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G3-中山金杯の反省


時間の都合上簡単にさせていただいています。
まずはアドマイヤフジが勝ったことであるが、宝塚記念で4着という実績を考えれば、今回の結果は当然のことという言い方はできる。今年はポテンシャル重視と私は言ったが、それでこの結果というのはあまりに皮肉な結果である。実績的にはNo.1であることは分かっていたが、函館記念で4着に負けていたことがどうもひっかっていて、小回りコースでは結果を出せないのではないか?という思いがアドマイヤフジ軽視という結論になってしまった。まあ、こういうことも十分にあり得ることは分かってはいたので、それほどがっかりはしていないけど。それよりもやっぱりフサイチホウオーだろう。15着というのはあまりにがっかりである。2000m以下のG3ならば楽勝ではないか、という私の考えはあっさりと崩れ落ちた。この馬のスランプはかなり深刻かもしれない。あるいは、明け4歳世代のレベルが低すぎるということなのかもしれない。古馬重賞で明け4歳馬が勝ったというレースが記憶にないし、しばらくは明け4歳牡馬は過信しない方がいいかもしれない。 

参考
G3-中山金杯の予想
結論

 ◎フサイチホウオー
  ○エアシェイディ
  ▲トウショウヴォイス
  ×シルクネクサス
  △トウショウナイト
  △サイレントプライド
  △アドマイヤフジ
  △アサカディフィート
  △ヒラボクロイヤル
  △ヤマニンアラバスタ
  △ブラックタイド
  △メイショウレガーロ
買い目

(馬連)軸1−2,15,16(各200円)
(馬単)軸1−3,4,6,7,8,9,10,13(各100円)
(合計)1,400円
にへいの見解
毎年そうであるが、ハンデ戦ということもあり、この中山金杯は非常に難解である。今回もどこからでも買えるメンバー構成であり、非常に悩むところである。特にG1で好走したことがある馬の取捨が難しい。いずれも安定度が低い馬ばかりでG1で好走したことがある反面、G2以下でも惨敗することがあるというつかみ所のない馬ばかりである。しかもG1実績があるから斤量が当然に重い。ハンデ戦では魅力半減ということになる。でも実力があるから斤量を背負うわけだし、今回その実力をきっちりと出し切るということも十分にあり得るわけだから、あっさりと軽視するのもどうかということになる。それにG1で好走したことがある馬から勝負するにしても、どの馬を選択するかという問題もある。実績があるということで人気になる可能性が高いわけで馬券的に魅力が小さいという問題もある。そうであればG1実績馬をすべて軽視してしまい、近走調子の良い上がり馬から勝負する、あるいは人気のないところから思い切って勝負するという選択もありだろう。そういう中でどういう予想をするかで非常に悩んだが、最終的には「今年はどういう予想スタイルにすべきなのか?」つまり「今年の私の予想ポリシー」をどうするのか?ということをまず考えた。昨年はそれなりに的中重視にいったつもりだったが、結局はかすりもしない惨敗ばかりであった。であれば、へたに馬券として的中させようとか、儲けようとか考えない方がいいというか、どうせはずれるのであれば考えても意味がないというものである。なので、今年はできるだけ「強い馬」もしくは「強いと思われる馬」から勝負しようと思っている。つまりはポテンシャル重視ということである。そうなると1人気から買うことが多くなるかもしれないが、それは仕方ないことである。ただ、不安がある場合は、なんでかんでポテンシャルが1番と思われる馬を常に選択するわけではないとは思う。そこはオッズなども考慮しながら臨機応変に対応しようとは思っている。でも1人気だから敢えて「消し」みたいなことは今年は避けようとは思っている。
そういう予想をしようと考えた場合に、今回のレースで本命◎にふさわしい馬はフサイチホウオーしかいない。皐月賞3着までは良かったが、その後はスランプに陥っているだけに不安も確かに大きい。でも皐月賞とダービーで1人気になったほどの馬である。これが人気薄で皐月賞3着なら私としてもフロックと考えるが、1人気であればレース運びも難しかったはずであるし、それまでに強い競馬をしていたから人気になったはずなのである。であれば、この馬のポテンシャルは当然にG1級だと考えるべきである。それに、2000m以下の距離であれば皐月賞3着以外は負けていないわけで、惨敗しているのは2400m以上の距離とダートなのだから、2000m以下ならめちゃくちゃ強いという可能性は十分にある。私はそこに賭けたい。今年の4歳牡馬は牝馬にダービーを譲ってしまう情けない世代なので、世代的にレベルが低いということで古馬に力の違いを見せつけられるということもありそうだし、鞍上が鮫島騎手というのもけっこう不安ではある。でも底をだいたい見せている古馬が勝つのでは面白くない。フサイチホウオーにきっちりと勝ってもらい、再びG1戦線を賑わしてほしいという思いを込めて、今回はこの馬を応援したい。馬券的には思いきって馬単で勝負したいところであったが、悩んだ末に年始めということもあって馬連にした。本当に勝ってしまうと「やっぱり馬単にしとけば良かった」と悔いを残しそうであるが、まあそれはそれで予想スタイルに自信は持てるということで納得することにした。
今回はフサイチホウオーにG1級の力を見せつけてほしい、という趣旨なので、縦目を買う気はない。当然に流し馬券で勝負する。相手筆頭は重賞でも安定度抜群のエアシェイディである。フサイチホウオーか力を出し切るのであれば、フサイチホウオーとエアシェイディのワンツーの可能性が高いのではないかと思っている。それ以外であれば、軽量のトウショウヴォイス、時計のかかる馬場で良さが出そうなシルクネクサスあたりが良いと思っている。もちろん勢いのあるサイレントプライド、天皇賞春4着のトウショウナイト、宝塚記念4着のアドマイヤフジ、中山金杯と相性の良いアサカディフィートは外せない。この他にもハンデ戦ということで、未知数のメイショウレガーロとヒラボクロイヤルの4歳馬、牝馬だけど実績のあるヤマニンアラバスタ、そしてディープインパクトの全兄ブラックタイドまでを押さえたい。

全出走馬の好材料と不安材料
馬名等 良馬or悪馬 好材料と不安材料
エアシェイディ
(牡6・後藤57)
予想
競馬BOOK
1人気
買い G2を含めて何度も重賞で2着しているようにG3ならいつ勝ってもおかしくない馬というか、未だに重賞未勝利というのが不思議なくらいである。ここも当然に実績上位ということになるし、これまでもハンデ57kgで好走してきていることを考えれば、当然に勝ち負けということになる。
消し 重賞未勝利というのがどうしても不安になる。勝つチャンスがあったのに勝てないというのは勝負弱いということだし、詰めが甘いということにもなる。比較的安定しているので2着3着狙いの馬券もありだとは思うが、だからといって3着をはずしたことがないというほど絶対的な存在ではない。まあ、ここで悪くても3着できるくらいのレベルなら重賞をすでに勝っているはずであり、そういう甘さがこの馬の最大の不安である。最近はマイル戦で好走しているので、距離2000mが少し長いということもあるかもしれない。
サイレントプライド
(牡5・後藤57)
2人気
悪馬
買い H19ディセンバーS1着、H19新潟大賞典2着。
昨年の新潟大賞典で2着して重賞でも通用するところを見せて、エプソムCでは1人気、別定G2の札幌記念でなんと2人気に推されたほどの馬である。札幌記念で惨敗したので休養に入ったが、復帰初戦となった前走のディセンバーSで力の違いを見せつける走りを見せた。リフレッシュして体調はかなり良さそうだし、いよいよ今年は勝負の年という意気込みを感じる。ハンデ57kgでも力の違いを見せつける走りで、今年のG1戦線へ殴り込みたいところだろう。
消し 前走勝っているといってもオープン特別である。オープンは勝てるが、重賞だと結果を出せない馬も少なくはないだけに、オープン特別を勝ったからといって重賞でも好走できるという裏付けにはならない。重賞で2着、3着の実績はあるから能力的には通用するかもしれないが、かといって勝っているわけではないのだから絶対的な強さまではどうかということになる。ハンデ戦ということもあるし、トリッキーな中山コースということもあるので、たとえ能力的には上でも4着5着に負けるということは十分にあり得る。
アドマイヤフジ
(牡6・川田57.5)
3人気
悪馬
買い 重賞勝ちは日経新春杯(H18)だけであるが、昨年の宝塚記念で4着しているようにG1級の能力を持っている馬である。レベルから言えばG3なら楽勝しても不思議ない存在である。前走の鳴尾記念でも僅差の3着とそこそこ調子は良いようだし、ここはきっちりと力の違いを見せつけたいところだろう。
消し G1でそこそこ好走する時があるにしては、G2G3で勝ちきれないのがこの馬の問題である。前走の鳴尾記念も3着に負けているし、相変わらず詰めが甘い。相手なりに走るということだとすれば、今回も相手なりに走って4着ということも十分にあり得る。不器用なタイプなので小回りコースを苦手としている感じがするのも気になる。ハンデ57.5kgということもあるし、実績の割には不安も大きい馬といえる。
シルクネクサス
(牡5・松岡57)
4人気 買い 重賞で2度連対しているが、AJC杯の時の勝馬はマツリダゴッホだったし、愛知杯の時の勝馬はローゼンクロイツだった。このように強い相手に好勝負しているということであり、G3ならいつ勝っても不思議ないくらいの実力はあると考えていいだろう。天皇賞秋で7着とけっこう頑張っているし、キャリアを積みながら地道に実績を上げている感じもあるだけにそろそろ重賞を勝ってもいい頃ではないか。
消し ここで好走できるだけの実力はあるかもしれないが、この馬はその実力を安定して出せないのが大きな問題である。相手が強いと好走するくせに、相手が弱くてもあっさりと惨敗することも多い。なので今回もどっちに転ぶか走らせてみないとわからない。重賞を勝っているわけではないからポテンシャルが抜けているわけでもないだろうから、相手が強ければ実力で届かないということもあり得る。
ヒラボクロイヤル
(牡4・武幸54)
5人気 買い H19青葉賞1着
ダービーTRの青葉賞を勝ちきった馬である。毎日杯2着の実績もあるので重賞級の実力は間違いない。昨秋は結果を残せなかったが、G2やG1といったレベルの高いレースばかりだっただけに、今回の参考にはしなくていいだろう。特に前走のジャパンCでは2度の不利があっただけに、惨敗もやむ得なかったといえる。相手は一気に弱くなるわけだし、G3なら巻き返しは十分にあり得る。決め手があるというのも魅力である。
消し 青葉賞と毎日杯はしょせん3歳限定の重賞である。古馬重賞はさらにレベルが高いものだから、3歳限定重賞で好走しているから通用するとは言い切れない。G1では3度走ってすべて2桁着順だから、G1では明らかに実力不足というレベルだろうし、古馬G3で好走したという経験もないのだから、古馬重賞ではまだまだ実力不足ということは十分にあり得る。後方から追い込みのを得意としているタイプなので、小回りの中山コースもどうだろうか。
フサイチホウオー
(牡4・鮫島56)
6人気 買い 東京スポーツ杯、ラジオNIKKEI杯、共同通信杯と重賞を3連勝して無敗のまま皐月賞に臨み、当然に1人気に推された。結局は3着に敗れたが、前残りの展開だったことを考えれば、後方からかなり追い込んでいただけに、内容としては最も強い競馬をしたと言っていい。その後は結果を残せていないが、2400m以上の距離がこの馬には合わなかったと考えれば合点がいくし、前走はダートだから度外視でいい。実績のある2000mであれば大きく変わってくることを期待できることになる。皐月賞とダービーで1人気に推された馬だけに、このレベルで足踏みするわけにはいかないだろう。
消し 早熟馬というのはいるものである。皐月賞まではレベルの高い走りをみせるが、その後はさっぱりというパターンは少なくはない。この馬もそういう早熟馬だという可能性は十分である。もしそうだとすれば、いくらG3でも古馬重賞で好走することも難しいということになる。どちらかというと競り合って勝ってきた馬なので、切れる脚を持っているタイプではなく、決め手勝負になると苦しくなるというイメージもある。古馬重賞ではどうしても決め手重視という傾向もあり、そういう意味でもつらいかもしれない。
メイショウレガーロ
(牡4・田中勝54)
7人気 買い 弥生賞4着、皐月賞5着という実績を考えれば、能力はかなり高いと考えていいはずである。古馬重賞でもハンデG3ならば通用しても不思議ないと思われる。その後は目立った結果は残していないが、まだまだ若いだけに底を見せたとはいえない。きっちりと立て直しているとすれば、ここで本当の実力を見せつけるということもあるかもしれない。
消し 皐月賞で5着だから実績としては確かに悪くはない。でも白百合Sで6着に負けているように、どんな時でも実力を出し切れるタイプではない。切れる脚がないというのもつらいところで、どうしても相手なりということになるのかもしれない。セントライト記念では14着に負けているくらいだから成長力がないということもあるかもしれない。とにかく古馬との対戦は初めてで実績がないのだけに、実績が3歳限定戦だけというのは心許ない。
アサカディフィート
(騙10・小牧太57.5)
8人気 買い H18H19アンドロメダS1着、H17京阪杯2着、H16中山金杯1着、H15大阪城S1着。 H16年にこのレースを2着に3馬身という強い競馬で勝ち、昨年と一昨年は最後方から追い込むという競馬で2着にきている。このレースとの相性はかなり良く、中山2000mという条件はこの馬にとってはベストと言っていいのではないか。明けて10歳という年齢ではあり、昨年はさすがに惨敗が続いたてこの馬も終わったかと思われたが、前走のアンドロメダSで復活を果たし、まだまだ衰えていないことを証明した。この馬は寒い時期だと走るということかもしれない。だとすれば、今回も好走を期待していいということになる。
消し やはり10歳という年齢をどう考えるかだろう。少なくても昨年よりも力が上がっているとは考えられない。常識的には力はかなり落ちてきていると考えるべきである。確かに前走は勝っているが、レースレベルはそれほど高くなかったように感じるだけに、今回の裏付けには厳しいかもしれない。ゲートが悪くてどうしても追い込むことしかできないというのもどうかと思うし、ハンデ57.5kgも当然に楽なものではない。
トウショウヴォイス
(牡6・小林淳53)
9人気
良馬
買い H19新潟記念2着
準オープンを勝った勢いで挑んだ新潟記念で2着して重賞でも通用するところを見せた。重賞連対の実績があるのだから当然に能力は通用するということになる。その後は結果を出せていないが、着順ほど負けていないレースもあるし、底を見せたといえないだろう。そして今回のポイントはハンデが53kgということである。新潟記念がハンデ52kgだったことからすると、この馬は斤量が軽いと走るということかもしれない。だとすれば今回も一発を期待していいのではないか。
消し 実績は新潟記念の2着だけである。しかもハンデ52kgでの話である。その後はオープン特別でも掲示板に載れていないということからすれば、重賞では力不足ということではないか。今回も53kgではあるが新潟記念よりは1kg重いわけだから新潟記念ほどうまくはいかないかもしれない。直線に坂のあるコースがダメということかもしれないし、新潟記念よりレベルが高いという感じもするだけに、厳しい戦いになるのではないか。
ヤマニンアラバスタ
(牝7・柴田善54)
10人気 買い 3年前であるが、新潟記念と府中牝馬Sを連勝したことがある。そういう意味ではここで能力不足ということはあり得ない。昨年の新潟記念でも3着しているし、距離が長いと思われたアルゼンチン共和国杯でも5着しているだけに、まだまだ実力が落ちているとも思えない。いろいろと難しい面があるのも確かではあるが、能力が高いことは間違いないだけに、ここでの巻き返しは十分に考えられる。
消し この馬の好走は新潟と東京コースに集中しているだけに、中山コースでは信用度がもう一つということになる。安定度がないというか、気難しいところがあり、スタートしてみないと分からないところもある。出遅れ癖があるというのも気になるところで、出遅れれば展開に恵まれなければ好走は難しくなる。明けて7歳という年齢で徐々に力が衰えてきているのも感じる。
ブラックタイド
(牡7・蛯名56)
11人気 買い H16スプリングS1着。
3歳時にスプリングSを勝ち皐月賞では2人気に推されたほどの馬である。このスプリングSではダイワメジャーに先着したわけだし、その前のきさらぎ賞ではハーツクライに先着したこともある。そしてあのディープインパクトの全兄という血統がその素質の高さの証明でもある。2年以上の休養を挟んでいることもあり、まだ大きな実績は残していないが、この馬の実力はこんなものではないはずである。昨年のこのレースで3着していることもあるし、条件としても悪くはないはずである。前走が休み明けだったから一叩きされて変わってくるのではないか。
消し 皐月賞惨敗から2年以上休養したこともあってすでに7歳という年齢である。結局は復帰後もオープンで2着するくらいで重賞ではこれといった結果は残してない。さすがにここまで結果を残せないとなると、古馬重賞で好走できるだけの実力はないというのが正解なのかもしれない。だとすれば、今回もそれほど期待できないことになる。昨年3着はしているが道悪でのものであるし、さらに歳をとっていることからすれば、昨年以上の結果を求めるのは酷かもしれない。
センカク
(牡6・江田照53)
11人気 買い これまでの実績を見ると、オパールSで3着、目黒記念で6着というのがある。この実績なら全く通用しないレベルとは言えないだろう。うまく流れに乗れるとか、展開が向くとか、この馬にプラスに働く何かがあれば、馬券圏内に入ってきても不思議ないとはいえる。
消し 好走しているのがオパールSと目黒記念であるが、いずれもハンデ53kgでの話である。今回も53kgではあるが、重賞ではハンデ53kgで掲示板に載れないのだから今回も掲示板まで届かない可能性が高いといえるのではないか。逃げるとか追い込むというタイプでもないし、決め手が甘いところもあるので、一発も期待しづらい。
タイキヴァンベール
(牡8・吉田隼54)
13人気 買い 前走のペテルギウスで4着とそこそこの走りはみせている。後方からかなり追い込んでいたし内容としては悪くはなかったと思う。今回は久々の芝になるが、2歳時は芝でもそこそこ走っていたし、まったくダメというタイプではない。古馬となって地力をつけた今であれば、かえって芝の方が走るということもあるかもしれない。
消し ダートで結果を残してきたわけだし、芝で頭打ちになったからダートを走らせたという経緯から考えても、芝適性はそれほど高くないと考えるのがふつうだと思う。ダートで頭打ちになったから芝を走らせたところでうまく結果が出るとは思えない。すでに8歳という年齢ということもあり成長力も期待できない。
グラスボンバー
(牡8・勝浦57)
14人気 買い 3年前になるが、福島記念1着、オールカマー2着、新潟記念2着と重賞で連続して好走したことがあるのだから、G3ならいつ勝ってもおかしくないだけの能力は持っている。1年以上休んでいたこともあって近走は結果がいまいちであるが、それでも福島記念4着するなど能力の片鱗を見せており、そろそろ復活しても不思議ないころからもしれない。ハンデ57kgも実力の証明といえる。
消し 確かに以前は強かったかもしれないが、しょせん2・3年前の話である。すでに8歳という年齢であるし、以前と同じ走りを期待するのは難しいのではないか。前走のディセンバーSも8着に負けているし、勢いを感じないというか、以前の強さを感じられない。ましてハンデ戦でハンデ57kgというのもこの馬にはかなり厳しそうだ。
カオリノーブル
(騙9・左海52)
15人気 買い 夏に準オープンを勝って6ヶ月の休養に入り、前走のペテルギウスSで復帰した。休み明けだったので惨敗に終わったが、一叩きされて変わってきているはずである。芝は初めてであるが、かえって適性が高いということもないとはいえないし、そういう意味での未知の魅力はある。ハンデ52kgということもある。
消し 初めての芝というのはさすがに大きな不安である。いくらなんでもいきなり芝の重賞で好走を期待するのはあまりに酷だろう。そのダートでも準オープンをやっと勝ったというレベルなので、絶対能力的にも疑問がある。9歳という年齢なので成長力も期待できないし、だいたい底を見せた感じが強い。休み明けとはいえ前走16着に負けているので勢いも感じない。
トウショウナイト
(牡7・武士沢58)
16人気
良馬
買い H18アルゼンチン共和国杯1着、H19日経賞2着など。
別定G2の日経賞で連対しているし、ハンデ57.5kgを背負ってアルゼンチン共和国杯を勝っている。また、G1の天皇賞春でも2度掲示板に載っているように、ここでは実績は抜けている。ハンデ58kgというのも当然といえるだけの実績を持つ。インフルエンザの影響があったのか近走は結果が出ていないが、前走あたりから復調の兆しは見えたようである。距離が延びるのは大きなプラスであるし、G3ならハンデ戦でも負けたくないというのが陣営の本音だろう。実力を出し切れるのであれば結果もついてくるはずである。
消し アルゼンチン共和国杯で重賞を勝ったものの、それ以外では惜敗が多く、どうも勝ちきれない勝負弱さみたいなものを感じてしまう。こういうタイプはG3だから好走するとは限らないものである。現にオープン特別でも馬券に絡めないことが多い。しかも前走のディセンバーSで9着に負けているように、近走はスランプに陥っている。まだ復調までは時間がかかりそうな感じもあるだけに、トップハンデでこの馬にしては少し距離が短い2000m戦での復活は難しいのではないか。

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