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にへい君の一口馬主日記(Vol.20)
H14.5.2 〜 H15.1.30
H14.5.2 スパイシーとガーディアンが入厩!(^_^)
前回の日記から1ヶ月どころかそろそろ2ヶ月たとうとしているのですね。相変わらず稼働馬がおらず寂しい時を過ごしてきましたが、とりあえずスパイシーとガーディアンが揃って入厩を果たしました。
まずはスパイシーからですが、年明けには入厩できる状態だったにもかかわらず厩舎の都合で待たされ続け、結局疲れがたまってササ針という最悪の展開になってしまい、この時期になってようやく入厩ということになりました。調教量は十分とはいえ、ササ針を間に挟めてしまっているだけに、さすがにすぐに目処がつくという感じではないと思うので、デビューまではもう少し時間がかかると思います。じっくりと調整して何とか無事にデビュー戦を迎えてもらいたいですが、ここまで待たされたのだからデビューするだけでは満足できるはずがありません。デビュー勝ちまではさすがに期待しませんが、きちんと勝たせてもらわないとしゃれにならない、というのが正直な気持ちです。今年に入ってからのシルクの勢いはかなり凄く、天栄HPの効果が出てきているだけに、スパイシーにもどうしてもそれなりの期待をかけたくなります。実績のある土田厩舎でもありますし、現時点では当然に勝ち上がるものだと私は思っています。まあ、それもデビューできないことには話になりません。早くてもたぶん6月だと思いますが、とにかくケガせず無事に調整が進むことを祈るのみです。
次にガーディアンですが、そんなに強い調教をしてなかった割には意外に早い帰厩だったなあ、というのが正直なところです。しかも、すぐに時計になるようなところを乗っているし、予想以上にハイピッチで調整されているようです。といっても5月中に復帰するということはさすがにないでしょう。1ヶ月はじっくりと乗り込んで、東京の最終週か福島での復帰が濃厚ではないでしょうか。古馬になってから信じられないスランプに陥ってしまい、なかなか復活できないでいるだけに、なんとか復帰初戦から結果を出してほしいのですが、こればかりは走らせてみないと分からないですからね。障害戦も考えているようだけど、たぶんそういう能力的な問題で走らないわけではないと思うので、まずは平地で結果を残すことが先決ではないか、と私は思っています。とにかく、こちらもまずは復帰戦をどういう形で挑むかが重要だろうから、いきなり力が出せるという状態に仕上げてもらいたいです。
なお2月に入厩したクエストですが、2か月たってもデビューの目処もたってません。以前からそうだったけど、体質が弱くてどうもうまく調整を進められないみたいなのです。それでも徐々には良くなってきているみたいなので、そろそろ目処をたてられそうらしいけど、私の印象としてはまだまだ時間がかかりそうです。またデビュー戦を迎えられたとしても、強い調教ができない現状においてはレースを使いながらの調整にならざる得ないでしょうから、しばらくはレースで結果を残すのは無理のような気がします。この時期にこんな状態なだけに、ちょっと勝ち上がるのは難しいかもしれないな、という気持ちも半分くらい持っています。なんとか頑張ってほしいのですが、体質が弱いというのはどうしようもないですよね。能力だけで勝てればいいのでしょうけど、競馬はそんなに甘いものではないでしょうから難しいかもしれません。まあ、走らせてみたら意外に走るかもしれないし、できるだけ良い方向に考えたいとは思っています。
H14.5.21 ガーディアン復帰戦は10着惨敗!
多忙のため事後報告になってしまいましたが、ガーディアンが早くもレースに復帰しました。レースは東京の準オープン・フリーウェイSです。私はガーディアンの現時点でのベスト距離は1400mだと思っているので、もしかしたらそれなりの競馬をしてくれるのではないか、と淡い期待を抱いていました。実際、馬体重が494kgと大幅に絞れていたのはかなり嬉しかったですね。「これなら」と内心は思ってました。レースの方ですが、スタートも無難にこなし、中団の位置に、そのまま流れに乗って進み、なかなかいい感じ。ただ、直線に入ってからレースをやめる感じで失速するのがいつものパターンなので、問題はこれからという感じで見ていました。そして問題の直線へ。コースの真ん中の位置取りだったのですが、不運なことに一番ごちゃつくところに入ってしまい、激しく競り合いながらの追い出しになってしまいました。狭いところを窮屈に走るという感じで、「これはまたレースをやめるかな」と正直思いました。でも、意外に失速せず逆に伸びそうな感じすら受けました。ただ、伸び方がじわりじわりという感じだったので、とても前に追いつくというところまでは遠かったです。外からの馬に交わされたりもしましたし、ガーディアンなりに踏ん張ったと思いますが、結局10着でゴールということになりました。
ただ、結果は10着ですが、タイム差は勝馬から0.8秒差ということで、今までのような「話にならない」という内容に比べれば、休み明けということも考えると上出来の結果だったと思います。メンバー的にも今回はまあまあレベルが高かったと思うし、これからレベルの高くない夏のローカル戦に入ることも考えると、今後に期待を抱ける内容だったと私は思っています。思えば、500kgを切る馬体重の時はいつもそれなりの競馬はしているのですよね。今回の好走の要因は馬体重ではないか、と私は見ているのですが、それも次回のレースで証明してくれるでしょう。昨年、セプテンバーSで5着に好走し、期待された次走で再び惨敗ということもあるだけに、次もかなり心配ですが、次のレースで今回以上の結果を出すようであれば、完全復活も遠くはないのではないか、と思っています。
その次走ですが、条件的には1400mか1200mがいいのですが、中1週か2週ではないのですよね。福島の開幕週にバーデンバーデンCがあるのですが、準オープンで10着の馬がオープンで走るのもどうかと思うし、となると東京最終週の湘南ステークスということになるのでしょうが、1600mという距離が今のガーディアンには長いように感じます。となるとまず勝負レースを福島3週目のTUF杯(芝1200m・ハンデ戦)に定め、バーデンバーデンCか湘南Sを叩き台にするというのがいいと私は思います。それではどちらのレースを使うかですが、どっちの方がいいのでしょうね。今のガーディアンならマイルでも走れそうな気はするし、ここを好走するようであればレースの選択肢が増えることになるだけに、試してみたいという気持ちもあるけど、また昨年までの悪い癖を出しそうで恐いです。それなら、オープン相手でも一気に走りきるだけの1200m戦の方が叩き台のレースとしてはいいのではないか、とも思ってしまいます。まあ、どっちにしろ勝ち負けは難しいから、どっちでもいいや、という感じです。あとは矢野進師の判断に任せたいと思います。
H14.6.7 ガーディアン湘南Sに出走決定!クエストは引退決定(T-T)
先日復帰を果たしたガーディアンですが、明日の湘南Sに出走することとなりました。前走10着に負けたものの着差は0.7秒差とそんなに負けてはいなかったので、一叩きされた今回はけっこう期待していいのではないかと思っています。マイルという距離と最近は好走が続かないというようにムラが多いので、惨敗もあり得るという覚悟もしていますが、前回の感想で述べたとおり、馬体重が500kg以上でなければ最後までしっかりと走ってくれるのではないか、という思いが非常に強いです。もともと重賞を勝ったほどの馬なのだから、能力的には準オープンなんか簡単に勝てるはずなのです。だから今まで結果が出なかったのは相手関係うんぬんよりもガーディアン自身の問題の方が大きいはずなのです。そういう意味では相手関係なんかはまったく気にしてません。それよりもガーディアンが走る気持ちを持続できるかどうかが全てだと思っています。鞍上が宗像騎手ですし、いきなり勝ち負けまではさすがに厳しいかもしれません。でも、次に繋げるという意味でもなんとか掲示板を確保してほしい、という気持ちです。なんとか今までの鬱憤を晴らすような競馬を見せてほしいです。
なお、福島でのデビューを目指していたクエストが、屈腱炎を発症したため引退することになってしまいました。もともと体質が弱く、調教を強めると疲れが出やすいタイプだっただけに、デビューできるほど体が仕上がるのかどうか非常に心配してたのですが、屈腱炎と聞いて「やっぱり、そうなるか」と率直に思いました。正直なところ、これだけ体質が弱いとデビューしても勝ち上がりまでは難しいと感じていただけに、無理にデビューにこぎつけるよりもその前に見切りをつけた方がいいかもしれないとも思っていたので、残念という気持ちと裏腹にこれで良かったかもという気持ちも否定はできないです。一口馬主を始めたばかりの頃はなんでもいいから愛馬が走る姿を見たいと思っていたのに、人の気持ちは分からないものですね。でも、一口馬主を何年もやっていると「勝たなければ意味がない」ということを嫌と言うほど痛感させられるだけに仕方ないことだとも思っています。とにかく、引退が決まった以上はその事実を真摯に受け止めて、あとは残された愛馬がクエストの分も頑張ってくれることを期待するしかないです。
ちなみにスパイシーは今のところ順調に調整が進んでおり、今週登録するも除外という状況にまできています。今週はたぶん除外狙いだったと思うので、来週のデビューはまず間違いないと思います。実績のある土田先生が調整したのだから初戦からそれなりの走りをしてくれると期待しているのですが、それはまた来週出走が決まったら報告したいと思います。
H14.6.10 ショック!ガーディアンまさかの17着惨敗(T-T)
先日の湘南Sに出走したガーディアンですが、私の期待を見事に裏切り17着惨敗という結果に終わりました。前走の内容が着順ほど悪くはなかったと思ったので、叩かれた今回はやってくれると信じていただけに、この結果にはかなりのショックを受けています。馬体重はさらに絞れていたし、もう言い訳もなくなってきています。正直なところ「ピークは過ぎた」と判断せざる得ないかな、と思ってきています。今回のレースの内容だと矢野進調教師も平地のレースには見切りをつけるかもしれません。次はいよいよ障害戦ということもあるかもしれません。でも私は今のガーディアンの走りは精神的な部分も影響していると思うので、さらに精神力が要求される障害戦では結果を残せないのではないか、と思っています。まあ、走らせてみないと分からないので走らせてみるのは悪いことではないでしょう。もしかしたら障害で爆発するということもないとは言えないですからね。まあそういうわけで、私としては今回のレース結果で、ガーディアンに勝ち負けを望むのはやめることにしました。私に重賞をプレゼントしてくれた馬なので、できるだけ長く走っていてほしいとは思いますが、矢野進調教師が引退という判断をしたとしてもそれはそれで素直に受け止めたいです。今後は少しでもいいレースをすることを期待しながら応援したいです。
H14.6.17 スパイシーがデビューするもタイムオーバー(T-T)
いろいろと忙しくてまたも事後報告となってしまいましたが、スパイシーが先日の日曜福島5R芝2000m戦でデビューを果たしました。新聞の人気はまったくといっていいほどなかったし、土田師も「使いながら良くなるタイプ」とコメントしていたので、いきなりの勝ち負けはさすがにないと思ってましたが、昨年からケガもなくコツコツと調教を積んでいた馬なので、それなりの競馬、数字的には8着以内には入ってくれるのではないかと正直思ってました。そのレースの方ですが、スタートして小林淳騎手は出たなりの位置取りという感じだったのでしょう、後ろから3番目という位置取りとなりました。2000mの未勝利戦でこの位置取りでは、とても勝ち負けは無理です。さすがに勝つことは早々と諦めました。あとは、ここからゆっくりいって最後までに何頭交わせるかだろう、と思う反面、これはもしかしたらレースに最後までついていけずタイムオーバーというパターンではないか、という不安もかなりありました。そして、3角手前でそれが現実のものとなってしまったのです。小林淳騎手がムチを数発打ったのに、スパイシーは前との差を詰められません。こうなると最後の直線は失速するだけです。そして先頭からは大きく離された15着でゴールという惨敗に終わりました。何とかタイムオーバーだけは免れていてほしいと願いましたが、芝のレースということもありしっかりタイムオーバーとなってました。予想をはるかに超えたこの結果に私はただ呆然とするしかなかったです。確かに仕上がり途上の体調だったとは思います。初めてのレースに戸惑ったということもあったでしょう。しかし、大きなケガもなく昨秋からの調教量はかなりのものだったはずだし、入厩後の調教量も少なくはなかったはずです。除外狙いとはいえ、先週も登録してたくらいだから、土田師もまさかタイムオーバーになるとは考えてなかったはずです。それが、こんな結果に終わるのだからかなり深刻な状況だと言わざる得ないです。能力的な問題であれば、もう勝ち上がりは無理ということになるだろうし、メンタル的な問題だとしても、残された期間が短いことを考えると克服は難しいように感じます。いずれにしろ勝ち上がりはかなり難しくなりました。1ヶ月後に大きく変わった走りを見せてくれるかもしれない、という淡い期待も心の中には残っていますが、冷静に考えてその可能性はかなり低いということも分かっているつもりです。「次の世代に頑張ってもらうしかないのか」というのが正直な気持ちで、非常に寂しいというかせつない気持ちになっております。(T-T)
H14.6.28 ガーディアン土曜福島のTUF杯に出走決定!
ガーディアンが土曜福島のTUF杯に出走することが決まりました。来週のダート戦も考えたようですが、除外の可能性もあるため、とりあえずTUF杯にも登録して、どちらかに出走できるようにと考えたようです。私はガーディアンはダートは向いていないと思っているので、今週の出走で良かったと思っています。といっても、前走の内容を考えると、とても好走を期待できるというわけではないです。1200mに距離が短縮されることで前走よりは内容は良くなるかもしれませんが、それでも掲示板を期待するのは無理でしょう。まあ、重賞を勝っているくらいだから能力が通じないわけはないので、いきなり勝ち負けしてもそんなに驚かないと思いますけどね。そうなることを心の隅で期待しながらレース観戦したいと思います。あまりに短いですが、今の私にはこれくらいしか言うことがありません。できることなら本当のガーディアンを取り戻して欲しい。それだけです。
H14.8.14 さらに2頭に出資!新規出資はブライアンズタイム産駒!
前回の日記から2ヶ月近くもたっていたのですね。しかも、ガーディアンのTUF杯の結果も報告してなかったとは、いろいろと忙しいとはいえ我ながら「何やってんだか」という感じです。で、そのガーディアンですが結果は9着でした。ただ、最後の直線もそれなりに走っていたので、前走よりは内容としては良かったと思います。と言っても頑張って9着では次を期待するのはかなり難しいという感じはしました。そして次はどのレースを走るのかなと思っていたら、なんとこのレースで目を負傷したらしく治療のため放牧ということになってしまいました。たいしたことはなく、そろそろ調教を始められるということですが、これから再び調整となるとかなり時間がかかりそうです。早くて復帰は10月頃となるのではないでしょうか。以上ガーディアンの事後報告でした。
ということで本題に映りましょう。もちろんこの季節恒例の新規募集馬の出資についてです。でもその前に報告しなければならないことがあります。実は昨季募集の締め切り直前に現2歳馬に追加出資してしまったのです。それは募集番号でいうとシルク0-66で馬名はシルクブレイズという牝馬です。この馬を選択した理由はけっこう簡単なことです。一言で言えば「母父がマルゼンスキーだった」からです。私は今まで馬体主義ということで血統よりも馬体を中心に判断してきました。しかし、ヒロイン、ガーディアンは私の期待に応えてくれたものの、それ以外の愛馬は私の期待に応えてくれたとはとても言い難い状況です。私はスコールが引退したあたりから自分の相馬眼に対する自信を失った状態になり、マリーンが引退した頃から追加出資を考えていたのですが、そういう状況において私が頼らざる得ないものは血統ということになったわけです。そこで種牡馬はもちろんのこと母父にもこだわって追加出資馬を探していたところ、種牡馬ランキング5位のコマンダーインチーフにBMS2位の母父マルゼンスキーという何とも魅力的な配合の馬がいるではないですか。どちらもノーザンダンサー系というのが少し気になりましたが、それよりもランキング上位同士の組み合わせというのが気に入りました。と言ってもさすがに血統だけで出資決定というわけにはいかないです。やっぱり馬体に魅力を感じなければ出資する気にはなれません。ということで昨年のパンフレットの募集写真を確認した感想ですが、まずは「腹袋がコロンとしているなあ」という印象を持ちました。今までの私ならこういうタイプにはあまり注目しませんでしたし、だからこそ7月の新規募集の時には目がいかなかったのでしょう。しかし、スリムな馬を選択して失敗している現状においては許容範囲とするしかなかったし、それよりもノーザンテーストやマルゼンスキー産駒の特徴としてこういうコロンとした感じがあるので、マルゼンスキーらしさが出ていてかえって良いのではないかと良い方に解釈してしまいました。全体的なバランスは悪くは思わなかったし、馬体的には合格点ということにしました。金額も総額1300万円で一口26,000円とまあまあ手頃だったし、追加出資の最有力候補ということでしばらく様子を見ることにしたのです。その後の会報で紹介される写真を見るとなんと私好みのスリムな雰囲気になってきていたし、コメントを見ると「夏デビューを目指す」とあるじゃないですか。これはもう行くしかないだろう、ということでほぼ心を決めました。念のため次回募集馬のラインナップに魅力的な馬がいるかもしれないということで6月中旬まで様子を見て、特に気になる馬はいないということを確認して追加出資を申込みました。夏の小倉を目指すということだったので、予定ではもう入厩しているはずだったのですが、速い調教が不足しているということでまだ入厩には至っていません。それでも、調教のピッチも上がってきており事故さえなければ近く入厩することは間違いないと思われます。高額な馬ではないのであまり大きなことは望んではいなのですが、この血統、この馬体ならそれなりの活躍はしてくれるだろうと信じています。
そして肝心の今年の新規募集についてですが、私ももちろん会員優先で申込みをしました。その馬は募集番号でいえばシルク2−2で、父ブライアンズタイム母ヴァイスオンアイス母父ヴァイスリージェントという血統の馬です。そうです遂にブライアンズタイム産駒に手を出してしまったのです。シルクブレイズのところでも述べましたが、馬は血統よりも馬体であり安くても走る馬はいるはず、というのが私の基本的なポリシーでしたが、愛馬があまりに結果を出してくれないこの状況において、とにかく勝ち星がほしいという欲求があまりに膨らんでしまい、禁断のブライアンスタイム産駒に手を出してしまったというわけです。当歳馬なので馬体判断なんて基本的にできないので、もう血統だけで決めたと言っても過言ではないです。クラシックにこだわるとなると遅生まれというのが気になるところで、私も少し悩みましたが、ブライアンズタイム産駒の牡馬にこだわるともう1頭は関西所属となり「自分が楽しむ」ということを大事にすると関東所属の方が良かったし、5月生まれだからクラシックに間に合わないと決まったわけでもないし、クラシックうんぬんよりも確実に勝ってくれることの方がより大事であるし、実績のある河野厩舎というのも大きな魅力だったということで最終的に決断しました。値段が総額3,200万円で一口64,000円とこれまでのブライアンズタイム産駒の牡馬の値段に比べるとかなり安い設定だったというのも私が出資に踏み切れた大きな要因でありました。もちろん、ブライアンズタイム産駒だから必ず結果を残すという保証はどこにもありません。例年より安いといっても他の馬に比べればやっぱり値段は高いですし、そういう意味でのリスクはかえって大きくなっているのも事実だとは思ってます。しかし、ブライアンズタイム産駒が結果を残す確率は他の馬よりも高いのは明らかであり、回収うんぬんよりも勝ちにこだわるのであればやはりブライアンズタイム産駒を選択するのが賢明だと言わざる得ないです。ただ、本当の一口馬主の醍醐味は「地味な血統でもちろん値段も安い馬で大きいレースを勝つ」ことだと私は思っているので、そういう意味ではブライアンズタイムを買うというのは明らかに私の目指すところとは違っているということになります。それでも出資したということはそれだけ私が勝つことに飢えているということの表れだと思ってください。この馬がそれなりに走って私の気持ちを満たしてくれれば、また安くて良い馬を探すことにチャレンジできるようになると思うのです。そういう気持ちをもって私はこの馬に出資したというわけです。これで走らなかったらけっこうしゃれにならないのですが、これもまた運でしょう。もっと厳しい言い方をすればそれが私の実力ということになるのでしょう。とにかく現時点での私の気持ちからすれば、今回のような判断は自然の成り行きだと思っているし、かなりの覚悟を持ってこの馬に出資したということです。あとは期待どおりの結果を出してくれることを祈りながら、その時を待ちたいです。
あとせっかくなのでその他の愛馬の近況も簡単に報告します。
まずはスパイシーですが、痛恨のタイムオーバーにより放牧に出され再調整され、予定どおり1ヶ月くらいで厩舎に戻り、仕上げの段階までいったのですが、追い切りの後に歩様が乱れ、脚に疲れがたまっているということで再び放牧ということになってしまいました。現在はウォーキングマシーンによる調整を行っているところで、そろそろ乗り運動を始めるという段階のようです。今の状況からするとレース復帰には2ヶ月以上はかかると思われます。たぶん未勝利戦には間に合わないでしょう。無理すれば間に合うかもしれませんが、無理して間に合ったとしても結果を出せるとは思えません。私はじっくりと調整してもらって500万からの挑戦でやむ得ないと思っています。まあ未勝利でタイムオーバーをくらった馬なので、500万でも通用するとは言い難いところなのですが、何とか意地を見せてくれないかな、と思っているところです。
次にグランジャーですが、こちらは天栄HPで15-15の調教をすでにこなしており、かなり仕上がってきているように感じています。このペースだと2歳のうちに入厩する可能性は高いだろうし、2歳デビューも期待できると思います。ただ、かなり気性が荒いらしくて、もう一つ走りに集中していないようなのです。ここらへんが、調教師からなかなか声がかからない最大の理由ではないかと思っていて、非常に心配なところです。まだまだ内面的に幼いということなのでしょうけど、こればかりはすぐに矯正されるというものではないし、今のところはこの気性がレースでプラスに出てくれればいいなと願うだけですね。とにかく、こちらもしっかりと調教は積まれており順調と言っていいでしょう。今年の私の2歳馬は早い時期にデビューできそうなので、今から本当に楽しみにしています。
H14.8.27 ブレイズがついに入厩!2歳デビューは確定的!
募集締切直前の6月に追加出資したブレイズが、ついに高橋隆厩舎に入厩を果たしました。早くから小倉を目指すというコメントがあったくらいだから、もっと早い時期に入厩するかと思っていたくらいで、そういう意味では予定より遅くなってしまったという感じはしますが、それでも2歳のこの時期に入厩できるというのは一口馬主としては嬉しい限りです。3歳デビューだと勝ち上がれないというわけではないけれど、やっぱり確率的には2歳デビューできるくらいでないと苦しいというイメージを私は持っているだけに、このくらいの時期には入厩できたことは第一歩としは上出来だと思っています。もちろん、デビューが早くてもレースで結果を残さなければ意味がありません。そういう意味でもデビュー戦もしくは第2戦の走りが非常に重要になってくるわけですが、この時期なら未勝利戦もたっぷりあるのでそんなに慌てることもないでしょう。タイムオーバーというような極端な負け方さえしなければそのうちチャンスは出てくると思ってます。そのデビュー戦ですが、牧場でもけっこう乗り込んでいたので10月の京都開催には十分に間に合うのではないでしょうか。あとは、ここまで順調に調整されてきているだけにケガだけに注意してほしいです。血統的にも期待している馬だけにデビュー戦での好走を今から楽しみにしています。
H14.11.16 ガーディアンがいきいなり復帰戦!
愛馬の動きがあまりなかったこともありますが、いろいろと忙しくなかなか日記を更新できませんでした。明日ガーディアンが復帰することが決まったので、久々に書いているというわけです。それではそのガーディアンから報告します。出走レースは中山メインのオープン特別、霜月Sダート1200mです。帰厩したのが10月31日だったので意外に早い出走となりました。先週の調教で5F62秒台とかなりの好時計を出していたので、もしかしたら出走してくるかもと思っていましたが、その通りとなりました。それにしても62秒台というのを見たときはかなり嬉しかったです。これだけの時計で走ったのは久々だったのではないでしょうか。いつになく調子が良いように私は感じています。まあ、本当に調子が良かった時は61秒台で走っていたし、終いももっとしっかりしていたのでピーク時に比べるとまだまだかもしれませんが、それでももしかしたら復活してくれるのではないか、と密かに期待しているところというわけです。レースの選択については、どうやら自己条件の外房Sを除外されて再投票で霜月Sにまわったようです。さすがにいきなりのオープンではかなり苦しい戦いになると思いますが、ガーディアンも重賞を勝っている実績があるのだから、気持ちさえ取り戻せばオープンでも通用する能力はあるのは間違いなく、掲示板くらいは何とか確保してくれないかなあと思っています。レースと調教はまったく違うもので、調教のタイムが良かったからといって期待するのもどうかと思いますが、今回はいつもよりは期待してレースを見たいと思います。オープンなので相手もそれなりに強いとは思いますが、これまでのガーディアンの走りからすれば、相手関係よりも最後までしっかり走れるかどうかという自分自身の戦いという観点の方が重要です。ガーディアンが走る意欲を取り戻すことをとにかく期待したいです。
続いてブレイズです。入厩を果たしてから2ヶ月以上が過ぎましたが、今のところ12月の阪神デビューを目指して調整が進められているところです。時計もそれなりに出しておりデビューが近くなっていることは間違いないのですが、どうも最近になって気性がうるさくなってきているらしく調子が下降気味という感じもするのが気になっているところです。もしかしたら阪神デビューを見送って、年明けの京都デビューということもあるかもしれません。あと2週あるのでデビューできるかどうか何とも言えませんが、とりあえず身体的な問題はなく強い調教は行われているので、そういう意味ではそんなに慌てることもないとは思います。早くデビューできるにこしたことはありませんが、まだ時間はあるし、そんなに慌てないでゆっくりと見守りたいと思っています。
最後にスパイシーです。ついに未勝利戦には間に合わず、福島の500万下を目標に調整されていたのですが、入厩して仕上げに入ったらまたも脚部不安を発症してしまったのです。私はこれでさすがに引退だろうなと諦めていたのですが、意外にも土田調教師は「血統的に期待していた馬なので障害も含めてもう少し様子を見たい」ということで、放牧には出されたものの、まだ現役を続けることになりました。私はデビュー戦でタイムオーバーになった時点で、土田調教師も半分諦めているだろうな、と思っていただけに、土田調教師の今回の判断には非常に嬉しく思いました。土田調教師がまだ見捨てないということは、潜在能力はけっこう高いのかもしれない、と今までにない期待を抱きました。能力があってもレースに使えるまでに調整できないので話にならないので、まずはレースに耐えられるだけの体力をつけなくてはいけないのですが、土田調教師がせっかく現役続行を判断してくれたのだから何とかその期待に応えてほしいと思っています。とりあえず、まずは体調を整えて早く帰厩できることを願うのみです。
H14.11.19 ガーディアン復帰戦はやっぱり惨敗(T-T)
中山の日曜メイン霜月Sに出走したガーディアンですが、休養前と特に変わるところもなく見せ場なく惨敗に終わりました。TV観戦ですが詳しく報告しますと、まずパドックでは気合いがない感じでゆったりと歩いていました。ふつうならいい感じなのかもしれませんが、ガーディアンはラジオたんぱ賞を勝った時なんかどちらかというとイレ込み気味で少し泡吹いていましたからね。パドックを見た時点で私は惨敗を覚悟しました。レースですが、スタートは悪くなかったのですが、行き脚がなさすぎます。全くついていけないという感じで、ほぼ最後方の位置取り、そのまま4角を迎え、すでに勝ち負けは狙えないという状況でした。直線で少しは伸びてくるのかなと少しは期待しましたが、まあ失速という感じではなかったんですけど、前との差はまったく詰められず、13着という結果に終わりました。今回のレースを終えての感想なんですが、パドックでの気合い不足、スタートしてからのスピードのなさを考えると、年齢によるスブさがかなり出てきているように私には感じました。気性的な成長は悪いことではないのでしょうが、気持ちで走っていた馬が、賢くなって手を抜くようになってきているという印象を持ちました。まだ休み明け初戦なので次は変わってくるかもしれない、という考え方はできるかもしれませんが、休養前もこんな感じだったから期待薄でしょう。今の感じだとかえって障害の方がもしかしたらいいのかもしれない、なんても思ってしまいました。こんなレースをあと数戦繰り返されるようだと、たぶん何らかの決断が迫られることになるでしょう。そうならないように何とか巻き返してほしいとは思いますが、ちょっと難しいかもしれません。
H14.11.23 ガーディアンがウェルカムSに連闘で出走!
先週霜月Sで惨敗したガーディアンですが、なんと連闘で土曜中山9RのウェルカムSに出走することになりました。条件は大きく変わって芝2000m戦です。とりあえず嬉しいことは今回は7頭立てということです。せこい話ですが、出走するだけで賞金が入ってくるというのはありがたいです。なんだかんだで毎月カイバ代を払っているのだから、少しでも回収してもらわないと困ります。出走手当だけではナンボにもならないし、7着とはいえ賞金が入ってくるのは大きいです。でも、今後のことを考えると、レースに参加することなくただ回ってきました、というのも寂しいもので、何とか復活のきっかけを掴んでほしいものです。前走の感じだとズブくなってきたのか短距離のスピードについていけなかったようだし、中距離のゆったりとしたペースの方がかえっていいかもしれません。ただ、距離が長いと4角手前で走るのをやめてしまう傾向があるので、そこをいかに踏ん張るかが大きなポイントになるでしょう。相手もかなり強そうだし、これまでの走りからすれば6着することもかなり厳しいというのが現状でしょう。そういう意味ではあまり期待しないようにはしますが、何とか、何とか復活のきっかけを掴んでほしい、それだけです。
H14.11.25 ガーディアンやっぱり惨敗(T-T)
連闘でウェルカムSに出走したガーディアンですが、やっぱり見せ場すらなく7着に終わってしまいました(T-T)。スタートはハナをいくのかというくらいの勢いだったのですが、徐々に後ろに下がっていき、3角手前ですでに最後方の位置、4角手前で大きく離され、直線に入る前にすでに蚊帳の外という状態、直線で詰められるはずもなく、6着馬にすら6馬身離されてのゴールでした。まあ、こうなることもある程度予想できたので、「やっぱり」という感想しかありません。距離が長かったとか細かいことを言いたい気持ちもありますが、そういう次元の話ではないと思います。走る意欲さえ取り戻せば復活もまだあるとは思っていますが、ここ数年そうならないのだからもう難しいのだと思います。今のままでは障害にいっても難しいと思うし、矢野進先生はこれからどうするのか分かりませんが、今後はあまり期待せずに、ただ見守っていきたいと思っています。
H14.12.10 ブレイズが遂にデビュー!初戦は9着!
年末ということもありいろいろと忙しいので事後報告となってしまいましたが、2歳馬のブレイズが先週の土曜中京2Rでデビューを果たしました。夏の小倉デビュー予定がすいぶんとずれこんでしまいましたが、2歳デビューを果たせたことは大きいです。3歳後期のデビューとなると除外ばかりで狙いどおりにレースを使えないだけに、この時期のデビューなら馬の調子に合わせながらレースを選択できるという点で安心して見守ることができます。と言っても、2歳デビューと、勝ち上がりとは別問題であり、レースで結果を出せなければ意味がありません。デビュー戦での走りで今後の期待度が大きく変わるだけに、私としてもかなり緊張しながらレースを見守りました。まずは馬体重ですが、400kgとかなり少ない数字でした。私もさすがにこの数字には「ちょっと小さすぎるな」と感じました。馬体重で走るわけではないけど、いくら牝馬でも最低420kg以上はあってほしいものです。「ちょっときついかもしれないな」というのが正直なところでした。パドックの様子ですが、踏み込みが浅く、気合いもいまいちで「ちょっと元気がないな」というのが第一感想でした。馬体重が400kgということもあり馬体もかなり小さいと感じました。パドックを見た限りでは「ちょっと厳しいな」と感じずにはいられませんでした。まあ、そういうことで惨敗も覚悟しながらレースを見ることになりました。スタートはまあまあだったのですが、先頭に画面が移りゆっくりと後方までの位置取りを紹介されたのですが、ブレイズがなかなか出てきません。まさか最後方では?と不安に思っていたら、案の定、離れた最後方を走っていました。今までの私の経験から言えば、典型的なタイムオーバーパターンです。スパイシー、スコールもそうだっただけに、この時点で半分以上タイムオーバーを覚悟しました。4角までそんな感じで、ここからまた離されるのかな、と思っていたら、直線の入り口では前との差を詰めてくる感じがしたので「もしや」と思っていたら、直線ではけっこうな勢いで伸びてくるじゃないですか、さすがに勝ち負けまでは無理だったけど、もしかしたら掲示板ならいけるかも、というくらいの勢いでした。でも、前もかなりのだんご状態でけっこうな頭数が踏ん張っていたので、掲示板もさすがに苦しくなり、最後は9着でゴールとなりました。それでも勝ち馬からタイム差0.6秒差ならそれほど離されたとは言えないし、最後方からの競馬だったことを考えれば、内容としても悪くはなかったと思います。テンについていけなかったのが何だったのか疑問ですが、それなりの位置取りを確保できるようになればチャンスは出てくるでしょう。9着という着順はちょっと物足りないものですが、デビュー戦の内容としてはそんなに悪くなかったと思います。陣営もまだ本調子ではない、とコメントしていたように、調子はこれから上がってきそうだし、次は少なくても掲示板は期待していいのではないでしょうか。9着はしょせん9着なのであんまり喜んでもいられないのですが、今までの私の愛馬は直線で失速していくというシーンがあまりに多かったので、直線で伸びてきたというのが嬉しくてたまりません。すぐに勝ち上がりというのは難しいかもしれませんが、そのうちチャンスは来るのではないかと期待したいです。次走は中1週で中京の牝馬限定芝1200m戦があるので、ここが面白いのではないでしょうか。牝馬限定なら相手も楽になるだろうし、同じ芝1200mなら前走以上の着順は約束されたようなものでしょう。3回連続で9着以下だと出走停止になるので、まずは8着以上を1回キープしたいところですが、牝馬限定なら勝ち負けもできるのでは?と甘い考えも持っているところです。
H14.12.14 ガーディアン日曜中山冬至Sに出走決定!
ガーディアンが日曜の中山10R冬至Sに出走することが決まりました。今回はなんと2500mという長距離戦です。中距離戦で結果を出せず、短距離戦でたまーに好走するくらいの実績なので、距離延長がプラスになるとはとても思えないです。でも、短距離戦でも結果を出せない現状においては、走ったことのない距離を試すのも一考かもしれません。それと今後は障害戦も視野に入れており長い距離を1度経験させたいという狙いもあるかもしれません。まあ、私ももう大きなことは期待していないので、今回のレース選択にとやかく言うつもりはありません。ただ、どんな走りをするのか見守るだけです。まぐれでも何でもいいから好走してくれると嬉しいのですが、常識的に考えればかなり難しいと言わざる得ないでしょう。前回もそうでしたが、今回もあまり期待しないでのんびりと応援したいと思います。
H14.12.16 ガーディアン冬至Sで惨敗(T-T)
冬至Sに出走したガーディアンですが、やっぱりというか当然のように惨敗に終わりました。詳細を紹介しますと、パドックでもいつもと同じように気合いなく歩いていて「馬が変わった」という感じはしなかったし、あまり期待しないでレースを見守りました。序盤は、これまで短距離を使っていただけあって、長距離戦の遅い流れを先行する形となりました。ちょっと掛かっている感じもしたけど、まあまあ良い走りだったとは思います。ただ、問題は最後まで走りきれるかどうかということなので、ガーディアンにとっては3角を過ぎてからが本当の勝負です。3角を回ったあたりではまだ先行集団にいたので、「もしかしたら」とちょっと思いましたが、それもつかのま、4角手前では徐々に後退しはじめていました。「やっぱりだめかあ」という私の落胆とともにガーディアンは失速していきました。最後は大きく離された12着でゴールとなりました。まあ、最近のガーディアンからすれば仕方ない結果でしょう。前回と何も変わらなかったこの状況では次もとても期待できないです。長距離戦でダメだったのだから障害転向も疑問です。もうそろそろ潮時かもしれません。
H14.12.17 ブレイズ放牧、グランジャーは去勢へ(T-T)
デビュー戦で最後方から上がり35秒の切れ味を見せ次走が期待されたブレイズですが、何と脚部不安のため放牧に出されることになってしまいました。(T-T) 競走馬はこれがあるから恐いのです。いくら能力があってもレースを使えないでは何の意味もありません。ブレイズは比較的丈夫な方だと思っていたので、けっこうショックが大きいですね。まだ2歳という若さのために馬がしっかりしていないというだけであればいいのですが、体質的に弱いとなると問題になります。とりあえずはデビュー戦までは順調にきたのだから、それほどたいしたことはないと思うしかないです。着順こそ悪かったものの内容のある走りをすでに見せているだけに、復帰してくればそれなりに走ってくれるのは間違いないでしょう。3歳未勝利戦が減少しているこの時代において、ゆっくり休んでほしいとは、とても言えませんが、しっかりと立て直して再びターフに戻ってきてほしいです。
次にもう1頭の2歳馬グランジャーですが、あまりの気性の荒さに去勢という決断がくだされました。メジロマックイーン産駒ということで、まさかそんなに気性が荒いとは当初は思っていなかったのですが、シルクの情報では常に「気性が荒くてどうしようもない」というコメントばかりだったし、かなり早い段階から強めの調教が繰り返されていたのに、なかなか入厩できないので、かなりの気性難かもしれないなあ、と思ってたので、「去勢」も時間の問題かもしれないとは思っていました。まあ、結果としてはそれが現実のものになったというわけです。メジロマックイーン産駒で半姉のシルキーヒロインが長距離で活躍したことから当然にステイヤータイプだと思っていたので、当然にクラシックと天皇賞春を大きな目標としていただけに、この夢が今回の去勢によりもろくも崩れてしまったことは、やはり大きなショックと言わざる得ません。そういう意味では非常につらい今回の判断であります。しかし、冷静に物事を考えると、クラシックや天皇賞春に出走できるのはほんの一握りの馬だけであり、本当にグランジャーがそのレベルの馬かどうかは何とも言えないし、確率的なものを考えればそれはかなり低いと見るべきでしょう。であれば、気性がうるさいままレースを使って失敗するよりは、早い段階で去勢してきっちりと1勝を確保した方がいいということになります。しかも、去勢というのは、気性難を解消するためだけでなく、体質強化という効果もあり、レースを使い続けても疲労が蓄積されなかったり、ピークを長く維持することが可能となり、高年齢となっても高いレベルをキープできるようになるというメリットもあるのです。であれば、走れるかどうか分からないクラシックにこだわるよりも、長く現役を続けられる道を選ぶ方が得策という考え方の方が賢いということになります。そういうことで私は今回の去勢には基本的に賛成の立場です。ただ、私のようにそんなに大金を出資しているわけではない人間がそんな現実的なことを考えるのもつまらないのではないか、と言われると非常につらいところです。でも、ガーディアンがラジオたんぱ賞を制覇して以降、1勝もあげていない私の現状からすると、「夢よりも結果がほしい」というのが正直な気持ちです。他の愛馬たちがそれなりに活躍していれば、また違った気持ちだったかもしれませんが、今の私の気持ちはとにかく結果がほしいということに尽きます。それに、G1はクラシックや天皇賞だけではないです。宝塚記念だって、有馬記念だって、そしてジャパンカップだってあります。天皇賞で勝てなくても、他のG1レースで勝てばいいではありませんか。去勢により夢が終わったとは思っていないです。(天皇賞4代制覇が果たせないというのは心残りですが・・・) とにかく、まずは1勝することが最も大切なことであり、去勢手術後にできるだけ早く入厩できることを祈るのみです。去勢しても気性が矯正されなかったという展開もけっこう心配ですが・・・・
H14.12.25 ガーディアンがフェアウェルSで惨敗(T-T)
事後報告になってしまいましたが、ガーディアンが連闘でフェアウェルSに出走していました。ただ、やっぱりというか当然のように惨敗に終わりました。レースを紹介しますと、序盤は前走同様に積極的なポジションだったので、今回こそはと少しだけ期待しましたが、4角手前から失速ぎみになって直線では完全に圏外といういつもと何も変わらない内容でした。まあ、最初から期待してなかったので、ショックはないのですが、これだけ走って復活の兆しすら見せてくれないのだから、もう引き際なのかな、という気持ちが強いです。2002年のスケジュールも終了し、節目としてもいい頃なのではないでしょうか。寂しい気持ちもありますが、これが今の私の正直な気持ちです。
H15.1.13 ガーディアンが迎春Sで8着!でも微妙な立場(_._)
またまた事後報告になってしまいましたが、ガーディアンが迎春Sに出走していました。結果が14頭中8着といつもよりは頑張ってくれたと思います。レースを紹介しますと、序盤はスタートが良かったにもかかわらず、無理せず後方待機策をとりました。ロードブレーブが速いペースで逃げていたので、まあ無難な判断だと思いました。そのままの位置取りで3角まで進み、「ここからついていけなくなるんだよなあ」と思っていたら、意外に頑張っているではないですか。4角でもばてた馬を交わしていたし、「もしかしたら直線で伸びるかも」という手応えで直線に入りました。しかし、さすがに直線に入ると思うようには伸びてませんでした。だからといって、いつもよりは失速してなかったようにも感じました。勝馬からは大きく離されましたが、なんとか8着を確保してゴールとなりました。とりあえず賞金がもらえる8着に入ったことは素直に嬉しかったですね。いつもほどは競馬らしい競馬をしていたし、少しは良くなっているのではないか、という内容だったようにレース直後は感じました。でも、客観的なデータを見てしまうと、今までとそれほど大きくは変わっていないのかもしれないとも思いました。何せ勝馬から2秒以上離されているのだから評価できる内容ではないです。上がりも後方から競馬を進めた割には38秒もかかっていたし、8着というのは速い流れにばてた馬を拾っただけと考えるのが妥当かもしれません。このように考えると次のレースに繋がるかどうかはかなり疑問です。そして、ここで重大発表ですが、矢野進先生はこのレースで見所がなかったら引退させるつもりだったのです。今回の8着というのはそういう意味では非常に微妙な着順といえます。今までに比べれば見所があったようにも見えますし、変わっていないようにも見えます。私としても何とも言えないです。せっかく8着したのだから、ご褒美としてもう1回走らせてくれてもいいのではと正直思っていますが、今回の内容に見所ないとして予定どおり引退となっても納得はできます。矢野進先生がどんな判断をするか分かりませんが、その判断を素直に受け止めようと思っています。
H15.1.30 ガーディアンついに引退!(T-T) 本当にお疲れさまでした!
迎春Sで8着に敗れたものの今までにない頑張りを見せたガーディアンですが、勝ち負けまでは厳しいの判断により引退することが正式に決定しました。最近のレースぶりからは仕方ないというか、当然の結論だと私も思います。引退は確かに寂しいことですが、この歳まで現役を続けられただけでも凄いことですし、率直に「お疲れさま」という言葉をかけてあげたい気持ちでいっぱいです。
今思うと、この馬には馬主としての天国と地獄を教えられたような気がします。ラジオたんぱ賞で重賞制覇の感動をもらい、皐月賞でクラシック出走、天皇賞秋で古馬G1出走という貴重な経験もさせてもらいました。その反面、古馬になってからの惨敗街道はあまりにつらいものでもありました。せっかくなのでダイジェストというか、私の記憶を辿る感じでガーディアンの現役生活を振り返りたいと思います。
ガーディアンは、デビュー前から雑誌に取り上げられるなど、その素質を期待されていました。確かに調教であれだけのタイムを常に出していれば、どんな記者の目にも止まるというものです。そして、11月の東京マイル戦という期待馬が揃ったレベルの高い新馬戦でデビューを果たしたのです。しかし2人気に推されるものの、若さを見せてスムーズな競馬ができず5着に終わりました。中1週で迎えた新馬戦でも圧倒的1人気に推されるも、逃げばてて2着に敗れ、連闘で挑んだ新馬戦では直線でよろけてしまい降着という散々な結果となりました。一息入って年明けの未勝利戦でも圧倒的1人気を背負いながらも2着に敗れること2回、このままずっと勝てないのではないか、と思い始めたところ、6戦目(ダ1200m)で圧勝という形でようやく未勝利を脱出となりました。そしてここからガーディアンの快進撃が始まったのです。もともと能力には定評のあったのに真面目に走りすぎる気性が災いして力を発揮できなかっただけなので、落ち着いて走れるようになればその能力全開というわけです。続く500万特別きんせんか賞(芝1200m)を好位からきっちり差すという横綱相撲で快勝し、一気にオープン入りを果たしたのです。そして、ここで第1のターニングポイントが来ました。クラシック戦線に挑戦するか、短距離路線を歩むかの選択です。夢を求めるなら当然にクラシック戦線なのでしょうが、ガーディアンの気性を考えると素直に短距離路線を歩ませた方がいい、という考え方もあり、この選択はけっこう注目されました。そして矢野進先生の選択はスプリングS出走でした。今思えば、シルクサイドが強くプッシュしたのかもしれません。私としては正直この選択は嬉しかったです。やっぱり一口といえ馬主になった以上は、夢はダービー制覇ですから、それに向けての挑戦ができるというだけでかなり嬉しかったです。ここで負けても悔いなくその後は短距離路線に戻せるし、1度くらいはいいじゃないかと思ってました。つまり、心の中では「たぶん無理だろうな」という気持ちもあったのです。と言ってもあの当時はかなりテンションが高くなってましたから、「絶対大丈夫!お前ならやってくれる!」という気持ちの方が強かったですけどね。そしてわざわざ競馬場まで足を運び応援したのですが、まさかのアクシデントがガーディアンを襲いました。なんと最初のコーナーで落馬寸前の不利を受けてしまったのです。横山典騎手が必死に立て直すも、位置取りは当然に後方となり、この時点で勝ち負けはかなり厳しい状況になってしまいました。せっかくのクラシック挑戦権をかけた勝負にこんな形で負けるのは納得いかない。悔しさをにじませながらレースを見守りました。あの位置から外に出したのでは届かない、勝負は内を突くしかない、という気持ちが横山典騎手にはあったのでしょう。ガーディアンは内ラチ沿いに突っ込んでいきました。後方待機だったせいかガーディアンの瞬発力もかなり凄かったです。あっという間に前との差を詰めてしまったのです。上位2頭は完全に抜け出していたので勝ち負けは難しかったのですが、3位は十分に圏内というか、この勢いなら間違いなく差せるという勢いでした。この直線はかなり熱かったです。3着でゴールした瞬間は凄い興奮でした。何せ夢のクラシック皐月賞への出走権を確保したのだから平常でいられるはずがありません。一緒にいたシルクの会員たちと喜びを分かち合ったのを今でもよく覚えています。今振り返ってもこの3着は奇跡に近いことだと思います。何せ6戦目でやっと勝ち上がったような馬が、短距離でしか結果を残していない馬が、レース中に不利を受けた馬が、クラシック出走権を手に入れたのです。私の競馬経験の中でもこんなことはかなり非常識なことに入ると思います。それを私の愛馬がやってのけたのですから本当に凄いことだったと今でも思います。そしてこのレースで好走したことでガーディアンの地位は確固たるものとなったのです。余談ですが、この時斜行したのが2着のタイクラッシャーだったので当然に審議となり確定までかなりの時間が費やされました。最終的に降着はなかったのですが、そのタイクラッシャーの騎手が実は和田騎手で、もし騎乗停止になっていたらテイエムオペラオーとのコンビでの皐月賞もなかったかもしれないのです。ガーディアンは実はそういう微妙な歴史に関わっていたんです。とにかく、かくして皐月賞の出走権を手に入れたガーディアンは底を見せぬまま本番を迎えました。もちろん私も競馬場まで足を運びました。スプリングSで不利を受けての3着だったので「もしかしたら」という気持ちもありましたが、さすがにG1の壁は厚く7着という結果に終わりました。それでも0.6秒差には頑張っていたので、今後もオープンで十分に通用するという手応えは掴みました。ただ賞金を加算できなかったことで、ダービーやNHKマイルC出走は断念せざる得ない状況となり、早々とラジオたんぱ賞に目標を切り替えたのです。間隔が開きすぎるため本番前に一叩きとして福島1週目の900万特別さくらんぼ賞に出走することになったのですが、トップハンデを背負いつつもメンバー的には負けられないという雰囲気でした。しかし、スタート直後の1角でコースを塞がれ、またもや後方からの競馬という最悪の展開となり、直線でインから伸びてくるものの、軽量タイキプレジデントを捕まえることができず2着に敗れました。結果的には1枠スタートが仇になったという感じでした。でもまあ、目標はラジオたんぱ賞だったし、次に繋がるレースは十分にできたとは個人的には思っていました。そして、そのラジオたんぱ賞を迎えたのです。しかし、またもや1枠という最悪の枠順にさくらんぼ賞の再現がよぎりました。相手もアドマイヤカイザー、マチカネキンノホシ、クロックワーク、レッドチリパッパーと蒼々たるものだっただけに、かなり厳しいかもしれないという気持ちもありましたが、当時はテンションがかなり高かったから皐月賞7着の方が実績上位という思いから「絶対勝てる!」という気持ちが強かったです。当日はもちろん地元福島ということで競馬場まで応援に行きました。パドックではかなりテンションが高かったですが、いつものことなので逆に安心しました。そして何の不安もなくスタートとなったのです。出遅れることはなかったのですが、小回り福島ということで1枠だと無理して行かないと好位置は確保できません。しかし、前半脚を使うと直線でばてるという不安があるガーディアンは無理に行くことはできません。結果として中団くらいに位置取りとなりましたが、馬群に囲まれ自分からは動くことができない最悪のポジションになってしまいました。3角を過ぎて有力馬が勝負を仕掛ける中でガーディアンはまだ動くことができず、さらにポジションを悪くしてました。私は「やばい」という気持ちと「まだまだ」という気持ちが半々だったと思います。ポジション的に外を回ったのではまず間に合わないと感じたので、「内ラチ開いてくれ!」と祈ってました。柴田善騎手も内ラチしかないと腹を決めたようで直線まで馬群の中でじっとしていました。そしたら直線に入ったところで内ラチがポッカリと開いたではないですか。柴田善騎手もその隙を見逃しません。一気にそのスペースを突くと、ガーディアンもそれに応えるように一気に弾けました。もう一度ビデオで確かめるとどうか分かりませんが、私の記憶の中では一瞬で先頭まで突き抜けたような感覚が残っています。ラスト100mの時点で「勝った!」と早くも確信してました。しかし、さすがに重賞はそんなに甘いものではありませんでした。その日絶好調だった武豊騎乗のアドマイヤカイザーが最後方から一気に伸びてきたのです。「嘘だろ!あの位置から福島コースで伸びてくるんか!」あまりのことに私もかなり慌てました。あとはもう無我夢中でした。ガーディアンに「粘れ!」「踏ん張れ!」「頑張れ!」というようなことを叫んでいたと思いますが、ほとんど記憶はありません、とにかく絶叫していたことだけは間違いありません。そしてゴールした瞬間に「勝った!」と大きなガッツポーズ!しかし、モニターで見ていたわけでなかったので、角度的にそう見えただけで、もしかしたら差されている可能性も私には否定できなかったです。モニターのビデオ再生で間違いなく勝っていることを確認して、再び絶叫とともに大きなガッツポーズ!一緒に応援していたシルク会員の方々と大騒ぎとなりました。この時の興奮は本当に凄いものでした。馬券を的中させた時とは比べものにならないくらい歓喜しました。私の競馬生活の中では間違いなく一番の感動の瞬間でした。自分の馬が重賞を勝つ、そんな夢みたいなことが現実に起きたのだから、信じられないという気持ちと、自分の相馬眼に対して「よくやった」という気持ちでいっぱいでした。このことで一口馬主の素晴らしさを実感することができ、一口馬主はやめられないな、と思った瞬間でもありました。ガーディアンについても、このメンバーで勝ったのだからこれからも重賞戦線で勝てないまでも好走してくれるのは間違いないと私は確信してました。入着さえしてくれれば賞金がそれなりに入ってくるし、しばらくは優雅な一口馬主生活を堪能できるかなとも思っていました。とにかく、この時の私はかなり有頂天だったと思います。まさかこれを最後に地獄へと落ちていくなんて知るよしもなく・・・・・
重賞を勝ったことで秋からの活躍が期待されたガーディアンの復帰戦はセントライト記念でした。ただ、気性的に休み明けが苦手であること、距離2200mは長いと思われたこと、そして鞍上予定だった蛯名騎手が前週に騎乗停止をくらってしまったことなど、不安な材料ばかりが揃ってしまい、結果はやっぱりという感じの7着に終わりました。このレースの結果いかんでは菊花賞も考えていたようですが、きっぱりと菊花賞は諦め、中距離路線を歩むことが決まったのです。そしてガーディアンにとっては第2のターニングポイントを迎えることとなったのです。というのは、次はマイルのオープン特別アイルランドTしかない、と思っていたら、なんと天皇賞秋に挑戦するかもしれないというのです。これには私もかなり驚きました。重賞を勝っているとはいえ皐月賞で7着に負けている馬が通用するはずもないのは分かりきったことですし、あまりに無謀な挑戦だと感じました。これもたぶんシルクサイドが強く希望したのだろうと思います。一口馬主会社としては、G1の舞台は自分の会社をアピールする絶好の機会ですし、当時のシルクは成績がかなり悪かったですから、少しでも好印象を与えたかったのではないでしょうか。勝つ負けるは別としてG1に出走できるのであれば挑戦させたかったのだと思います。まあ、そういう私も心中複雑でした。天皇賞といえば日本競馬ではダービーに次ぐ権威のあるレースです。天皇賞出走を経験できるというだけでも私にとっては大きなことでした。来年は賞金的に出走できる保証はないし、出走できる時に出走してしまった方が得策と私も考えるようになってしまいました。そして天皇賞秋に出走することが決まったのですが、この選択が間違いだったのではないか、と今になって思うのです。もちろん、レース結果は12着という惨敗でした。私もわざわざ東京競馬場まで行って自分の愛馬が天皇賞を走った姿を見たことでとりあえず満足してました。しかし、この後のガーディアンの走りが変わってしまったことを考えると、この天皇賞出走という選択は問題だったかもしれません。それについては後で述べたいと思います。そしてこの次にガーディアンの命運を分けることとなった福島記念出走となったのです。ラジオたんぱ賞を勝った思い出のコースということもあり1人気に推されたのですが、私としてはまだ古馬相手では厳しいかなという気持ちはありました。でも少なくても掲示板は確保してくれるとは思っていました。しかし、このレースで今になっても信じられない、まさかのアクシデントが起きたのです。レース中向正面あたりで何かアクシデントがあったかのようにガーディアンは急激に失速したのです。あまりのことに私は言葉を失いましたし、何が起きたのか全く理解できませんでした。なんとかゴールまでたどり着いたものの、大きく離れたしんがり負けという結果に「信じられない」という気持ちだけでした。当然に「故障」ということが頭をよぎり大きな不安を抱きましたが、競馬ブックの木幡騎手のコメントにはそういうことは一切なく「わからない」ということだけでした。その週のシルクの情報でも「馬体には異常がない」ということで、結局のところは「分からない」ということでした。あれだけのことがあったのだから「何もない」ということはあり得ないという気持ちを私は持っていましたが、プロが「何もない」というのだから大丈夫なのだろうと思うことにしました。しかし、その後のガーディアンの走りを考えれば、このとき「何かあった」と考えるのが自然だと、今振り返って改めて感じます。そう思わずにはいられないくらいその後のガーディアンの走りは精彩のないものでした。続くクリスマスSは7着に敗れたのを始め、ほとんど掲示板すら確保できないという有様です。たまに5着に来ることもあったので「復活の兆し」かと期待すると、その次はまた惨敗という状況で復活のきっかけすら掴めない感じでした。リフレッシュのため放牧に何度か出されましたが効果はまったくなく、いつのまにか3年が過ぎついに引退ということになったわけです。
引退が決まった今になって強く思うことは、ラジオたんぱ賞を勝ったほどの馬が準オープンですら好走できないというのはどう考えてもおかしい、ということです。単に早熟だったという考えもあるかもしれませんが、2歳重賞を勝っただけというならともかく3歳夏の重賞でアドマイヤカイザー、クロックワーク、レッドチリペッパー、マチカネキンノホシを相手に勝っていることを考えれば、少なくても準オープンで凡走するレベルであるはずがありません。こんな風になってしまった原因について私は2つの仮説を考えました。1つめは、気性的トラウマです。これは能力はあるのに馬に走ろうという気持ちがなく、途中でレースをやめてしまうということです。レース中に「つらすぎる」と感じたことで、2度とその領域に入っていこうとしないのだからどうしようもないです。もし、このトラウマだとすれば、その原因はたぶん天皇賞秋だと思われます。何せこの時は、ハイペースでレースが進みレコードで決着するという例年にないハイレベルなものでした。こんなレースにまだまだ未完成な3歳馬が走ったら「こんな経験はもう嫌だ」と思っても仕方ないと思うのです。それで福島記念以降は途中でレースをやめるということが増えてしまったということです。仮説の2つめですが、気管支系の欠陥というか損傷があったのでは?ということです。福島記念での失速はあまりに常識を超えていました。その後のレースでも「息づかいがおかしい」という騎手のコメントが多いことからもその可能性は高いのではないでしょうか。気管支系のどこかがおかしいために勝負どころの厳しいポイントにくると苦しくて走れないというわけです。これではどう頑張っても好走できるはずがありません。実際に昨年末に獣医に診てもらったら喉に何かができているというではないですか。私は「やっぱりそんなところだろう」と率直に思いました。このことがレースにどの程度影響を与えるのかは分からないので、確かなことは言えないのですが、少なからず影響を与えたのではないか、というのが私の考えです。ラジオたんぱ賞では苦しい流れでも勝ちきったのだから生まれつき悪かったとは考えづらいです。たぶん福島記念の時に損傷したのだと思われます。あるいは、天皇賞秋の時にすでに損傷していたのかもしれません。いずれにしろ、天皇賞秋での厳しい走りが何らかの影響を与えているのではないかと私は見ています。2つの仮説を説明しましたが、精神的なものだけであれば、何かのきっかけで立ち直ると思うのですよね。でも肉体的な損傷であれば治癒されない限りは同じことの繰り返しです。そういうことで私は基本的には気管支系の損傷が原因ではないか、と思っています。ただ細かいところをつっこまれるると説明できないこともあるし、医学的ことはど素人なので分かるはずがありません。とりあえず私はそういうことで自分自身を納得させようということです。ただ、いずれにしろG1出走という欲のために1頭の有能なサラブレッドの能力が失われてしまったのではないか、という思いが強いのは間違いないです。G1に出走するということはそれだけで名誉なことであるのは確かですが、あまりに背伸びしすぎるとかえって悪影響を及ぼすということもあり得るのだなと私は勝手に反省しています。そういう意味では非常に勉強となった天皇賞秋挑戦だったというか何事も経験というのが重要なのかもしれないなと思いました。この3年間があまりにつらいものだっただけに、そういうマイナス的なところばかり強く残ってしまっていますが、ガーディアンがラジオたんぱ賞という重賞を勝ったのは紛れもない事実であり、私の愛馬がそういう偉業を成し遂げたということは大きな誇りです。その後はどうであれ、私に重賞をプレゼントし、大きな感動を与えてくれたのだから、ガーディアンに対しては感謝の気持ちしかありません。本当にいろんなことがあり、ガーディアンに出会えなければ経験できなかったこともかなり多かったです。そういう意味では本当に多くのことを学ばせてもらいました。私にとっては忘れたくても忘れられないかけがえのない愛馬です。本当に今までよく頑張ったと思います。今後は地方で走るということらしいので、ガーディアンの健闘を祈りたいと思います。
ガーディアン!今まで本当にありがとう!そしてお疲れさまでした!これからも頑張れよ!おまえのことは忘れないぞ!
最後に、長きにわたりガーディアンを応援してくれた皆様方にも感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました!
続きは日記の最後尾とつながります。
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