前ページに戻る
G1-NHKマイルCの反省


時間の都合上簡単にさせていただきます。
 レース終了直後の正直な感想は「直線はインが伸びる馬場だったのでは?」ということである。上位3頭はいずれも直線ではインコースを突いていたが、4着以下との差があまりに広がりすぎているように私には感じた。これまでも雨がやんで数時間後のレースで、インコースの馬の方が伸びていたということが何度かあった。今回もそういうことだったのではないか。この原因であるが、インコースの方が水はけが良く、特に稍重からさらに回復に向かっている状況で、インコースの方が早めに良に回復するということではないか。重から稍重だと濡れていることに変わりはないから、それほど差は出ないが、稍重から良だと、濡れているのと乾いているのとでは雲泥の差なので、伸び方が大きく変わるということではないか。もちろん、実際には少し有利というくらいなのかもしれない。しかし、外を回る馬はコースロスがあり、インを突く馬はコースロスがない。このことも相まってあれだけの着差が開いたと考えるべきだと思う。コースロスがなくて乾いた馬場とコースロスが大きく濡れた馬場では、勝負になるわけがないということである。ただ、騎手もバカではないから、こういう状況が分かっていれば、みんなインを突いていたはずである。そうしなかったということは、インが有利になる馬場に変わるにはまだ時間がかかるという読みだったのではないだろうか。上位3頭もたぶんインが有利であることを認識して突っ込んだわけではないと思う。道悪にも自信があったから無理に外を回さなくてもいいと判断しただけだと思う。そういう意味では、どちらかと言えば、運が良かったということになると思う。でも、だからといって上位3頭が、本当はそんなに強くない、と思っているわけではない。あれだけの差をつけるのだから、有利不利のない状況だったとしても、上位争いしていたことは間違いないと思う。私が言いたいのは、上位3頭が「ずば抜けて強い」と評価することは危険ではないか、ということである。ちなみに、インコースが有利というのは、私の勝手な推測である。科学的な根拠は何もない。「あの着差は異常すぎる」と私が感じて、その理由を勝手に考えてみたというだけである。

参考
G1-NHKマイルCの予想
結論

 ◎サトノプログレス
  ○レッツゴーキリシマ
  ▲ドリームシグナル
  ×サダムイダテン
   △スプリングソング
   △ブラックシェル
   △ディープスカイ
   △ファリダット
   △エーシンフォワード
   △ダンツキッスイ
買い目

(馬連)BOX−1,4,7,8(各200円)
(馬連)7軸−−3,5,9,11,15,16,18(各100円)
(合計)1,900円
にへいの見解
私の本命◎はサトノプログレスである。前走のNZTでは500万を勝ったばかりということで6人気と目立った存在ではなかった。しかし、これまで勝ちきれなかったとはいえ、戦ってきた相手は、フサイチアソート、マイネルチャールズ、ショウナンアルバといった重賞ウイナーばかりである。前走はこの相手であれば「力が違う」と言わんばかりの勝ちっぷりだった。今回も相手関係はそれほど変わっていない。であれば、G1でもこの馬の力が1枚上ではないか、というのが私の結論である。前走、少し緩い馬場だったのがプラスに働いたということも重視した。良馬場まで回復することはないだろうから、道悪でも大丈夫であろうこの馬から勝負するのが堅実だという考えもあった。
ただ、サトノプログレスに対して「絶対的な強さ」というほどのレベルを現時点では感じていない。言ってしまえば「何が勝っても驚かない」というのが正直な気持ちである。なので、サトノプログレスからの流し馬券だけでは不安が残るし、馬券的にも妙味がいまいちである。であれば、意外に人気になっていない馬とのボックス馬券を中心にするのが面白いと考えた。
そこで3頭を選択した。1頭目はレッツゴーキリシマである。朝日杯FSで2着しているように、G1のような大舞台で好走するタイプではないか、前走の皐月賞も5着にきている。マイルの方が思いきった競馬ができるだろうし、道悪もプラスのように感じる。けっこう面白い存在だと私は思う。2頭目はドリームシグナルである。朝日杯FS4着、シンザン記念1着とマイルでは実績がある。渋った馬場もプラスだと思うし、今回は巻き返してくる可能性は十分と考えた。3頭目はサダムイダテンである。クラシック候補と期待されたが、意外に結果を残せずここまできてしまった。唯一の好走はラジオたんぱ杯2着であるが、この馬はパワー型で時計のかかる状況だと強さを発揮するタイプかもしれない。道悪競馬ならば強い走りをするのではないかと思って選択した。
混戦模様なので、他にもチャンスのある馬はたくさんいる。とりあえず、広く馬券を買っておきたいので、他で気になる馬は押さえとして◎から流しておきたい。

全出走馬の好材料と不安材料
馬名等 良馬or悪馬 好材料と不安材料
ゴスホークケン
(牡3・内田博57)
当日7:22
現在
1人気
悪馬
H19朝日杯FS1着
なんといっても朝日杯FSを勝った昨年の2歳チャンピオンである。すでにG1を勝った実績を持っているのだから、ここでも格上の存在ということになる。前走のNZTはまさかの12着に終わったが、休み明けだったことを考えれば仕方ないという考え方もできる。一叩きされると一変するというタイプかもしれないし、本番ではきっちりと巻き返してくることは十分に期待できる。とはいえ、前哨戦で12着というのはいくら休み明けでも負けすぎという感じは否めない。意外に成長がなかったということなのか、まだ本調子でないのか分からないが、一叩きだけで巻き返しを期待するのはどうなのだろうか。朝日杯はマイペースで逃げることができたのが大きかっただけで、先手を奪えなければダメというタイプということも考えられる。今回もダンツキッスイなど速い先行馬がいるだけに、この馬が自分の競馬をするのは難しいかもしれない。
ディープスカイ
(牡3・四位57)
2人気 H20毎日杯1着
前走の毎日杯で2着に2馬身差という強い競馬で勝っている。やや後方の位置取りから直線だけでこれだけの差をつけるのだから、この馬の決め手はかなりのものである。時計も46秒0ならかなり優秀だと評価していいのではないか。東京コースも阪神同様に直線が長いのでこの馬には合っていると思われる。1800mを勝っているのだからスタミナも問題なく、東京マイルのG1はかなりタフな競馬になることが多いので、1800mでの実績が大きく生きるのではないか。とはいえ、前走の毎日杯はメンバー的に考えて、レベルが低かったかもしれないという懸念は残る。あの程度のメンバーだったから勝てたが、今回の相手では力の違いを見せつけられて終わるということも十分に考えられる。実際にアーリントンCは3着に終わっているし、その前は500万で負けていた。G1級の器はないかもしれない。
ファリダット
(牡3・武豊57)
3人気
悪馬
H20マーガレットS1着
前走のマーガレットSで2着に4馬身差という圧勝を演じた。中団から直線だけで4馬身離すのだから凄い決め手である。これまではクラシックを意識していたのだろうか1800m以上の距離を使って結果を残せなかったが、1400mに短縮したらこれだけ走るということは、この馬は本質的には短距離馬ということなのだろう。新馬戦はマイルで勝っているので、マイルまでなら強い競馬をする可能性は十分である。何せ母親があの名牝ビリーヴという超良血馬ということもある。マイルであればとんでもない強さを見せつけるかもしれない。とはいえ、前走はしょせんオープン特別である。相手が弱かったから圧勝できただけということは十分に考えられる。1400mでも少し行きたがっていたようでもあるし、母同様に生粋のスプリンターで、マイルはこの馬には長いということも十分に考えられる。とにかく重賞で結果を残せていない以上は、惨敗でも文句は言えないことになる。
サトノプログレス
(牡3・横山典57)
4人気 H20NZT1着
前走のNZTを見事に勝ちきり、一気に有力馬とのし上がった。前走は6人気で人気はなかったとはいえ、この馬は4回負けているが、そのときの勝馬は、フサイチアソート、マイネルチャールズ、アサクサダンディ、ショウナンアルバといった蒼々たるメンバーである。つまり、これだけのメンバーと好勝負してきたのだから、前走の6人気というのが人気がなさすぎただけである。そういう意味では前走の重賞勝ちはフロックではなく実力と評価すべきである。それに、前走は先行して上位に残ったのはこの馬くらいである。つまり、苦しい展開だったにもかかわらず勝ってしまったということなのだから、力が違ったという評価もできる。となれば、この勢いでG1制覇ということも十分に考えられる。とはいえ、前走は少し湿った緩い馬場が大きな味方となったということも否定できない。これまで相手が強かったとはいえ完敗に近い内容で負けていただけに、有利不利の少ない東京コースで前走と同じような競馬を期待するのはちょっと厳しいかもしれない。
ブラックシェル
(牡3・後藤57)
5人気
サダムイダテン
(牡3・岩田57)
6人気
エーシンフォワード
(牡3・福永57)
7人気 H20NZT2着、H20アーリントンC2着
前走のNZTできっちりと権利を確保した。これでマイル重賞を連続して連対したわけだから、フロックということは考えられず、間違いなく重賞級の実力はあると考えていいだろう。中団から確実に差してくるタイプなので安定度もかなり高そうだ。G1となると、いろんな意味でタフな競馬になるので、こういう堅実に差してくるタイプが有利になるかもしれない。しかし、重賞で連続で2着というのは悪いということはあり得ないが、どうしても勝負弱いという印象が強くなる。なんというか、常にそこそこ走るが、パンチ不足で勝ちきれないという感じである。大物感がいまいちということであり、G1で好走するほどの器ではないとどうしても感じてしまう。
スプリングソング
(牡3・池添57)
8人気
レッツゴーキリシマ
(牡3・幸57)
9人気
良馬
H19朝日杯FS2着
なんといっても朝日杯FSで2着した実績を持っていることを忘れてはいけない。早めに抜け出すとそう簡単には抜かせないしぶとさがこの馬の持ち味であり、うまく流れに乗って早めに抜け出すことができればチャンスは出てくると思われる。前走の皐月賞でも5着に粘っているということも大きく、マイルに距離が短縮する今回はさらに上を目指せるはずである。とはいえ、どんな時でも好走止まりで勝ちきれないように、決め手のなさはどうしようもない。東京コースは直線が長いということもあるし、この馬としては厳しい条件といえるかもしれない。皐月賞を走っているので疲れが残っているのでは?という心配もある。ただ、道悪になったことで、この馬の持ち味を生かしやすい状況になったとは言えるとは思う。運はこの馬に味方していると言えそうだ。
リーガルスキーム
(牡3・安藤勝57)
10人気
ダノンゴーゴー
(牡3・藤岡57)
11人気
ダンツキッスイ
(牡3・藤田57)
11人気
エイムアットビット
(牡3・松岡57)
13人気
アポロドルチェ
(牡3・勝浦57)
14人気
ドリームシグナル
(牡3・吉田隼57)
14人気
良馬
H20シンザン記念1着
京王杯で2着、朝日杯で4着して挑んだシンザン記念で最後方からの競馬で全馬を差し切ってしまった。あれだけ豪快な競馬ができるのだから力が違ったと評価していいと思う。ただ、その後はクラシック戦線で凡走が続いた。ということは、この馬は生粋のマイラーであり、マイル戦でしか走らないということかもしれない。だとすれば、今回は巻き返しは必至ということになる。道悪も苦手ではなさそうだし、今回のような混戦模様ではこの馬のようなしぶとい末脚が生きるような気もする。とはいえ、皐月賞で15着というのはさすがに負けすぎという感じはする。東京マイルはそれなりにスタミナも必要なので、いくら距離が長くても7着以内には入ってほしいところである。成長力がいまいちなのか、調子が上がってこないのか、凡走の原因がよくは分からないが、距離を短くしただけで一変するという次元ではないような感じもする。
セッカチセージ
(牡3・田中勝57)
16人気
アンダーカウンター
(牡3・小林淳57)
17人気
アポロフェニックス
(牡3・柴田善57)
18人気

前ページに戻る