「愛の達人」を目指して
小濱

強い・弱い・技が効く・効かないという考えから抜け出したくて、私のつたない経験から 「身体操法」をまとめてみたいと考えました。殺傷技術としては使い物にならない、いや、使え ない「精神的な愛の体術」として・・・・うーーん、なんか表現が難しい・・・・。

「小濱流体術」
「呼吸力」が身に付いてくると形のある技は必要がなくなってきます。相手が自分に対して触れ て(攻撃して)きたら、相手は自分自身の力によって自然に崩れ落ちるようになります。そして 肉体の体技技術と同時に、精神の自己開放を「意識」した体技技術を修行することにより「敵を 無くした絶対的自己完成」の状態に至れば、殺傷技術としての体術が不必要な「愛の達人」とな ります。そのような「愛の体術」が私の求める「小濱流体術」です。(詳細以下私見達人論)

[袴(はかま)]
小濱流体術では袴をつけません。合氣道として私も数年前迄は袴をつけていました。少年団の稽 古の時は足の動きを見せるため大分前から袴は付けていませんでした。大人稽古は組織を離れた ので同様の理由で私だけ袴を付けずに指導することにしました。その時に気が付いたことは袴を 付けたときは袴さばきという現代に於いては非常に無駄な動きを知らず知らずにしている事が分 かりました。
私の所属していた組織では入門後すぐに袴を付けることが許されていました。それは初めて袴を 付けた時は袴に足を取られたりするので最初から慣れてた方が良いという理由だったと思います。 そのことは、袴を付けると通常の運足と変わるということを表しています。つまり、まとわりつ かないようにする為だけに足を無駄に廻していることになります。
これは直線の運足より足の軌跡が当然長くなり中心軸より離れます。私自身、運足を直そうと思 ってから数年経っても癖がなかなか抜けません。ですからこの体術では直線の運足の為に袴は着 用致しないことにしました。私個人も最短の直線の運足に変えるため袴を付けないことにしたの で今後袴を付けることはないでしょう。


独断と偏見の
合氣道達人論

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