急性化膿性中耳炎が持続し、増悪する。耳漏多量,耳痛,偏頭痛,発熱が2〜3週間も持続する。
側頭骨部に膿瘍を形成し、耳介は前下方に押し出され、あるいは膿瘍が破裂、胸鎖乳突筋に沿ってBezold膿瘍が形成される場合もある。
難聴の増強,めまい,顔面神経麻痺をきたすこともある。
抗生物質の発達により激減した。骨破壊を認める場合は手術が必要となる。
急性化膿性中耳炎の場合、その病変が乳突部含気蜂巣まで進行し、化膿,骨融解,膿瘍形成が起こる。
急性中耳炎発症後3週以上、治療に対する反応をせず、発熱,耳痛,耳漏が続く場合、本症を疑う。
急性中耳炎,外耳炎,乳突洞炎,耳せつとの鑑別診断をする。
X線検査により、骨破壊の有無を確認し、鑑別診断をする。
急性化膿性中耳炎に準ずる。症状が持続、増悪する場合あるいは骨破壊を認めるとき、乳突突起削開術を行い、病巣の除去、排膿を行う。
・薬物療法(DIV)のみの場合は急性中耳炎に準ずる。
・乳突起削開を行った場合、耳介が頭部に押しつぶされないよう、耳介と側頭骨部の間にガーゼを補いこれにより適切な循環を促す。
・創部からの排液の色と量、性状およびバイタルサインチェックを行う。
・創部の熱感,痛みの有無と程度、また、めまいや顔面神経麻痺出現の有無を観察する。
・乳突起削開術および鼓膜切開の前後の聴力を観察する。
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