この指導をさせていただいたのは 後藤 始久プロカメラマンです。
人数があつまったら 初心者教室を開こうとおもっています。
お近くでしたら是非参加してみてください。花の接写などもお教えします。
わからなくなったら メールをどうぞ。
メールでお教えできる限りはお教えします。

Q.月を撮る方法ありますか?

はじめまして・・・。
早速ですが、後藤さんにはつまらない質問でまったく申し訳無いのですが、
私のカメラで夜景を奇麗に撮る方法と、月が撮れるのかを、
是非お聞きしたくてメールいたしました。
カメラを、知り合いに譲ってもらったのですが使い方が良く分からないのです。
カメラは、「ミノルタのαー3XL」とあります。
レンズは「ZOOM XL」  28−80。
レンズの先端に「ズームアップレンズ」と言うものを買って、花の写真を
散歩に行って撮ったりしています。
つい先日、とっても奇麗な月がでていたのですが、
是非撮りたいと思いました。
とりあえず説明書には、絞り値の設定の方法は書いてあります。
だから、これをどう使うのかが、分からないのです。
とにかく、今までこんなカメラを持ったことが無いので・・・
分からない事ばかりです。
お忙しいのでしょうが、何か方法を教えて頂けないでしょうか?
よろしくお願いします。

A.月と夜景を撮るには

メールありがとうございます。
早速ですが月を写す方法です。
まずフィルムを何にするかレンズは何にするかでデータが違ってしまいます。
ミノルタa-3XLのデータが無いのでよく分からないのですが、
レンズも28〜80mmのFが2.8か3.5〜5.6なのかよく分かりませんので
なんとお答えして良いのか迷ってしまいます。
ただ80mmでは風景の中の一つとしてならば良いのですが、
月だけとなると申し訳ないのですが無理です。
600mm F4〜5.6に2倍から4倍のエクステンダーをつけてやっとです。
満月でしたら、おもいのほか明るいので 1/30F5.6で写ります。
ただ80mmでは引き伸ばししても、とれた写真サイズが小さすぎて
画質の低下がひどい のであきらめてください。
キャビネ版サイズで小指の爪程度の大きさにしか写らない
と思います。
月を入れ込んだ風景写真
を撮りたいとお思いでしたら、残念ですが
メールではお教えできません。
というのは、周りの建物、ビル、明かりの量、月の明るさなど、
知らなくてはならないデータがたくさんあるからです。
現場で直にお教えする事はできるのですが、
メールではデータ不足でお答えできません。

しかし、
夜景でしたら、簡単です。
昼間とまったく同じと思って下さい。
今回ホームページでお知らせする予定ですが、三脚が絶対必要です。
オートでも写ります。画面の中に明るい光がある時は、1絞りか2絞り
開けてあげるだけです。また
月明かりだけで風景を写すときは
30〜45分F8。 これは人工の光の無い状態です。
そうすると昼間写したかと 思うばかりの写真が写せます。
でもこれでは、身もふたもも無いので ここから一絞りほどアンダーにすることにより夜の写真になります。
人工の光があるところならば4秒程度F5.6前後で大体写るはずです。
実際は光の量によって、露光量が違うので、
このデータの前後で試して下さい。
もし、フィルム、レンズなど データーがあれば
もう少し詳しくお知らせできると思います。

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Q.絞りを1絞り2絞りって?

こんなに丁寧に、頂きありがとうございます。感激です!
そんなわけで、今ここにカメラを持ってきました。
私の情報が上手く伝わるかどうか・・・・不安ですが・・・。
まず、レンズに書いてあることを・・・
[ZOOMxi 0.8m/2.6ft  AF28−80]

月は、撮れないのですね!・・・もっとカメラが使えるようになって、
楽しくなったらきっとレンズが欲しくなるのでしょうね!
ちなみに、今日の月は、奇麗です!

それから、夜景なのですが・・・
とっても基本な事ですみませんが・・・「一絞り、二絞りあける」とは、
なんの事でしょうか?私のカメラは、

P(プログラム)モード 自動
A(絞り優先)モード 希望の絞り値を設定することが出来る
S(シャッター速度優先)モード 希望のシャッター速度を設定することが出来る
M(マニュアル)モード シャッター速度と絞り値の両方を自由に設定できる

こんな風に、説明書に書いてあって

Aの絞り優先モードにすると
4、 4.5、 5.6、 6.7、 8、 9.5、 11、 13、
16、 19、 22。 
こんな風に数字が順番に変更することが出来ます。・・・が!
これが一体、なんなのか!分からないのです。
説明書も結構専門用語ばかりで、分からなくて・・・
どんなときにこの数字の大きい方なのか、小さい方なのか・・・。
まったく馬鹿な質問で申し訳ないのですが、
どうか力になってください。
それから、フィルムはフジカラーの「Super G ACE」ACE400・・・
これで、分かりますか。
ホームページのお答えでもかまいません。
せっかくカメラをはじめようと思っているので、
どうかよろしくお願いします。

A.絞りですが

では、全くの初心者というつもりでお教えします。
もし、そうでなかったらすいません。

夜景の撮り方
あなたのカメラで可能なことをお教えします。
フィルムはカラーネガフィルムですね。
ISO感度切り替えは DE マニュアルというのがあると思います。
マニュアルで ISO400と設定すればいいです。
マニュアル設定でないDEにしておけば特に設定はいりません。
(取扱説明書のISOというところをみれば書いてあると思います)
絞り優先モードA で 露出補正ボタン(取扱説明書の露出のところにでています)を押すなどして数字を1段階か2段階小さくします。
数字が大きい方が露出が暗く、小さい方が明るくなります。
シャッターをきるとシャッターがなかなか落ちる音がしなくなります。
これで夜景がとれます。
今回のデータは
カラーフィルムの場合です。
ポジフィルム(スライドに使うフィルム)の場合は違いますので気を付けてください。
上のやり方でしぼりをF8〜11くらいにし、車のたくさん走っている道路に向かってシャッターをきってみてください。
山の上からとか道路に向かって撮ると
車のライトがおもしろい効果を出します。
三脚は必ず使用してください。
構図上、空が映っていないと夜に見えないことがよくありますので気を付けてください。

もう一つ ご注意しておきます。
一般の方はお気づきにならないかもしれませんが、カラーフィルムの場合。
機械が自動で現像プリントする場合が多いので、明るく補正してプリントされてしまいます。時々できたプリントが白っぽいのがありませんか?
カラーフィルムの場合は仕方のないことですから 覚えておいてください。
写真がうまくなったら、ポジフィルムで撮ることをおすすめします。
ポジフィルムは色の退色も少なく、撮った状況に正直に色がでやすいです。
印刷物を作るときにはポジフィルムを使用します。
少々値段は高くなりますが プリントもできます。

余談ですが。プロカメラマンの場合 夜景を昼間に見せたり 昼間を夜に見せることもできます。
それは露出の操作によるものです。

送付した写真は 夜のスペインの裏路地です。
1と 2は 露出(露光時間の長さ)が違うだけです。
見比べてください。

         

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Q. 空をきれいに撮るフィルター?

ホームページを拝見して、質問をさせていただくことにしました。

去年の夏に小笠原へ行ったときに初めて
一眼レフで写真を撮ってみたのですが、
空や、海の青さが思ったように出なかったのです。
お恥ずかしい話ですが、そのときの私の頭の中ではもう
まるで写真集のように色鮮やかな色彩が再現できるつもりでいたので、
これはちょっとずっこけました。

その後ずっとカメラには触れてなかったのですが、
写真好きの友人の影響で最近また興味が出てきました。
その人がいうには、「そういう時はフィルターを使うといいんだよ」と。

そういわれて調べてみたところ、
「偏光フィルター」というものを使うと空を青く写せると分かりました。
しかし、1つ疑問が残りました。
青い色のついたフィルターというものもありますよね?
それを使えば青みを強調できるような気もするんですが
それではダメなのでしょうか?

私は南の島が好きなので(3月20日から新島に行きますし)、
空や海を綺麗な青色に写す方法を知りたいのです。
(技術や機材の問題で、プロの方のような色鮮やかな写真は
撮れないことは分かっていますが・・・。)
そういうときのためのフィルターの使い方を教えてください。
よろしくお願いします。

A.青いフィルターではありません

まず、天候の話です。
湿気が多いと抜けたような空が撮れない事があります。
夏のジャマイカなどは最悪です。
天気が良く、目には青い空が広がっていますが
フィルムには もやがかかったように撮れてしまいました。

青みを強調するためには
「マゼンタ」というフィルターを使います。
青紫っぽいピンクです。
プロはCCフィルター(色補正フィルター)は「コダックラッテンフィルター」
「富士アセテートフィルター」などを使いますが、
コダックのCCフィルターなどは料理でよく耳にするゼラチンに
色を溶かし込んだ板をフィルターホルダーに挟んで使用するというもので、
湿気に非常に弱いのでアマチュア向きではありません。
そこで、スカイライトフィルターと言うわずかにピンク色をしたフィルターを使用する事をおすすめします。
偏光フィルターを使用すると劇的な変化が望めますが、
濁りがちな画像に成りやすいので後藤は使いません。
また、偏光フィルターは順光、逆光など、
光と撮影者の位置などで全く効き目が無いこともあります。
一度 フィルターを使って撮ってみてください。
スカイライトフィルター程度でしたら、
空以外のところに色が着くと言う心配も無いでしょう。
(気がつかないといった方が正しいです)
もう少し濃い色のフィルターを使うと空が どんどん青くなりますが
他のところの色が気になって来るかもしれません。
たぶん、スカイライトフィルター4枚分くらいまでは気にならないと思います。
データはご自分のカメラとレンズ、フィルムの種類などで違いますので、試してみてください。

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Q. 50000円程度のカメラがほしい

ホームページ見させて頂きました。
仕事柄写真を撮られる事が多く 色々な方の作品を
みているうちに 逆に自分が作品を撮ってみたくなり
もう そろそろモデルも引退の予定なので 写真の勉強を
してみよう!とおもいたって まずカメラを購入したいんです
けどまったくの素人なのでどんなカメラが良いのかわからなくって
メールしました。

撮りたいと思っているものは人物で スタジオではなくロケ中心で
モノクロ写真(木村拓哉の写真集のロケバージョンが理想です)
あと肌質が良く撮れるもので 色々な機能が付いていてもわからない
のでかんたん操作なもので 値段てきには¥30000から¥50000
ぐらいのカメラを買いたいと思っているんですけど 条件に合うカメラ
ありますか?

これからがんばって勉強していきたいのでよろしくお願いします!!!

A. お勧めのカメラということですが

まず希望の値段くらいでのおすすめをお知らせします。
ニコンF60 D パノラマ=現金正価  62000円
これは マニュアルも使えるし、レンズも交換できます。
安売り量販店でさがせばきっともう少しやすく買えると思います。
 
ニコンFM 10  37000円(ボディーのみ)
これは 完全マニュアル機です。オートフォーカスは付いていません。
本気で勉強する気だったら この機種をすすめます。
レンズは 50mmF1.4を43000円が 買えるといいんですが。
もしかしたら 中古で買えばあるかもしれません。
ズームレンズが付いたFM10も売っています。50000円です。
ただし、人物むきのレンズではありません。
レンズが暗く、人肌の写りがあまりよくないようです。
何人かどんなカメラを買うべきかという質問が寄せられました
予算に見合うカメラだと、とりあえず木村拓哉的モノクロはちょっと無理かと 思われます。
モノクロは自分で現像、プリントが出来なければ意味がありません。
このHPで現像の仕方なども載せますので是非みてください。

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Q.ネガとリバーサルは

「質問に答える!」のページがありましたので、
さっそく質問させてください!
僕はいままで、ほとんどモノクロ写真しか撮ってこなかったのですが、
最近はカラーもやってみようかと考えています。そこで、
カラーネガとリバーサルフィルムについて、です。
両者はどのような用途によって使い分けられるのでしょうか?

A.カラーネガとリバーサルフィルムについて

カラーネガは どうしても紙焼きが必要な時に使用します。(値段的にもやすいので)たとえば記念写真で何人かに配るとか、記念にどこかに送るとか。
印刷を必要とする原稿にはカラーネガは向きません。
最近 新聞社がカラーネガで撮ってモノクロで使用している事がありますが、しまりのない写真になると思います。
色の美しさ、忠実さを考えるとリバーサルフィルムをおすすめします。
ただし、今後デジタル化がどう進むかによってはカラーフィルムで撮った物を印刷に回すようになるでしょう。そうなれば リバーサルフィルムより
ラチチュードの広いカラーフィルムの方が露出を正確に出す必要が無いのでより需要が広がると思いますが、
現時点ではリバーサルフィルムの方がプロには指示されています。
同じリバーサルフィルムでも撮る物によってプロビア、ベルビア、アステアなど代えて撮ります。ここは研究のしどころですよ。(教えてあげない)
同様に 後藤は撮るモノによってカメラを代えています。
ここも研究のしどころです。

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Q.「内式」「外式」?

また、リバーサルフィルムの「内式」「外式」というのも、???です。
写真学校に通ってる癖にそんなことも知らんのか。と思われそうですが(笑)
教えて下さい。よろしくお願いします

A.リバーサルフィルムの内式と外式について

外式は現像液の方にカプラー(色素)が入っている。
内式はフィルムのベースの中に
すでに三層・四層に分かれて色素が入っています。
外式はコダクロームで シャープで退色しにくい。 粒子が細かい。
欠点は、現像行程が複雑なので増感現像 減感現像が全くできないこと。
ここはプロの秘密です。
アンダーにすると墨色が出やすく、印刷したときに墨が乗って
黒っぽい印象になってしますので、現在は使っていません。

その他の現在購入できるフィルムの ほとんど全てが内式です。
内式の方がラチュードが広いようです。増感 減感が可能です。
天気が悪いときには増感したりします。
露出をちょっと間違った時には助かります。
ちゃんとしたデータは いずれホームページに載せます。

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Q.ラチチュードってなんですか?

ホームページ拝見いたしました。
質問のコーナーを見ていて何回か
「ラチュード」という言葉が出てきたのですが
ラチュードとは何ですか。
基本的な質問で申し訳ありませんが
よろしくお願いします。

A.ラチチュードとは

フィルムに物を写すとき光と影を一定の調子で取り込める範囲のことをいいます。
人間の目で見える1番明るいところを100。一番暗いところを0としたとき。
モノクロームフィルムが表現できる範囲は80〜20ぐらい。
80〜100までは全て白く、20〜0までは黒く表現されます。
この表現できる幅をラチチュードといいます。

これが人間の目で見えたとすると

フィルム上に表現できる

これ以上はネット上では説明できませんので
これで分からない人はぜひ写真教室へどうぞ。

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