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G1-安田記念の反省


時間の都合上簡単にさせていただきます。
 勝ったのはウォッカであった。私としてはこの結果にかなりショックを受けている。というのも、ダービーを勝ったのを見て「この馬はとんでもない牝馬」だということで、その後はこの馬から馬券を買うことがかなり多かった。しかし、ダービー以後は結果を残せず、私が馬券をとることはなかったわけである。今回も懲りずにウォッカから勝負するかどうかをけっこう悩んだ。しかし、悩んだ末の結論は「ウォッカを見切る」という判断であった。そしたら、このように勝ってしまうのだから、本当に皮肉なものである。「強い」と認めたら、どこまでも買い続けることが重要なのかもしれない。もちろん、1度だけ強い競馬をしたが、その後は最後まで来なかったという馬もいないわけではない。信じられるほど強い馬かどうかの判断をどのようにするかが今後の課題と言えると思う。長年競馬をやっててこういう繰り返しなので、説得力がないが、気持ちとしては良い勉強をさせてもらったという感じである。
2着はアルマダだった。早め早めの競馬をしてそのまま押し切ったという内容だったが、ウォッカには力の違いを見せつけられたものの、3着以下はきっちりと抑えたのだからやはり強い馬である。国際G1で2度連対している実績は伊達ではなかったということになる。

参考
G1-安田記念の予想
結論

 ◎スーパーホーネット
  ○ウォッカ
  ▲スズカフェニックス
  ×グッドババ
   △アルマダ
   △コンゴウリキシオー
   △ジョリーダンス
買い目

(馬連)軸11−5,7,17(各500円)
(馬連)軸11−10,16(各200円)
(馬連)8−11(100円)
(合計)2,000円
にへいの見解
私の本命◎はスパーホーネットである。
今回はあまり深く考えなかった。昨年のマイルCSで2着(今回はダイワメジャーはいない)、前走の京王杯SCでも完勝ということを考えれば、やはり今回はこの馬が勝つ番ということになるのではないか。末脚は確実なので東京コースも合っていると思う。ちょっとG1を勝つには大物感がいまいちという感じもあるので、大一番では3着4着に負けるということもありそうではあるが、他の馬と比較すれば、やっぱりマイナス要素が最も少ないというのも確かだと思う。まあ絶対的に自信があるわけではないが、素直に考えればこの馬からということになってしまう。
相手はやはりウォッカとスズカフェニックスとグッドババだと思っている。ウォッカはダービー後は勝っていないので、ちょっと底を見せつつある感じもするが、牝馬がダービーを勝つという歴史的偉業を成し遂げたわけだから、このまま終わるとは思えない。スズカフェニックスは展開に左右されるところがあるのが不安ではあるが、直線での伸び脚は群を抜いているので外せないと判断した。グッドババは香港での活躍をみれば外せるわけがない。日本馬を軽く一蹴するということも十分に考えられるが、日本のホームなので日本馬を応援することにした。
穴としては、もう1頭の香港馬アルマダ。単騎でうまく逃げればしぶといコンゴウリキシオー。そして昨年の3着馬ジョリーダンスまでを押さえたい。1人気からの流しなので、これ以上は広げられない

全出走馬の好材料と不安材料
馬名等 良馬or悪馬 好材料と不安材料
スーパーホーネット
(牡5・藤岡佑58)
前日
20:03現在
1人気
昨年のマイルCSでダイワメジャーに僅かに届かず2着に敗れたが、今回はダイワメジャーがいないのだから最大のチャンスということになる。今年も休み明けで高松宮記念で3着、続く京王杯SCではきっちりと勝っており、引き続き絶好調である。ここは負けられない1戦ということになるだろう。ただ、この馬は大物感がいまいちのように感じる。G2までなら強い競馬をするのに、G1になると勝ちきれないという馬がたまにいるが、この馬はそういうタイプなのではないか、という感じもする。こういう馬がG1で不可解な負け方をするというのは、けっこうよくあることである。
スズカフェニックス
(牡6・武豊58)
2人気
悪馬
昨年の高松宮記念を勝っているG1馬である。上がり32秒台は当たり前という追い込みがこの馬の武器であり、直線の長い東京コースでこそ威力を発揮する。その反面、展開に左右されやすく、上がり32秒台でも届かないというレースも多く、そういう意味でアテにしづらいというのも否定できない。でも、展開が合わなかったにしても上位には来ているのだからポテンシャルが高いことは間違いない。あとは距離適性がどうかということである。マイルでも結果を出しているので基本的には問題ないとは思われるが、スプリントG1を勝っているように今は1200mの方が適性が高いということも十分に考えられるだけに、不安も小さくはない。
ウォッカ
(牝4・岩田56)
3人気
悪馬
H19ダービー1着、H19桜花賞2着など。
なんといっても昨年のダービー馬である。牝馬がダービーを勝つなんて現代競馬ではあり得ないと思っていたが、実際に勝ってしまったのだから、この馬のポテンシャルは歴史的にみてもとんでもないということになる。その後もジャパンC4着、ドバイ4着など、牡馬相手でも高いレベルの走りをしており、この馬に限っては「牝馬だから」という理由で軽視してはいけない。とはいえ、前走のヴィクトリアマイルで2着に負けたというのは痛恨である。牝馬限定のマイル戦で負けたということは牡馬相手ではさらに厳しいということになる。敗因がよく分からないが、ドバイの疲れが残っていたとすれば今回も難しいだろうし、実はダービー以降は1回も勝っていないことから、昨年から成長していないということも考えられる。そういう意味では今回も不安は大きいということになる。ただ、一叩きされて調子が上がっているとか、前走はペースが遅くて届かなかっただけだとすれば、巻き返しの余地もあるということになる。そろそろ復活の時という感じもする。
グッドババ
(騙6・ドゥル58)
4人気 前走、香港のチャンピオンズマイルを勝っているし、昨年暮れの香港マイルをも勝っており、国際G1を2勝しているという実績はここでは抜けた存在といえる。香港と日本の馬場は比較的近いことも考えれば、日本でも強い競馬を見せてくれることになりそうだ。とにかく、今の香港のマイル界においては、間違いなくNo.1の存在である。日本馬もこの馬を相手にしないといけないのはかなり大変だと思う。しかし、この馬は昨年の安田記念で7着に負けているのも事実である。香港では強い競馬をするかもしれないが、アウェイでは力を出し切れない、あるいは日本の馬場が合わないということだって考えられる。日本でも強いかどうかは走らせてみないと分からないということも言える。
コンゴウリキシオー
(牡6・藤田58)
5人気 昨年の安田記念で2着しているという実績は無視できない。このとき勝ったダイワメジャーとも僅差の勝負だったし、ダイワメジャーがいない今年のメンバーであれば、この馬が勝ってしまっても不思議はないということになる。けっこう速い流れを作っての逃げが得意な馬であり、単騎で気持ちよく逃げてしまえばそのまま残ってしまうということも十分に考えられる。何せ、こういうタイプは、流れをうまく作れないと大敗するが、気持ちよく走れれば好走するだけに、近走の結果はあまり関係ないものである。そういう意味では、あまりアテにはできないが、一発の魅力はたっぷりということになる。とはいえ、昨年の安田記念以降はこの馬らしい走りがまったく見られない。気性的にもろいところがあるのは確かではあるが、好走がほとんどないというのは問題である。最近の好走がダート戦というのも印象としてはプラスにはならない。前走はそのダートでも惨敗している。勢いも感じられないし、今年は昨年のようにうまくはいかないのではないか。
エアシェイディ
(牡7・後藤58)
6人気 H20AJCC1着
重賞で何度も2着していた馬であるが、今年のAJC杯で念願の重賞制覇を成し遂げた。重賞を勝ちきったというのは、やはり一皮むけたという印象が強くなるし、この馬としてピークを迎えたと考えていいのではないか。マイル重賞でも何度も好走しているので距離も問題はない。前走の中山記念でも3着は確保しており、相変わらず安定度の高い堅実な走りは健在である。相手なりに走るというのもこの馬の持ち味なので、勝てないまでも馬券圏内は期待していいという考え方もできる。とはいえ、中山記念で3着に負けたことで、やはりトップレベルのレースになるとワンパンチ足りないという印象は否めない。これまでもG2G3で勝ちきれず、やっとG2を1つ勝ったというレベルでは、G1を勝ちきるのは難しいという感じもする。年齢的にさらなる上積みは期待できないだろうし、ここは相手が強いということになるのではないか。
オーシャンエイプス
(牡4・吉田豊58)
7人気 前走のオーストラリアTでオープン特別を勝っている。とはいえ、オープン特別を勝っただけというのは実績としては物足りないのは確かではある。しかし、この馬は新馬戦で武豊に大物と言わせたほどの逸材である。出世は遅れてしまったが、ようやくその素質を開花させつつあるのを感じる。そういう意味では、オープン特別を勝っただけではあるが、まだまだ伸びるというか、底を見せていないというか、とにかく未知の魅力はたっぷりの馬である。実績から考えれば、さすがにいきなりG1に挑戦するのは背伸びしすぎというのも否めないが、本当にとんでもないポテンシャルの持ち主であれば、何とかしてしまうかもしれない。
アルマダ
(騙7・ホワイト58)
8人気
良馬
前走のチャンピオンズマイルで2着、2年前の香港マイルでも2着というように国際G1で2度連対している実績を持つ。香港のベストマイラーに選出されたこともあるし、とにかく香港ではトップレベルの実力であることは間違いない。そういう意味では、今回もチャンスはかなり大きいと考えた方がいい。ただ、グッドババには力の違いを見せられているというか、勝負付けは終わっているような感じはする。となると、少なくてもグッドババより先着することはないのではないか。もちろん今回はアウェイになるわけだから環境の違いとか、日本の馬場の適性とか、未知数の部分が多いというのも確かである。それよりも日本のレベルの方が高いということももちろん考えられる。
ハイアーゲーム
(牡7・内田博58)
9人気 H19鳴尾記念1着、H16青葉賞1着。
もともとはダービーで3着し、青葉賞では22秒台の好タイムで走った馬である。能力の高さはずっと評価されていたが、その後はなかなか結果を出せずにいた。しかし、昨年暮れの鳴尾記念を勝って復活を遂げた。その後も東京新聞杯、マイラーズCと掲示板は確保する走りを見せており、今は1600〜1800mが合っているようである。とはいえ、G2G3でもなかなか勝ちきれないくらいだからG1ではさすがに荷が重いという感じは否めない。年齢的にもさらなる成長を期待するのは難しいだろう。最近はオーソドックスな競馬をするので、展開による一発というのも期待しづらい。
エイシンドーバー
(牡6・福永58)
10人気
ドリームジャーニー
(牡4・池添58)
11人気 H19神戸新聞杯1着、H18朝日杯FS1着
2歳時ではあるが朝日杯FSを勝っているG1馬である。3歳になってからも神戸新聞杯を勝っているのだからポテンシャルは高いと考えるべきである。問題は、古馬重賞では2戦して2戦とも掲示板にすら載れなかったことである。実力的に古馬では通用しないということなのか、気分屋でムラがあるということなのか、敗因がつかみづらいが、少なくても安定度は高くないと思っていいだろう。そういう意味では、今回も前走と同じように惨敗に終わる可能性も十分ということになる。ただ、休み明けを一叩きされたことで一変するということも考えられるし、追い込み一辺倒という極端な競馬をする馬なので展開による一発というのも期待できる。
キストゥヘヴン
(牝5・勝浦56)
12人気 前走の京王杯SCで2着したことは高く評価していい。何せ牡馬のトップレベルを相手に連対を果たしたのだからたいしたものである。牝馬限定戦で惜敗が続いていたことからすれば、調子が上がってきているということかもしれない。そもそも、この馬は桜花賞を勝ったG1馬なのである。考えようによっては、これくらい走って当然であり、今までが走らなすぎたということかもしれない。牝馬は勢いがつくと止まらないものなので、今回も前走と同様の走りを期待していいのではないか。とはいえ、最近のレースで好走しているのは前走くらいなので、前走はたまたま好走しただけ、いわゆるフロック視したくなる。まして勝ったわけではなく、2着しただけて負けていることには変わりはない。この馬は斤量が1kg増えることを考えても、さらにレベルの高いレースで同じ結果を求めるのは厳しいのではないか。
ニシノマナムスメ
(牝4・吉田隼56)
13人気 H19マイラーズC2着
前々走のマイラーズCで2着していることは高く評価する必要がある。実力馬カンパニー相手にクビ差の勝負だったのだからなかなか凄い。前走のヴィクトリアマイルは5着に敗れたが、それでもG1で5着ならまあまあの結果といえる。今年になってから台頭してきた上がり馬といえるので、さらなる成長というか上積みも見込めそうだ。牡馬混合の方が激しいレースになってかえって競馬がしやすいということもあるかもしれないし、巻き返しは十分にあり得る。とはいえ、牝馬限定のG1で5着だった馬が、牡馬混合のG1でさらに上の着順を目指すというのはかなり厳しいと考えるのが一般的だとは思う。牝馬限定も含めて重賞を勝ったことはないわけだし、G1ではまだ力不足と考えた方がいいかもしれない。
ピンクカメオ
(牝4・蛯名56)
14人気 H19NHKマイルC1着
なんといっても昨年のNHKマイルCを勝っていることを忘れてはいけない。今回と同じ東京マイルのG1を勝っているのだからコース適性はかなりあると考えた方がいい。前走のヴィクトリアマイルでは6着に負けているが、NHKマイルCを勝ったときも桜花賞14着からの巻き返しだったのだから、今回だって大きく変わってくるかもしれない。そういう意味での一発の魅力はある。でもまあ、あのときはレースレベルがそんなに高くなかった感じもするし、道悪ということもあったと思う。その後はまったくいいところがないことを考えても、古馬G1では底を見せてしまっているように感じる。さすがに巻き返しは厳しいのではないか。
ジョリーダンス
(牝7・安藤勝56)
15人気
良馬
ブリッシュラック
(騙9・プレブル58)
16人気
アイルラヴァゲイン
(牡6・松岡58)
17人気
ドラゴンウェルズ
(牡5・鮫島58)
18人気 これまでの実績としては、前々走のダービー卿CTで2着、昨年のスワンSで3着、そして3歳時にNHKマイルCで5着というのがある。G1で5着、G2で3着ということを考えれば、今回もまったく通用しないというレベルではないとは思われる。とはいえ、前走の京王杯SCで惨敗していることを考えても、うまくいってG2で馬券に絡むというレベルの馬で、G1ではまだ力不足という評価をしたくなる。ここは相手が強すぎると判断するのが一般的だとは思う。

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