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G2-大阪杯の反省


時間の都合上簡単にさせていただきます。
 勝ったのはダイワスカーレットだった。行く馬がいれば行かせて、ペースが遅くなったところで先頭に立ち、あくまで自分のペースを守って最後まで走りきり、結果としては完勝と言っていい内容だった。この馬のすごいところは周りの馬に惑わされずに自分のペースを常に守れるところである。安藤勝騎手がこの馬の持ち味をよく理解しているということもあると思う。スローペースでこういう競馬であれば他の馬も早めに動くということもできるが、この馬のペースはけっこう速いだけに他の馬がそんなに無理できないということも言えると思う。でも、もうこういう競馬で何度もやられているのだから、ダイワスカーレットに勝つためにはスタート直後からダイワスカーレットをマークするしかない。4コーナーで差を詰めても、むこうは脚を貯めている分直線ではどうしても離されてしまう。であれば、スタート直後からマークして同じように脚を貯めて直線でたたき合いに持ち込むというガチンコ勝負を挑むしかないと思う。牡馬陣もいつまでも牝馬に負けているわけにはいかないだろう。玉砕覚悟で挑んでいかないとダイワスカーレットにすべてのG1を持って行かれてしまうかもしれない。

参考
G2-大阪杯の予想
結論

 ◎ドリームパスポート
  ○メイショウサムソン
  ▲ダイワスカーレット
  ×インティライミ
買い目

(馬連)11軸−−4,7,9(各400円)
(合計)1,200円
にへいの見解
私の本命◎はドリームパスポートである。私はずっとメイショウサムソンよりもドリームパスポートの方がポテンシャルは上と言ってきた以上は、ここでもこの馬を上位にみたい。ダイワスカーレットは昨年の有馬記念で2着したことで牡馬相手でも強いところを証明しているだけに、ここでも当然にチャンスということになる。自分で競馬を作れる強みもあるので、安定度もかなり高いと考えていい。そういう意味ではダイワスカーレットが1人気になっているのは、まあ仕方ないことだとは思う。でも、牝馬で斤量56kg、さらに今回は徹底的にマークされるということも考えれば、今回は絶対的存在とまでは言えないと思う。であれば、メイショウサムソンよりも実力が上であるドリームパスポートから勝負するしかないではないか。昨年のジャパンカップで復帰して4戦を走ったが、まだ本当のこの馬の走りが見られていないというのは確かに気になるが、いつかは復活してくれると信じている。馬券的にもダイワスカーレットとメイショウサムソンに人気が偏っている今回が狙い目だと思う。
相手はやはりメイショウサムソンとダイワスカーレットだろう。この2頭は安定度が高いので、2頭とも惨敗するというのは考えづらい。どちらかは来ると私は思っている。もし、この2頭を力でねじ伏せるとすれば、まあこのメンバーであればインティライミくらいではないかな。そういうことでドリパスからこの3頭への流しで勝負する。

全出走馬の好材料と不安材料
馬名等 良馬or悪馬 好材料と不安材料
ダイワスカーレット
(牝4・安藤勝56)
前日
21:26現在
1人気
悪馬
H19桜花賞1着、H19秋華賞1着、H19エリザベス女王杯1着、H19有馬記念2着など
昨年牝馬のG1を3勝したとんでもない馬である。さらに凄いのは牡馬相手となった有馬記念でも2着したのだからこの馬の実力は本物と認めないといけない。ダービーを勝ったウォッカにも3度勝っているし、現役牝馬ではNo.1の存在と言っていい。逃げることもできるし、好位からの競馬もできるので、大きく崩れることは考えづらいし、安藤勝騎手がこの馬のことを知り尽くしているというのも安心できる。ただ、今回は休み明けであるし、斤量が56kgというのはけっこう厳しい条件だと思う。少頭数なのでマークもかなり厳しくなると思うし、昨年のようにうまくいくかどうか、という不安は小さくはない。
メイショウサムソン
(牡5・武豊59)
2人気 H19天皇賞春・秋1着、H18ダービー1着、H18皐月賞1着など
昨年は天皇賞春秋制覇を成し遂げているように、間違いなくトップレベルの馬である。天皇賞以外も宝塚記念2着、ジャパンC3着とレベルの高い走りは見せており、その安定度もかなり凄い。昨年もこのレースを完勝しているので条件も問題はない。力を出し切れる状態であれば、当然に勝ち負けということになるだろう。ただ、有馬記念で不可解な惨敗を喫しているというのは少しは気になる。馬に走る気がなくなったことが原因だとすれば、今回もまじめに走らないかもしれない。休み明けで斤量59kgというのもマイナス要素だとは思うし、上がりが33秒前半というような瞬発力勝負になると意外に弱いところがある。
ドリームパスポート
(牡5・松岡57)
3人気
悪馬
H18皐月賞2着、H18菊花賞2着、H18ジャパンC2着など。
一昨年はG1で3度も連対した強豪馬である。特にジャパンCではあのディープインパクトの2着だったのだから勝ちに等しい評価をすべきである。他に連対を外したG1でもダービー3着、有馬記念4着とレベルの高い走りは常に見せていた。G1級のポテンシャルは間違いないし、未だにG1を勝っていないのが不思議といえるくらいである。ただ、昨年のジャパンカップで復帰してから4戦したが1度も馬券に絡んでいないというのはかなり気になるところではある。骨折したことで3歳時の走りができなくなってしまったということなのだろうか。徐々に良くなっている感じもあるので、そろそろ復活を果たしてもいいという感じもするが、こういうスランプはけっこう長く続くものだけに、今回もやっぱり馬券に絡めないということも十分に考えられると思う。
アサクサキングス
(牡4・四位59)
4人気
悪馬
H19菊花賞1着、H19ダービー2着など
昨年の菊花賞を勝っているG1馬である。G1を勝っている以上は当然にここでは格上的存在ということになる。明けて4歳という若さも魅力であるし、まだまだ成長していることも期待できる。相手も確かに実績馬ではあるが、この馬だってまだ底を見せたとは言えないのだからチャンスはあるはずだ。とはいえ、この世代の牡馬はちょっとレベルが低いのではないかという疑念がある。ダービーを牝馬に取られたということもあるし、古馬戦線で好走する馬が少ないようにも感じる。この馬もそんなに絶対的に強いという感じはしないし、ダービーと菊花賞で好走していることを考えれば、この馬には2000mは少し短い感じもする。
サンライズマックス
(牡4・池添57)
5人気 H19中日新聞杯1着
前走の中日新聞杯で重賞を勝っているわけであるが、500万、1000万と連勝した勢いで重賞まで勝ってしまった。今回は休み明けであるが、昨年からの勢いは感じるし、さらに成長していることも期待できる。陣営としても当然にG1を視野に入れてこのレースから始動しているのだろうし、まだ底を見せていない未知の魅力がこの馬にはある。とはいえ、皐月賞では13着に負けていることからすれば、ローカルの重賞までがこの馬の実力の限界という感じもしないでもない。とにかくG1以上での実績はないのだから、G1活躍馬が相手ではさすがに荷が重い感じは否めない。走らせてみないと分からないというのは確かではあるが、逆に言えば力の違いを見せつけられて終わるということも十分にあり得るということになる。
インティライミ
(牡6・佐藤哲57)
6人気 H19京都大賞典1着、H19朝日CC1着、H17ダービー2着など。
ダービーで2着して、その後の活躍を期待されたが、しばらくスランプが続いた。しかし、昨秋の朝日CCで久々に重賞を勝つと、続く京都大賞典でも上がり33.4という切れ味を見せて快勝し、完全復活をアピールした。G1のジャパンカップと有馬記念は惨敗に終わったが、京都大賞典で快勝していることを考えれば、G2ならば力を出し切れるかもしれない。阪神2000mは朝日CCで結果を出している相性の良いコースでもあるし、斤量が57kgというのもこの馬には有利である。今回はけっこうチャンスではないか。とはいえ、前走の有馬記念と前々走のジャパンCで惨敗しているというのはやっぱり気になる。やっぱり気性的に問題がありすぎるということなのだと思う。以前はよく暴走していたくらいだから今回も自滅して惨敗に終わるということも十分に考えられる。今回はG1実績馬が多いので、根本的な実力で通用しないということもありそうだ。
エイシンデピュティ
(牡6・岩田57)
7人気 H20京都金杯1着、H19エプソムC1着など
今年は京都金杯をハンデ57kgながらきっちりと勝ちきった。他にエプソムCを勝っており重賞2勝の実績があるのだからG2のここでも十分に通用するとは考えられる。ただ、毎日王冠と天皇賞秋では惨敗を喫しているようにG3までの馬という印象は否めない。実績から考えれば、さすがにこのメンバーでは相手が強すぎるという感じがしてしまう。でも、鞍上が岩田騎手というのは怖いところではある。先週のキンシャサノキセキも2着に連れてきたし、岩田騎手なら馬券圏内まで運んできてしまうかもしれない。
アドマイヤメイン
(牡5・川田57)
8人気
良馬
H18ダービー2着、H18青葉賞1着など。
一昨年のダービーで2着した実績を持つ。このときはハナを切って自分のペースに持ち込み、最後はメイショウサムソンに交わされたもののクビ差という接戦を演じた。菊花賞でも速い流れの逃げを自ら作り出して3着という結果を残しているし、G1でも通用するだけの走りは見せている。とにかくマイペースしかも速い流れで逃げた時の粘り腰はかなりのものだけに、ここも一人旅の展開になればかなり期待が持てるはずである。とはいえ、古馬になってからの戦績がちょっとひどい。4戦して3戦が2桁着順なのだからちょっと深刻かもしれない。特に前走のAJC杯では早々と失速してしまい、この馬らしさがまったく見られなかった。なんとなく気持ち的に走ることを嫌がっているようにも感じる。今回はG1馬が揃っているメンバー構成であるし、ここでの復活を期待するのは厳しそうである。
ヴィクトリー
(牡4・藤岡59)
9人気
良馬
H19皐月賞1着
なんといっても昨年の皐月賞を勝ったクラシックホースである。G1を勝ったのだからポテンシャルが高いのは明らかである。皐月賞の後は結果を出せずに苦しんでいるが、底を見せたというよりは、テンションが高くなりやすいところがあり、掛かり気味に先行してしまうことで、力を出し切れなかったというパターンばかりである。ポテンシャルが高いのは間違いのだから、折り合って力を出し切ることができれば、上位争いが可能ということになる。でもまあ、気性の難しい馬がいきなり素直になるものではない。もしかしたら今回は折り合うということもあるかもしれないが、ここまでダメだったのだから今回もダメと考える方が自然だとは思う。まあ、古馬相手には結果を出していないのだから、この蒼々たるメンバーが相手では実力を出し切っても通用しないということも考えられる。
ブライトトゥモロー
(牡6・小牧太57)
10人気
H19新潟大賞典1着、H19朝日CC2着など
新潟大賞典で重賞を勝っているということももちろん高い評価が必要ではあるが、それよりも毎日王冠で2人気に推されていることを高く評価しない。個人的にはなんで2人気だったのかよく分からないが、でも素質が高いという評価があったからこその2人気であり、G2でも十分に通用するという判断があったのだと思う。そうであれば、今回もG2なのだから通用しても不思議ないということになる。でもまあ、今回はさすがに相手が強すぎるという感じは否めない。毎日王冠と天皇賞秋で結果を出せなかったのだからG2では実力不足と考えるのが自然だとは思う。決め手がいまいちというところもあるので、今回はかなり厳しい戦いになりそうだ。
ダイナミックグロウ
(牡4・幸57)
11人気
うーん、なんで出走してくるのか理解に苦しむ。ダートではそこそこ結果を出してはいるが、芝ではまったく結果を残せていない。それでG1実績馬が多数出走してくるこのレースに挑戦してくるというのは無謀としか言いようがない。芝ではまだ底を見せておらず、本当は芝適性が高いということも考えられなくもないが、こういう実績で芝のG2を好走したという例は記憶にないので、常識的にはあり得ないと考えるべきだろう。

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