オヤジのひとりごと(1997年分)


ひとりごと事初め

10/25/97記 

 変なオヤジだって、むかしは若者だったし、楽しくダイビングしてたんだぜ。フッと気が付いたらオヤジになっていて仲間がいなくなってただけなんだ。そんでもって無性にさびしく感じて、このままダイビングやめちゃうのって悲しすぎるって思ったんで、復活するぞとなったわけ。むかしみたいに海にいきたくなってさー。でも仲間いないもんだからショップのツアー行っても楽しくないんだよね、もう顔見知りはスタッフだけだから。

 インターネットはいいよな。オヤジは自由な時間がほとんどないんだよ。電子メールで連絡取って(いまいちinteractivityが電話より悪いけど、家族が寝静まってんのに大声で電話もできないし)海へ行って仲間になるってのができるんだもんね。仲間を増やすためにこのwebページもやってるんで、特に私と同じ様な境遇のオヤジ(オフクロでも、もちろん独身でも構わないけど)ダイバー達!仲間になろうよ。ダイビングに行こうよ!


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ドライスーツ修理物語

11/16/97記

11/3/97(Tue)

今週末富戸に行くのだが、4年半振りのドライスーツとなり、心配が頭をよぎる。冷静に考えないと、身体が着かた脱ぎかたを忘れている。だが、こんなことは大したことじゃない。時間がかかるだけなのだ。もっと重大な事がある。大丈夫なのかということだ。ダイビング以前の話なのだ。そう、体型が変わってしまったがために入らないなんてことはないだろうか?先週、富戸に行った人からの情報では、まだ水温20℃あるという。楽勝じゃん。ダメならウエットだあー。

 部屋の中で着てみた。着れたぞ。太ももが少しきつい。腹は何とかなっている。すごく暑い。着るのに結構格闘した。脱げるのか?ちとヤバイかもしれない、と思い、すぐに脱ぐことにした。頭は脱げたが、両手をいっぺんに脱ごうとして両手首が詰まった。シマッタ!とにかく片手を先に脱がないとうまく脱げない。ドライの手首の裏返った部分を踏みつけて、思いっきり右手を引き抜いた。やっとのことで抜けた右手を使って、左は簡単に抜けた。大汗をかいた。

 その時、恐るべき事件が起こった、というより発見した。ななっ何と、首のネオプレンの縫合部分が破れているではないか?!これは困った。昔のスーツボンドはとっくにカチンカチンだろう。そもそも固くなったのを見つけた時に捨てたんだっけ?

 ごはんですよ、との女房殿の声に全ての作業を中断し、一部始終を見ていた娘と夕食の食卓に向かった。娘は私の後にドライスーツを着てみたいと言って待っていたのだが、容赦ない招集命令と首破れ事故発生のため、あえなく待ち時間を無駄にするという悲しい結末を招いてしまった。

11/5/97(Wed)

 スーツボンドを買いにダイビングショップに行った。AQUASEAL(McNETT CORP.日本ではエフエルコーポレーション取扱い)という接着・シール剤を買ってきた。透明だ。普通のスーツボンドよりも強力だということでこれにした。昔のスーツボンドは、貼ろうとする面の両面に薄くボンドを付けて、半乾きまで待ってから強く押し付けるとすぐに強い感じでくっついた。そのイメージがあったため、試した時少し落胆した。それどころか、全然半乾き状態にならない。敗れた面同士を貼ろうとしても、手を放すと、またはがれる。うまくいかない。洗濯ばさみで傷口を無理矢理くわえさせて仮固定して寝た。完全に乾くのには10-14時間かかると取説には書いてある。「なにやってんの?早く寝たら?」との声に、「今日中にメド付けとかないと、土曜日行けないんだよ。」と答えるも、興味の無い女房殿は「おやすみー」。

11/6/97(Thu)

 朝起きて(貼ってから4時間後である)昨日の洗濯ばさみを外してみると、まあまあくっついている。くっつき過ぎのところもあるので、剥がしぎみに力を入れて調整した。昨日は接着剤としての効果を期待したためうまくいかなかったんだと思い直し、今日は、シール剤としての役割に期待してみることにした。洗濯ばさみ作戦で傷口の真ん中あたりはくっついているので、敗れた面に塗るというより、傷口の上からシール剤を流し込む形の作戦に切り替えたのだ。表からは傷口を完全に塞ぐ感じで塗った。会社から戻るとほぼ固まっているはずだから、そうしたら、今度は裏返して、裏からシール剤を流し込んでサンドイッチ構造にしようと考えた。

 家に帰ってみると作戦が功を奏している。表側は、すでに固まっていて、このまま剥がれなければ、ひび割れしなければ問題無いと思われる。さて、裏だ。今朝の要領でシール剤を塗る。うまくいってる。塗った面と、対向する面が接触しないように対向する側を洗濯ばさみでつまんで吊り下げた。シール剤が重力で流れてしまわないようにバランスを取るのがちょっと難しい。

11/7/97(Fri) 

 ばっちりだ。何とか間に合った。水曜の夜には一瞬どうなることかと思った。明日の進水試験が待ち遠しい。と言いつつ、ウエットも車に積み込んだ。

11/8/97(Sat)

 水没無し。目出度く直ったようだ。2本潜るも、やはり水没無し。ちょっと気になってたバルブも正常動作してくれた(これはバルブのオーバーホールに絡む問題)。冬眠せずにすみそうだ。接着・シール剤の乾燥した物は、触った感じがちょっと硬い。ネオプレンの伸び具合と接着剤の伸びが違うことから来る剥がれだとか、違うところに応力がかかって破れるとかが今の所心配ネタであるが、それはそれ。破れてからまた考えよう。

 以上、これまでの作業を振り返り、次に同じ修理するならベストな方法は以下の手順かなと結論した。

 (1)まず、通常の黒いスーツボンドで破れた面同士を貼りあわせ、十分乾かす。この方がきっちり破け目が固定できる。AQUASEALで固定しようとするのは、結構至難の技であった。

 (2)次に補強の意味で、AQUASEALを表と裏から薄く塗る。この時、ピンホールやスーツボンドでちゃんと付いてない部分があっても、埋め込めるようにする。もともと粘性が高いので、余り厚く塗りすぎない方がいいかも知れない。

 書き出した時は、勢いにあふれていたのに、終わって読み返してみるとぜんぜんつまらないし、勢いが尻すぼみになってることが分かって愕然としている。ここまで読んでくれた人、お疲れサマでした。次回作は、もっと面白いのを書きたいと思い、ネタを探しております。


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ストロボだけだと思ったらカメラも水没事件

11/19/97記

 久しぶりに気持ちよい1日を過ごし、ダイビング器材を干し場からバッグにパッキングし終えた。忘れ物は無いかな?おっといけない、カメラがまだ塩出し中だった。水オケの中に浸けっぱなしだったのを取り出し、水切りのために、すのこの上に置いた。ダイビングサービスのスタッフの一人がストロボ水没してるみたいですよと教えてくれた。本当だ!拡散板と表の透明ポートとの間に水滴が見える。オーリングに何か、かんだのかな?などと思う間もなくふと、今日の1本目のことを思い出した。あれかな?

 このストロボは、電池の接触が注意しないと悪くなりやすく、これまで何度も水中でREADYランプが付かなくって、ガンガン叩いて接触状態を直したことがあった。今回もストロボのスイッチを入れた時にREADYにならなかったので、水中でガンガン叩いた。いつもは数発でONになるのだが今回はキュイーっていうチャージ音がしない。おかしいと思って更に強く(といっても水中なのでそんなに強くは叩けない)叩いた。相変わらずだ。悲しくなって、シルエット写真でも撮るかと思いシャッターを切るとストロボは発光した。その後、ストロボは順調だった。帰宅して、早速中を開けてみた。電池室の方から水が出た。でも少しだ。全部分解して、基板とか、電池用の接点とかの水を拭い、ブロワーで水滴を吹いた。数日そのまま乾燥させ、もう一度、基板を中心に電気系統での錆をチェックして拭きにくいところで錆が出ている所も丁寧に拭き、発光試験もOKだったので、再度組み立てて保管することにした。今の所、異常は認められない。これ以上錆が出なければOKだろう。

 話が戻るが、2本目のダイビング途中でフィルム切れになった。1本目でいっぱい撮りすぎた(36枚撮りの20数枚終えていた)ためだ、とすなおに納得していた。フィルムカウンターを見た訳ではなかった。帰宅して、フィルムを巻き戻そうとしたら、巻き戻しがすごくきつい。このまま無理に力を入れると、フィルムを切ってしまうか、Nikonosを壊してしまうと考え、写真屋に持って行くことにした。ストロボのコネクタを外し、キャップを付けた。何年も開けてなかった(TTLを使ってなかったので)電池ケースの蓋を塩かみ状態なので十分注意しながら開けた。すると、結構、塩が中にも回っているのが分かった。もしかしたら、長い時間をかけて水没したのか?とにかくここもキャップを閉め、写真屋で巻き戻してもらいに行った。裏蓋の開け方とかを説明した。昔、Nikonos III型を写真屋に持っていきフィルムを巻き戻してもらったとき、どうやって開けるのかを説明するも、店員がなかなか分かってくれなかったことを思い出しながら、V型からフィルムを巻き戻している店員を見ていた。慣れた手つきでささっとパトローネを取り出し、マウントしちゃっていいですか、と聞いてきた。スリーブでいいです、と答えながらも、どうして巻き戻らなかったのか早く知りたかった。暗箱から出てきたV型の裏蓋は空いているのに、カウンターがSに戻っていない。30の所で止まっている。おかしい、36枚撮ったつもりだったのに。もしかして、30枚撮った所で巻き上げができなくなっていたのかもしれない。店員もどうしてですかね、といいつつチェックしている。その内、あれ、濡れてる、と言い、シャッター幕が湿ってるのを見つけた。修理に出された方がいいですよ、と言われて水没が決定的になった。III型なら、軽水没は全く気にしないで済むが、V型は電気基板が入っているので、部品とか錆びたら手に負えない(どこをどう開ければいいのか分からないのと、元に戻せる自信がなかったので分解に踏み切れなかった)ので、あきらめて、水中カメラ専門店に修理に出した。修理に約3週間かかると言われた。基板交換になると3万円以上かかる事もあり、修理内容によって異なるとのこと。悲しい。


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せんせい

12/05/97記

 「せんせい」って何のことだかご存知ですか?森昌子が浮かんだ人は同世代かも。水中ボードのことを指すのですよね?ちがうの?大き目のと小さ目のと2種類あって、小さいのを「せんせいミニ」って呼ぶんですよね?と私は勝手に理解しています。これに関してメーカとか入手の可能性とかご存知の方は、是非情報を下さい。コンパスやダイコンで有名なフィンランドのスント製品を国内で扱っているFLコーポレーションのカタログの中に、類似の製品(それとも初めっからこれがせんせいなの?)が出ていて、マグネットスレートっていう名前が付いていました。定価\5,000也です。オリジナル?のせんせいミニとはいったい何者???


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水没事件その後

12/19/97記

 修理を依頼してあったNIKONOS-Vが帰ってきた。基板交換になってしまい、大枚をはたく結果となってしまった。俺はTTLなんて使わないからと言って、買ってから先月水没するまで何と11年間電池の入る所を開けてなかったのです。今から思えばなんたる怠慢。真剣にNIKONOS WORKSHOPを熟読して、考え方を入れ替えたのです。感化されました。早速、補修部品としてのオーリングセットをV型用とIII型用とそれぞれ買い求めてきました。水中カメラもダイビング器材と同じなので定期オーバーホールが必要であるという教えのありがたみがここに来てやっとわかった次第です。フォト派のダイバーは気を付けましょう。


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