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本に出会う

白い巨塔

書名:白い巨塔(1)山崎豊子全集6
著者:山崎豊子
発行所:新潮社
発行年月日:2004/06/10
定価:4935円

書名:白い巨塔(2)山崎豊子全集7
著者:山崎豊子
発行所:新潮社
発行年月日:2004/07/10
定価:4935円

書名:続白い巨塔 山崎豊子全集8
著者:山崎豊子
発行所:新潮社
発行年月日:2004/08/10
定価:4935円

最近山崎豊子の映画が話題になっていますね。「不毛地帯」「沈まぬ太陽」両方とも未だ読んでいないのですが、今回は白い巨塔を読んで見ました。大抵ベストセラーは殆ど読まない(特に流行っている頃は)後で図書館から借りて読むという読書スタイルです。買うほどの本でもないというのが理由ですが。この本は医者の誤診を何処まで追求できるか?国立大学の医学部の縦割りかした官僚組織。組織を維持するための膨大な内部エネルギーなど鋭くついた作品です。医療の診療シーンなどよく調査されていると思います。またさもノンフィクションのような形式をとっているので、具体的なモデルがどこの大学の話か想定できるような書き方で、ある意味ちょっと世間を騒がせる意図も感じられる。著者の狙いに物語がデフォルメされている(小説は仕方がないところがあるが)しかしちょっと社会派の作品としてはちょっと。あくまでフィクションとして楽しめるところが少ない気がする。ここが山崎豊子の限界か?