前ページに戻る
G1-高松宮記念の反省


時間の都合上簡単にさせていただきます。
 勝ったのはフィングレインだった。後方待機から直線で一気に抜けてきた瞬発力は見事としか言いようがない。これで1200mは4戦4勝と無敗を守った。G1まで制したことで1200mでは無敵と評価していいかもしれない。スプリンターズSも勝つようであれば、しばらくはこの馬の天下が続きそうだ。
 2着キンシャサノキセキであるが、1400mでも掛かっていたことを考えれば、このくらいの距離の方が力を出せるのかもしれない。感覚重視で乗る岩田騎手との相性も良いのかもしれない。なかなかマイル路線を捨てることもできないのだろうが、私はスプリント路線で勝負した方がいいような気はする。
 スズカフェニックスはスタートでつまづいたのが全てだろう。あれだけバランスを崩してはロスとしてはかなり大きかったはずである。もしあればなければ勝っていたことかもしれない。ただ、まともにスタートを切っていれば、馬群の中でごちゃついて力を出せずに終わったということだって考えられるのだから、たらればを言っても仕方ない。

参考
G1-高松宮記念の予想
結論

 ◎ペールギュント
  ○ファイングレイン
  ▲キンシャサノキセキ
  ×スズカフェニックス
  ☆プレミアムボックス
   △その他気になる馬
買い目

(馬連)14軸−−1,2,4,5,7,9,10,12,13,16(各100円)
(合計)1,000円
にへいの見解
私の本命◎はペールギュントである。G1なので最もポテンシャルが高いと思われる馬から勝負しようと考えたが、スズカフェニックスも武豊でないこともあり一抹の不安を感じたし、スーパーホーネットは初めての1200mと休み明けに不安を感じた。ファイングレインもちょっと実績不足という感じがしたし、ローレルゲレイロもG1では決め手不足という感じがした。ということで、今回のメンバーで私がこの馬で負けるのなら仕方ないと思える馬がいなかったというのが正直なところである。であれば、ちょっと穴狙いという要素も入れようかなと考えて、最終的にペールギュントにしてしまった。でも昨年の2着馬だからチャンスは十分にあるはずだ。それに斤量58kgでテレビ愛知オープンを勝っていることからも、この馬は中京1200mがベストの条件で、中京1200mなら強いのではないかと考えた。鞍上が上村というのに不安を感じるが、昨年も2着しているのだから2着はあるのではないかということで今回は馬連で勝負することにした。穴狙いではあるが、けっこうチャンスは大きいと思っている。
先ほども言ったようにすべての馬に不安を感じているので、2番手3番手というように順番をつけづらい状況である。いちおう印としては順番をつけたが、気持ちとしては横並びみたいなものである。それに人気薄からの勝負なのだから当然に広く流さないともったいない。それでこのような馬券になってしまった。

全出走馬の好材料と不安材料
馬名等 良馬or悪馬 好材料と不安材料
スズカフェニックス
(牡6・福永57)
前日
22:51現在
1人気
H19高松宮記念1着
なんといっても昨年のチャンピオンである。このときは2着に2馬身半差という圧勝を演じており、半端でないポテンシャルを持っていることは間違いない。前走の阪急杯では2着に敗れているが、休み明けだったことを考えれば上々の結果といえ、今回のレースに向けて順調に調子を上げてきていると考えていいだろう。マイルCS3着、阪神C1着と近走の結果も申し分なく2年連続の栄冠はかなり現実的になってきた。しかし、これまで2年連続で勝っている馬がいないというように、スプリント路線で長くトップクラスを保つのはけっこう大変ことである。歳を1つとっているわけだし、昨年と同様のパフォーマンスを期待するのは厳しいという考え方もできなくはない。鞍上が主戦の武豊でないのもどうだろうか。気性的にけっこう乗り方が難しい印象もあり、武豊だったから能力を発揮できていたということも考えられ、テン乗りの福永騎手にはちょっと荷が重いかもしれない。
スーパーホーネット
(牡5・藤岡57)
2人気
悪馬
H19マイルCS2着、H119スワンS1着など
2歳時に朝日杯FSで2着し、古馬になってからもオープン特別はいくつか勝ったものの、重賞ではなかなか結果を出せないで伸び悩んでいたが、昨秋はG2のスワンSを勝つと続くマイルCSでも2着して完全に本格化した。G1で結果を残したのだから今回も当然にチャンスということになる。1200mは未経験であるが、高松宮記念はマイラーが結果を残す傾向があるだけに、かえってスタミナがあることがプラスに出るのではないか。とはいえ、1200mが未経験というのは不安としては小さくない。1200mをこなせるマイラーもいるが、すべてのマイラーが1200mでも走るわけではない。まして今回は休み明けであり、体調的に万全の状態ではない可能性も十分である。
ファイングレイン
(牡5・幸57)
3人気
H20シルクロードS1着、H20淀短距離S1着
現在2連勝中と勢いに乗る。もともNHKマイルCで2着したこともありマイル路線を使われてきたが、古馬になってからはなかなか結果を出せず、前々走から1200mを使ったら2連勝するのだから1200mの適性が高かったということだろう。1200mは3戦3勝と無敗ということもあるし、1200mでは底を見せていないのが最大の魅力といえる。1200mだと後方から差す競馬ができ決め手もかなり鋭い。このまま一気にG1を制覇することも夢ではない。とはいえ、2連勝したのはあくまでオープンとG3である。メンバー的にもそれほどでもなかったように感じるだけに、G1で通用するかどうかはやってみないと分からない。G1常連馬たちに力の違いを見せつけられるということも十分に考えられるということである。直線の短い中京コースで後方から差すというのはけっこう厳しいかもしれない。
ローレルゲレイロ
(牡4・四位57)
4人気
悪馬
H20阪急杯1着、H20東京新聞杯1着
現在重賞2連勝中と勢いに乗る。もともと朝日杯2着、NHKマイルC2着などG1でも好走してきた馬ではあるが、古馬と戦うようになってなかなか結果を出せずこのまま終わるかと思われたが、積極的に先行するようになって強い競馬をするようになった。もともとハナにこだわるタイプではなく、2・3番手からの方が競馬はしやすいだろうから、かえって1200mはこの馬に合っているかもしれない。4歳という若さも大きな魅力であるし、ここで一気にスプリント路線のエースとなることも十分に考えられる。とはいえ、G3で連勝したからといってG1でも通用するとは限らない。自分のペースで走れたからうまく勝てたという展開の利が大きかったという考え方もできる。もともとはマイルで活躍していた馬なので1200mはこの馬には短すぎるということも考えられる。決め手に欠けるところがあるので、G1だと勝ちきれないのではないかという感じもする。
キンシャサノキセキ
(牡5・岩田57)
5人気
H19キャピタルS1着など
3歳時から素質の高さを期待されていた馬であるが、オープン特別は勝つものの重賞ではなかなか結果を出せないでいる。ただ、気性的な問題が多く能力をフルに発揮できずに終わっているケースが多いだけに、まだまだ底は見せていないという魅力がこの馬にはある。能力さえ発揮できればG1でも通用するかもしれないだけに、一発の期待は十分にある。鞍上が岩田騎手なのでうまくこの馬の能力を引き出してくれるのではないか。とはいえ、重賞でなかなか結果を出せないというのはやっぱり実力と考えるのが自然なのではないか。能力を出せないだけだとしても、今回もいつものように能力を出せずに終わる可能性が高いと考えるべきではないか。
マルカフェニックス
(牡5・武幸57)
6人気
4連勝で一気にオープンまでのぼりつめた上がり馬である。はじめての重賞となった阪急杯でも5着入線を果たして重賞でも通用することを証明した。4連勝したのが1200mだったことを考えれば、1200mであればもっと強い競馬を見せてくれるかもしれない。まだ4歳という若さは大きな魅力であり、一戦毎に大きく成長していることも期待できるだけに、G1でも通用してしまうかもしれない。とはいえ、重賞を走ったのが1度だけでそこで5着に負けているのだからG1ではまだ通用しないと考えるべきではないか。G2で好走するためにはもう少しキャリアを積む必要があると思われる。
プレミアムボックス
(牡5・吉田隼57)
7人気
悪馬
H20オーシャンS1着
前々走で準オープンを勝ち、続く重賞のオーシャンSも勝ってしまい、一気にトップレベルの仲間入りを果たした。勢いはあるし、前哨戦の重賞を勝ったのだから今回もチャンスは大きいということになる。とはいえ、オーシャンSはメンバー的にちょっとレベルが低かった感じもあるだけに、さすがにG1ではまだ実力不足という感じもする。
ペールギュント
(牡6・上村57)
8人気
良馬
H19高松宮記念2着
なんといっても昨年の高松宮記念で2着した実績が光る。初めての1200mでいきなり結果を出したことで1200mでの適性の高さを証明した。中京1200mという条件もベストだと思われるだけに、今回も当然にチャンスということになる。とはいえ、昨年の高松宮記念以降、1200mで安定して結果を出しているわけではない。高松宮記念はまぐれということも考えられるだけに、2年連続での好走を期待するのはちょっと酷かもしれない。
ブラックバースピン
(牡5・中館57)
9人気
H19CBC賞1着
中京1200mの重賞を勝っているというのは大きな実績である。中京1200mはベストの条件といえ、中京1200mだと強い競馬をするかもしれない。とはいえ、重賞で3着4着はあるものの、だいたい底を見せてしまっている印象が強い。CBC賞を勝った時は道悪が大きな味方となったという感じもするし、G1ではさすがに荷が重いという感じがしてしまう。
マイネルシーガル
(牡4・柴山57)
10人気
H19富士S1着
昨年の富士Sで重賞を勝っている。スプリングSで2着するなど2歳時から素質の高さを評価されていた馬であるが、古馬重賞で結果を出したことで、まだまだ成長の余地を残していることを証明したといえ、4歳になってさらに強くなっている可能性もあり、そういう未知の魅力がこの馬にはある。とはいえ、結果を出したのはG3の1回だけだし、マイル戦だっただけに、スプリントG1の裏付けにはかなり厳しいといえる。休み明けというのも不安としては小さくはないし、厳しい戦いになると考えるべきではないか。
エムオーウイナー
(牡7・熊沢57)
11人気
H19シルクロードS1着、H20オーシャンS2着
昨年、準オープン、重賞と連勝して高松宮記念でも3人気に推された馬である。その後はこれといった結果を残せていないが、前走のシルクロードSで久々に2着した。この時期に調子を上げてくるということかもしれない。前走は逃げて結果を出したが、昨年のシルクロードSでは抑えて勝っているので、なんでかんで逃げなければいけないというわけではない。とにかくスピードはかなりあるのだからチャンスはあるはずだ。とはいえ、前走も結局は自分のペースで走ることができたにもかかわらず最後は差されているのだから、あれがこの馬の限界ということではないか。相手はさらに強くなるわけだし、昨年も7着に負けていることを考えれば、G1では実力不足と考えるべきかもしれない。
フサイチリシャール
(牡5・川田57)
12人気
H18阪神カップ1着、H19スワンS2着、H17朝日杯FS1着など
2歳時ではあるが朝日杯FSを勝ったG1馬である。クラシック戦線でもそこそこの結果を残しており、そのポテンシャルの高さは証明済みである。古馬になってからはあまり結果を出していないが、1400mだと強い競馬をすることがあり、1400mなら強い印象がある。今回は1200m戦となるが、G1だとスタミナが必要となるだけに、G1であれば1200mでもやれるかもしれない。とはいえ、1200mではまったく結果を残せていないだけに、やはり1200mで結果を期待するのは酷かもしれない。それに1400mでも常に強いわけではなく、けっこうムラがある。前走も8着に負けていることを考えると、そもそも古馬G1で通用するだけの実力がないと言っていいかもしれない。
ナカヤマパラダイス
(牡5・木幡57)
13人気
H19CBC賞2着、H19アイビスSD2着
重賞で2度連対しているし、前走もオーシャンSで3着しているくらいだから、まったく通用しないレベルではないとは思われる。勢いもそれなりに感じるし、うまく流れに乗れればチャンスはあるかもしれない。とはいえ、重賞勝ちがないというのはG1を戦ううえではやっぱり物足りないものを感じてしまう。前走も3着に負けているわけだから、G1でさらに上を目指すというのはあまりに厳しいと言いたくなる。
トーセンザオー
(牡8・赤木57)
14人気
昨年暮れの準オープンを勝ち、オープン入りを果たしたが、ガーネットS5着、オーシャンS6着と敗れた。オーシャンSで6着ならぎりぎり通用しそうな気もするが、さすがにG1の裏付けとしては厳しいだろう。8歳という年齢からもここらへんがこの馬の限界という感じがするだけに、ここで生涯一の走りを期待するのはあまりに酷である。
リミットレスビット
(牡9・内田57)
15人気
ダート重賞で活躍した印象が強いだけに、芝では厳しいと考えるのが自然だとは思うが、CBC賞3着、京阪杯4着など芝の重賞でもそこそこ結果を出しているのだから全く通用しないレベルではないはずだ。でもまあ、9歳という年齢を考えても、芝のG1で好走することを期待するのはさすがに厳しいとは思う。
プリサイスマシーン
(牡9・松岡57)
16人気
良馬
H19阪急杯1着、H18阪神カップ1着など
昨年のこのレースで3着していることを忘れてはいけない。阪急杯や阪神カップといったレベルの高いレースを勝っている実績もあるし、ポテンシャルは間違いなく通用するはずである。ただ、昨秋あたりからさすがに年齢のせいか力の衰えを感じる。ダートではまだ結果を残せるが、芝ではさすがに厳しくなった感じが強い。ベストは1400mということもあるし、昨年3着ということは9歳となった今回さらに上を期待するのは厳しいように感じる。
キョウワロアリング
(牡7・飯田57)
17人気
H19北九州記念1着
昨年の北九州記念で11人気で勝つという大番狂わせを演じた。こういう馬はいつ走るか分からないものだから、前走惨敗でも侮ってはいけない。一発屋というのはこういう大舞台で真価を発揮するものである。とはいえ、ローカル重賞で1度勝っただけの話だから、さすがにG1で通用するレベルとは評価しづらい。まして軽ハンデでの勝利だけに定量戦ではかなり厳しそうだ。
タマモホットプレイ
(牡7・渡辺57)
18人気
H16スワンS1着、H18シルクロードS1着など
4年前のスワンSを勝っておりG2勝実績を持っていることを忘れてはいけない。一昨年のシルクロードSを勝っていることもあり、とにかく追い込みがはまれば強い競馬をする馬である。そういう意味では一発を期待できる馬ではある。とはいえ、最近は掲示板にも載れないレースが続いているので、さすがに年齢的に衰えてきたかなあという感じが強い。直線が短いコースも合っていないと思うし、G1で生涯一の走りを期待するのは厳しそうだ。

前ページに戻る