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G2-スプリングSの反省


時間の都合上簡単にさせていただきます。
 人気どころが本当に強いかどうかあやしかったので、穴を狙いにいったということころまでは良かったが、実際に穴を開ける馬の選択はやはり難しいものである。勝ったスマイルジャックは小牧太騎手の作戦勝ちと言っていいと思う。今の中山コースは前残りが多いと見るや、折り合いに専念するよりも思い切って先行した方がいいと判断して、そのまま押し切ってしまった。今までと違う作戦が功を奏したという形であるが、人気薄がくるときというのはこういう時である。2着のフローテーションも能力は高いと評価されていたが、今回その能力を久々に見せてくれたと言っていいと思う。ただ最内の経済コースを通っての結果なので、G1級の実力があるという評価は厳しいかもしれない。3着のショウナンアルバは懸念されていた気性の若さが出てしまった。あんなちぐはぐな競馬をしたのであれば、ふつうは惨敗に終わるものである。それが3着に残るのだからポテンシャルはやはり高い。G1でも今回のような気性の悪さが出るかどうかがポイントになるだろう。後のことを考えずに皐月賞を勝つことだけを考えるのであれば、皐月賞では逃げてしまった方がいいかもしれない。私が選択したレッツゴーキリシマであるが、先行策を期待しての指名だったので、先行馬が残る展開となったことを考えれば、狙いは悪くはなかったとは思っている。しかし、肝心のキリシマがスタート直後に気の悪さを出したために、幸騎手が折り合いに専念せざる得なくなり、外枠だったこともあって、常に大外を回らなければいけなかったのが痛かった。思い切って逃げてほしかったくらいであるが、まああの気の悪さでは仕方ない結果だろう。

参考
G2-スプリングSの予想
結論

 ◎レッツゴーキリシマ
  ○ショウナンアルバ
  ▲ドリームシグナル
   △その他気になる馬
買い目

(馬連)14軸−−10,12(各200円)
(馬連)14軸−−2,3,4,5,6,7,8,9,11,13,15(各100円)
(合計)1,500円
にへいの見解
私の本命◎はレッツゴーキリシマである。いろいろ考えたが今回は穴を狙うことにした。そう考えた理由としては、人気となっている馬たちが本当に強いのかどうかアテにならないと思ったからである。そうであれば、朝日杯FSで2着という実績を持ちながら7人気に甘んじているレッツゴーキリシマが馬券的には面白いと思ったのである。なので、レッツゴーキリシマに全幅の信頼を寄せているわけではないということは正直なところである。でもきさらぎ賞を叩いて調子は上がっているだろうし、キャリアとローテーションさらに中山実績なども考慮すれば、レッツゴーキリシマが好走する可能性はけっこう高いと私は思っている。
対抗は○ショウナンアルバである。たぶん1人気でなければ本命◎にしていたと思う。共同通信杯の勝ち方はそれくらい強いものだった。同じ1800mということもあるし、展開的にも中山コースの方が良い感じもする。ただ、気性的にまだ若いところを残している感じがあるのが気になった。中山コースだと東京コースよりもごちゃつくと思うし、気性の若さから力を出し切れないということもあるかもしれないという心配があった。重賞実績が1戦だけというのも信用度としてはそれほど高くはならないし、1人気では勝負に行きづらいという気持ちになってしまった。
単穴は▲ドリームシグナルである。シンザン記念を強い内容で勝っていたのでポテンシャルは高いと思っている。本当であればこの馬を本命にしてもいいくらいである。しかし、私が最も気になったのは1800mの実績である。これまでマイルで強い競馬をしていたので、1800mでどうかという不安がどうしても拭えなかった。こういうレースでは距離実績のある馬に本命◎を打ちたくなるものである。強いとは思っているが、距離実績がないので今回はこの評価にした。
正直なところを言えば、私が本当に評価している馬はショウナンアルバとドリームシグナルである。この2頭から勝負しようかとも本当に考えたが、この時期の3歳馬はまだまだ分からないところを残しているので、敢えて穴狙いという判断をした。この2頭で決まることになれば悔いが残るかもしれないが、そのときはそのときである。
それでは上の3頭が抜けているのかと言われれば「そんなことはない」と私は思っている。けっこう、どんぐりの背比べ状態でどの馬が勝ってもおかしくない状況であると思っている。そういう意味では今回はかなりの混戦だと考えていいと思う。なので、穴狙いという選択をした以上は、広く流すという判断をした。

全出走馬の好材料と不安材料
馬名等 良馬or悪馬 好材料と不安材料
ショウナンアルバ
(牡3・蛯名56)
当日8:44
現在
1人気
H20共同通信杯1着。
前走の共同通信杯を勝っているというのは大きな実績である。これで負けたのはデビュー戦2着だけであり、現在3連勝中とまだまだ底を見せていないのが大きな魅力となる。共同通信杯も正攻法の競馬で内容としても強い競馬だった。中団より前で競馬をできるので安定度もかなり高いと考えていい。直線の短い中山コースであれば、共同通信杯と同じように早めに抜け出し、そのまま押し切ることも十分に考えられる。ただ、初対決となる馬も数頭いるだけに、そういう馬との力関係はやってみないと分からないというところはある。共同通信杯のレベルが低かったということも考えられるわけだし、重賞を勝ったからといって必ずしも強いとは限らない。共同通信杯はスムーズな競馬だったから力を出せたが、ごちゃごちゃする流れになると精神的に自滅するということもあるかもしれない。
サダムイダデン
(牡3・安藤勝56)
2人気
悪馬
H19ラジオNIKKEI杯2着。
圧倒的な1人気を背負った前走の共同通信杯で5着に敗れた。ラジオNIKKEI杯では出遅れたうえに追い込むには厳しい道悪馬場で勝馬にあとわずかというところまで追いつめて、その走りからとんでもない大物という評価を得たという経緯だったわけだが、期待された共同通信杯で敗れたことで、この馬の評価が難しくなった。単純に考えれば、ラジオNIKKEI杯のレベルが低かったということかもしれないが、1回凡走しただけで評価を下げるのもどうなのだろうか。前回は力を出し切っていないということも考えられるわけで、力を出し切れるのであればやっぱり半端でない強さを見せてくれるかもしれない。今回がこの馬の正念場ということになるだろう。
ドリームシグナル
(牡3・吉田隼56)
3人気 H20シンザン記念1着、H19京王杯2歳S2着
前走のシンザン記念は強かった。かなり後方の位置取りで本当に届くのかと思ったが、直線ではあっという間に先頭に立ち、さらに引き離したのだから力が違いすぎたという内容だった。京王杯2歳Sでも2着しているし、朝日杯FSでも4着とレベルの高い重賞で結果を出していたが、遅生まれということもありさらに成長している印象を受けた。であれば、さらに強くなっていることも考えられ、今回も強い競馬を見せてくれるかもしれない。ただ、シンザン記念のレベルが低かっただけということも考えられるため、シンザン記念を勝ったことだけで評価するのは危険だと思う。朝日杯FSで4着というのが本当の実力だとすれば、皐月賞TRの今回は4着5着に負けることも十分に考えられる。実績が1600mまでなので1800mに距離が延びてどうかという問題もある。
アルカザン
(牡3・池添56)
4人気
悪馬
H19京都2歳S1着
オープン特別を勝っている実績があることは高く評価しないといけない。前走のきさらぎ賞では6着に負けているが、休み明けで勝馬から0.2秒差であれば内容としては悪くはなかったと思う。一叩きされた上積みはあるだろうし、今回は巻き返しを期待していいと思う。しかし、前走きさらぎ賞で6着に負けたというのはけっこう重いかもしれない。本当に強いのであれば、休み明けでも掲示板は確保してほしいという感じもするし、実績が2歳時のオープン特別だけとなると、人気先行タイプだとどうしても思えてくる。レベルが高かったと思われるレースで結果を出したわけではない以上は、現時点で「強い」と判断するのは危険だと思う。
レインボーペガサス
(牡3・内田博56)
5人気 H20きさらぎ賞1着
前走きさらぎ賞を勝っているというのは大きな実績である。例年このレースで好走した馬がクラシック戦線で活躍しているだけに、この馬もクラシック級に強いと考えることもできる。距離も問題ないし、ローテーション的にもちょうど良いだけに、今回もかなり期待していいのではないか。しかし、毎年きさらぎ賞のレベルが高いと決まっているわけではない。今年はレベルが低かったと言うことも考えられるだけに、きさらぎ賞を勝ったというだけで高く評価するのは危険である。もともとダートで結果を出していた馬ということもあるし、相手が弱かったから勝てたということかもしれない。
アイティトップ
(牡3・丹内56)
6人気 新馬、500万特別と連勝して挑んだ京成杯で3着という結果を残した。この3着をどう評価するかであるが、重賞でも通用するところを証明したと考えれば、今回も同じくらいの走りは期待できるということになる。逆に、3着に負けたことで底を見せてしまったと考えれば、さらにメンバーが強くなっている今回は馬券圏内を確保するのはかなり厳しいという考え方もできる。とにかく、今回がこの馬の実力を計るうえで重要なレースになることになるだろう。
レッツゴーキリシマ
(牡3・幸56)
7人気
良馬
H19朝日杯FS2着
朝日杯FSというG1の舞台で連対を果たしているのだから当然に高い評価が必要である。前走のきさらぎ賞では4着に敗れたが、レース間隔が開いていたことを考えれば、上々の結果といえ、今回に繋がる内容だったと言っていい。そういう意味では今回は前走以上の走りを期待していいだろうし、朝日杯と同じ中山コースというのも大きなプラスとなる。先行してしぶといタイプなので安定度が高いというのも魅力である。勝てないまでも馬券圏内は十分に考えられる。しかし、重賞で3着、2着、4着と悪くない結果とはいえ、勝ちきれないあたりがどうも強さを感じさせない要因となっている。先行して押し切るタイプなので、ラストが甘くなるというか、最後の決め手勝負に不安が残るということもある。前走の4着も力負けという感じがしないでもなかったし、前走の走りがこの馬の実力という感じもする。
アサクサダンディ
(牡3・吉田豊56)
8人気 前走500万を勝っているので勢いは感じる。前々走の若竹賞は2着に敗れているが、このときの勝馬は後に共同通信杯を勝ったショウナンアルバだっただけに、この馬も同等の力があると考えることもできる。まだ底を見せたとは言えないだけに、今回もけっこう期待していいのではないか。とはいえ、ジュニアCで7着に負けていて、初めての重賞挑戦ということを考えると、今回はさすがに相手が強いということも十分に考えられる。
スマイルジャック
(牡3・小牧56)
9人気 芙蓉S2着、いちょうS2着、東京スポーツ杯3着、きさらぎ賞2着と、オープンと重賞で大きく崩れることなく安定して結果を残しているというのはかなり凄いことである。前々走は500万特別で3着に負けているが、そのときの2頭がショウナンアルバとアサクサダンディなのだから悲観するほどのことではない。相手なりに走るのがこの馬の最大の魅力であり、今回も勝てないまでも2着3着は期待していいかもしれない。でもまあ、これまでのレースで2着までということは、その程度の実力ということであり、底を見せてしまっているという評価もできる。皐月賞TRだけに今回は相手もかなり揃ったし、今までのようにうまくはいかないのではないか。そんなに大きくは負けないかもしれないが、馬券圏内は厳しいのではないかということである。
フローテーション
(牡3・横山典56)
10人気
良馬
H19萩S1着
前走のすみれS7着、前々走のラジオNIKKEI杯で8着と2戦連続で掲示板にすら載れなかっただけに、底を見せつつあると判断したくなる。前走よりも相手が強くなることも考えれば、ここで巻き返すというのはかなり厳しいかもしれない。しかし、この馬は2歳時に萩Sでオープン勝ちしているのである。しかも、このとき後にアーリントンCを勝つダンツキッスイと後にラジオNIKKEI杯を勝つサブジェクトに勝っているのである。ポテンシャルは高い馬で、ここ2戦は力を出していないだけということも十分に考えられる。本当の力を出すことができれば、このメンバーでも勝てるだけの実力は持っているということも十分にあり得る。
オーロマイスター
(牡3・田中勝56)
11人気 前走のジュニアCで2着しておりオープン級の実力は証明している。中京2歳Sでも5着に負けたものの1人気に推されており、素質はかなり高いと評価されている馬である。まだキャリア3戦だから底を見せたとは言えないし、本当の力はまだ見せていない可能性もある。そういう未知の魅力がある馬である。しかし、オープン特別で2戦連続で負けたということは、期待されたほど強い馬ではなかったということかもしれない。レース間隔が2ヶ月開いたということもあるし、初めての重賞でこれまで以上の結果を残すというのはけっこう厳しいかもしれない。
アポロドルチェ
(牡3・勝浦56)
12人気 H19京王杯2歳S1着
京王杯2歳Sでは1人気で力の違いを見せつける強い勝ち方をした。その走りを評価されて朝日杯FSでも2人気に推されている。そういう意味ではポテンシャルはかなり高いと考えられる。朝日杯FS11着、アーリントンC9着とここ2戦は惨敗に終わっているが、これがこの馬の実力とは思えない。本当の実力を出し切れるのであれば、とんでもない強さを見せるかもしれない、そういう魅力はある。ただ、単に早熟だったということも考えられ、ここ2戦の走りが実力ということも考えられるし、これまで本気を出していないにしても今回は本気を出す保証もない。
ベンチャーナイン
(牡3・今野56)
13人気 H20京成杯2着
京成杯で連対を果たしていることは高く評価する必要がある。後方から追い込んでのものだけに決め手はかなりあると考えていい。前走の弥生賞は9着に終わったが、上がり34.6はメンバー最速タイであり、実力負けというよりは前残りの展開がこの馬にはつらかったということだと思う。そういう意味では、前崩れの展開であれば、この馬の追い込みが炸裂するということも十分に考えられる。とはいえ、京成杯は人気がないところでの2着なので、たまたま展開にはまったという感じがしないでもない。つまりは弥生賞の9着というのがこの馬の本当の実力かもしれないということである。展開に左右されるということは、安定度は期待できないということになる。
ダイワワイルドボア
(牡3・北村宏56)
14人気 未勝利を勝ち上がってから500万を2度走ったが2着、6着と結果を出せなかった。ふつうに考えれば重賞ではまだ実力不足ということになるとは思う。ただ、気が悪いというか、気性が若いというか、まだ本気で走っていないところもあるようだ。まあ、いきなり気性が大人になるとも思えないが、ポテンシャルそのものはけっこう高いかもしれないので、一発の可能性もあるとは思う。
シンワラヴ
(牡3・後藤56)
15人気 前走500万を勝っているので勢いは感じる。問題となるのはやはり芝でどうかということだろう。ただ、新馬戦は芝で勝っており、実は1戦1勝と芝は無敗なのである。つまり、芝の方が適性が高く、さらに強い競馬をするという可能性も十分ということになるのである。そういう未知の魅力がこの馬にはある。でもまあ、レベルの高い芝のレースを経験していないというのは、やはり大きなマイナスと考えるべきである。そもそも重賞初挑戦なのだから、芝適性が高いとしても根本的な実力が通用しないということもあり得るというか、可能性的にはその確率の方が高いものである。
ウォーボネット
(牡3・村田56)
16人気 勝ち上がりまで5戦を要して500万でも4着が最高という実績から考えれば、重賞で好走することを期待するのはあまりに酷だと言わざる得ない。ノーザンファーム生産の母父サンデーサイレンスという血筋なので、素質は高いのかもしれないが、だからといって急に馬が強くなるわけでもないと思う。

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