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G3-七夕賞の反省


時間の都合上簡単にさせていただきます。
こういうローカルのハンデ戦では「終わってみれば」という結果論になってしまうので、あまり反省という感じにならないものである。強いて言えば、昨年の福島記念を勝っていたサンバレンティンが再び勝ったということで、こういうローカル重賞ではコース適性の差が結果に出るという典型的なパターンだったと言っていいと思う。2着のアドマイヤモナークについては、大外を回っての結果だけに最も強い競馬をしたと言っていいと思うので、今回のメンバーでは最も高く評価すべきだと思う。人気になっていたユメノシルシはやっぱり重賞ではまだ力不足だということだと思うし、ヴィータローザもやっぱり詰めが甘く人気になると好走できないタイプである。とにかく、この2頭を悪馬に指名できたことは、まあまあ良かったのではないかと思う。配当はそれほどでもなかったけど久々に的中できたというのも良かった。

参考
G3-七夕賞の予想
結論

◎フォルテベリーニ
○アドマイヤモナーク
▲サンバレンティン
×トリリオンカット
☆ゴーウィズウィンド
 △ユメノシルシ
 △ヴィータローザ
 △ニホンピロキース
 △モリノミヤコ
 △アクレイム

買い目(馬連)合計1,500円
  BOX−1,4,7,11,12(各100円)
  軸12−8,9,10,13,16(各100円)

にへいの見解
 荒れるハンデ戦として有名なレースであるし、今回のメンバー構成からも絶対的な存在はいないと考えていいと思う。こういう状況であれば、やはりあまり人気になっていない馬から勝負するのが得策だと考えた。なので、今回はあまり深く考えずに選択したというのが正直なところである。あとは運に任せるだけである。
 本命◎はフォルテベリーニである
 ハンデ重賞ばかりではあるが、それなりの結果を安定して残しているのを評価した。ここまで実績がある馬が7人気であれば狙って面白いと率直に思った。好走はすべて軽ハンデなので今回も大きくは信用はできないが、チャンスはかなり大きいと私は思っている。
 対抗○はアドマイヤモナークである
 人気を集めている中では最も信用できると思ってボックスからはずすことができなかった。1枠であることと距離が短いというのが気になるところではあるが、展開は向きそうだし、このメンバーで斤量55kgならチャンスは大きいと判断した。
 単穴▲はサンバレンティンである
 昨年の福島記念を勝っているのだから福島2000mは合っているはずである。ハンデ57kgはさすがに見込まれたという感じがするので、さすがに厳しいかもしれないということもあるが、前が速くなりそうなだけに、この馬の差し脚が決まるということは十分にありそうだ。
 4番手×はトリリオンカットである
 休み明けというのは気になるが、昨年の朝日CCを勝った実力馬であることは確かである。ポテンシャルの違いで勝ちきるということはあり得るし、好調の田中勝騎手というのも魅力である。重賞ウイナーが10人気になら狙わない手はないと考えた。
 5番手☆はゴーウィズウィンドである
 前走の目黒記念で5着と好走しているのだから十分に通用するはずである。福島コースで4勝しているというのも好材料であるし、13人気なら狙って面白いと判断した。
 ストーミーカフェとニホンピロキースの先行争いになるだろうから展開はけっこう速い流れになるのではないかと私はみている。なので、どちらかというと差し馬を中心に選択してみた。ユメノシルシとヴィータローザについては人気になっているから敢えて軽視しただけで、当然に怖い存在だとは思っている。なので、いちおう◎からの流し馬券も少しは押さえてみた。ついでに人気のない馬にも流して大穴も狙ってみた。

全出走馬の好材料と不安材料
馬名等 良馬or悪馬 好材料と不安材料
ユメノシルシ
(牡5・吉田豊56)
前売
1人気

悪馬
H19福島テレビOP1着。前走の福島テレビOPを勝っているのは大きい。勝っていることで、調子が良いということになるし、福島コースの適性も高いということになる。ローカル重賞ではコース適性の高い馬が好走することも多いだけに、前走福島のオープン特別を勝っているというのは心強い。この馬は以前はダートばかり走っており、芝でのキャリアは実はそれほどないが、5戦3勝というのはけっこう凄い。前々走はG1だったから度外視でいいし、このレベルならまだ底を見せていないと言っていい。先行策ばかりだったのに前走は後方からの競馬で結果を出して、脚質の幅が広がったというのも見逃せない。連勝も十分にあり得るといえる。とはいえ、オープン特別と重賞ではレベルがけっこう違うものである。オープン特別では好走するのに重賞ではさっぱりという馬もけっこういるだけに、この馬も重賞で通用するかどうかは走らせてみないと分からない。中1週のローテーションで疲れが残っているということもあるかもしれないし、ハンデ56kgというのも重賞実績がないことを考えれば、けっこうきついかもしれない。押し出された1人気というのも妙に嫌な感じがするので悪馬に指名してみた。
アドマイヤモナーク
(牡6・安藤勝55)
前売
2人気
前走の目黒記念で4着、日経賞で5着、昨年の目黒記念で5着とG2でけっこう良い成績を残している。この実績であれば、ローカル重賞では当然に通用していい。相手関係も楽になるわけだし、ハンデ戦で斤量が据え置きの55kgというのもこの馬には恵まれた。鞍上も安藤勝騎手を確保して必勝態勢である。ただ、この馬は2500mなどの長い距離で結果を残してきているだけに、2000mはちょっと短いのではないかという不安がある。距離適性は大きな要素であるだけに、距離が合わないとなればかなり厳しい戦いになると言わざる得ない。それに重賞で好走しているといっても勝っているわけではない。相手なりに走っているだけだとすれば、メンバーが弱くなってもやっぱり4着ということもあり得る。
ヴィータローザ
(牡7・上村57)
前売
3人気

悪馬
H18中山金杯1着、H18小倉記念2着、H17金鯱賞2着、H15セントライト記念1着など。 重賞を2勝しているのだからトップハンデは当然である。この馬のベストレースは2年前の金鯱賞で2着したときだと思うが、このときはタップダンスシチーには完敗したものの、シルクフェイマス、アドマイヤグルーヴといったG1級を相手に先着したのだから、この馬のポテンシャルもG1級といえる。しかも、ここ2走は新潟大賞典3着、金鯱賞4着とけっこう調子が良い。このメンバー構成であればチャンスは大きいということになる。とはいえ、ローカルのハンデ戦ではトップハンデ馬はけっこう苦戦することが多い。G1で実績のある馬でも負けたりするのだから、この馬だって安泰ということはない。すでに7歳という年齢で全盛期に比べると勢いもなくなってきているのも感じる。小回りコースでレース運びもけっこう難しいし、昨年の福島記念で11着に負けているように、けっこう気まぐれなところもあり、安定度も低い。勝ちきれないレースも多く、決め手にワンパンチ足りない感じもする。こういうタイプは人気になった時の方がかえって凡走するもなので悪馬に指名してみた。
ニホンピロキース
(牡6・赤木54)
前売
4人気
4月に準オープンを勝ち上がったばかりの上がり馬である。その後は新潟大賞典6着、金鯱賞5着とまあまあの結果は残している。特に前走の金鯱賞は別定G2で相手もけっこう強かっただけに掲示板を確保できたというのは力をつけてきた証明と言っていいだろう。先行して押し切るレースを得意としているので、小回りの福島コースはこの馬に合っていると思うし、前走からすればメンバーは弱くなっているだけにチャンスは大きいということになる。しかもハンデは54kgと前走よりも3kgも減っているのだからなおさらである。ただ、前走は5着だったとはいえ、力の違いを見せつけられたという内容だっただけに、それほど高い評価もできないのではないか。確かに相手は弱くなるだろうが、先行するということはどうしても目標にされてしまうし、マークされれば直線での決め手勝負であっさりと置いていかれるということも十分に考えられる。重賞でのキャリアはまだ少ないということもあるし、まだまだ重賞では信用を置きづらいという感じもある。
サンバレンティン
(牡6・後藤57)
前売
5人気
H18福島記念1着。 昨年の福島記念を勝っているのが最大の魅力である。福島2000mで重賞を勝っているのだからこの馬にとってはベストの条件ということになる。特にローカル重賞ではコース巧者が好走するケースが多いだけに、福島重賞を連勝するということも十分にあり得る。最近はこれといった結果を残してはいないが、そこそこレベルの高い重賞で大きくは負けていないのだから、この馬なりに頑張っているとは評価できる。この程度のメンバー構成で実績のあるコースであれば、巻き返しのチャンスと言っていいだろう。ただ、ハンデ57kgというのは楽な数字ではない。前走のエプソムCでも8着に負けているわけだし、抜けて強いという印象はない。この程度の馬がトップハンデというのはさすがにつらいという感じはする。オープン実績も福島記念だけという感じなので、掲示板に載れなくても特には驚かない。
ストーミーカフェ
(牡5・柴田善55)
前売
6人気
H17共同通信杯1着、H16朝日杯FS2着、H16札幌2歳S1着。 この馬のベストパフォーマンスはやはり一昨年の朝日杯FSである。このときは、かなりのハイペースで逃げていて、ふつうであれば直線で失速するところを、そのまま2着に押し切ったのだから、負けてなお強しという内容だった。これだけのパフォーマンスを見せた馬なのだから、ポテンシャルはかなり高いと考えていいはずだ。近走はこれといった結果を出していないが、気性の難しさが影響して実力を出し切っていないと考えるべきである。前走の福島テレビオープンでは久々に5着に好走しているし、復調の兆しが見えたともいえる。速い流れで逃げるのを得意としている馬なので小回りコースは合っていると思うし、ハンデ戦なら巻き返しがあってもいいかもしれない。でもまあ、この馬の気性がそう簡単に矯正されるとも思えない。今回も飛ばすだけ飛ばして直線で失速するといういつものパターンになる可能性が高いのではないか。距離も1800mまでという感じが強いので2000mは微妙に長いように感じる。古馬戦ではほとんど結果を残していないので単に早熟馬だったということも考えられる。
フォルテベリーニ
(牡5・中館54)
前売
7人気

良馬
H18福島記念2着。
まずは昨年の福島記念で2着していることを高く評価すべきである。今回と同じ福島2000mで結果を出しているのだから条件としては合っているといえる。また前走の新潟大賞典では惨敗を喫したものの、それまでは中山金杯5着、小倉大賞典5着、中京記念3着、大阪ハンブルクC3着と重賞オープンで安定した結果を残している。これだけの実績があるのだから今回だってチャンスは大きいということになる。問題はやはり前走の新潟大賞典で12着に負けたことだろう。ずっと使い詰めできていたので疲れが出たのかもしれない。そうであれば今回も疲れが抜け切れていないということは十分に考えられる。とにかく勢いという点では割引と考えざる得ない。それに好走はすべてハンデ54kgでのものなので今回の斤量も恵まれたというほどではない。相手なりに走るだけで勝負弱いというか、決め手不足のタイプということも考えられる。ローカルのハンデ重賞でなんとか好走しているというレベルだから絶対的な強さを持っているわけではない。でもまあ、7人気なら狙って面白い存在だとは思うので良馬に指名した。
アップドラフト
(牡5・吉田隼54)
前売
8人気
約1年ぶりの休み明けではあるが、休養前は1000万、準オープンと連勝したほどの馬である。まだまだ底を見せていないことが最大の魅力ということになる。けっこう決め手もありそうだし、オープンでも通用しそうな雰囲気のあった馬だけに、ローカルのG3なら能力は十分に足りると思われる。ここを能力の違いで勝ちきってG1戦線に殴り込みということもないとは言えない。でもまあ、1年の休み明けで初めての重賞挑戦というのは常識的には楽なものではない。さすがにいきなり通用するということはないのではないか。1年の休み明けだとレース勘も戻っていないだろうし、叩かれながら良くなっていく方がふつうである。状況としてはかなり厳しいと言わざる得ない。
モリノミヤコ
(牡5・嘉藤51)
前売
9人気
前走の準オープンでは8着に負けているものの、その前は500万、1000万と連勝した馬である。1000万を初戦でクリアするということはそれだけ力が抜けていたということなのだろう。能力はそれなりにあると思っていいのではないか。前走の8着は道悪が合わなかっただけと考えれば度外視でいいかもしれないし、前走の結果だけで能力がないと見限るのは早いと思われる。そして何よりも今回の最大の魅力はハンデ51kgである。500万、1000万と連勝した勢いは感じるだけに、さらに成長していることも加味すれば、ハンデ51kgであれば重賞でも十分に通用するという考え方は十分にできる。前走準オープンで8着に負けた馬だけに、惨敗に終わるという可能性の方が高いとは思うが、ハンデ戦ではこういう軽量馬がこわいものである。
トリリオンカット
(牡7・田中勝56)
前売
10人気
H18朝日CC1着。 昨年の朝日CCで重賞を勝っていることを忘れてはいけない。中央場所の重賞を勝っているのだから、ローカル重賞なら当然に通用するということになる。距離2000mというのも条件としては同じであるし、先行して押し切るというレーススタイルなので福島の小回りコースもこの馬に合っているのではないか。ただ今年は3戦してすべて惨敗という結果だけに、調子がまだ上がってきていないと考えた方がいいかもしれない。大阪杯から間隔が開いたので立て直しているという考え方もできるかもしれないが、休み明け初戦だからいきなりは難しいという考え方もできる。勢いとしてはあまり感じないし、強さみたいなものもいまいち伝わってこないということもある。
ストロングブラッド
(牡8・北村宏56)
前売
11人気
ずいぶん前の話ではあるが、カブトヤマ記念を勝ち、七夕賞で2着した実績を持っている。つまり福島コースを大得意としている馬なのである。そういう意味では福島コースであれば好走する可能性は十分といえる。とはいえ、すでに8歳という年齢であるし、ほとんどがダートを走っていることを考えれば、芝の重賞で巻き返すというのはかなり厳しいと思える。ハンデ56kgもけっこうきついと思うし、近走は惨敗ばかりなのでピークは過ぎたと考えるべきなのではないか。
アクレイム
(牡5・石橋脩54)
前売
12人気
準オープンで掲示板は外さない安定した結果は残している。準オープンを勝てないのだから、ふつうに考えれば重賞で好走するのは厳しいということになるが、ハンデ戦だとそうも言い切れなくなる。斤量が軽いと走りが大きく変わる馬もいるだけに、この馬だって軽ハンデで爆走するということもあるかもしれない。
ゴーウィズウィンド
(牡8・坂井英52)
前売
13人気

良馬
H17みなみ北海道S1着。前走の目黒記念で5着と好走しているのが良い感じである。上位陣には力の差を見せられたが、G2だったことを考えれば、この馬なりによく頑張っていたと評価できる。そういう意味では調子はかなり良さそうだし、ローカルG3でメンバーが弱くなることを考えれば、今回はチャンスという考え方は十分にできる。ハンデも前走と据え置きの52kgということも好材料である。福島コースで4勝していることも忘れてはいけない。先行脚質なので小回りの福島コースはぴったりということかもしれない。でもまあ、この馬は決め手がいまいちというのが大きな問題ではある。前走もハンデ52kgで5着に負けているわけだし、だいたい底を見せてしまった印象は否めない。実力がないからハンデが52kgなわけだし、重賞で大きな期待をするのは少し酷かもしれない。近走は5着5着ときているので、そこそこの競馬はしてくれるかもしれないが、馬券圏内に入れるだけの好走まではどうだろうか。ただ、ここまで人気がないのであればけっこう面白い存在だとは思うので良馬に指名してみた。
ユキノサンロイヤル
(牡10・小野52)
前売
14人気
別定G2の日経賞を勝った実績を持っている馬である。ふつうに考えれば別定G2を勝った馬がハンデ52kgというのはかなり恵まれた数字である。すでに10歳という年齢で最近は軽ハンデでも好走できない現状を考えれば、ピークはとっくに過ぎていて、もう斤量が軽くても好走できないということなのかもしれないが、もともとのポテンシャルは高い馬なのだから巻き返しがあっても不思議はないということにはなる。でも7ヶ月の休み明けということもあるし、常識的にはやはり厳しいと考えるべきなのだろう。
シアトルユー
(牡7・大野52)
前売
15人気
これまでの実績をみる限りでは芝の重賞で好走できそうな感じがしない。強いて言えばハンデ52kgで爆走するかもしれないという可能性に賭けるということになるのだろうが、ダート中心に使われていることを考えても、巻き返しは厳しいと考えるのが一般的だろう。
ロードフラッグ
(騙10・武士沢51)
前売
16人気
福島テレビオープンでは3回も3着しているように福島コースは得意としている。かなりの前の話にはなるが、関屋記念2着、富士S4着という重賞実績もあるわけだし、実績的にはここで好走しても不思議ないということにはなる。ましてハンデ51kgというのもかなり恵まれた数字といえるだけに、ここで復活を遂げるということもあるかもしれない。でもまあ、すでに10歳という年齢を考えれば、さすがに昔のような走りを期待するのは酷だろう。前々走の都大路Sでもハンデ51kgで8着に負けているわけだし、距離2000mもこの馬には少し長いと思われる。

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