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にへい君の一口馬主日記(Vol.12)
H11.7.20 〜 H11.7.13

H11.7.20 ガーディアンはセントライト記念に!
 ラジオたんぱ賞を勝ち、自厩舎で休養に入ったガーディアンの次走が、早くも矢野進先生の口から発表されたようです。そのレースは、まさかのセントライト記念です。うーむ。可能性としてはあるとは思ってたけど、皐月賞の走りでダービー挑戦を断念したこと、NHKマイルCにできれば出走したがっていたこと、ラジオたんぱ杯の後に2000mまでならばとコメントしていたことを思うと、まさか矢野進先生が2200mのセントライト記念を選択するとは思わなかったというのが正直なところです。今までの言動からして、矢野進先生はベスト条件は1600mだと思っているとしか思えなかったから、当然そういうレースを選択すると私は思っていたし、私もそれが一番だと思っていた。それは、もちろん京成杯AHのことである。前回にその理由は述べているので省略するけど、私はやっぱり古馬マイルに挑戦するべきだと思う。まあ、決まったものは仕方ない。私が何を言っても変わるものではないから、セントライト記念で頑張ってもらうしかない。それでは、セントライト記念出走のメリットであるが、一言で言えば「4歳限定G2」に尽きると思う。4歳馬が弱いとは言わないが、一世代限定となれば当然に層が薄くなるものである。古馬戦線になると、その世代の選ばれし馬が出走してくるわけだから、そのレベルの違いは歴然である。まして、内国産限定戦であり、さらに2週間後に菊花賞の本トライアルと言える京都新聞杯が予定されていることで、真剣に菊花賞を勝ちたいと思っている関東馬は、コースに慣れさせるために京都新聞杯を使うことが多いのが現実である。そういう状況の中で、強いメンバーが集まってくるとはちょっと考えづらい。それにもかかわらず格付けはG2だから賞金だけは高額である。言ってしまえば、ラジオたんぱ賞よりも弱いメンバー構成かもしれないのに、ラジオたんぱ賞よりも賞金が高いというわけである。あくまで賞金稼ぎに徹するのであれば、こんなに美味しい話はない。そういう意味では、もっとも合理的な選択というか、もっとも冷静な選択といえるかもしれない。そして、もし本当に勝ってしまえば、中4週という理想的なローテで天皇賞に挑戦できるというプラス材料も、実はある。このように見てくると、反対する方がどうかしているではないか?と思う人もいるかもしれない。私も賞金を稼げる時に稼いだ方がいいかもしれないという気持ちもないわけではない。しかし、もし本当に勝ってしまった場合には意外な落とし穴が待っている可能性もあるのである。それはG2勝ちという実績である。例えば、来年毎日王冠に出走する場合の斤量を考えると、G2実績の馬は58kgを背負わなければいけない。これがレベルの高いレースのG2勝ちであれば、それだけの実力を証明しているわけだから何も感じる必要はない。しかし、G3よりも劣るであろうレースを勝っただけで、斤量58kgではあまりに厳しいものがある。もちろん他の別定戦もハンデ戦もそうである。このG2で稼いだ賞金のせいで必要以上の斤量を背負わなければいけなくなるのである。これは、今後古馬戦線を戦わなければいけない馬にとってはあまりに厳しいものになる。ガーディアンは強い馬だからそんなハンデは関係ない、と思えれば何の心配もないし、これほど嬉しいことはない。しかし、現時点でそれを保証できる人がいるだろうか。ラジオたんぱ賞の勝ち方だってけっこう危なかったことを考えても、重い斤量でも古馬戦線を戦っていけるとはとても言い切れない。それであれば、古馬との実力関係を計るために古馬と戦い、そこで実力を示して堂々と古馬重賞を戦っていくという順番が理想的なはずである。ここで古馬に惨敗するのであれば、まだそういう実力をつけていないということで、実力相応の斤量でオープン特別あたりをじっくりと戦えばいい。そして徐々に実力をつけていって、また古馬重賞に挑戦すればいい。って、またぶり返しになってしまった。もう決まったものは仕方ないではないか。ここはもうガーディアンに実力の違いを見せてもらい、古馬でも通用することを見せつけてもらいたい。もう、そう信じるしかない!それにしても本当にバカ一口馬主は困ったものである。それもこれもセントライト記念を勝ったならば、の話ではないか。今年のセントライト記念はレベルが高くなるかもしれないし、あくまでセントライト記念を勝ってから心配することである。セントライト記念だって絶対勝てるほど甘くはないのだから、余計なことを考える前に、セントライト記念を勝つことに集中すべきだろう。出走するからには絶対に負けてほしくない!だけに、あまり深いことは考えずに、セントライト記念優勝を目指すしかない!まあ、まだ2ヶ月先の話なので、ここで盛り上がっても仕方ないので、今日はここらへんにしときましょう(十分に長いけど)。とりあえずガーディアンにはゆっくり休んでもらって、鋭気を養ってもらうしかない!そして、私の期待以上の成長を見せてもらいたい!のんびりガンバレ!ガーディアン!p(^^)q
H11.7.25 今年はサクラローレル産駒の当歳馬を申込み!
 今年も恒例のシルクHCの新規募集の時期となりました。ヒロインを購入してからすでに4年がたったと思うと時の流れるのは本当に早いことを痛感します。いつもならば、この新規募集でパンフレットを見ることほど楽しいことはなかったのですが、今年は実はそうでもなかったのです。その最大の理由は、先月締め切りギリギリでコマンダーインチーフ産駒を購入してしまったからです。基本的に1世代1頭購入と決めている私にとっては、よっぽど気に入った馬がいない限りは、2歳馬は購入することはないだろうと始めから思っていたのです。先日の日記でも述べましたが、パンフレットが届く以前の会報で今年の募集馬の概要が紹介されており、それを見る限りではそんなに魅力的な血統の馬がいなかったせいもありました。あまり期待せずに、パンフレットとビデオを一通り見たら、案の定私が購入してもいいかなと思う馬はいませんでした。コマンダーインチーフ産駒を買っていなければ、買ってもいいかなと思った馬はいたのですが、無理してまで買うほどではないと思い、2歳馬は購入しないという決断をしました。問題は当歳馬を買うかどうかだったのですが、当歳だと馬体を見ても分からないというか、感じることができないので、今まではよっぽどのことがない限り買うことはないだろうと考えていました。しかし、今回の募集馬には気になる馬が1頭いたのです。それはサクラローレル産駒です。
 実は、私はサクラローレルの競走実績を高く評価しています。最も記憶に残っているのは、秋の天皇賞3着です。この時は東京2000mでは不利と言われる外枠発走から、直線で前が詰まるという不利も重なり、最後の最後で猛然と追い込むも3着というものでした。内容は明らかにサクラローレルが一番強かったです。で、なぜこのレースを紹介したかというと、春の天皇賞と有馬記念でも十分にスピードとスタミナを証明していますが、この秋の天皇賞の走りこそが本当のスピードの証明だと思ったからです。春秋の天皇賞を勝っている馬は他にもいますが、サクラローレルほどスピード能力に長けていた馬はいなかったと私は思っています。この走りを見て、私はこの馬は絶対に凄い種牡馬になると思ったものです。
 そのサクラローレル産駒の牡馬が募集されたのです。私はすぐに欲しいと思いました。ただ、先ほども言ったように、何せ当歳馬は馬体を見ても分からない。ただ欲しいというだけではとても買えないものです。とはいえ、日本の競走馬事情では当歳購入は当然のことであり、シルクHCでも良血馬は当歳でないと確保できないという判断で、なかなかの良血を当歳馬で集めたようなのです。この感じだと来年の2歳馬もあまり期待できないかもしれないというのが私の頭をよぎり、これならばリスクを背負ってもサクラローレル産駒を買ってしまおうかと考えが傾いてきました。だけど、当歳馬はリスクが大きいことに変わりはありません。写真やビデオで気に入らなければとても買う気にはなれません。それならば、先月のコマンダーインチーフ産駒のように、様子を見ながら買えばいいじゃないか?と思うかもしれないけど、いい馬が売れ残っている方が奇跡に近いというものなので、現時点で欲しいと思う馬がいれば、満口になる前に最初から買いに行かなければいけないというものです。そういうことで、当歳馬のパンフレットとビデオをじっくり見たけど、正直なところはやっぱり分からないです。とりあえず写真はなかなかバランスがいい感じだと思いました。そしてビデオですが、立ち姿はあまり良く見えなかったのですが、歩き方は気に入りました。クビを柔らかく使って歩くのです。いい馬はとにかくクビをうまく使って走るだけに、この馬の歩き方は非常に好感が持てました。この時点で、私はほとんど出資を決めたのでした。
 もっと詳しく紹介しますと、母ウェルシュチャーム(母父カーリアン)の牡馬で、一口36,000円と当歳募集馬にしては手ごろな値段であったのも購入を決めた大きな要因の一つです。他の募集馬は一口50,000円くらいなので、かえってその安さが気にもなりましたが、どうせ分からないんだから買ってしまえ!という感じでした。血統の方ですが、レッドゴッド系のサクラローレルとノーザンダンサー系の母父カーリアンというなかなかの配合で、ダビスタでいうニックスになってます。5代までのクロスはナスルーラ4×5があるだけで、アウトブリード好きの私としては、十分に許せるものでした。この血統ならば、スピードはもちろんのこと、スタミナも期待できるでしょう。もちろんダービーの2400mも問題ないでしょう(あくまで血統のうえでは)。そういうことで私の期待は高まるばかりです。とはいえ、この値段のサクラローレル産駒となれば、500口を超えるのは間違いないと思います。そうです抽選が待っているというわけです。せっかくの機会だからぜひとも通ってほしいものです。ただ、きっと走るだろうと確信しているわけでもないので、外れてもそんなにショックはないかもしれません。ガーディアンを購入した時ほどの緊張感はないというのが正直なところです。外れたら、また売れ残っている当歳馬をじっくりと観察して、気に入れば買えばいいし、良いのがいなければ、来年の2歳募集に期待すればいいでしょう。そうは言ってもなあ、外れて激走されちゃうのも悔しいからなあ、やっぱり当たってほしいというのが正直な気持ちです。抽選の結果は8月6日ということなので、あと2週間くらい祈りながら待つしかないようです。何とか当たってくれー!お願いだー!頼むー!
 ちなみに、今回のシルクの募集の目玉は何と言ってもナリタブライアン産駒でした。もうすでにこの世にいないのだから、今買わなければ一生ナリブー産駒は持てないということになります。そういうことで、やはりナリブー産駒か!と思ったりもしました。実際、ビデオとか写真とかも何か雰囲気が違うというか、かなり凄そうなのです。でも、最終結論としては値段が高すぎるということで断念しました。ナリタブライアンに対してかなりの思い入れがあれば、値段が高くても行ったと思うんですけど、私は意外にもナリタブライアンに対するこだわりはないんですよね。残された産駒たちには頑張ってほしいけど、私は見送らせていただきました。
H11.8.9 サクラローレル産駒を抽選でGET!(^_^)v
 報告が遅れました。申し込んでいたサクラローレル産駒ですが、予想どおりの人気となり、当然のように抽選となりました。今までの私はあまりに幸運が続いていたので「そろそろ痛い目にあう頃だろうな」と何となく外れる予感がしていたので「まあ、外れても前回のコマンダーインチーフ産駒のように他の当歳馬をじっくり選ぶとするか」ぐらいに思っていました。なので結果が届くまでもそんなに緊張はしてませんでした。そして、8月5日に封書が届いたのです。さすがに封書を見た瞬間は緊張が走りました。おそるおそる封を切り、ゆっくりと通知書を見ました。パッと見たときには、どこに合否が書いてあるか分からず、あれっ!という感じだったんですが、よく見ると「出資確定」の文字がしっかりとありました。「おぉー、当たったよ!」と飛んで喜ぶというよりは、ホッとしたという感じでした。先日も述べたとおり、当歳馬は馬体判断できないから走るかどうか分からないし、でも外れるのも悔しいし、という複雑な心境だったので、とりあえず好きな馬を確保できたということに安心しました。でも、今までのように「絶対に走る!」と思いこんで買ったわけではないだけに、なんというか不安もかなり大きいですね。そういう意味では手放しで喜べるというわけでもないのです。それでも、自分が高く評価しているサクラローレル産駒の牡馬を確保できたというのは、私の中では大きいです。現時点ではあまり大きなことは言えないけど、なんとか私の考えが間違いでなかったことを証明してもらいたいものです。それにしても、こういう分からないという複雑な心境が、当歳馬を買う馬主の正直なところなんでしょうね。私も初めて当歳馬を購入し、少しでもそういう気持ちを味わえたというのも、ある意味貴重な経験かもしれません。このサクラローレル産駒が走るかどうか、さっぱり分かりませんが、そういう分からないということをじっくりと楽しみたいと思います。とにかく、そういうことで何とかサクラローレル産駒が私の愛馬となりました。デビューはずっと先になると思いますが、どうそ応援の方をよろしくお願いします。またの機会に詳しくこの馬のことを紹介したいと思っています。

H11.8.18 シルキーヒロインを振り返って!
 先月ヒロインの引退を正式に通知する文書がシルクから送られてきました。そして今月になってヒロインの精算も終わり、これで正真正銘の引退です。振り返ればいろいろありました。一口馬主になって初めてのデビュー戦、その直後の骨折、そして初勝利&2勝目など、本当に楽しませてもらいました。今回はそのヒロインの活躍を簡単に振り返りたいと思います。
 まず、ヒロインを指名したときです。すでに1月だったこともあり、魅力的な馬はすでに満口状態だったのですが、その中に重賞勝ちの実績を持つ母シルヴァードの仔がまだ残っていました。父スターリフトについて調べると、日本では鳴かず飛ばずのマイナー種牡馬だということも分かりました。なぜ売れ残っているのかという理由はだいたい分かったわけですが、写真がすごくキレイだったし、芝の中距離以上で活躍というのにもステイヤー好きの私としては魅力を感じたし、血統については母系重視と割り切って、ヒロインを選んだのです。
 それからデビュー戦までは長かったですね。私がイレコミすぎて、早く3歳戦が始まらないかなあ、と会報が届くたびにたった2行のコメントに釘付けになっていたのを覚えています。しかも、そのコメントがなかなかいいものだったので、私の期待は高まるばかりでした。そして8月という私の予想を上回る早さで入厩、そして10月4日(東京)のデビュー戦を迎えたのです。
 ガーディアンのように前評判があったわけではなかったし、他のシルクの馬が苦戦しているのを見ていて勝ち上がることの難しさは痛感させられていたので、とにかくデビューを迎えるだけで私は嬉しかったです。出走10頭でしたが、真剣に掲示板に載れればいいと思っていました。急きょ決まったデビュー戦ではありましたが、私はもちろん福島から飛んでいきました。今となっては、あれが最初で最後のヒロインとの顔合わせでした。一度だけでも会っていて本当に良かったです。イレコム私を横目にボーッと歩いているのが印象的でした。その後もそうでしたが、ヒロインは本当に気合いが入っていないようにパドックで歩いていましたね。私はそれからもボルテージは上がりっぱなしで、G1以上の興奮の中でのレースとなりました。スタートして、先行集団にいた時には「いい感じ!」と思ったのですが、3角あたりからずるずる後退していったようで、そのまま9着。10頭立てだったので最悪でも8着と思っていた私のショックはかなり大きかったです。「競馬とはこんなにも厳しいものなのか!」と落ち込んで帰ったのをよく覚えています。それからすぐに、骨折が判明し、6ヶ月の休養に入り、馬主の難しさを改めて痛感したのでした。
 それからの6ヶ月間は、どちらかというと自暴自棄モードで、シルクの期待馬だちが意外にも活躍していなかった現実に、「これではヒロインも無理だなあ。」「競馬っては甘くないんだなあ」としみじみ思っていました。そして、ヒロインの復帰戦となったのです。「いきなりは難しいだろう!8着も難しい!」と正直に思っていたところ、ヒロインは信じられない復活を遂げたのです。4月26日(東京)の復帰戦でいきなりの4着です。私はぶったまげました!6ヶ月の休み明け、距離が1600mなどを考えても、まさか掲示板に載るとは夢にも思ってなかったのです。しかも、スタートが出遅れ気味で、最後の直線だけで4着という次につながる内容でもあったのです。この時点で私はいつか勝ち上がれると確信しました。自暴自棄モードから、一転して「夢見るバカ馬主モード」に切り替わったことは言うまでもないでしょう。
 ここからは本当に楽しませてもらいました。当時はなかなか勝てなくてやきもきしてたというのが本音でしたが、今振り返ると本当に楽しい時を過ごしていたと思います。とにかく、どんなレースでも後方から必ず追い込んでくるというレースをしていたので、見てる方はいつも「差せー!差せー!」の連発です。でも、どうしても届かず3着か4着というのがいかにもヒロインらしい。とにかく、必ず見せ場は作るので、悔しいと思うにしろ、熱くなれたのは確かでした。そんなレースが続いていたところ、いよいよ「今度こそ!」というレースが来たのです。7月11日(函館)の牝馬限定の1800m未勝利戦です。牡馬相手に3着していたヒロインにとって、牝馬限定戦は願ってもない条件でした。「勝てる!」というよりも「負けられない!」という感じでした。もちろん1人気です。私の高ぶりは半端じゃなかったです。ここで負けたらしゃれにならないという気持ちが強かっただけに、本当に緊張していました。このとき、1人気に乗る騎手のプレッシャーを理解できたような気がしました。レースは、いつものように後方から進め、3角あたりから徐々に仕掛けていって、4角では先行集団を射程圏に入れるという危なげないレース運び。最後の直線も難なく抜け出し、念願の初勝利のゴール!これが私の一口馬主初勝利のゴールでした。この瞬間は本当に感動しました。訳も分からず叫んでいたのをよく覚えています。とにかく、馬券を取った時の感覚とは比べものにならないくらいの衝撃でした。「一口馬主は素晴らしい!」と心底から思ったものです。
 もちろん、初勝利ですべてが終わるわけではありません。次なる戦いがすぐに始まったのです。500万条件でどこまでと思っていたら、いきなりの11着惨敗に大きなショックを受けたのをよく覚えています。相手なりに走るタイプだと思っていたので、こんなに大きく負けるとは信じられなかったのです。500万でもこんなに強いのか!これが500万の壁なのだろうか!私はあまりのことに呆然とし、競馬の厳しさを改めて思い知ったのでした。こんなレースの後だったので、その次のニセコ特別はそんなには期待してなかったです。次につながるレースができればいいやと思っていたのです。そしたら意外にも5着と大健闘を見せて、私はまたびっくりです。今回は開き直っての直線勝負という割り切った作戦が良かったのだと思ったけれど、それでも掲示板を確保したのは立派だと素直に思いました。これならば、500万でも何とかなるという手応えを何となく掴んだものです。
 そして、中山に戻ってきたのですが、選んだレースにびっくりしました。野平先生はなんと2500mの佐倉特別を選んだのです。今までは、2000mよりも1800mで結果が良かったので、まさか2500mを使うとは思わなかったので、本当にびっくりしました。でも、血統的には長距離向きとも思っていたのも確かなので、一度見てみたいと思っていたということもあり、そういう意味では楽しみな一戦でした。結果は4着と無難にこなしたという感じでした。展開としては上がり重視のレースとなり、切れ味のないヒロインにとっては苦しいレースだったと言えるでしょう。それでも僅差4着は価値あるものでした。これで長距離にも目途がついたし、500万でも十分に通用することを確信できたので、次のレースは本当に楽しみでした。
 ところが、野平先生は今度は牝馬限定の1800mを選択したのです。私は正直に「なんで?」と思ったものです。だって、前走2500mで結果を出したのだから、誰だってこれからは長距離路線を進むと思うものでしょう。それなのに野平先生は1800mを選択したのです。私は「勝ちに来たな!」と思いました。そりゃあ牝馬限定ならば相手が一気に弱くなるし、1800mの距離もいちおう最も実績のある距離なのだから、勝ちにこだわるのならばこのレースしかないと思うのが普通でしょう。それでも、私はポリシーを曲げるみたいで何となく嫌な感じがしていました。それでも、出走するからには何とか頑張ってもらいたい!どうせならば勝ってしまえ!という感じでした。もちろん結果的には、野平先生の判断が大当たりとなったのです。10月17日(東京)その日は雨が降っていて不良馬場でした。重馬場得意のヒロインにとってはこれも大きな味方となりました。「これはマジで勝てるかも!」と思ったのですが、スタートした瞬間にがっかりです。何と出遅れ。「終わった」私はすぐに思いました。これでいつもの3着4着というパターンかな、くらいに思って見ていたら、柴田未騎手が4角でタイミングよくインに切れ込んだのです。まさしく会心の一発でした。一気に先行集団を射程圏に入れ、一気に勝ち負けモードに入ってきました。この時点で「勝った!」と思いました。息の長い末脚を最大の武器とするヒロインにとっては、400m以上の直線があれば十分に交わせるだろうと思ったもので。私の期待に応えるべく、ヒロインは伸びてきた。じわりじわりと前との差を縮め、最後の最後でついに武豊オルカインパルスを捕らえてゴールしたのです。あまりの大逆転ぶりに本当にびっくりでした。「勝てるかも」とは思っても、「絶対勝てる」とは正直思っていなかったので、どちらかというと嬉しい誤算という感じでした。それでも勝ったのだから私の興奮度は半端じゃなかったです。「信じられない!まさか勝つなんて!」みたいなことを叫んでいたと思います。とにかく、500万をたった4戦目にして勝ってしまったのです。こんなに早く勝てるとは思っていなかっただけに、もう驚くだけです。まだ4歳だったことを考えても、ヒロインの将来はかなり明るいことは明白でした。しかし、結局これが最後のレースになるとは、このときは夢にも思わなかったです。競馬とは本当に難しいものです。ちょっとしたことで、競走馬生命を絶たれるのだから、本当に分からないです。これからという時だっただけに残念としか言いようがないです。
 このレースの後に、少し外傷があったとのことでリフレッシュ放牧に出て、ここで第1のアクシデント。12月末に再入厩目前で、なんと洗い場で暴れて骨折というのだから間抜けとしか言いようがない。これでさらに3ヶ月間の休養、完治して4月に再入厩したら、第2のアクシデント。マジメに走りすぎて屈腱炎になってしまうのだから、これもまたお粗末というか、ヒロインらしいという感じである。この時点でさすがに私は引退を覚悟しました。繁殖牝馬にするのであれば、あまり無理させるべきじゃないからです。その前に繁殖牝馬になれるかどうかが心配でしたけど。で、シルクは、予想どおり繁殖牝馬になるために引退という結論を出しました。非常に寂しかったですが、やむ得ない当然の判断として受け止めました。シルクから送られてきた「引退報告書」で、野平先生の「もっと伸びる可能性を持った馬だと思うから、何とか回復を待ちたいと考えていた。」というコメントが非常に印象的でした。改めてヒロインはまだ燃え尽きていないことを感じ、悔しい気持ちでいっぱいとなりました。この無念は子供に晴らしてもらうしかないです。私はヒロインの子供は精一杯応援したいです。出資するかどうかは別としても、絶対応援します。私から見れば孫みたいなものです。かわいくないわけがありません。ヒロインの子供が元気に走る姿を見れるのは、約4年後のことになると思いますが、それまでゆっくり待ちたいです。そして、母と同じように最後まで諦めない熱い走りを期待したいです。これで、競走馬としてのシルキーヒロインとはサヨナラです。私の初めての仔であり、初めての勝利をプレゼントしてくれた馬で、今でも私の中では特別な存在です。そんな馬との別れはやはりこみあげるものがあります。シルキーヒロインを応援してきた皆様、本当に今までありがとうございました。そして、ヒロイン!お疲れさまでした!本当にお前の走りは凄かった!こんな形でのリタイアは無念だろうが、その思いを仔に託してくれ!いつか北海道に行けたら絶対にお前に会いに行く。そしたらゆっくりと話をしよう!最後にお礼を言いたい。ありがとうヒロイン!お前に会えて本当に良かった!本当にありがとう!お前のことは一生忘れない!本当にありがとう!
H11.8.23 サンフラワーはじっくり調整、焦らず、焦らず。
 最近は個人的に時間が少ないことと、ガーディアンの重賞制覇、ヒロインの引退と大きな出来事があったので、私の第3仔のサンフラワーのことをなかなか報告できず、今日になってしましました。本当にすみませんでした。それでは、ここ数カ月の状況を報告したいと思います。
 とりあえず、会報のコメントを一気に紹介しましょう。
 6月の会報-「不安は無く順調に乗っているが、秋頃まではまだ強めず、じっくり進めて成長を待ちたい。」
 7月の会報-「まだ強めずじっくり乗り込む予定だが、徐々にしっかりしてきた。秋には良くなりそう。」
 8月の会報-「まだそれ程強めずじっくり乗り込んでいる。月末に風邪気味となるが、休むほどのことはない。」
 ということで、のんびりと調整していることが分かると思います。ガーディアンは5月入厩、ヒロインは8月入厩ということを考えると、かなり調整が遅れているのは否めません。それでも、成長を待っている段階なのだからやむ得ないと思うしかありません。かえって、奥の深さを感じることができ、息の長い競走生活ができるということかもしれません。とりあえずは、そういう方向で期待したいです。このペースだと早くても年内に入厩できるかどうかというところでしょうか。まあ、サンフラワーにはガーディアンのようなクラシックでの活躍を期待しているわけではないので、慌てることなくゆっくりと調整してもらいたいです。なんとか4歳新馬戦に間に合わせてもらって、そこから経験を積みながら未勝利戦を勝ち上がってもらって、そこからはのんびりと500万900万と着々と階段を登っていくというのが嬉しいです。もちろんクラシックを狙える方がいいに決まってますが、それは欲張りすぎです。サンフラワーにはのんびりと長い競走生活を送ってもらいたいというのが本当の気持ちです。とにかく、焦らずじっくりと調整してもらいたいです。焦るなサンフラワー!ゆっくりと調整してくれ!俺はゆっくりと待っているから気にするな!無理せずにガンバレ!p(^^)q
H11.9.7 ガーディアンが菊花賞へ!えっ!マジ?
 もうご存じの方も多いと思いますが、先週の競馬ブックの「秋を待つスターホース」の中にガーディアンのことが載っておりました。で、その内容にビックリ!「セントライト記念で結果が出せれば、菊花賞へということになる。」というようなことが書いてありました。矢野進先生ではなく、高橋助手のコメントなので、どこまで信じていいか分かりませんが、陣営としては菊花賞も視野に入れているのは間違いないようです。しかし、今までの言動からすればちょっと理解できません。特に矢野進先生は皐月賞の時も距離適性を気にしており、レース後も敗因は「距離」とコメントしてました。さらに、NHKマイルCを使いたがっていたことからも、矢野進先生は「マイラー」と評価していたはずです。1800mも距離的にはマイルに属するはずで、ラジオたんぱ賞を勝ったからと言って、長距離にも対応できるとはとても言えません。それなのに、今回のセントライト記念出走、そして菊花賞も視野に入れているというのは、どう考えても理不尽です。矢野進先生が本気で考えているとはどうしても思えません。となれば、考えられるのは「シルクのわがまま」ということだと思います。ラジオたんぱ賞を勝った直後に「天皇賞だあ!」と強気な発言をしていることからも、どうも馬の個性よりも、自分の欲望とか宣伝効果とかの方に気持ちが行っている感じがしてしまいます。もし本当に「シルクのわがまま」であるならば、出資金は会員から集めているということを、もっと強く感じてもらいたいものです。クラシック出走というのは確かに凄いことだし、宣伝効果は抜群でしょう。でも、そのために、ガーディアンが自分の競馬ができないというのは可哀想すぎます。これで、セントライト記念、菊花賞と私が納得する結果を出してくれれば文句はありませんが、惨敗するようであれば大きな回り道になります。まあ、やる以上は負けるところは見たくないので、頑張ってもらいたいけど、やっぱり何かしこりは残りますね。とりあえずセントライト記念で結果を出してからの話なので、菊のことは終わってから考えることにして、とにかくセントライト記念に集中したいと思います。で、そのセントライト記念ですが、やはり2200mをこなせるかどうかが大きなポイントでしょうね。去年のようなメンバー構成だと、勝ってもあまり誉められないと思っていたけど、今年はブラックタキシード、マイネルシアターとG1で掲示板に載った馬が出走してくるようなので、意外とレベルが高くなりそう。両頭とも2000m以上でこそ強い競馬をする馬なので、これらを相手に勝てるようならば、中距離にも自信を持っていいかもしれない。でも正直なところ、こいつらに2200mで勝つというのはかなり厳しいだろうなあ。これが1800mならば大口を叩けるけど、2200mではなあ、うーん、やっぱ厳しいだろうなあ。でも、やるからには負けてほしくはない!この夏の成長をぜひとも見せつけてもらいたい!まだ数週間あるけど、ケガをせずに調整してほしい!ガンバレ!ガーディアン!p(^^)q
H11.9.21 いよいよセントライト記念!ガーディアン出陣!
 いよいよセントライト記念です。もちろん我らがガーディアンが予定どおり出走します。もうすでに何度かコメントしているとおり、今回の最大の不安は2200mという距離です。私は現時点では「マイラー」という判断をしているだけに、この距離不安はかなり大きいものです。でも、もし克服したとすれば、こんなに嬉しいことはないです。この次に菊花賞を走るかどうかは別としても、今後のレース選択に大きな幅ができます。中距離重賞だとG3戦もたくさんあるだけに、ローテーションが組みやすくなるはずである。ここは何としてでも距離を克服してもらいたいです。
 で、次に問題なのは相手関係です。ここ2年は低調なメンバーだっただけに、同じようなメンバーであれば、たとえ2200mの適性がいまいちでも勝ってしまうのではないかと余計な心配をしていたけど、さすがに今回はそんなに甘くないようです。まず、最大のライバルはブラックタキシードでしょう。オープン特別2勝、ダービー5着という実績はここで最も強いもので、もちろん2200m以上に実績があります。その次は皐月賞5着のマイネルシアターでしょう。皐月賞でガーディアンに先着しているのだから単純に考えればガーディアンより上の存在です。まして皐月賞より距離が延びるのだからガーディアンが巻き返すのは難しいということになります。さらに京成杯2着、プリンシバルS2着の実績を持つチョウカイリョウガですが、この馬も2000m以上に実績があります。そして青葉賞を勝ったペインテッドブラックに若草Sで勝っているもホットシークレットも強敵でしょう。実績からいってまずこの4頭が相手となるでしょうが、このレースが1600mか1800mだったら正直なところ負ける気はしません(それ以前に1800m以下だったら出走してこないだろうけど)。しかし、この4頭は2000m以上ならば関東の現4歳では間違いなくトップレベルです。これらの馬に勝つのはかなり厳しいと正直に思う。でも、逆に言えば、もしこれらの馬に勝てるのならば、それは紛れもなく距離を克服したことであり、関東4歳馬のNo1の座をゲットすることに他ならないことです。そういうふうに考えると、なんとしてでも勝ってもらいたいという気持ちが強くなってしまいます。関東No1。何とも言えない素晴らしい響きです。
 最後に今回の最大の不幸を報告しなければなりません。今回騎乗予定だったリーディングジョッキーの蛯名騎手が、な・なんと騎乗停止をくらったのです。矢野進先生はかなり早い段階でセントライト記念出走を決めたわけですが、それは蛯名騎手を確保するというのも理由の一つだったと思われます。そこまでして早々と関東No1ジョッキーを確保していたのに、ああそれなのに、まさかこんなことになるなんて!他の有力ジョッキーはすでに騎乗馬が決まっており、とてもガーディアンに乗ってくれそうな騎手が見当たらない。矢野進先生お気に入りの木幡騎手までがマイネルバイエルン騎乗濃厚という正しく絶対絶命のピンチです。これはマジでどうするのだろうと思っていたら、噂によると、なんと石崎騎手を指名したようなのです。石崎騎手とはもちろん地方競馬の関東No1ジョッキーの石崎騎手のことです。はじめに聞いたときは、直感で「いいかもしれない」と素直に喜んだけど、冷静に考えると、中央競馬に慣れていないジョッキーで大丈夫かな?という不安も出てきました。まあ、地方だろうとなんだろうと1流ジョッキーは何かが違うはずであり、中央の2流ジョッキーよりは勝ち方を知っているだろうと良い方に考えることにした。もちろん、本当に石崎騎手に決まったかどうかは分かりません。でも、せっかくだから乗ってもらいたいという気持ちが今は強いです。でもまあ、最終的に頑張らなければいけないのはガーディアンだから、矢野進先生が選んだ騎手なら信じるしかないでしょう。
 とにかく、今度のレースは、今後のガーディアンを占う意味でも重要なレースになることは間違いないです。これからもG1戦線を中心に戦ってもらうためには、ここで何としてでも結果を残してもらわないといけない。いろいろと厳しい条件であるが、とにかく頑張ってもらうしかないのです。ガンバレー!ガーディアン!重賞2連勝を決めてしまえ!p(^^)q
H11.9.23 セントライト記念出走決定!鞍上は石崎騎手に!
 ガーディアンのセントライト記念出走が正式に決まりました。あとは事故なく当日を迎えれば2ヶ月半ぶりにガーディアンの勇姿を見ることができます。で、心配された騎手問題ですが、噂どおり石崎騎手に決まりました。先日も述べたとおり地方競馬では関東No1の存在なので、かなり期待していいでしょう。確かに中央競馬に慣れていないという不安があるのも確かですが、重賞未勝利の2流ジョッキーが乗るくらいならば、地方とはいえ大きなレースに慣れている石崎騎手の方が勝算はでてくると思います。いまさら蛯名騎手の騎乗停止を悔やんでも仕方ないわけだし、ここは前向きに石崎騎手を信じることにします。きっと地方のトップジョッキーの技術を見せつけてくれることでしょう。
 それと最終追いきりですが、私の率直な感想は「迫力満点!」でした。タイムも64秒台とそこそこだったし、上がりも12秒台と先週よりも良かったと思います。矢野進先生は「はっきり言って重いです。」と言い切っていましたが、追いきりの走りではそんな感じは全く受けませんでした。とにかく迫力は凄かったです。私の印象ではラジオたんぱ賞の追いきりよりもずっと良かったと思います。これならば、大幅プラス体重でも十分に戦えると思いました。成長分もかなりあるのではないでしょうか。春よりもパワーアップしていると私は見ましたね。
 まあ、そうは言っても休み明けは分からないですからね。距離のこともあるし、今回はレースが終わってみないと何とも言えない部分が多いです。臨戦態勢は整ったと私は思っているけど、とにかくあとはガーディアンに頑張ってもらうだけ。何とか結果を出してほしいです。行けぇー!ガーディアン!p(^^)q
H11.9.25 ガーディアンいよいよ明日だ!行けぇー!
 セントライト記念がいよいよ明日となりました。ガーディアンの枠順は5枠7番とまあまあのところに入りました。スプリングSでは6枠発走でスタート直後に挟まれる不利があって、さくらんぼSとラジオたんぱ賞では1枠発走で内に包まれて苦戦したということがあっただけに、できれば8枠が希望だったけど、まあ、中山2200mは枠はあまり関係ないから、ちょうどど真ん中ということで良いのではないでしょうか。とにかく、今回は不利のないスムーズな競馬をしてほしいです。
で、気になる前売り人気ですが、単勝5.9倍の3人気と私のほぼ思っていたとおりの数字となりました。ただ、まさかフサイチビームに2人気を取られるとは思わなかったなあ。ブラックタキシードが圧倒的人気を背負うのは分かっていたけど、2人気は実績から言って当然マイネルシアターと思っていたから。でもまあ、ガーディアンの評価としてはいいところでしょう。評価もプラス材料としては追いきりが良く調子がいいと思われることがあげられ、マイナス材料としてはやはり距離不安があげられているようです。さすがに記者さんもよく見ているようです。今までは本当に取材してんのか?と思うような記事もありましたが、重賞を勝つと注目度も違ってくるのでしょうかね。本当によく分かっていらっしゃいます。
 とにかく、ここまで来ればもう考えることはありません。とにかくガーディアンを信じるだけでしょう。ここをどう走るかで今後の路線が決まってくるだけに、本当に重要な一戦となります。ちなみに1馬には、矢野進先生のコメントとして「秋の天皇賞に向かう」とありました。これで私も素直に応援できます。だって、勝てば菊花賞だったら、勝たない方がいいかもしれないなんてこともよぎりますもん。とにかく、古馬と戦うためには4歳限定戦で負けるわけにはいかない。ここは何としてでも勝ってもらいたい。ガンバレ!ガーディアン!自分の未来のために、行けぇーーー!p(^^)q
H11.9.26 ガーディアンまさかの7着敗退!(T_T)
 天皇賞への夢をのせてセントライト記念に出走したガーディアンでしたが、結果はまさかまさかの7着(T_T)。レースはいい感じで進めたと思ったんですが、最後の直線は意外なほど伸びなかったです。敗因はいろいろ考えられますが、やはり距離ということになるのかもしれません。とにかく詳細を報告しましょう。
 今回はいろいろあって中山遠征できず、きんせんか賞以来のテレビ観戦となりました。2時50分ごろ馬体重の発表があり、ガーディアンは508kgと予想していたよりは増えていなかったので、「これなら」と正直思いました。秋初戦なので、多少の余裕残しは仕方ないにしても成長分を考えれば、力は十分に出せる状態だろうと思いました。テレビ観戦だったために、パドックはそんなによくは見れなかったのですが、一目見て「太い」と思ったのは事実です。でも、ラジオたんぱ賞の時とそんなに大きく変わったとも思いませんでした。相変わらず力強く歩いていたし、力の出せる状態ではあったとは思いました。返し馬は見ることができなかったです。そしてレースですが、スタートはふつうでした。ちょっと前に出ていきそうな感じも受けましたが、石崎騎手がなんとか抑えるような感じで中団の位置に。位置取りとしてはまあまあだったと思いますが、石崎騎手が抑え込んでいるという感じがして、折り合いはいまいちだったようにも感じました。それでもガーディアンにとってはいい感じでレースを進めているなと思いました。相変わらずの内ラチ沿いを走る悪い癖が気になりましたが、それでも4角までは私としては「行ける!」と感じていました。直線に入ってまたも内ラチ沿いから勝負を賭けてきて、ラジオたんぱ賞と同じような展開だと思い、「よし!そこからだ!伸びろ!」と叫んだけど、意外なほど伸びてこない。それでもじわりと詰めてきていたので「まだまだ!ここから!」と叫ぶも、ラスト100のところではもう前を差すほどの勢いはない。少しづつは詰めながらも、最後はホクトミラクルに差されて7着でゴール。あまりの惨敗に私はただ呆然とするだけ。すぐに思ったのは「やはり距離か」ということ。それにしても負けすぎである。私はあまりのショックにしばらく言葉を発することができなかったです。
 レース後は、敗因のことばかり考えていました。いろいろ考えましたが、可能性としては4つでしょうか。
 1つめは「距離の限界」です。先日も述べたとおり、私はガーディアンを春の重賞戦線の走りから「マイラー」だと判断していましたが、今回の直線の伸びを見ているとあまりに伸びなすぎという感じがします。直線に入ってからの反応もいまいちだったし、あまりに見せ場がなかったと思います。シンボリモンソーが2着、マイネルバエルンが3着という結果を見ても、スタミナ重視の展開になってしまったのが不運だったという考え方もできますが、それはつまりガーディアンにスタミナがないということを意味するものであり、展開に恵まれなければ2200mは走れないという理屈になってしまいます。そう考えれば、やはり「マイル」くらいの距離の方が合っているとどうしても思いたくなります。
 2つめは「休み明け」です。ガーディアンはどうも休み明けは苦手なタイプに私には見えます。デビュー戦、間隔を開けた今年初戦、2か月開いたさくらんぼSとすべてだらしない走りだったことを考えると、どうも初戦は走らないタイプに感じます。これは太る体質のせいかもしれません。現にローテが厳しい時ほど意外と好走しているのがそれを証明しているようです。ラジオたんぱ賞も中1週だったし、きんせんか賞、スプリングS、皐月賞というローテも常識的にはかなり厳しいものだったはずです。それにもかかわらずこの馬は結果を出してきました。これは使われている方が体が引き締まり、いい意味での緊張感を持続できるためではないでしょうか。もし本当にそういうことであれば、今回の惨敗は仕方ないことになり、あまり気にしなくていいことになります。次はきっと巻き返すはずです。だいたい皐月賞7着の馬が、数段レベルの落ちる今回のレースで同じ着順というのはおかしすぎる。いくら距離が長かったにしても7着は負けすぎというのが正直なところです。私は意外とこの「休み明け」というのが今回の敗因の最も妥当な理由ではないかと思っていたりします。
 3つめは「折り合い」です。勝ち上がるまでに6戦を要したように、この馬はもともと気性に問題のある馬でした。それがやっとまともに走れる気性になったところで、一気にオープンまで登りつめています。この影には1流ジョッキーの高い騎乗技術があったのかもしれないと今さらながら感じます。今まで騎乗してきた蛯名、柴田善、横山典は、言わずと知れたトップジョッキーであり、この人たちだったからこそガーディアンはまともな競馬ができたのかもしれません。今思えば、だからこそ矢野進先生は、中央の2流ジョッキーではなく、地方No1の石崎騎手に依頼したのかもしれません。しかし、石崎騎手は「折り合いが難しかった」とコメントしているように、ガーディアンをコントロールできなかったようです。これは石崎騎手が悪いということではなく、ガーディアンの気性そのものの問題になるわけで、テン乗り・不慣れなコースなどを考えると、石崎騎手を責めることはとてもできません。こんなガーディアンをコントロールしてしまう中央のトップジョッキーの方が凄いのです。そう思うと今までは本当に恵まれていたのだとつくづく思います。もちろん、石崎騎手でダメだったのだから、誰が乗っても同じことだったかもしれません。こればかりは今となっては本当のところは分かりません。それでも「1流ジョッキー騎乗で折り合いがついていれば結果は変わっていた。」という可能性は否定できないと思います。まあ、そんな気性も問題ですが、蛯名騎手が戻ってくればまた強い競馬をしてくれるかもしれないという期待くらいは抱いてもいいのではないでしょうか。
 4つめは「実力」です。皐月賞7着、ラジオたんぱ賞優勝という実績はフロックではないとは思ので「実力がなかった」ということはあり得ないとは思います。それではなんだ?ということですが、一言で言えば「成長していない」ということになります。つまりは、春には皐月賞7着の実力があったのに、夏を越したら、上がり馬に追い抜かれてしまったということになります。もしこれが正解であれば問題は深刻です。4歳限定重賞で7着というのが実力では今後はとても古馬とは戦っていけません。G1どころかG3だって戦えないと思います。さすがにこれだけは信じたくないです。ガーディアンのピークが過ぎたなんて考えたくもないです。でも早熟血統のヘクタープロテクター産駒ということを考えると、完全には否定できない気もします。とにかく、この問題は可能性があるというだけにとどめたいです。
 このように考えてくると、何が敗因かよく分からなくなります。これらの要因が複雑に絡み合っているということも十分に考えられます。とにかく、私が現時点で思っていることは、「皐月賞7着の馬がセントライト記念で7着に負けるわけがない!」ということです。つまりは、距離問題を含め、ガーディアンにとっては何かマイナス条件があっただけであり、実力負けではないと思っているわけです。それはつまり、次は必ず巻き返すことを意味しているわけであり、次が本当の勝負になるということになります。それでは次走はどうするかであるが、私は3つのパターンを考えました。
 1つめは「アイルランドT」です。今回の敗因が距離であれば、200mしか短くならない天皇賞秋に挑戦するのは無謀に近いです。常識的に考えて、4歳限定の2200mで惨敗した馬が古馬2000mで戦えるはずがありません。それならば「アイルランドT」に出走して、距離適性と古馬との実力関係をはっきりさせた方がいいと思います。ここで結果を出せれば、迷わず「マイルCS」です。スワンSという案もあるとは思いますが、最近は1800m以上で走っていたことと古馬初挑戦ということを考えると、オープン特別のマイル戦で様子を見るのが常識的な判断だとは思います。ただ、せっかく重賞に出走できるだけの賞金があるのに、わざわざオープン特別を選択することもないだろうという考えもできます。オープン特別と重賞ではその賞金額がぜんぜん違います。そういうことも考えると複雑なところですが、マイル重賞がないのだから仕方ないところでしょう。
 2つめは「天皇賞秋」です。前述したとおり常識的には無謀です。でも、高額な賞金はやはり魅力です。「アイルランドT」を必ず勝てるという確信があれば別ですが、そうとは言い切れない以上、かえって天皇賞で入着という方が賞金が高い可能性も出てきます。G1出走という記念にもなりますし、ガーディアンのいい経験にもなるかもしれません。今回の敗因が「距離ではなく休み明け」もしくは「騎手問題」であるとすれば、入着くらいは十分に考えられると思ったりもします。それに東京2000mはマイラーでもこなせるコースだと私は思っているので、全く戦えないわけでもないとも思ってしまいます。来年出走できるかどうか分からないということを考えても、今年出走できるのであれば思いきって挑戦するのも一考かとどうしても思ってしまいます。でも常識的には無謀だとは思います。
 3つめは「毎日王冠」です。びっくりした人もいるかもしれませんが、私は大マジです。今回の敗因の休み明けで述べているとおり、ラジオたんぱ賞を中1週で勝っているなど、この馬は間隔をあまり開けない方が結果がいいように私は感じています。そうであれば、中1週で走れるこのレースが最もガーディアンの実力を計る格好のレースだと思われます。距離も1800mということで距離適性を確認することもできるし、重賞なので賞金も高い。天皇賞と同等もしくはそれ以上のメンバーが揃うだけに古馬との実力関係もはっきりと確認でき、結果を出せるようであれば堂々と天皇賞秋に行けることになります。惨敗した時のローテーションがちょっと難しくなりますが、そのときはそのときでしょう。とにかく太くならないうちにレースを使う方がいいような気がするのです。私は現時点ではこのレースを強く推します。
 ということで私は「毎日王冠」がいいと思っていますが、常識的には「アイルランドTからマイルCS」というところでしょうね。G1にこだわるのであれば「天皇賞秋」でも悪くはないとは思います。まあ、最終的には矢野進先生が決めることだから何とも言えないけど、G1好みのシルクの意向とかも考えると、天皇賞秋が最有力候補かもしれませんね。そうなったらそれでいいと思います。私は矢野進先生を信じます。まだガーディアンは4歳なのだから多少の失敗は目をつぶります。今のうちにガーディアンの適性をはっきりせて、来年以降につながればいいのではないでしょうか。そういう意味ではいろんなことにチャレンジしてもらう方がいいかもしれません。まあとにかく、今回の負けは実力でないことを次は見せてもらいたいです。ガーディアン!今日は残念だったけど、まだ次がある!今度こそお前の実力を見せてやれ!今日はお疲れさま!またガンバレ!p(^^)q
H11.10.14 ガーディアンは天皇賞へ向かうみたい!
 セントライト記念惨敗により、菊花賞と天皇賞への道が閉ざされ、福島記念直行もささやかれていたガーディアンですが、先週のシルク情報では「アイルランドTに向かう」とあり、「それが常識的判断だろうなあ」と思っていたところ、今週の情報では、なんと「天皇賞に登録して、出走できれば出走したい」に変わっているではないですか。なんかまた複雑な状況になってきました。
 矢野進先生は、たぶんアイルランドTに出走させたいのだと思います。春先から距離を心配していたし、NHKマイルCを使おうとしていたことからも、先生は「マイラー」と判断しているはずです。それが天皇賞出走になったのは、もしかしたらシルクの圧力かもしれません。確かにG1に出走させることは大きな広告になるし、万が一でも勝てば大きな勲章になるということも考えるでしょう。どちらの気持ちもよく分かります。
 そういう私はというと、どちらとも言い切れないというのが正直なところです。常識的にはアイルランドTに決まっています。距離適性の確認、オープン特別による実力の把握ということを考えても、最適なレースです。しかし、天皇賞出走というのは私にとっては大きな夢の一つです。人間が古いせいか、どうしてもクラシックと天皇賞を別格の扱いをしてしまいます。その天皇賞に出走できるかもしれないと考えると、どうしても気持ちがぐらついてしまうというのが正直なところです。ただ、ガーディアンが出走するのは無謀に近いというのも事実でしょう。何せ4歳限定のG2で7着に負けた馬ですから。距離短縮と叩かれ効果でどこまで戦えるかというところでしょうけど、まあ常識的にはかなり厳しい戦いなるでしょうね。
 で、私の結論は、やっぱり「天皇賞」ですね。はっきり言って「馬主のエゴ」そのものです。ただ、菊花賞とか天皇賞春とは違って、なんとか距離は大丈夫という前提があってのものです。東京2000mは大丈夫だとは思います。問題はやはり実力関係です。古馬初挑戦がいきなりの大舞台というのはあまりに厳しいです。でも、天皇賞に出走できるだけで私は満足してしまうと思います。ガーディアンのことを考えれば「アイルランドT」だというのは分かっているのですが、人間というのは勝手なものです(私だけか)。天皇賞で我が愛馬を見たいという気持ちは抑えられません。本当に困ったものです。それでも密かに東京2000mならばけっこうやれるのではないかという気持ちも持っています。上がりのかかる展開ならばチャンスはあるのでは?なーんて思ってしまうのだから、一口バカ馬主は凄いです。とにかく、どちらのレースに出走するにしろ、前走のような消化不良のレースだけはしてほしくないです。負けてもいいからガーディアンらしい走りを見せてもらいたいです。
 それはそうと、心配なことがあるのです。先週「軽い骨瘤」の症状が出たらしいのです。獣医師の話だと「大したことはない」ということらしいのですが、あまり無理をしてほしくないというのが正直なところです。脚元に不安を抱えたままの出走は非常に危険だと思うので「無理してでも天皇賞に出走させる」という方針だけは避けてもらいたいです。ガーディアンはまだ4歳なのでそんなに無理する必要はないと思います。「大したことはない」とうのだから大丈夫なのだと思うけど、私としてはかなり心配です。ガーディアン無理するな!痛いときは意志表示しろよ!
 レースの選択も含めて、来週の情報がガーディアンの将来を決めるような気がします。
H11.10.28 ガーディアンいよいよ天皇賞に出陣!
 すでにご存知のとおりガーディアンは今週の天皇賞に出走することになりました。前回から2週間も何も報告しなくてすみませんでした。仕事がかなり忙しくて、ちょっと書くことができませんでした。まあ、天皇賞情報は新聞等でたくさん出ていたのでだいたいのことはお分かりだと思います。(ガーディアンの記事は少なかったけど。)とりあえずは、これまでの私の気持ちを書いていきたいと思います。
 先週、天皇賞の登録メンバーを見たら、出走優先順位が19番で一瞬びびったが、回避馬がけっこういるとの記載があり、出走できることを確認して一安心。前回報告した「骨瘤」が気になってたけど、いつもどおり調教をこなしていたので、これも問題なさそうで、一安心。なんとか天皇賞に向けて順調に調整できているようでした。で、この時点で一番の問題は実は騎手問題でした。蛯名はエアジハード、横山典はセイウンスカイ、柴田善はキングヘイローと有力馬の騎乗が決まっていただけに、またも騎手が宙に浮くという問題となったのです。的場騎手が残っていたのですが、早々とクリスザブレイブにとられてしまい、トップジョッキーで残ってるは田中勝騎手くらい。これはいよいよ木幡騎手の出番かなあと思っていたところ、東京でロバーツがなんか凄いことかましているではないですか。鞍上が決まっていないのはガーディアンだけだったので、ロバーツいただき!なんて勝手に思いこんでいたら、月曜の競馬ブックには田中勝の名前が。心の中ではロバーツと思っていただけに、ちょっとショックを受け、まあこれが自然の流れだよなあ、と一人で納得してました。もちろん田中勝騎手だってトップジョッキーの一人であることに変わりはない。不満を言ったらわがままである。矢野進先生のお抱えジョッキーである木幡騎手と比べてしまうと、やっぱり田中勝の方がいいかなあとどうしても思ってしまう。しかし、矢野進先生もどうして木幡騎手を使わないのだろう。もし、次のレースが福島記念だとすれば、ここはさすがにトップジョッキーをローカルに呼ぶわけにはいかないから、ほぼ木幡騎手で決まりのはずである。であれば、慣れさせるためにも木幡騎手を起用する方がいいように思うのだが、矢野進先生には深い考えがあるのかな。まさか本気で天皇賞を勝つつもりでいるわけではあるまいし。まあ、とにかく田中勝騎手になったことで、それなりに乗ってくれるでしょう。ちょっとだけ期待したいと思います。ただ、正直言うと、私あまり田中勝騎手って好きじゃないんです。なんとなく相性が悪いんですよね。騎乗にムラがあるようにも感じるし、どうしてももう一つ信用できないんですよ。でも、今回ばかりはそうも言ってられないです。万が一でも勝つことを考えたら、このくらいの騎手を乗せないと奇跡は起こらないです。ここで満足する走りをしてくれたら、逆にファンになってしまうかもしれません。ま、そういうことで、今回だけは勝春くんに頑張ってもらいたいものです。
 騎手の話が長くなってしまいましたが、肝心のガーディアンの状態ですが、けっこう絶好調のようです。最終追いきりをGCで見ましたが、かなり良かったと私には感じました。セントライト記念の時よりは明らかに走りが軽かったです。タイムも5F61秒台という破格のものです。馬体もセントライト記念の時よりは絞れていたと思います。今まで一番良いのではないかと思うくらいです。正直「これならば」と思ってしまいました。もちろん「掲示板に載れるかも」のレベルです。とにかく、自分のレースはできるのではないでしょうか。中山2200mはどちらかと言えばスタミナ重視ですが、東京2000mは明らかにスピード重視のレースです。距離に不安の残るガーディアンにとっては、条件はけっこう合うと思います。あとは、やっぱり相手関係です。ただ、これが大きな問題です。メンバーを見ただけで「勝てない」と思ってしまう馬がゴロゴロいます。このメンバーと一緒に走らせてもらうだけでありがたいと言ってしまいたいくらいです。でも、裏を返せば、このメンバーでどこまで戦えるかガーディアンの実力を問う絶好の機会です。ここで内容のあるレースをすれば、きっと次につながるはずです。「勝て!」とは間違っても言えません。とにかく、内容のある、納得のいくレースをしてもらいたいです。ガーディアンはまだ4歳なのだから、いい経験を積めばそれでいいと思います。悔いのない走りをしてもらいたいだけです。
 で、私ですが、さすがに応援に行こうと思っています。やっぱり天皇賞というのは私の中では特別なレースです。同じG1でもダービーと楯は別格です。自分の愛馬がそのレースに出るというのに家で見ているわけにはいきません。来年も出走できるという保証があればいいですけど、そんな保証はどこにもないです。後悔しないためにも今回ガーディアンの天皇賞での勇姿を目に焼き付けたいと思っています。そういうことで、明日仕事が終わったらすぐに上京すると思うので、次の日記はレースの後ということになりますのでご了承ください。
 ガンバレ!ガーディアン!大きなことは考えるな!自分のレースをしろ!きっと大丈夫だ!おまえの実力を見せてくれ!行けぇーーーーー!p(^^)q
H11.11.2 ガーディアンは天皇賞12着惨敗!(T_T)
 できれば掲示板、悪くても8着以内を目標に天皇賞に果敢に挑んだガーディアンですが、やっぱりというか当然のように12着惨敗に終わりました。一言で言って「現時点ではこれが実力」ということなのでしょう。改めて、競馬の厳しさ、G1のレベルの高さを思い知らされた一戦でした。それでも、それなりの競馬をしたとは思いますので、この経験がこれからの戦いに必ず生きると信じたいです。それでは、ガーディアン観戦記を簡単に紹介しましょう。
 金曜日に枠順を確認するために新聞購入。枠順は6枠12番とまあまあのところ。東京2000mは圧倒的に内枠有利だけど、あまり内に包まれるのもどうかと思うし、あんまり外だとやっぱり不利という感じがするから、良くも悪くもないというところでしょう。それよりも人気がまったくないというか△が1つもなかったのにはちょっとショック。実績を考えれば仕方がないのだけれども、調教はかなり良かったので、△1つくらいとは思っていただけに、世の中甘くないなあとつくづく思いました。
 そして土曜日。前売り人気はどうかなあと見てみたら、案の定の16人気。しかも単勝万馬券。まあ予想はしていたが、さすがに人気がない。でも、サクラナミキオーよりも人気がなかったのはかなりショックでした。まさかそこまで評価が低いとは思ってもいなかったです。「これは何がなんでも8着以内に入って見返してやれ!」と思うものの、メンバーを見ちゃうと「やっぱり苦しい」が本音でした。
 そしてレース当日。さすがに特に緊張することなく、気楽に東京競馬場入り。そしてパドック。まず気になったのが馬体重。前走508kgからどこまで絞れているか、これが最大のポイントであった。ここで大きく絞れていればチャンスはあるだろうと思っていたところ、表示された数字はまさかまさかの508kg増減なし。「あちゃぁ!終わったかもしんない!」正直に思った。この中間も調教を緩めることなく、ガンガン追いきっていただけに、それで絞れないのは調子のいい証拠という考え方もできるけど、私がパドックでの馬体を見た感じでは「お腹が少しタプタプしている」という感じでした。歩様、気合い、落ち着きというトータル的な雰囲気は「今まで一番」という感じで、非常に好感が持てました。このメンバーに入っても馬体的には「負けていない!」という感じがしました。そして、さすがに大人になっているという感じがしました。だけど、問題は「あのお腹」。そんなに極端に太いわけではないけど、他のメンバーが究極に近い形で仕上がっていただけに、どうしても太いという印象を受けてしまいました。この時点で勝ち負けはほぼ諦めました。返し馬ですが、けっこう迫力があってなかなか良かったと思います。やはり調子はいいのだなと改めて感じました。これならば少しは期待できるかなとも思ったけど、馬体重のことがあっただけに、あまり強気にはなれなかったです。
 そしてスタートです。セイウンスカイがなかなかゲート入りしないで場内が異様な雰囲気に。皐月賞の時もワンダーファンブがゲート内で暴れて、再スタートとなっているだけに、ガーディアンがG1に出走する時って、なぜかトラブルが起こる。まあ、人気薄の馬にとっては少しでも有力馬のリズムが狂うのはけっこうなことで、私は比較的にのんびりと見ていることができましたね。で、なんだかんだでスタート。ハイペースは分かっていただけに、掛かって前に行くことだけが心配だったけど、何とか後方から5番手くらいの位置につけられた。特に気負うことなく、リラックスして走っているようで非常にいい感じのスタートでした。8着狙いということを考えると、もう少し後ろの位置でもいいかなと思ったけど、まあ勝ち負けを狙うにはぎりぎりの位置だったと思うので、そういう意味ではベストポジションだったと思います。で、先行陣は予想どおり飛ばす飛ばす。1000mのラップは58秒台。ガーディアンのことを考えると57秒台を期待したけど、さすがにそこまで飛ばすほどバカじゃないようだ。それでもハイペースには変わりはない。直線勝負でどれだけ先行馬を拾えるかが勝負である。と思っていたら、田中勝騎手が3角あたりからちょっとづつ仕掛けているじゃないですか。まあ、流れからすれば当然のことなんだけど、直線まで貯めてもいいのではないかと正直思っていたので、仕掛けとしてはちょっと早いんじゃないかと思った。それでも4角のところでは、もしかしたらと思えるような勢いを感じただけに、一瞬「やったかも!」と思ったが、それもつかの間。先行陣に追いつくことができないどころか、やや離され気味。ラスト200の時点で掲示板は絶望的な状況。なんとか8着とも思ったが、前との差は一向につまらない。それでも失速することなく、なんとか12着でゴール。終わった瞬間は「やっぱこんなもんか」というのが素直な気持ちでした。でも惨敗という結果だったにもかかわらず、なんとなく晴れ晴れとした気持ちでした。やるだけやって負けたのだから仕方ない。これだけのメンバーを相手にそれなりの競馬をできたのだから満足しなければいけないという気持ちが強かったのだと思います。今振り返ってもそんなに悪い競馬ではなかったと思います。まず、それなりに正攻法のレースをしたのが大きかったです。位置取りは後ろでしたが、極端に後ろにつけたわけではなく、ある程度勝ちを意識した位置取りだったと思います。3角からじわりじわりと仕掛けていったあたりも正攻法の戦法です。それで直線で伸びなかったのは実力の違いとしか言いようがないです。現時点での超1流との実力差を認識できただけでも今回のレースは収穫だったと思います。そして、いつもは内に包まれて自分の競馬ができなかったのが、今回は外を回るような形になって、オープンで戦うようになってからは最もスムーズな競馬ができたというのが嬉しかったです。ラチを頼るクセが心配だったので、今回はそれを見せずに外を回れたのは今後につながるものだと思います。そして、あんなに気持ちよく走っているガーディアンは久々に見ました。誰にも邪魔されずに自分の全力を尽くしたという感じが出ていて、本当にすがすがしい感じでした。正直なところ、天皇賞で惨敗するくらいなならば、オープン特別で好走した方がガーディアンのためだろうと思っていたけど、今回のレースを見て、G1に参加する意義というのが分かった気がします。レベルの高いレースで全力を尽くすというのが、こんなにも気持ちのいいこととはびっくりしました。いろいろな意見があるとは思いますが、私は天皇賞に参加して良かったのではないかと思います。ガーディアンはまだ4歳なのだから、これからの大きな経験として生きてくるはずです。そして、なんとか来年も天皇賞に参加したいものです。そのためには、今まで以上に頑張らないといけませんが、きっとガーディアンはやってくれることでしょう。今回の走りはそういう走りだったと私には感じました。
 で、次のレースですが、たぶん福島記念になると思います。天皇賞の有力馬のほとんどがマイルCSかジャパンCに行くことを考えると、メンバーは一気に弱くなるだけにチャンスはかなり大きいとは思います。まあ、今はまだそんなことはあまり考えずに、天皇賞の余韻にひたっていたいという気持ちです。がんばったぞ!ガーディアン!あれだけ走れば上出来だ!本当によくやった!p(^^)q
続きは日記の最後尾とつながります。

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