してしまい馬単も少しだけ買ってしまった。(^_^;)

全出走馬の好材料と不安材料
馬名等 良馬or悪馬 好材料と不安材料
ダイワスカーレット
(牝3・安藤勝55)
前日
22:26現在
1人気

悪馬
H19桜花賞1着、H19ローズS1着など。
桜花賞でウォッカを破って勝ったというのは、とてつもないことである。何せそのウォッカはその後ダービーに挑戦して勝ってしまったのだから歴史的牝馬ということになる。その歴史的牝馬に勝ったのだからこの馬も歴史的牝馬の資質を備えていることになる。前走のローズSもきっちりと力の違いをみせて、順調に調整が進んでいることを証明した。ぶっつけとなるウォッカよりも臨戦過程における不安はないこととなる。そういう意味では死角らしい死角はないといえる。強いて不安点をあげるとすれば、まずは距離である。前走は1800mだったし桜花賞はマイルだった。2000mを勝っている実績はあるが、2000m以上の重賞は経験がないだけに、距離2000mの適性は未知数である。ダービーやオークスで好走した馬たちよりは不安があると言わざる得ない。次に脚質である。前走もハナを切ったように、気性のためか、脚質のためか分からないが、たぶん先行することになると思う。そうなると目標にされやすいというリスクを背負うこととなる。距離が2000mになることからも先行して押し切るのはけっこう大変だと思うし、今までのようにうまく押し切れるかどうか、というところである。
ウォッカ
(牝3・四位55)
2人気

悪馬
H19ダービー1着、H18阪神JF1着、H19桜花賞2着など。
牝馬でありながらダービーに挑戦してそこで圧勝してしまったのだから「強い」の一言しかない。歴史的牝馬であることは明白だといえる。牡馬相手でも強い競馬をみせたのだから牝馬相手で負けるわけがないという考え方は当然にできる。桜花賞は2着に敗れたが、マイル戦でスローに流れては中団から差すというのはさすがに厳しすぎた。距離が2000mあればどうにでも対応できるので桜花賞のようなことはないのではないか。少なくても極端な流れにならない限りはこの馬の能力が1枚も2枚も上と評価するのが妥当だろう。しかし、桜花賞で敗れたのも事実だし、宝塚記念だって8着に敗れている。ポテンシャルは高くても、常に力を出し切れるタイプではないということも十分に考えられる。ぶっつけとなる臨戦過程にも不安は残るし、当初は凱旋門賞を狙っていたのを脚部不安で回避しているというのも流れとしてどうなのだろうか。完調の状態での出走にならないことも十分に考えられると思う。
ベッラレイア
(牝3・武豊55)
3人気 H19オークス2着、H19フローラS1着
1人気に推されたオークスでは、ローブデコルテに最後の最後に差されて2着に終わった。しかし、正攻法の競馬でレースを進めていたことを考えれば、内容として強かったのはこの馬だったと言っていいのではないか。前走もダイワスカーレットには敗れたが、着差はそれほどでもなかっただけに、逆転は十分に可能な範囲といえる。それに前走から鞍上が武豊に変わったが、本番での作戦をいろいろと考えているはずである。距離が1F延びるのもこの馬には大きなプラスであり、そういう意味でも逆転は十分に考えられる。ただ、ダイワスカーレットとウォッカと比較すると、やっぱり大物感ではもう一つである。さすがにこの2頭にはどうあがいても勝てないのではないか、というのも否めない。無理に勝ちにいって自滅するということも考えられるので、3着も確保できないということも考えられる。
ローブデコルテ
(牝3・福永55)
4人気 なんといってもオークスを勝ったG1馬である。G1を勝った馬が4人気というのは普通では考えられないことである。まあ、ウオッカとダイワスカーレットに先着したことがないのだから仕方ないといえば仕方ないが、それにしても注目度が低すぎるというのは気になる。終わってみれば「オークス馬をなめるな!」と言わんばかりの強い勝ち方をしてしまうかもしれない。
ピンクカメオ
(牝3・後藤55)
5人気 牡馬相手のNHKマイルCを勝ったというとんでもないG1馬である。この馬のポテンシャルも半端でないことは間違いないだろう。それにしては注目度が低すぎる印象がある。G1馬なのだから今回勝ってしまっても不思議はないのは確かである。甘くみていると痛い目にあうかもしれない。ただ、マイルが合っていると思うので2000mはこの馬には少し長い気はする。
ラブカーナ
(牝3・吉田隼55)
6人気 オークス3着という実績を考えれば、当然にチャンスがあると考えていいだろう。上位人気の3頭がかなり人気を集めているので、この馬が馬券に絡むだけでもけっこう配当が期待できそうだ。前走の紫苑Sでは2着だったが、休み明けだったことを考えれば上々の滑り出しである。一叩きされて大きく変わることも考えられるだけに侮れない1頭となるだろう。
レインダンス
(牝3・武幸55)
7人気

良馬
前走のローズSで3着だったが、スローの展開だったことを考えれば、レース内容はかなり良かったと思う。スタミナはあるので距離延長は大きなプラスだろうし、夏を越えての成長も感じるだけに、ローズSでの着差を考えれば逆転は十分に可能なはずである。
タガノプリミエール
(牝3・橋本美55)
8人気
ザレマ
(牝3・川田55)
9人気
アルコセニューラ
(牝3・中館55)
9人気

良馬
前走で紫苑Sを勝っているが、後方からの競馬で早めに仕掛けて押し切るという横綱相撲といえる内容だった。着差はそれほどでもなかったが、けっこう強い勝ち方だったのではないか。実績がいまいちなので人気になっていないが、実は紫苑Sのレベルは高かったということも十分に考えられるのだから、けっこう面白い存在ではないか。
ヒシアスペン
(牝3・池添55)
11人気
ミンティエアー
(牝3・蛯名55)
12人気 オークスで4着していることを考えれば巻き返しがあっても不思議はない。牝馬は一叩きで一変するということもあるのだから、この人気なら狙って面白いかも。
ハロースピード
(牝3・松岡55)
13人気
カレンナサクラ
(牝3・武士沢55)
14人気
ホクレレ
(牝3・藤岡55)
15人気
クィーンスプマンテ
(牝3・鮫島55)
16人気
ブリトマルティス
(牝3・幸55)
17人気
マイネルーチェ
(牝3・大野55)
18人気

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