第三話 シングルCD事件


 最初の頃は、初心者でも簡単に操作できるという「98ランチ」なるものを使用。
 また、「98ファミリーメニュー」なる家族みんなで楽しくパソコンが使用できる機能を使用。
 そして、パソコンでCDを聞いているときに妹がふとこういった。
 「シングルCDは聴けないの?」
 そのとき、私は、この間友人のうちでシングルCDを再生していたことを思い出した。
 しかし、友人のパソコンにCDを入れるとき、置く場所がウイーンとでてきて、その上にCDを乗せ、 そしてまたウイーンとしまわれていったことは思い出さなかった。
 「もちろん聞けるよ。」
 私のパソコンは4連層ドライブで、入れる箇所は1つで中でドライブが入れ替わりし、 CD挿入時は、薄い入り口にCDを押し入れると、途中から自動で巻き取るタイプであった。
 さらに、挿入口のふたのシールに「8cmディスク(シングルCD等)およびクリーニング用ディスクは使用できません。」 などとかかれていたが、「クリーニング用・・・」の部分のみがちらっと目に映っただけだった
 友人のうちで再生していたという先入観があって、夢にも思わなかったのだ。
 「あれ?」
 もっと奥へ入れる。
 「へ?」
 試しに別のドライブへ別なCD(アルバム)を入れる。
 正常に入る。

 ドライブ1のランプは異常を掲示するために点滅している・・・。
 「・・・!!!」
 何とか指で出そうとする。
 もう奥に入ってとれない!
 その後、電話でサービスマンに連絡し、分解してとってもらった。
 その人は、「フンフフンフン」などと鼻歌を歌いながら開け、 CD−ROMドライブを手でもって上下に振り、「カラカラ、カランッ」と出したではないか!
 今考えるとちょっと適当な直し方だと思ったが、そのときは、
 「ああ、いいですよ。タダで。」
 といってお金をもらわずに帰っていったので、神様に見えました。


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