第八話 専門店員大ボケ事件


 とうとう、私はインターネットを始めることとなった。
 パソコンを購入したお店の人に来てもらって、接続してもらう。
 モデムのプロパティやら、オンラインサインアップやらをいろいろやっていて、
 「本当は今ならもっと簡単に接続できるんですが・・・」
 などといいつつ、名前などを入力する画面になった。
 私の名前や生年月日、住所などを入れる。
 OK。
 すると、なんと18歳以上じゃなきゃだめだなどとぬかしやがるではないか!
 「それじゃあ、お父さんの方で登録しておきますね。」
 といって、生年月日を修正。
 しかし!生年月日しか訂正できなくなっているではないか!
 OK!
 「あれ?生年月日だけお父さんのもので登録されちゃいました。 なんかとんでもない学生になっちゃったけど、別に問題はないと思うんで・・・」
 おいおい!どこの世界に40代の学生がいるんだ!なんてこった!
 しかし、インターネットができればもう何も文句はなかった
 次に、メールアドレスの設定となった。
 「何かあだ名かニックネームみたいなものはありますか?」
 私は、「玉ねぎ」と言おうと思ったが、ちょっと恥ずかしさがありとまどっていると、
 「じゃあ、落合さんだから、「オッチ」にしておきますね。」
 と、勝手に決めて入力した。
 すると、あろうことかそのお店の人は、
 「オッチ」をローマ字で書くと「occhi(ヘボン式)」なのに、
 間違って「ochii」(オチイ)と書いたではないか!
 私はつっこむタイミングがつかめず、その人はそれが「オッチ」だと信じきってOKを押してしまった。
 見事第一希望が通り、私のメールアドレスは「ochii」になった。
 ちなみに第二、第三希望は本名であった。


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