中古販売は必要か?(前編)

 ここ最近、中古販売についてゲームメーカーなどが反対し、法律で禁止しようとしている。
 その理由は、
 「中古が売れると、新品が売れず、メーカーの利益が上がらない」
 というようなことらしい。
 パッときいただけでは、「そういわれてみればそうだなぁ」と思いますが、国王は疑問があります。

 ここで言っておきますが、この意見はあくまで素人の意見であり、 特に専門知識を持った評論家などではないので、多少間違いが・・・・・などといつもならこういいますが、 仮にも私は国王ですし、今回は、はっきりと一言いっておきます。

 この素人の意見には、絶対的自信があります!!
 (いいのかなー、こんなこと言っちゃって・・・)

 では、本題に入ります。
 ここでまず、中古反対の意見の理由をフローチャートにすると、
 「中古は新品より必ず安い」⇒「消費者は安い方を買う(中古屋が儲かる)」⇒「新品が売れない(メーカーは儲からない)」
 とまあ、こんなかんじ。
 しかし、ここで重要なのは、「中古は新品より必ず安い」の前にあるのだ。
 この「中古」とはいったい何なのか。誰でも知っていると思うが、一応確認しておこう。

  「中古」=新品でなく、使ったものであること。ちゅうぶる。
 (現代国語辞典/コンサイス外来語辞典CD−ROMより)

 この「使ったもの」というのがポイント。
 そう、中古があるのは誰かがそれを使用したから=誰かがそれを新品で購入し、使用したからである。
 つまり、「現在出回っている中古ソフトの数」=「売れた新品の数」、いや、正確には中古の方が少ない
 「現在出回っている中古ソフトの数」+「新品で購入し現在も売らずに所有している数」=「売れた新品の数」である。

 この時点で、「中古があると言うことは、それだけ新品が売れている。」と理解してもらえれば良いが、 これだけではまだ納得がいかない点もあると思う、いや、ある。

 たとえば、Aというソフトを販売したとする。
 これを1さんが新品で購入した。
 その後、1さんはこれを中古屋に売った。
 そしてその中古のAを、2くんが購入。
 2くん中古Aを売る。
 3さん中古Aを買う。
 こうしてくり返していくと、メーカー側は最初の1さんが購入した一本分の利益だけで、中古屋側は次々と利益を上げていく。

 「やっぱり中古が売れると新品は売れないや。」
 いやいや、そう考えるのはまだ早い。
 この理論だけだとそうなるが、これはすでに中古屋があることを前提として考えるからであって、 実際に中古屋がなければどうなるかを考えれば、間違いに気がつくはず

 それでは、続きは後編で書くとしよう。


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