第三章

TVゲームは子供のおもちゃである


 TVゲームは、本来、子供の遊び道具、おもちゃである。
 おもちゃであるゆえ、今のゲームにはたいていある、ストーリーは必要ない。

 古来からある、トランプやすごろくには、ただ遊ぶのが目的で、わざわざ神経衰弱などに、
 「ハート、スペード、ダイヤ、クラブの星から、宇宙人が攻めてきた!
  その宇宙人は同じ数どうし集まると、消滅する性質を持っている。
  同じ数の宇宙人を引き当て、地球の危機を救え!」
 などとストーリーを考える必要がないのだ。
 ただルールに従って、勝ち負けを争えばいいのだ。
 ファミコンには確かにストーリーが一応ついているが、ストーリーを全く知らなくても、 差し支えなく遊べる物ばかりだ。無理にストーリーを作っているゲームもある。
 ところが今のゲームは、全部とはいえないが、ストーリーがきちんと成り立っている。 ゲーム自体がシナリオになっている物もある。
 ファミコンも、ドラゴンクエストなど、あとの方では、しっかりした物もあるが、 やはり初期の物は、単純明快である。


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