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G2-日経新春杯の反省


時間の都合上簡単にさせていただきます。
 アドマイヤモナークが私の期待に応えてくれて嬉しく思う。2着が2人気のダークメッセージだったので配当は低かったが、3着のテイエムプリキュアがかなり粘っていたので「なんでもいいから突っ込んできてくれ!」と願っていただけに、ダークメッセージが伸びてきてくれて本当に助かった。回収額はほとんどなかったけど今回はマイナスがなかっただけでも良しとしないといけない。アドマイヤモナークの勝因であるが、一つは相手が弱かったことだと思う。これまでの実績を考えれば、この相手であればこのくらい走って当然だと私は思う。安藤勝騎手も後方待機から直線だけの競馬をして、うまくこの馬の特長を引き出していたと思う。雨が降っていたのが気になっていたが、結果的にはかえってプラスだったのかもしれない。とにかく強い競馬だったと思う。ただ、先ほども言ったとおり今回は相手が弱かっただけである。さらに上のレースでも通用するとは考えない方がいいとは思う。ダークメッセージは評価が難しい。55kgでこれだけ走るのだからそれなりに能力は高いと考えていいとは思うが、それでもハンデG2までの馬と思っていた方がいいかもしれない。テイエムプリキュアはたぶん雨が降ったのが良かったのだと思う。阪神JFでもこんな感じの時計がかかる馬場だったはずだし、時計がかかる馬場が得意ということなのだろう。さすがにそこまでは思いつかなかった。アドマイヤジュピタは大幅プラス体重が堪えたのだと思う。間隔が開いたことで増えてしまったのだと思うが、冬は使われている馬の方が強いと言われるのは、実績馬にこういうことがあるからである。ハンデ57kgと雨の影響もあったかもしれないので、次はもしかしたら巻き返してくるかもしれない。そういう意味では注意は必要だとは思う。

参考
G2-日経新春杯の予想
結論

 ◎アドマイヤモナーク
  ○トウカイエリート
  ▲アドマイヤジュピタ
   △ダークメッセージ
   △オースミグラスワン
   △トウカイワイルド
   △メトロシュタイン
   △ヒラボクロイヤル
   △マキハタサイボーグ
   △グロリアスウィーク
買い目

(馬連)BOX 1−2−11(各200円)
(馬連)軸2−−6,7,9,12,13,14,16(各100円)
(合計)1,300円
にへいの見解
ハンデ戦ということもあり、けっこう難解である。メンバー的にも小粒な印象が強く、上位人気馬も絶対的な信頼をおける馬があまり見あたらないというか、各馬それぞれに大きな不安を抱えているという感じが強い。なので、いろいろと悩んだが、最終的には本命◎はアドマイヤモナークにした。理由としては重賞での好走が最も多いと感じたからである。重賞での好走が多いということは、当然に重賞級の実力が備わっているという証である。重賞で好走した経験が1度か2度だけという馬は、たまたま走っただけということも考えられるだけに、絶対的な信用は置きづらい。そうであれば、すでに実力があることを証明している馬の方が信用しやすいものである。それに、この相手関係であれば、アドマイヤモナークにとっては最大のチャンスが訪れたと言っていいと思う。ただ、安藤勝騎手はこの馬は貯めるだけ脚を貯めた方がいいと思っているだろうから、後方待機から直線だけの競馬をすると思う。そういう意味では、直線でそれなりに追い込んでくるだろうが、4着、5着までということも十分に考えられると思う。でも、そのときはそのときである。決め手のない先行馬から勝負するくらいであれば、京都の外回りコースであれば、決め手のある追い込み馬の方が期待が持てるというものである。
今回の注目馬はやはり1人気のアドマイヤジュピタである。1000万を圧勝してその勢いでアルゼンチン共和国も勝ってしまった。勝ちっぷりも良かっただけに「強さは本物」という印象を受けた。しかし、重賞実績はこの1戦だけである。ハンデ54kgということもあったし、調子が良かったということもあったと思う。重い斤量を背負って重賞で常に好走できる器かどうかは今回の走りで決まってくることだと思う。この馬の本当の実力をこのレースで見極めたいと思っており、今回はあくまで様子を見るという意味で評価は▲とした。もちろん、ここもあっさりと勝つことも十分にあり得るだろうし、そうなるようであればG1でも通用するかもしれないと考えていいだろう。
上の2頭以外は正直なところ魅力を感じなかった。上の2頭も不安はあるが、他の馬はもっと不安が多い。その中で相手としてピックアップするとすれば、さらに1頭指名するとすれば、やはりトウカイエリートだろう。昨年のこのレースで2着と相性が良いこと、前走休み明けで2着していることを考えれば、今回もそれなりの走りはしてくれるはずだ。まずはこの3頭をボックスで押さえたい。ただ、ハンデ戦で他の馬にも当然にチャンスはあるので、勝負馬券はあくまでアドマイヤモナークからの流し馬券としたい。
それで流し馬券の対象馬であるが、魅力的な馬は人気になっているし、そうでない馬は不安が大きいという状況である。まあ人気馬は押さえということになるし、人気のない馬は「もしかしたら」を期待するという感じになってしまう。でも人気のない馬の1頭が爆走することを期待して広く流すことにした。簡単に解説すれば、人気馬では、ダークメッセージは準オープンも勝ちきれないレベルなので人気になりすぎだと思う。オースミグラスワンはムラがあって信用しづらいし距離も長いと思う。ヒラボクロイヤルは古馬重賞で好走したことがないのだから実力不足の可能性が高いと思う。マキハタサイボークはスタミナタイプで2400mは短すぎると思う。人気のないところでは、昨年の覇者トウカイワイルドはこのレースで一変することもあるかもしれない。グロリアスウィークは弥生賞2着という実績からもまだ底を見せたとは言えない。メトロシュタインは4歳という若さが魅力である。まあ、こんなところです。

全出走馬の好材料と不安材料
馬名等 良馬or悪馬 好材料と不安材料
アドマイヤジュピタ
(牡5・岩田57)
当日
9:01現在
1人気
H19アルゼンチン共和国杯1着
10月の1000万特別で2着に5馬身差という圧勝を演じた。しかも超スローの展開の2番手から上がり33.6という瞬発力で直線だけで5馬身差というのだから凄いとしか言いようがない。続くアルゼンチン共和国杯では初重賞挑戦だったにもかかわらず1000万特別の圧勝が本物であったことを証明するかのように、好位から押し切るという強い競馬で勝ってしまった。重賞でもきっちりと結果を残したのだから、この馬は本物と考えていいだろう。好位で競馬ができるので安定度は期待できるし、瞬発力もある。今回は実力が認められてのハンデ57kgであるが、ここも勝ちきるようならG1もしっかりと見えてくる。不安となるのはやはりハンデ57kgだろう。アルゼンチン共和国杯は54kgだったから勝てたとすれば、57kgとなるとアルゼンチン共和国杯の時のようにはうまくはいかないかもしれない。今度はマークされる立場になるのも競馬としては厳しくなりそうだ。本当に強い馬なのかどうか今回が試金石のレースということになる。
ダークメッセージ
(牡5・武豊55)
2人気
悪馬
前走の万葉Sで2着していることと、昨年のこのレースで3着していることを考えれば、今回もチャンスは十分にあるということになる。しかし、前々走は準オープンで4着に負けていることを考えれば、重賞で常に好走できるレベルの馬とは考えづらい。昨年のこのレースで好走しているので相性が良いということもあるかもしれないが、昨年はハンデ50kgというのが大きかったと思う。今回の55kgで昨年と同じパフォーマンスを期待するのはどうか。ただ、前走の万葉Sで2着していることは無視できない。調子が上がってきたということかもしれないし、斤量が軽いと走るということかもしれない。鞍上の武豊が手の内に入れたという感じもするだけに、ハンデ55kgなら前走と同じくらいのパフォーマンスは期待できるという考え方もできるとは思う。
オースミグラスワン
(牡6・福永56)
3人気 H18新潟大賞典1着
重賞勝ちの実績は持っているのだからハンデG2で好走することは十分に考えられる。このときは、ほぼ最後方の位置から上がり33.9という決め手をみせて見事に差し切っているだけに、今回もうまく流れに乗れれば最後はかなり伸びてくるはずである。しかし、その後はこれといった結果を残せていないのが痛いところではある。最高がオープン特別のアンドロメダSで3着というのだから底を見せてしまった感じもする。それでハンデ56kgというのはけっこう見込まれたという感じがある。2400mという距離もこの馬には少し長い感じもするし、ここでの復活は厳しいかもしれない。ただ、前走の鳴尾記念では4着に負けたものの最後方から上がり33.4というかなり鋭い決め手を見せてくれた。この走りは完全復調を予感させる走りだったともいえるだけに、さらに調子を上げているとすれば、今回は巻き返してくるという考え方はできるとは思う。
ヒラボクロイヤル
(牡4・藤岡54)
4人気
悪馬
H19青葉賞1着
ダービーTRの青葉賞を勝ちきった馬である。毎日杯2着の実績もあるので重賞級の実力はあると考えていいだろう。しかし、前走の中山金杯で大きく負けたのはちょっと痛い。昨秋はレベルの高いレースばかり走っていたので、惨敗もやむ得ないということも言えたが、G3で負けたのであれば言い訳もできなくなる。G1級が出走していなかった青葉賞と毎日杯でしか実績がないことからしても、古馬重賞ではまだ実力不足と判断していいなのかもしれない。ただ、まだ明け4歳と若いこともあり、底を見せたと言い切れないところもある。気性的な問題で走らないとすれば、一変する余地は残るわけだし、1戦ごとに成長しているということも考えられる。ハンデ戦ということもあるし、巻き返しのチャンスも残されているとは思う。
アドマイヤモナーク
(牡7・安藤勝56)
5人気 日経賞5着、目黒記念4着、七夕賞2着、ステイヤーズS3着などなかなか勝ちきれないが重賞で何度も好走しており、ここで勝ちきっても何の不思議もない存在といえる。ここ2戦も連続で3着しているように調子もけっこう良さそうである。問題はやはり勝ちきれない勝負弱さである。決め手があるようで甘いという感じが強く、もう一つ越えられない壁みたいなものを感じるだけに、このまま終わるのか、もう一つステップアップできるのかの勝負のレースといえるかもしれない。前走のレース運びからすれば、安藤勝騎手も手の中に入れてきたようにも感じるだけに、そろそろ一皮むけてもいい頃かもしれない。
トウカイエリート
(牡8・池添56)
6人気 H19日経新春杯2着
昨年のこのレースで2着していることは当然に高い評価が必要である。これまでの最高実績なので条件はベストと考えていいだろう。天皇賞春で6着という実績もあるので、G2であれば勝機は十分ということになる。それに前走は休み明けだったにもかかわらず2着と好走している。一叩きされた上積みも考えれば、今回はさらに調子が上がっているはずで、前走以上の走りが期待できる。しかし、昨年は斤量が少し軽かったというのが良かっただけかもしれない。それ以外は重賞での好走はないわけだし、だいたい底は見せてしまっているという考え方もできる。明けて8歳という年齢も気になるところで、1年前がピークだったということも考えられる。ハンデ56kgで勝ちきれるほどの力はないかもしれない。
マキハタサイボーグ
(騙6・秋山56)
7人気 H19ステイヤーズS1着
前走のステイヤーズSを勝っているのは大きな実績である。別定G2を勝ったのだからこのメンバー構成であれば、最も格上の存在ということになる。ただ、ステイヤーズSは3600mだったから、この馬のスタミナがフルに生きただけという考え方もでき、2400m戦では距離不足で好走できないということは十分にあり得る。それまでは決め手不足でなかなか勝ちきれないという感じだっただけに、2400mでは同じような結果になるということである。しかし、前走の好走がこの馬が本格化したという理由であれば、2400mでも実力で勝ちきることも可能
トウショウパワーズ
(牡6・幸54)
8人気 昨年の1月に準オープンを勝ち上がり、オープンで戦ってきたが、掲示板に載ったのが前走の万葉Sだけというのは実績としてはあまりに物足りないものである。さすがにオープンでは底を見せてしまったと言っていいのではないか。ただ、前走の万葉Sで4着できたということは、ようやくオープンに慣れてきたという考え方はできる。今回もハンデ54kgで走れるし、うまくハンデを行かせればチャンスはあるかもしれない。
グロリアスウィーク
(牡5・四位55)
9人気 H18弥生賞2着、H18シンザン記念2着。
なんといっても弥生賞で2着しているという実績を高く評価しないといけない。アドマイヤムーンを相手に0.1秒差の勝負だったし、3着馬には3馬身つけたのだからこの馬のポテンシャルも半端ではないということの証明といえる。他にもきさらぎ賞ではG1で活躍したメイショウサムソン、ドリームパスポート、マイネルスケルツィと好勝負したし、シンザン記念では後にNHKマイルCを勝ったロジックに先着している。この馬の実力を出し切ることができるのであれば、この相手関係であれば十分に勝ち負けになると思われる。しかし、弥生賞2着後に休養に入って、一昨年の暮れに復帰したが、3戦して3戦とも凡走という結果だっただけに、古馬では通用しないレベルということかもしれない。前走も長期休養明けだったとはいえ、準オープンで4着というのは負けすぎという感じもする。ハンデの55kgというのもどちらかというと背負わされた感じがする。
メトロシュタイン
(牡4・北村友51)
10人気
良馬
500万、1000万と連勝して挑んだ前走の万葉Sで5着とがんばった。負けはしたが、格上挑戦で初めての古馬オープン戦だったことを考えれば、掲示板に載ったということは評価すべきである。3000mは距離が少し長かったというコメントもあるので、2400mに短縮されてさらに良い走りをするかもしれない。明け4歳馬なので一戦ごとの上積みが大きいというか、成長も期待できる。そういう意味では、前走と同じハンデ51kgなら前走以上の走りを期待していいことになる。とはいえ、前走の万葉Sは距離が3000mだたので、今回の裏付けとしてはちょっと厳しいものがある。2400mとなるとスピード能力が絶対的に必要になってくるし、メンバーも前走よりも強くなっている。決め手がもう一つという感じもあるだけに、重賞で好走するのはまだ難しいのではないか。
トウカイワイルド
(牡6・川田56)
11人気
良馬
H19日経新春杯1着
昨年このレースを勝っているのだから当然に高い評価が必要である。京都コースが合っている、距離が合っている、冬の時期に調子を上げるなど、何かが合っていた、あるいはすべてが合っていた、ということだと思うが、いずれにしろ条件はベストと考えていいだろう。しかし、10月のオパールSで3着はあるものの、近走はこれといった結果を残していないのも事実ではある。昨年はハンデが軽かったこともあり、たまたまはまっただけという考え方もできるだけに、今年も昨年と同じパフォーマンスを期待するのは難しいという考え方は十分にできる。今年はハンデ56kgということもある。ただ、ベストの条件で馬が一変するということもあるし、なぜかこのレースだけは走るということだってある。近走が良くないからといって軽視すると痛い目にあうこともあるかもしれない。
テイエムプリキュア
(牝5・酒井学50)
12人気 H17阪神JF1着
なんといっても3年前の2歳牝馬チャンピオンである。いわゆるG1馬なのだから巻き返しがあっても不思議ないという考え方は十分にできる。しかし、3歳以降は好走したことがほとんどないというのはあまりに問題である。この馬が勝った時の阪神JFは道悪だったということもあるし、たままた勝ってしまったというところではないか。であれば、実力以上に賞金が加算されてしまい、常に強い馬を相手にレースをしなければならない状況に陥ってしまったといえる。ハンデ50kgだけにもしかしたら一発という考え方もできるが、前走も50kg、前々走は51kgで惨敗していることからすれば、斤量が軽くても通用しそうにない。
アマノブレイブリー
(牡8・小牧53)
13人気 5年前になるが、ドンカスターSでオープン勝ちをしている。他にも大阪城S3着、大阪ハンブルクC2着というオープン実績もある。昨年の阪神大賞典では5着しているということもあるし、実績から言えば、ハンデ53kgなら重賞で通用しても不思議ないといえる。しかし、準オープンでもなかなか掲示板に載れないでいることを考えれば、重賞で好走できるだけの実力はないと判断していいのではないか。阪神大賞典5着も距離3000mが良かったということだと思うし、4着馬に2馬身差つけられているだけに高い評価はできない。まして今回は10ヶ月の休み明けである。故障上がりであるし、初戦から力を出し切れる状態というのは考えづらい。
ワイルドスナイパー
(牡9・柴原52)
14人気 4年前の函館記念で3着したことがあることを忘れてはいけない。すでに重賞で好走した経験があるのだから能力的には通用してもいいということになる。でもまあ、このときはハンデ53kgだったわけだし、その後もしばらくは条件戦を勝ち上がれず、オープンに昇格してからは掲示板にも載れないレースが続いた。ふつうに考えれば、オープンではすでに底を見せてしまっていると判断していいのではないか。前走は9ヶ月の休み明けだったから惨敗はやむ得ないという考え方もでき、休養したことで体はリフレッシュされていて、一叩きで一変ということももしからしたらあるかもしれないが、9歳という年齢を考えれば、ピークは過ぎたと考えるべきで、ここで生涯最高の走りを期待するのはあまりに酷である。
ウインボールド
(牡4・田中克49)
15人気 前走1000万で7着に負けている。ふつうに考えれば重賞で通用するだけの実力はないと判断したくなる。前走は休み明けだったという言い訳はできるとは思うが、休養前も1000万で5着が最高だったということを考えれば、根本的なポテンシャルの問題だと考えていいのではないか。そうであれば、いくらハンデ49kgでも重賞で好走することは難しいということになる。ただ、まだ4歳という若い馬だけに昨夏よりも大きく成長しているという可能性も否定はできない。一叩きされた今回は一変してその成長した実力をみせるかもしれない。それに、斤量が軽いと走りが変わるという馬もたまにいるだけに、この馬もハンデ49kgで爆走するということもあるかもしれない。
パープルファルコン
(牡8・難波51)
16人気 昨年の4月に1000万を勝ち上がって休養に入り、11月に復帰して準オープン6着、ステイヤーズS6着という実績である。ステイヤーズSで別定57kgで6着ということを考えれば、今回のハンデ51kgなら馬券圏内まで持ってこれそうという考え方は十分にできると思う。しかし、ステイヤーズSは距離が3600mだったから健闘できたという考え方もできるし、結局は掲示板にも載れていないのだから力の違いを見せつけられたという考え方が一般的だろう。すでに8歳という年齢であるし、大きな成長も期待できない。万葉Sを直前で取り消している影響もありそうだ。

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