12/18/99: 伊東2ボート日帰りダイビングの報告

 参加希望者の数がどうなるか分からないままスタートした伊東ボートの企画だったが、団体割引料金の適用を受けられる5人以上という線を最終的(当日朝)には下回り、4人が伊東港に集合した。

 受付けにて登録などを済ませ、9時の出港をリクエストした。ポイントは白根南と満根をお願いした。我々の乗ったのは「あきら丸」。海は風波が少しあるものの、穏やかだが、空は曇天。日差しが望めそうな気配は無い。寒い一日。若潮。

1本目 (#325):

ポイント名: 白根南

陸上の気温:7℃、水面16℃、水中16℃、曇り、西風弱まってきた。

透視度:14m、透明度:21m

最大水深:30m、滞底時間:41分

 潜行開始直前、1名体調不調を訴えリタイヤ。残念ながら2本目もキャンセル。船酔い+波酔い+きついウエットスーツの相乗効果が原因か?!残る3名でボンテンロープ伝いに潜行した。さすがに透明度は良い。大きな根に付いた一面のソフトコーラルが美しい。なんとかエビのいる岩を目指す予定だったが、陸上で見てきた地図のイメージと実際の地形とが大きく違っており、もっと西寄りに進路を取るべき所を、根を回るコースを取った。水温も11月中位までは22℃位あったのに、ここ最近急激に下がっている。そのせいか、魚影が少ない。根付きの魚しかいなくなっている感じ。それでも、ソフトコーラルやイイジマフクロウニを背景にサクラダイ、キンギョハナダイの乱舞は彩りも鮮やかで見とれてしまう。そんな時、100匹を越えるイサキの群れが帯のようになって目の前を流れていく。ああ、来て良かったと思う瞬間である。こういうシーンでは写真を撮ってはいけない。自分の目で目の前で起こっているライブを体感しなければもったいない。ファインダー越しでは平面的にしか捉えきれない。イサキの去った後は、魚うじゃうじゃでない場合の必然としてマクロ生物探しモードに入り、穴があったらライトを当ててみる。ウツボが多い。イタチウオも尻尾をこちらに向けて中に入っている。岩と岩の切れ目を抜けると、大イソギンチャク畑に出た。ソラスズメダイやミツホシクロスズメダイが良く目に付くがクマノミは少ない。水深を徐々に上げながら、ボンテン下まで戻って来た。付け根が鮮やかな赤で触手が白のケヤリムシを写真に収めたりして名残を惜しみ、同じボートに乗り合わせた他のパーティーが安全停止を終えてボートに戻り始めたのを確認して、浮上開始した。3分の安全停止をしてから、浮上した。港に戻る間に手はかじかみ、震えが来る。寒い。他に見た魚は、コガネスズメダイ、ネンブツダイ、オオスジイシモチ、コガネスズメダイ、イシダイ、キンチャクダイ、ソラスズメダイ、シラコダイ、ニザダイ、イラ、ブダイ等。回遊魚も来るか来るかと割合水面をチェックしていたが、現れなかった。最も、イワシだとかキビナゴとかの群れもいないので来そうな気配も無かったのではあるが。

 DSに戻るり温水シャワーで暖を取ると、共に、冬季限定の豚汁サービスがうれしい。次は12時出港をお願いした。

2時間17分後の2本目 (#326)

ポイント名: 満根

陸上の気温:7℃、水面17℃、水中17℃、曇り、無風。

透視度:12m、透明度:20m

最大水深:20.3m、滞底時間:53分

 一周するのもすぐだと言う、マクロ天国?!満根に入った。付けてもらったのは北側のボンテン。地図を水中ノートに書き写し、見られるはずの生物(根付きだから確実ですよと某...は、おっしゃっていたが)を記して見に行った。ボンテン下のベニイザリウオ黄色、いない。タツノオトシゴ、いない。右回りに一周を開始する。チェック項目から外してあったが、アオヤガラはいた。しかも群れている。個体がでかい。1m級のもいる。こんなのが10匹以上はいた。穴の中にはオオスジイシモチしかいない。砂地にスナイソギンチャクは無い。壁には数少なくなってしまった死滅回遊魚のチョウチョウウオがペアでいた。こういうのは嬉しいものだ。根の南東の岩には、ヤマドリとタツノイトコと書いてある。5cm位の小さなヤマドリを見つけた。メスである。タツノイトコはどこにいるのか分からない。アオリイカを見つけてシャッターを押す。黄色地にチョコレート色のつぶつぶが付いたようなウミウシを見つけて、絞りを3通り変えて接写してみる。イザリウオ赤、白のいるはずの岩も見てみたがいない。ニシキフウライウオの赤と白のペアもいない。穴の中にいた2匹のオトヒメエビは、穴が行き止まりだったので逃げ場所を失い、じっくりと観察をさせてくれた。同じボートに乗り合わせた他のパーティーが安全停止を終えてボートに戻り始めたのを確認して、我々が一番最後に浮上開始した。3分の安全停止をしてから、浮上した。ボンテンのロープにはニジギンポが付いていた。その他見た魚は、カワハギ、ササノハベラ、スズメダイ、キンチャクダイ、ウツボ、キンセンイシモチ、ナガサキスズメダイ、ゴンズイ、ミツボシクロスズメダイ、クマノミ、スズメダイ、カサゴ、ウツボ、シラコダイ、ミナミゴンベ等。

 これにて1999年の潜り納め。

利用ダイビングサービス:伊東ダイビングサービス

         〒414-0054 伊東市鎌田367(事務所)

         電話:0557-38-5146

2ボートガイド無し¥12000+tax (タンク2本、ボート2回、施設使用料)。駐車場無料。


10/23/99: 伊豆海洋公園2ビーチ日帰りダイビングの報告

 木曜日には潜水禁止になってしまったほどの、このところの北東の風も金曜日にはおさまり、曇りと言っていた天気予報も良い方にはずれ、とても気持ちの良い一日になった。今回は、何と11人もの大パーティーとなったので、特にバディーシステムを徹底し、プレダイブチェックや緊急時の対応等の再確認をお願いした。まるで富戸かと疑う程、タンク置場付近(昔、そう言えばエルニド小屋とか言ってましたよねえ:古すぎて知っている人の方が少ないか!)のダイバーの数がすごかった。やはりエントリスロープとロープ張り替え工事の影響か?

1本目 (#323):

ポイント名: 2番の根

陸上の気温:23℃、水面21℃、水中21℃、晴れ、無風。

透視度:12-15m、透明度:20m

最大水深:26.5m、滞底時間:40分

 水面移動で1番の根の上を越え、1番の南の通称クマノミの岩(サンゴイソギンチャクがあって、ミツボシクロスズメダイとクマノミの居た所)からエントリーし、ゴロタと砂の境をたどって2番の根を目指した。2番の根に着くと、我々の先を水面移動していた人達がいて混んでいたので、3、4番側には行かず、すぐ回りこんで2番の裏に出た。ここまでアゲンストの流れだったので、後は帰りは楽チンだった。キンチャクダイやレンテンヤッコを横目に2番の根の上に行き、サンゴイソギンチャクの群生地で吹き流しになりながらクマノミ、チョウチョウウオ、等を見て、北側にそのままドリフトで降りた。

 帰りは少し岸よりのコースでブダイの獰猛そうな口を見たりしながら1番の南まで戻り、クマノミの岩でクマノミと数が増えたミツホシクロスズメを確認した後は、クエ穴、カメ岩には寄らずに中層を流して砂地とゴロタの境にそって戻った。70cm位あろうかというアオブダイが数匹ウロウロしていた。エントリー/エグジットポイントから真東の所からカケアガリをまっすぐにエントリーロープの所まで帰って来た。カケアガリでは相変わらず、ソラスズメダイの群れが見られた。

2時間31分後の2本目 (#324)

ポイント名: ブリマチ

陸上の気温:23℃、水面21℃、水中21℃、晴れ、無風。

透視度:14m、透明度:20m

最大水深:25.9m、滞底時間:39分

 

 入ってすぐに潜行し、いきなりイシガキダイが現れた。まずは1番のクエ穴をのぞき、大きいアオブダイが頭隠して尻隠さず状態になっているのと、オオスジイシモチを見て、カメ岩の上を通り、キンギョハナダイの群れを眼下にしながら魚礁を目指した。魚礁付近では、ムレハタタテダイがパラパラといたり、アオリイカが群れていたり、イシダイまでもが10匹以上の群れになっていた。メイチダイとかウミヘビ系を特に探すこともせず、そのまままっすぐブリマチに当て、イワシの大群を横切るようにブリマチの奥へ、東から北東の方向へ進んた。一瞬で一匹の回遊魚が目の前を過ぎった(種類の判別つかず、20cm位)。帰りは岸側の浅い所を通って1本目と同じ場所からまたまっすぐにエントリーロープの所まで帰って来た。やはりアオブダイは大きいのが数匹ウロウロしている。カケアガリではメジナ、ニザダイ、カミナリベラが目についた。

利用ダイビングサービス:伊豆海洋公園ダイビングセンター

         〒413-02 伊東市富戸841-1

         電話:0557-51-1129

タンク1本\2000×2+税、一般入園(施設使用料)\2100(税込み)、駐車場\700(税込み)。


9/11/99: 八幡野2ビーチ日帰りダイビングの報告 

 9月も半ばだというのに、未だ猛暑が続いている。このところ秋も足早に近づいており、天候も不安定になりがちである。その不安定のど真ん中の一日となった。朝から空はどんよりしていて、行きの道中も何度か大雨にみまわれた。

 伊豆海洋公園とか富戸では透視度が15m位抜けていて気持ちいいらしいという情報はあったが、2,3日前から透明度の落ちている八幡野も少しは回復してないものかと淡い期待を持って、でも悲惨な場合に備えて、マクロ狙いの1時間越えダイビングというキャッチフレーズで臨んだ。DSに到着して気になる透視度をホワイトボードで確認する。相当良くない。あーあと思ったが、ニコノス置いてきて正解であった。

1本目 (#321):

ポイント名: ビーチ(アジ根沖)

陸上の気温:28℃、水面24℃、水中23℃、雨。

透視度:4-6m、透明度:2m

最大水深:24.3m、滞底時間:50分

 1本目は、アジ根の沖側に行って、トサカとそれに付く生物を狙おうとした。しかし、透視度が悪すぎる。トサカがどこにあったかはっきり覚えていなかったためか、それとも水中ブルドーザーによって破壊されてしまったためなのか、トサカを見つけることはできなかった。ほんの少し東への流れを感じたのと、水温の低下が透視度の向上とほとんどリンクしないため、あんまり粘らずにアジ根に戻ることにした。その途中でオトヒメエビを従えた良い型(うまそう)なイセエビがいた。アジ根の亀裂にミナミハコフグの幼魚が見られるというので探していたが、いたのはイタチウオ、オオスジイシモチ、サラサエビのみ。あんまり魚も多くない。見かけた魚は、ミギマキ、タカノハダイ、オハグロベラ、ササノハベラ、ホンベラ、イラ、ニザダイ、シラコダイ、婚姻色のキンギョハナダイオス×いっぱい、アカハタ、ソラスズメダイ、マツバスズメダイ、ハコフグ、ウミスズメ、キタマクラ、ネンブツダイ、ウツボ、トラウツボ等。

1:55後の2本目 (#322)

ポイント名: ビーチ(とんがり岩周辺)

陸上の気温:28℃、水面24℃、水中22℃、雨時々晴れ。

透視度:4-6m、透明度:2m

最大水深:16.3m、滞底時間:55分

 1本目にはイザリウオもギンポも見なかったので、2本目はもっとじっくり探そうということで、事前情報「とんがり岩の黄色のカイメンにベニイザリウオがいる」というのを探すことにした。1本目の潜りかたとは随分違って、岩に付いてるカイメンを一つ一つよーく見て行った。途中、ヨウジウオ科のホソウミヤッコを見つけるとか小さいベニハゼのような魚を撮ったりなどマクロにはまっていると、水深から考えて、そろそろアジ根に着いてもよい頃であった。東に少し振るとアジ根の真ん中辺りまで来てしまっていたので、引き返そうとしたら、ドライスーツ軍団が岸の方からやってきた。軍団は先頭が八幡野DSのガイドらしかったため、私は始めは遠巻きにしていた。あ、あれがとんがり岩だと気付くのにそんなに時間はかからなかった。そしたら、彼はQuestにベニイザリウオ2匹と書いてお客さんに奴の居場所をライトで照らして見せていたのです。私は一目散で自分のパーティーに戻り、イザリウオのカイメンに行くように促し、軍団が去るのを待ったのです。ベニイザリウオ2匹はグレーというか薄紫色の固体と同色で汚れ模様ありの固体が20cm位離れてカイメンに乗っていた。ラッキー!ちょっと「おズル」だったが、とにかく八幡野に来てベニイザリウオが見られてよかった、よかった。しばし撮影して、帰り支度を始めて少し行った所に、ヤマドリを発見。雄のようだが、ちょっとつついたが、威嚇をしてくることもなくきれいな背鰭は見せてもらえなかった。結局、トウシマもアライソもコケギンポにはお目にかかれなかった。

 確かに透視度は悪かったが、狙いをマクロフィッシュウォッチングに絞ったのが効を奏したと言える。とっても久振りにじっくり岩を見て回るスタイルであったため、特に2本目は最後に少し寒くなってきた。当初70分ダイビングにしようと話していたが、早めではあったが引き返すことにした。

利用ダイビングサービス:八幡野ダイビングセンター

         〒413-0232 伊東市八幡野826

         電話:0557-53-3711

タンク¥2000×2、施設利用料¥1000、駐車場¥500(全て税別)


8/13-15/99:伊豆海洋公園ダイビングの報告

 8/11、12と根府川のプール12Dにてダイブマスターコースのプール実習を終了し、残りの海洋実習へとやってきた。

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 8/13(Fri.)  前日の夜中から熱帯低気圧による大雨が降り始めた。静岡県伊豆地方に大雨、洪水警報が発令された。しかし、強風、波浪については注意報も出ていない様子だった。風向きも南よりの風なので、エントリー/エグジットの場所はベタであた。

1本目 (#314):

ポイント名: 砂地の漁礁からオクリダシ

陸上の気温:30℃、水面26℃、水中24℃、曇り時々雨。

透視度:6m、透明度:10m(砂地で透視度12m)

最大水深:18.2m、滞底時間:41分

 まずは水中地図作成のため砂地の漁礁に行き、オクリダシに帰ってから、オープンウォーターコースのデモンストレーション役、講習生役、アシスタント役のシミュレーションをマスククリアとレギュレーターリカバリーについて実施。目的は「海洋トレーニングにおけるダイブマスターの役割#1」。スキルサーキットの残りの緊急スイミングアセントとオクトパスアセントの評価。見た魚は、アオブダイ3匹、アオヤガラ、マアジの群れ、キビナゴの群れ。

1時間33分後の2本目 (#315)

ポイント名: 1番の根

陸上の気温:30℃、水面26℃、水中25℃、曇り時々雨。

透視度:6m、透明度:10m(1の根の先端で透視度12m)

最大水深:16.2m、滞底時間:51分

 器材のセッティングの声によるコントロール/問題解決。浅い所は濁っている。水中地図作成のために1番の根を回ってきてから、OWコースのデモンストレーション。目的は「海洋トレーニングにおけるダイブマスターの役割#2」。10cm位の小さなアオリイカが10数匹群れで固まっていた。オクリダシ(デモ中)にヒラメ発見。

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 8/14(Sat.) 雨のためJR伊東線が不通になり、IOPはお盆だというのに余り混んでいない。雨は相変わらず強い。

1本目 (#316):

ポイント名: 1番の根

陸上の気温:27℃、水面24℃、水中24℃、雨。

透視度:7m、透明度:12m

最大水深:25.0m、滞底時間:34分

 ウネリが少し入っている。風は弱くなってきた。水中地図作成用の調査。見られた全ての魚を水中ノートに記録。1番の根からイソギンチャクの岩に行き。越冬クマノミ2匹とミツホシクロスズメを確認して壁伝いに一度沖に振ってから帰ってきた。海中は暗く、ツマグロハタンポが群れで出てきている。

37分後の2本目 (#317)

ポイント名: 1番の根

陸上の気温:28℃、水面24℃、水中24℃、曇り。

透視度:7m、透明度:12m

最大水深:22.2m、滞底時間:42分

 風、波ともにおさまってきた。今度は1の根のカメ岩から漁礁、ブリマチへ行き、砂地とゴロタの境に沿って帰ってきた。エグジット前に安全停止をした。本日チェックした魚は:オヤビッチャ、ネンブツダイ、ソラスズメダイ、クロホシイシモチ、キタマクラ、ニシキベラ、イラ、ホンベラ、アイゴ、ウミスズメ、ホンソメワケベラ、オジサン、ツノダシ、ブダイ、ニザダイ、メジナ、タカノハダイ、カミナリベラ、キンチャクダイ、ユウダチタカノハ、イサキ、スズメダイ、マツバスズメダイ、オオスジイシモチ、ササノハベラ、ミギマキ、キンギョハナダイ、シラコダイ、イトヒキベラ、ルリハタ、カサゴ、ハコフグ、オハグロベラ、クマノミ、ミツホシクロスズメダイ、アカエソ、キュウセン、ウミタナゴ。エビ類は:サラサエビ、オトヒメエビ、イソギンチャクカクレエビ。

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 8/15(Sun.) 朝は晴れていたのに海に着く頃には雨になった。変な天気である。昨日不通だった電車は復旧しており、海洋公園もとても混んできた。

1本目 (#318):

ポイント名: 1番の根

陸上の気温:30℃、水面24℃、水中24℃、雨。

透視度:10m、透明度:15m

最大水深:23.2m、滞底時間:33分

 今日はまたベタになった。今日の目的は「講習を伴わないトレーニング#1」1本目、ガイド役。1番の裏のカメ岩とミツホシクロスズメを見に行った。問題解決;潜行出来ないダイバーを助ける。アオヤガラが浅場で見られる。アオブダイのファミリー(5匹)がうろついている。クエ穴の中にはルリハタ、イタチウオ2匹、オオスジイシモチ。1番の先端のカメ岩にはウツボとアカハタがいた。

46分後の2本目 (#319)

ポイント名: 1番の根

陸上の気温:30℃、水面24℃、水中24℃、晴れ。

透視度:10m、透明度:15m

最大水深:23.0m、滞底時間:21分

 晴れてきた。2本目は耳抜きができなくなるバディーの相方役。砂/ゴロタに沿って1番のカメ岩に行き、中層を泳いでカケアガリのところのボンテン(ブイ)まで戻ってきた。カケアガリではチョウチョウウオがいた。

41分後の3本目 (#320)

ポイント名: 魚礁

陸上の気温:30℃、水面24℃、水中24℃、曇り。

透視度:12m、透明度:15m

最大水深:14.3m、滞底時間:20分

3本目は、ゲージを岩にひっかける役。コースは漁礁に行ってそのまま帰ってくる。砂地/カケアガリの境をキハッソクが1番方面に泳いで行った。カケアガリでミナミハコフグの幼魚、マツカサウオがいたらしい。ボラも数匹群れていた。

利用ダイビングサービス:伊豆海洋公園ダイビングセンター

         〒413-02 伊東市富戸841-1

         電話:0557-51-1129


07/31/99: 伊豆海洋公園2ビーチ日帰りダイビングの報告

 このところ毎日熱帯夜と真夏日が続く。連続何日とかTVで言ってたが数字は忘れた。太平洋高気圧の安定な状態が続いている。なぜか南風も結構強いのがここ数日続いている。IOPのエントリーポイントは北東の風でなければ大丈夫なので、まさかクローズはないと確信していた。夏休みの晴れた土曜日を甘く見たことを思い知りながら集合時刻に1時間以上も遅れてやっとの思い出到着。確か前回の海洋公園も遅れたんだった(反省が足りない!)早川−網代間の海水浴場呼び込み専用車線のせいで135号線の渋滞は起こるのであった。

 7/10頃オニイトマキエイとヒメイトマキエイが砂地に出現し、話題騒然となっていた。ヒメイトマキエイの方は漁師の網にかかって上げられたとか、全部で3枚だったとか、富戸でも出たとかいろんな話し(ウワサ?)があったが、マンタ出現自体は本当の話しらしい。当然ダメとわかっていながらも期待してしまう単純な私は、ニコノスは持たず、ハウジングに入れたカメラのみを持って来たのだった。

 海に到着してみるとエントリーポイントはすごく穏やかだが沖合いが南から北にもろ風波が立っている。今回は、「泳げる人限定の海洋公園遠泳ツアー/サンカク、ブリマチ狙い」

という設定で集まったのは5人。長距離水面移動を覚悟し、いざ、サンカクへ。

1本目 (#312):

ポイント名: 5番の根

陸上の気温:31℃、水面21℃、水中19℃、晴れ、強い日差しと強い南風。

透視度:6m、透明度:10m(5の根の先端で透視度12m)

最大水深:34.8m、滞底時間:43分

 エントリーポイントから海に入るのは近年まれと言っても良い程穏やかで楽に入れたものの、外海は風波の波高が大きく、結構縦に揺さ振られて、スノーケルから水が入ってくることもしばしば。これにもめげず、取り敢えず5番の係留ブイにたどり着いた。サンカクは更に遠いようだし、透明度も良くなく、底の地形を見ながら水面移動できないし、波は高いし、等の理由で、5番に入ることにした。5番の根は先端が沖に向かって尖っていないため、だらだら深くなる感じである。先端の方は結構水がきれい。水温が少し下がるのにつれて抜けてくる。透視度が上がった。キンギョハナダイ、ルリハタ、キンチャクダイが多い。大好きなレンテンヤッコもいた。少しうろついた後は、ほぼ直線的に帰ってきた。周りではさすがに時期である。講習の人達が多い。マンタは出なかった。

3時間32分後の2本目 (#313)

ポイント名: 2番の根

陸上の気温:32℃、水面21℃、水中19℃、晴れ、相変わらず南風強い。

透視度:6m、透明度:10m(2の根の先端で透視度15m、透明度20m)

最大水深:28.5m、滞底時間:49分

 1本目は、直線的に帰ってきてしまったので、今度はじっくり2番の根を裏まで回ってくるコースを設定し、1番の根を越えた辺りまで水面移動し、クマノミのいるイソギンチャクの岩の所で潜行した。まっすぐ2番の先端に向かった。ここでも水温が下がると共に透視度が上がった。アジの群れ、キンギョハナダイの群れなど見ながら3番4番を遠くに見ながら2番の裏側に来た。裏側は、ソフトコーラルがまだびっしりある。初めて2番に来た時は、北側にもびっしりあったのになあなどど思いながらも、十分当時を思い出させてくれる程の量が裏(南)側に残っていてうれしかった。クマノミ、イラ、ブダイ、メジナ、ニザダイ、チョウチョウウオ、ソラスズメダイ、レンテンヤッコ、ミギマキ、タカノハダイ、ユウダチタカノハ、オハグロベラ、ホンソメワケベラ、ヒメコウイカ、クサブグ等見ながら帰ってきて安全停止をやってから上がった。

 今回はentry/exitのスロープにコンクリート流し込み工事の後の初めてのエグジットであったが、やはり随分楽に上がって来れるようになってよかったと思う。特に今の時期は講習生がロープを握って長蛇の列になるので、その脇を出入りするのに足元が安定するのでとても楽になり、ありがたい。という反面、ここのエグジットが嫌いという理由で避けていたダイバーも来るようになると、また混雑に拍車をかけるので複雑な気持ちである。

利用ダイビングサービス:伊豆海洋公園ダイビングセンター

         〒413-02 伊東市富戸

         電話:0557-51-1129

タンク1本\2000×2+税、一般入園(施設使用料)\2100(税込み)、駐車場\1000(税込み)。


06/26/99: 安良里2ボート日帰りダイビングの報告

 昨年は、計画していた前日から強い西風が吹き、急遽行き先を変更したためにおあずけとなった「安良里トビエイ乱舞ツアー」を今年も企画した。正に梅雨の真っ盛りであり、梅雨前線の位置によっては風が東になったり西になったりと、気になる週間天気予報と現地情報であった。前日のサービス情報ではボートOKとのこと。出るには出るが...という局面も心配されたが、予定通り安良里に集合となった。

 安良里漁協ダイビングセンターやタツミのHP等では朝がトビエイに出会える確率が高く、午後入ったお客さんは残念ながら...等という状況報告が載っていたこともあり、今回の参加メンバー7名が集合するやいなや、ブリーフィング開始から、器材のセットを済ませ、ボートに乗り込み迷わず「沖の根」を目指してもらった。

1本目 (#310):

ポイント名: 沖の根

陸上の気温:23℃、水面21℃、水中21℃、小雨。

透視度:5-7m、透明度:10m

最大水深:19.7m、滞底時間:36分

 南のブイに船を付けてもらい、まずはブイで集合した。今期ウエットスーツ初である。フィンが違うせいか、アンクルウエイトが無いせいか、足が遊んでいるような変な感覚があった。ブイロープ伝いに潜行。ロープ下ではいきなり越冬クマノミが迎えてくれた。ガイドロープを確認しつつ沖の根の西側に行き、ウエイティングポジションである西根に到着した。沖の根自体にソフトコーラルは結構ビッシリ付いていて、これだけでも十分楽しい。ミドリイシには大好きなイバラカンザシがいっぱいだ。西根にはマダイが数匹回っており、巨大アオリイカ(50cmはあっただろうか)も数杯ゆらめいていた。そのとき、ついに待ちに待ったトビエイが現われた。追いかけたりもしたが、シャッターを切れたのはシルエットの絵のみ。でも、結構いきなりで喜んでいると、続いて現われる2枚目。トビエイが去り、根の回りの付着生物をチェックしていたらまたトビエイの出現を知らせる松沢さんのタンクの音。結局エグジットまでに4枚のトビエイに逢った。他に見た魚は、キンギョハナダイ、ソラスズメダイ、アイゴ、ニザダイ、キビナゴの群れ、イワシの群れ。

3時間27分後の2本目 (#311)

ポイント名: 沖の根

陸上の気温:24℃、水面21℃、水中21℃、曇り。

透視度:5-8m、透明度:12m

最大水深:17.6m、滞底時間:38分

 お昼の海鮮丼を食べ、随分のんびりして2本目をスタート。空が明るくなってきた。最近の海況では午後のダイビングではトビエイが出ていない様子だったので、キンメモドキの群れを狙って同じく西根辺りに行くことにした。1本目はいきなり西根まで行ったが、今度は少し遠回りをしてキンメモドキが玉のように群れている所をシャッター切りながらパーティーの一番後ろについた。というよりも、写真を撮っていたのでどんどん遅れて最後になった。ネンブツダイやスズメダイも群れが良い形になっていて、ワイドレンズを付けたニコノスのファインダー越しの光景は傑作写真を予感させる物があった(あとは腕の問題)。マアジも形の良いのが群れていたし、ルリハタ、マダイ、イシダイも大きい。トビエイはまた出た。しかも、さっきと同じく4枚。しかも最後の1枚は大きく、ゆっくりホバリングしているようで近くまで寄っても逃げようとしない。80cmくらいまで寄れた。正面からのショットがどう撮れているか、現像上がるまでのお楽しみ。

利用ダイビングサービス:安良里漁協ダイビングセンター

         賀茂郡賀茂村安良里556-3

         電話:0558-56-0195

タンク2本\4000、2ボート\5000、(インストラクター同伴につきガイド料不要)

施設使用料\1400、駐車場無料、海鮮丼¥800(料金は全て税別)


05/22/99: 熱川2ビーチ日帰りダイビングの報告

 ハーフボートって知っていますか?行きはボートでポイントまで連れて行ってもらい、帰りの片道を水中で帰るというパターンだ。「落とし」とも呼ぶらしい。富戸でもやっていると聞いたことがある。当日を迎える前1週間の天気は良すぎず悪すぎず推移した。天気予報では曇り、最高気温は25℃程度の予想。今年は、伊豆近海はどこの情報を見ても例年よりも水温は未だ低めで推移しているとのことだったので、総合的に判断してドライスーツを持っていくことにした。この時期、ウエットにするかドライにするかは状況によっては大いに迷うものだ。今日だって天気が晴れの予報で、気温も高くなりそうだとウエットにしないと陸上でサウナ状態で脱水になってしまう(特にエントリー直前など)。本当に判断付かない時は車のメリットを生かして両方持参する。こういう時ってシーズン初のウエットだったりするので、往々にしてブーツを入れ忘れてたり、水着を入れ忘れたりするものだ。

 さて、私にとっては13年振りの熱川である。記憶が全くといってよい程残っていない。辛うじて海の中の雰囲気はかすかに覚えている。全員集合し、現地サービスで受付けを。何と、サービス側ではハーフボートの予約は明日日曜日だと思っていたらしく、今日は船が出ないという。ビーチダイビングに切り替える必要に迫られた。熱川のポイント説明によると、ボート2箇所(カジカキと八丁)、ビーチ1箇所(湾内)の説明が載っている。カジカキも八丁も、ボートでポイントに着くとボートをブイに係留する方法で船を固定するようであり、カジカキはオレンジ色の、八丁は白色のブイが岸からも見える。ちょっと距離はあるが、水面移動で行けない遠さでもなさそうだ。全部で5人の小パーティーだったこともあり、水面移動でボートダイビングのポイントまで行くことにした。

1本目 (#308):

ポイント名: カジカキ

陸上の気温:23℃、水面16℃、水中15℃、薄曇り。

透視度:4m、透明度:7m

最大水深:9.7m、滞底時間:62分

 7月に予定しているIOP遠泳の練習を兼ねてということでカジカキ目指して水面移動開始。途中で誰かがギブアップした所で潜行開始にしようとしていたが、なぜか(後で聞くと、皆の足手まといになってはいけないと思ったとのこと)一人がダッシュ。結構早い。これまたなぜか皆このペースにつられて行く。結局カジカキのブイに到着するまで、一度も休憩せずに誰も喋らず一気に泳いで来てしまった。小潮のため流れは感じなかったが、結構疲れた。息を整えてから潜行開始。ブイ下で集合という打ち合わせで潜行開始。ナビ役が先に入り、私は一番最後で皆が潜行するまで見届けていた。桟橋から見た水は結構きれいに見えたが、まだ春濁りが強くて水は抜けてはいない。底にたどり着いたが、先にいるはずの2人の姿が見えない。おかしい、と思ったが、先に移動開始しているのかも知れないと思い、後半エントリー組を見失わないようにしながらその辺をぐるぐる探し始めた、少ししてタンクを叩く音が聞こえ、前半組と合流できた。原因は、何とブイに繋がってるロープが海底に2本別の位置に繋がっていて、それぞれ別のロープの先に潜行して待っていたことが分かった。透視度が余り良くなく、他方のロープは見えなかったのだ。まるでダイバーズバイブルにでも載せてもらいたくなるような話しであった。さて、少し沖合いに振ってから帰ろうかとブリーフィングの時に話していたが、そのまま岩場と砂地の境を伝って帰る方向に進んだ。魚影は濃くない。クロホシイシモチ、ネンブツダイ、オオスジイシモチがぱらぱらといる。ソラスズメダイがちらほら越冬したらしい。ニザダイ、カサゴなどを見かけた。透視度も良くなく、大物が出ても見えない!でも私が嬉しかったのは、イバラカンザシがいっぱいいたということ。ケヤリムシとか大好きで、その昔、ニコノスにSea&Seaの中間リングをつけて(このためにW Nikkor35mmF2.5のレンズを買った)イバラカンザシ命のダイビングしかしてなかったことを懐かしく思い出した。接写枠がイバラカンザシを脅かすこともなく、アングルはファインダで確認してシャッターが押せるようになったことが大きくあの頃と異なる。アテチョンはアテチョンで枠が被写体を逃がすというジレンマがあった。イタチウオとかコチとかを見ながらゆっくり桟橋へ帰って来た。桟橋のすぐ近くにカゴカキダイとツマグロハタンポの2,3cmの幼魚の群れがきれいだった。砂地ではヒラタエイを3枚見かけた。

2時間22分後の2本目 (#309)

ポイント名: 八丁

陸上の気温:23℃、水面16℃、水中15℃、薄曇り。

透視度:4m、透明度:7m

最大水深:10.7m、滞底時間:39分

 今後はパーティーを半分に分けて、西尾チーム(といっても2人)は八丁を目指した。さっきよりゆっくりしたペースで水面移動。ブイロープ伝いに潜行し、少し南に振ってから、砂地と岩場の境目を帰ってくるというコースにした。ポイントとしては入ったことのある場所だが、前回はボートに戻れば良いが、今回は岸まで行く必要がある。ブイの所で岸に向かって合わせたコンパスの方位に従って、ほとんど直線的にコースをとってしまった。保守的になっていることは自覚していたが、水深が浅くなるにつれ、もっと色々探検してみれば良かったと悔やんでももう湾内というか港内。また引き返すのもなんなので、タンクを背負っていることが無意味な水深でのんびり桟橋まで戻ってきた。1本目で見なかったが2本目で見た魚はアジ(20匹位)とイワシの群れ。他のパーティーはあと2組だけというこのシーズンでは考えられないのんびり気分を満喫できた。

利用ダイビングサービス:熱川ダイビングサービス

         賀茂郡東伊豆町奈良本992-1-1

         電話:0557-23-2234

タンク1本\2000、チャージ1本\1000、(税別)、[ハーフボート参考¥1250/1本 税別]

施設使用料\1500(税別)、駐車場無料、以上合計\4725(税込み) 


04/17/99: 大瀬崎2ビーチ日帰りダイビングの報告

 4/12に大瀬崎に通じる県道17号線が崖崩れのため全面通行止めになった。前日の状況確認でも、復旧の見通しは立っていないとのこと。急遽ルートを戸田経由で行くことになった。このところ週末になると雨に見舞われる。4月に入ってから土日共に雨の降らなかったためしはない。なのに当日は薄曇りではあるものの雨の気配は全くなく、穏やかな一日となった。

1本目 (#306):

ポイント名: 先端

陸上の気温:18℃、水面14℃、水中13℃、薄曇り。

透視度:3m、透明度:5m

最大水深:21.7m、滞底時間:30分

 大潮だが流れは無い。春濁りのため透視度悪い。いたのは、イトヒキベラ、ミノカサゴ、コガネスズメダイ、ウツボ、アメフラシ、クロホシイシモチ混じりのネンブツダイの大群。ウミウシの卵はいたる所にある。深く行っても抜けてる様子ではなかったので、荘厳なムチカラマツ林までは行かなかった。 

2時間07分後の2本目 (#307)

ポイント名: 玉崎(ゴミ捨て場)〜大川下

陸上の気温:18℃、水面15℃、水中13℃、晴れ、穏やか。

透視度:3m、透明度:6m

最大水深:15.6m、滞底時間:36分

 ゴロタと砂地の境まで潜行し、そのまま東へ行った。オオスジイシモチ、キンセンイシモチ、ネンブツダイ、クロホシイシモチ、コシジイシモチ、ブダイ、スズメダイの大群、40cm超級のアオリイカ、アイゴ、ボラ(結構デカイ)の群れ、メジナ、ニザダイ、キュウセン、カミナリベラ等見ながらほぼ岸と平行に大川下まで泳いでみた。もっと深く行くとソフトコーラルとかが見れたと思うが、どうしても帰りの山越えを考えて抑えておいた。みんな戸田経由で来なければならなかったはずなのに、その割りにはダイバー多かったなあ。  

利用ダイビングサービス:大瀬館マリンサービス

         〒410-0244 沼津市西浦大瀬325-1

         電話:0559-42-2725

タンク1本\2000、チャージ1本\1200、(税別)

施設使用料\1000(税別)、駐車場\1100(税込み)、入海料\340(税込み)、以上合計\5850(税込み) 


03/06/99: 伊豆海洋公園2ビーチ日帰りダイビングの報告

 不覚にも寝過ごした上、忘れ物までして先行き危ぶまれたが、20分遅刻で現地集合場所に到着。一番乗りも定刻の15分遅れ、そして最終組みは我々の更に5分程後の到着。私が携帯電話持ってくるのを忘れたため、連絡つかず、失礼しました。

 さて、このドライスーツのシーズンだというのに「水面移動で行くブリマチと2番の根」企画に集まった総勢5名は、潜水注意の波を見て、様々な反応を示していた。船酔いする人はいないようだが、明らかに不安な表情を浮かべているのを見てしまうと、強行ブリマチは中止せざるを得なかった。その結果、とにかく2番の根を目指すことにした。

 今回、透視度が春の濁りでNGな場合に備えて用意した「ちょっとオタクなフィッシュウォッチング講座」第1段として、ネンブツダイ、オオスジイシモチ、コスジイシモチ、クロホシイシモチの見分け方と、第2段のキンギョハナダイのオス、メスとサクラダイのメスの見分け方の解説をブリーフィングに行ってみた。

1本目 (#304):

ポイント名: 2番の根

陸上の気温:10℃、水面15℃、水中14℃、晴れ、北風少し。

透視度:10m、透明度:15m

最大水深:27.7m、滞底時間:35分

 「水面移動はスノーケリングだから、楽しいのだ」という線でゆっくりと進んだ。1番の根に潜っているダイバーを上から見ながら行く。あの穴の中にクエは本当にまだいるのだろうかとか考えながら時々スノーケルから水を飲む。波が少しある。先端までいかずに潜行。まっすぐ先端を目指した。ビーチダイビングとは思えないソフトコーラルが嬉しい。スズメダイ、ネンブツダイ、キンギョハナダイが群れている。みんなキンギョハナダイのオスメス区別できたかなあ?トゴットメバルが斜め上を向いてホバリング?している。2番は、このズドーンと切り立った岩が何と言っても好きである。少し裏に回りぎみで帰路につく。80cm級のブリが悠然と横切った。後ろを振り返ったが、誰も見ていない様子。15cmはあろうかというレンテンヤッコが深みに向かって逃げていく。その後大きなアオブダイを追いかけたりして少しの中弛みを経てキビナゴの群れをやり過ごした。1番の根の南側のショートドロップオフの穴を覗き込んで見たが、クエはいなかった。オオスジイシモチとイタチウオが代わりにいた。漁礁には寄らずにゴロタのカケアガリをゆっくり帰ってきた。カジメの成長が確実に春を告げている。

2時間後の2本目 (#305)

ポイント名: クマノミの岩〜漁礁

陸上の気温:14℃、水面15℃、水中14℃、晴れ、穏やかになってきた。

透視度:10m、透明度:15m

最大水深:19.8m、滞底時間:42分

  さて、波もおさまってきたし、ブリマチでもと思ったのも束の間、ドライスーツでの水面移動に飽きた、疲れたという意見を尊重し、超軟弱楽チンコースとした。テーマは「越冬クマノミを見に行く」のと、「ミギマキ、タカノハダイとユウダチタカノハの識別」ということで、のんびりゆっくり進んだ。クマノミの岩の東側の一回り小さな岩に付いているイソギンチャクに7mmくらいのイソギンチャクカクレエビを見せているガイドがいたので、彼等のパーティが去った後、ちゃっかり見せてもらった。やはりクマノミは越冬していた。1番の南側のキレツの中にオトヒメエビを発見。トラウツボが多い。ユウダチタカノハには会えなかったものの、ミギマキとタカノハダイはいたし、漁礁ではネンブツダイ、コスジイシモチ、クロホシイシモチ、オオスジイシモチが揃っていた。帰りのゴロタのカケアガリでは、大きなアオブダイがホンソメワケベラのクリーニングを受けていた。

利用ダイビングサービス:伊豆海洋公園ダイビングセンター

         〒413-02 伊東市富戸

         電話:0557-51-1129

タンク1本\2000×2+税、一般入園(施設使用料)\2100(税込み)、駐車場\700(税込み)。


01/16/99: 大瀬崎2ビーチ日帰りダイビングの報告

   車のフロントガラスが凍り付き、朝の冷え込みが見に染みる夜明け前の真っ暗な午前5時。今年の初潜り、大瀬崎を目指して自宅を出発した。さすがにこれだけ寒いのと3連休の中日なのだろう、道は混雑も無く、無事大瀬崎に到着。

 今回は、この時期にしては多い9名もが集まった。今回は参加希望者に希望の行き先を出してもらい、それを絞って最終的には多数決、最後は決戦投票まで縺れ込んだが、大瀬崎に決まったのは年内であった。それから保留組みの意志が決まり、追加での参加申し込みなど蓋を開ければ実に大人数。網代の時の反省もあるので、ナビできる松沢さんと私がリーダーとなって2チーム編成とし、各リーダーの行くポイントを参加者が自由に選ぶという方式にした。実際1本目西尾チームで湾内、2本目松沢チームで湾内の人、2本共に外海の人もいた。以下、西尾チームのログ。

1本目 (#302):

ポイント名: 湾内

陸上の気温:10℃、水面13℃、水中13℃、晴れ、風無し。

透視度:15m、透明度:20m

最大水深:20.7m、滞底時間:40分

 ダイバーの数は少ないとは言え、一度巻き上げられてしまったら最後、良い透視度は期待できなくなるので、西尾チームは敢えて湾内を1本目にするという去年の3月のパターンを踏襲した。本拠地をDSちどり脇の駐車場に取り、セッティングをし、タンクを背負いそのまま砂浜を歩いて最短の波打ち際からエントリーした。浅瀬ではボラの群れがまず我々を迎えてくれた。水面移動でブイまで行き潜行した。名物ムラサキハナギンチャクが美しい。ヒメジ、ウミヒゴイ、アカエソ、トラギス等の常連さんを見ながら水中オブジェを辿った。40cm級のヤリイカには単独で遭遇。まだ産卵には早イカ?なんちゃって。オブジェの周りだけ魚が居るというやや淋しい感じではあるが、透視度が良くて気持ちいい。見かけたのは、オオスジイシモチ、キタマクラ、オキゴンベ、カミナリベラ、ササノハベラ、ウツボなど。アカクラゲがゆらゆら浮かんでいてきれいだった。砂地にはオキタナゴが並んで砂の上に整列していた。ワイドレンズを持って来なかったが悔やまれる。また、アジの群れを追いかけるというよりも一緒に泳いでいたという感じの50cm級のヒラマサが3匹目の前を横切った。さっきソロで通り過ぎたのと同じ位の大きさだ。計4匹に出会った。バイクの所ではキンチャクダイの幼魚がいた。黄色い特徴的な横縞を持ちながらも水色の縦縞が濃い青をベースに映えていた。エア的にはまだ深場にも行けたが、のんびり周ったために寒くなって来たので、そろそろ岸を目指して深度をどんどん浅く取っていった。思ったより早く岸辺に近づいたので、岩のある所を東に進んだ。岩の上の浅場は日も当たりポカポカである。魚がすごい数で集まって来ていた。オヤビッチャ、スズメダイ、クロホシイシモチがすごい数。クロメジナ混じりのメジナのこれも大群がいた。メジナがこんなに群れるなんてという光景。やっぱりワイドレンズが...。

3時間後の2本目 (#303)

ポイント名: 柵下〜大川下

陸上の気温:10℃、水面13℃、水中13℃、晴れ、南西の風が強く風波がでてきた。

透視度:15m、透明度:20m

最大水深:33.0m、滞底時間:32分

  外海は1988年の夏以来だから10年振り。コンクリートのスロープが出来てから初めて来た。柵下のコンクリートスロープは波打ち際まであるのだが、肝心な波打ち際がヌルヌルで良く滑る。これなら最後だけゴロタになっている方がまし。ズルズルとエントリー。ここからはエグジット不能だろう。横のゴロタから上がるしかない。

 さて、南西の風が強くなって来て、風波が立ちはじめた。でも海の中は穏やかで、透視度も良好。ソラスズメダイ、イシダイ、ブダイ等がうろついている。早速ショートドロップオフを目指した。エントリー前にしっかりコンパスを合わせていたので砂の波紋が岸に平行でなかったが慌てずポイントを目指した。そこには10年前の柵下のイメージそのままがあった。当時のログにはフェンス下と書いてある。先端があれだけ変わってしまったのを目の当たりにしショックを受けたのが去年の3月だっただけに、確かにトサカの数は減ったかも知れないが、ムチカラマツ林の脇のショートドロップオフは崩れることもなく健全に残っていた。名物サクラダイもオスメス共に健在であった。ここにはヘラヤガラ(茶色系)がいた。こいつも死滅回遊魚だ。ここでもクロホシイシモチの大群がいた。コガネスズメダイもいた。こいつは深めが好きな魚なのだろう。浅い所ではお目にかからない。その他カワハギ、ネンブツダイ。2本目だということと、北への緩やかな流れもあったので、早々に大川下(10年前には下水下と呼んでいた)を目指して砂地を延々フィンキックで戻ってきた。今日は大潮なので覚悟はしていたが、さほどでなくて助かった。ゴロタにはカサゴ、オニカサゴなど。波高も恐れたようには高くなっておらず、楽にエグジットもできた。久し振りの柵下よかった。何とモロコがいたらしい。

利用ダイビングサービス:大瀬館マリンサービス

         〒410-0244 沼津市西浦大瀬325-1

         電話:0559-42-2725

タンク1本\2000(税別)、チャージ1本\1200(税別)、施設使用料\1000(税別)、駐車場\1100(税込み)、潜水券\340(税込み)。