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G3-シンザン記念の反省


時間の都合上簡単にさせていただきます。
 とりあえずは的中できて良かった。1人気からの勝負だったので的中できてもそれほど回収は期待できないとは思っていたので、回収額が少なかったことはあまり気にしていない。もっと点数を絞れば良かったかなと結果論としては思ってしまうが、毎回そううまくいくとは限らないのだから今回はこれで満足したい。
 勝ったのはドリームシグナルだったが、やはりここでは力が違ったようである。スタートを失敗したのを見たときは「終わった」と思ったが、直線では1頭だけ違う脚色で伸びてきた。ハイペースだったから助かったという考え方もできるとは思うが、最後方の位置から最後は2馬身以上離したのだから、この馬が強かったということだと思う。ただ、朝日杯FS4着、京王杯2着ということからすれば、今回は相手が弱すぎたというのが妥当な評価かもしれない。この時期の3歳馬は成長力もあるので、1戦1戦強くなっているということもあるので、ドリームシグナルの真価が問われるのが次のレースになると思う。岩田騎手との相性も良さそうだし、次も期待していいとは思う。
 それ以外の馬であるが、朝日杯4着のドリームシグナルに完敗したということは、G1級の実力を秘める馬はいなかったと言っていいかもしれない。今後の成長次第ではG1級まで上り詰める馬もいるかもしれないが、あまり期待しない方がいいのではないか。ただ、先行馬が崩れる展開で最後までしぶとく粘ったマヤノベンケイのポテンシャルはけっこう高いかもしれない。もう少し気性が成長すれば、マイルまでなら大成するかもしれない。

参考
G3-シンザン記念の予想
結論

 ◎ドリームシグナル
  ○タケミカヅチ
  ▲ウイントリガー
  ×ドリームガードナー
  ☆オースミマーシャル
  △マヤノベンケイ
買い目

(馬連)5−4,8,9,12,14(各200円)
(合計)1,000円
にへいの見解
この時期の3歳馬は未知数が多いから予想が難しいものである。そういう意味では大穴の可能性も十分にあるわけで、思いきって穴予想に徹するということもありだとは思ったが、今年は「ポテンシャル重視」をポリシーにしようと思っているので、素直に能力が高そうな馬から勝負することにした。今回のメンバーをみると、ドリームシグナルのポテンシャルが抜けているように私には感じた。朝日杯FS4着が最高実績だから、そんなに驚くほどの実績ではないが、ドリームシグナルが強いというよりは、他の馬が弱すぎる、あるいは不安が大きすぎると私には感じた。このメンバーが相手であればドリームシグナルが2着をはずすことはないのではないか、ということで、たぶん1人気だろうけど、素直にこの馬から勝負することにした。
問題は相手探しである。勢いのある馬は短距離やダートを勝っての挑戦なので、どうしても不安が大きくなる。マイルで実績のある馬は、実績が中途半端という感じでいまいち強さを感じないということがある。こうなってくると、手を広げて取りこぼさないようにしたいところだが、1人気から勝負することを考えれば、手を広げるのも得策ではない。そういうことで5点に絞ることにした。
1頭目はタケミカヅチである。追い込み一辺倒なので道悪だと苦しくなるとは思ったが、デイリー杯2着の実績はこのメンバーでは上位なので道悪でもなんとかなるのではないかと考えた。2頭目はウイントリガーである。この馬もデイリー杯で3着だったので選んだ。けっこうしぶといタイプだし、道悪だとチャンスが広がると思う。3頭目はドリームガードナーである。マイルで500万を勝っているのを評価した。切れる脚はなさそうだが、速い流れになりそうだし道悪なので、この馬の脚質に合いそうだと思った。4頭目はオースミマーシャルである。少しズブいところがあるが、先行争いが激しくなりそうなので、この馬のしぶとさはプラスにはたらくかもしれないと思った。5頭目はメヤノベンケイである。前走のさざんかSがかなり強い勝ち方だったのでもっと高く評価してもいいところであるが、1400mを先行していたことからすれば、正直なところ距離に不安を感じた。でも前走オープンを勝っている馬は切れないという判断で最後に選択した。
ちなみに今回は先行馬がけっこう揃ったように見えるので、けっこうハイペースになると私は思っている。なので先行馬は基本的に軽視した。時計がかかりそうなので先行馬が有利という考え方もあるとは思うが、道悪でのハイペースは先行馬総崩れの可能性が高いものである。中団くらいから競馬ができる馬が有利になるのではないか、という判断が今回の予想ではあった。

全出走馬の好材料と不安材料
馬名等 良馬or悪馬 好材料と不安材料
ドリームシグナル
(牡3・岩田56)
当日
9:48現在
1人気
H19京王杯2歳S2着
前走の朝日杯FSで4着と好走した。G1で掲示板に載ったのだからポテンシャルはかなり高いと考えていい。前々走の京王杯2歳Sでも2着と好走しているし、安定度もかなり高いといえる。今回のメンバーをみると重賞ウイナーがいないなどかなり小粒な印象を受ける。このメンバー構成では負けられない一戦ということになるのではないか。ただ、この馬も重賞を勝っているわけではない。京王杯も朝日杯も上位馬には完敗といえる内容だっただけに、抜けて強いという評価までは難しい。相手なりに走る感じもして決め手がいまいちという感じもする。瞬発力勝負になりやすい京都コースでは、切れ味鋭い馬に脚元をすくわれるということもありそうだ。大物感もいまいちである。
ミッキーチアフル
(牡3・武豊56)
2人気
悪馬
ここ2戦は500万で2着に負けているが、京王杯2歳Sでは3人気に推されて5着したほどの馬である。未勝利ではかなり強い勝ち方をしていたようだし、音無調教師としてはこの馬の素質をかなり高く買っているのを感じる。今回は鞍上に武豊を配しているくらいだから、かなり勝負にきているとみたい。しかし、京王杯だって5着に負けているわけだし、ここ2戦も500万で2戦連続で2着に負けていることからすれば、単に実力がないということではないか。素質が高いと思っていた馬が実はそれほど強くはなかったということはよくあることだし、この馬もそのパターンでないか。とにかく結果を出していない馬を高く評価するのはかなり危険である。
マヤノベンケイ
(牡3・福永56)
3人気
悪馬
前走のさざんかSでオープンを勝っている。オープンを勝ったのだから重賞で通用しても不思議ない。少なくても500万までしか実績のない馬よりは信用しやすい。それに初めての芝でいきなりオープンを勝つのだからけっこう凄い。3勝2着1回という実績で連対を外したことがないというのも良い。3勝しているのはこの馬の他には1頭しかいないし、ここを勝って一気にG1戦線に殴り込みといきたいところだろう。問題なのはマイル経験がないことである。スプリンタータイプであれば、1400mまでなら守備範囲であるが、マイルとなると全くダメということも十分に考えられる。さざんかSは朝日杯FSと同じ週に行われているからレベル的に低かったということも考えられる。オープン特別と重賞ではレベル違うものだし、重賞では力の違いを見せつけられるというこもあり得る。
タケミカヅチ
(牡3・木幡56)
4人気
前々走のデイリー杯2歳Sで2着しており、重賞連対の実績を持つ。このときは敗れたものの後方から上がり33.6という切れ味を見せており、内容としては高く評価できる。前走の東京スポーツ杯では5着に敗れているが、重賞で掲示板に載ったのだから悲観する必要はない。今回はデイリー杯と同じ京都マイルなので巻き返しを期待していいのではないか。とはいえ、最高実績が重賞で2着というのは微妙である。前走の東京スポーツ杯では5着に負けているし、底を見せてしまった感じもする。後方からしか競馬ができないのであれば、どうしても展開に左右されて他力本願的な競馬になってしまうのもどうなのだろうか。
ドリームガードナー
(牡3・安藤勝56)
5人気
前走の朝日杯では12着に負けたが、G1だったから度外視という考え方もできる。前々走の500万特別ベゴニア賞を勝っていおり、朝日杯を除けば2勝2着1回という実績だからG3なら巻き返しがあっても不思議はない。しかも2着だったときの勝馬がスズジュピターだったのだから負けたことも悲観する必要はない。マイルで勝っているので距離も問題ないし、今回はけっこうチャンスがありそうだ。とはいえ、前走の朝日杯FSで12着というのはさすがに負けすぎという考え方もできる。少なくてもG1では通用しないレベルだと思われる。最高実績が500万特別勝ちということからすれば、G3で通用するかどうかは現時点では何とも言えない。つまり、重賞で通用するだけの実力がないという可能性も十分ということである。
ダイワマックワン
(牡3・武士沢56)
6人気
H19クリスマスローズS1着
前走のクリスマスローズSでオープン勝ちしているというのは高い評価が必要だ。暮れのオープン特別だとレベルもかなり高いはずだし、そこを勝ったのだからこの馬のポテンシャルもかなり高いと考えていいだろう。連勝中ということで勢いもかなり感じる。1200mでもハナを奪えるだけのスピードを持っており、楽に先手を奪って自分のペースでレースを進めてそのまま押し切るということは十分にあり得る。問題となるのはやはり距離だろう。1200mで連勝しているのだからスプリンタータイプだと考えるのが自然だろうから、マイルは距離が長いと考えるべきではないか。1200mでも先手を取れるくらいのスピードを持っているのだから、なおさらスプリンター色が強いように感じられる。こういうタイプは気性的にもガンガン行ってしまいそうだから、マイルで折り合えるかという問題もあると思う。距離適性は走らせてみないと分からないことではあるが、重賞で初めてマイルを走るというときは、結果を出せないことの方が多いように感じる。
ウイントリガー
(牡3・藤田56)
7人気
良馬
H19クローバーS1着
オープン特別を勝っている実績ももちろんであるが、それよりもG2のデイリー杯2歳Sで3着している実績を評価したい。G2で馬券に絡んだのだからポテンシャルは高いと考えていいだろう。前走の朝日杯FSでは惨敗に終わったが、G1だったからあまり気にしなくていい。今回はメンバー的にもかなり楽になるし、G3なら巻き返すチャンスは大きい。とはいえ、札幌2歳Sで8着に負けていることを考えると、絶対的な強さまでは感じられない。うまく流れに乗れれば重賞で3着くらいはよくあることで、いわゆるフロックということもあり得る。前走の朝日杯FSで10着というのも負けすぎという感じがするし、だいたい底を見せてしまった感じもする。
チョウサンディ
(牡3・太宰56)
8人気
前走中京Sで4着とがんばっている。未勝利戦では先行していたことからすれば、前走は先行できなかったのが痛かった。それでも後方から4着まで伸びているのだから内容としては悪くはなかった。今回うまく先行できるようであれば、未勝利戦の時のようなしぶとい競馬を見せてくれるかもしれない。まだまだ底を見せたとは言えないし、未知の魅力はそれなりにある。とはいえ、中京Sで4着というのは実績としてはやっぱり地味である。重賞ならともかくオープン特別で馬券にも絡めないというのは底を見せてしまったと判断したくなる。未勝利戦もけっこう際どい競馬だったので大物感もそれほど感じられない。重賞で好走できるほどの実力はまだないのではないか。
オースミマーシャル
(牡3・和田56)
9人気
良馬
H19野路菊S1着。
オープン特別を勝っているのだから実績的には通用しても不思議はないということにはなる。新潟2歳Sと萩Sで惨敗したが、前走の中京Sで3着に好走しており、復調してきているということかもしれない。そういう意味では、今回のレースでは前走以上の走りを見せるということは十分にあり得るという考え方はできる。とはいえ、前走はローカルのオープン特別だからレベル的にどうかという感じはある。重賞の新潟2歳Sと中央場所のオープン特別では惨敗を喫していることからすれば、重賞級の実力はないと判断したくなる。1800mで好走している傾向があるので、スピード勝負のマイル戦はこの馬には合っていないという感じもする。
ヤマカツオーキッド
(牝3・長谷川54)
10人気
H19コスモス賞1着
オープン特別を勝っているのだから実績的には通用しても不思議はないということにはなる。前走の阪神JFでは12着に負けているが、2ヶ月の休み明けだったしハイペースを先行したこともあっての惨敗だと考えれば、巻き返しは十分にあるということになる。逃げる競馬でコスモス賞を勝っているので、ハナを奪って自分のペースでレースを運べれば強い競馬をするかもしれない。ヤマカツスズランの仔ということで血統的な裏付けもあり、素質の高さも期待できる。しかし、札幌2歳S、阪神JFと重賞で連敗していることからすれば、まだ重賞で通用するだけの実力はないということかもしれない。仮に先手を取れれば強いということであっても、逆に言えば先手を取れなければそれで終わりということになる。重賞のマイル戦となるとスピードのある馬が多いだろうから、阪神JFの時のような競馬になる可能性が高いのではないか。
ディアヤマト
(牡3・柴山57)
11人気
ダートとはいえ重賞を勝っているというのは高く評価しなければいけない。根本的な走力があるから重賞を勝てるのだからポテンシャルは高いと考えておいた方が良い。とはいえ、芝で実績がないというのは大きな不安ではある。芝適性が実は高く、とんでもない走りを見せるという可能性も否定はできないが、ダート適性が高いからダートを使ってきたのだろうし、芝の適性は低いという可能性の方が高いのではないか。それに重賞を勝っているといっても地方交流戦だからレベル的にどうなのかということもある。前走は大きく離されて負けているわけだし、ポテンシャルとしてもそれほどでもないのではないか。斤量57kgというのもマイナスである。
メジロガストン
(牡3・芹沢56)
12人気
前走のホープフルSで5着していることをどう考えるかであるが、オープン特別で5着なのだから重賞で巻き返せる範囲内という考え方もできるし、底を見せたという考え方もできる。500万のきんもくせい特別を勝っていることからすれば、まったく実力がないともいえないだろうし、距離もマイルくらいの方が合っているということかもしれない。とにかく、巻き返しがあっても不思議のないポジションにいるとは言えると思う。とはいえ、東京スポーツ杯で惨敗を喫しているし、前走も逃げて5着というのはどうなのだろうか。素直に重賞では実力不足と判断していいのかもしれない。
シゲルハスラット
(牡3・池添56)
13人気
前走のさざんかSで4着しているのをどう考えるかであるが、オープン特別で4着だから重賞で巻き返せる範囲内という考え方もできるし、底を見せたという考え方もできる。勝馬から5馬身以上離されていたことを考えると、さすがに底を見せたと考えるのが一般的のような気もするが、意外に距離が延びて良いタイプということもあるかもしれないし、巻き返しの余地もあるような感じはする。でもまあ、マイル経験がないというのは大きな不安であるし、500万ですら馬券に絡んだことがないことからすれば、重賞ではまだ通用しないレベルと考えるのが一般的だろう。
ジェイラッカー
(牡3・安藤光56)
14人気
前走500万を勝っているので勢いは感じる。調子が上がってきたということであれば重賞でも通用するかもしれない。とはいえ、前走勝っているのはダートである。しかも1200m戦である。芝のマイル戦の裏付けにはあまりに厳しいものである。未勝利勝ちもダートだったことからすれば、ダート適性の方が高いとふつうは考えるだろう。芝未経験であれば、もしかしたら芝適性が高いということもあり得るが、芝を2戦走って2戦とも負けているのだから芝は合っていないということではないか。芝を走っていたころはまだ体ができていなかっただけで、体がしっかりしてきた今であれば芝でも強い競馬ができるということもあるかもしれないということは可能性としてはないとは言えないが、芝のマイルで好走したという裏付けがない以上は、厳しい戦いになると考えるべきだろう。
ミリオンウェーヴ
(牡3・北村友56)
15人気
H19小倉2歳S2着
重賞で2着という実績を持っているのだから、すでに重賞でも通用することを証明しているということになる。とはいえ、京王杯と朝日杯では大きく負けているだけに、小倉2歳Sは夏のレースだったからまだレベルが低くくて好走が可能だった、あるいは単なる早熟馬だった、というようなことが考えられ、現時点では重賞で通用するだけの実力はないということかもしれない。距離適性が1200mということも考えられる。ただ、2回負けただけで実力不足と判断するのも早計かもしれないということはあり、単に調子を落としていただけで、今回は調子が戻っているということもある得るかもしれない。重賞好走馬は侮れないということはいえる。
ラインプレアー
(牡3・幸56)
16人気
前走500万を勝っているが、ダート1200mだっただけに、マイル重賞の裏付けとしては厳しいという感じがする。しかも平場のレースだったということで、レースレベル的にも疑問である。ダート適性よりも芝適性の方が高いということも考えられ、芝に替わって一変ということもあるかもしれないが、きんもくせい特別で5着だったことからすれば、芝に替わったからといって、爆発的に強い競馬を見せるということはないのではないか。マイル以上の距離経験があるのは悪いことではないが、そこで結果を出していないというのは大きな不安材料である。やっぱりダートの短距離が合っていると考えるのが一般的だとは思う。

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